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アフリカ各地のマニアックすぎるカセット音源の再発でも定評有り、主宰者Bless Brian ShimkovitzはフジロックにもカセットDJ(!)で出演を果たしているAwesome Tapes From Africaからは、マリ共和国南部マスル地方の伝説的シンガーであり、その孤高の乾いた歌声が印象的なNahawa Doumbiaの81年ファースト・アルバムが堂々再発!民族楽器を多用したオーガニックな演奏とアフリカならではのチャント的ボーカル・スタイルが抜群に素晴らしい一枚。Sahel Soundsファンも必携です!
Soi48とエムのタイ音楽アーカイブ・シリーズ立ち上げ時から目標(野望)に掲げてきたスリン・パークシリのモーラム作品集で、シリーズ中、最大ボリュームでお届けするタイ・イサーン音楽のある意味、究極的なアルバムです。
パークシリはアンカナーン・クンチャイ「イサーン・ラム・プルーン」で、タイの伝統芸能と西洋ポップスを折衷し、タイ歌謡の方向を変えてしまったゲームチェンジャー的な革命児ですが、彼の生まれ育ったタイ東北地方イサーンの伝統的語り芸、モーラムの発展には人一倍の熱意と創意でとりくみました。 本作はレコードからカセットテープへと媒体が移っていく1970年代から80年代、パークシリが手がけた現代モーラム作品をコンパイルした、タイでいまだ編纂されていない音源集です。この曲群が長らく手付かずだった理由は、彼が独立プロデューサーだったことと、作品のほとんどが7インチ・シングル盤で流通していたことにあります。
1曲単位の制作だったシングル盤時代からカセットテープ時代に入り、フォーマット上の要請で音源をより多く供給する必要がうまれ、多くのプロデューサー達は格式ある難しいモーラムの型を崩し、芸能技術の敷居を下げて対応しました。これが80年代のモーラム・ブームを駆動させましたが、パークシリの流儀は、芸能の型は崩さないかわりにサウンド(オケ、バンド演奏)で革新を追求することにあり、新旧・有名無名のモーラム達を相手に音楽的バリエーションを生み出すことに成功。これはモノ・コードで演奏も楽器も固定され、ワンウェイになりがちな同ジャンルでは驚異的です。
今回、優雅でオーセンティックなものからラディカルな実験作まで、モーラムという伝統音楽をアヌラック・レ・パッタナー(タイ語で「保存と改革」の意)して継承した彼の手腕を聞く22曲をセレクト(デジタル版は18曲のみ)。ほとんどの曲が初再発・初CD化で一部は初レコード化となります。これまでコレクターしか耳にできなかったタイ・イサーン音楽の秘宝がここに開放されます。みなさま長らくお待たせしました。
*注釈
モーラム:東南アジア/ラーオ系の伝統的な語り芸。モーは達人、ラムは声調に抑揚をつけながら語る芸能。つまり「語りの達人」で、その歌手と芸能の両方をさす名称。モーラムは「歌」ではない。
17年にリイシューされたカルト盤「Philosophy Gang」(73年)でも話題になりましたが、同バンドでのアルバム発表ののちには、Jakarta Art Educational Instituteに学び、オランダのロッテルダム音楽院へと進学。インドネシアに帰国してからは、クセナキスやケージ、シュトックハウゼンのサウンドと、同国の作家ユディスティラ・ANM・マサルディの詩をミックスしたアヴァンギャルド・プロジェクトを始動。 小説家のPutu Wijayaや映画監督/俳優のNano Riantiarnoといった著名人とのコラボレーションのなかで世界的にパフォーマンスを展開したりと多角的に活動。実に20人近い演奏者が参加し、ガムランを始めとしたインドネシアの伝統的なインストゥルメントや合唱団のみならず、シンセサイザーやギターといった西洋の楽器も加えながら、プログレやサイケデリック・ロック、ファンク等のサウンドとインドネシア独特のグルーヴを奇跡的バランスで溶け合わせた破格の一枚!ゲートフォールド・ジャケット仕様。絶対にお見逃し無く...!!
大成功を収めた傑作コンピ『Taiwan Disco』に続いて、タイ、台湾、マレーシア、シンガポール、香港、インドネシア、韓国など東アジア〜東南アジアのアジアン・ファンク/サイケ/ディスコ・マッドネスを余すところなくコンパイルした、エキゾティックな宝石だらけの超弩級編集盤『Asian Disco』が到来。70年代から90年代初頭に及ぶ壮大なボリュームで贈る要注目のリリース!その副題も『Disco Divas, Funky Queens and Psych Ladies from Asia from the 70s to the early 90s』というもの。どの収録曲も入手は困難を極める骨董品ばかり。これはお見逃しなく!
Features Chailai & Sawanee, Chantana Kittiyapan, Lei Si Si, Ding Dai, Yasmin, Wong Foong Foong, XYZ, Fatimah Razak, Chen Qiong Mei, Sum Sum & Pan Pan, Grace Simon, and Hit Girls.
廃盤デッドストック。Lord of the Drone! La Monte Young, Terry Riley, Jon Hassell, Henry Flynt等、ミニマル・ミュージック~Fluxus等のアート界にも多大な影響を与えたインド古典ヴォーカリスト、Pandit Pran Nath (1918-1996)。1971年と1972年にLa Monte YoungやTerry Rileyと共に彼の最も強烈でパワフルな演奏の一つであるRaga Malkaunsのライブ音源を収録した名盤。
第72回毎日映画コンクール 音楽賞・監督賞受賞作品!
「劇中の音楽だけを並べて繋いでみると70分、本編の三分の一を占めていた。更なる再構成を経て音に凝縮された『バンコクナイツ』。桃源郷への扉は、このサントラによって完全に開かれる!」(空族)
『バンコクナイツ』のみが到達できたあの世界がサントラに圧縮されぶちまけられる。EDM〜トラップ/ヒップホップから60sロック、そして70sタイ音楽クラシックまで全28トラックをエディット無しの完全版で構成。Young-G(スティルイチミヤ)、DJ Kenseiらのトラック、山崎巌率いるバビロン・バンド、心動かされるあのルークトゥン名曲「田舎はいいね」のオリジナル・ヴァージョン、劇中で強烈な印象を与える得度式のクン・ナリンズ・エレクトリック・ピン・バンドの演奏、Tondo Tribeのラップ、アンカナーン・クンチャイ演じる占い師サイのモーラム、カラワンのスラチャイ演じるプーミサック亡霊の語り、豊田勇三、そしてエンディング「イサーン・ラム・プルーン」等々全て収録。エム・レコード初のサントラ・リリースにもなる記念すべき作品です。装丁はMMM(スティルイチミヤ/スタジオ石)。
+全曲関係者による解説コメント付き
+対訳歌詞掲載
+通常ジュエルケース/ブックレット封入
Tracks:
1.「Pai Tuktuk Dwai」DJ Pai Dwai
2.「Pai Massage Dwai」Young-G (stillichimiya/おみゆきCHANNEL)
3.「金の匂い」Suri Yamuhi & The Babylon Band
4.「You've Left Me Alone」Suri Yamuhi & The Babylon Band
5.「Porra」XXXSSS Tokyo
6.「ソムタムだけ」オーンウマー・シンシリ
7.「田舎はいいね」ルンペット・レームシン
8. イサーン・ラジオ
9.「パイプよパイプよ」ダオ・バンドン
10.「Burn! Burn! Burn!~Surfin' Dien Bien Phu」Suri Yamuhi & The Babylon Band
11.「君を買い戻す」バーンノンカーイ・バンド
12.「Samet Love」DJ Pai Dwai
13.「憎っくきモーターサイ」クワンター・ファーサワーン
14.「夜の臭気~チット・プーミサックの詩より~」スラチャイ・ジャンティマトン
15.「Saramanda」DJ Pai Dwai
16.「タマリンドの葉(モーラム)」アンカナーン・クンチャイ
17.「バーン・スワイロン」クン・ナリンズ・エレクトリック・ピン・バンド
18.「Khane Whistle Reprise (JRP Tondo mix)」DJ Kensei feat. Tondo Tribe
19.「Vang Vieng Bank (Change Yen to Lao) OST mix」DJ Kensei
20.「シェンクワンの娘」Thong Boonma(歌)、Le Boonma(ケーン)
21.「Get Em」XLII
22.「Paun's House」Suri Yamuhi & The Babylon Band
23.「Xanadu」Young-G (stillichimiya/おみゆきCHANNEL)
24.「Kanom Party」Young-G (stillichimiya/おみゆきCHANNEL)
25.「Song of an Angel」Suri Yamuhi & The Babylon Band
26.「インの語り」スベンジャ・ポンコン
27.「イサーン・ラム・プルーン」アンカナーン・クンチャイ
28.「満月(アッサニー・ポンラチャン)」豊田勇造、山村剛
廃盤デッドストック。エチオピア帝国最後の皇帝、ハイレ・セラシエ1世がまだ在位していた1971年にRagnar Johnsonによって録音され、翌72年に民族音楽名門Lyrichordからリリースされていたあまりにもディープな音源2タイトルが、大ボリューム2LPで再発。
帝国主義時代に唯一本格的な植民地化を防ぎ、70以上の言語と200以上の方言が存在し、エチオピアで独自に発展したエチオピア正教とイスラム教を信仰し、1年が13か月からなるグレゴリオ暦とは異なる独自のエチオピア暦を使用し、と、混沌と異文化感満載のエチオピアだけあってか、音楽スタイルも多様で、使われている楽器も見たことのないようなものばかり!この録音には首都アディスアベバの都会の音楽(というにはあまりにストレンジですが)や、西はスーダン国境付近、北はダナキル砂漠、南はケニア国境付近の録音まで、幅広く収録されています。
しかし、そういった多様性にも関わらず、収録されている音源に寄せ集め的な感は全くなく、ひたすらディープに土着的で、同時に非常に洗練されており、不思議な統一感をもって聴くことができます。おそらくこれは、超越的なものと繋がるという音楽のもっとも大事な部分が完全に生きているためでしょう。エチオピア、底が知れません。民族音楽好きな方はもちろん、すべてのディープな音楽好きに。