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11月上旬入荷予定。BorisやEarth、Nurse With Woundといった名グループとのコラボレーションでもおなじみドローン/ドゥーム最高峰SUNN O)))の核であり、音の儀式を探究し続けるStephen O'Malleyによるが、〈Dais Records〉より発表する最新作。
Alvin LucierやKali Maloneにも捧げられた本作は、持続する微分音のハーモニーと、低周波の振動、深い揺らぎ、位相の干渉によって、音そのものが自らを消し去っていくような、SUNN O)))にも通じる巨大な音響空間を形成。エレクトリック・ギター4本に、Ebowやスライドを用いて生み出される持続音。音程のわずかなずれが重なり合うことで、うねるような倍音と複雑な干渉が発生し、音は単に大きく鳴り響くのではなく、互いのエネルギーを打ち消しながら、空間そのものを変容させていきます。ベルギー・ヘントの13世紀の旧病院を改修したコンサート会場〈Muziekcentrum De Bijloke〉で録音された本作は、建築の残響と現代的な音響環境が交錯するなかで、その現象を克明に捉えています。
位相の異なる音波が互いを打ち消し、音のエネルギーそのものが減衰していく現象。そこにあるのは、喪失を解消することなく、終わりのない不在と持続とが共存する状態であり、音が鳴り響くと同時に消失し、巨大な振動が虚空へと反転していくその体験は、Stephen O'Malleyのドローン・ミュージックにおける極限的な探究とも呼べるでしょう。
1月27日発売予定。国産エレクトロニック・ダブ / ダブ・テクノの、知る人ぞ知る名盤、AKIO NAGASEの『Makedub』がついにアナログLP化!
大阪を拠点に活動をするAKIO NAGASE。ここ数年はUKのエッジーなエレクトロニック・ミュージック・レーベル〈Emotional Response〉のサブ・レーベル〈[Emotional] Especial〉から、「Global Acid」「African Acid」「Dub Acid EP」と、通称アシッド三部作の12インチをリリース、2025年には琉球民謡の唄者、稲嶺幸乃とのコラボ・アルバム『世果報藍風』をリリースするなど、2010年代の一時期リリースなかったことを考えると改めてその活動が活発化している。
そんなAKIO NAGASEの原点とも言うべき、当時CDのみでリリースされたファースト・アルバムが、上記『世果報藍風』もリリースした〈Glocal Records〉によって待望のLP化と相成った
リリース元の〈Sound Channel〉は2000年前後、ポスト・テクノ、ポスト・ドラムンベースとも言える時代の潮流のなかで、当時アンダーグラウンドで勃興していた先鋭的なブレイクビーツ~ダブ~IDMなどが結びついたシーンのなかで登場し、初期は10インチの2アーティストのスプリット・シングルで注目を集めた。その作品は〈Revirth〉や〈Pickin' Mushroom〉などとともにそうしたシーンを象徴するサウンドを生み出していった。さらに主宰のTAIYOが関西へと拠点を移し、2000年代中頃の、その後の同名のクラブや〈鶴の間〉など味園ビル周辺でのエネルギッシュな大阪アンダーグラウンド・ダンス・シーンにも続く重要レーベルと言える。AKIO NAGASEは、上記の10インチ・シリーズの3枚目にて、2000年にJUZU a.k.a MOOCHYの楽曲とともに本作にも収録されている「Makedub」でデビュー、その後、2003年にリリースされたのが本アルバムだ。
「AKAIのサンプラーとMACKIEの16chミキサー、シンセ2台、安いエフェクター2台、RolandのシーケンサーMC-50」だけで制作されたという、まさにDAW以前のベッドルームなDIYシステムによって生み出された作品だ。野太いブレイクビーツのワンドロップ「Makedub」にはじまり、ミニマル・ハウスをダブ化した「Drop out」、トライバルなディープ・ダブ・ハウス「Real life」、そして脅威的なのが早すぎたダブ・ダンスホール「Dance Hall King」(当時12インチ・カットされている)、ダーティなダウンテンポ「The rock」や「Give me」、ブレイクビーツ「Fishermans dub」、そしてラストはレゲエのロッカーズ・スタイルなリズムとダブ・ハウスを結びつけた「Dub House Disco」。テクノやハウス、ブレイクビーツといった要素が絶妙に入り交じるエレクトロニック・ダブの名盤と言えるだろう。リリースから20年以上の歳月が経っているが、そのアイディアとサウンド・センスはいま現在でもオリジナルで単純にかっこいい。本作のLP化でさらなる再評価を切望する作品と言えるだろう。
河村祐介(『DUB入門』監修)

11月28日発売。ソロ、デュオ、オーケストラ。三つの演奏形態から音響現象を捉えた超絶スペクタクルな残響実験録。
2025年初夏。新潟・新発田市の山々に囲まれた内の倉ダム。その堤体内部の地階深くに広がる巨大な残響空間で、多様な音楽世界を越境し続ける稀有の音楽家・大友良英と、発声の概念を超え、身体表現をも拡張する声のアーティスト/美術家・山崎阿弥の指揮のもと、集団音響実験が敢行された。本作は、大友と山崎それぞれが空間との対話を試みたソロ、声とギターによって互いの音が応答の連鎖となったデュオ、そして一般公募で集まった45名が個々の意思を超えて巨大なひとつの生命体へと変貌を遂げた《内の倉ダム・オーケストラ》で構成される。声、息、身体、水、楽器、音具、そしてあらゆる物音は、放たれた瞬間からその特殊空間の作用を受け、予測不能な反応を繰り返しながら壮大な響きのうねりへと発展していく。同一空間における音響現象の生成、干渉、増幅、変容の過程を記録した、前例なき実験ドキュメント。
+ 初版限定300部
+ ライナーノーツ:鈴木正美
+ カバー写真:吉原悠博
11月中旬入荷予定。ターナー賞ノミネート歴を持つ映像作家であり音楽家のLuke Fowlerと、Gastr del Sol等の結成メンバーとして知られるDavid Grubbsによる初のコラボレーション『J’ai pensé sans paroles』。フランス・ドイツ系のミュジーク・コンクレート作曲家Brunhild Ferrariのドキュメンタリー映画制作を契機に始動、Ferrari提供の音響素材やパリでの環境録音、過去のクラシック音源の抜粋、そして二人が重ねる繊細なピアノとエレクトロニクスが流動的に交錯。フィールド・レコーディングや声が織りなす現代コンクレート的コラージュから、即興と作曲の境界を揺らす親密なデュオ・インタープレイまで、静けさの中に研ぎ澄まされた緊張感を湛えた、深く静かな確信に満ちた作品。

12月4日発売予定。(D2C&日本限定/数量限定/ワンプレス・オンリー/カラー・ヴァイナル)シカゴを拠点に活動するDamon Locksと、注目を集めるブラック・チェンバー・ミュージック集団D-Composedによるコラボレーション・アルバム『Dawning』が〈International Anthem〉よりリリース。ヴァイオリンのKhelsey Zarraga、Anya Brumfield、ヴィオラのSeth Pae、チェロのLindsey Sharpeによるストリング・カルテットと、Damon Locksのライヴ・サンプリング、ビートメイキング、スポークンワードが融合し、ジャンルの境界を越えた独自の音響世界を生み出している。
本作は、シカゴ南部にあるRebuild Foundationの拠点The Land Schoolのオーディトリアムで、2026年4月11日に行われたライヴ・パフォーマンスを収録したもの。かつての小学校を再生した空間で生まれた音楽は、土地、歴史、ブラックネス、抵抗、希望といったテーマを内包しながら、緻密な即興性と強烈な身体性を持つ作品へと昇華されている。
静かなチェロの響きから始まる冒頭曲「Dawning (On Us)」は、D-Composedの過去の演奏サンプルを重ねながら、聴き手をゆっくりと作品世界へ導く。続く「We Stay Beginning」では、Damon Locksの言葉とビート感覚が前面に押し出され、彼のスポークン・ワード表現の魅力を存分に味わえる。「Reflecting (On Us)」では、ストリングスの重厚な響きと電子的なノイズ、サンプラーによる質感が混ざり合い、本作の中心とも言える緊張感あふれる音響体験を提示する。
終曲「Don’t Recede」は、混沌の中にも前進する力を感じさせる。即興、ジャズ、ダブ、現代音楽、ビート・ミュージックを横断しながら、その場に集った人々のエネルギーを閉じ込めた『Dawning』は、ひとつのライヴが持つ可能性を示す、アフロ・ルーツのアヴァンギャルド最前線。

12月4日発売予定。シカゴを拠点に活動するDamon Locksと、注目を集めるブラック・チェンバー・ミュージック集団D-Composedによるコラボレーション・アルバム『Dawning』が〈International Anthem〉よりリリース。ヴァイオリンのKhelsey Zarraga、Anya Brumfield、ヴィオラのSeth Pae、チェロのLindsey Sharpeによるストリング・カルテットと、Damon Locksのライヴ・サンプリング、ビートメイキング、スポークンワードが融合し、ジャンルの境界を越えた独自の音響世界を生み出している。
本作は、シカゴ南部にあるRebuild Foundationの拠点The Land Schoolのオーディトリアムで、2026年4月11日に行われたライヴ・パフォーマンスを収録したもの。かつての小学校を再生した空間で生まれた音楽は、土地、歴史、ブラックネス、抵抗、希望といったテーマを内包しながら、緻密な即興性と強烈な身体性を持つ作品へと昇華されている。
静かなチェロの響きから始まる冒頭曲「Dawning (On Us)」は、D-Composedの過去の演奏サンプルを重ねながら、聴き手をゆっくりと作品世界へ導く。続く「We Stay Beginning」では、Damon Locksの言葉とビート感覚が前面に押し出され、彼のスポークン・ワード表現の魅力を存分に味わえる。「Reflecting (On Us)」では、ストリングスの重厚な響きと電子的なノイズ、サンプラーによる質感が混ざり合い、本作の中心とも言える緊張感あふれる音響体験を提示する。
終曲「Don’t Recede」は、混沌の中にも前進する力を感じさせる。即興、ジャズ、ダブ、現代音楽、ビート・ミュージックを横断しながら、その場に集った人々のエネルギーを閉じ込めた『Dawning』は、ひとつのライヴが持つ可能性を示す、アフロ・ルーツのアヴァンギャルド最前線。

11月13日発売予定。2017年に〈YAM Records〉から発表され、急成長を遂げていたサウス・ロンドンのジャズ・シーンを象徴する重要作として高い評価を獲得したJoe Armon-JonesとMaxwell OwinによるコラボレーションEP『Idiom』が2018年以来、初のヴァイナル再発!
本作は、JoeとMaxwellを中心とした複数のコラボレーションによって生まれた作品で、Nubya Garcia、Oscar Jerome、Jake Longら新世代UKジャズを代表するアーティストも参加。2ステップ、ブロークンビーツ、ハウス、ジャズ、ダブといったロンドンの多様な音楽文化を自在に横断するサウンドを展開している。
ロンドンという文化的・音楽的なメルティングポットだからこそ生まれた、ジャンルの境界を軽やかに越えるハイブリッドな音像は、当時のシーンの熱気を閉じ込めたもの。Joe Armon-JonesとMaxwell Owinは、その後2023年にフル・アルバム『Archetype』を発表し、Mala、Shabaka Hutchings、Lex Amor、Fatimaらを迎えながら、さらに広大な音楽世界へと発展を遂げている。
『Idiom』は、現在のUKジャズ/クラブ・ミュージックの潮流を語るうえで欠かせない、サウス・ロンドン発の革新的コラボレーション作品と言える。

10月下旬入荷予定(10月中旬分は完売しました)。坂本龍一とのコラボレーション3曲収録。Lee BannonとしてもNinja Tuneなどで活躍する北カルフォルニアのプロデューサー、Fred Welton Warmsley IIIによる真打ちである、インダストリアル・ミュージックをノイズやポスト・アンビエント、モダン・クラシカルといった現代的かつ先鋭的なアプローチで革新する一大プロジェクト、Dedekind Cutの8年振りとなる待望の新作!
Dedekind Cutによる〈DED〉トリロジーの最終章『Dede-K-Tion』。長い時間をかけて構想・制作されてきたシリーズの集大成となる作品で、これまでの〈DED〉シリーズで展開されてきた音響的探究をさらに拡張し、微細でスピチリュアルな電子音響とミニマリズムが交錯する世界を形成。坂本龍一特有の洗練された静謐さも相まって、Dedekind Cutの新たな領域へ到達した重要作。

11月下旬入荷予定。Varg2™ことJonas Rönnberg率いるプロジェクトVS--55が、フランス・ピレネー山脈の旧兵器工場跡地アートスペースThe Foundryにて、Andrei Molodkinらの協力を得て創り上げた実験音響作『CH0 0-00-01』。解体されたフランス製シネマ・オルガンを巨大なクラブ用音響システムやコンプレッサーに接続し、無差別に引き出された不穏なフィードバックや低音域の鳴動を軸に構築。天使のような囁きから爬虫類的な呻き声まで多層的に交錯する声、時折覗くピアノの残響と激しいインダストリアル・ノイズが混ざり合い、荒涼としながらもどこか歪んだ美しさを湛えた強烈なアンチ・ミュージックを展開。崩壊する現代社会への冷徹なブラックユーモアであり、不条理な時代のドキュメントとも言える過激な一作。

11月中旬発売予定。三洋電機(SANYO)の高級エアコンのプロモーション用にイメージアルバムとして制作された環境音楽の名作がJazzybelleよりアナログ再発!
緊急地震速報音や電子マネー「iD」の決済音などを手がけたことでも知られる、環境音楽家/サウンドデザイナーの小久保隆。本作ではシンセサイザーと自然環境のフィールドレコーディングを融合させ、都市の暑さや喧騒から離れた水面や穏やかな風、ゆったりとした時間の流れを描き出します。今回のアナログ盤では、小久保隆自らがアートワークとリマスタリングを担当。緻密な音響設計と空間を感じさせるサウンドが魅力の、日本の環境音楽史における重要作です。

11月上旬入荷予定。電子音楽からアコースティック音響への劇的な転換を果たした巨匠Eliane Radigueの晩年の大作『Occam』シリーズより、チェロ奏者Charles Curtisとファゴット奏者Dafne Vicente-Sandovalを迎えた『Occam XIII, Occam River XI, Occam V』。楽譜を用いず奏者との対話と口頭伝承のみで作品を構築する独自のメソッドにより、スイスのサン=テオドゥール寺院の豊かな響きの中で録音された深遠なドキュメント。「オッカムの剃刀」の哲学に基づき極限まで削ぎ落とされた音数から、チェロとファゴットが持つ細密な倍音や微細な波形の揺らぎが静かに創出。幾重にも重なる持続音が寺院の空間と干渉し合い、人間の聴覚の限界に語りかけるような、静けさの中に圧倒的な音響密度を誇るミニマル・ドローン空間を作り上げている。演奏家と作曲家の境界線を解き放ち、音そのものの微小な振る舞いの内部に巨匠ならではの霊的境地が宿る至高の現代音響。
11月上旬発売予定。ファンキー・レディ・ソウル最高峰"Never Did I Stop Loving You"を収録した1972年リリースの大名盤!!
1972年にMainstream Recordsから発表されたALICE CLARKのセルフタイトル・アルバムが待望のリイシュー。発売当初はほぼ注目されなかったものの、80年代後半にロンドンのジャズ、ファンク・シーンで再評価され、現在では史上最高のソウル・アルバムのひとつとして知られる名盤です。Bob Shadがプロデュース、Ernie Wilkinsがアレンジを担当し、"Never Did I Stop Loving You"や"Don't You Care"などを収録。オリジナル・アートワークを再現し、リマスター音源でリリースされた復刻盤です。

10月下旬再入荷(変更となりました)。USドゥーム・メタル ~ スラッジ ~ ストーナー・ロック系最高峰の名バンドことSleepが〈Tee Pee〉より2003年に発表していた、ヘヴィ・ロック史に捧ぐ究極の聖典ともいうべき一大傑作であり、98年3rd『Jerusalem』のロング・ヴァージョン完全版として発表された金字塔的アルバム『Dopesmoker』の〈Third Man Records〉からの2LPヴァイナル復刻盤!

11月上旬入荷予定。現代実験電子音楽シーンを牽引するJules NégrierとMaria W Hornによる、深遠なスプリット『An Iris Crackled Like Eyelids / All Solids Melt Into Aether』。片面では、感情を反映したような旋律の揺らぎと、不規則な音響のねじれへと緻密に変化するミステリアスな電子音響空間を展開。もう片面では、限界まで追い込まれたパイプオルガンの風圧が生む温かくも不安定な和音と、極冷で緻密なコンピュータ音響がぶつかり合い、多層的なドローンと重厚なハーモニーを創出している。Stephen O’Malleyが手掛けるアートワークも象徴するように、音の歪みと形成、そして崩壊のプロセスを美しく突き詰めたダークで重厚な一枚。

11月上旬入荷予定。INA-GRMの歴史的立体音響システム、アコースモニウム、のために制作された、Amina HocineとEspen Sommer Eideによる長編音響作品を収めたPortraits GRMシリーズのスプリット『X3 / Phonophani - Until the Fish Eyes Shine』。片面では、自作のフォグホーン・オルガンと澄んだサイン波、フィールド・レコーディングが波のように重なり合い、静寂から微細に移ろう瞑想的ドローンを展開。もう片面では、90年代後半の北欧トロムソにおけるアンビエント・テクノの残照を背景に、極冷な実験音響とノスタルジーが地層のように交錯する幻想的な電子空間を構築している。Stephen O'Malleyの手掛けるマット仕上げの装丁も美しい現代電子音響作品。
10月下旬予定。プラチナ・セールを記録した鮮烈なデビューから15年、自らの直感と真摯に向き合い続けるシンガーソングライターELIZAによる『The Darkening Green』。愛や欲望、内省をテーマに掲げ、ティーンエイジャー期に影響を受けた音楽的ルーツと現代的なアプローチを美しく結実。D'AngeloやJanet Jacksonを思わせるレイドバックしたディープなグルーヴと、しなやかでソウルフルな歌声が滑らかに交差し、そこにRadioheadや90sオルタナティヴ・ロック譲りのセンチメンタルで陰影のあるソングライティングが加わり、繊細で親密な音響空間を創り出している。さまざまな影響を消化した、洗練された現代ソウル・ミューシックの佳作。

11月上旬入荷予定。シカゴAACMの元会長であり現代最高峰のフルート奏者Nicole Mitchellと、伝説的打楽器奏者Milford Gravesの教えを汲む重厚なポリリズムの使い手Joe Westerlundによる、ノースカロライナ州チャペルヒルの森深くに佇むスタジオにて、一切のオーバーダブなしに一発録音された即興デュオ作。豊かな自然の静寂や気配を「3人目の奏者」として抱き込み、エフェクトペダルを駆使した即時サンプリングによる多層的なフルートと、特注の金属打楽器やアンプを通したムビラが織りなす、有機的かつサイケデリックな音響世界を展開。巨匠譲りの変則的かつ緻密なポリリズムの骨格に、リアルタイムな電音処理が幻想的な陰影をもたらす、現代的なディープな音響作品。

10月下旬入荷予定。紐解かれるのは、14世紀中世のポリフォニーからルネサンス、バロック、現代音楽に至る600年もの音楽史。ニューヨークのサウンドアート作家Derek Baron率いるCop Tearsによる愛おしくも歪なDIY室内楽『The Rules Of The Game』。ダブルベース、フルート、エレキギター、ピアニカなどを手に、自宅の部屋で古いテープ機材を通して録音された13の小品、そこには特有のアナログノイズや部屋の空気感、時折混じる微かな笑い声までもがそのまま収められている。格調高いホール録音のクラシックとは対極にある、極めてプライベートで温かな手触りに満ちた音像で、ピッチの微妙な揺らぎや演奏中の些細なミスさえも優しく呑み込んだアンサンブルは、古楽の美しい旋律から近代ジャズや現代音楽の骨格までをそっと紐解き、奏で直す。時代を超えた音楽がフラットに溶け合う、誠実で味わい深い一枚。
12月上旬入荷予定。前作『Fantômes… Futurs』の印象も強買った、フランスのコントラバス奏者Kham Meslienによる待望の2ndソロ『Vévés Électriques』。Laurent Bardainne(サックス)やRoger Raspail(パーカッション)、Naïssam Jalal(フルート、ヴォイス)ら豪華ゲストを迎え、シネマティックな音物語を紡ぎ出している。太く重厚なコントラバスの胴鳴りや弓奏、弦の叩き音を核に、リアルタイムで生み出される有機的なループと重層的な音響テクスチャーを展開。厳格なアイスランドの情景を思わせる静謐な空気感と、自身の幼少期に連なるカリブ諸島の鮮烈な色彩美が交差し、スピリチュアル・ジャズの深遠さとアンビエントや現代クラシックの空間美が見事に融合している。聴き手の内面へと深く語りかけてくるような、詩的なアコースティック・エレクトロニクス。
11月下旬入荷予定。巨匠Augustus Pabloが、1999年にこの世を去るわずか数週間前に遺した生涯最後のスタジオ・アルバム。〈Nature Sounds〉と再始動した〈Rockers International〉の手により、レアな90年代音源5曲を追加した2枚組の決定盤。初期のディープでラフな録音とは一線を画すクリアで洗練されたプロダクションのもと、重厚なベースラインと美しいメロディカの旋律が静かに交錯。デジタル技術と有機的なレゲエ・リズムを融合させつつ、彼の探求した瞑想的で神秘的な世界観が澄み切った音響美とともに響き渡る。一音一音に祈りと安らぎが宿り、ルーツ・レゲエの精神性と洗練された音響美が見事に調和した、静謐で透明な響きの白鳥の歌。
11月中旬入荷予定。Mad ProfessorやPeaking Lights、Danilo Plessowら豪華陣営によるリミックス作品群でも注目を集めたポルトガルのインストゥルメンタル・ユニット、Sensible Soccersによる待望のフルアルバム『Camminando Di Notte』。柔らかいギターの音色や霞がかった電子音、ミニマルなパーカッションが幾重にも重なり、ダブの空間処理と地中海のゆったりとした情緒を惜しみなく注ぎ込んだサウンドを展開。アフロビート由来の軽快なグルーヴから80年代の架空ライブラリー・ミュージックを想起させるサイケデリア、クラウトロック的な反復美学までを引き算の構造で組み上げている。リスニング・ミュージックの静謐さとダンス・ミュージックの抑えた脈動が緻密に交差する、温かくも幻想的な音響美を極めた一枚。

11月下旬入荷予定。徹底した形式美と予測不能性を交錯させる作曲家、Eric Wubbelsによる、抽象絵画の先駆者ヒルマ・AF・クリントの大作『祭壇画』に強く影響を受けて制作されたアルバム『Altarpiece H. af K.』。Dana Jessen, Ben Roidl-Ward, Katherine Youngら3名のバスーン奏者との長年の協働を経て完成した、音響の物理的限界に挑む。鳴り響くすべての音はファゴットの木管のみから生成されており、マルチフォニックスのうねりや床を揺らす重厚な不協和音、管の限界音域に挑むホイッスル・トーンが緻密なカノン構造のもとで展開。ジャチント・シェルシやエリアーヌ・ラディーグが築いたスペクトル音響の幽玄さと、重低音ドローンの圧倒的な物理的音圧が交差し、濃密な空気圧の彫刻のごとき音響空間を立ち上げる。Sunn O)))などの仕事でも知られるRandall Dunnが録音とミックスを手掛け、木管楽器の持つ底知れぬ鳴りを極限まで引き出している。

11月下旬入荷予定。ロシアはモジャイスクを拠点とするApollinaria KasparsのプロジェクトSettima Taccaによる、暗闇の中に残された水の在り処を示す標識という寓意的なテーマをもとに制作されたアルバム『A Cup, a Horse and Signs That Point at Wells』。ダウンビートやエレクトロニカ、レフトフィールドを横断するアンサンブルは、控えめなアレンジとダークなシンセの質感が印象的。80年代のミニマル・シンセやダンジョン・シンセに通じるヴィンテージなローファイ感と緻密な音響設計のなかで、抑制の効いたビートと儚く透き通るフィメール・ヴォーカルが織りなすメロディが美しく対比を描いている。陰影のある繊細なサウンドと静かな情熱が交錯する、ミステリアスで中毒性を秘めたエレクトロニック・ミュージック。
11月上旬入荷予定。Absent Musicのメンバーであり、June11名義でのリリースでも知られるベルギーDIYシーンの重要人物、Jan Van den Broekeの音源を集めた、ベルギーの名門〈STROOM〉の名を一気に知らしめた傑作コンピレーション『11000 Dreams』の約10周年を記念し、1984年頃に彼が多様な名義や形態で残していた音源から4曲を厳選した貴重な7インチ『84 More Dreams』。カルト的な80年代カセット・カルチャーの空気感をそのままに、彼の持つ詩的な音世界をさらに深く補完するアーカイヴ。短編集のように表情を変える4つの断片が溶け合う、味わい深い逸品。
