Psychedelic / Progressive
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全曲未発表の蔵出し音源!!!「ブルースとフォーク、土臭さと伝統、不確かさとためらい・・・しかし錆びた苛性、Lou Reedの精神に満ちており、それは啓示である。」1965年5月11日に録音され、今まで陽の目を見ることのなかった初期のデモ音源を収めた一枚が、故・Lou Reedの生誕80周年を祝し、〈Light in the Attic〉とLaurie Andersonの共同によリ始動した〈Lou Reed Archive Series〉の第一弾リリースとして満を辞して登場。
後にバンドメイトとなるJohn Caleが参加した『Words & Music, May 1965』は、”Heroin”や”I'm Waiting for the Man”、”Pale Blue Eyes”など、後にReedが録音した歴史的楽曲を、最も初期に近い形で完全に収録。また、その創作過程や初期の影響について、さらなる洞察を与える未発表の楽曲もいくつか収録されています。
この未発表曲集は、若き日のLou Reedが、後にバンドメンバーとなるジョン・ケイルの協力を得てテープに録音し、50年近く未開封のまま残っていたものであり、民謡の伝統に根ざしたこれらの曲を検証していく中で、パンクからアート・ロックまで、現代のアメリカ音楽の発展に彼の影響が続いていることが浮き彫りとしています。真のタイムカプセルと言えるこれらの録音は、ヴェルヴェッツへの種となる初期の知られざる録音の数々を記念するだけでなく、この人物の20世紀のアメリカのポピュラー音楽における貢献の大きさを物語る決定盤!
グラミー賞にノミネートされたエンジニアであるJohn Baldwinの手によりオリジナル・マスターテープから新規リマスタリング。ジャーナリスト/作家のGreil Marcusによるライナーノーツと〈Lou Reed Archive〉を管理するDon Flemingによる詳細なアーカイブ・ノーツが収録されています。

この人たちの新たなる入門盤!スペイン語で「部屋へ」を意味する4枚目のスタジオ・アルバム。タイ・ファンクや東南アジアのポップ・ミュージックにインスパイアされた独自のサイケデリック・サウンドで世界的な支持を誇る現行インディ・シーンきっての大人気バンド、Khruangbinによる最新作『A LA SALA』が、名門〈Dead Oceans〉より堂々アナウンス!ベーシストのLaura Lee Ochoa、ドラマーのDonald "DJ" Johnson, Jr.、ギタリストのMark "Marko" Speerという3人のスターたちがどのように音楽に対してアプローチしていくかについての神秘と神聖さを余す所なく詰め込んでいった一作であり、2020年の『Mordechai』の翌朝を爽快に表現したような内容に。グループの長年のエンジニアであるSteve Christensenの協力のもとで完成した、ゴージャスで風通しの良いレコードとなった本作では、オーバーダブを最小限に抑えながら、彼らならではのソフト・サイケデリックで卓越したインディ・ロック・サウンドを展開しています。

ジェブ・ロイ・ニコルズがフィンランドの名門〈Timmion〉からリリースする『This House Is Empty Without You』は、南部ソウルの伝統に根差しながらも、彼独自の語り口と温かな声で仕立てられた一枚。バックはお馴染みのハウス・バンドCold Diamond and Minkで、深いグルーヴとアナログ感に支えられ、アルバム全体が穏やかで滋味深い空気を放っている。収録曲は何気ない口調の裏に、陰影あるアレンジが潜んでおり、さらにエミリア・シスコのゴスペル感漂うハーモニーが加わり、いっそう奥行きのある仕上がりになっている。過剰な演出を避け、真実だけを静かに伝えるようなこのアルバムは、今もなお成長し続けるソングライター、ジェブ・ロイ・ニコルズの現在地を示している。時を超えて沁みるソウルの真髄を今に伝えるような充実作。

カテゴライズ困難な夭逝のサイケデリック・ミュージック!各地のオブスキュアなソウルからゴスペル、ニューエイジまでも掘り起こす名門[Numero]からもシングルが発表されたシカゴのシンガーソングライターであり、2017年に26歳の若さでこの世を去っているTrey Gruber。初期のデモ音源やスタジオ・デモ、ライブ音源をコンパイルした編集盤が登場!! 何百ものデモ音源を遺しながらも、絶望の中に果ててしまった夭逝のシンガーソングライターの知られざる音源の数々を彼の家族と友人たちがコンパイルした唯一のアルバム。その類まれなる音楽性は、スロウコアやニュー・ウィアード・アメリカ、ネオ・サイケ、ドリーム・ポップ、そのどれとも分類困難。ダウナー&中毒な乾いたヴォーカル・ワーク、サイケにひずむ淡いギター・サウンドを土台に、まさにエヴァーグリーンとは真逆の世界観を形どった孤高のインディ・ミュージック。
羽根付き帽子を被り、サンフランシスコの路上でキーボードの演奏を行った伝説的女性作家、The Space Lady。
70年代終わりの活動開始から35年を経て、今回が初の正式アルバム。
話題溢れる経歴を除いても音楽性は素晴らしく、ひたすら浮遊するシンセに乗せてぼやけたボーカルがほ~~~~と高らかに舞い上がるといったもので、この素朴で楽しげな感覚はIasosやUku Kuut、Moondogらに通じる音楽の普遍的な素晴らしさがあります。そしてなにより中毒性高い!
激トリップするBorn To Be Wild (最高)を始め、Steve Miller BandのFly Like An Eagle、The Electric PrunesのI Had Too Much To Dreamといったカバー曲も披露。勿論先行シングルMajor TomとRadar Loveも収録してます!
一家に1枚級の素晴らしさです。

詩人、富岡多恵子が若き日の坂本龍一を迎え製作し、音楽史上に異彩を放った狂気の名作『物語のようにふるさとは遠い』が待望のLPリイシュー! アラーキーこと荒木経惟によるジャケットも必携の一枚!
詩人、富岡多恵子が音楽史上に異彩を放った狂気の名作『物語のようにふるさとは遠い』(原盤1977年ビクター、2005年PヴァインでCD化)が限定アナログLPで遂に陽の目をみる! サイケデリックと呼ぶにはあまりにもアバンギャルドで幻想的。聞く者全ての三半規管が狂わされる快盤にして狂気の傑作!
音楽製作は若き日の坂本龍一、ジャケはアラーキーこと荒木経惟による撮影。

(数量限定/日本語帯付/解説付)今や世界的な人気を誇るインストゥルメンタル・バンド、クルアンビン。本作は、彼らの大ヒット2ndアルバム『Con Todo El Mundo』を全面的にダブ・ミックスした意欲作。ローラ・リーのふくよかで心地よく揺れるベースライン、ドナルド・DJ・ジョンソンのミニマルでタイトなビート、そしてマーク・スピアーのギターが残響の中で幻想的に漂い、原曲のよりメロウネスで、よりサイケデリックに再構築。さらに付属している7インチには、バンドが愛してやまない伝説的ジャマイカ人プロデューサー、サイエンティストによるダブ・ミックス・ヴァージョンも2曲収録!サウンドの奥行きと立体感を極限まで引き出した、まさにタイトル通り“天へと昇る”至高のダブ・アルバム。

(数量限定/日本語帯付/解説付)世界的な人気を誇るインストゥルメンタル・バンド、クルアンビン。2ndアルバムとなる本作では、先行シングル「Maria Tambien」で百戦錬磨のライヴで培ったアグレッシヴなファンク・サウンドを披露する一方、アルバム全編ではディープ・チルでオーガニックな激ユルほっこりグルーヴを徹底的に追求している。まろやかで芯のあるベースライン、ドライでタイトなドラム、AORやソフト・ロック、ハワイアンまで取り込んだロマンチックなギターが絶妙に絡み合い、聴く者をまさにテキサスの秘湯へと誘う。全世界に真夜中の至福の時間を届けたブレイク作で、人気曲「Friday Morning」「August 10」も収録された、クルアンビンの出世作にして大傑作!

(数量限定/日本語帯付/解説付)今や世界的な人気を誇るインストゥルメンタル・バンド、クルアンビン。ボノボに見いだされ、無名の新人ながら彼が監修したコンピレーション『Late Night Tales』に楽曲が収録されるや、そのスウィートでメロウなサウンドが一躍話題に。そんな彼らのデビュー・アルバムとなる本作は、ディープでレアなファンク・サウンドの産地としても知られるテキサスを拠点に制作。60〜70年代のタイ音楽や東南アジアのポップ・ミュージックから影響を受けたエキゾチックでノスタルジックな音世界と、チルでオーガニックな激ユルほっこりグルーヴが絶妙に融合し、一度聴いたら病みつき必至!まるでタランティーノやジム・ジャームッシュの映画サウンドトラックと、カウボーイ・ジャンキーズ『The Trinity Session』を掛け合わせたような、至福の時間を約束する大傑作!

限定100部リプレスです。Keita Sano主宰の〈Mad Love〉より見出された東京の3人組にして、じゃがたら、キミドリ、戸張大輔、さかな、裸のラリーズ、Laraajiなどを始めとしたアーティストたちからの影響を受けているというWool & The Pantsが、〈PPU〉より発表したデビュー作!Yu Tokumo (ギター、ボーカル), Kento Enokida (ベース)、Aki Nakagomi (ドラム)から構成されるこの人たち、本当に素晴らしいです!どこまでもクセになる絶妙に"ズレ"た音のヴァイブス。脱線したポスト・パンク観からテン年代の宅録ベッドルーム/ローファイ・ムード、サイケデリック、ソウル、ダウンテンポなどが奇跡的なバランスで配合されたレフトフィールド・ポップス傑作..!!! 幅広いリスナーに推薦したい内容です!
2025年リプレス!日本から世界のサイケデリック/インディ・シーンを牽引した名バンド、幾何学模様のGo & Tomoが2014年に創設したインディペンデント・レーベルであり、シベールの日曜日や破地獄、Satomimagaeといった大変ユニークなアクトを送り出してきた名門〈Guruguru Brain〉発の名作!ポスト・パンキッシュでクラウトロックへの愛に溢れる実験的バンド、南ドイツによる2015年の傑作セルフタイトルをストックしました。クラウトロックと疾走するモータリック・ビートへの絶対的な愛に満ちたデビュー・アルバム。伝説的クラウトロック・バンド”NEU!”のクラウス・ディンガーが考案したハンマービートと、ユーモラスで奇妙な日本語の歌詞が出会った凄まじい内容の一枚となっています。
幾何学模様によるサイケデリック・ロックの美学が最も繊細かつ深遠に結実した作品である2016年リリースのアルバム『House in the Tall Grass』がめでたくリプレス。東京出身ながら世界を舞台に活動する彼らは、本作をポルトガル・リスボンで録音し、ジャズやファンク、クラウトロック、フォークなど多様な音楽的要素を織り交ぜながら、異文化的な音響融合を実現。本作においてシタールの煌めき、浮遊するギター、柔らかなヴォーカルを織り交ぜながら、自然と精神性が交錯する音の旅を描いている。

「ホーム・ビフォア・ダーク」はエム・レコードの再発で知った大好きな曲。この曲を、大好きなバンドゑでぃまぁこんがカバーしたら最高だろうな、と思っていたらやはり最高!夢が叶いました。」(坂本慎太郎)
ゑでぃまぁこんが、ノラ・ガスリーの名曲を、坂本慎太郎とゑでゐ鼓雨磨の共作オリジナル日本語詞でカヴァーした、良き出会いの繋がりが生んだ二重三重の夢の結晶。トルソ(TORSO)によるドリーミー管弦楽リコンポジション版をカップリングした夢のWサイダー。(ポップスの神様はまだ日本にいらっしゃいました。)
ノラ・ガスリーのたった1枚のシングル「Emily’s Illness c/w Home BeforeDark」(1967年)は、2009年の復刻リリース以来、マニアの秘匿曲を越えて内外に拡がりました。当初は、19世紀アール・ヌーヴォー的耽美をビーチボーイズ『Pet Sounds』風のサウンドで綴った美しい奇曲「Emily’s Ilness」推しだったのですが(※1)、しだいにB面曲「ホーム・ビフォア・ダーク」がミュージシャン達を魅了しはじめ(※2)、伝えられるところではエゴラッピン、ティーンネイジ・ファンクラブ、テニスコーツ & yumboがライブで取り上げて流布していった模様。しかし、まさかこのような予想もしない素晴らしい録音に出会えるとは!!本作は、もともと坂本慎太郎の発案で、ゑでぃまぁこんバンドでプライヴェート録音したもの(同氏の「P」審美眼にリスペクト)。公開目的ではなかったこの隠密録音の噂がエムに届き、長きにわたる円(縁)のループが繋がったような作品をお届けすることになりました。装丁画はゑでゐ鼓雨磨。
=カップリング曲秘話=
カップリング曲の制作は元曲を知らないトルソに打診し、ゑでぃまぁこん版のヴォーカルと旋律楽器パートを抜いたベーシックトラックを渡して、ほとんど目隠し状態でのリコンポジションを依頼(制作中はググり禁止)。当初はシンプルにOrieとKenjiの演奏を被せた合奏で……という趣旨でしたが、この無茶な実験要求に応えたトルソは、最終的にベーシックトラックをも抜きとった叛逆的かつ優雅なリコンポジションを送りつけてきて、このオリジナル曲の出来栄えに一同平伏!
注釈:
1)「Emily’s Illness」は、19世紀アメリカの詩人、エミリー・ディキンソンへのトリビュートと思われる。
2)ガスリーと作者エリック・アイズナーは当時アストラッド・ジルベルトの大ファンだった。初期アストラッドのたどたどしいボサノヴァ歌唱とノラの歌う「Home Before Dark」を頭の中でダブらせて再生してみてほしい。
=作品仕様=
+ 3 面折り込みジャケット
+ 歌詞掲載
TRACKS:
Side A - ホーム・ビフォア・ダーク
Side B - ホーム・ビフォア・ダーク(Recomposed by TORSO)
1974年3月28日にロサンゼルスのバーバンク・スタジオで行われたジョン・レノンとポール・マッカートニーの即興ジャム・セッションを収録した『A Toot And A Snore In ’74』。まとまった楽曲というより、スタジオでのジャムや会話が中心で即興性が強く、当日は二人の他にリンゴ・スター、ハリー・ニルソン、ジェシ・エド・デイヴィス、ボビー・キーズらが同席。ビートルズ解散後に二人が奇跡的に共演した唯一のセッションを収めたロック史における貴重なドキュメント。
『ジャップ・ロック・サンプラー』でも紹介された名盤!オリジナルは9万円越えでの取引歴も。作曲家であり劇場プロデューサー、演劇実験室〈天井桟敷〉や〈万有引力〉での活動、『少女革命ウテナ』の一連のサントラシリーズでも知られるJ.A.シーザーが手掛けた、リゼルギックな狂気に満ちた70年代の日本の秘宝と言えるレコード!1972 年に寺山修司の同名の幻想的な映画のために制作されたサウンドトラック作品。まさに快楽中枢に達するために必要なすべての要素が詰め込まれた逸品。土着的な呪詛と混沌に満ちてただただ不穏。絶望が充満し、極めて陰惨でありつつも、真に革新的な作品であり、FaustやCosmic Jokers、初期のAmon Duulといったクラウトロックの古典的な流れにも通じる、冥界への入口のような国産サイケ史に刻まれる怪盤!
60s-70sのトルコに眠っていたジャズ~サイケ~ファンク音源のしかもレアものばかりを収録。ターキッシュ・サイケ神Erkin Koray始め、ジャズ重鎮Okay TemizにベテランFerdi Ozbegenら入ったジャズ面の2部構成。西洋からきたジャズ/ファンクに自国の中東な風が吹き抜け、この痺れるように熱い様はレアグルーヴでも世界音楽的に見ても幅広い旨味が出てます。
ジャップロック・サンプラーにも掲載!日本版AktualaもしくはThird Ear Band。”Nurse With Wound List”掲載でもお馴染みの国産カルト・サイケ大名盤『Debon』を残しているBrast Burnと同一のバンドである、日本版クラウトロックの秘宝=Karuna Khyalによる74年のカルト的な傑作がアナログ再発。トライバルなリズム、電子サンプル、反復、ヘヴィな民族的サウンドに重点を置いた本作は、あらゆる種類の楽器を折衷的にプレイした、催眠的かつ野生的でワイヤードな仕上がりの憑依音楽に仕上がっています。
ブラジルのスーパースター、Milton Nascimentoと同年に制作したアルバム『Clube da Esquina』を彷彿とさせるLô Borgesの1972年のセルフ・タイトル・ソロ・デビュー作が〈Audio Clarity〉より2023年度アナログ・リイシュー。ナシメントに与えたその影響の強さを物語る、質感豊かで夢の様な一枚!時に切迫感があり、そして、奇妙であり、ナシメントとの作品を聴いた後にボルヘスに期待するような幻想的で複雑なギター演奏に満ちたサイケデリック・ブラジリアンな珠玉の傑作に仕上げられています。
言わずと知れた「バナナ」のアートワークと共に歴史に残る伝説的ファースト・アルバム!ヴェルヴェット・アンダーグラウンドが1967年に発表した大名盤『The Velvet Underground and Nico』をストック。後世に多大な影響を及ぼした伝説的デビュー・アルバムであり、アンディ・ウォーホルのプロデュースでもおなじみです。
2月上旬入荷予定。北アイルランド出身のサイケデリック・ロック・バンド Andwellas Dream が1969年に発表した、オリジナル盤は入手困難なデビュー・アルバム『Love And Poetry』が大名門〈Numero〉より再発。フォーク的な叙情性とファズ・ギターの疾走感に、ギター、ヴォーカル、ソングライティングを担うDave Lewisの人懐っこいメロディが作品を名盤たらしめている。サイケデリックな浮遊感と英国的ポップセンスが同居し、Summer of Love後の余韻を感じさせる、英国ポップ・サイケを象徴する一枚。

Keita Sano主宰の〈Mad Love〉より見出された東京の3人組にして、じゃがたら、キミドリ、戸張大輔、さかな、裸のラリーズ、Laraajiなどを始めとしたアーティストたちからの影響を受けているというWool & The Pantsが、〈PPU〉より発表したデビューEPがカセット化!Yu Tokumo (ギター、ボーカル), Kento Enokida (ベース)、Aki Nakagomi (ドラム)から構成されるこの人たち、本当に素晴らしいです!どこまでもクセになる絶妙に"ズレ"た音のヴァイブス。脱線したポスト・パンク観からテン年代の宅録ベッドルーム/ローファイ・ムード、サイケデリック、ソウル、ダウンテンポなどが奇跡的なバランスで配合されたレフトフィールド・ポップス傑作..!!! 幅広いリスナーに推薦したい内容です!ボーナストラック4曲を追加収録。

ボノボに見いだされ、無名の新人ながら彼が監修したコンピレーション『Late Night Tales』に楽曲が収録されるや、そのスウィートでメロウなサウンドが一躍話題となった、今や世界的な人気を誇るインストゥルメンタル・バンド、クルアンビン。彼らの2015年のデビュー作を10年越しに再構築した『The Universe Smiles Upon You ii』。オリジナルと同じテキサスの納屋で、同じ日付に録音され、「もし10年前に戻れるなら、自分たちに何を伝えるか?」という問いに対する音楽的回答として制作されたもので、セミ・インストゥルメンタルで穏やかにサイケデリックなグルーヴはそのままに、より洗練された演奏と録音技術が活かされている。オリジナルの「無限のグルーヴ」と「地平線に広がるリフ」という美学を保ちつつ、成熟した音の余白と深みが加わっており、クルアンビンらしいエキゾチックなムードと、時を経た感情のニュアンスが交錯する、静かで豊かな再解釈。

1月中旬再入荷。Joshua FrankとTom Ngからなる2人組であり、北京の現行地下を大いに盛り立てる尖鋭的デュオGong Gong Gong 工工工と、台湾を代表する現行サイケデリック・バンドMong Tong。それぞれ独自のミニマルかつシネマティックな音を鳴らしてきた2組のデュオが合流して作り上げた架空のカンフー映画のサウンドトラック『Mongkok Duel 旺角龍虎鬥』。Gong Gong Gongによる「Rhythm n’ Drone」的な反復と緊張感に、Mong Tongならではの怪しげなエフェクト処理やサイケデリックな質感が重なり、サイケ・ドローンとグルーヴィーなベースリフ、荒々しいギターが入り乱れる。モーターリックなリズムを基盤に、繰り返しの中でじわじわと景色が変わっていく感覚は、まさに幻の武侠映画のサウンドを思わせる。レコーディングは香港・旺角の老舗スタジオ President Piano Co. のリハーサルルームで行われ、そこで1978年創業当時から残るアンプや楽器を使用。さらにスタジオのオーナー、李景一による独自の録音システムを通したことで、荒々しいのに妙に鮮明なヴィンテージ感が生まれている。アジアの都市の熱気と幻覚的なサウンドイメージが交錯する、不穏でいて痛快な一枚。
A Bolhaが1971年にリリースした激レア、ブラジリアン・サイケ・7インチシングルが〈Ancient Grease Records〉よりまさかの再発。『Sem Nada』は、バンドが最もヘヴィでトリッピーな時期に制作された代表作で、サイケデリックなギターリフと幻想的な展開が、ブラジル産プログレ/サイケの魅力を凝縮している。ブラジル国内でも入手困難な幻の一枚が現代に!
