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Kotaro Maruyama - Vapor Curve (LP)Kotaro Maruyama - Vapor Curve (LP)
Kotaro Maruyama - Vapor Curve (LP)Personal Affair
¥5,498

CMやショートフィルム等の映像音楽を手掛け、武満徹を敬愛する作曲家・丸山康太郎によるファースト・ソロ・アルバム『Vapor Curve』。小型デジタルシンセOP-Zのみを使用し、コンピューターを一切介さず全編一発録音という削ぎ落とされたスタイルで制作された、静けさと余白が美しいジャパニーズ・アンビエント。ひとつの和音を鳴らす従来の手法を排し、複数の独立した旋律を幾重にも編み込むことで立ち現れる独自の編まれたハーモニーを展開。環境音楽にも通ずる空気感のなか、重なり合うミニマルなメロディと録音時に偶発的に混入したノイズが無機質な電子音に温かな生命力を吹き込んでいる。不完全さの中に宿る生の音響美学と、武満徹の精神を受け継ぐ音の「間」へのこだわりが見事に昇華された注目の一枚!

Jon Hassell / Farafina - Flash Of The Spirit (2LP+CD)
Jon Hassell / Farafina - Flash Of The Spirit (2LP+CD)Glitterbeat
¥6,134

「第四世界」サウンドスケープを切り拓いた米国の前衛トランペット奏者John Hassellと、西アフリカはブルキナファソの音楽集団Farafinaの88年コラボ作『Flash Of The Spirit』が〈Glitterbeat〉傘下の〈Tak:til〉より2LP+CDにてリマスター再発。U2の傑作を手掛けた直後のBrian EnoとDaniel Lanoisがプロデュースを担当し、バラフォンや打楽器群が空気を激しく揺らす脈動的なポリリズムに、エフェクトで加工されたハッセルのトランペットやキーボードが有機的に交錯。西洋の平均律を超えたマイクロトーンを自在に操るハッセルの演奏は、外来の西洋楽器という枠組みを軽やかに越え、バンドのもう一つの声として見事にアンサンブルへ溶け込んでいる。Miles Davis『Bitches Brew』期の静かな熱量を彷彿とさせる抽象的なダイナミズムと、イーノ達が構築した繊細なアンビエント空間が見事なグラデーションを描く音像は、発表から30年以上を経た今なお古びるどころか未来の音楽像を提示し続ける、ジャンルや国境を完全に超越した大傑作。

Glenn Branca - Symphonies #8/10 (The Mysteries) (CD)
Glenn Branca - Symphonies #8/10 (The Mysteries) (CD)ATAVISTIC
¥3,342

ニューヨーク・アヴァンギャルド、ノー・ウェーヴの巨星Glenn Brancaが1994年に録音した極限の音響交響曲集『Symphonies #8/10 (The Mysteries)』。「生」と「死」という根源的な問いをテーマに掲げ、8本のエレキギター、2本のベース、キーボード、ドラムス、そして2名の指揮者という異色の超大型アンサンブルによって繰り広げられる重厚なノイズ・レクイエム。マイクロチューニングが施された高低様々なギター群が一斉に鳴り響くことで、計算し尽くされた音階パターンと持続音が幾重にも交錯。ミニマルでありながら巨大な音塊となって押し寄せ、圧倒的な倍音のうねりと途切れることのない圧倒的なリズムが立ち現れる。Sonic Youthらに多大な影響を与えたギタリスティックなノイズの美学が、極めて精緻かつ破滅的なスケールで炸裂する圧巻の音像。不穏で攻撃的なカタルシスと、鎮魂歌としての厳かな静謐さが同居する唯一無二のオーケストレーション!

Vashti Bunyan - Lookaftering (Expanded) (2LP)
Vashti Bunyan - Lookaftering (Expanded) (2LP)DICRISTINA
¥7,417

英国アシッド・フォークの至宝Vashti Bunyanが、1970年の歴史的名盤『Just Another Diamond Day』以来35年ぶりの復帰作として2005年に発表した『Lookaftering』が、その発表20周年と彼女の80歳の節目を記念し、未発表音源を大幅に追加した豪華2LP仕様で〈DiCristina〉より復刻!プロデューサーのMax Richterをはじめ、Devendra BanhartやGareth Dicksonといった精鋭たちが集結した本編の静謐で美しい室内楽フォークに加え、初公開となる自宅録音デモ音源群を収録。本人が奏でるギターやアコーディオン、ハーモニウム、リコーダーなどの素朴な響きに乗せて、儚く可憐な歌声が紡がれるプライベートな音像は、楽曲のピュアな魅力と曲作りの原点を削ぎ落とされた質感のまま露わにしている。娘Whyn Lewisの絵画を配した16ページの豪華歌詞ブックレットや、Max Richterらのライナーノーツ、2006年の貴重なライヴ音源まで網羅した永久保存盤!

Merzbow - Avian Hydraulics 鳥類用油圧機器 (10"+DL)Merzbow - Avian Hydraulics 鳥類用油圧機器 (10"+DL)
Merzbow - Avian Hydraulics 鳥類用油圧機器 (10"+DL)Frei zum Abriss Kollektiv
¥12,258

徹底したアヒンサーを提唱実践、「ノイズ」の枠を超越したオルタナティヴな表現を試み続けるジャパノイズ伝説、Merzbowが、ドイツの〈Freizum Abriss Kollektiv〉より発表した限定50部の10インチ作品『Avian Hydraulics』。2枚の透明樹脂の間に着色した液体を封入した「液体充填Lathe Cut」という極めて特殊なアート・オブジェ仕様であり、その液体が創り出す流動的な視覚イメージから構想されたフェティッシュなアヴァンギャルド作品。特殊フォーマットが持つ物質的な魅力と、長尺作品とは一線を画す研ぎ澄まされた高密度のノイズ・プラクティスが見事に融合した至高のコレクターズ・アイテム!ナンバリン入り、ダウンロード・コード付属
※製品の性質によりレコード内部の油が滲み出ることがありますのでご了承ください。詳細はBandcampページに記載しています。

Merzbow - Stu the Goat (5")Merzbow - Stu the Goat (5")
Merzbow - Stu the Goat (5")Frei zum Abriss Kollektiv
¥2,843

徹底したアヒンサーを提唱実践、「ノイズ」の枠を超越したオルタナティヴな表現を試み続けるジャパノイズ伝説、Merzbowが、ドイツの〈Frei zum Abriss Kollektiv〉から50枚限定でリリースする異色の5インチ・レースカット作品『Stu the Goat』。2026年3月に自宅スタジオMunemihouseで録音された本作は、ラッカー特有の短尺フォーマットを逆手に取り、極端に圧縮された音像と質感を前面に押し出したコレクター垂涎の一枚。ナンバリング入り。

KAKUHAN - KAK (CD)KAKUHAN - KAK (CD)
KAKUHAN - KAK (CD)NAKID
¥2,672

2026年2月にリリース後、即完売したKAKUHANセカンドアルバムKAKのCD版が新たにリリース!

2022年発表の1stアルバムは、エクスペリメンタル・クラブシーンにおいて大ヒットを記録し各所で多大な評価を得た、日野浩志郎と中川裕貴によるユニットKAKUHANが、前作から約3年ぶりに届ける、乾いたエレクトロイドのビートと、ノーウェイヴ的に荒れたチェロの質感がぶつかり合う、緊張感に満ちたエレクトロアコースティック作品。チェロの生々しい弓圧やノイズ的な響きが電子音のミニマルな反復と絡み合い、構造が崩れそうで崩れないギリギリの均衡を生み出しており、音の角(KAK)を際立たせるような鋭さと、空間に滲む抽象性が同居した未踏の音響空間となっている。マスタリングはRashad Becker、アートワークは平野靖子が担当し、国内外の実験音楽シーンと強く接続した制作体制も盤石。電子と生楽器の境界を曖昧にしながら、音の物質感そのものを突き詰めた、現行エクスペリメンタルを象徴する一枚。

今回のCD版では、これまで配信限定だったボーナストラック1曲を追加し、全10曲の楽曲が収録。

V.A. - Black American Religious Music from Southeast Georgia (CD-R)
V.A. - Black American Religious Music from Southeast Georgia (CD-R)Folkways Records
¥3,222

音楽研究者Jacqueline Cogdell DjeDje博士が、米ジョージア州南東部の農村地帯に深く入り込み、教会の聖歌隊やそのリハーサル、歌手の自宅などでフィールド録音した貴重な黒人宗教音楽集『Black American Religious Music from Southeast Georgia』。アフリカの伝統音楽や奴隷制時代のスピリチュアルの面影を強く遺したコール&レスポンスと、世代を超えた歌い手たちによる熱量あふれる即興ボーカル。スタジオ録音とは対極にある教会や家庭の生々しい空気感のなか、手拍子や観客の歓声が一体となって立ち上るサウンドは、信仰とコミュニティの結びつきが生み出す洗練されていないからこその圧倒的にピュアなダイナミズムを放っている。18〜19世紀の歴史を物語る深い歌詞と、身体にダイレクトに響く根源的なリズムと唄声。モダン・ゴスペル成立以前のたくましいエネルギーと祈りの響きが詰まった、圧巻のルーツ・ミュージック!

Master Kohta - Mr. Maxmetal (7")
Master Kohta - Mr. Maxmetal (7")KUMARU RECORDS
¥1,700

京都木屋町のレトロゲームカフェ「cafe la siesta」店主であり、チップチューン界の重鎮として長年シーンを牽引するDJ/プロデューサーMaster Kohtaが〈KUMARU Records〉より発表した待望のアナログ7インチ『Mr. Maxmetal』!「Chiptune + Footwork = Chipwork」というコンセプトを掲げ、ゲーム音楽とシカゴ発祥の高速ダンス・ミュージックのまさかの融合を提示する注目作。

Guruh Gipsy (CD)Guruh Gipsy (CD)
Guruh Gipsy (CD)La Munai Records
¥4,385

インドネシア音楽史に燦然と輝く、屈指のプログレッシヴ・ロック金字塔!1977年にカセットのみ発表されていた幻の『Guruh Gipsy』が、遂に公式再発!
インドネシア初代大統領スカルノの息子であり作曲家でもあるGuruh Sukarno Putraと、プログレッシヴ・ロック・バンドGipsyによるプロジェクト。バリ島のガムランや伝統音楽、西洋オーケストレーション、そしてプログレッシヴ・ロックを大胆に融合させ、インドネシア音楽の可能性を大きく押し広げる革新的な作品として、高く評価され続けてきた伝説的アルバム。
ガムランやジャワの民族音楽を単なる素材として流用するのではなく、その精神や構造を現代的な作曲法と結びつけた本作は、東南アジアにおける実験音楽の先駆であると同時に、今日のワールド・ミュージックからニューエイジ以降の潮流までにも接続した類い稀な音楽性を実現。
EL&Pを彷彿させるキーボードと壮麗なアンサンブル、緻密なアレンジのなかに息づく祈りや自然観が統合された、神話規模の巨編音楽になってます。 現存する最良の音源をもとにリマスタリングされており、より深い奥行きと豊かな音像を実現した決定的なリイシューです。これはお見逃しなく!

Loren Connors / Michael Vallera / Elliott Sharp - When The Moon Is New (LP)
Loren Connors / Michael Vallera / Elliott Sharp - When The Moon Is New (LP)Feeding Tube Records
¥5,952

実験ギター界の重鎮Loren ConnorsとElliott Sharp、そして新世代の音響探求者Michael Valleraによる、共同即興を実践し、ギターという楽器の輪郭を溶かし合いながら、ひとつの巨大な音響体を形成していく初共演ライブを収めた『When The Moon Is New』。Connorsのブルース由来の揺らぎ、Sharpの複雑なプラック、Valleraのテクスチャー的な音の層が、判別できないほど自然に絡み合い、音は個々の演奏ではなく集合体としての振る舞いを見せる。微細なノイズ、倍音の尾、擦過音が空間の奥行きを描き、広がりのある音響がゆっくりと立ち上がる。緊張と静けさが同時に存在し、3人が互いの動きを聴きながら音を置いていく慎重な姿勢が、演奏の密度を高めている。ギターの可能性を拡張してきた3人が、世代を越えて作り上げた抽象音響の記録。個々の声部が溶け合い、新しい第四の思考が生まれる瞬間を捉えた、現代即興ギターの重要作。

Tortoise - Standards (Clear w/ Hi-Melt Red & White Vinyl LP)Tortoise - Standards (Clear w/ Hi-Melt Red & White Vinyl LP)
Tortoise - Standards (Clear w/ Hi-Melt Red & White Vinyl LP)Thrill Jockey
¥5,496

ポストロックの象徴的存在Tortoiseが2001年に発表した4作目『Standards』。複雑なリズム構造と緻密なアンサンブルが、よりシャープでモダンな音像へと進化。冒頭「Seneca」では、二人のドラマーが織りなすポリリズム的な推進力が一気に空気を変え、ギター、ヴィブラフォン、シンセが立体的に絡み合う。「Eros」「Benway」ではミニマル・ミュージックのような反復がジャズ的な柔軟さと結びつき、音が形として浮かび上がるような構築美が際立つ。後半の「Monica」「Speakeasy」では、電子音のテクスチャと生演奏の温度が自然に交差し、都市的でクールなムードが漂う。Tortoise が2000年代初頭に到達した精密さと大胆さのバランスを示す、ポストロックの枠を超えた、今聴いても新鮮なモダン・アンサンブルが詰まった一枚。

Tortoise - Rhythms, Resolutions & Clusters (Opaque Golden Yellow LP)Tortoise - Rhythms, Resolutions & Clusters (Opaque Golden Yellow LP)
Tortoise - Rhythms, Resolutions & Clusters (Opaque Golden Yellow LP)Thrill Jockey
¥5,496

2026年リプレス!〈Thrill Jockey〉からの当時盤アナログは現在激レアな一作が遂に再発。これぞ、まさにエクスペリメンタルの一つの頂点。ロックからダブ、ジャズ、エレクトロニカにいたるまでの要素を呑み込みながら、約30年もの長きにわたり、ロックの定義を拡張してきた名バンドTortoiseが1995年にリリースした傑作『Rhythms, Resolutions & Clusters』が待望のアナログ復刻!90年代後半のリミックス作品の先駆けとなった一枚。リミックスにはJohn McEntire、Steve Albini、Jim O’Rourke、Mike Watt (Minutemen)、Brad Wood (Liz Phair)といった豪華面々が参加。トータス初期の代表的な楽曲の極上なRemixが満載。デラックス・チップオン・ジャケット仕様。

Ayami Suzuki & Rob Noyes - Classic Fevers and Chills (LP)Ayami Suzuki & Rob Noyes - Classic Fevers and Chills (LP)
Ayami Suzuki & Rob Noyes - Classic Fevers and Chills (LP)Feeding Tube Records
¥5,895

東京を拠点に活動する声の即興家Ayami SuzukiとギタリストRob Noyesが初めて出会い、わずか1時間ほどの即興セッションで録音されたという奇跡のデュオ作品『Classic Fevers and Chills』。事前に作曲も打ち合わせもせず、Rob Noyes自身が「ギターのチューニングだけ変えて、そのまま録った」と語っているにもかかわらず、7曲それぞれに明確な表情があり、まるで長年のデュオのような呼吸の一致が感じられる。声とアコースティック・ギターだけという最小限の編成ながら、静けさの中に濃密な緊張と温度が宿る。Ayami Suzukiの声は、言葉と息のあいだで、祈りのような響きから、風景の一部のような微細な音まで自在に変化。Rob Noyesのギターはラガ風のフレーズやタコマ系フィンガーピッキングが流れるように展開し、倍音が空間に広がる。録音は極めて生々しく、目の前で演奏しているような距離感の近さと、夢の中の民謡のような不思議な時間の流れが生まれている。

Ronnie Boykins - The Will Come Is Now (LP)
Ronnie Boykins - The Will Come Is Now (LP)ESP-DISK
¥4,971

Sun Ra Arkestraの黄金期を支えたベーシストRonnie Boykinsが、1974年に録音した唯一のリーダー作『The Will Come, Is Now』。〈ESP‑Disk〉が活動休止に入る直前に残した重要タイトルで、フルート、複数のサックス、トロンボーン、コンガ、パーカッションを含むセプテットで、Boykinsの作曲家としての幅広さと、低音の重心を軸にしたアンサンブル構築が前面に出ている。Sun Raの宇宙的な和声感の名残もありつつ、演奏の骨格はより地に足がついていて、モーダルな反復から開放的な即興、集団インプロまで自然に切り替わる流れが魅力。Boykinsのベースはグルーブとメロディ性を同時に担い、フルートやサックスが色彩を変えながら重なり、コンガやパーカッションが柔らかい揺らぎを加えることで、小さなオーケストラのような厚みが生まれる。スピリチュアル・ジャズの霊性と、ミンガス的なアンサンブルの強度が同じフレームで響く、70年代前衛ジャズの中でも特異な一枚。

Marter & Yony - Rhythm Matter (Deluxe Edition) (LP)Marter & Yony - Rhythm Matter (Deluxe Edition) (LP)
Marter & Yony - Rhythm Matter (Deluxe Edition) (LP)PERSONAL AFFAIR
¥5,694

2011年、東日本大震災後に日本人アーティストMarterがNYのYonyを訪れた際のセッションを起点に、長い年月を経て形になったアナログ録音のダブ作品『Rhythm Matter』が、EPや未発表曲を加えたDeluxe Editionとして再構築。カセット、4トラック、リール・トゥ・リールで録られた素材をPro Toolsで丁寧に編集した制作工程が、テープ特有の丸い低域や柔らかいエコーをそのまま音像に残している。Basic ChannelやRhythm & Sound、King Tubbyへの明確なリスペクトがあり、ダブの重心とディープハウスの浮遊感が自然に重なるグルーヴが特徴。ベースは波のようにうねり、ギターやキーボードは淡い残響をまといながら空間を照らし、ライブ・ダブの呼吸がそのまま録音に刻まれたような生々しさがある。ベルリンとキングストンの系譜を理解したダブ・テクノとも評された、2018年のデジタル版で話題となった作品を、デラックスエディションとして再構成した決定版のアナログ再発。

Infant - Dustlick (LP)Infant - Dustlick (LP)
Infant - Dustlick (LP)KINO DISK
¥4,438

Warm Winters、Mappa、Oscilla Soundなどで活動してきたデトロイト拠点のプロデューサーInfantによる、より深く、より抽象的なアンビエント・ダブ・テクノ作が、シカゴの新鋭レーベル〈Kino Disk〉より登場。音は常に溶け、輪郭が曖昧なまま霧状のレイヤーとして重なっていく。リズムは前へ進むというより、深夜の鼓動のようにゆっくり脈打ち、空間の奥行きが静かに変化するたびに、ダブの残響が液体のようにたゆたう。Vainqueurやechospace[detroit]の深い残響美学と、emerやTopdown Dialecticの抽象ダブの質感が自然に交差し、古典と現行のダブ・テクノが同じ温度で並ぶような音像が生まれている。音の密度は薄いのに、空間の深さは広く、深夜の静けさの中で意識がゆっくり変化していくような、静かで鋭い重要作。

Eustress - Exit (12")Eustress - Exit (12")
Eustress - Exit (12")KINO DISK
¥3,871

インディアナポリスのプロデューサーEustressによる、アンビエント・ダブとダブテクノの“静的な側面”を徹底的に掘り下げた12インチ『Exit』。6曲はそれぞれ独立したトラックでありながら、連続して聴くとひとつの長い路地を進んでいくような感覚が生まれる構成で、リズムよりも低域の揺らぎと残響の広がりが主導する。キックが前面に出るタイプではなく、音の余白と倍音の消え際まで設計されたミニマルな音響が印象的。低音の塊がゆっくりと脈打ち、その周囲に薄いアンビエント層が重なることで、静かな圧力と広がりが同時に立ち上がる。ダブ処理は控えめだが深く、音の輪郭をわずかに滲ませることで空間の奥行きを作り出す。大きめのスピーカーで聴くと構造の精密さがより明確に浮かび上がりそうな、〈Kino Disk〉らしいストイックな一枚。

Vox Populi! - In Dub (12")
Vox Populi! - In Dub (12")EMOTIONAL RESCUE
¥4,190

80年代フランスのエスノ・インダストリアル、アンビエントのカルト・ユニットVox Populi!のアーカイブ音源を、現代パリの4組のプロデューサーがダブの視点で再構築した12インチ。〈Emotional Rescue〉の15周年企画として制作され、原曲が持つ民族音楽的な質感やポスト・インダストリアルのざらつきが、低域のうねりやエコー処理によって新しい輪郭を与えられ、電子ダブ、アンビエント・ダブ、ステッパーズなど、各プロデューサーの個性がはっきりと表れている。空間処理の細かさが際立ち、倍音の散らばり方や残響の伸びが曲ごとに異なるため、部屋でじっくりと聴いても楽しめる内容。Vox Populi!のアヴァンギャルド性を保ちながら、現代ダブの感覚で未来へと翻訳したような一枚。

Johnny Clarke - Yard Style (LP)
Johnny Clarke - Yard Style (LP)Ariwa Sounds Ltd.
¥5,326

ジャマイカの巨匠ヴォーカリストJohnny Clarkeと、当時新進気鋭のプロデューサーだったMad Professorが1983年にタッグを組んで発表したUKダブ史の金字塔的名盤『Yard Style』。UKの名門レーベル〈Ariwa Sounds〉が初めてジャマイカ人アーティストをフィーチャーした記念碑的作品であり、70年代ルーツ・レゲエの黄金期と80年代以降のUKデジタル・ダブを結ぶ重要な架け橋となった歴史的作品で、電子キックドラムの無機質な打撃と極太のベースライン、そしてマッド・プロフェッサーの代名詞である歪んだデジタル・エコーや巧みなエフェクト処理が見事に結実。過激でサイケデリックな音響実験が繰り広げられる立体的な音像のなかで、Johnny Clarkeの甘くソウルフルなヴォーカルが凛と響き渡り、伝統的なルーツのグルーヴと未来的なエレクトロニクスが見事な融合を果たしている。歴史的価値と中毒性を兼ね備えた大傑作!!

aisie - Black Fire Dream (12")
aisie - Black Fire Dream (12")studio 33
¥4,169

ミステリアスな音響作家aisieによる、マニアックな教育系科学番組の音声、怪電波や乱数放送、擦り切れたレコードの盤面ノイズ、引き伸ばされた極小のフィールドレコーディングなど、異質なサンプリング源のみで構築された深遠な音響作品『Black Fire Dream』。人間の息づかいを感じさせない、AIや機械が密かに自己同期して処理を実行しているかのような不気味で夢幻的な世界を構築。細分化された細やかなリズムと霞んだメロディの断片が生成と霧散を繰り返し、初期Actressの澱んだ質感やCivilistjävel!の静謐な冷たさ、さらにはTopdown Dialecticをスクリュー処理したかのような密室的で茫洋とした音像へと誘っていく。無造作に切り取られたノイズや未知の音源が、魔法のようなコラージュの手法によって幻想的な影絵のように明滅するカルト・エレクトロニクス逸品!!

Komet - Rausch (2LP)
Komet - Rausch (2LP)Signal Records
¥4,084

〈Raster-Noton〉の創設メンバーとして知られるマイクロ音響のパイオニア、Frank BretschneiderがKomet名義で2000年に名門〈12k〉から発表した傑作『Rausch』が初のアナログ化!のちのレーベルのシグネチャーとなる低音パルスと極限のミニマリズムの原型を示したもので、リリースから四半世紀を経た今なお一切の古さを感じさせない圧倒的な普遍性を誇る。澄み切った純粋なサイン波と微細な空気感をベースに、緻密に計算されたポリリズミックなマイクロビートと繊細なダブの美学が絶妙なバランスで融合。無機質なデジタル・グリッチの佇まいでありながら、微かに漂うメロディの余韻や重厚な低音のパルスが有機的な躍動感を生み出し、空間の余白そのものを躍動させるかのような静謐なグラデーションを描き出している。初期グリッチ、デジタル・ミニマリズムの極致にして、エレクトロニック・ミュージック史における真のブループリント。

Sarah Davachi - The Will of Tongues (3LP)Sarah Davachi - The Will of Tongues (3LP)
Sarah Davachi - The Will of Tongues (3LP)Late Music
¥6,129

唯一無二のドローンサウンドでカルト的人気を博すSarah Davachiによる最新アルバム『The Will of Tongues』がリリース!本作は、3枚組のLP(CDは2枚組)におさめられた2時間以上に及ぶ、これまでで最も野心的な大作となっている。作品には米国・カナダ・オランダ各地で録音されたオルガンのサウンドに加え、EMPAC(ニューヨーク)やアイルランドのLouth Contemporary Music Societyの為に制作された楽曲も含まれている。

参加アーティストはDavachi自身のオルガン演奏に加え、Whitney Johnson(viola)、Eyvind Kang(viola)、Lucy Railton (cello)、さらにはマイクロトーナル金管アンサンブルDiapasonや、スイス拠点の古楽フルート・コンソートPhaedrus、Chamber Choir Irelandなどが名を連ねている。

本作は、反復、調律理論、音色変化、長大な持続時間、垂直的和声といった彼女の作曲的探求を深化させたものであり、ミニマリズムの系譜に連なる精緻な構造を持ちながらも、より意図的で明確な構築性を備えている。各楽器・アンサンブル間でモチーフが受け渡され、時間とともにゆるやかに変容していく。

聴取そのものへの深い敬意を主題とする本作は、容易なリスニング体験を拒みながらも、音そのものと向き合う行為を促す。長大な時間軸の中で生成される音響とその精神的空間は、極めて内省的かつ没入的な聴取体験をもたらす作品となっている。

Sarah Davachi - The Will of Tongues (2CD)Sarah Davachi - The Will of Tongues (2CD)
Sarah Davachi - The Will of Tongues (2CD)Late Music
¥4,558

唯一無二のドローンサウンドでカルト的人気を博すSarah Davachiによる最新アルバム『The Will of Tongues』がリリース!本作は、3枚組のLP(CDは2枚組)におさめられた2時間以上に及ぶ、これまでで最も野心的な大作となっている。作品には米国・カナダ・オランダ各地で録音されたオルガンのサウンドに加え、EMPAC(ニューヨーク)やアイルランドのLouth Contemporary Music Societyの為に制作された楽曲も含まれている。

参加アーティストはDavachi自身のオルガン演奏に加え、Whitney Johnson(viola)、Eyvind Kang(viola)、Lucy Railton (cello)、さらにはマイクロトーナル金管アンサンブルDiapasonや、スイス拠点の古楽フルート・コンソートPhaedrus、Chamber Choir Irelandなどが名を連ねている。

本作は、反復、調律理論、音色変化、長大な持続時間、垂直的和声といった彼女の作曲的探求を深化させたものであり、ミニマリズムの系譜に連なる精緻な構造を持ちながらも、より意図的で明確な構築性を備えている。各楽器・アンサンブル間でモチーフが受け渡され、時間とともにゆるやかに変容していく。

聴取そのものへの深い敬意を主題とする本作は、容易なリスニング体験を拒みながらも、音そのものと向き合う行為を促す。長大な時間軸の中で生成される音響とその精神的空間は、極めて内省的かつ没入的な聴取体験をもたらす作品となっている。

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