Electronic / Experimental
4124 products
AD 93からの『Blue Car』やDean Blunt作品への客演でも知られる、ロンドンのカルト的シンガーソングライターJoanne Robertsonのソロ3作目『Wildflower』。GnodのPaddy Shineらも参加したプライベートな録音空間のなかで、80年代ポストパンクの乾いたストローク、90年代グランジの残滓、Mazzy Starを彷彿とさせる退廃的なドローン・ポップが歪に交錯する。bar italiaをはじめとする現代のUKレフトフィールド・インディーの美学にも直結する、美しくも影を帯びた音像。変則チューニングを施したアコースティック・ギターの不揃いな響きと、極限まで装飾を削ぎ落とした静謐な歌声が絶妙な均衡を保つローファイ・フォークの佳作。

ギタリストのEivind J. Vullum、サックス奏者のJerzy Mączyński、そしてECM作品やNik Bärtsch’s Mobileへの参加で知られるドラマーNicolas Stockerという実力派3人によるアンビエント・ジャズ・トリオALLVEIが、北欧の深山からワルシャワ、チューリッヒを経てオスロへと至る旅路を音響空間へ落とし込んだ12インチ作品。ミニマリズムとフリー・インプロヴィゼーションを軸に、繊細なポリリズムとエセリアルな電子・生音響が幾重にも交差。Nicolas Stockerによる精密でしなやかなドラム・パターンが空間の骨格を支え、エコーを纏ったギターと叙情的なサックスの残響が静寂のなかで色鮮やかに開花していく。ECMにも通じる北欧ジャズの透き通った美学と、アンビエント音響が高次元で調和したコンテンポラリー・インプロヴィゼーションの秀作。

DeKalb Worksなどでも知られるNYアンダーグラウンドの重要人物Daniel CreahanによるプロジェクトAlien Dのフルアルバム『Smoker’s Choice』。前作EPの余韻を引き継ぎつつ、より空間的で内省的な響きへと潜り込んだもので、パートナーであるEllenの密やかな歌声をはじめ、ツィターや弓奏バンジョー、サックスといった生楽器の演奏をダブの手法で磨き上げ、滑らかな音の塊へと摩耗・溶解。水底を打ち打つような深遠なサブベースと柔らかなグルーヴが漂うなか、輪郭をぼかした残響が有機的に交錯する。定型に留まらず水面のように揺らぎ続ける音像が、スモーキーな情景と確かな体温をもたらすレフトフィールド・ダブの秀作。

オークランドを拠点に活動するプロデューサーSpace Ghostが、カルト的人気を博した前作から約4年の歳月を経て完成させたソロ・アルバム『Back From Reality』。90年代末から2000年代初頭のPS2時代を思わせるゲーム音響や起動画面のセーブBGMが持つノスタルジアを原動力に、ウエストコースト・ジャズの情緒やミッドウェスト・ディープハウスのしなやかな脈動、第4世界的なチルアウト感覚を融合。深夜のオークランド港を車で流しながら研ぎ澄まされたメロウなシンセサイザーと柔らかなビートダウンの揺らぎが、日常のなかで自身を取り戻すエスケープの場所tなるような、チルアウト・ダウンテンポ。

1967年にエレクトーングランプリでデビューを飾ったエレクトーン奏者、セキトオ・シゲオ(関藤繁生)が1975年に発表した大名作が遂にアナログ再発!モンドやニューエイジ・リバイバル等の視点からも注目を浴びる『華麗なるエレクトーン Special Sound Series』四部作の中でも最大の人気を誇る作品『華麗なるエレクトーン (ザ・ワード) 』。細野晴臣とスプリットを組んだことでもおなじみのカルト・インディ・ヒーローことMac DeMarcoが自身の楽曲「Chamber of Reflection」で本作収録の「ザ・ワードⅡ」をサンプリングし、世界的な注目を浴びたことで大きな人気を集める一枚。ビートルズやプロコル・ハルムの楽曲、ジャズのスタンダードなどをボサノバ風にアレンジした、哀愁漂うイージー・リスニングの傑作であり、マスターピース!

エチオピアの作曲家Wesenyeleh Mebrekuが、エチオピア各地に伝わる民謡や子守唄、歴史的な歌を電子キーボードだけで再構築した作品『Resonance of Time』。ローファイなカシオトーンの温かい質感が心地よく、オルガンやピアノのような音色がエチオピア独自のモードと結びつき、独特の浮遊感を生んでいる。リズムマシンの素朴なビートが懐かしさを誘い、メロディはどこか子守唄のように優しく、時に哀愁を帯びる。電子音でありながら人の手触りが強く、民謡の魂が電子回路を通して新たな生命を得たよう。1980年代エチオピアのカセット文化を象徴する名作であり、アンビエント、ローファイ、エチオピア音楽の要素が自然に混ざり合い、素朴さと実験性が同居する唯一無二の音世界。
マンチェスターの鬼才Andy Stottが、名門〈Modern Love〉から実に5年ぶりとなる待望のニュー・アルバム『Late Loop』を発表!長年のボーカル・パートナーであるAlison Skidmoreに加え、今回初参加となるElaine Howleyをフィーチャーし、ドローンや空間音響など幾度もの解体を経て到達した、剥き出しの歌と静謐なエレクトロニクスが交錯する。ベースラインなし、リバーブなし、エフェクトはディレイ1台のみというなしなし尽くしの極限の制約のもと、スピーカーから鳴らしたドラムを部屋の空気ごと再録音してピッチダウンさせ、オルガンを床置きマイクで拾うといった原始的な録音アプローチを採用。残響や重低音による装飾を限界まで削ぎ落とした音像は、音の結び目や息づかいがそのまま露わになったような密やかな透明感と儚い美しさを醸し出している。Rashad Beckerによる精緻なマスタリングとMyriam Boulosの写真が彩る、繰り返し聴くごとに細部が息づく傑作!
マンチェスターの鬼才Andy Stottが、名門〈Modern Love〉から実に5年ぶりとなる待望のニュー・アルバム『Late Loop』を発表!長年のボーカル・パートナーであるAlison Skidmoreに加え、今回初参加となるElaine Howleyをフィーチャーし、ドローンや空間音響など幾度もの解体を経て到達した、剥き出しの歌と静謐なエレクトロニクスが交錯する。ベースラインなし、リバーブなし、エフェクトはディレイ1台のみというなしなし尽くしの極限の制約のもと、スピーカーから鳴らしたドラムを部屋の空気ごと再録音してピッチダウンさせ、オルガンを床置きマイクで拾うといった原始的な録音アプローチを採用。残響や重低音による装飾を限界まで削ぎ落とした音像は、音の結び目や息づかいがそのまま露わになったような密やかな透明感と儚い美しさを醸し出している。Rashad Beckerによる精緻なマスタリングとMyriam Boulosの写真が彩る、繰り返し聴くごとに細部が息づく傑作!

スウェーデン・マルメの地下シーンを牽引する〈Fasaan Records〉の主宰Prins Emanuelと、異才Golden Ivy、そしてInre Kretsen Gruppという現代北欧バレアリック〜レフトフィールドのキーパーソン3組によるトリオ第2弾『IME I』。情報過多で即時性が求められる現代の消費文化からそっと距離を置き、自ら切り拓いた独自の音楽領域をよりエレガントかつ深く探求したもので、ダブのスローモーなボトム、ジャズの即興性、フォークの有機的な温もり、そしてミュージック・コンクレートの実験的音響処理が絶妙な塩梅で交錯。繊細に配されたパーカッションや柔らかな旋律、流動的なドローンがオーガニックでシネマティックな音像を描き出していく。ダンサブルなグルーヴと、瞑想的な精神性が完璧な均衡を保った、時間の感覚を優しく停止させるかのような幻想的な聴き心地!

Meditationsでも静かで熱い支持を集める、ノルウェーのデュオ、Smerzの『Big city life』を14組のアーティストによるEDIT集として再構築した企画盤『BIG CITY LIFE EDITS』。参加アーティストは北欧エレクトロニックの重要人物Astrid Sonne、ML Buch、Clarissa Connellyをはじめ、USアンダーグラウンドのMIKE + Zack Sekoff、クラブ、実験音楽のToxe、シューゲイズ、ノイズ寄りのThey Are Gutting a Body of Waterなど、ジャンルも地域も横断した豪華ラインナップ。曲ごとにまったく異なる方向へ変形されており、原曲の持つひんやりとしたR&B/ポップ・マナーと、客演陣によるカオスでアヴァンギャルドな解釈の対比は、Smerzの世界観を外側から照らし直すよう。〈Escho〉というホームに戻ってのリリースという点も象徴的で、初期EPから続くSmerzの美学と、2020年代以降の北欧エレクトロニック・シーンの広がりがひとつの作品に結晶した一枚。

emerことMarija RasaとシンガーUgnė Umaによる、夢の中で出会ったような感覚から始まったと語られる、眠りと記憶のあいだに漂うようなコラボアルバム『you and me』。emerが紡ぐのは、柔らかい残響と淡いシンセが揺れる白昼夢的ダブ・アンビエンス。ビートは控えめで、音の輪郭は曖昧。時間が少しだけ伸びるよう。そこに重なるのが、Ugnė Umaのスモーキーな歌声。囁くような発声が多く、耳元でそっと語りかけられているような近さが印象的。言葉の隙間に感情が滲み、曲に温度と人間味を与えている。サウンドはアンビエント、フォーク、エレクトロニックの境界線を自然に行き来しながら、歌ものアンビエントと呼びたくなる独自のバランスを保っており、魔術的リアリズムのような世界観で、現実と夢の境界がゆっくり溶けていくような感覚が続く。全12曲、どれも短い物語のようにまとまっていて、日常の中にある小さな魔法を音で掬い取ったような一枚。

2562やA Made Up Sound名義でも知られるプロデューサーDave Huismansが手がけるプロジェクト、ex_librisのシリーズ第4弾12インチ作品。これまでの音響世界を継承しつつも、よりリズムにフォーカスを当てた変則的なアプローチが光る。余計な装飾を削ぎ落としたミニマルな骨格ながら、ダイナミクスを限界まで高めたパーカッシヴなミッドテンポ・サウンドを展開。抑えの効いたビートと変則的な打楽器が精密なモザイクのように折り重なり、生々しく躍動する空間美を作り出している。ダブステップやレフトフィールド・テクノ、現代ダブの探求者には見逃せない、ダイナミックで洗練された一枚。

ロシアはモジャイスクを拠点とするApollinaria KasparsのプロジェクトSettima Taccaによる、暗闇の中に残された水の在り処を示す標識という寓意的なテーマをもとに制作されたアルバム『A Cup, a Horse and Signs That Point at Wells』。ダウンビートやエレクトロニカ、レフトフィールドを横断するアンサンブルは、控えめなアレンジとダークなシンセの質感が印象的。80年代のミニマル・シンセやダンジョン・シンセに通じるヴィンテージなローファイ感と緻密な音響設計のなかで、抑制の効いたビートと儚く透き通るフィメール・ヴォーカルが織りなすメロディが美しく対比を描いている。陰影のある繊細なサウンドと静かな情熱が交錯する、ミステリアスで中毒性を秘めたエレクトロニック・ミュージック。
2026年リプレス!遂に満を持して登場。あの『Green』を凌ぐ人気を誇る、長年失われていた吉村弘最高峰のアンビエント・クラシックこと1986年作品『Surround』が〈Light in the Attic〉配給の〈Temporal Drift〉レーベルより待望の公式アナログ再発!日本の環境音楽のパイオニアであり、都市/公共空間のサウンドデザインからサウンドアート、パフォーマンスに至るまで、傑出した仕事を世に残した偉才、吉村弘。その最難関の音盤として君臨してきた幻の一枚が、今回史上初の公式アナログ・リイシュー。ミサワホームから依頼されて録音された作品で、これらは同社の新築居住空間をより充実させるために設計された「アメニティ」として機能することを目的としていた環境音楽作品。吉村自身による当時のライナーノーツに加え、オリジナル・プロデューサーであった塩川博義氏による新規ライナーノーツも同封(日/英)。 MASTERPIECE!!!!!!!!!!!!!!!!!

静穏の中で徐々に爆発していく圧倒的な鋼鉄のファンクネス。1996年にリリースされていた、エクスペリメンタル・エレクトロニック/アブストラクト・ミュージック史に残る傑作が遂にヴァイナル復刻!2017年に棄世されたフィンランド電子音楽の巨星であり、Pan Sonicでの活動も広く知られる鋼鉄の漢、Mika VainioがØ名義の2作目として発表、廃盤となっていたミニマル/エクスペリメンタルの傑作が2LPでリイシュー!エクスペリメンタル・エレクトロニック・ミュージック史に於ける完全性溢れるクラシック・アルバム。硬質なテクスチャーの中へと類稀なる実験性とミニマリズムを落とし込み、極限まで洗練させたサウンド・アート/ミニマル・エレクトロニック作品。これは是非ヴァイナルでご体感ください!
菅谷昌弘が1987年に制作した舞台音楽作品で、前衛舞踏団「パパ・タラフマラ」の公演『ALEJO』のために書き下ろされたサウンドトラック『Music From Alejo』が〈Ambient Sans〉より、初のヴァイナル・リイシュー!反復と間を活かした構成で、舞台の動きと呼応するようなミニマルで静謐な電子音響に、アンビエント的な広がりと、日本的な情緒を感じさせる旋律が共存。舞台芸術との融合を前提としながら、音楽単体でも成立する完成度を持つ、1980年代日本の実験音楽と舞台芸術の交差点を象徴する重要作であり、Sugayaの音楽家としての詩的感性と構造美が凝縮された一枚。今回の再発では、日本の自宅訪問時の写真と菅谷昌弘への独占インタビューを収録したインサートも付属。
まるで70年代からタイムスリップしてきたような風貌の5人組、幾何学模様。
これまで10年に渡って海外を中心に活動し、クルアンビンやキング・ギザード&ザ・リザード・ウィザードといった現在のインディーシーンの先頭を走るアーティストたちとも親交が深く、世界各国でソールドアウト公演を連発、先日にはフジロック2022への出演も発表され話題となっている。
そんな彼らが前作『Masana Temples』からおよそ4年ぶりの新作『クモヨ島 (Kumoyo Island)』を自身のレーベル〈Guruguru Brain〉からリリース。
レコーディングは、彼らが活動初期に使っていた浅草橋のツバメスタジオにて行こなわれた。ロックダウンやパンデミックによるツアー活動停止の間の拠点としてアムステルダムを選んでいた彼らは、下町もしくは故郷の町の古い繁華街に帰ってきたことで、自由な感覚が再燃したのを感じたという。東京に滞在していたおよそ1ヶ月半の間、これまでストックしていたアイデアの断片を洗い出し、それらをスタジオで構築することにより本作を完成させたのだ。
まるで60年代のプログレッシヴロックのような壮大なオープニングから一転、「モ、ナ~カ、ナカナカノ」と語感の心地よさにフォーカスしたようなユニークな歌詞を耳元でささやく冒頭曲「Monaka」や、クルアンビンを彷彿とさせるワウギターが、コロコロ転がるリズムの上で軽やかに舞う「Dancing Blue」。
ジェットコースターに乗って時空を駆け抜けていくような前半と、ビートルズの「Tomorrow Never Knows」を思わせるサイケデリックな後半、その落差が圧巻の「Cardboard Pile」や、擦り切れたテープを再生しているようなローファイチューン「Gomugomu」、ボーズ・オブ・カナダへ愛が炸裂したかのような「Daydream Soda」、変拍子とギターリフの絡みが麻薬的にループする「Field of Tiger Lilies」など、曲ごとに全く異なるアプローチをしていながらどの曲も幾何学模様としか言いようのない、強烈なオリジナリティを放っている。
美しいアンビエントソング「Maison Silk Road」の余韻とともに、アルバムは幕を閉じる。
『クモヨ島』と名付けられた本作『Kumoyo Island』は、帰国の途に着く彼らが上空から垣間見た、雲越しの島国、日本の姿にインスパイアされて付けたのだろうか。真意のほどは直接本人たちに確かめる他ないが、世界中どこにいても「オルタナティブ」であることを貫いてきた彼らにしか到達し得ない地平が、ここには広がっている。

ブラジル音楽の発掘と新録を続ける〈Selva Discos〉から、70〜80年代ブラジル・ディスコの華やかさを現代的な音像で再構築したDiscoteca TropicanaのセルフタイトルEPが到着!Kiko CostatoとZé Nigroによるユニットで、ブラジルのトップ・スタジオミュージシャンが参加し、ストリングス、鍵盤、ギター、パーカッションが鮮やかに絡む豊かなアンサンブル。アフロブラジリアンの躍動感と都会的ディスコの洗練が自然に重なり、軽やかなスウィングがダンスフロアにもリスニングにも心地よく響く。カリンボーやブラジリアン・ソウルの要素が随所に感じられ、トロピカルな温度感と洗練されたアレンジが同居する、ブラジルならではのディスコティーク・サウンドを高い精度で提示する一枚。

ピアノ、チェロ、エレキギターというシンプルな編成から、驚くほど豊かな質感を引き出す、〈Posh Isolation〉作品も知られるデンマークのアーティスト、Cæcilie Trier (CTM)、Jakob Littauer、Mads Kristian Frøslevという面々による"TLF Trio"による2ndフルアルバム『Desire』。音数は決して多くないのに、ひとつひとつの音が空間に深く響き、静寂そのものが音楽の一部として機能しているようで、まるで室内楽を現代の視点で再構築したような、新しい視点で組み立て直したような、クラシックともジャズとも異なる独自の音像。サンプリングや反復のモチーフも織り込まれ、ミニマル・ミュージックの構造とレフトフィールドな電子音楽の感覚が自然に溶け合う。即興から生まれた柔らかさと、緻密に設計された構築性が同時に存在し、音楽が呼吸するようにゆっくりと展開していく。様々な音楽の影響がさりげなく交差しながらも、どれにも回収されない独自のバランスを保っている点が魅力的で、静けさの中に潜む微細な動きや、音の余白が生むドラマをじっくり味わえる一枚。
かなり凄い内容です。デンマークの作曲家、ML Buchが自身のレーベルと思われる〈15 love〉より2023年にデジタル・リリースしていた2枚目のアルバムにして、昨年各所で話題を呼んだ大変素晴らしい作品が、今年度遂にアナログ化されました!明らかに逸していると言えるほどに鮮やかなギター。エレキギターとレイヤーされたヴォーカルの領域にさらに踏み込む事で、新しい楽器表現を模索した、これぞ、20年代標準と言いたい破格のネオ・サイケデリア/ドリーム・ポップ名作!

2026年リプレス!リトアニアの伝統的な民謡を、現代の音響感覚によって新たな世界へと解き放つ、ベルギーを拠点とするアンサンブルMeropeの2021年発表の名作『Salos』。リトアニアの伝統楽器カンクレスを奏でるIndrė Jurgelevičiūtėの幽玄な歌声を中心に、ギター、シンセサイザー、電子音響、バンスリー、チェロ、そして合唱が織りなす、古代と現代、土地の記憶と夢幻的な音響が交差するエクスペリメンタル・フォーク。
2026年リプレス!デトロイト・テクノの巨匠Carl Craigと、ベルリン・ダブ・テクノの開拓者Moritz von Oswald。電子音楽界のふたりの先駆者がタッグを組み、なんと〈Deutsche Grammophon〉のアーカイブを再構築した音響芸術の2008年傑作『ReComposed』が待望のリプレス!ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団によるモーリス・ラヴェルやムソルグスキーの歴史的名演を素材に、解体と再構成を重ねる。オーケストラの音源を単純にリミックスするのではなく、フレーズや音の断片、細かなパターンへと細分化。ラヴェル特有の色彩豊かなオーケストレーションは繊細な電子音響のテクスチャーと調和し、ムソルグスキーの壮大なドラマ性はデトロイト特有のディープなグルーヴと予期せぬ融合を果たしている。厳格な構造美と静けさ、そして脈打つミニマリズムが高次元で均衡した洗練のサウンドを展開。断片にも宿るクラシックの歴史の積み重ねと対峙した、電子音楽史に輝く金字塔的作品!

エレクトロニック・ミュージック、ダンス・ミュージック雑誌ジョッキー・スラットの創刊者が新たに立ち上げた年2回刊行のエレクトロニック・ミュージック・マガジン、ディスコ・ポーゴのトリビュート・シリーズ第一弾DAFT PUNKに続く第二弾はなんとAPHEX TWIN!90年代の雑誌ジョッキー・スラットを通じて、リチャード・D・ジェイムスと30年以上にわたって長年の関係を築いてきたディスコ・ポーゴの関係者によるリチャード・D・ジェームスの数十年にわたるキャリアを探るべく、インタビュー、エッセイ、特集が豊富な図録と共に250ページにわたって掲載!なかでも音楽写真家たちによる初期からのリチャードの写真が素晴らしい。ハードカバー仕立て。
