Avant-Garde / Contemporary
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徹底したアヒンサーを提唱実践、「ノイズ」の枠を超越したオルタナティヴな表現を試み続けるジャパノイズ伝説、Merzbowと、北欧エレクトロニック/実験音楽シーンの重要人物Vanity ProductionsことChristian Stadsgaardによるコラボ作品『The New Peasantry』。過剰な音圧の応酬にとどまらず、プリペアド・ピアノの物理加工と緻密なデジタル信号処理を交錯させた刺激的なアヴァンギャルド・コンポジション。Conlon Nancarrowを想起させる機械的で突き放したピアノのフレーズが解体・再構築され、その背後で北欧特有の静けさと深みのあるメランコリックな音響キャンバスがじわじわと侵食する。冷徹な構造美と現代への痛烈な批評性が交わる、ディストピア的音響空間!

11月7日より出荷開始。徹底したアヒンサーを提唱実践、「ノイズ」の枠を超越したオルタナティヴな表現を試み続けるジャパノイズ伝説、Merzbowが2004年にリリースしたカセット期の異色名作『Tamago』が、イタリアの重要ノイズ・レーベル〈Urashima〉より、当時のセッションから掘り起こされた未発表ボーナストラック2曲を追加収録し、木製の卵型特殊パッケージでリイシュー。2000年代初頭のラップトップ期における緻密な音響アプローチが結実した本作は、単なる音圧の暴力ではなく、電子音のループや周波数の微細な変化、機械的なパルスの反復によって催眠的な緊張感を構築する傑作。本人の愛鳥による鳴き声をデジタル処理で著しく歪ませ伸長させたタイトル曲をはじめ、生体音とデジタル・フィルターが交錯するテクスチャーが圧巻。反復と変容の美学が冴え渡る、ノイズ表現の新たなる側面を提示した重要作。

11月7日より出荷開始。カスタム・プレスの頂点に君臨するWax Mage Productionsが手掛けた超極小プレッシング仕様! 徹底したアヒンサーを提唱実践、「ノイズ」の枠を超越したオルタナティヴな表現を試み続けるジャパノイズ伝説、Merzbowが、2021年から2022年にかけて自身のMunemihouseにて録音・ミックスを手掛けた最新2枚組LP『Fuego Eterno』。長年にわたる膨大なディスコグラフィの美学を継承しつつ、ノイズを一つのコンポジション手法として提示した全編新曲の極上音響。モジュラー・アナログ・シンセサイザーが織りなす圧倒的な音密度のグラデーションと、初期カセット時代を彷彿とさせるエレクトロアコースティックなテクスチャーが見事に交錯する。単なる音圧の猛威にとどまらず、抽象的な音の粒子と構造美の狭間を押し広げ続ける、重厚にして洗練されたアルバム。カスタム・プレスの頂点に君臨するWax Mage Productionsが手掛けた、職人の手作業により1枚ごとにまったく異なる色彩の渦を描き出す最高峰のポアード・ヴァイナル。各カラーヴァリアントにつき世界わずか100部のみ用意された極めて貴重なコレクターズ・エディション。

11月7日より出荷開始。徹底したアヒンサーを提唱実践、「ノイズ」の枠を超越したオルタナティヴな表現を試み続けるジャパノイズ伝説、Merzbowが、2021年から2022年にかけて自身のMunemihouseにて録音・ミックスを手掛けた最新2枚組LP『Fuego Eterno』。カスタムプレスの極致として知られるWax Mageとのコラボレーションにより、ハンドメイドのポアード・ヴァイナル、世界限定300枚でのリリース。長年にわたる膨大なディスコグラフィの美学を継承しつつ、ノイズを一つのコンポジション手法として提示した全編新曲の極上音響。モジュラー・アナログ・シンセサイザーが織りなす圧倒的な音密度のグラデーションと、初期カセット時代を彷彿とさせるエレクトロアコースティックなテクスチャーが見事に交錯する。単なる音圧の猛威にとどまらず、抽象的な音の粒子と構造美の狭間を押し広げ続ける、重厚にして洗練されたアルバム。

〈Cosmic Tones Research Trio〉や〈MerKaBa Brotherhood〉で活動するポートランドの実験的サックス奏者Roman NorfleetとBe Present Art Groupによる、スピリチュアルかつ解放的な音楽の新たな展開。過去から現在へと受け継がれる記憶と抵抗の精神を、音楽として立ち上げた作品で、ブラック・アメリカンの歴史、革命思想、そして世代を超えて受け継がれてきた抵抗の精神を背景に、そこから生まれた人物、運動、思想の響きを音楽のなかへと織り込んでいきます。過去を単に振り返るのではなく、そこに宿る精神を現在へと運び、音そのものを記憶のための捧げものとして響かせる——静かな祈りと力強い生命力が共存する、ポートランドで最も優れたグレート・ブラック・ミュージックの実践者たちによる画期的スピリチュアル・ジャズ作品。

ピアノ、チェロ、エレキギターというシンプルな編成から、驚くほど豊かな質感を引き出す、〈Posh Isolation〉作品も知られるデンマークのアーティスト、Cæcilie Trier (CTM)、Jakob Littauer、Mads Kristian Frøslevという面々による"TLF Trio"による2ndフルアルバム『Desire』。音数は決して多くないのに、ひとつひとつの音が空間に深く響き、静寂そのものが音楽の一部として機能しているようで、まるで室内楽を現代の視点で再構築したような、新しい視点で組み立て直したような、クラシックともジャズとも異なる独自の音像。サンプリングや反復のモチーフも織り込まれ、ミニマル・ミュージックの構造とレフトフィールドな電子音楽の感覚が自然に溶け合う。即興から生まれた柔らかさと、緻密に設計された構築性が同時に存在し、音楽が呼吸するようにゆっくりと展開していく。様々な音楽の影響がさりげなく交差しながらも、どれにも回収されない独自のバランスを保っている点が魅力的で、静けさの中に潜む微細な動きや、音の余白が生むドラマをじっくり味わえる一枚。
メタ演劇やポエトリーを横断する表現者、とうじ魔とうじが、のちに「たま」のメンバーとなる知久寿焼や石川浩司らと結成した、とうじ魔とうじバンド名義で1986年に発表した自主制作ファースト・アルバム。日常の雑器や日用品を用い「目で見る音」を追求した独自のパフォーマンスを背景に、シュールな歌詞と緻密な音像が冴え渡るカルト的作品。声や伝統楽器、日用品の発声器が織りなす素朴で歪んだアンサンブルに対し、日常の微細な破滅やユーモアを孕んだ奇抜な詩世界が交錯。怪しく幻想的、確信犯的なストレンジ・ポップ世界。たま前夜の歴史的価値にとどまらず、80年代日本の自主制作シーンが生んだ唯一無二の一枚。
ニューエイジやミニマル、アンビエントジャズが好きな人は絶対浴びましょう!微妙に異なった音世界を展開してきたアヴァンギャルドの巨匠同士によるスリリングなコラボレーションを堪能できる、1975年の貴重なコンサート録音を収めたアルバム『WDR Radio, Koln, February 23, 1975』がアナログ・リリース。テリー・ライリーの揺らめくようなオルガンの音色に乗せて、自由奔放な時期のドン・チェリーが雄大なトランペットを奏で、カール・バーガーがヴィブラフォンを加える、熱気あふれる逸品!限定500部。
ジャップロック・サンプラーにも掲載!日本版AktualaもしくはThird Ear Band。”Nurse With Wound List”掲載でもお馴染みの国産カルト・サイケ大名盤『Debon』を残しているBrast Burnと同一のバンドである、日本版クラウトロックの秘宝=Karuna Khyalによる74年のカルト的な傑作がアナログ再発。トライバルなリズム、電子サンプル、反復、ヘヴィな民族的サウンドに重点を置いた本作は、あらゆる種類の楽器を折衷的にプレイした、催眠的かつ野生的でワイヤードな仕上がりの憑依音楽に仕上がっています。
元Gasenetaの山崎春美を中心に、80年代初頭の東京アンダーグラウンドで活動した流動的パフォーマンス・コレクティブTacoの活動と美学を再提示するアーカイブ的リリース『The Alternative Counter Organization』。Tacoの活動は、楽曲というよりもその場で起きる衝突・混乱・衝動が中心にあり、ポストパンク、ノーウェイヴ、即興、パフォーマンスアートが渾然一体となった事件の記録というべきもの。固定メンバーを持たず、ライブごとに編成が変わるゲリラ的な活動スタイルがそのまま音に刻まれており、演奏の境界線が曖昧なまま、衝突と混乱が次々と立ち上がる。粗削りなギター、緊張感のあるリズム、突然割り込む声やノイズ、そのすべてが即興的でありながら、どこか鋭い編集感覚に貫かれているのがTacoの魅力。山崎春美の語りや叫びが混沌を束ね、意味と無意味が同時に立ち上がる。80年代東京のアンダーグラウンドが持っていた危険な若さとエネルギーが、今聴いても生々しく響く一枚。
日本の伝統演劇である能の謡などからインスピレーションを受け、芸能山城組の組頭、山城祥二が生み出した『AKIRA』の大傑作サウンドトラックがアナログ・リイシュー。伝統的な和楽器と未来的な電子音がユニークな融合を果たした本作は、様々な影響を織り交ぜながら、映画のディストピア的、サイバーパンク的テーマを反映した音風景を生み出しています。伝統的なチャントや太鼓、尺八のフルート、シンセサイザー、オーケストラといった多様な要素が、スクリーンのヴィジュアルを完璧に補完する、心を奪うような魅惑的な雰囲気を醸し出しているだけでなく、ポリリズミックなドラムマシンのビートとガムランの微分音音階にチューニングされたシンセを組み合わせた独特なスタイルによるパフォーマンスは『AKIRA』のディストピア的世界に儀式的な緊張感を齎しています。
大友良英率いるGround Zeroが1995年に発表した、サンプリング文化と即興演奏を極限までぶつけ合ったコラージュ作品の金字塔。京劇を素材にしたハイナー・ゲッベルス&アルフレッド・ヒース「Peking-Oper」を素材として、ターンテーブル、自作ギター、雑多な音響サンプル、そして当時の気鋭メンバーによる騒然とした生演奏を、大友が切れ味鋭く編集。伝統音楽とノイズ、即興と構築が同じ強度で衝突し、数秒単位で風景が変わるめまぐるしい音世界は、コラージュとインプロがノイジーかつスリリングに混ざり合う、90年代アヴァンギャルドの象徴。針音や無音を大胆に扱うトラックもあり、後年へとつながる静寂の感覚も垣間見える。日本語・外国語の断片が飛び交い、意味と無意味が同時に立ち上がるアナーキーな編集は、当時流行した脱構築の精神そのもので、知的なパンクとしての大友良英が最も尖っていた時期の記録でもある。30年近く経った今でも時代の産物ではなく、むしろ現在にあってことより鋭く響く強度を持った名盤。

池田亮司が、アメリカ軍によるモールス信号を着想源に制作した12インチ作品。アルファベットA–Zの26文字に対応する26種類の周波数を、それぞれひとつの音響単位として構成した、極限までミニマルな作品。
片面13本ずつ、計26本のロックド・グルーヴに刻まれるのは、それぞれ異なる周波数を持つサイン波。音は旋律やリズムへと発展することなく、針が同じ溝を繰り返し巡ることで永続的な反復へと変容。ひとつひとつの周波数が独立した音として聴こえる一方、それらを連続して再生することで、26の音がまるで無言の会話を交わしているかのような音響的な関係が顕在化。音楽を構成する要素を極限まで削ぎ落とし、周波数、反復、時間、そして情報そのものを音楽として提示する池田。
モールス信号という「情報を音へ変換するシステム」を出発点に、意味を持つ言語以前の、純粋な音響の差異へと還元していく試みともいえる内容。2017年、スイス・グシュタードで開催されたアート・フェスティヴァル〈Elevation〉における〈Test Pattern〉のサイト・スペシフィック・インスタレーションに合わせて制作された作品。限定500部

日本を代表する電子音楽家/ヴィジュアル・アーティスト池田亮司が、10本のロックド・グルーヴによって、それぞれに異なる周波数のサイン波だけを刻み、その周波数を太陽系の異なる惑星に対応させた、極限までミニマルな音響作品。
針が同じ溝を永久に回転続けるロックド・グルーヴによって、ひとつのサイン波は「楽曲」として展開することなく、ただ持続し続けます。しかし、それぞれ異なる周波数を持つ10の音は、再生することで聴覚のなかに微細な差異と緊張を生み、単純な電子音が次第に空間そのものを測定するような感覚へと変貌を遂げていきます。
量子力学や量子情報理論を美学的な視点から捉えた池田のインスタレーション〈supersymmetry〉とも連動する本作。CERNで科学者やエンジニアとの交流を重ねた経験を背景に、音を旋律やリズムとしてではなく、周波数、物質、時間、そして宇宙を構成する最小単位のようなものとして扱っています。
180g重量盤、特製シルクスクリーン・スリーヴ仕様。名匠Rashad Beckerによるマスタリング。音楽を極限までミニマルに削ぎ落とすことで、逆に「聴く」という行為そのものへ能動的に意識させる、池田ならではの実験的な作品。180g重量盤

電子音響とデジタル・テクノロジーを極限まで抽象化してきた池田亮司が、ここでは一転して「擦奏」という物理的な振る舞いに向き合った新作。収録された3作品は、いずれも弦楽器の音色を素材として扱うだけではなく、演奏者の身体、楽器の構造、音の発生する時間と空間そのものを作曲の原理へと組み込んだもの。2021年にEnsemble Modernとのワークショップをきっかけに弦楽器だけに焦点を絞ることを決め、2020~2023年にかけて制作された作品群が〈The Vinyl Factory〉よりヴァイナルリリース。
「REFLECTION [for string nonet], op.13」では、9人の奏者全員が7/8拍子による同一のリズム構造を共有しながら、その開始位置をずらすことで、それぞれのパートが互いに応答し合うような複雑な時間構造を形成。
「PRISM [for string nonet], op.14」では、白色光がプリズムによってスペクトルへ分解される現象を音響へと置き換え、弦楽アンサンブルのほぼ全音域を横断しながら、個々の音高をクラスターとして抽出していきます。音を連続的な響きとしてではなく、分解可能な物理現象として捉える池田ならではの思考が、弦楽器の響きの内部に展開。
そして「MIRROR [one for two], op.12」は、一枚の楽譜を通常方向と反対方向の双方から同時に読めるよう、五線譜そのものを鏡像化(反行)。二人の奏者がひとつの楽譜を共有し、それぞれ逆方向から読み進めながら同時に演奏するという、極めて制約の多いシステムによって成立しています。池田が長年「夢」として思い描いていたこの作品は、単純に見えるルールの内部に高度な演奏上の困難を抱え、その制約そのものを音楽的構造へと変換しています。
さらに本作では、通常は互いの姿を確認できるよう半円形に配置される弦楽奏者を、一直線に並べるという舞台上の配置も試みられました。視覚的な接続を意図的に断つことで、演奏者同士の身体的な関係さえも作曲の条件へと組み込む。音を「聴く」だけでなく、楽器、身体、楽譜、配置、時間といった音楽を成立させる物理的条件そのものを露出させていく点に、池田の現在の創作姿勢が鮮明に表れています。
Ensemble Modernによって演奏され、SWRによって録音。2024年2月8日にアムステルダムで初演され、2026年2月20日にはロンドンのBarbicanでも英国初演が行われました。電子音響とアコースティックな音楽、デジタルな抽象性と楽器の物理性という対立を超え、アコースティック楽器でありながら、どこか非人間的な精密さと透明感を湛えた、池田の現在形を示す精密な音響構造を立ち上げた作品。180g重量盤 ※視聴は参考動画です

Musica Elettronica Vivaと並び、イタリアから世界を大きく先導していた伝説的前衛即興集団、Gruppo di Improvvisazione Nuova Consonanzaにも参加での活動も知られ、ドイツ最高峰のクラシック・レーベル〈Deutsche Grammophon〉にも作品を残した稀代の電子音楽家、Roland Kayn (1933-2011)。「サイバネティック・ミュージック」と称された同氏が80年代初期に〈Colosseum〉レーベルからリリースした重要なサイバネティック作品の一つである『Infra』(1978-79)が初CD化!1978年秋から1979年秋にかけて制作された全180分のサイバネティック・ミュージックを収録した特大盤!カインの大ファンであるジム・オルーク氏によるオリジナル・テープからのリマスタリング仕様。
伝説的前衛即興集団、Gruppo di Improvvisazione Nuova Consonanzaでの活動でも知られる稀代の電子音楽家、Roland Kaynが2004年に制作した『Etoile du Nord / Ghyress Für Ilse-Emily Kayn』。のちに父の遺産を継ぎレーベルを再始動させる実娘Ilse-Emily Kaynの名を冠した大作を含む、最晩年の自律音響ドキュメント。「北極星」や愛娘の名といったパーソナルなモチーフを出発点にしながらも、電子回路の自律反応、電気信号の物理変化、そして聴覚認識という3要素が緻密に交差。情緒的な描写を排した高度な電子システムでありながら、耳に届く重厚なドローンと緻密な周波数の蠢きは、静謐かつ荘厳な気配を帯びて響く。熟成を極めたサイバネティック音響の真骨頂というべき名盤。
伝説的前衛即興集団、Gruppo di Improvvisazione Nuova Consonanzaでの活動でも知られる稀代の電子音楽家、Roland Kaynが、その晩年である2002年から2003年にかけて完成させた作品群を収録した重要2CD作品『Requiem pour Patrice Lumumba / Interations / Composizione AD / Prismes Reflectes』。コンゴの独立指導者パトリス・ルムンバへのレクイエムというモチーフを出発点に、電子回路の自律反応、電気信号の物理変化、そして聴覚認識という3要素が精密に交差。感情的な描写を脱した冷徹な自律システムでありながら、耳に届く重厚なドローンと高密度な周波数の蠢きは、大聖堂の残響を思わせる不思議な荘厳さと鎮魂の気配を帯びて響き渡る。人為的な意図を超越したシステムが結果として深く心を揺さぶる、サイバネティック音響の真骨頂というべき名盤。
伝説的前衛即興集団、Gruppo di Improvvisazione Nuova Consonanzaでの活動でも知られる稀代の電子音楽家、Roland Kaynが、その最晩年である2001年から2003年にかけて完成させた、「Multiplex Sound-Art」シリーズに属する重要作『Ultra / Redundancy TR / Megaphonie』。長年の探求を経て到達した高度な自律電子システムを用い、回路自体の反応、電気信号の物理変化、そして人間の聴覚認識という3要素を精密に交差させて生成。巨層的で高密度なドローンと微細な周波数の干渉が有機的に脈動し、人為的な意図や従来の作曲概念を完全に超越したサイバネティック音響の極致を示す傑作。
伝説的前衛即興集団、Gruppo di Improvvisazione Nuova Consonanzaでの活動でも知られる稀代の電子音楽家、Roland Kaynによる、1969年の初期作『Cybernetics II』と、2000年前後に制作された長編『Gärten Der Lüste』『L'Innominata』をひとつのパッケージに収めた2CD。30年以上に及ぶ彼のサイバネティック音響探求の軌跡と変遷を俯瞰する貴重な音響ドキュメント。1960年代末の生々しく過酷な信号処理から、自律的電子システムが高度に成熟したミレニアム期の重厚な多層音響までが交錯。自律する電子回路、電気信号の物理変化、そして人間の聴覚認識という3つの要素の相乗効果によって解き放たれた電子群が、静謐なドローンと有機的な周波数の蠢きを描き出し、従来の作曲概念を遥かに超えたスケールで迫る。

伝説的前衛即興集団、Gruppo di Improvvisazione Nuova Consonanzaでの活動でも知られる稀代の電子音楽家、Roland Kaynによる、全10作の電子交響曲シリーズの幕開けを告げる『Electronic Symphony I / III』。1966年から1990年代後半にかけての約30年におよぶ改訂を経て、スタジオ内の複雑な自律的電子システムを通じてリアルタイム生成された音響構造であり、彼自身が「作曲というよりもプロセスを記録した」と語る歴史的一作。併録された「Equivalence Sonore」とともに、自律回路の中で変容する音響断片がFranco Evangelistiの語った「もはや音楽とは呼べない領域」の始まりを鮮烈に提示。重厚なドローンと幾重にも蠢く電子音が人為的コントロールや伝統的な作者性の概念を遥かに超えて響き渡る。
伝説的前衛即興集団、Gruppo di Improvvisazione Nuova Consonanzaでの活動でも知られる稀代の電子音楽家、Roland Kaynによる電子交響曲シリーズ終盤を収めた2CD。1966年から1996年にかけて構想された全10作の交響曲群のうち、第VIII番から第X番までを収録し、1978年から1999年に及ぶ長大な制作期間のなかで培われたサイバネティック・ミュージックの思想が結晶化した重要作。そのサウンドは一般的な電子音楽の枠組みを大きく逸脱し、持続音、微細な変化、膨大な質量を持つ音響のうねりが絶えず姿を変えながら展開。管弦楽的発想の残像を感じさせながらも、有機的で予測不能な運動が共存し、ときに静謐、ときにマグマのようなエネルギーを放つ。Franco Evangelistiが「もはや音楽と呼べなくなる何か」と表現した世界観を体現するかのような、20世紀実験音楽史上でも類例の少ない到達点。

伝説的前衛即興集団、Gruppo di Improvvisazione Nuova Consonanzaでの活動でも知られる稀代の電子音楽家、Roland Kaynが、シリーズ最長級となる15年もの歳月をかけて推敲を重ねた電子交響曲シリーズ『Electronic Symphony VI / VII』。スタジオ内で選び抜かれた音響素材が自律的な回路のなかで静かに重なり合い、Franco Evangelistiが評した「もはや音楽とは呼べない領域」へと到達。緻密に変化する多層的なドローンと有機的な音響のダイナミズムが交錯し、人為的コントロールや伝統的な作者性の概念を遥かに超えたものが展開。併録の「Frottage II」とともに、複雑な自律的電子システムを通じてリアルタイム生成されたサイバネティック・ミュージックの深遠な領域を示すアルバム。
