MERCHANDISE
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1970年代初頭から1990年代半ばにかけて、UK各地で行われたサウンドシステム・ダンス、クラッシュ、ブルースパーティのフライヤーを300ページにわたり収録した、UKサウンドシステム文化の決定的アーカイブ。Sir Coxsone、Jah Shaka、King Jammys、Saxon、Unityなど伝説的サウンドから、ローカルの無名セットまで幅広く網羅し、これまで散逸していた資料を体系的にまとめた初の大規模コレクション。手書き文字、にじんだインク、粗いコピーの粒子といった当時の質感がそのまま残され、UKブラックコミュニティの社交文化、DIY精神が保存されている。会場はハウスパーティから教会ホール、倉庫まで多岐にわたり、音楽と生活が密接に結びついていた時代の空気を生々しく伝えてくれる。序文はLee “Scratch” Perry研究で知られるDavid Katz、終文はブラックブリティッシュミュージック研究者Kevin Le Gendreが担当。歴史的背景と文化的意義を補完するテキストも充実しており、資料価値と読み物としての魅力を兼ね備えた一冊。UKブラックカルチャーの忘れられない一夜の記録集。

フランスの電子音楽家エリアーヌ・ラディーグの創作の核心に迫るアンソロジー書籍が〈Blank Forms Editions〉より刊行。彼女の初期作品に焦点を当て、磁気テープやアナログ・シンセを用いた独自の作曲技法を丁寧に掘り下げている。インタビュー、論考、未発表資料を通じて、静寂や持続、微細な変化を重視した音楽を追求し、従来の形式から距離を置いた彼女の音響美学と精神的探求が浮き彫りになる内容で、本書では、彼女の哲学的背景や仏教との関わりも紹介され、音楽と精神性の関係が深く考察されている。収録されたテキストは、音楽批評家、作曲家、研究者による多角的な視点から構成され、彼女の音楽がどのように生まれ、どのように聴かれるべきかを問い直す貴重な資料となっている。

Sonic BoomとJ Spaceman率いる伝説のアングラ・サイケデリック・ロック・バンドSpacemen 3が残した、至高の美学とディスクグラフィの全貌を記録したヴィジュアル・アーカイブブック『Spacemen 3 Vinyl – Extended Edition』。Danny Passarella編著による本作は、1986年から2024年までに世界各地でリリースされた貴重なオリジナル盤から限定ヴァリアント、プロモ盤、ブートレグまでを網羅し、ジャケットデザインやタイポグラフィ、当時の手書き歌詞やプレス用ポスターなどの膨大な紙資料を通してSpacemen 3の美学が生々しく蘇る。さらにSonic Boomをはじめとする当事者やインディペンデント・レーベル関係者への独占インタビューを収録し、プレス工場の裏話やジャケット制作の葛藤など、名盤誕生の裏側にあった熱いドラマを克明に捉えている。ストリーミング時代にこそ手にとって確かめたい、レコードという物質が持つ圧倒的な存在感と美しさを証明する決定本。
フリージャズから世界各地の音楽文化まで横断した伝説的トランペッターDon Cherryの、1979年から長年にわたり収集されてきた貴重なカセットテープのインタビュー音源をもとに、彼がが深く信頼を寄せた友人であり音楽ライターのGraeme Ewensが構成・執筆した決定的アーカイブ『Eternal Rhythm: Conversations and Travelations with Don Cherry and Graeme Ewens』。Cherryが世界各地を旅しながら記録した言葉、民族楽器のメモ、スケッチ、写真が多数収録。ジャズの技法解説ではなく、Cherryが音をどう感じ、文化をどう受け取り、それをどのように自身の演奏へと変換していたかを追うもので、アフリカ、アジア、北欧などを巡る旅の記録は、ジャンルを越えて音を受け取る彼の姿勢をよく示しており、生活音、民族音楽、スピリチュアルな響きが自然に混ざり合う世界が描かれる。Don Cherryの世界を理解するための最良の資料。

裸のラリーズ──水谷孝、その言葉たち。
オリジナル・メンバー中村趫の写真作品と、日・英・仏、3言語による「裸のラリーズの詩」定本。哲学者・市田良彦・編集解説。鈴木創士・寄稿。
「イビスキュスの花」
1969年録音/完全未発表音源(20分19秒)収録CD付
The Last One〈Poésies : Les Rallizes Dénudés〉裸のラリーズ詩集
著者: 水谷孝
写真: 中村趫
著者・編者: 市田良彦
造本装幀: 宇治晶
ISBN: 978-4-909856-01-2
発売 / SLOGAN
発行 / The Last One Musique
定価: ¥9,000 + 税
248ページ
箱入り
CD付
寸法: 22.3 x 22 x 4 cm
水谷孝(1948-2019)
1967年、ロックバンド、裸のラリーズを京都にて結成。1970年の秋から東京へ拠点を移し、ライヴを中心に活動。1991年、3枚のオリジナル・アルバム『’67-’69 Studio et Live』、『Mizutani / Les Rallizes Dénudés』、『’77 Live』を同時リリース。
写真: 中村趫(きょう)
1949年生まれ。裸のラリーズの結成時メンバーで、数年を除き70年代を通じて同バンドに在籍(中村武志名義)してセカンドギターを担当。1980年代以降は写真家(中村趫名義)として活動。1987年に最初の個展「仮面の肖像」を開催して以来、女性や関節人形をモチーフに独特の耽美的写真作品を発表してきたが、2001年9.11を契機に自己世界の解体を通して新たなる覚醒の地平を目指す。主な個展に「LABYRINTHE」(ゴダント/神戸/1991年)、「沈黙の劇場」(美蕾樹 / 渋谷 / 1997年)、「メランコリアの楽園」(パラボリカ・ビス / 浅草橋 / 2011年)、「辺縁の森へ」(アスタルテ書房 / 京都 / 2018年)、「幻の50年」(マロニエ / 京都 / 2021年)などの他、グループ展や出版物への掲載など多数。
編集・解説: 市田良彦
1957年生まれ、神戸大学名誉教授。著書に、『ルイ・アルチュセール──行方不明者の哲学』(岩波新書)、『存在論的政治──反乱・主体化・階級闘争』(航思社)、『革命論──マルチチュードの政治哲学序説』『アルチュセール ある連結の哲学』『闘争の思考』(以上,平凡社)、『ランシエール新〈音楽の哲学〉』(白水社)など。訳書に、ルイ・アルチュセール『終わりなき不安夢──夢話1941─1967(附:二人で行われた一つの殺人)』(書肆心水)、『哲学においてマルクス主義者であること』(航思社)、『政治と歴史──エコール・ノルマル講義1955─1972』(共訳,平凡社)、『アルチュセール哲学・政治著作集』全2巻(共訳,藤原書店)など。

2026年リプレスです(3rdエディション)!これはすごいですよ! 66年はNYCと79年はドイツでのアーケストラ公演をはじめとする膨大な未公開写真、ディスコグラフィー、クレジット、人物、レーベルのインデックスやジャケット、膨大な参加者によるエッセイ (Salah RagabやChris Cutlerの名前も!) を収録したSun Raの大辞典!! 94年の初版から20年経ったいま、豊富な資料を追加した改訂版。304ページのハードカバー仕様。

エレクトロニック・ミュージック、ダンス・ミュージック雑誌ジョッキー・スラットの創刊者が新たに立ち上げた年2回刊行のエレクトロニック・ミュージック・マガジン、ディスコ・ポーゴのトリビュート・シリーズ第一弾DAFT PUNKに続く第二弾はなんとAPHEX TWIN!90年代の雑誌ジョッキー・スラットを通じて、リチャード・D・ジェイムスと30年以上にわたって長年の関係を築いてきたディスコ・ポーゴの関係者によるリチャード・D・ジェームスの数十年にわたるキャリアを探るべく、インタビュー、エッセイ、特集が豊富な図録と共に250ページにわたって掲載!なかでも音楽写真家たちによる初期からのリチャードの写真が素晴らしい。ハードカバー仕立て。

1965年から2024年まで、およそ60年にわたるフリージャズと即興音楽の歴史を、レーベルという視点から辿る決定版ガイドブック『Free Jazz and Improvisation on LP and CD 1965–2024』。
ノルウェーの音楽研究者であり美術史家のJohannes RødJohannes Rødによる本書は、381ページに及ぶ本文に加え、貴重なレーベル・アートワークを47ページ収録。ESP-Disk、BYG Actuel、FMP、Incus、ICPといった歴史的レーベルから、Clean Feed、Trost Records、Astral Spirits、Smalltown Supersoundなど現代の重要拠点まで、185のレーベルを網羅。単なるディスコグラフィーに留まらず、各レーベルの成り立ちや理念、そこで活動した音楽家たちのネットワークや地域ごとの文化的背景までを丹念に記述し、フリージャズ/即興音楽がどのような共同体や思想のもとで育まれてきたのかを浮かび上がらせています。レコード・レーベルを単なる流通機構ではなく、美学や思想を体現するメディアとして捉える視点は、現在のインディペンデントな音楽実践にも通じるものがあります。ストリーミング時代において、レーベルが果たしてきたキュレーションの役割や記録の重要性を改めて考えさせる一冊。フリージャズや即興音楽の愛好家はもちろん、レコード文化そのものに関心を持つすべての読者に推薦したい重要な出版物です。

ブランクーシが終生、「飛翔の真髄」(*人間の条件の克服を象徴しているがゆえに幸福と等しい)と彼が呼んだものにとり憑かれていたことは意味深い。しかし、彼が重力の祖型であるいかにも「物質」と呼ぶにふさわしい石を使用して上昇の躍動を表現しえたことは、それ以上に驚くべきことである。彼は「物質」を変質させたのだと、より正確にいえば、反対の一致を実現させたのだということができるだろう。なぜなら、同一のオブジェの中に「質量」と「飛翔」とが、重量とその否定とが一致して存在しているからである。ミルチャ・エリアーデ
20世紀を代表するルーマニア出身彫刻家、コンスタンティン・ブランクーシ(Constantin Brancusi)の作品集。2026年3月から8月にかけてベルリンの「新ナショナル・ギャラリー(Neue Nationalgalerie)」で開催された展覧会に伴い刊行された。
本書は、パリの「ジョルジュ・ポンピドゥー国立芸術文化センター(Centre national d’art et de culture Georges Pompidou / CNAC-GP)」との協働により実現したベルリンでの回顧展に際して刊行された包括的なカタログであり、作者の多面的な制作を明らかにする。国際的なコレクションから集められた主要作品に加え、アトリエの様子も収録されている。さらに、作者自身のコレクションに含まれていた写真が図版セクションを補完する。
キュレーターのアリアンヌ・クーロンドル(Ariane Coulondre)による序文のほか、作品の展示方法に関して美術史家であるニーナ・シャレンベルク(Nina Schallenberg)が触れ、ヨーロッパにおける受容を扱うマイケ・シュタインカンプ(Maike Steinkamp)の論考を収録する。
英語、ドイツ語併記。
hardcover
240 pages
210 x 260 mm
color, black and white
2026
![Arjan Rietveld - Hypnotised: A Journey Through Dutch Trance Music [1990 - 2005] (Book)](http://meditations.jp/cdn/shop/files/0039939704_10_{width}x.jpg?v=1771669958)
1990〜2005年のトランス黄金期を体系的にまとめた初の本格的トランス史『HYPNOTISED: A Journey Through Trance Music (1990–2005)』。著者 Arjan Rietveldが3年以上のリサーチと多数のインタビューをもとに、プロト・トランスからユーロトランス、プログレッシブ、ゴア/サイケ、そして2000年代初頭のアンセム期までを立体的に描き出す。Solarstone、Banco de Gaia、Cosmic Baby、Jam El Mar、Pushなどシーンを象徴するアーティストの証言が随所に挿入され、当時のクラブの熱気やレーベル文化、DJたちの現場感覚が生々しく蘇る。恍惚・上昇・没入というトランスの核心が、歴史・文化・証言の三方向から鮮明に浮かび上がる、トランスを愛する人にとっては必携の資料。

初期ヴェルヴェット・アンダーグラウンドに在籍していた、アメリカ人の彫刻家、音楽家、ウォルター・デ・マリア(Walter De Maria)の作品集。
※本書はデッドストック書籍のため、経年劣化による変色やダメージがございます。あらかじめご了承ください。
1960年代から5,000点以上もの現代アート作品を収蔵している「フランクフルト現代美術館(MUSEUM für Moderne Kunst)」より刊行された一作。同美術館の収蔵作品は、世界で最も重要なコレクションの一つである。本作は、収蔵作品群を巡り、1人の作家を1冊の書籍で特集するシリーズの一つ。カール・アンドレ(Carl Andre)、シア・アルマジャニ(Siah Armajani)、ヨーゼフ・ボイス(Joseph Beuys)、アンナ&ベルンハルト・ブルーム(Anna und Bernhard Blume)、クリスチャン・ボルタンスキー(Christian Boltanski)、フランチェスコ・クレメンテ(Francesco Clemente)、ゴットハルト・グラウブナー(Gotthard Graubner)、河原温、バーバラ・クレム(Barbara Klemm)、クレス・オルデンバーグ(Claes Oldenburg)、ブリンキー・パレルモ(Blinky Palermo)、シャルロッテ・ポゼネンスケ(Charlotte Posenenske)、ピーター・ローハー(Peter Roehr)、フランツ・エアハルド・ヴァルター(Franz Erhard Walther)、トーマス・ルフ(Thomas Ruff)らを取り上げ、刊行されている。
ほかにもコレクションには、ローター・バウムガルテン(Lothar Baumgarten)、トーマス・ベイレル(Thomas Bayrle)、ベルント&ヒーラ・ベッヒャー(Bernd and Hilla Becher)、アリギエーロ・ボエッティ(Alighiero Boetti)、ミリアム・カーン(Miriam Cahn)、ハンネ・ダルポーフェン(Hanne Darboven)、マルレーネ・ドュマス(Marlene Dumas)、ダン・フレイヴィン(Dan Flavin)、カタリーナ・フリッチュ(Katharina Fritsch)、ロバート・ゴバー(Robert Gober)、ドナルド・ジャッド(Donald Judd)、イリヤ・カバコフ(Ilya Kabakov)、ロイ・リキテンスタイン(Roy Lichtenstein)、マリオ・メルツ(Mario Merz)、ブルース・ナウマン(Bruce Nauman)、ナム・ジュン・パイク(Nam June Paik)、ゲルハルト・リヒター(Gerhard Richter)、ライナー・ルーテンベック(Reiner Ruthenbeck)、ローズマリー・トロッケル(Rosemarie Trockel)、ジェームズ・タレル(James Turrell)、ビル・ヴィオラ(Bill Viola)、ジェフ・ウォール(Jeff Wall)、アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)などの主要作品を収められており、美術史の研究において非常に貴重な資料であると言える。

中平卓馬、戦後日本写真史に燦然と輝く伝説の写真家。森山大道の生涯のライバル。
彼の74年発表のインスタレーション作品《氾濫》の全貌と細部が、印刷物となって初めて甦る。
《氾濫》は、1974年に開催された「15人の写真家」展(東京国立近代美術館)のために中平卓馬が制作・出品した、48点のカラー写真からなる横方向6メートル、縦方向1.6メートルにおよぶインスタレーション作品である。
壁を這う蔦、路上のマンホール、大型トラックのタイヤ、ガラス越しにみる水槽の鮫、地下鉄構内……《氾濫》の写真群は、写真家が日々遭遇し捕獲した都市の断片 —— それらは情報と商品、そして事物が氾濫する都市空間の無気味な裂け目でもあるだろう。本書では、インスタレーションを写真集の制約の中で見せるために、展示における作品配置を厳密に再現したレイアウトが試みられ、複数のイメージがページ上で干渉し合う。
また、フランツ・K・プリチャードは本書収録のエッセイで、中平が1973年の「なぜ、植物図鑑か」で提示した「図鑑」の構想と、作品《氾濫》の関係を詳細に辿りながら、写真の実践と理論を常に両翼に携えて活動した中平の模索を丹念に論じている。翻訳は倉石信乃。
《氾濫》は観者としてのわれわれに、断片と表面と残滓の一見ランダムな分布による相互作用を経験するよう強いる。だがそうするうちに、われわれは不完全な全体における諸部分が、未分化のまま並置されているのを感知するのである。このことは、中平が「なぜ、 植物図鑑か」で示した「図鑑」という形式の定義を思い起こさせるだろう。
(プリチャードによる本書収録エッセイより)
判型 364 x 257 mm
頁数 64頁
製本 ソフトカバー
発行年 2018
言語 英語、日本語

日本人写真家、中平卓馬の作品集。作者が著した写真論を初めて英語版としてまとめた一冊。1960年代後半から1980年代頃にかけて雑誌や展覧会図録に寄稿された写真論、批評文、講演録など、これまで英訳されていなかった文章を、美術史家であるダニエル・アビー(Daniel Abbe) と評論家であるフランツ・プリチャード(Franz Prichard)が編集、翻訳している。
1960年代以降の日本写真史において重要な役割を果たした作者は、1968年から1970年にかけて発行された伝説的写真雑誌 『プロヴォーク(PROVOKE)』の創設メンバーとして、また1970年刊行の写真集『来たるべき言葉のために(英題:For a Language to Come)』を生み出した人物として国外でも広く知られている。長年にわたる活動の中で、作者は写真と言語、そして視覚文化と政治の関係に鋭い問いを投げかけ続けた。
東京における芸術的および政治的実験が活発であった時期の中で、作者は写真に限らず、美術、映画、ジャーナリズム、文学、政治、テレビなど、幅広い主題について執筆した。その論考は常に緊迫感があり、写真と権力の関係、言語とイメージの結びつき、そして「まなざし(Gaze)」そのものを絶えず問い続けている。
アビーとプリチャードは、次のように記す。
「(中平の論考は)写真という媒介を通して世界と向き合うことへの懐疑と、その可能性のどちらも示している。」
softcover
164 pages
132 x 208 mm
black and white
2025

サウンドを通して「フルクサス」の世界的遺産を紹介する一冊。本書は2019年9月から2020年1月までロンドンの「ホワイトチャペル・ギャラリー(Whitechapel Gallery)」で開催された展覧会に伴い刊行された。
グランドピアノを使って音を生むにはどうすれば良いのだろう。ピアノの蓋を開き、木製のブロックを楽器の内側に並べ、一つが倒れて雑音が出るようにするのか、それとも鍵盤の上に乾燥した豆を落とすのか。「フルクサス」のコンセプチュアル・アーティストであるジョージ・ブレヒト(George Brecht)は、代表作の一つである「Incidental Music」において、一度に何人かの人々がピアノと触れ合う方法を実演するように仲間のアーティスト等に伝えた。
「フルクサス」の活動は1960年代、日常的な素材を使い実験的な「ハプニング」を演出するアーティスト、ミュージシャン、パフォーマーたちの国際的なネットワークとして世に現れた。反アカデミックであり、平凡であり、全ての人に開かれた創造性というものに向けた立場を共有していた。
ジョン・ケージ(John Cage)、フィリップ・コーナー(Philip Corner)、ディック・ヒギンズ(Dick Higgins)、アリソン・ノウルズ(Alison Knowles)、ジョージ・マチューナス(George Maciunas)、クレス・オルデンバーグ(Claes Oldenburg)、オノ・ヨーコを含む、「フルクサス」の音楽やサウンドアーティストたちの興味の対象を、パフォーマンス、楽譜、レコード、そして「ルイージ・ボノット・コレクション(Luigi Bonotto Collection)」品を介して掘り下げる。アーティスト陣による公開イベントは、従来の音楽の形式と内容を再考するものであり、楽譜へのアプローチも同様に画期的であった。伝統的な楽譜の代わりに、グラフィック、詩、ビジュアル・アートに基づいた記譜システムを考案したのである。
softcover
224 pages
170 x 240 mm
color, black and white
2020

本書は、フラメンコの最深部カンテ・ホンドの起源が、パキスタン・シンド地方の音楽にあるという、著者であるAziz Balouch独自の理論を提示した1955年の著作。 Balouchはシンド地方のイスラム神秘主義と奉納歌の文化の中で育ち、1930年代にジブラルタルへ渡り、スペイン南部でカンテ・ホンドに魅了された。その自身の人生の軌跡をもとに、両地域の音楽的・精神的共鳴を探る内容で、研究書というより、個人的体験と直感的な観察に基づく音楽的回想録としての性格が強い。フラメンコの深い歌に宿る嘆きや祈りと、シンド地方の奉納歌に流れるスーフィー的精神性が、国境を越えてつながるというBalouchの洞察は、現代のワールドミュージックを見る目にも通じる先駆的なもの。今回の復刻版には、音・感覚・イスラム研究を専門とする人類学者Stefan Williamson Faによる新序文を収録し、作品の歴史的背景と意義を現代的に読み解く手がかりが加えられている。
20世紀美術を根底から変えたMarcel Duchampが、1951〜52年にニューヨークのギャラリストSidney & Harriet Janisと交わした6回の録音インタビューをまとめた、MoMA刊行の歴史的アーカイブ本『Duchamp on Tape: The Janis Family Interviews』。70年以上未公開だったテープ音源をもとに、レディメイドの誕生、《大ガラス》の制作、ダダの精神、チェスへの没頭、さらには同時代の芸術家への率直な評価まで、
デュシャンが驚くほど率直に語った内容が収録されている。ジャニス家との親密な関係ゆえ、学術的なインタビューとは異なる、素のデュシャンがそのまま残る貴重な記録。

1969〜1989年にオランダおよびスリナムで録音されたインドネシア系ディアスポラの音楽を体系的にまとめた初のアーカイブ書籍。著者はオランダのアーティスト、リサーチャーのMichiel Sekanで、ソウル、ファンク、レゲエ、ポップなど多彩なジャンルを横断しながら、移民コミュニティがどのように独自の音楽文化を築き、レコードという形で残してきたのかを、62枚の稀少盤とともに丁寧に記録している。大手レーベルの歴史からこぼれ落ちた自主制作盤やローカル・プレスが中心で、当時のコミュニティの空気感や、移民としての経験が滲む歌詞世界が生々しく伝わってくる。ブラックミュージックの影響を受けながらも、インドネシアの旋律感や歌心が自然に溶け込むディアスポラならではの雑食性を持った音楽をまとめた、音楽史・移民史・レコード文化が交差する、重要な資料。

Felicia Atkinson & Bartolomé Sanson主宰のフランスの名門実験系レーベルである〈Shelter Press〉の読み物シリーズ『SPECTRES』の4弾である『A Thousand Voices / Mille Voix』をストックしました!〈INA-GRM〉のディレクターとしても知られる実験作家のFrançois J. Bonnet (Kassel Jaeger)に現行エクスペリメンタル名作家ことLee Gamble、Sarah Hennies、Joan La Barbara、Akira Sakata、Pierre Schaeffer、Ghédalia Tazartèsらによるテキストを掲載。256ページ(英仏)。限定2500部。

1988〜1989年のUKアシッドハウス/レイヴ黎明期のフライヤーを集めた豪華アートブック。倉庫レイヴ、クラブナイト、初期プロモーターによるパーティーを対象として、フライヤーを中心にDJ・デザイナー・プロモーター・参加者の証言を掲載。SNSやPRチームが存在しない時代の情報伝達手段であり、シーンの鼓動そのものだったフライヤーを通じて、初期レイヴ文化の熱気とDIY精神を伺える貴重な記録。音楽史・サブカルチャー研究・グラフィックデザインの観点からも重要な資料であり、当時の「地下から全国へ広がる瞬間」を体感できる一冊。

スピリチュアル・ジャズの高みを超えて、独自の音楽的・霊的宇宙を築いたAlice Coltraneの軌跡をたどる決定的ヴィジュアル・ブックが〈Hammer Museum〉より刊行。1977年の同名自伝に着想を得て構成され、未発表音源、直筆譜、アーカイヴ映像、そして同時代のアーティスト19名の作品とともに、音と祈り、母性と建築的空間の親密な結びつきを静かに照らします。Ravi Coltrane、Rashid Johnson、Cauleen Smithらによる寄稿も収録。全192頁、ハードカバー仕様。静けさの奥に鳴る「永遠」の書。


