NEW ARRIVALS
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オリジナル・メンバーであるJ Mascis、Lou Barlow、Murphの再結成後、第3作目となる『I Bet on Sky』。1985年のデビューから四半世紀以上を経た彼らが、なお衰えることなく円熟と初期衝動が見事に同居した、Dinosaur Jr.屈指の名作。再結成後の作品群の中でも特に完成度の高い一枚であり、Dinosaur Jr.の長い歩みを象徴する現代的クラシックです。
8月上旬再入荷。Sufjan Stevensが2003年に発表した名作『Michigan』が、充実した内容の2LPエディションとして再発。オリジナル・アルバムに加え、“Vito’s Ordination Song”“Romulus”の別ヴァージョンや、これまで未収録だったアウトテイク5曲、さらに本人による楽曲解説エッセイを収録した決定版。 アメリカ50州を題材とする壮大なプロジェクトの出発点となった『Michigan』は、一つの土地をめぐる「地理的な音詩(Tone Poem)」として構想された作品。Sufjan Stevens自身の記憶や家族の物語を軸に、ヘンリー・フォード、デトロイト暴動、地域史、信仰、そして日常の風景までも静かに織り込みながら、アメリカ中西部の輪郭を描き出しています。 フォーク、室内楽、ゴスペル、ミニマル・ミュージックを自然に溶け合わせたサウンドは、素朴でありながら驚くほど緻密。柔らかな歌声と豊かなアレンジが、郷愁と祈り、喪失と希望を静かに浮かび上がらせます。 未発表音源と本人による書き下ろしエッセイを加えた本エディションは、その世界観をより深く味わうことのできる特別なリイシューとなっています。
民クルより愛をこめて。世界へ届ける民謡ラブレター。 国内外から強力ゲストを招いた、3年振り待望のニュー・アルバム!
福生の米軍ハウスで産声をあげ、日本の民謡とラテン・リズムの融合で新たな境地を切り開き、日本のみならずNPR、ザ・ガーディアンなど海外でも高い評価を受けている民謡クルセイダーズ。ライ・クーダーをして「これまで見た中で最高のバンド」と言わしめ、イギー・ポップもお気に入りのバンドとして名前を挙げている。
そんな彼らの3年振りとなる新作『日本民謡より愛をこめて』(英題:From Japan with Love)が到着。北米では名門ブルーノートからリリースされる。その名の通りバンドの民謡に対する「愛」がコンセプトとなった本作では、「北海盆唄」や「花笠音頭」、「しげさ節」、「伊予万才」など、全国各地の民謡で歌い継がれてきたかつての大衆の想いを、サルサやクンビア、アフロビートなど各国のビートと日本民謡を融合させた民クル節で熱くよみがえらせている。
さらに今作には初めてゲスト・アーティストが参加。日本からは元ちとせと朝倉さやが、そしてコロンビアからは盟友Frente Cumbieroがフィーチャリングされている。お互いが相乗効果を生みまくったサウンドはバンド史上最大級の拡がりを見せ、世界中で日本民謡を布教してきた民クルの面目躍如たる仕上がりとなっている。
NPR「Tiny Desk (home) Concert」への出演、ドキュメンタリー映画『ブリング・ミンヨー・バック!』の公開、そして2022年以降で20か国60公演以上を行ってきた海外ツアーなど、国内外で日本民謡という名のラブレターを送り続けてきた民謡クルセイダーズ。もはやゾーンに入ったといっても過言ではない民クルが、愛で世界をYOI YOI踊らせる!
新生TRANSONIC RECORDS初の単独作となる、コンピレーションアルバム『TRANSONIC COMPACT DISC 01、02』の中でも異彩を放っていたTMZ。
そのテクノ史におけるオーパーツとも言える存在が、知られざる過去と現在のミッシングリングを繋げる、ファーストアルバム。
あの頃の「教授」を思わせる、煌めく80年代テイスト溢れるシティ/テクノポップを基調に、90年代初頭、TRANSONICの前身レーベルTRIGGERからリリースしたTAPE、コンピレーションに収録されていたテクノポップの隠れ名曲Yokohama Machine、永田一直のユニットORGANIZATIONで共作したスペーストランスSpace Ballのリメイクの他、アシッドハウス、ピアノアンビエントで構成された、テクノ史のオーパーツとも言える知られざる過去と現在のミッシングリングを繋げる、重要なエレクトロニック・アルバムである。
TMZ PROFILE (ティーエムジー)
80年代中頃より活動を始める。その時期、YMOなどのマニピュレーターで知られる藤井丈司氏等が設立した音楽制作会社TOPや、ヨロシタミュージックのローディーをしていた事で、様々なプロのレコーディング現場を経験する。
その後、当時では珍しかったシンセサイザー、打ち込み機材専門の中古楽器店ジャンクションミュージックのバイヤーを務める。
80年代末期、現在では謎大き幻のテクノユニットと称される、NINA-NOHOを結成。TRANSONIC RECORDSの前身に当たるTRIGGER LABELに加わり、ライブアクト、TAPEのリリース、コンピレーションCDへの参加などの活動を行った。
1993年、バンコクへ移住。一旦、音楽活動を休止する。
その間の1996年に、レーベルオーナーの永田一直によりコンパイルされたAMBIENT CLASSICS 1990-1992をTRANSONIC RECORDSよりリリース。
このアルバムは近年の再評価により中古価格が高騰し、90年代ジャパニーズテクノの名盤とされる。
2010年代、20年以上のブランクがあったが、持ち前のセンスとスキルで、PCのDAW、ソフトシンセを習得し活動を再開。
2017年、オランダのEDMレーベルSPINNIN'RECORDS主催のコンテストで8位に入賞。
2024~2025年、世界的再評価により復活したTRANSONIC RECORDSのコンピレーションアルバム2枚に参加。
2026年には初のソロアルバムFUTURE PROOFを発表。
テクノ史のオーパーツとも言える知られざる過去と現在のミッシングリングを繋げる存在として、更なる世界的活躍が期待される。
海外で再評価の機運が高まる日本の代表的テクノレーベル TRANSONIC RECORDS。日本の90年代テクノ黎明期を象徴する2枚組コンピレーションアルバムが発売決定。
昨今、海外で70~80年代の日本のシティポップ、ニューウェーブ、環境音楽が注目され、再評価を得ました。そして現在、注目され始めているのが、日本の90年代のダンスミュージックです。そういった動きの中、2021年夏、イギリスの新進レーベルSAISEI(1stリリースは日本の90年代最初期のテクノユニットKINO-MODERNO)より、ExT Recordingsの前身にあたるTRANSONIC RECORDS (トランソニックレコーズ)初期1994~1995年のコンピレーションアルバムが、アナログ盤のみでリリースされる事になり、またそれ以外の海外レーベルからもリイシューのオファーを受けるなど、具体的な再評価が始まっています。それに呼応して、日本国内ではCD2枚組と配信でのリリースを行います。
レーベル黎明期であり、90年代のテクノブームであった1994年から1995年にリリースされた12枚のアルバムから選りすぐった24トラックを2021年最新マスタリング音源にて収録。初期トランソニックを象徴するサウンドと言える、透き通ったコード感のシンセパッド、疾走感のあるビートメイクで、デトロイトのレーベルからのリリースもあるMIND DESIGN、DÉ DÉ MOUSEや CHERRYBOY FUNCTIONを輩出し、現在世界的評価を得ているINOYAMALANDのリリースを手掛けるExT Recordings、電子音響レーベルZERO GRAVITY主宰の永田一直によるORGANIZATION、エレクトロエキゾダブの伝説と称され、現在も勢力的に活動しているトミザワナカのKING OF OPUS、国内外のレーベルから多数の作品をリリースし、永田一直、MIND DESIGNのサワダトモノリと 70年代型ドラムンベースユニットとして話題になったFANTASTIC EXPLOSIONのメンバーとしても活動したSUZUKISKI、現在はSigh Society名義で活動し、90年代初頭にはKING OF OPUSのトミザワナカとのテクノハウスユニット、PC-8での活動も知られるハゼモトキヨシのINTERFERON、結成時の電気グルーヴのキーボードで、脱退後はテクノハウスユニット、TAKAHASHI TEKTRONIXを結成し話題となり、近年はデンマークのレーベルより12インチをリリースしたタカハシコウジのPALOMATIC、世界三大テクノレーベル、ベルギーのR&Sのアンビエント部門APOLLOや国内のSUBLIMEなどからのリリース、メジャーフィールドでの活動でも知られるサワサキヨシヒロのMUSHROOM NOW!名義でのアンビエントトラック、内省的なエレクトロダウンビートが印象的なMIND DESIGNのサワダトモノリのソロプロジェクトUNREAL、永田一直、サワサキヨシヒロ、トミザワナカによるテクノインプロビゼーションユニット TRANSONIC JOKERSのライブ録音、福岡を拠点として逸早く海外リリースを行った日本の先駆的テクノレーベルSYZYGY RECORDSを主宰したイナオカケンとNi-YaのユニットDRAWING FUTURE LIFE、世界三大テクノレーベル、イギリスのRISING HIGHや国内のSONY、SUBLIMEなどからのリリースで知られる、AKIO&OKIHIDEのユニットTANZMUZIKのコンピレーションだけに収録されていた貴重なトラックに加え、リリース以来長らく入手困難だった世界を代表するテクノゴッドKEN ISHII(ケンイシイ)がMIND DESIGNへ提供したリミックストラック、多数の12インチをリリースし、主に海外で活動をしていたSUBVOICE ELECTRONIC MUSICが手掛けたMUSHROOM NOW!のリミックストラックを収録。
このコンピレーションアルバムは、海外での日本の90年代テクノトラックの再発見に対する、日本からの最初の回答です。

大貫妙子の2ndアルバム『SUNSHOWER』が無着色ヴァージン・ヴィニールを使用したピュアカラーヴァイナル仕様にて発売!(1977年7月25日オリジナル発売)
坂本龍一やクリス・パーカーなど豪華ミュージシャンを迎え、フュージョンやAORをクロスオーヴァーした、世界中を虜にするシティ・ポップの大名盤。
世界が注目する“Made in Japan”クオリティ。
音質に影響を及ぼすカーボンなどの着色材を一切排除した“無着色ヴァージン・ヴィニール”を贅沢に採用。純度の高いストレート塩化ビニールのみを原料に使用し、豊かな音場表現を実現した「ピュア・ヴァイナル」仕様。
77年リリースの大貫妙子の2NDアルバム。参加ミュージシャンも坂本龍一、今井裕、大村憲司、松木恒秀、後藤利、CRIS PARKER(STUFFのDr.)、斎藤ノブ、山下達郎、細野晴臣、渡辺香津美、清水靖晃、向井滋春、鈴木茂、村上秀一、林立夫、松任谷正隆 etc,と最強の布陣。
STEVIE WONDERに影響を受けて作られた『都会』は大貫妙子の代名詞的な大名曲としても知られ、その当時の時代風刺的な意味合いを多く含んだ歌詞の内容も面白い。
トラックリスト:
Side A
1.Summer Connection
2.くすりをたくさん
3.何もいらない
4.都会
5.からっぽの椅子
Side B
1.Law Of Nature
2.誰のために
3.Silent Screamer
4.Sargasso Sea
5.振子の山羊

13年の沈黙を破り、ボーズ・オブ・カナダが最新アルバム『Inferno』を発表。〈Warp Records〉より5月29日にリリースされることが明らかとなった。本作は、マイケル・サンディソンとマーカス・イオンによる音楽プロジェクト、ボーズ・オブ・カナダにとって2013年の『Tomorrow's Harvest』以来となる待望の5thアルバムとなり、18の新曲が収録される。
蓮沼執太、石塚周太、itoken、尾嶋優、斉藤亮輔から成る蓮沼執太チームが、結成17年を経てリリースした初めてのスタジオアルバムをクリアヴァイナルでリリース!
ツインギター、ツインドラムのベースレス編成による蓮沼執太チームは、これまでライブパフォーマンスを主軸に不定期ながら継続的な演奏を重ねてきました。『TEAM』は、そうした時間の蓄積の中で得た手応えを一過性の体験に留めず、音楽として記録することを目的に制作されたものとなっています。ポストロックバンドTortoiseの楽曲"Seneca"のカバーや、蓮沼執太フィルの代表曲"ZERO CONCERTO"を再構築したセルフカバーなど全7曲を収録。録音は葛西敏彦、ミックスはTortoiseのJohn McEntire、マスタリングはDave Cooley、アート・ディレクションは前田晃伸が担当。蓮沼執太チームの現在地を確かに刻む一枚となっています。
Artwork 00740 by SERRAGLIA, courtesy of the Artist and Galleria Heino (Helsinki)
■収録曲目:
SIDE A
1. TEAMWORK
2. United Tee
3. Seneca
4. Gakona
5. Triooo - VOL
SIDE B
1. ZERO CONCERTO
2. BLACKOUT

8月上旬再入荷。美術家・大竹伸朗が、その美術家のキャリアを始める以前にやっていた音楽ユニットJUKE/19.の全作品アナログ・リイシューは各方面で話題になりましたが、続いてこの夏、大竹伸朗の稀代の音楽作品、ダブ平&ニュー・シャネルの新作を発表することになりました。この演奏は、2022年国立近代美術館から始まった大竹伸朗展の巡回最終日、富山県美術館館内で行われたダブ平&ニュー・シャネルの演奏をアナログ3枚、CD2枚に収めたものです。
ダブ平は1996年にデストロイ・オール・モンスターズの来日公演でパズル・パンクス(ヤマタカEYE+大竹伸朗)が共演した際に初登場した遠隔操作無人ギタリストで、その後、「新生バンドメンバーに、廃棄品の按摩器モーターと組んだ改造ベース(ボブ)、ギア・モーターによる2ndギター(エイジ)、排水用噴射ポンプ+滑車と複数のマッサージ器と連動するドラムス(アダム)を加えた「ステージ一体型4人編成ロックバンド」としてパワーアップ、1999年の「時代の体温展」で”ダブ平&ニューシャネル”として登場以来、さらに無人遠隔操作メンバーを加えながら発展し、大竹音楽作品を代表する存在として知られています。
今回の演奏では大竹とJUKE/19.をやっていた遠山俊明が自作の改造楽器を持ち込み、ダブ平&ニューシャネルの演奏に乱入し、その演奏はそれまでのダブ平&ニューシャネルだけではありえない、驚愕の音世界に突入。JUKE/19.から始まる大竹音楽の歴史が一気に凝縮され異次元に突入したような強烈なものになりました。この日のライヴをJUKE/19.リイシュー・チーム(監修:湯浅学+円盤、リマスタリング:宇波拓)でさらにパワーアップしたのが本作です。
装丁も内容もアナログとC Dでは異なったものになっています。アナログの装丁は前代未聞、B倍版ポスターを3つに裁断、それぞれ手刷りのシルク多色刷りデザインを施したものに、3枚のレコードをそれぞれ収納し、クリア・ケースに収納するというとんでもないものになります。すべてをつなげるとB倍版の大竹シルク・ポスターになります。CDも箱ケースに多数のカードが収録されたものになります。
アナログでは、ポータブルとか軽いプレイヤーだと針が吹き飛ばされていいから低音爆音ぶっ込んでくださいと依頼。CDではアナログとは特性の違う超低音、超高音も。とにかく今時こんなもの作らない、驚愕の音に仕上がりました!ブツも音も! 音盤作品としては高価なものになりましたが、これでもギリギリまで押さえ込んだ価格です…。音楽作品+美術作品として、それだけのものには仕上がっておりますのでよろしくお願いします。家宝に、ぜひ!

モンゴル出身の音楽家Ts Bayandalaiが、遊牧民として育った原風景と現代のポストロック、実験音楽を結びつけたフルアルバム『Wind of Oirat』。馬頭琴、ホーミー、オックスホーンといった伝統的な音色に、ギターの長い残響や控えめなドラム、環境音のレイヤーが重なり、自然の気配と構築的なサウンドデザインが重なり合っていく。草原の風、川の流れ、動物の気配といったモチーフが、電子音やミニマルなリズムと結びつくことで、独特の音像を形成。サックスや馬頭琴の倍音が空間を震わせ、どこまでも開けた自然の中に音が広がっていくような開放感と、儀式的な厳粛さ、ポストロック的なクールな構築感が自然に共存している。風景としての音楽を鮮明に体現した、アジアの伝統と現代を繋ぐ、注目すべき一枚。

D’Angelo、Erykah Badu、Portishead、Talk Talkなど、2000年代初頭のエレクトロニカやトリップホップ、ネオソウルへの愛情を軸に、曇った空気感とローファイな質感をまとったLavurnの『Baby it Cold Outside』が、Cancer Houseを発掘したL.A.のインディ・レーベル〈Motion Ward〉より登場。ざらついたビート、湿度を帯びたヴォーカル、薄いシンセのレイヤー、ときおり挟まれるテープのようにくぐもった処理が重なる曇りガラス越しの音像。歌ものとしての親しみやすさと、レーベル特有のローファイな電子音のニュアンスが自然に溶け合う、夜のポップス。

シカゴのポスト・ロック、スロウコアの伝統を現代に繋ぐ新鋭、Cancer Houseのデビュー作『The Moth』。静かな緊張感と構築美を土台に、Carolineやdeathcrashと共有する冷たさと切なさが重なり、ローファイ録音のざらつきとともに独自の陰影を描き出す。乾いたギターのアルペジオと鈍いドラムがゆっくり重なり、ストリングの影が淡く揺れることで、スロウコア特有の静かな重力が立ち上がる。声の輪郭がぼんやりと滲むヴォーカルは90年代のポスト・ロックを思わせる哀愁が漂う。セッションを重ねながら練り上げられたという楽曲群は、どれも隙がなく、細部のアレンジに確かなリスペクトが宿る。シカゴの伝統を継ぎながら、2020年代の感性で更新したポスト・ロック、スロウコアの新たな指標となる一枚。
Quiet Time期のダウンテンポ作品で注目を集めたテキサス出身のプロデューサーGi Giによる、自身の手法「downtempo sampledelia」をよりダンスフロア寄りに進化させたフルアルバム『In Lieu』。サンプリングの断片をループし、曲の中で意味が変質していくプロセスを軸に、ハウス、ダブ、ジャングル、バレアリックの要素が柔らかく混ざり合う。テキサスとオーストラリアを移動しながら書かれた楽曲群は、音は柔らかく漂いながらも、ビートは以前より締まり、ドリフトと身体性のあいだにしっかりと着地している。忘れかけたレコード棚の記憶と、現代のリスニングバーの空気をつないだような、成熟した感のある一枚。

Warm Winters、Mappa、Oscilla Soundなどで活動してきたデトロイト拠点のプロデューサーInfantによる、より深く、より抽象的なアンビエント・ダブ・テクノ作が、シカゴの新鋭レーベル〈Kino Disk〉より登場。音は常に溶け、輪郭が曖昧なまま霧状のレイヤーとして重なっていく。リズムは前へ進むというより、深夜の鼓動のようにゆっくり脈打ち、空間の奥行きが静かに変化するたびに、ダブの残響が液体のようにたゆたう。Vainqueurやechospace[detroit]の深い残響美学と、emerやTopdown Dialecticの抽象ダブの質感が自然に交差し、古典と現行のダブ・テクノが同じ温度で並ぶような音像が生まれている。音の密度は薄いのに、空間の深さは広く、深夜の静けさの中で意識がゆっくり変化していくような、静かで鋭い重要作。
自身は〈Ampoule Records〉を主宰し、14歳の頃から音楽を作り続けてきたグラスゴー出身のアンビエント/エレクトロニカ界の鬼才Pubによる、2000年を代表する一枚としてカルト的評価を得たファースト・アルバム。Billboard Top 100入りまで果たしながらも、その音世界はあくまで孤高。ざらっとしたビートの執拗な反復、そこに絡まる甘い白昼夢のようなシンセスケープ、シンプルなサウンドをストイックに突き詰めることで、磨かれ抜いた美へと昇華した珠玉のチル・アンビエントであり、日常を離脱したプライヴェートな宇宙空間へ没入させていく名盤。〈Dubplates & Mastering〉でのリマスタリング。Porter RicksやBoards Of Canadaのファンの方にも手放しで推薦!
自身は〈Ampoule〉を主宰、14歳の頃から音楽を作り続けてきたグラスゴー出身のアンビエント/エレクトロニカ界の鬼才”Pub”。2000年にリリースのダブ・テクノ傑作曲「Summer」が待望の2026年リプレスです!
ライヴ・インプロヴィゼーションによるセッションから生まれた16分に及ぶ長尺作品で、静かにうねりながら変容を続ける音響空間は、IDM、アンビエント、ダブを有機的に結びつけた唯一無二の世界。名門〈Dubplates&Mastering〉でのマスタリング。20年の時を経ても色褪せることのない、IDM〜ダブ〜アンビエント愛好家必聴の一枚。

パリのオルタナティブ電子音楽ユニットRue des Garderiesが、2025年夏のPe:rsona Festivalで行った長尺ライブを収めた3LP。〈Femacosmé〉の美学を強く反映した作品で、アンビエント、IDM、ポストポップ、サイケデリック電子音が半即興的にゆっくりと溶け合う。音は常に揺れ、焦点が合ったりぼやけたりしながら、有機音とシンセの残響が霧の層として重なっていく。リズムは明確なビートではなく、遠くで脈打つ鼓動のようなIDM的な揺れが時折立ち上がり、空間の奥行きが変化するたびに、音の距離感が静かに移動する。声の断片はメロディではなく人の気配として扱われ、電子音の層の中に幽霊的な気配を生む。2時間以上の演奏をそのまま作品化したことで、どこかへ向かう旅ではなく、その場で意識がゆっくり変化していくような状態がそのまま立ち上がってくる。現行パリ・アンダーグラウンドのサイケデリック電子音楽を象徴する一作。

ブリストルのマルチ奏者MemotoneことWill Yatesによる最新作『Warm Shadows』。Ugnė Uma、Typesun、Jabu’s guestらが参加し、声・生ドラム・電子音が影をまとって共鳴する、深い余韻の一枚。アルバム全体を包むのは、アンビエント的な静けさと、ジャズの呼吸、そして電子音の淡いざらつきの重なり合い。Ugnė Umaの歌声は東欧フォークのようなメランコリーを帯び、Typesunの生ドラムは漂う音像に微かな身体性を与えている。夜の部屋の薄明かり、湿った空気、森のざわめきを思わせるような、タイトル通りの暖かい影がゆっくりと広がるような音楽。孤独な夜にそっと寄り添い、暗闇の中に確かな体温を感じさせてくれる屈指の音響詩。
ブラック・アーク黄金期の1977〜79年に制作された5つのクラシック・ディスコミックスを公式にまとめた〈Studio 16〉の人気シリーズ第1弾『5 Classic Discomixes From The Black Ark Studio 1977–9』。Lee “Scratch” Perryが最も創造性と狂気を爆発させていた時期の12インチ・ロングミックスを収録し、ブラック・アークの魔術的サウンドをそのまま封じ込めた決定的コンピ。代表曲「Disco Devil」はMax Romeo「Chase the Devil」をベースに、Perry自身がヴォーカルとエフェクトを重ねた ブラック・アークを象徴するサイケデリック・ダブの金字塔。煙のように立ち上るエコー、ざらついた質感、湿度を帯びた残響が絡み合い、スタジオそのものが呼吸しているかのような独特の音響空間を生み出す。さらに、Junior Murvin「Roots Train」やLord Creator「Such Is Life」など、当時の12"ミックス文化を象徴する長尺ヴァージョンを収録。特に「Such Is Life」は 未発表だったフルレングス・ディスコミックスが初めて公式に復元された貴重音源。ブラック・アーク期の魔術が最も濃密に味わえるクラシック中のクラシック。

Vincent Yuen Ruiz率いるコペンハーゲンのRytmisk Musik Konservatorium出身アーティストによる、静謐な室内楽的アプローチのアンビエント・ジャズ作品。ピアノ、ダブルベース、ドラムという伝統的なトリオ編成を取りながら、誰かが主役になるというヒエラルキーを避け、沈黙、空間、集団的注意を音楽の中心に据えている。ピアノは淡い光を落とすように響き、ダブルベースは深い影を作り、ドラムは空気の動きを確かめるように最小限のアタックを置く。3人の演奏は役割分担ではなく、同じ呼吸の中で音を置いていく水平なアンサンブルとして機能し、クラシカルな和声、ミニマリズム、即興の語法が自然に重なっていく。音の密度は常に薄く、影と光のコントラストがゆっくりと変化し、ジャズでも現代音楽でもアンビエントでもない、独自の音楽性の一枚。

ブルックリンを拠点に、フォーク・ミュージックの最も静かな形を追求するシンガーソングライターIvy Knightによる、50〜60年代のオールド・フォークやカントリーが持つ郷愁を、現代のミニマリズムで再解釈するデビュー・アルバム『Iron Mountain』。アコースティックギター、淡いシンセ、ささやくような歌声だけで構成された極限まで削ぎ落とした音数が特徴で、「Headlamp」「Red Rock」「Canyon」など曲名からも感じられるように、乾いた空気、岩肌、夕暮れの影といった、彼女が旅したアメリカ南西部の風景が音の余白とともに立ち上がる。Ivyの歌は語りのように親密で、過去の記憶や旅の断片が淡いフィルム写真のように重なっていく。ミニマルで親密、そして風景的。たった一人で静かに耳を傾けたい、旅の途中で感じる静かな孤独を共有するかのような一枚。
中村としまるとのコラボ作でも知られるリトアニア出身の作曲家Gintė Preisaitėによる、ピアノ、ギター、アコーディオン、クラリネット、トランペット、弦楽器など多数の演奏者を巻き込んだマルチ・インストゥルメンタルなエレクトロアコースティック作品『Instruments of Forgetting and the Singing Bone』。声、楽器、電子音が同じ距離で存在するような配置が全編にあり、近接録音の息づかいと、遠くの群衆ノイズが同じ空間に置かれることで、現実と夢の境界がゆっくり揺らいでいくかのよう。まばらなピアノは水滴のようで、その隙間に電子音の粒子が漂う。サンプルのサイケデリア、持続ドローン、ノイズの爆発、そして小さなポップの断片までがひとつの流れとして自然に連なる。音の質感は常に変化しながらも、忘却というテーマが静かに通奏低音として響く幻想的な音世界。
オリジナルは1999年にドイツの音響ミニマル名門〈~scape〉からリリースの、Kit Claytonのデビュー・アルバムにして、ミニマル・ダブ/クリック&カッツの金字塔的作品『Nek Sanalet』。カリフォルニアの電子音楽家Joshua Kit Claytonが、当時のベルリン音響シーンとUS西海岸のエクスペリメンタル感覚を接続した重要作で、深く沈み込むような低音、湿度を帯びたダブ処理、微細なクリックノイズが立体的に配置された音響空間。ビートは控えめで、音の粒がゆっくりと漂いながら沈んでいく深海アンビエントのような質感があり、メロディを排した霧のようなシンセが揺らぎを生み、音に包まれて「今」へとゆっくりと溶解していく。冷たい音響の中に微かな温度が差し込む、アナログ的な揺れやノイズの人間味も魅力。音の配置、空間の扱い、低音の質感が極めて精緻で、タイムレスな魅力を放つ最良のダブ・ミニマルの一つ。

デトロイト出身の作曲家でありドラマーのEric Hoegemeyerによるソロ名義Stardust Multiplierの最新作『Convergence』。ガラスマリンバ、フルート、アナログシンセを中心に構成された本作は、儀式的な静けさと、身体の奥に染み込むような深い共鳴を持つアンビエント。制作背景には、Hoegemeyerが経験した重い病気と長期入院があり、病室で聴こえる機械音や環境音、聴覚が再調整されていく感覚がそのまま音楽の構造に反映され、極めてミニマルで、微細な変化が大きな意味を持つサウンドへと結晶している。ガラスマリンバの硬質な響き、フルートの息遣い、アナログシンセの柔らかな音が重なり、自然音と電子音の境界が曖昧になるような音像が広がる。旋律は霧の中からゆっくりと立ち上がり、朝の儀式”のような静謐さと、回復のプロセスを思わせる解放が同居している。深い呼吸を取り戻すような、静かで力強い一枚。
