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Ivy Knight - Iron Mountain (LP)Ivy Knight - Iron Mountain (LP)
Ivy Knight - Iron Mountain (LP)Scenic Route Records
¥6,365

ブルックリンを拠点に、フォーク・ミュージックの最も静かな形を追求するシンガーソングライターIvy Knightによる、50〜60年代のオールド・フォークやカントリーが持つ郷愁を、現代のミニマリズムで再解釈するデビュー・アルバム『Iron Mountain』。アコースティックギター、淡いシンセ、ささやくような歌声だけで構成された極限まで削ぎ落とした音数が特徴で、「Headlamp」「Red Rock」「Canyon」など曲名からも感じられるように、乾いた空気、岩肌、夕暮れの影といった、彼女が旅したアメリカ南西部の風景が音の余白とともに立ち上がる。Ivyの歌は語りのように親密で、過去の記憶や旅の断片が淡いフィルム写真のように重なっていく。ミニマルで親密、そして風景的。たった一人で静かに耳を傾けたい、旅の途中で感じる静かな孤独を共有するかのような一枚。

Gintė Preisaitė - Instruments of Forgetting and the Singing Bone (LP)
Gintė Preisaitė - Instruments of Forgetting and the Singing Bone (LP)FELT
¥4,796

中村としまるとのコラボ作でも知られるリトアニア出身の作曲家Gintė Preisaitėによる、ピアノ、ギター、アコーディオン、クラリネット、トランペット、弦楽器など多数の演奏者を巻き込んだマルチ・インストゥルメンタルなエレクトロアコースティック作品『Instruments of Forgetting and the Singing Bone』。声、楽器、電子音が同じ距離で存在するような配置が全編にあり、近接録音の息づかいと、遠くの群衆ノイズが同じ空間に置かれることで、現実と夢の境界がゆっくり揺らいでいくかのよう。まばらなピアノは水滴のようで、その隙間に電子音の粒子が漂う。サンプルのサイケデリア、持続ドローン、ノイズの爆発、そして小さなポップの断片までがひとつの流れとして自然に連なる。音の質感は常に変化しながらも、忘却というテーマが静かに通奏低音として響く幻想的な音世界。

Kit Clayton - Nek Sanalet (2LP)
Kit Clayton - Nek Sanalet (2LP)RAWAX
¥6,432

オリジナルは1999年にドイツの音響ミニマル名門〈~scape〉からリリースの、Kit Claytonのデビュー・アルバムにして、ミニマル・ダブ/クリック&カッツの金字塔的作品『Nek Sanalet』。カリフォルニアの電子音楽家Joshua Kit Claytonが、当時のベルリン音響シーンとUS西海岸のエクスペリメンタル感覚を接続した重要作で、深く沈み込むような低音、湿度を帯びたダブ処理、微細なクリックノイズが立体的に配置された音響空間。ビートは控えめで、音の粒がゆっくりと漂いながら沈んでいく深海アンビエントのような質感があり、メロディを排した霧のようなシンセが揺らぎを生み、音に包まれて「今」へとゆっくりと溶解していく。冷たい音響の中に微かな温度が差し込む、アナログ的な揺れやノイズの人間味も魅力。音の配置、空間の扱い、低音の質感が極めて精緻で、タイムレスな魅力を放つ最良のダブ・ミニマルの一つ。

Stardust Multiplier - Convergence (LP)Stardust Multiplier - Convergence (LP)
Stardust Multiplier - Convergence (LP)Personal Affair
¥5,442

デトロイト出身の作曲家でありドラマーのEric Hoegemeyerによるソロ名義Stardust Multiplierの最新作『Convergence』。ガラスマリンバ、フルート、アナログシンセを中心に構成された本作は、儀式的な静けさと、身体の奥に染み込むような深い共鳴を持つアンビエント。制作背景には、Hoegemeyerが経験した重い病気と長期入院があり、病室で聴こえる機械音や環境音、聴覚が再調整されていく感覚がそのまま音楽の構造に反映され、極めてミニマルで、微細な変化が大きな意味を持つサウンドへと結晶している。ガラスマリンバの硬質な響き、フルートの息遣い、アナログシンセの柔らかな音が重なり、自然音と電子音の境界が曖昧になるような音像が広がる。旋律は霧の中からゆっくりと立ち上がり、朝の儀式”のような静謐さと、回復のプロセスを思わせる解放が同居している。深い呼吸を取り戻すような、静かで力強い一枚。

Persian - Dubplate #12 : Persian Meets Miles J Paralysis (12")
Persian - Dubplate #12 : Persian Meets Miles J Paralysis (12")Mysticisms
¥3,773

UKアンダーグラウンドの重要人物Persianの名曲群を、若手プロデューサーMiles J Paralysisが再構築した〈Mysticisms〉の人気シリーズDubplate第12弾。90sデジタル・ダブ、ラガ、UKGのエッセンスを持つPersianの音源が、ダークでサイケデリックな現代ダブへとアップデート。A面は、重心の低いステッパーズとブレイクスの間を行き来する「Big Slide Remix」と「Breathwork Dub」。B面では、Persianのメランコリックな旋律を残しつつ、ダブテクノの深度へ沈み込む「Zatoichis Troubles」や、トリップホップの影を感じさせる「There Is No Love」など、Miles J Paralysisの黒い音響感覚がより強く表れる仕上がり。

Devon Rexi meets John T. Gast - Breathstep (LP)Devon Rexi meets John T. Gast - Breathstep (LP)
Devon Rexi meets John T. Gast - Breathstep (LP)ACCIDENTAL MEETINGS
¥4,732

アムステルダム拠点のNicolini、Nushin Naini、La RatによるトリオDevon Rexiと、UKアンダーグラウンドの重要人物John T. Gastによるコラボレーション作『Breathstep』。クラウトロックの反復性、ノーウェイヴ的な生々しい質感、そしてGastの深く沈み込むダブ処理が混ざり合い、有機と人工が同時に脈打つような独特の音響世界を形成。音の断片が突然現れては消えるコラージュ的構造、湿り気を帯びた重低音、呪術的に加工されたヴォーカル。どれもがダンスミュージックの枠を外れながら、身体の奥を震わせる奇妙なグルーヴを生み出している。残響や空白の扱いが異様に巧みなGastのプロダクションもあり、音が沈んでいく深度そのものを聴かせるような感触のある前衛性と中毒性を兼ね備えた1枚。

TIBSLC - City of Something (LP)TIBSLC - City of Something (LP)
TIBSLC - City of Something (LP)co:clear
¥4,483

ライプツィヒ拠点の電子音楽作家TIBSLCが、デジタルな霞の中の夢世界をテーマに描いたエクスペリメンタル・アンビエント『City of Something』。霧の層のように重なるシンセは輪郭がゆっくり溶け、ボーカルは光の粒のように曲の中へふっと現れては消える。淡いメロディが浮かんでは遠ざかる、視界がぼんやり滲むようなアンビエント・ポップや、ダウンテンポ寄りの微細なグルーヴが立ち上がる、アンビエント、エレクトロニカ、ダウンテンポ、ダブテクノ、トリップホップが柔らかく溶け合うハイファイ・アンビエントの断片集。電子音の粒子が漂い続ける、都市のどこでもない場所を描いた繊細な音響設計が静かに広がる一枚。

Yaka - Dream Big (LP)Yaka - Dream Big (LP)
Yaka - Dream Big (LP)APPENDIX.FILES
¥4,838

フィラデルフィア拠点のサウンドデザイナーYakaが、水辺の世界や両生類的モチーフを軸に構築したコンセプチュアルな電子音楽作品『Dream Big』。Aサイドは荘厳なコーラスと、水面を跳ねる粒子のようなブレイクビーツ、湿度を含んだ低域、遊び心のあるメロディが次々と姿を変える。ベースは水中で形を変える塊のように揺れ、シンセは薄い膜のように重なりながら、時折光が反射するような高域が差し込む。Bサイドではクラブ的なグルーヴがゆっくり脈打ち、薄明かりのアンビエンスで作品全体の物語が静かに閉じる。水辺の生態系を電子音で描いたような音世界と、ユーモアとスピリチュアルの中間にあるメロディ感が自然に結びついた、高精細な音響作品。

Jura Soundsystem - Morning Star (LP)Jura Soundsystem - Morning Star (LP)
Jura Soundsystem - Morning Star (LP)Temples Of Jura Records
¥3,865

〈Isle Of Jura〉を主宰するKevin Griffithsのプロジェクト、Jura Soundsystemによる、オーガニックでスピリチュアルなバレアリック・ダブ『Morning Star』。深いエコー、柔らかい低音、ゆったりとしたパーカッションが重なり、まるで部屋の空気がゆっくりと変わっていくような、瞑想的で香り立つサウンドが広がる。ギターや鍵盤、フィールド録音などの生音が、アナログ的な質感とともに漂い、バレアリック特有の柔らかい熱を帯びた音像を形成している。レフトフィールド・ディスコの感覚も健在で、静かに身体を揺らすミッドテンポのグルーヴが心地よい。香りとエスケープイズムをキーワードにした、夕暮れの海辺や、深夜のリスニングにぴったりの空間を満たすチルアウト。

Evanora Unlimited - Portraits from Memory (LP)
Evanora Unlimited - Portraits from Memory (LP)Not On Label
¥4,629

カリフォルニアを拠点に、ゴス、インダストリアル、ベッドルーム・ポップ、ポスト・パンクを独自のダークな感性で交差させるマルチ・アーティスト、Evanora Unlimitedが完全自主制作で発表したパーソナルでコンセプチュアルなアルバム『Portraits from Memory』。英語・スペイン語・クロアチア語が混ざる多言語の歌詞、退廃的で耽美なエレクトロニック・サウンド、Thoom、Alles Catalan、Ushkoなどの豪華かつカルトなゲスト参加が、アルバム全体に記憶の断片をつなぎ合わせた夢の劇場のような独特の物語性を与えている。ポップ・ミュージックのフォーマットを借りながら、自らの内傷的な記憶やアイデンティティの亡霊を召喚するような、耽美で歪んだエクスペリメンタル・ポップの怪作。

Radio Hito -  L'uso e gli attributi del cuore (LP)Radio Hito -  L'uso e gli attributi del cuore (LP)
Radio Hito - L'uso e gli attributi del cuore (LP)MEAKUSMA / MAPLE DEATH
¥5,875

9月下旬再入荷。イタリア系ベトナム人アーティストRadio Hitoが、フランスの詩人Claude Royet-Journoudの詩集をもとに制作した、声とMIDI音源だけで構成された、現代の歌曲とも言える10曲の連作が収められたアルバム『L’usage et les attributs du cœur』。中心にあるのは、朗読と歌のあいだを揺れ動く親密な声と、Casio CTKワークステーションの 素朴で透明なMIDI音色。ピアノ、ストリングス、ベルといったプリセット音が無機質な光のように配置され、言葉の響きそのものを際立たせる。楽曲は短いフレーズの反復で構成され、音数は極端に少ない。そのため、わずかな変化が大きな揺らぎとして立ち上がり、意味が揺らぐ瞬間をそのまま音にしたような独特の緊張感が続く。19世紀のリートの伝統を、デジタル音源とミニマルな構造へと移し替えたような、古さと新しさが同時に存在する一枚。

Economy of Meaning - Mind Sink (LP)Economy of Meaning - Mind Sink (LP)
Economy of Meaning - Mind Sink (LP)TAX FREE RECORDS
¥3,554

8月中旬再入荷。コペンハーゲンを拠点に、カセットテープや日常のオブジェクト、環境音を用いて極めて親密でプライベートな音響世界を編み上げるデンマークのサウンドアーティストKristoffer KjærskovによるプロジェクトEconomy of Meaningによる、浮遊するアンビエンスと断片的ループのコラージュ『Mind Sink』。制作はコペンハーゲンのアンダーグラウンドな実験音楽、テープレコーディング・シーンに深く根ざして行われ、フィールド録音、ギター、オブジェクト、シンセなど多様な音素材がレイヤーされている。音は一定の重力から解放されたように漂い、短いフレーズや質感の断片がゆっくりと重なり合う。自然音・環境音・物音のレイヤーが電子音と混ざり、いつかどこかの記憶のような曖昧な風景が立ち上がる。また、意図的に残された微細なノイズやテープのヨレが、この曖昧な風景に独特の陰影と平熱の体温のような温かみを与えている点もなんとも言えない魅力で、北欧の静謐な空気の中で、時間の流れを優しく歪ませてしまうような、至福のエクスペリメンタル・チルアウトがじんわりと響いてくる。

From 2 -  Indie Stock (LP)From 2 -  Indie Stock (LP)
From 2 - Indie Stock (LP)South of North
¥4,979

アムステルダムの実験的フォーク集団From 2による、インディロックのフォーマットを借りながら、その内側で静かに構造をねじ曲げていく、フェイクのようで本物、本物のようでフェイクな独特の魅力を持つアルバム『Indie Stock』。柔らかなフォークの質感で始まったかと思えば、ノイジーなギターや奇妙にズレたリズムが突然入り込み、曲が進むほどに別の姿を見せる仕掛けが随所に潜む。ユーモラスで謎めいた楽曲が並び、フォーク、インディロック、実験音楽がゆるやかに混ざり合う。静けさと混沌、親しみやすさと奇妙さが同居するサウンドは、インディロックの枠を愛しつつ、その枠の中で遊び、裏切り、変形させていく。インディロックの新しいかたちを感じさせる注目作。

Evanora Unlimited - Lustful Expanse (LP)
Evanora Unlimited - Lustful Expanse (LP)Not On Label
¥4,826

USアンダーグラウンドの異才Evanora Unlimitedの破壊的ポップの原点をもっとも荒々しい形で体験できる初期作品『Lustful Expanse』。全曲1〜2分台というスピード感の中で、金属的なビート、ざらついたノイズ、歪んだシンセが一気に押し寄せる。インダストリアルの攻撃性とパンクの衝動が直結した、破裂するようなエネルギーがアルバム全体を貫いている。Evanoraのヴォーカルは、囁き、語り、叫びが混ざり合い、感情がそのまま音になったような生々しさを持つ。ゲストとしてHiHelgaが参加する「Willow’s Perception」は、荒々しいノイズの中にメロディの影が差し込む異質な存在。破壊的な音像の中にふと現れる静けさが、アルバムの緊張感をさらに高めている。後半には全曲のインスト版を収録し、ビートの骨格やサウンドデザインの細部がより鮮明に聴こえ、プロダクションの鋭さと精密さが際立つ。二層構造によって、作品の奥行きがより深く感じられるアルバム。

Azymuth - Outubro (LP)Azymuth - Outubro (LP)
Azymuth - Outubro (LP)Far Out Recordings
¥5,142

ブラジルのAzymuthが1980年に発表した、サンバ、ジャズ、ファンク、電子音響を独自に融合したクレイジー・サンバ・スタイルがさらに洗練され、ブラジリアン・クロスオーバーの基準点となった『Outubro』。音の核を担うのはJosé Roberto Bertramiのキーボード。Rhodes、シンセ、オルガン、ヴォコーダーが織りなすメロウでコズミックな音色がアルバム全体を包み込む。サンバの跳ねるリズムとジャズファンクのムードが自然に溶け合い、都会的で軽やかなグルーヴが心地よく広がる。Azymuthの3人はそれぞれ強い個性を持ちながら、音がぶつからず、ひとつの流れとして自然にまとまる。全体に感じる湿度を含んだ音像は、ブラジルの風景がそのまま音に染み込んだかのよう。Chick Coreaの「500 Miles High」やMilton Nascimento「Outubro」のカバーも収録された、柔軟かつ完成度高い名盤。

Sheefy McFly - Baddies Only (12")Sheefy McFly - Baddies Only (12")
Sheefy McFly - Baddies Only (12")CAPE ST. FRANCIS
¥3,357

Moodymann率いる〈Mahogani Music〉周辺のアーティストと交流があり、AUX88 との仕事でも知られるデトロイトのプロデューサーSheefy McFlyによる、初のUS外リリース作『Baddies Only』。参加しているボーカリストはすべてデトロイトの女性アーティストで、本人が「デトロイトの女性アーティストへのラブレター」と語る通り、コミュニティの熱量がそのまま刻まれている。フットワーク、エレクトロ、ゲットーテックの要素が交差するスピード感とストリート感の強いクラブトラックが中心で、高速ビートの鋭さに、女性ボーカルの存在感が重なり、曲ごとに強さ、色気、遊び心が立ち上がる。デトロイトの今をそのまま切り取った、コミュニティに深く根ざした音。

Tlahoun Gessesse - Ethiopian Urban Modern Music Vol. 4 (LP)
Tlahoun Gessesse - Ethiopian Urban Modern Music Vol. 4 (LP)HEAVENLY SWEETNESS
¥4,243

「The Voice」の異名で知られ、エチオピアの国民的シンガーとして絶大な人気を誇ったTlahoun Gessesseが、1970〜75年に残したレア音源をまとめたアーカイブ盤で、エチオピア音楽黄金期の息吹をそのまま伝える重要作『Ethiopian Urban Modern Music Vol. 4』。アレンジには Mulatu Astatkeをはじめ、当時の名アレンジャーが多数参加。厚みのあるホーン、ジャズ的コード、エチオピア特有の陰影ある旋律が交差し、ソウル、ジャズ、伝統音楽が自然に溶け合う独特のサウンドが魅力的。「Alègntayé」「Kulun Mankwalèsh」などの代表曲では、Tlahounの深く伸びるテナーが圧倒的な存在感を放ち、切実さと力強さが同時に響く。70年代録音ならではの生々しいグルーヴも特徴で、特にMulatu参加曲では、ミニマルなリフと独特のスウィングが際立ち、エチオピア音楽の核心に触れるような深みがある。伝統音楽味が強いのも印象的。エチオピア音楽の黄金期を象徴する声と演奏、アレンジが結晶した決定盤!

Souldynamic - Equatoriale (12")Souldynamic - Equatoriale (12")
Souldynamic - Equatoriale (12")EXCEDO
¥3,357

イタリアのディープハウス・デュオSouldynamicによる傑作「Equatoriale」が、リリース10周年記念特別エディット&リマスター仕様で、ヴァイナル・オンリー復刻!

“Equatoriale”は、Lil LouisがパリのConcreteでChuck Roberts「My House」のアカペラと重ねてプレイした伝説的な映像によって広く知られることなったトラックで、アフロ、ハウス、バレアリックの要素が溶け合いながら、ディープハウスのエナジーを爆発させた圧倒的なグルーヴの名曲。今回の12"には新たにリエディット&リマスターされたヴァージョンに加え、インストゥルメンタル・ミックスも収録。さらに新曲2曲を追加し、単なるアニバーサリー盤に留まらない充実の内容。

Max Cilla - La Flute Des Mornes Volume 1 (LP)Max Cilla - La Flute Des Mornes Volume 1 (LP)
Max Cilla - La Flute Des Mornes Volume 1 (LP)Les Disques Bongo Joe
¥4,571

Meditationsベストセラー、2026年リプレスです!Don Cherryにも匹敵する、マルティニーク島の崇高な神秘的音楽。コロンブスが「世界で最も美しい場所」と称賛したことでも知られる、カリブ海に浮かぶマルティニーク島の霊的バンブーフルート奏者Max Cillaの1981年作レア盤がヴァイナル再発。インドの伝統的製法に則って自作したバンブーフルートの生命感溢れる霊的な演奏に、キューバ音楽やラテンのリズム、現地のローカルなパーカッション、極めてジャズに近い構成ながらもスピリチュアル・ジャズの霊性とも異なるもので、石笛等にも通じる自然界の神秘と自然崇拝に根ざした深い密林的霊気漂うアフロ・カリビアンミュージックの大傑作。

Byard Lancaster - Exactement (2LP)Byard Lancaster - Exactement (2LP)
Byard Lancaster - Exactement (2LP)Souffle Continu Records
¥7,333

フリージャズ、スピリチュアルジャズの重要人物Byard Lancasterが1974年にパリで録音した名作『Exactement』が、〈Souffle Continu〉による2LP仕様で復刻。キャリアの中でも特に実験性の高い内容で、ピアノ、アルト/ソプラノサックス、フルート、バスクラリネット、さらにはOctavoiceまで自在に持ち替えるLancasterの創造性が凝縮された作品。霊性を帯びたピアノと熱量の高いサックスが長尺の中でうねり続け、スピリチュアルジャズの高揚とフリージャズの奔放さが同じ軌道で響く。曲によってはサックスに電子的変調が施され、アコースティックと電子処理が交差する異様な質感が際立つ。Keno Spellerのパーカッションも儀式的な反復から爆発的な瞬間まで幅広く、Lancasterの多楽器的アプローチを支える重要な存在となっている。〈Palm Records〉期の濃密さと大胆さを象徴する2LP。

Naaljos Ljom - II (LP)Naaljos Ljom - II (LP)
Naaljos Ljom - II (LP)Motvind Records
¥5,194

ノルウェーのデュオNaaljos Ljomがデビュー作で提示した、民俗音階と電子音の探求をさらに推し進めた続編『II』。アーカイブ録音の研究、Eivind Grovenの音程理論、そしてフィドルの導入を重ねながら、ノルウェー民俗音楽の微分音的構造を電子的ダンス・フォークとして再構築した一枚。シンセは鋭い倍音を含んだうねりを放ち、フィドルや民俗楽器の音程の揺れと重なることで、独特の音像が立ち上がる。クラフトワーク初期のようなミニマルな推進力とノルウェー民俗音楽の非均等音階  という奇妙で魅力的なハイブリッド。サウンドコラージュ的手法も随所に見られ、アーカイブ録音を学習素材として扱う過程が音楽に反映されている点もユニーク。民俗音階の異質さを前景化し、電子音で拡張した現行のフォークロア電子音楽の中でも特に個性的な一枚。

Henriette Eilertsen Trio - Moder (LP)
Henriette Eilertsen Trio - Moder (LP)Motvind Records
¥5,194

『Poems for flute』で注目を集めたフルート奏者Henriette Eilertsenが率いるトリオによる、フルート、チェロ、エレクトロニクス、ドラムという編成で、室内楽・ジャズ・抽象電子音の境界を丁寧に探る現代的アンサンブル作品。『Moder』。フルートは柔らかい息のニュアンスと鋭い輪郭が同時に立ち上がる独特のトーンで、アルバム全体の語り手として機能。チェロとエレクトロニクスは室内楽的なムードと抽象的な揺らぎを行き来しながら、フルートの旋律に影を落としたり光を差し込んだりする。ドラムは呼吸として空間を支え、音の密度を過剰にせず、三者の対話が自然に流れる余白を保っている。ゲストとしてJon Balkeが参加し、ピアノにより、抽象的な和声の層がふっと立ち上がる瞬間も印象的。ハイブリッドな室内楽として非常に完成度の高い一枚。

Egil Kalman & Hans Hulbaekmo - Unit of Time (LP)Egil Kalman & Hans Hulbaekmo - Unit of Time (LP)
Egil Kalman & Hans Hulbaekmo - Unit of Time (LP)Motvind Records
¥5,194

ノルウェー、スウェーデンのフォーク、ジャズ、電子音楽シーンを横断して活動するダブルベース/モジュラーシンセのEgil Kalmanとドラム/コンガ/口琴のHans Hulbækmoによるデュオ作。2024年のライブ録音をそのまま収録しており、ダブルベースの深い低音とモジュラーシンセの揺れる倍音が土台をつくり、その上をドラムやコンガが細かな粒を刻むことで、一定のテンポではなく地形が動くようなリズムが立ち上がる。長年の共演で培われた柔らかい対話も説得力があり、伝統音楽、フリージャズ、ドローン、電子音楽の要素が自然に混ざり、リズムで時間を再構築するというコンセプトを独自編成で実現した作品。

Otomo Yoshihide's New Jazz Orchestra - Out To Lunch (2LP)
Otomo Yoshihide's New Jazz Orchestra - Out To Lunch (2LP)Aguirre Records
¥6,896

大友良英率いるOtomo Yoshihide’s New Jazz Orchestraが2005年に発表した『Out To Lunch』。エリック・ドルフィーの1964年の同タイトル盤を全曲リメイクした大胆なオマージュ作品で、ONJOの初期メンバーが集結し、ジャズ・オーケストラ、フリーインプロヴィゼーション、電子音響を同じステージに並べるという、当時の大友のNew Jazzコンセプトを最も鮮やかに示した作品。原曲の複雑な構造や鋭いリズムを忠実に踏まえつつ、21世紀のアンサンブルとして再構築。特筆すべきは、Sachiko Mのサイン波や中村としまるのノーインプット・ミキサーといった電子音響勢の存在で、音の隙間に微細な揺らぎやノイズが入り込み、原曲の鋭さがONJOでは都市のざわめきのような質感へと変換されている。森山大道によるジャケット写真が象徴するように、Dolphyの音楽を2000年代東京の風景に重ね合わせた再翻訳とも言えるもので、Dolphyへの敬意と、大友良英の現在進行形のジャズ観が交差する名盤。

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