RECOMMENDED

105 products

Showing 73 - 96 of 105 products
View
Vladislav Delay Quintet - vd5 (LP)Vladislav Delay Quintet - vd5 (LP)
Vladislav Delay Quintet - vd5 (LP)We Jazz Records
¥4,987

電子音響・ダブ・実験音楽の領域で常に革新的な作品を生み出してきたVladislav Delayが、アコースティック編成のクインテットという新たなフォーマットで提示する最新作。トロンボーンやクラリネットのロングトーン、ベースのうねり、パーカッションの粒立ちが混ざり合い、アコースティックでありながら、Delayの電子音楽的美学がそのまま転写されたような音響空間が広がる。リズムは明確な拍を刻むのではなく、ゆっくりと膨らんだり収縮したりしながら、音の流れそのものを形づくる。旋律は断片的に現れては消え、和声は背景として漂うだけで、曲の構造は常に変化し続ける。ジャズの即興性と、現代音楽のテクスチャー感覚、そしてDelayの持つ時間操作のセンスが、アコースティックの身体性と結びついた、電子音楽の革新者が、アコースティックのクインテットという制約の中で、逆に自由度の高い音楽を生み出してしまった、驚きに満ちた作品。

Sun Ra And His Myth Science Arkestra / Sun Ra and his Spirit Of Jazz Cosmos Arkestra - Lights On A Satellite (7")Sun Ra And His Myth Science Arkestra / Sun Ra and his Spirit Of Jazz Cosmos Arkestra - Lights On A Satellite (7")
Sun Ra And His Myth Science Arkestra / Sun Ra and his Spirit Of Jazz Cosmos Arkestra - Lights On A Satellite (7")Space Key
¥3,769

限定シルクリクリーン・スリーブ仕様。Sun Raの名曲「Lights On A Satellite」を、1960年の未発表スタジオ録音と1978年のラジオ・ライブ録音という18年の時間差をまたぐ2テイクで収めた、〈Space Key〉によるアーカイヴ7インチ。A面は、1960年6月にシカゴのRCA Studiosで録音された『Fate In A Pleasant Mood』セッション時の未発表シングル・バージョン。当時7インチとして出る予定だったが、結局リリースされずに眠っていた音源で、テープエコーが深くかかり、ピアノやホーンが残響の中で揺らぎながら進む、ミニマルでサイケデリックな質感。一方のB面は、1978年にフィラデルフィアのWUHY-FMで放送されたSpirit Of Jazz Cosmos Arkestra名義での特別編成によるライブ演奏。フルート群が渦を巻き、パーカッションが前面に出て、ホーンは自由に軌道を描くように飛び交う。Sun RaのピアノとRocksichordが中心の重力点となり、その周囲を多層的な音が回転する、スピリチュアル・ジャズとフリー・アンサンブルの中間にある大編成サウンドが展開される。

White Heaven - Next to Nothing (2LP)White Heaven - Next to Nothing (2LP)
White Heaven - Next to Nothing (2LP)Black Editions
¥8,564

日本サイケデリック・ロックの伝説White Heavenが1994年に残した名作『Next to Nothing』が、〈Black Editions〉による決定版2LPリマスターとして降臨。オリジナルはわずか250枚のみプレスされた超入手困難盤で、長年幻の名盤として語り継がれてきた作品。石原洋を中心に、ミチオ・クラハラ、中村宗一郎という2人のギタリストが初めて同じ作品に参加した歴史的な一枚で、クラハラの流麗なリードと、中村の鋭いトーンが交差し、光と影が揺らめくようなギターアンサンブルを生み出している。静謐なフォークロックの表情と、突然爆発するサイケデリックな高揚が同居する、90年代日本アンダーグラウンドの核心を捉えたサウンド。今回のリマスター版は、Kevin Grayによるラッカー・カット、メタリック箔、スポットカラーの豪華ゲートフォールド仕様。さらに45RPMで収録された未発表3曲を追加し、オリジナルの世界観を拡張する裏側のドキュメントとしても聴ける内容。静けさと熱量、祈りと混沌が同時に存在する、時代を超える名盤。

Roy Ayers Ubiquity - Vibrations (LP)
Roy Ayers Ubiquity - Vibrations (LP)Vampisoul
¥4,769

ジャズ・ファンクの巨匠Roy Ayersが、Ubiquity名義の絶頂期に残した名盤『Vibrations』。前作『Everybody Loves The Sunshine』と同年に制作された、メロウネスとファンクネスのバランスが最も美しく結晶した一枚。ヴィブラフォンの柔らかい響き、エレピの温度感、ディスコ以降の跳ねるビートが滑らかに溶け合い、都会の夜の湿度をそのまま閉じ込めたようなメロウ・グルーヴが全編を貫く。「Domelo」「Come Out And Play」などのダンサブルなトラックから、「Baby I Need Your Love」「Vibrations」のソウルフルな楽曲まで、リスニングとダンスフロアの両方に寄り添う懐の深さが魅力。特に「Searching」は後年ヒップホップで数多くサンプリングされ、ブラック・ミュージックの歴史にも深く刻まれた重要曲。ホーンや女性コーラスの光沢感も相まって、70年代後半のソウル/ジャズ・ファンクの華やかさと洗練が凝縮されたUbiquity名義の代表作。

Jim O'Rourke, Jos Smolders - Albumin (LP)Jim O'Rourke, Jos Smolders - Albumin (LP)
Jim O'Rourke, Jos Smolders - Albumin (LP)Moving Furniture Records
¥4,349

エレクトロアコースティック/音響作品の最前線を切り開くJim O’RourkeとJos Smoldersによる最新コラボレーション『Albumin』。前作『Additive Inverse』に続き、3年にわたる遠隔セッションで構築された本作は、O’RourkeがKymaシステムから抽出した音素材をSmoldersが粒状化処理し、互いに往復しながら音を彫刻していくという、極めて実験的なプロセスで制作された。柔らかいドローンがゆっくりと立ち上がり、やがて粒子状のノイズや倍音の揺らぎが浮かび上がる。音は定住せず、常に変化し続ける流体のようで、スペクトルの内部を覗き込むような精密な音響が全編を貫く。静謐な空間と緊張感のある音塊が交互に訪れる構造は、まるで音による抽象的な映像のような、密度の高い音響探求の結晶。

Tete Mbambisa -  Did You Tell Your Mother (LP)
Tete Mbambisa - Did You Tell Your Mother (LP)AS-SHAMS
¥4,989

南アフリカ・ケープジャズの重要人物Tete Mbambisaが1979年に残した名作『Did You Tell Your Mother』。テナーサックスのBasil Coetzeeを迎えたカルテット編成で、アフリカ的なスピリチュアル性とアメリカのモーダル・ジャズが自然に溶け合う、深みのある演奏。11分超えの「Trane Ride」はタイトル通り Coltraneへの敬意が滲む長尺モーダルで、反復するピアノと熱量のあるサックスがじわじわと高揚していくスピリチュアルな名演。「Past Time」「Winter Time」では、南アフリカ特有の哀愁と柔らかいグルーヴが漂い、ラストの「Irene」では温かく語りかけるようなピアノが印象的。アパルトヘイト時代にも国内に留まり、アコースティック・ジャズを貫いた彼の姿勢がそのまま音に刻まれており、生々しいアンサンブルが当時の空気をそのまま閉じ込めている。

中平卓馬 - 氾濫 (Photo Book)中平卓馬 - 氾濫 (Photo Book)
中平卓馬 - 氾濫 (Photo Book)Case Publishing
¥3,520

中平卓馬、戦後日本写真史に燦然と輝く伝説の写真家。森山大道の生涯のライバル。
彼の74年発表のインスタレーション作品《氾濫》の全貌と細部が、印刷物となって初めて甦る。

《氾濫》は、1974年に開催された「15人の写真家」展(東京国立近代美術館)のために中平卓馬が制作・出品した、48点のカラー写真からなる横方向6メートル、縦方向1.6メートルにおよぶインスタレーション作品である。

壁を這う蔦、路上のマンホール、大型トラックのタイヤ、ガラス越しにみる水槽の鮫、地下鉄構内……《氾濫》の写真群は、写真家が日々遭遇し捕獲した都市の断片 —— それらは情報と商品、そして事物が氾濫する都市空間の無気味な裂け目でもあるだろう。本書では、インスタレーションを写真集の制約の中で見せるために、展示における作品配置を厳密に再現したレイアウトが試みられ、複数のイメージがページ上で干渉し合う。

また、フランツ・K・プリチャードは本書収録のエッセイで、中平が1973年の「なぜ、植物図鑑か」で提示した「図鑑」の構想と、作品《氾濫》の関係を詳細に辿りながら、写真の実践と理論を常に両翼に携えて活動した中平の模索を丹念に論じている。翻訳は倉石信乃。

《氾濫》は観者としてのわれわれに、断片と表面と残滓の一見ランダムな分布による相互作用を経験するよう強いる。だがそうするうちに、われわれは不完全な全体における諸部分が、未分化のまま並置されているのを感知するのである。このことは、中平が「なぜ、 植物図鑑か」で示した「図鑑」という形式の定義を思い起こさせるだろう。

(プリチャードによる本書収録エッセイより)

判型 364 x 257 mm
頁数 64頁
製本 ソフトカバー
発行年 2018
言語 英語、日本語

DJ Mitmitta - Ethio Rock 'N Roll Mixtape (CS)
DJ Mitmitta - Ethio Rock 'N Roll Mixtape (CS)Ultraääni Records
¥2,154

フィンランドのディガー、DJとして知られるDJ Mitmittaによる、1970〜80年代のエチオピア、エリトリアのロックンロール音源のミックステープ。収録されているのは、警察楽団、革命歌、個人アーティストによるローカル・ロックの数々で、Harer Police Orchestra、Tewolde Redda、Getachew Kassa、Tamrat Molla、さらにはLed Zeppelin「A Whole Lotta Love」のアムハラ語カバーまで飛び出す、驚くほど多彩な選曲が並ぶ。乾いたファズギターの荒々しい歪み、ワウのうねり、ブラスの鋭いアタック、土着的な旋律が絡み合い、西洋ロックともアフロビートとも異なる独自のグルーヴが立ち上がる。録音の粗さが逆に魅力となり、当時の現場の空気がそのまま耳に飛び込んでくるような生々しさがある。エチオロック黄金期の熱量をそのまま閉じ込めたミックスは、辺境ロックの奥深さを示しつつ、最高にかっこいいギター音楽としても楽しめる充実の一本。

Carl Stone & Asuna - Imu Plastos (CD)
Carl Stone & Asuna - Imu Plastos (CD)Room40
¥2,347

アメリカ実験音楽の重鎮Carl Stoneと、100台以上のオモチャ楽器を操る日本の音響作家ASUNAによる初のコラボレーション作『Imu Plastos』。2024年、ASUNAの地元・金沢での国際実験音楽フェスティバルでの共演をきっかけに生まれた作品で、ライブで展開された循環型サンプリングの手法をさらに発展させた内容となっている。ASUNAが鳴らすオモチャ楽器や小型シンセ、サンプラーの音をStoneがリアルタイムで取り込み加工し、さらにその加工音をASUNAが再びサンプラーに取り込んで送り返す、という、音が往復しながら変質していく独特のプロセス。オモチャ楽器の素朴な響きが電子処理によって奇妙な質感へと変換され、まるで異国の祭りの断片が電子音の霧の中で漂うような、文化的なレイヤーが折り重なる音像。ランダム性と構築性が同時に存在し、音が自律的に動き続けるようなテクスチャーがアルバム全体を貫く、実験精神に満ちた一枚。

Mick Harris - Culvert Dub Sessions Seven (2LP)
Mick Harris - Culvert Dub Sessions Seven (2LP)L.I.E.S.
¥6,171

Culvert Dub Sessions待望のヴァイナル第二弾!Napalm Deathの一員として知られ、のちにScornやLullでインダストリアル/ダブの深層を切り拓いてきた鬼才、Mick Harris。その最新アルバムが、米国インダストリアル/ロウ・テクノの一大拠点〈L.I.E.S.〉よりアナログ・リリース。ベースの重低域とざらついたテクスチャーが、深海へ潜航するような音響世界を描き出す全8曲を収録。ディレイとリヴァーブが彫刻のように反復され、ダブの減衰とノイズの質感が折り重なりながら、陰影に満ちた空間を構築。光なき領域を探るような本作は、まさにインダストリアル・ダブの極北を体現する重厚な一枚です。

Jeff Bruner - Four Corners (LP)Jeff Bruner - Four Corners (LP)
Jeff Bruner - Four Corners (LP)Em Records
¥3,850

アメリカン・ミニマリストの正統を継ぐ作曲家、ジェフ・ブルーナーのキャリア初となる作品集。アンプリファイド・カリンバを多重録音した大作、リー・ペリーもヴァン・ダイク・パークスも驚く脱構築主義Sci-Fiポストパンク・カリプソレゲエ、メランコリックな美しさで彩られた器楽曲あわせて4作品を収録し、この知られざる作曲家の美しく風変わりな音楽を紹介します。

『Four Corners』は、米西海岸のミニマリスト作曲家ジェフ・ブルーナーの半世紀にわたる興味と様々な側面を紹介する初の単独作品集です。ここに選ばれた1970年代から2020年代までの楽曲は一貫した美的関心のもとに作曲され、伝統を礎に、独自の視点で変化を加えた奇妙で魅力的な音楽集になっています。ブルーナーは同郷の作曲家ハロルド・バッドやダニエル・レンツと親交があり、テリー・ライリーやジョン・アダムスといったミニマル/ポストミニマル作曲家の音楽との関連性も彼の諸作にはっきり伺えます。

そんな本コレクションの重要曲である「Magic Mbira(魔法のムビラ)」(1979年)は、ライリー風の要素を、レンツのカスケード・エコー・システムを彷彿とさせるテープディレイの音響処理で巧みに構築した傑作。このアンプリファイドされたムビラ(カリンバ)のための曲は、クラシックの伝統的なリサイタルホールを抜け出し、より開かれた場で演奏したいという願望においてローランド・P・ヤングの名作『Isophonic Boogie Woogie』とも親和性を持ちます。

ブルーナーの特異な側面は、SF映画『Foes』のプロモーション用に制作された脱構築主義カリプソレゲエ曲「Reggae Foes」(1978年)に現れており、このD.カニンガム/D.トゥープを濾過して歪ませたブラックアーク・サウンドのような世界感を、クラシック流儀の作編曲で達成していた驚くべき作品です。また、ガット弦のフレットレス・バンジョーでアメリカン・フォークソングを再構築した「Cold Rain and Snow」(2020年)、レンツに捧げられたピアノ曲「Remembrance in a Pale Room」(1995年)という、メランコリックな美しさで彩られた2つのソロ楽器のための曲も収録。ブルーナーによる曲解説と貴重写真、「Magic Mbira」の楽譜付き。

Suzanne Kraft - What You Do To Me (7")Suzanne Kraft - What You Do To Me (7")
Suzanne Kraft - What You Do To Me (7")SOFT ROCK FOR HARD TIMES
¥3,483

LAのプロデューサーSuzanne Kraftが、Universal Caveと共に立ち上げた新レーベル〈Soft Rock For Hard Times〉の第1弾としてリリースの7インチ『What You Do To Me』。本作は、ピッツバーグのローカルバンドSugar Caneが、1980年に残した45枚限定の激レア7インチ曲のカバーで、原曲の私家盤ソウル、ソフトロックの甘いムードを丁寧に残しつつ、Suzanne Kraftらしい柔らかいシンセとメロウな空気感をまとわせて、現代的なバレアリックやAOR的な感覚へとアップデートしている。A面には、Jordan GCZがシンセソロで参加し、メロディの切なさと浮遊感を引き上げている。B面にはSecret Circuitによるヘヴィーで深いダブ・ミックスを収録。幻のローカル・ソウルを現代の耳で蘇らせたSuzanne Kraftのセンスが光る秀逸な7インチ。 

OOIOO / Lightning Bolt - THE HORIZON SPIRALS / THE HORIZON VIRAL (Metallic Silver Vinyl LP+Obi)OOIOO / Lightning Bolt - THE HORIZON SPIRALS / THE HORIZON VIRAL (Metallic Silver Vinyl LP+Obi)
OOIOO / Lightning Bolt - THE HORIZON SPIRALS / THE HORIZON VIRAL (Metallic Silver Vinyl LP+Obi)Thrill Jockey
¥4,950

BOREDOMSのYoshimiO率いる日本のエクスペリメンタル・ロックバンドOOIOOと、米ロードアイランドのノイズロック・デュオLightning Boltという、どちらも唯一無二の音楽性を持つバンドによるスプリットLP。OOIOOは、ガムラン、ポリリズム、アクロバティックなヴォーカルを駆使し、儀式音楽とサイケデリック・ロックが渦を巻くようなトランス空間を形成。Lightning Boltは、爆走ドラムと巨大なファズが暴れまわりつつ、先行公開曲CLOUD COREに象徴されるように、混沌の中から奇妙なメロディが立ち上がる。両者に共通するのは、無邪気な解放感と蒸気機関のような推進力。OOIOOの螺旋的リズムとLightning Boltの暴走ノイズが、対照的でありながら同じ精神性で響き合い、スプリットでありながら一つの大きな作品として成立している。

Sheriff Lindo - Aftershock Dubs [2026 repress] (LP)
Sheriff Lindo - Aftershock Dubs [2026 repress] (LP)Em Records
¥3,850

オーストラリアのダブ・パイオニア、シェリフ・リンドの2ndアルバム『Aftershock Dubs』(2014年)を、ご要望にお応えし12年ぶりアンコールプレス!リンド保安官のレゲエへの愛と知識とソウル・サイエンスが凝縮した、ダブの歴史における重要なピースとして国際的に評価された続『Ten Dubs』ダンスホールDUB傑作!

『Aftershock Dubs』は、ダブの伝説的名盤として世界中で愛される『Ten Dubs That Shook the World』(1988年)以来、約25年ぶりとなる南半球のダブマスターの「第2のアルバム」として注目され、エム・レコードにとっても初のダンスホール仕様のリリースとなった記念すべき一枚です。1stアルバム以降、ほとんどリリースの無かったリンド保安官ですが、地元のサウンドシステム現場のため音楽制作を続けていました。本作は、自身の《4/5 Studios》で1990年から2005年にかけて録音されたダブプレート集で、スタジオの技巧を凝らした遊び心あふれる内容であり、非常に深い重低音が特徴の秘密兵器アルバムです。ジャマイカからも英国からも遠い土地で、このような発展を遂げ、何処にも似ていないダンスホールを確立していたことは驚異というより他はありません。オリジナル世代のルーツ・ファンから、デジタル、ニュールーツ世代に至るまで、幅広い層の頑固なベースミュージック愛好家を唸らせるヘビー級の内容は、最初から最後まで非の打ち所がないクオリティであると絶賛されています。 選曲は、サウンドシステム「タッチ・ザ・スカイ」のHigh-Cとトラックメーカー/エンジニアのRuv Bytesこと倉谷拓人。

-------------------------------

一般にダブとはVo.入りの原曲があり、そのリズムをエフェクトなど施して強調させたものが主流だが、シェリフの場合は原曲など存在しない生粋のダブ・リズムに美点が置かれている。楽曲に登場する音はひとつひとつが厳選され、エフェクトが加わり、ほどよい「やり過ぎ」感には自然と首を振ってしまう。ジャマイカやUKのエンジニアに影響を受けたダブワイズは、オリジナリティーと十分な頑固さが加わり、今も実に耳新しい。この『アフターショック・ダブス』に刻まれた80-90年代のワン・ドロップ、初期デジタル・レゲエ、ステッパーなリズムなど、 その幅広さには彼のレゲエ/ダブへの惜しみない愛情を感じる。ロー・ボックスからどっしり押し出されるベースに加え、ホーン・ドライバーから発射される音の緻密さと奥行きは、彼ら一派によって豪州でサウンドシステムが稼働し始め、スペシャルをプレイして実験を重ねたことの大きな成果だと思う。長年かけて鍛えられた音源を聴くと、シェリフの「Me Deh Yah!」という声がはっきり聞こえる! (宗重敦志 aka High-C)

Roy Ayers Ubiquity Change Up The Groove (LP)Roy Ayers Ubiquity Change Up The Groove (LP)
Roy Ayers Ubiquity Change Up The Groove (LP)Vampisoul
¥4,769

Roy Ayersが ジャズ・ファンク路線を確立しつつあった黄金期のUbiquityが、NY・Electric Lady Studiosで録音した1974年の名作『Change Up The Groove』。ファンク、ソウル、ジャズが溶け合い、よりポップで洗練された都会のグルーヴへと進化した一枚。カバー曲が多いのも特徴で、Stevie Wonder「Don’t You Worry ’Bout A Thing」やRoberta Flackの大ヒットでも知られるEugene McDaniels作詞作曲「Feel Like Makin’ Love」など、当時のブラック・ミュージックを象徴する名曲を、Ayers流のメロウネスとファンクネスで再構築。ヴィブラフォンの透明感、エレピの柔らかいタッチ、タイトなリズム隊が織りなすグルーヴは、70年代NYの空気をそのまま閉じ込めたような心地よさ。中でも「The Boogie Back」は、重いドラムブレイクとファンキーな展開でクラブ/レアグルーヴ文脈でも人気の高いキラートラック。メロウで都会的、かつファンキーなUbiquityサウンドの魅力が凝縮された一枚。

Nashpaints - Everyone Good is Called Molly (LP)Nashpaints - Everyone Good is Called Molly (LP)
Nashpaints - Everyone Good is Called Molly (LP)MIRRORWORLD
¥4,874

ジジ・マシンのサポートアクトを勤めたことでも知られるNashpaintsによる、ローファイのざらつきとベッドルーム・ポップの親密さが溶け合う、小さくて不思議な宝石のようなアルバム『Everyone Good is Called Molly』。曇ったギター、つぶやくようなボーカル、カセット録音のような柔らかい質感。すべてが誰かの部屋の片隅で生まれた音楽特有の空気をまとい、素直に心に触れてくる。ポップでありながら影があり、夢の中の断片のように淡く揺れるメロディが、アルバム全体に独特の温度を与えている。

Enno Velthuys - Music From The Other Side Of The Fence (LP)
Enno Velthuys - Music From The Other Side Of The Fence (LP)STROOM.tv
¥5,247

人気作がリプレスです!カルト的人気を誇るオランダの孤高のシンセ奏者Enno Velthuysによる、1975〜1990年に録音されながら未発表だった音源をまとめたアーカイブ作品『Music From The Other Side Of The Fence』。柔らかなシンセのレイヤーと淡いメロディがゆっくりと漂う、 孤独な室内楽のようなアンビエントで、ミニマルでありながら情緒があり、夜の静けさに寄り添うような音。カセット文化の延長線にあるような、ローファイで親密な質感も印象的で、その点では当時のシンセウェイヴ/ミニマルウェイヴとも共鳴する80年代ヨーロッパのDIY電子音楽の空気も纏っている。本人の内面をそのまま音にしたような、孤独・回想・静かな希望が入り混じる内省的な作品。

The Caretaker - Patience (After Sebald) (LP)
The Caretaker - Patience (After Sebald) (LP)History Always Favours The Winners
¥6,563

待望の2026年リプレス!漆黒のダーク・アンビエント紳士、The Caretakerによる、Radioheadのドキュメンタリー政策でも知られる映画監督、Grant Geeが2012年に製作した映画「Patience (After Sebald)」のサウンドトラックが再発です!
本作では、彼の十八番であるボールルーム・ミュージックではなく、シューベルトによるピアノと歌のみの連作歌曲集「冬の旅」(1827年)のSPレコード(しかも1927年のものというのは偶然か)をサンプルとし、録音をマニュピレート。ドイツの小説家、W. G. Sebaldをテーマにした映画のサントラというだけあって、かつてなく内省的で、喪に服すかの如し悲痛な響きが綴られる。いつにも増して激しいヒスノイズも寄り添ってさらに重みを増しています。アンビエント・クラシカルというには消化不良なこの感じは、Robert Haighの昔の作品に近いのではないでしょうか。Dubplates & Masteringでのマスタリング&カッティング。限定500枚。

Dragging An Ox Through Water - Whole Earth Catalogued (LP)
Dragging An Ox Through Water - Whole Earth Catalogued (LP)Mississippi Records
¥4,169

Arthur Russellのカバーも収録。ポートランドの地下シーンが育んだ孤高の音楽家Brian Mumfordによるプロジェクト、Dragging An Ox Through Waterの12年ぶりとなる新作『Whole Earth Catalogued』が〈Mississippi Records〉から登場。アコースティック・ギターの素朴な響きと、アナログ電子音が同じ地平で溶け合う、唯一無二のサウンドで、John PrineやArthur Russellのカバーも収録し、原曲の骨格だけを残して幽玄で詩的な電子フォークへと再構築している。ローファイでありながら緻密、DIY精神と音響美学が共存。かつてのカウンターカルチャーの聖典『Whole Earth Catalog』を想起させるタイトル通り、Dragging An Oxの音楽は、フォークと電子音の雑多な寄せ集めでありながら、どこかDIYの思想やカウンターカルチャーの匂いがある。私たちが忘れかけていた、手触りのある自由を思い出させてくれる、詩的な作品。

K8A - Woradj Alle (LP)K8A - Woradj Alle (LP)
K8A - Woradj Alle (LP)Domino Sound
¥4,356

クラシックの訓練を受けたアメリカ人ヴァイオリニストK8AことKaethe Hostetterが、エチオピアはアディスアベバで過ごした11年間の記憶と体験を、ソロ・ヴァイオリンとエレクトロニクスだけで結晶化させた作品『Woradj Alle』。QWANQWAやDebo Bandの創設メンバーとして、現地の伝統音楽、Ethio‑jazz、民俗音楽の中心に深く関わってきたが、本作では、エチオピアの象徴的楽曲「Musicawi Silt」や「Tizita」をはじめ、街の雑踏、ラジオから聴こえてくるサックス、酒場でのダンスなど、日常の情景を音のスケッチとして再構築している。ヴァイオリンの旋律がループと電子処理で幾重にも重なり、伝統音楽のモード音階が 夢の中の記憶のような音像へと変換されていく。ミニマルで瞑想的、儀式的でありながら、どこか温かい。エチオピアでの生活を音で旅するような音楽性は、アディスアベバの喧騒と哀愁をヴァイオリン一本に封じ込めた、サイケデリック・フォークロア。

V.A. - Himba Hymn: Ghosts Of Namibia's Skeleton Coast (LP)V.A. - Himba Hymn: Ghosts Of Namibia's Skeleton Coast (LP)
V.A. - Himba Hymn: Ghosts Of Namibia's Skeleton Coast (LP)Sublime Frequencies
¥5,897

ナミビア北西部に暮らすヒンバ族の声と儀礼歌を初めて公式に記録した、〈Sublime Frequencies〉ならではのリアリティあふれるフィールド録音作品『Himba Hymn: Ghosts Of Namibia’s Skeleton Coast』。本作は、観光写真やステレオタイプなイメージで語られがちなヒンバ族を、彼ら自身の声で伝えるという目的で制作。録音はすべて現地で行われ、オリックスの角を使った伝統管楽器Cattle Gunの低く唸るような音色、手で口を覆って生まれる自然なフランジャー効果、声が連鎖していく人力ポリフォニック・エコーなど、電気的な加工を使わずに生まれる独自の音響が収められている。砂漠の乾いた空気をそのまま閉じ込めたような質感で、祈り、嘆き、語り、叫びが混ざり合う共同体の記憶そのもののような生々しさ。リズムは一定ではなく、集団の呼吸や身体の動きがそのままテンポになるような自由さがあり、フィールド録音でありながら、どこかトランス的な没入感を生む。機材を介さずとも、彼らの身体そのものがエフェクターであり、シンセサイザーであるかのような驚異的な音響。数あるカタログの中でも、文化的資料性と音響的インパクトが極めて強い一枚。

Funkadelic - Free Your Mind and Your Ass Will Follow.. (2LP)Funkadelic - Free Your Mind and Your Ass Will Follow.. (2LP)
Funkadelic - Free Your Mind and Your Ass Will Follow.. (2LP)Org Music
¥8,654

Funkadelicの2ndアルバムで、デビュー作からわずか数か月後に発表された、ロック、ファンク、サイケデリアを融合し始めた初期の重要作。10分超の表題曲を筆頭に、フィードバック・ギター、エフェクトまみれのヴォーカル、空間を歪ませるオルガンが渦巻く、サイケデリック・ファンクの極北と呼べる内。LSDを用いたマラソン・セッションで制作されたという逸話が有名で、混沌と恍惚が同居するそのサウンドは、Eddie Hazelのロック的なギターと、ファンクのグルーヴがせめぎ合う、初期P-Funkならではの衝撃的なもの。サイケデリック・ロック、ファンク、P-Funkのルーツを辿るうえで欠かせない、歴史的マスターピース。45回転盤高音質仕様。

Shankar Jaikishan - Raga Jazz Style (LP)Shankar Jaikishan - Raga Jazz Style (LP)
Shankar Jaikishan - Raga Jazz Style (LP)Outernational Sounds
¥4,896

インド映画音楽の黄金期を築いた作曲家デュオShankar–Jaikishan が、1968年に残した伝説的クロスオーバー作『Raga Jazz Style』。インド古典音楽のラーガを題材にしながら、ボンベイのジャズ・ミュージシャンたちを集めて制作されたインド発ジャズ・フュージョンの先駆的アルバムで、全11曲は「Todi」「Bhairav」「Malkauns」など、すべて古典ラーガをモチーフに構成。シタールの名手Rais Khan、サックスのManohari Singh、ドラマーLeslie Godinhoらが参加し、ラーガの旋律美とスウィングするジャズ・リズムが鮮やかに融合する。伝統的なラーガの情緒を保ちながら、ホーン、ギター、ドラムが軽快に絡むことで、厳粛さと都会的な軽さが同居する独特のサウンドが生まれ、曲ごとにラーガの性格が異なることで多彩なムードが次々と現れる様は、まるでインド古典音楽をジャズで旅するような聴き心地。時代を超えて評価される名盤。

Dr. K. Gyasi & His Noble Kings - Sikyi Highlife (LP)Dr. K. Gyasi & His Noble Kings - Sikyi Highlife (LP)
Dr. K. Gyasi & His Noble Kings - Sikyi Highlife (LP)Strut
¥4,737

Dr. K. Gyasi & His Noble Kingsによる、ガーナ・ハイライフ史の中でも特に重要な位置を占める1974年作『Sikyi Highlife』が、〈Strut〉から初めて正規リイシュー。Akan族の伝統舞踊sikyiのリズムを土台に、ギター・バンドとしては初めてオルガンとホーンを本格導入した革新的な作品で、当時の音楽シーンが伝統とモダンの狭間で大きく変化していく瞬間をそのまま刻んでいる。両面ともにノンストップのメドレー構成で、ギターの細かなフレーズ、跳ねるパーカッション、そして厚みのあるホーンが途切れなく続き、当時のダンスバンドの熱量がそのまま伝わる。ボーカルは伝統的なAkan族のモーダルスタイルを踏襲したハイライフとしての真正なものでありつつ、70年代の都市部の空気感や新しいサウンドへの意欲が自然に溶け込んでいる。Noble Kingsのメンバーには、後にガーナ音楽を支える名手たちが多数在籍しており、バンドとしての成熟度も高い。オリジナル盤はガーナ国内で大ヒットし、Gyasiが「Dr.」の愛称で呼ばれるきっかけにもなった名盤。一つのジャンルがアップデートされた瞬間を捉えた、音楽史的にも貴重な一枚。

Recently viewed