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1980年代からサイケデリック・ポップの実験で知られるNick Nicelyとハウス、ヒップホップに精通したDJGavin MillsからなるUKデュオPsychotropicによる1990年発表のアシッド・ハウス、レイヴ・シーンの熱狂を体現した12インチシングル『Only For The Headstrong』。Raw Silkのヴォーカル・サンプルやJames Brown「Funky Drummer」のブレイクを引用し、当時のレイヴ文化を象徴するサウンドで、Princeのギター・フレーズを取り入れたリミックスでは、ハードコアなシンセとサイケデリックな質感が融合。ジャンルを越境するユーフォリックなアンセムとして再評価の進むUKダンス・ミュージック史の重要な一曲。

La Monte Youngの永久音楽劇場ファンにも是非!〈International Anthem〉創立11周年記念リイシュー・シリーズ!〈International Anthem〉の最初のリリースであるRob Mazurekによる上質なダーク・アンビエント・ジャズ組曲『Alternate Moon Cycles』が2025年、新たな帯とともに、セッション写真とMikel Patrick Averyによるライナーノーツが掲載された4ページのブックレットが追加されてめでたくも新装リイシュー!仲間のミュージシャン、Matt LuxとMikel Patrick Averyをフィーチャーした2篇のロング・コンポジションからなるこの作品は、シカゴの極小バーCurioでのライブ・テープに収められたもので、部屋の穏やかなきしみ、音、ささやき声、ざわめきの中で、極めてミニマルでありながら非常に親密な空気感を伴って進行していくオーガニック・ミニマル・ミュージック傑作!

作曲家/プロデューサー、フクゾノヤスヒコのソロプロジェクト、aus(アウス)のニューアルバム『Eau(オー)』。奥野楽の演奏する「箏」を全面的にフィーチャーし創作した、ausの魅力的な方向転換といえる美しい作品。
思慮深く展開する繊細な技巧、展覧会や実験映画のための魅力的なサウンドデザインで、国内外から篤い支持を受けるアウスは、これまでキーボードやエレクトロニックサウンド作品を主に手がけてきました。本作『オー』は、依然としてエレクトロニックサウンドでありながらも、日本の楽器の中で最も特徴的な弦楽器のひとつである箏の音世界を軸に展開する、アウスの魅力的な方向転換といえるアルバムです。繊細でありながら豊かな数々の箏のフレーズと音色は、非常に才能豊かな演奏家、奥野楽(おくの・えでん)が担当。アウスは作品解説の中で、このプロジェクトにおける奥野の演奏とその芸術の重要性を称賛しています。
『オー』収録楽曲は、箏の微妙に変化するアタック、揺らめく響きの音色と、他の楽器の音色のバランスをとるようにデザインされています。箏の繊細な減衰と韻律の柔軟性は、持続的なシンセサイザーの音色と対位法的に構築されたピアノの旋律に包まれ、引き込まれるような底流と、物憂げで流動的な質感を伴う流れるようなアンビエンスを生み出しています。
箏の現代史をみたとき、日本のコンテンポラリー音楽の愛好者は『オー』を聴いて、沢井忠夫がリアライズした吉村弘作曲作「アルマの雲」(1979年)、箏の演奏グループKoto Vortex(コト・ヴォルテックス)が同じく吉村弘の作品を取り上げたアルバム『Koto Vortex I: Works by Hiroshi Yoshimura』(1993年)を思い出すかもしれません。どちらも箏を伝統から引き剥がし、アンビエント~テクノの文脈に配置しようとした先駆的作品で、それらは『オー』にも影響を与えています。また、諸井誠の『和楽器による空間音楽』といった70年代日本の現代音楽作品も『オー』の影響源となっています。
フィジカル版にはアウスによる日本語・英語解説付き。ジャケットデザインは橋本麦、マスタリングは大城真が担当。CD/LP/カセット/デジタルで発売し、CD・デジタル版とLP版はジャケット違いとなります。本作はレーベル《FLAU》とエム・レコードの初のコラボレーション・リリースとなります。

イタリア実験音楽シーンの精鋭4名による、全4時間に及ぶアンビエント/エレクトロアコースティック大作『a sad song for A.』が、限定300部の4CD豪華ボックスセットとして〈Silentes〉よりリリース。本作は 写真家Stefano Gentileの抱いていた後悔や不安を、4人の作家がそれぞれが異なるアプローチで音に変換。Gigi Masinのメロディアスなアンビエント、Fabio Orsiの深いドローン、Vitoloのエレクトロアコースティック、Hisekaの静謐なミニマルアンビエントがひとつのテーマのもとで並び、静謐で深い内省の世界を多層的に描いている。17×17cmのStefano Gentileの写真入りブックレット、Giulia Dal Vecchioによるテキストも収録。

ウェールズ出身のプロデューサーLeifによる、幼い頃から使い続けてきた傷だらけのAria Pro IIギターを主要音源に、壊れゆくものの美しさを静かに掬い上げたアンビエント作品『Collide』。電装の不安定さがそのまま音の揺らぎとして刻まれ、ノイズ、フィードバック、断片的なメロディが淡く重なり合いながら、崩壊と再生が同時に進むような独特の音像を描き出す。〈AD 93〉からのリリースらしい実験性とミニマルな構築美が共存し、ダウンテンポの柔らかなリズムとギターテクスチャーが溶け合うことで、静謐でありながら深く没入できるサウンドが広がる。Leifの新たな方向性を示す、繊細で親密な一枚。
NEU!解散後にKlaus Dingerが結成したLa Dusseldorfによる、クラウトロックの実験性をポップに昇華させたデビュー作。収録曲「La Düsseldorf」「Silver Cloud」「Time」は、反復するモータリック・ビートとシンセの煌めきによって、催眠的かつ祝祭的な空気を生み出しており、Klaus Dingerのエネルギッシュなヴォーカルとミニマルな構成の中に広がる開放感が印象的。ジャーマン・ロックの枠を越えたジャンル横断的な魅力を放ち、アートロック的な視点とDIY精神が融合したこのアルバムは、後のニューウェーブやテクノにも影響を与えた本作は、クラウトロックの進化を象徴する一枚として、今なお新鮮な輝きを放ち続けている。

ベルギーの音楽家Hieleによるレフトフィールド・エレクトロニクス、IDM、ニューエイジな要素が混ざり合ったアルバム『Emo Inhaler』。レトロなシンセサイザーの音色、遊び心のあるメロディ、深みのあるテクスチャと不規則で複雑なリズムが印象的な本作は、複数のスタジオや列車のコンパートメントで録音。断片をつなぎ合わせたような、奇妙な楽しさと、どこか懐かしいメランコリーが交錯する無邪気で不可思議な音響空間。視覚芸術家や映像作家とのコラボレーション経験を活かした空間や映像と結びつくような映画音楽的な感性と、どこかズレたポップ性を併せ持っている。「感情の吸入器」というタイトル通り、感情の断片を音で吸い込むような夢幻的な作品。
