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1993年に発表された、コンゴの伝説的楽団OK Jazzの遺産を受け継ぐバンド、Bana OKによるアルバム『Bakitani』。1989年にフランコ・ルアンボが亡くなったことで、30年以上にわたり彼が率いてきた巨大な楽団OK Jazzは大きな転機を迎える。しかし、その偉大な喪失を乗り越えた9人の主要メンバーが「OKの子供たち」を意味するBana OKを結成し、師フランコが築き上げたトゥ・プイサン(Tout Puissant=全能)サウンドの継承を試みた。バンドを率いたのは、長年フランコの右腕として活動したサックス奏者/作曲家Rondot Kasongo Wa Kasongo。さらに、Fan Fan Sesengo、Papa Noel、Thierry Mantuikaというベテラン・ギタリストたちが参加し、ヴォーカルにはOK Jazz晩年を代表する女性シンガーBaniel Mbambouと、甘美なテナー・ヴォイスで人気を博したMalage de Lugendoらを擁する。コンゴ音楽黄金期を支えた名手たちが再び集結し、フランコ・ルアンボが確立した流麗なギター・アンサンブル、しなやかなリズム、豊潤なヴォーカル・ハーモニーを現代へと受け継いだ一枚。師への敬意と深い愛情を湛えながら、リンガラ音楽の不滅の魅力を響かせる、コンゴ音楽史における重要な継承作品。
コンゴ共和国を代表するシンガー、Pamelo Mounk'aの代表曲を収録した編集盤。Les Bantous de la Capitaleなどでの活動を経てソロとして円熟期を迎えた彼の、甘く伸びやかなハイトーン・ヴォーカルと華やかなホーン・セクションが美しく交錯。アフロ・キューバン〜ラテンの影響を感じさせる優美なルンバの歌唱から、後半のギターリフレインが跳躍する躍動的なセベンへの展開まで、洗練されたコンゴ・ルンバのエレガンスと熱量が凝縮されたアルバム。
マリー・ピーリック指揮、聖エドモンド修道会の修練者たちによるグレゴリオ聖歌の合唱グループ:エドムンディト・ノヴィシス歌唱によるクレゴリオ聖歌作品。マリー・ピーリックは、教会およびコンサートホールにおけ
るグレゴリオ聖歌の復興に尽力した人物で、二度の世界大戦中の音楽奉仕や学術的な著作を通じ、プレイン・チャント(単旋律聖歌)の保存に生涯を捧げています。主な収録曲は、「Kyrie XI」「Gloria XI」「Sanctus XI」などのミサ曲や、アンティフォナ(交唱)「Salve Regina」といった伝統的な聖歌全25曲。1961年オリジナル・リリースです。
植民地支配下のアンゴーラで育まれた新たな都市音楽!
ギターと打楽器が刻む、センバ形成期の鮮烈な鼓動!
アンゴーラは、アフリカ南西部の大西洋岸に位置する国。15世紀末にポルトガル人が進出して以来、長くその植民地支配下に置かれ、奴隷貿易の重要な拠
点ともなりました。20世紀に入ってからも植民地体制は続き、アフリカの言語や文化、伝統音楽は公的な場から遠ざけられていきます。一方、首都ルアンダ
をはじめとする都市部では、アフリカの伝統とポルトガル文化が交わる中から、新たな都市文化が育まれていきました。
世界各地の伝統音楽や歴史的録音を紹介してきたフランスの〈Buda Musique〉が1999年に発表した本作は、ポルトガル植民地支配下のアンゴーラで近代
的な都市音楽が形作られていった1956年から70年までの録音を、全21曲収めたアンソロジーです。
1940年代のアンゴーラでは、アフリカの伝統音楽が植民地社会の周縁へ追いやられる一方、カーニヴァルや黒人/混血層の舞踏会では、アフリカとヨー
ロッパ双方の要素を取り入れた音楽が演奏されていました。第二次世界大戦後には都市化や人口流入が進み、新聞、ラジオ、レコード産業も発展。伝統的な
歌や踊りをギター、ベース、打楽器などによって再構成する新たな音楽が、ルアンダを中心に生まれていきます。
その中心的存在となったのが、1947年頃に結成されたンゴーラ・リトモス(Ngola Ritmos)でした。キンブンドゥ語による歌をギターと小型打楽器で演
奏し、独唱にコーラスが応える伝統的な歌唱法を取り入れながら、後のアンゴーラ音楽を方向づける様式を築き上げました。リード・ギターが旋律を提示し、
リズム・ギターとベース、太鼓、レコ・レコに似た擦奏打楽器ディカンザが複雑なリズムを支えるそのサウンドは、後続の世代へ大きな影響を与えます。メン
バーの多くは民族解放運動にも関わり、中心人物のリセウ・ヴィエイラ・ディアスらは1959年に逮捕され、カーボ・ヴェルデのタラファル収容所へ送られま
した。
本作には、そのンゴーラ・リトモスをはじめ、北部のバコンゴ系音楽とルンバ・コンゴレーズの影響を伝えるサン・サルヴァドール(San Salvador)、ア
ンゴーラ南部の伝統とポルトガル語圏の音楽を結び付け、後に国際的な人気を得たデュオ・オウロ・ネグロ(Duo Ouro Negro)、キンブンドゥの歌唱伝統
を都市音楽へと発展させたエリアス・ディア・キムエズ(Elias Dia Kimuezu)らを収録。さらにRuy Mingas、Lilly Tchiumba、Teta Lando、Luis
Visconde、Os Kiezosなど、60年代末から70年代へ向かうアンゴーラ音楽の広がりを示す歌手、楽団が続きます。
音楽的には、センバを軸に、カーニヴァル音楽や社交舞踊、北部バコンゴ系の音楽、ルンバ・コンゴレーズ、ブラジル、カリブ、ポルトガル音楽の影響が交
錯しています。ギターと打楽器を中心とする素朴で力強い演奏には、形成期ならではの生々しい躍動感があり、同時にこの時代の音楽は、アンゴーラ人として
の文化的な自覚や植民地支配への抵抗とも深く結び付いていました。政治的な主張を直接表に出しにくい状況の中、キンブンドゥ語の歌や諺、日常生活を描
く物語、社会風刺を通して、人々は自らの文化と感情を表現したのです。
独立前のアンゴーラ社会と、そこで育まれた都市音楽の姿を伝える全21曲。アンゴーラ音楽の源流とセンバ成立の背景を知るうえで貴重な一枚です。
米国の名門レーベル:スミソニアン・フォークウェイズが所蔵する〈UNESCO Colection of Traditional Music〉は、世界70ヶ国以上で採集された民俗音楽の
コレクション。シリーズ全127枚のアルバムから成りますが、アフリカ、アジア、オーストラリアおよびオセアニア、ヨーロッパ、北米、南米といったテーマの中
でさらに細分化され、普段は耳にすることができない少数民族の歌声や、神秘的な器楽演奏などが数多収録されています。音源は1970年代から80年代にフィール
ド・レコーディングされたものが中心となりますが、いずれも資料価値が高い上に音質も大変に優れたものばかり。それらをより多くの人々にお楽しみいただくた
め、2024年5月より〈UNESCO Colection of Traditional Music〉のカタログから特に優れたものを厳選し、シリーズとして順次ご紹介させていただいており
ます。第一弾『ピグミー~アカ族の神秘の歌声』(サンビーニャ・インポート FLSI-31018)から始まった同シリーズ。今回その第27弾としてご紹介するのは『ロ
シア~正教会の聖歌』です。
本作の録音の舞台となったノヴォデヴィチ修道院は、1524年に創建。モスクワにある正教会の修道院の中でも、最も有名な女子修道院の1つとして知られ、
2004年にユネスコ世界遺産に登録されました。モスクワ建築の至宝とも言われる同修道院は、十字架の形に配置されたモスクワ・バロック様式の建物群によっ
て、美しくも特異な外観を呈しています。中でも6本の柱と5つのドーム屋根によって構成された〈スモレンスクの生神女大聖堂〉は、重建造物として知られ、そ
の美しいフォルムは、世界中の人々を魅了してきました。
修道院の敷地内にある主要な教会の一つ〈ウスピェーンスキー教会(生神女就寝教会:しょうしんじょしゅうしんきょうかい)〉では、ロシア正教ならではの
男女混成・無伴奏による美しい多声音楽(ポリフォニー・コーラス)の伝統を継承。その歌声は、ロシア正教の厳かな祈りの精神と、世界遺産建築の響きをその
まま現代に伝える貴重な文化遺産として広く知られています。
本作は、ペトル・ポリャコフ修道院長指揮:ノヴォデヴィチ修道院・生神女就寝聖堂聖歌隊のア・カペラ歌唱による荘厳な聖歌集(1989年録音)。ロシアのキ
リスト教受容(ロシアの洗礼)1000周年という大切な節目を記念して録音されました。伝統的な奉神礼聖歌や賛美歌のほか、ノヴォデヴィチ修道院の鐘の音など
も収められているため、聖堂の豊かな臨場感をたっぷりと味わうことができます。
収録は、新約聖書「ルカによる福音書」1章46節~55節に記されたマリア賛歌に由来する「My soul doth magnify the Lord(わが魂は主をあがめる)」、ロ
シア正教会の復活祭(パスハ)の聖体礼儀で歌われる神秘的な聖歌「Angel Cried(天使は叫びぬ)」、生神女就寝祭で歌われる「生神女就寝祭の讃詞
(Megalynarion for the Dormition)」など全28曲。ぜひお楽しみに。
1950年代後半から60年代にかけて、コンゴ音楽はアフリカ各地で大きな人気を集める一大ムーヴメントとなりました。その中心にはフランコ率いるOKジャズやグラ
ン・カレのアフリカン・ジャズといった名門グループが存在しましたが、その人気を各地へ運び、ルンバ・コンゴレーズを国境の外へ広めていった重要なバンドもありまし
た。その代表格が、今回ご紹介するリコ・ジャズ(Ry-Co Jazz)です。
リコ・ジャズは1958年、コンゴ音楽黎明期を支えた重要人物アンリ・ボワーヌ(Henri Bowane)によって結成されました。ボワーヌはギタリスト、作曲家、プロデュー
サーとして活躍し、「マリー=ルイーズ」をはじめとする歴史的録音にも関わった人物として知られています。グループ名は「リトム・コンゴレ(Rythmes Congolais=コ
ンゴのリズム)」を縮めたもの。結成後まもなく中央アフリカから西アフリカへ活動範囲を広げ、各地でルンバ・コンゴレーズの魅力を伝えていきました。
やがてギタリストのジェリー・マレカニ(Jerry Malekani)や看板歌手フレディ・ンコンク(Freddy N'KounKou)らを擁したリコ・ジャズは、ガーナ、コート・ディ
ヴォワール、リベリア、ギニア、シエラレオーネ、ガンビアなどを巡業。ガーナではハイライフの巨人E.T.メンサー(E.T. Mensah)とも交流し、各地の音楽家たちに大き
な刺激を与えました。さらにセネガルのダカールを拠点とした時代には、ダカールで録音した作品がフランスのヴォーグから発売され、西アフリカ各地で高い人気を獲得し
ました。
そのサウンドはルンバ・コンゴレーズを基盤としながらも実に多彩です。リンガラ語によるルンバやチャチャチャを中心に、マンボやボレーロなどキューバ音楽の影響を
色濃く反映。さらにフランス語やスワヒリ語の楽曲も取り上げるなど、国境を越えて活動した彼らならではの国際感覚にあふれています。流麗なギター・アンサンブルと軽
快なリズム、親しみやすいコーラスは、OKジャズとはまた異なる開放感を感じさせます。
1964年にはパリへ進出し、さらに1967年にはマルティニークやグァドループなどフランス領アンティル諸島へ活動の場を移しました。この時期には後にOKジャズや
レ・バントゥー・ド・ラ・カピタールでも活躍するサックス奏者ジャン=セルジュ・エスー(Jean-Serge Essous)も参加。リコ・ジャズはアンティル諸島で絶大な人気
を獲得し、その音楽は現地のダンス音楽と結びついて独自の発展を遂げていきます。後にズークを生み出すことになる音楽家たちにも影響を与えたとされ、カッサヴのジャ
ン=クロード・ナイムロ(Jean-Claude Naimro)もその重要性を認めています。
本作『ルンバ・ラウンド・アフリカ』は、そんなリコ・ジャズが1960年代に残した貴重な録音をまとめ、1996年に英RetroAfricから発表された発掘作品です。
RetroAfricはアフリカ音楽の歴史的音源の再評価に大きな役割を果たした名門レーベルとして知られ、本作もその代表的な仕事のひとつ。「Bana Ry-Co」「Mambo Ry-
Co」「Gariophona」などの名演からは、ルンバ・コンゴレーズが西アフリカへ広がり、やがてカリブ海へ渡っていく歴史のダイナミズムを生々しく感じ取ることができま
す。単なる懐古的復刻ではなく、アフリカ音楽が国境を越えて交流し、新たな音楽文化を生み出していった過程を伝える貴重な記録といえるものです。
コンゴ音楽ファンはもちろん、西アフリカ音楽やカリブ音楽、さらにはズークのルーツに興味のある方にもぜひ聴いていただきたい一枚。ルンバ・コンゴレーズが世界へ
羽ばたいた瞬間を記録した、アフリカ音楽ファン必携の名盤です。
1958年に名門オーディオ・レーベル〈Cook Records〉よりリリースされた、カリビアン・ジャズ/カリプソ・ジャズのコンピレーション・アルバム。高音質録音の先駆者であるエモリー・クックが、現地トリニダードで録音したフィールド・レコーディング音源をまとめたもので、1950年代カリビアン・ジャズの熱気と空気感がそのまま封じ込められた、非常にレアかつ内容の濃い一枚となっています。収録曲は、熱気あふれるカリプソのビートに、豪快なサックスやホーンが絡み合うダンサブルなインストゥルメンタル・ジャズが中心。トリニダード・トバゴを代表するサックス奏者シリル・ディアズやジョニー・ゴメスらが率いる楽団などが参加しています。カリプソ・ジャズの最高峰としてクラブ・ジャズ・シーンでも非常に人気の高い、シリル・ディアズ・オーケストラによるアフロ・キューバンの名曲のカヴァー「Tabu」も収録!
現代の音楽における形式からは大きく逸脱したループの作用にも注力したという本作。安らぎと悲愴のヒスノイズの絶妙な隙間にあって、冷涼なサウンドが幾重にも連なっては過ぎ去り、アンビエントともクラシックとも取れない屈折した何かが出来上がる、不可解な音楽です。彼のアルバムの中で最も象徴的な作品の一つではないでしょうか。

Madelyn ByrdによるプロジェクトSlowfoamによる、自身が思春期を過ごしたソノラ砂漠の風景と記憶を題材に、実力派サックス奏者Patrick Shiroishiらを迎えて作り上げた極上のシネマティック・ロードムービー音響『Night Rider』が、グラスゴーの気鋭レーベル〈Somewhere Press〉より到着!夜の砂漠を思わせる蝉の鳴き声やエンジンの轟音、エフェクト処理された幻想的な朗読詩と歌声、そして暗闇を切り裂くサックスの叙情的なトーンが鮮やかに交錯。Robert AshleyのリーディングやHarold Buddのアンビエントに通じる詩的な音響設計をベースに、金属的なパーカッションや微細なノイズ、浮遊感あふれる電子音のレイヤーが立体的な空間美を描き出している。夢幻的なアンビエント/ドローン空間からレフトフィールドなポップさまでが見事に同居した至高の音響!
Ullaが主宰するレーベル〈28912〉より、J and the Woolen Starsによる、アンビエント、フォークトロニカ、エレクトロアコースティックが静かに溶け合う、きわめて親密な音響作品『Puff』。アコースティックギターはざらついた質感で、古い録音機材で記録されたような不完全さが残る。その不完全さが、忘れかけたメロディがふと蘇るような儚い感触を生む。電子音と生音は曖昧に溶け合い、部屋の空気や生活音がそのまま音に混ざり込んだようなローファイの魔法が漂う。高尚さと素朴さの境界を揺らす、壊れかけのフォークソングを拾い集めたような一枚。TenniscoatsやVincent Galloを思わせる、歌のないフォークのようであり、音響作品のような音像が、ひとつの静かな夢のように流れていく。
ルンバ・コンゴレーズの歴史を語るとき、フランコやグラン・カレの名前は誰もが思い浮かべるでしょう。しかし、その礎を築いた人物として決して忘れて
はならないのが、本作の主人公アンリ・ボワーヌ(Henri Bowane)です。ギタリスト、シンガー、作曲家、アレンジャー、プロデューサーとして活躍した彼
は、1950年代初頭のレオポルドヴィル(現キンシャサ)におけるコンゴ音楽創成期を支えた最重要人物のひとりでした。
赤道州出身のボワーヌは、中央アフリカ伝統のギター奏法とキューバ音楽を融合させ、新しいルンバ・コンゴレーズのスタイルを築き上げました。名門ンゴ
マ・レコードでは歴史的名曲「マリー=ルイーズ」の共同作者として名を残したほか、同曲を歌ったウェンド・コロソイ(Wendo Kolosoy)をンゴマへ紹介
し、さらにレオン・ブカサ(Léon Bukasa)ら初期コンゴ音楽を代表するスターたちを世に送り出した"仕掛け人"でもありました。また、ロニングイサ・ス
タジオでは専属バンド・リーダー兼アレンジャーとして数々の名録音を手掛け、若き日のフランソワ・ルアンボ・マキアディの才能を見出し、「フランコ」の
愛称を授けた人物としても知られています。当時のコンゴでは屈指の人気音楽家であり、キャデラックを所有した最初のコンゴ人ミュージシャンとも伝えら
れています。演奏家としてだけでなく、優れたアレンジャー、プロデューサー、人材発掘者としてコンゴ音楽界の礎を築いたことこそ、彼の最大の功績と言え
るでしょう。
1958年には自身のグループ、リコ・ジャズ(Ry-Co Jazz)を結成。ガーナ、セネガル、シエラレオーネ、コート・ディヴォワール、さらにフランス領アン
ティル諸島へと活動の場を広げ、ルンバ・コンゴレーズを西アフリカからカリブ海へ伝える重要な役割を果たしました。その後はガーナを拠点に音楽プロ
デューサー、実業家としても成功し、サム・マンガワナのマネージャーやザイコ・ランガ・ランガのガーナ録音のプロデュースも担当。第一線の演奏活動から
退いた後も、その豊かな経験と人脈を生かしてアフリカ音楽界の発展に尽力しました。
本作は、そんなボワーヌが1976年前後に録音した唯一のアルバムです。しかし当時はオイルショックに伴うレコード原料不足の影響で発売中止となり、長
らく幻の作品として眠り続けていました。その後1990年代に英RetroAfricによって陽の目を見ることとなった本作が、今回待望の国内流通仕様盤として登場
します。ここでは「Marie-Louise」「Natali Nato」といった往年の代表曲をセルフ・リメイクしたほか、「Sam Ba No」「Fou Nous La Paix」など円熟
期の楽曲も収録。ガーナの腕利きミュージシャンたちとの共演により、ルンバ・コンゴレーズを軸にハイライフ、カリプソ、さらにはソウルやブルースまでを
自然に取り込んだ、実に懐の深いサウンドを聴かせてくれます。
コンゴ・ルンバの創始者にして、数多くの名音楽家を育て上げた"キングメーカー"が遺した唯一のスタジオ・アルバム。長年幻とされてきたこの歴史的作品
は、ルンバ・コンゴレーズの歩みを知るうえで欠かすことのできない貴重な記録であり、アフリカ音楽ファン必携の一枚です。

廃盤最終入荷です。OpitopeやILLUHAのメンバーであり東洋医学の領域でも活動するTomoyoshi Dateと、ベルギーの音響作家Stijn Hüwelsによるコラボレーション第3弾『Tatemono (建物)』。Dateが紡ぐ温かみあるアコースティック音響とわずかなデジタル処理の微細な響きに、Hüwelsのトレードマークである幾層にも重なるギターの残響と透明度の高いフィールド・レコーディングが優しく調和。アルバム名『建物』が示すように、建造物の中を巡る光のうつろいや静かな空気の揺らぎそのものを音として捉えたかのような、透き通ったミニマル・ドローン空間を作り上げている。東洋的な間の美学と洗練された欧州ミニマリズムが見事に融合した、凛とした抒情性を湛えるアコースティック・アンビエント。二人の親密な音響対話が結実した、静寂美。
OpitopeやILLUHAのメンバーであり東洋医学の領域でも活動するTomoyoshi Dateと、ベルギーの音響作家Stijn Hüwelsによるコラボレーション第3弾『Tatemono (建物)』。Dateが紡ぐ温かみあるアコースティック音響とわずかなデジタル処理の微細な響きに、Hüwelsのトレードマークである幾層にも重なるギターの残響と透明度の高いフィールド・レコーディングが優しく調和。アルバム名『建物』が示すように、建造物の中を巡る光のうつろいや静かな空気の揺らぎそのものを音として捉えたかのような、透き通ったミニマル・ドローン空間を作り上げている。東洋的な間の美学と洗練された欧州ミニマリズムが見事に融合した、凛とした抒情性を湛えるアコースティック・アンビエント。二人の親密な音響対話が結実した、静寂美。

アンビエント、エレクトロニカ界の重鎮、Arovaneと名門〈12k〉の主宰者Taylor Deupreeによるコラボレーション第2弾『Enth』。2022年の名作『Skal_Ghost』に続き、長年の親交と音楽テクノロジーへの飽くなき探求心によって結実した、現代電子音響作品で、ギターの柔らかな残響や電子音、フィールド・レコーディングの素材が、エフェクトやDSP処理を通じて幾重にも加工・再加工され、有機的なループと精緻なレイヤーとして静かに重ね合わせられていく。Deupreeの真骨頂である温かみあふれるアコースティックのテクスチャーと、Arovaneの細密なミクロ・グリッチ、電子音響手法が見事に溶け合い、刻一刻と表情を変える静謐で美しい音像を描き出している。年輪を感じるディープで細やかな音響美学が凝縮された一枚。

アンビエント、エレクトロニカ界の重鎮、Arovaneと名門〈12k〉の主宰者Taylor Deupreeによるコラボレーション第2弾『Enth』。2022年の名作『Skal_Ghost』に続き、長年の親交と音楽テクノロジーへの飽くなき探求心によって結実した、現代電子音響作品で、ギターの柔らかな残響や電子音、フィールド・レコーディングの素材が、エフェクトやDSP処理を通じて幾重にも加工・再加工され、有機的なループと精緻なレイヤーとして静かに重ね合わせられていく。Deupreeの真骨頂である温かみあふれるアコースティックのテクスチャーと、Arovaneの細密なミクロ・グリッチ、電子音響手法が見事に溶け合い、刻一刻と表情を変える静謐で美しい音像を描き出している。年輪を感じるディープで細やかな音響美学が凝縮された一枚。
アフリカ最高の“ソネーロ”が甦る!
セネガルとキューバを結んだ伝説的歌手の決定版アンソロジー!
西アフリカ音楽史において、キューバ音楽との深い結びつきを象徴する歌手として語り継がれているのがラバ・ソセー(Laba Sosseh)です。1942年にガンビアで生まれた彼は、セネガルとガンビアの両方にルーツを持つ“セネガンビア人”として育ち、英語圏とフランス語圏という二つの文化を自然に身につけました。後に彼は、その豊かな音楽的背景を武器に、西アフリカとラテン音楽の架け橋となる存在へと成長していきます。
彼を見出したのは、“セネガル音楽の父”とも呼ばれるイブラ・カッセ(Ibra Kasse)でした。1960年代初頭、ダカールの名門ナイトクラブ〈マイアミ〉で歌っていたラバの才能に着目したイブラは、彼をスター・バンド・ド・ダカールへ迎え入れます。当時のスター・バンドは、後のセネガル音楽界を担う数多くの名手たちが集まる一大拠点であり、ラバはそこで頭角を現しました。その歌声は早くから高く評価され、「卓越した才能を持つ歌手が現れた」と評されたと伝えられています。
その後、ナイジェリア出身のサックス奏者デクスター・ジョンソン(Dexter Johnson)が率いるスーパースター・ド・ダカールに参加し、さらに大きな人気を獲得。情熱的で伸びやかな歌声と圧倒的な表現力によって、“アフリカ最高のソネーロ(ソン歌手)”と称される存在となりました。彼の代表曲「Seyni」や「Aminata」は、西アフリカ各地で広く親しまれ、後にタブー・レイ・ロシュローやベンベヤ・ジャズをはじめとする数多くの音楽家によって取り上げられるなど、世代や国境を越えて歌い継がれていきました。
その人気は国境を越え、マリではレイル・バンドで活動し、後にはコートジヴォワールへ渡ってSuper International Bandを結成。当時アフリカ音楽の中心地となっていたアビジャンで数多くの録音を残しました。さらにキューバ系音楽家との交流も深く、ロベルト・トーレス(Roberto Torres)やオルケスタ・ブロードウェイとの録音、キューバの名歌手モンギート(Monguito)との共演、さらにはオルケスタ・アラゴーン(Orquesta Aragn)との録音も実現。アフロ・キューバン音楽を体現するアフリカ人歌手として国際的な名声を確立しました。
本作『ラ・ベル・エポック VOL.1』は、そんなラバ・ソセーの全盛期を振り返る2枚組アンソロジーです。代表曲「Seyni」や「Aminata」をはじめ、「Guantanamera」「El Manisero」などキューバ音楽の名曲も収録。彼のレパートリの幅広さと卓越した表現力を改めて堪能することができます。
セネガルでンバラが誕生する以前、西アフリカがソンやルンバ、グァヒーラ、サルサに熱狂していた時代。その中心で歌い続けたラバ・ソセーの歌声は、今なお色褪せることなく輝きを放っています。アフリカ音楽とラテン音楽が幸福な形で結びついていた黄金時代の空気を伝える、まさに決定版と言うべき名編集盤です。
アフロ・ラテン・ファンはもちろん、セネガル音楽の歴史を知りたい方にも強くお勧めしたい作品です。
●日本語による説明をつけた帯を商品に添付して発送いたします。日本語解説は同封しておりません。予めご了承ください
トラックリスト
CD1
1. Unite Africaine
2. Guantanamera
3. Seyni
4. Guateque De Juan
5. Ma Bedou
6. Aminata
7. Fechelen Khaleyi
8. Comolloran
9. Condoleance Au Psdt Houphouet
10. El Manisero
11. Abidjan Me Voy
12. Sindjeli
13. Yo Tango Una Mujer
14. Conel Masayo
CD 2
1. El Guaguanco
2. Ay Que No
3. La Portuguita
4. El Manicero
5. El Divorcio
6. Preparen Candela
7. No Quiero El Son
8. Leyli
9. Sitiera
10. Yamanekh
11. Marie Gomis
12. Boni Boni
1950年代から1960年代にかけ、アフリカ系アメリカ人たちが法的平等と市民権を求めて繰り広げた〈公民権運動(Civil Rights Movement)〉。マーティ
ン・ルーサー・キング・ジュニア牧師やマルコム・Xといった偉大な指導者たちを先頭に、同運動は全米へと拡大していきました。しかし同期間中、白人優位主
義者、KKK、そして一部白人警官たちの妨害行為は常軌を逸した過激な暴力へと発展。両指導者の暗殺やデモ中の衝突なども含め、死傷者は数百から数千人にの
ぼると伝えられています。このように多くの命が奪われながらも、最終的には人々の声が届けられ、1964年には公共施設利用や雇用における人種隔離と差別を
法律で禁止する公民権法が成立。1965年には投票権法も制定され、アフリカ系アメリカ人の社会・政治参加への道が開かれました。
こうしてアフリカ系アメリカ人たちの歴史を劇的に変えた公民権運動。その背後で絶え間なく流れ続けていたのは、自由を求め立ち上がった〈民衆たちの歌
声〉でした。1955年のモンゴメリー・バス・ボイコット事件を発端に展開された、路線バスへの乗車ボイコット運動、黒人の利用を拒む食堂、売店、劇場、公
共設備などで行われたシット・イン(座り込み)、キング牧師の「I Have a Dream(私には夢がある)」の演説でも有名な1963年のワシントン大行進、全国
で繰り広げられた大規模なデモ行進…こうした険しい道のりを支えてきたのは、名もなき民人々の魂の叫びが集結した〈歌〉にほかなりません。
同期間中に最も多く歌われたのは、ゴスペル・ソング「This Little Light of Mine」(③⑪)、そして賛美歌「We Shal Overcome(勝利を我らに)」
(㉖)。奴隷制度が敷かれていた時代より、アフリカ系アメリカ人たちの間で歌い継がれてきたこれらの賛美歌、スピリチュアル、ゴスペルは、この公民権運動
の中で新たな意味を持つようになっていきました。また、若い世代の参加者が増えていくにつれ、新しいスタイルの音楽も導入されるように。この動きはポピュ
ラー・ミュージック・シーンにも波及し、フォーク、ブルース、R&B、ソウル、ファンク、ジャズ、ロック・シーンにおいても、プロテスト・ソングの名作が続々
と誕生していくこととなりました。
本作は、公民権運動中の1960年代に、アラバマ、ジョージア、ミシシッピ、テネシーで録音された、賛美歌、演説、スピリチュアル、ゴスペル・ソングのフィー
ルド・レコーディング集。当時の様子を伝える生々しい環境音と共に、同運動の重要なキーとなる楽曲、そして熱唱の数々が横溢します。収録は、人種差別撤廃
と運動への資金援助を訴えた音楽グループ:SNCCフリーダム・シンガーズ(1962~66)、テネシー州ナッシュヴィルの学生たちによって結成されたナッシュ
ヴィル・カルテットらの魂を揺すぶる歌唱を中心に、キング牧師、そしてミシシッピ州における〈自由の夏運動〉を牽引した女性市民活動家:ファニー・ルー・
ヘイマー(1917-77)の演説など全26トラック。音楽的な素晴らしさはもとより、アフリカ系アメリカ人音楽文化の歴史を紐解く上でも、大変資料価値の高い
一枚です。
ベトナム北西部および北中部(ゲアン省、タインホア省、ソンラ省など)に分布する少数民族:クムム族。彼らは独自の言語を持ち、農耕や竹細工を生業としています。竹という素材は、そんなクムム族の伝統音楽の重要な主柱。独特な音色を持つ竹製のリード・パイプ、フルート、吹管、マウス・オルガン、その他打楽器は、彼らの伝統音楽を強く印象付ける重要なエッセンスとなります。
本作では、そんなクムム族の竹製伝統民俗楽器の魅力を紹介。カリフォルニア郊外のアパートからラオス、ベトナム、タイの山村に至るまで、およそ15年間にわたるフィールド調査の基に制作された本作は、クムム族各コミュニティが持つ音楽文化の揺るぎない美しさと個性を伝えます。
ベトナム音楽界の巨星Phạm Duyが1965年にフィールド録音した、Folkwaysの貴重なアーカイブ作品。1960年代当時のベトナムにおける伝統音楽を網羅的に捉えたフィールド録音調査アルバム。前半は「先ベトナム」時代の先住民族・少数民族である高地デガル族やチャム族の音楽、後半はキン族の伝統室内楽、古都の宮廷音楽、民謡を収録。歴史的価値とアジア伝統音響の美しさが詰まったフィールド・レコーディング。
ゴスペルにおける〈ジュビリー・コーラス・スタイル〉のパイオニア:フィスク・ジュビリー・シンガーズ(1871結成)による抑制されたスピリチュアル・コーラス・アレンジから、ハッピー・アイ・アム・クワイアによるジャズの影響を反映したゴスペルに至るまで、1913年から1954年までに録音されたスピリチュアル~ゴスペルの音源を収録。ゴスペル誕生前の厳粛で端正な歌声から、ジャジーでソウルフルなゴスペル・コーラス全盛期までの約40年間の歴史が丁寧に紐解かれた一枚です。
西アフリカのベニン共和国、その最大都市コトヌーにおいて1960〜70年代に花開いたア
フロ・ラテン音楽を集成した2枚組コンピレーション。アフリカ音楽復刻で知られるフラ
ンスのSYLLARTが2011年に制作した作品で、オルケストル・ポリ=リトゥモ・ド・コトヌー
をはじめ、グノナス・ペドロ、レ・ヴォルカン・デュ・ベナンなど、当時の重要グループ
/音楽家たちの音源を収録しています。当時のベニンではキューバ音楽の人気が非常に高
く、ソン、ルンバ、チャチャチャといったラテン音楽が、西アフリカ独自のリズム感覚や
ファンク、アフロビートと結びつきながら独自の発展を遂げました。本作ではそうした越
境的サウンドの魅力を、躍動感あふれる演奏とともに堪能できます。ベニン音楽黄金期の
熱気を伝える貴重な編集盤です。
2000年に発売されていたあの超名盤DVDが、52ページのブックレット付属で登場です!限定500部のみで追加プレス無し、これはお見逃しなく!
「20世紀の音楽の偉大な成果の1つ」と評され、La Monte Youngの作品中で最も重要であり、革命的音楽モニュメントとも言えるThe Well-Tuned Pianoの、1987年NYで行われたGramavision版よりも遥かに長時間公演となった6時間24分に及ぶ濃密永久音楽DVD。東洋の神秘と伝統、自然倍音、数週間を掛けて純正律に調律されたベーゼンドルファー、そしてMarian Zazeelaの霊的な照明と共に、恐らく再演は困難であろう歴史的音楽の全貌に取り組むまたとない機会。本作品の解読していく上でも参考となる52pのブックレットが付属。6時間を超える大作DVDですが、オーディオとして流して聴くにも十分耐えうる音質で、Gramavision版をお持ちの方にも是非。
西アフリカのギニア共和国、その首都コナクリで1960〜70年代に発展したアフロ・ラテ
ン音楽を集成した2枚組コンピレーション。アフリカ音楽復刻で知られるフランスの
SYLLARTが2011年に制作した作品で、ベンベヤ・ジャズ、ケレティギ&セ・タンブリニ、オ
ルケストル・ドゥ・ラ・パイヨットなど、ギニア音楽黄金期を代表する重要グループの音
源を収録しています。当時のギニアではキューバ音楽の影響が非常に強く、ソン、ルン
バ、チャチャチャなどのラテン音楽が、西アフリカ独自のリズムやアンサンブル感覚と結
びつきながら独自の発展を遂げました。本作では、ホーン・セクションを活かしたダンサ
ブルな演奏や、躍動感あふれるリズムを通して、その熱気と創造力を堪能できます。ギニ
ア音楽史の重要な一時代を伝える貴重な編集盤です。
