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現代の音楽における形式からは大きく逸脱したループの作用にも注力したという本作。安らぎと悲愴のヒスノイズの絶妙な隙間にあって、冷涼なサウンドが幾重にも連なっては過ぎ去り、アンビエントともクラシックとも取れない屈折した何かが出来上がる、不可解な音楽です。彼のアルバムの中で最も象徴的な作品の一つではないでしょうか。

Madelyn ByrdによるプロジェクトSlowfoamによる、自身が思春期を過ごしたソノラ砂漠の風景と記憶を題材に、実力派サックス奏者Patrick Shiroishiらを迎えて作り上げた極上のシネマティック・ロードムービー音響『Night Rider』が、グラスゴーの気鋭レーベル〈Somewhere Press〉より到着!夜の砂漠を思わせる蝉の鳴き声やエンジンの轟音、エフェクト処理された幻想的な朗読詩と歌声、そして暗闇を切り裂くサックスの叙情的なトーンが鮮やかに交錯。Robert AshleyのリーディングやHarold Buddのアンビエントに通じる詩的な音響設計をベースに、金属的なパーカッションや微細なノイズ、浮遊感あふれる電子音のレイヤーが立体的な空間美を描き出している。夢幻的なアンビエント/ドローン空間からレフトフィールドなポップさまでが見事に同居した至高の音響!
Ullaが主宰するレーベル〈28912〉より、J and the Woolen Starsによる、アンビエント、フォークトロニカ、エレクトロアコースティックが静かに溶け合う、きわめて親密な音響作品『Puff』。アコースティックギターはざらついた質感で、古い録音機材で記録されたような不完全さが残る。その不完全さが、忘れかけたメロディがふと蘇るような儚い感触を生む。電子音と生音は曖昧に溶け合い、部屋の空気や生活音がそのまま音に混ざり込んだようなローファイの魔法が漂う。高尚さと素朴さの境界を揺らす、壊れかけのフォークソングを拾い集めたような一枚。TenniscoatsやVincent Galloを思わせる、歌のないフォークのようであり、音響作品のような音像が、ひとつの静かな夢のように流れていく。
ルンバ・コンゴレーズの歴史を語るとき、フランコやグラン・カレの名前は誰もが思い浮かべるでしょう。しかし、その礎を築いた人物として決して忘れて
はならないのが、本作の主人公アンリ・ボワーヌ(Henri Bowane)です。ギタリスト、シンガー、作曲家、アレンジャー、プロデューサーとして活躍した彼
は、1950年代初頭のレオポルドヴィル(現キンシャサ)におけるコンゴ音楽創成期を支えた最重要人物のひとりでした。
赤道州出身のボワーヌは、中央アフリカ伝統のギター奏法とキューバ音楽を融合させ、新しいルンバ・コンゴレーズのスタイルを築き上げました。名門ンゴ
マ・レコードでは歴史的名曲「マリー=ルイーズ」の共同作者として名を残したほか、同曲を歌ったウェンド・コロソイ(Wendo Kolosoy)をンゴマへ紹介
し、さらにレオン・ブカサ(Léon Bukasa)ら初期コンゴ音楽を代表するスターたちを世に送り出した"仕掛け人"でもありました。また、ロニングイサ・ス
タジオでは専属バンド・リーダー兼アレンジャーとして数々の名録音を手掛け、若き日のフランソワ・ルアンボ・マキアディの才能を見出し、「フランコ」の
愛称を授けた人物としても知られています。当時のコンゴでは屈指の人気音楽家であり、キャデラックを所有した最初のコンゴ人ミュージシャンとも伝えら
れています。演奏家としてだけでなく、優れたアレンジャー、プロデューサー、人材発掘者としてコンゴ音楽界の礎を築いたことこそ、彼の最大の功績と言え
るでしょう。
1958年には自身のグループ、リコ・ジャズ(Ry-Co Jazz)を結成。ガーナ、セネガル、シエラレオーネ、コート・ディヴォワール、さらにフランス領アン
ティル諸島へと活動の場を広げ、ルンバ・コンゴレーズを西アフリカからカリブ海へ伝える重要な役割を果たしました。その後はガーナを拠点に音楽プロ
デューサー、実業家としても成功し、サム・マンガワナのマネージャーやザイコ・ランガ・ランガのガーナ録音のプロデュースも担当。第一線の演奏活動から
退いた後も、その豊かな経験と人脈を生かしてアフリカ音楽界の発展に尽力しました。
本作は、そんなボワーヌが1976年前後に録音した唯一のアルバムです。しかし当時はオイルショックに伴うレコード原料不足の影響で発売中止となり、長
らく幻の作品として眠り続けていました。その後1990年代に英RetroAfricによって陽の目を見ることとなった本作が、今回待望の国内流通仕様盤として登場
します。ここでは「Marie-Louise」「Natali Nato」といった往年の代表曲をセルフ・リメイクしたほか、「Sam Ba No」「Fou Nous La Paix」など円熟
期の楽曲も収録。ガーナの腕利きミュージシャンたちとの共演により、ルンバ・コンゴレーズを軸にハイライフ、カリプソ、さらにはソウルやブルースまでを
自然に取り込んだ、実に懐の深いサウンドを聴かせてくれます。
コンゴ・ルンバの創始者にして、数多くの名音楽家を育て上げた"キングメーカー"が遺した唯一のスタジオ・アルバム。長年幻とされてきたこの歴史的作品
は、ルンバ・コンゴレーズの歩みを知るうえで欠かすことのできない貴重な記録であり、アフリカ音楽ファン必携の一枚です。

廃盤最終入荷です。OpitopeやILLUHAのメンバーであり東洋医学の領域でも活動するTomoyoshi Dateと、ベルギーの音響作家Stijn Hüwelsによるコラボレーション第3弾『Tatemono (建物)』。Dateが紡ぐ温かみあるアコースティック音響とわずかなデジタル処理の微細な響きに、Hüwelsのトレードマークである幾層にも重なるギターの残響と透明度の高いフィールド・レコーディングが優しく調和。アルバム名『建物』が示すように、建造物の中を巡る光のうつろいや静かな空気の揺らぎそのものを音として捉えたかのような、透き通ったミニマル・ドローン空間を作り上げている。東洋的な間の美学と洗練された欧州ミニマリズムが見事に融合した、凛とした抒情性を湛えるアコースティック・アンビエント。二人の親密な音響対話が結実した、静寂美。
OpitopeやILLUHAのメンバーであり東洋医学の領域でも活動するTomoyoshi Dateと、ベルギーの音響作家Stijn Hüwelsによるコラボレーション第3弾『Tatemono (建物)』。Dateが紡ぐ温かみあるアコースティック音響とわずかなデジタル処理の微細な響きに、Hüwelsのトレードマークである幾層にも重なるギターの残響と透明度の高いフィールド・レコーディングが優しく調和。アルバム名『建物』が示すように、建造物の中を巡る光のうつろいや静かな空気の揺らぎそのものを音として捉えたかのような、透き通ったミニマル・ドローン空間を作り上げている。東洋的な間の美学と洗練された欧州ミニマリズムが見事に融合した、凛とした抒情性を湛えるアコースティック・アンビエント。二人の親密な音響対話が結実した、静寂美。

アンビエント、エレクトロニカ界の重鎮、Arovaneと名門〈12k〉の主宰者Taylor Deupreeによるコラボレーション第2弾『Enth』。2022年の名作『Skal_Ghost』に続き、長年の親交と音楽テクノロジーへの飽くなき探求心によって結実した、現代電子音響作品で、ギターの柔らかな残響や電子音、フィールド・レコーディングの素材が、エフェクトやDSP処理を通じて幾重にも加工・再加工され、有機的なループと精緻なレイヤーとして静かに重ね合わせられていく。Deupreeの真骨頂である温かみあふれるアコースティックのテクスチャーと、Arovaneの細密なミクロ・グリッチ、電子音響手法が見事に溶け合い、刻一刻と表情を変える静謐で美しい音像を描き出している。年輪を感じるディープで細やかな音響美学が凝縮された一枚。

アンビエント、エレクトロニカ界の重鎮、Arovaneと名門〈12k〉の主宰者Taylor Deupreeによるコラボレーション第2弾『Enth』。2022年の名作『Skal_Ghost』に続き、長年の親交と音楽テクノロジーへの飽くなき探求心によって結実した、現代電子音響作品で、ギターの柔らかな残響や電子音、フィールド・レコーディングの素材が、エフェクトやDSP処理を通じて幾重にも加工・再加工され、有機的なループと精緻なレイヤーとして静かに重ね合わせられていく。Deupreeの真骨頂である温かみあふれるアコースティックのテクスチャーと、Arovaneの細密なミクロ・グリッチ、電子音響手法が見事に溶け合い、刻一刻と表情を変える静謐で美しい音像を描き出している。年輪を感じるディープで細やかな音響美学が凝縮された一枚。
アフリカ最高の“ソネーロ”が甦る!
セネガルとキューバを結んだ伝説的歌手の決定版アンソロジー!
西アフリカ音楽史において、キューバ音楽との深い結びつきを象徴する歌手として語り継がれているのがラバ・ソセー(Laba Sosseh)です。1942年にガンビアで生まれた彼は、セネガルとガンビアの両方にルーツを持つ“セネガンビア人”として育ち、英語圏とフランス語圏という二つの文化を自然に身につけました。後に彼は、その豊かな音楽的背景を武器に、西アフリカとラテン音楽の架け橋となる存在へと成長していきます。
彼を見出したのは、“セネガル音楽の父”とも呼ばれるイブラ・カッセ(Ibra Kasse)でした。1960年代初頭、ダカールの名門ナイトクラブ〈マイアミ〉で歌っていたラバの才能に着目したイブラは、彼をスター・バンド・ド・ダカールへ迎え入れます。当時のスター・バンドは、後のセネガル音楽界を担う数多くの名手たちが集まる一大拠点であり、ラバはそこで頭角を現しました。その歌声は早くから高く評価され、「卓越した才能を持つ歌手が現れた」と評されたと伝えられています。
その後、ナイジェリア出身のサックス奏者デクスター・ジョンソン(Dexter Johnson)が率いるスーパースター・ド・ダカールに参加し、さらに大きな人気を獲得。情熱的で伸びやかな歌声と圧倒的な表現力によって、“アフリカ最高のソネーロ(ソン歌手)”と称される存在となりました。彼の代表曲「Seyni」や「Aminata」は、西アフリカ各地で広く親しまれ、後にタブー・レイ・ロシュローやベンベヤ・ジャズをはじめとする数多くの音楽家によって取り上げられるなど、世代や国境を越えて歌い継がれていきました。
その人気は国境を越え、マリではレイル・バンドで活動し、後にはコートジヴォワールへ渡ってSuper International Bandを結成。当時アフリカ音楽の中心地となっていたアビジャンで数多くの録音を残しました。さらにキューバ系音楽家との交流も深く、ロベルト・トーレス(Roberto Torres)やオルケスタ・ブロードウェイとの録音、キューバの名歌手モンギート(Monguito)との共演、さらにはオルケスタ・アラゴーン(Orquesta Aragn)との録音も実現。アフロ・キューバン音楽を体現するアフリカ人歌手として国際的な名声を確立しました。
本作『ラ・ベル・エポック VOL.1』は、そんなラバ・ソセーの全盛期を振り返る2枚組アンソロジーです。代表曲「Seyni」や「Aminata」をはじめ、「Guantanamera」「El Manisero」などキューバ音楽の名曲も収録。彼のレパートリの幅広さと卓越した表現力を改めて堪能することができます。
セネガルでンバラが誕生する以前、西アフリカがソンやルンバ、グァヒーラ、サルサに熱狂していた時代。その中心で歌い続けたラバ・ソセーの歌声は、今なお色褪せることなく輝きを放っています。アフリカ音楽とラテン音楽が幸福な形で結びついていた黄金時代の空気を伝える、まさに決定版と言うべき名編集盤です。
アフロ・ラテン・ファンはもちろん、セネガル音楽の歴史を知りたい方にも強くお勧めしたい作品です。
●日本語による説明をつけた帯を商品に添付して発送いたします。日本語解説は同封しておりません。予めご了承ください
トラックリスト
CD1
1. Unite Africaine
2. Guantanamera
3. Seyni
4. Guateque De Juan
5. Ma Bedou
6. Aminata
7. Fechelen Khaleyi
8. Comolloran
9. Condoleance Au Psdt Houphouet
10. El Manisero
11. Abidjan Me Voy
12. Sindjeli
13. Yo Tango Una Mujer
14. Conel Masayo
CD 2
1. El Guaguanco
2. Ay Que No
3. La Portuguita
4. El Manicero
5. El Divorcio
6. Preparen Candela
7. No Quiero El Son
8. Leyli
9. Sitiera
10. Yamanekh
11. Marie Gomis
12. Boni Boni
1950年代から1960年代にかけ、アフリカ系アメリカ人たちが法的平等と市民権を求めて繰り広げた〈公民権運動(Civil Rights Movement)〉。マーティ
ン・ルーサー・キング・ジュニア牧師やマルコム・Xといった偉大な指導者たちを先頭に、同運動は全米へと拡大していきました。しかし同期間中、白人優位主
義者、KKK、そして一部白人警官たちの妨害行為は常軌を逸した過激な暴力へと発展。両指導者の暗殺やデモ中の衝突なども含め、死傷者は数百から数千人にの
ぼると伝えられています。このように多くの命が奪われながらも、最終的には人々の声が届けられ、1964年には公共施設利用や雇用における人種隔離と差別を
法律で禁止する公民権法が成立。1965年には投票権法も制定され、アフリカ系アメリカ人の社会・政治参加への道が開かれました。
こうしてアフリカ系アメリカ人たちの歴史を劇的に変えた公民権運動。その背後で絶え間なく流れ続けていたのは、自由を求め立ち上がった〈民衆たちの歌
声〉でした。1955年のモンゴメリー・バス・ボイコット事件を発端に展開された、路線バスへの乗車ボイコット運動、黒人の利用を拒む食堂、売店、劇場、公
共設備などで行われたシット・イン(座り込み)、キング牧師の「I Have a Dream(私には夢がある)」の演説でも有名な1963年のワシントン大行進、全国
で繰り広げられた大規模なデモ行進…こうした険しい道のりを支えてきたのは、名もなき民人々の魂の叫びが集結した〈歌〉にほかなりません。
同期間中に最も多く歌われたのは、ゴスペル・ソング「This Little Light of Mine」(③⑪)、そして賛美歌「We Shal Overcome(勝利を我らに)」
(㉖)。奴隷制度が敷かれていた時代より、アフリカ系アメリカ人たちの間で歌い継がれてきたこれらの賛美歌、スピリチュアル、ゴスペルは、この公民権運動
の中で新たな意味を持つようになっていきました。また、若い世代の参加者が増えていくにつれ、新しいスタイルの音楽も導入されるように。この動きはポピュ
ラー・ミュージック・シーンにも波及し、フォーク、ブルース、R&B、ソウル、ファンク、ジャズ、ロック・シーンにおいても、プロテスト・ソングの名作が続々
と誕生していくこととなりました。
本作は、公民権運動中の1960年代に、アラバマ、ジョージア、ミシシッピ、テネシーで録音された、賛美歌、演説、スピリチュアル、ゴスペル・ソングのフィー
ルド・レコーディング集。当時の様子を伝える生々しい環境音と共に、同運動の重要なキーとなる楽曲、そして熱唱の数々が横溢します。収録は、人種差別撤廃
と運動への資金援助を訴えた音楽グループ:SNCCフリーダム・シンガーズ(1962~66)、テネシー州ナッシュヴィルの学生たちによって結成されたナッシュ
ヴィル・カルテットらの魂を揺すぶる歌唱を中心に、キング牧師、そしてミシシッピ州における〈自由の夏運動〉を牽引した女性市民活動家:ファニー・ルー・
ヘイマー(1917-77)の演説など全26トラック。音楽的な素晴らしさはもとより、アフリカ系アメリカ人音楽文化の歴史を紐解く上でも、大変資料価値の高い
一枚です。
ベトナム北西部および北中部(ゲアン省、タインホア省、ソンラ省など)に分布する少数民族:クムム族。彼らは独自の言語を持ち、農耕や竹細工を生業としています。竹という素材は、そんなクムム族の伝統音楽の重要な主柱。独特な音色を持つ竹製のリード・パイプ、フルート、吹管、マウス・オルガン、その他打楽器は、彼らの伝統音楽を強く印象付ける重要なエッセンスとなります。
本作では、そんなクムム族の竹製伝統民俗楽器の魅力を紹介。カリフォルニア郊外のアパートからラオス、ベトナム、タイの山村に至るまで、およそ15年間にわたるフィールド調査の基に制作された本作は、クムム族各コミュニティが持つ音楽文化の揺るぎない美しさと個性を伝えます。
ベトナム音楽界の巨星Phạm Duyが1965年にフィールド録音した、Folkwaysの貴重なアーカイブ作品。1960年代当時のベトナムにおける伝統音楽を網羅的に捉えたフィールド録音調査アルバム。前半は「先ベトナム」時代の先住民族・少数民族である高地デガル族やチャム族の音楽、後半はキン族の伝統室内楽、古都の宮廷音楽、民謡を収録。歴史的価値とアジア伝統音響の美しさが詰まったフィールド・レコーディング。
ゴスペルにおける〈ジュビリー・コーラス・スタイル〉のパイオニア:フィスク・ジュビリー・シンガーズ(1871結成)による抑制されたスピリチュアル・コーラス・アレンジから、ハッピー・アイ・アム・クワイアによるジャズの影響を反映したゴスペルに至るまで、1913年から1954年までに録音されたスピリチュアル~ゴスペルの音源を収録。ゴスペル誕生前の厳粛で端正な歌声から、ジャジーでソウルフルなゴスペル・コーラス全盛期までの約40年間の歴史が丁寧に紐解かれた一枚です。
西アフリカのベニン共和国、その最大都市コトヌーにおいて1960〜70年代に花開いたア
フロ・ラテン音楽を集成した2枚組コンピレーション。アフリカ音楽復刻で知られるフラ
ンスのSYLLARTが2011年に制作した作品で、オルケストル・ポリ=リトゥモ・ド・コトヌー
をはじめ、グノナス・ペドロ、レ・ヴォルカン・デュ・ベナンなど、当時の重要グループ
/音楽家たちの音源を収録しています。当時のベニンではキューバ音楽の人気が非常に高
く、ソン、ルンバ、チャチャチャといったラテン音楽が、西アフリカ独自のリズム感覚や
ファンク、アフロビートと結びつきながら独自の発展を遂げました。本作ではそうした越
境的サウンドの魅力を、躍動感あふれる演奏とともに堪能できます。ベニン音楽黄金期の
熱気を伝える貴重な編集盤です。
2000年に発売されていたあの超名盤DVDが、52ページのブックレット付属で登場です!限定500部のみで追加プレス無し、これはお見逃しなく!
「20世紀の音楽の偉大な成果の1つ」と評され、La Monte Youngの作品中で最も重要であり、革命的音楽モニュメントとも言えるThe Well-Tuned Pianoの、1987年NYで行われたGramavision版よりも遥かに長時間公演となった6時間24分に及ぶ濃密永久音楽DVD。東洋の神秘と伝統、自然倍音、数週間を掛けて純正律に調律されたベーゼンドルファー、そしてMarian Zazeelaの霊的な照明と共に、恐らく再演は困難であろう歴史的音楽の全貌に取り組むまたとない機会。本作品の解読していく上でも参考となる52pのブックレットが付属。6時間を超える大作DVDですが、オーディオとして流して聴くにも十分耐えうる音質で、Gramavision版をお持ちの方にも是非。
西アフリカのギニア共和国、その首都コナクリで1960〜70年代に発展したアフロ・ラテ
ン音楽を集成した2枚組コンピレーション。アフリカ音楽復刻で知られるフランスの
SYLLARTが2011年に制作した作品で、ベンベヤ・ジャズ、ケレティギ&セ・タンブリニ、オ
ルケストル・ドゥ・ラ・パイヨットなど、ギニア音楽黄金期を代表する重要グループの音
源を収録しています。当時のギニアではキューバ音楽の影響が非常に強く、ソン、ルン
バ、チャチャチャなどのラテン音楽が、西アフリカ独自のリズムやアンサンブル感覚と結
びつきながら独自の発展を遂げました。本作では、ホーン・セクションを活かしたダンサ
ブルな演奏や、躍動感あふれるリズムを通して、その熱気と創造力を堪能できます。ギニ
ア音楽史の重要な一時代を伝える貴重な編集盤です。
パンディット・プラン・ナートが生涯をかけて探究したラーガの正確な音程と旋律構造、そしてその根底にある「神聖な音(Divine Sound)」への献身を伝達し、瞑想状態そのものな状態を搔き出した、1999年発表のミニマル・ラーガドローン歴史的名作!
テリー・ライリーによる序文では、過去の偉大な師たちが守り伝えてきたインド古典音楽の厳格な音律とラーガ固有の旋律形態を、伝統と革新の両面から追求し続けたプラン・ナートの姿勢が語られる。彼にとってタンブーラは生涯にわたる探究の伴侶であり、その豊かな共鳴を基準として、個々のラーガに固有の周波数と音の形を精密に見定めていた。本作の制作には、プラン・ナートの弟子であるラ・モンテ・ヤングとマリアン・ザジーラによって、タンブーラの調律と響きを極めて繊細な注意と献身をもって記録。テリー・ライリー自身も日々の修練に用いているという。単なる伴奏や持続音の記録を超え、音の振動そのものを宇宙の構造や意識の進化へと結びつける、独自の精神的・音響的探究として提示された作品でもある。インド古典音楽の実践者にとっては、シュルティ(微細な音程)の修練に用いるための正確なドローンとして、また広くリスナーにとっては、振動と調和、協和と不協和の関係を通じて、音の根源的な力に触れるための音響的な実践として機能する。テリー・ライリーが「二台のタンブーラのあいだに座ることは天国だ」と語るように、持続する音のなかにひらかれる瞑想的な空間を捉えた、きわめて稀有な録音。

11月中旬再入荷。フランス出身のアーティスト/クリエイター、ミシェル・ラミーと池田亮司によるコラボレーション作品が〈The Vinyl Factory〉より登場。池田亮司が作曲・制作を手掛け、ミシェル・ラミーが作詞とヴォーカルを担当した本作には、ロサンゼルスとロンドン、それぞれ異なる場所と時間に録音された2つの楽曲を収録。A面「Echoes of Rights」は2022年5月15日から18日にかけてロサンゼルスのEQT Recordingsで録音。一方、B面「Echoes of Nights」は2026年2月22日、ロンドンの180 Studios内に設けられたThe Listening Roomで収録されたもの。両者の長年にわたる協働関係をさらに遡るように、ジャケットには2021年にバーゼルで行われたライブ・パフォーマンスの写真を採用している。
ミシェル・ラミーは、哲学者ジル・ドゥルーズに師事し、弁護士として活動した経歴を持つ異色のクリエイター。1970年代末にロサンゼルスへ移住後、自身のファッションブランドを立ち上げ、レストランやキャバレーの運営、映画制作、パフォーマンスなど多岐にわたる表現活動を展開。デザイナーのリック・オウエンスとともに〈Owenscorp〉を設立し、現在もその創造的な世界観を支える重要な存在である。また、2014年には自身の実験的な創作活動を包括するプロジェクト〈LAMYLAND〉を始動。2017年にはアーティストのNico Vascellariらとコンセプチュアル・バンド〈LAVASCAR〉を結成するなど、ジャンルや領域の境界を自在に横断し続けている。
池田亮司の極度に精緻な電子音響と、ラミーの個性的で存在感のある声が交差する本作は、異なる表現領域を生きる二人の創造性が結びついた興味深いコラボレーション。180g重量盤レッド・ヴァイナル、世界限定500枚。〈The Vinyl Factory〉のヘイズ工場にてEMI 1400プレス機を使用して製造され、Noel Summervilleによるヴァイナル・マスタリングを採用。
![池田亮司 Ryoji Ikeda - data-cosm [n°1] (Exhibition Booklet)](http://meditations.jp/cdn/shop/files/RyojiIkedaBooklet_01_{width}x.jpg?v=1793427168)
11月中旬再入荷。〈180 Studios〉と〈The Vinyl Factory〉による継続的なコラボレーションから生まれた、池田亮司の大規模インスタレーション「data-cosm [n°1]」に関連して2025年に刊行されたエキシビション・ブックレット。音と光を通じて知覚の限界を探究し続ける池田亮司が、数学的な自然の構造と人間の知覚が交差する場として構想した「data-cosm [n°1]」。顕微鏡でミクロの世界を覗き込むと同時に、宇宙的なスケールへと感覚を拡張する「全感覚的体験」として制作された同インスタレーションの世界初公開にあたり、2025年10月13日に180 Studiosで開催された、池田亮司、ポルトガルのセラルヴェス現代美術館ディレクターPhilippe Vergne、The Vinyl Factoryクリエイティブ・ディレクターであり180 Studiosのキュレーターを務めるSean Bidderによる対談を収録。作品の背景にある思考や制作への姿勢、そして現代における芸術と知覚の可能性をめぐる、池田自身の言葉に触れることのできる貴重な一冊。新たに収録された池田亮司へのインタビューも掲載。A5判、36ページ、グロスUV加工カバー。世界限定1,000部。180 Studios刊、2025年。

ナッシュビルを拠点に活動する実験的ポップ・デュオTotal Wifeが手掛けた夢と現実のあわいから生まれたようなアルバム『Come Back Down』。音像はドリーミーでシューゲイズ寄りの浮遊感を持ちながら、決して抽象に流れず、ヴォーカルは真っ直ぐで人肌の温度を感じさせ、シンプルなビートやギターのテクスチャーがその感情を支えている。全体のトーンは、様々な要素が重なり合ったものだが散漫さはなく、むしろ繊細に編み上げられていて、耳に心地よい緊張感が漂っている。音の処理や構造はかなり実験的で、サンプルを自己参照的に組み替えたり、声やギターを別の楽器のように再利用したりしており、その手触りはアンビエントやサウンド・コラージュにも近い。一方で曲そのものはメロディや歌心を大事にしていて、シューゲイズ的な広がりやインディ・ロック寄りの親しみやすさもある。ナッシュビルの地下シーンらしいDIYの荒さと、コンセプチュアルな精度が共存したような、実験性と親しみやすさが同居する、不思議な透明感のある一枚。
ナッシュビルを拠点に活動する実験的ポップ・デュオTotal Wifeが手掛けた夢と現実のあわいから生まれたようなアルバム『Come Back Down』。音像はドリーミーでシューゲイズ寄りの浮遊感を持ちながら、決して抽象に流れず、ヴォーカルは真っ直ぐで人肌の温度を感じさせ、シンプルなビートやギターのテクスチャーがその感情を支えている。全体のトーンは、様々な要素が重なり合ったものだが散漫さはなく、むしろ繊細に編み上げられていて、耳に心地よい緊張感が漂っている。音の処理や構造はかなり実験的で、サンプルを自己参照的に組み替えたり、声やギターを別の楽器のように再利用したりしており、その手触りはアンビエントやサウンド・コラージュにも近い。一方で曲そのものはメロディや歌心を大事にしていて、シューゲイズ的な広がりやインディ・ロック寄りの親しみやすさもある。ナッシュビルの地下シーンらしいDIYの荒さと、コンセプチュアルな精度が共存したような、実験性と親しみやすさが同居する、不思議な透明感のある一枚。
11月6日発売。ビアンカとシエラのキャサディ姉妹によるデュオ、〈CocoRosie〉が2005年に発表したセカンド・アルバム『Noah’s Ark』。幼少期を別々の土地で過ごし、2003年に再会を果たした二人は、デビュー作『La Maison de Mon Rêve』の発表後、Bright Eyes、TV on the Radio、Antony and the Johnsons、Devendra Banhart、Blonde Redheadら、多彩なアーティストとのツアーを重ねながら、世界各地を移動するノマディックな生活を送る。その漂泊の日々のなかで、フランスの納屋、ブルックリンの自宅、パリのスタジオ、あるいはツアー先のホテルの一室など、さまざまな場所で断片的に生み出されていった楽曲を、古典的な録音手法から現代的な制作技術までを自在に交えながら編み上げた作品。家族や友人、愛する者、そして失われた者たちの声や記憶が織り込まれ、母親の詠唱や甥の泣き声、Antonyの天使のようなファルセットが浮遊する「Beautiful Boyz」、フランスのMC/ビートボクサーSpleenが参加した「K-Hole」「Bisounours」など、親密な記憶と幻想的な音響が交錯する。過去と未来のあいだを漂い、定まらない時間と場所を横断しながらも、その中心には常に繊細で親密な「現在」が息づいている。移動と偶然、記憶と人間のつながりから生まれた、CocoRosieならではの幻想的で独創的な音楽世界を刻み込んだ一枚。

アメリカのストーナー/ドゥーム・メタル・バンド、Sleepによる4作目のスタジオ・アルバム『The Sciences』が再発。1998年以来となる新録フルレングス作品であり、『Dopesmoker』(2003年)以来のアルバムとして、2018年4月20日にThird Man Recordsからほとんど事前告知のないままリリースされた。『Volume One』(1991年)、『Sleep’s Holy Mountain』(1992年)、『Dopesmoker』へと続く作品群を経て、重厚なリフを軸にした2LPで、Sleepはリフの頂点に君臨する存在感を改めて提示した作品。
