MUSIC
6089 products

カタルーニャの女性ヴォーカルデュオ、Tarta Relenaによる2作目『És pregunta』が〈Latency〉よりリリース!本作では、メンバーのHelena Ros RedonとMarta Torrella i Martínezは地中海の豊かな声楽伝統をベースに、古代ギリシャ語、ラテン語、カタルーニャ語、ラディーノ語など、地中海世界に息づくさまざまな言語を用いて、過去と現在、聖と俗の境界をたゆたうような音楽を紡いでいる。フラメンコや宗教歌、電子音楽の要素を交えながら、運命や知、未来への葛藤といったテーマを深く掘り下げている。ジョージアの嘆き歌や中世の修道女ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの霊的作品からも影響を受けたサウンドは、土着的でありながらも時代を超越した響きを持ち、まるで時間そのものが溶けていくような感覚を呼び起こす。素焼きの壺を打楽器として用いた古代的なリズムや微細なエレクトロニクスと共に、声だけで時間と空間を繋ぐような演奏は、現代フォークロアの革新と呼ぶにふさわしい一枚。
アゼルバイジャンやマルティニークなどの神秘的な音楽からスイスの地下音楽、フランスの電化ライまで、各地の辺境音楽を掘り起こすだけでなく、Altin GunやDerya Yıldırım & Grup Şimşekなど現代の突出した才能も紹介してきたスイスの名門〈Bongo Joe〉から新物件!Rustem Quliyevの先駆的な作品を紹介した最初のコンピレーション作品『Azerbaijani Gitara』の成功に続き、アゼルバイジャンの知られざるギタリスト、Rəhman Məmmədliを紹介した編集盤『Azerbaijani Gitara volume 2』がアナログ・リリース。音楽的実験と革新の豊かな伝統に根ざしたアゼルバイジャン・ギターラ文化。アゼルバイジャンのミュージシャンや作曲家たちが、土着の伝統と世界的な影響を融合させる手段として採用した特異なエレキギター・サウンドを堪能できる絶品サイケ盤!

マリの伝説的ギタリスト、アリ・ファルカ・トゥーレによる記念すべきファースト・アルバムが、〈Sonafric〉により約半世紀を経て公式リイシューされたもの。これまで再発されたことのなかった初期音源群のうちの1枚で、当時の空気をそのまま閉じ込めたようなオリジナル・ジャケットとラベルを忠実に再現。リマスタリングも施され、1976年当時の録音が鮮やかに蘇る。このアルバムは、アリがまだ広く知られる以前、地元マリの民族音楽の中にブルースの精神を見出し、その融合を試み始めた初期のドキュメントとして極めて重要な一枚で、アフリカ的なペンタトニックの旋律と、アメリカ南部のディープ・ブルースのリズム感が、自然なかたちで同居している。乾いた土の匂いを感じさせるギターと、低く抑えた声が反復の中でじわじわと熱を帯びていく演奏は、まるで時間の流れが変質するかのよう。打楽器もミニマルに抑えられ、ギターとヴォーカルのみで繰り広げられる曲も多く、その静謐さと力強さは特筆すべきもの。まさに歴史的な一枚。
マリの伝説的ギタリスト、アリ・ファルカ・トゥーレによる4thアルバムが、〈Sonafric〉により公式リイシューされたもの。長いあいだ再発されてこなかった初期音源群のうちの1枚で、当時の空気をそのまま閉じ込めたようなオリジナル・ジャケットとラベルを忠実に再現。リマスタリングも丁寧に施され、当時の録音が鮮やかに蘇る。1977年、地元マリでの録音を収めたこの作品は、アリの音楽の核となる砂漠のブルースが、最も純粋な形で記録された決定的名盤のひとつ。ギター1本と声のみという極めてシンプルな編成ながら、音の密度と存在感は圧倒的。反復されるフレーズと即興的な装飾音、そして彼独特のうねるようなリズム感によって土着のグルーヴが静かに、力強く立ち上がる。なかでも異色なのは、「Yer Mali Wolo」と「Remobe」で聴けるヴァイオリンの導入で、ギターと絡み合いながら、哀愁を帯びた音色が独特の浮遊感を生んでいる。
マリの伝説的ギタリスト、アリ・ファルカ・トゥーレによる1976年作『Ali Toure Farka』が〈Sonafric〉よりついに正規リイシュー。これまで再発されたことのなかった初期音源群のうちの1枚で、当時の空気をそのまま閉じ込めたようなオリジナル・ジャケットとラベルを忠実に再現。音源は新たに丁寧なリマスタリングが施され、オリジナル盤にあった音質上の問題も解消。アリの響き豊かなギターと祈るような歌声をこれまでになく鮮明に捉えている。このアルバムでは、アリが敬愛していたジョン・リー・フッカーのようなデルタ・ブルースの感触と、マリの伝統音楽の流儀が自然に溶け合っており、リズムや旋律は西アフリカ的ながらも、メロウで粘りのあるギター・フレーズにはブルース的なうねりが宿っている。単なるアフリカのブルースには収まりきらない、アリ独自のミニマルな反復と深い精神性に貫かれた音楽。
マリの伝説的ギタリスト、アリ・ファルカ・トゥーレによる2ndアルバム『Special Biennale Du Mali: Le Jeune Chansonnier Du Mali』が〈Sonafric〉により公式リイシューされたもの。長いあいだ再発されてこなかった初期音源群のうちの1枚で、当時の空気をそのまま閉じ込めたようなオリジナル・ジャケットとラベルを忠実に再現。リマスタリングも丁寧に施され、当時の録音が鮮やかに蘇る。本作は、1970年代半ばにマリ国内で開催されていた文化イベント「ビエンナーレ・デュ・マリ」の記録の一環として制作されたもので、アリの音楽的ルーツである伝統音楽の要素が色濃く現れており、彼の代名詞ともなる砂漠のブルース以前のスタイルを垣間見ることができる。声の表現力とアフリカ的リズム感、語りのような節回しが前面に出ており、編成もバラフォンや土着の打楽器、時折交わるフルートの音色など、地元の音楽文化に根ざしたものとなっている。
アメリカ合衆国ルイジアナ州ニューオーリンズを代表するソウル、R&Bシンガーで、"Soul Queen of New Orleans"の愛称でも知られているIrma Thomasの1966年作のセカンドアルバム『Take A Look』がMississippi recordsがディストリビューションする、このコアな黒人音楽遺産レーベル〈Cairo Records〉よりリイシュー!キャッチーなメロディとトーマスの屈託のない歌い回しが見事にマッチした「Teasing, But Your Pleasing」や陽気で間違いなくモータウンにインスパイアされた 「What Are You Trying to Do 」など、プロデューサーのAllen Toussaintの協力によって制作された本作は、彼女の作品群の中でも特に多くのR&Bヒット曲が収録されており、ソウルを感じれる重要な作品。

言わずと知れたスロウコアの大名盤!これは是非聞いておくがいい。自国のソウル、ゴスペル、ファンクにとどまらず、ニューエイジ・ミュージック始祖ヤソスや日本からは原マスミまで、世界各地のオブスキュアなサウンドを掘り起こしてきた米国の大名門〈Numero〉からは、1998年に〈Up Records〉からリリースされたDusterのデビュー・スタジオ・アルバム『Stratosphere』が22年度ヴァイナル・リイシュー。スロウコアの第一波の頂点にたつ一枚であり、子宮の中で聞くべき!暗い空間と閉じた瞼のための音楽にして、パンクの鋸歯状のエッジを持つアンビエント・ミュージック。

フィンランドはヘルシンキを拠点とする、北のクルアンビンとも呼ばれるコンテンポラリー・ソウル・ミュージックバンドRosettesの新アルバムが同郷の名門Timmion Recordsからリリース!このアルバムに見られるサイケデリック・ソウル、ジャジーなファンク、内省的なグルーヴなどの要素は、Rosettesがジャンルを融合させた傑作を作り上げる能力を証明している。ソウルフルなオープニング曲「The Call」、アイザック・ヘイズにインスパイアされたタイトル曲「Lifestyles」、内省的なグルーヴァー「Spiral」など、傑出した楽曲を収録!

フィンランドの現行スウィート・ソウル・ファンにはおなじみ、良質な音楽を発信しつづける”TIMMION”からそのハウスバンドCOLD DIAMOND & MINKと、同じくフィンランド出身の鬼才サックス/フルート奏者JIMI TENORが手を組んだアルバム『July Blue Skies』がリリース!伸びやかなアナログ・シンセのイントロで始まり、やがて甘くロマンティックな呼び声へと発展し、無限の夏空を思わせる音のキャンバスを描くアルバムの冒頭を飾るタイトル曲や、70年代のサウンドトラック風の緊張感と幽玄なソウルの要素を持ち、ヒプノティックなグルーヴの『Summer Of Synesthesia』などメロウなグルーヴからサウンドトラック・ファンクまで、ソウルを鷲掴みにする6曲が収録!

〈Editions Mego〉と〈INA GRM〉がコンテンポラリーな電子音楽へとフォーカスした新シリーズ〈Portraits GRM〉を始動!BonoboやBat For Lashes、Mica Leviを始め、数々のビッグネームと共演している英国のチェリスト&作曲家、Lucy Railton、そして、〈Spectrum Spools〉や〈NNA〉からの作品やMatmosの諸作への参加でも知られるボルチモア出身のシンセシスト、Max Eilbacher の2名によるスプリットLPが登場!!
Lucy Railton側は〈INA-GRM〉から委託され、マルチチャンネル・テープと生演奏のチェロのための楽曲として制作した楽曲を収録。GRMの19年6月に行われたマルチフォニック・コンサート・シリーズにおいて、フランソワ・ベイルが開発した音響システムとして知られる「アクースモニウム」の中で初演。Railton自身が演奏したチェロのライブ・レコーディングと、GRMのスタジオにて19年4月に録音されたサージ・シンセサイザー、アイスランドのスカールホルト教会にて17年に録音されたオルガンなどのマテリアルを、GRM及びベルリンの自身のスタジオで18年11月から19年にかけてミックス/生成した楽曲。Max Eilbacher側は18年の11月~19年の3月にかけてボルチモアで、また、18年の9月にフランスでレコーディングされた音源を収録。これらは、パリで19年に催された「Présences électronique festival」のために制作されたものとなっており、19年の8月に8チャンネルからステレオにミックス。〈RVNG〉在籍の女性アクト、Ka Bairdがフルートで参加、Max EilbacherによるテキストをAlexander MoskosとMiriam Salaymehがリーディングを担当。Giuseppe Ielasiによるマスタリング。これはかなり激ヤバ、大変高内容の一枚!!! 絶対にお見逃し無く!!

これは凄い!〈Another Timbre〉や〈Elsewhere〉系のモダン・クラシカル・ファンにも推薦!〈Pitchfork〉では8.0点の好スコアを獲得、今までもChristian MarclayやSteve Beresford、Phil Mintonを始め、数々の大物とコラボレーションしてきた韓国人チェロ奏者/即興演奏家のOkkyung Leeの今年度ベスト級の新作が〈Shelter Press〉から登場!ちょっと意外なレーベルから出ましたね。まさに極上のバラード。Okkyung Lee(Cello)、Eivind Opsvik(Bass)、Maeve Gilchrist(Harp)、Jacob Sacks(Piano)という編成で贈る夢見ごこちの室内楽アンサンブル。雪崩れ込む感傷的なメロディと穏やかでメランコリックなタッチ、チェンバーからスピリチュアル・ジャズ、民俗音楽を始めとした無数の側面を包みながら、芦川聡や吉村弘といった日本の環境音楽/アンビエントにも通じる引きの美や「間」の美学をも感じさせる一枚。Rashad Beckerによって〈Dubplates & Mastering〉にてマスタリング&カッティング。これは是非ヴァイナルで浴びましょう。




BjorkやOPNのファンにも!ベルリンのエクスペリメンタル・シーンの一大聖地〈PAN〉からリリースした傑作であり、Deconstructed Club〜フォークトロニカ以降の声の実験を試みた22年作『Pripyat』でも高い評価を得たスペインのシンガー、ピアニストのMarina Herlopの23年のアルバム『Nekkuja』が待望のアナログ化!本作を「内なる光を探し求め、それを肯定する方法である」と自身が説明している通り、ハーロップの最も暖かく甘い感情が表出。ミュージック・コンクレート以降の実験電子音響から、ハープを導入したことによってリリシズムを獲得した、アヴァンギャルドな音響加工やフィールドレコーディングを持ち味としつつもポピュラー・ミュージック的な完成度を獲得した名作。
自国のソウル、ゴスペル、ファンクにとどまらず、ニューエイジ・ミュージック始祖ヤソスや日本からは原マスミまで、世界各地のオブスキュアなサウンド&グルーヴを掘り起こしてきた米国の大名門〈Numero Group〉からは2010年にリリースされた大人気ゴスペル・ファンク・コンピ・シリーズ作品『Good God! Born Again Funk』が14年振りにアナログ・リプレス。ミシシッピ州のデルタ地帯から北に向かって歩いてくるブルース歌手なら誰しもが奏でる、暑く、汗だくで、土っぽい密造酒のリズムの中で生み出されたスピリチュアルで珠玉のゴスペル・ファンク満載の大傑作コンピ盤!
〈Numero〉のEccentric Soulシリーズの記念すべき100作目として、オハイオにルーツを持つCapsoulレーベルから3枚の復刻7インチが登場。Marion Blackの「Who Knows / Go On Fool」は1970年当時は目立たなかったが、再評価され、65年越しでゴールド・ディスクに。ゆったりしたスロー・ソウルバラード「Go On Fool」と、ミッドテンポのグルーヴィーなトラックで、特に再評価されたナンバー「Who Knows」を収録。Eccentric Soulらしいディープで愛すべきオハイオ産ヴィンテージ・ソウルの再発盤。
大名門〈Numero〉のEccentric Soulシリーズの記念すべき100作目として、オハイオにルーツを持つ〈Capsoul〉レーベルから3枚の復刻7インチが登場。〈Capsoul〉を代表する4声ハーモニーグループ、ジJohnson, Hawkins, Tatum & Durrによる「You Can't Blame Me」は、荒々しくもソウルフルなコーラスが光るナンバー。B面の「You’re All I Need To Make It」も温かみのあるハーモニーが特徴で、A面との対比がまた魅力的。〈Eccentric Soul〉らしいディープで愛すべきオハイオ産ヴィンテージ・ソウルの再発盤。
The Notationsによる1973年のソウル・クラシック「What More Can I Say」に、ローライダー・ソウル屈指の名曲「I’m Still Here」をカップリングして、大名門〈Numero〉より待望の7インチ再発、シカゴ・ソウルの名曲が蘇る!シカゴの名グループ、The Notationsによるこの2曲は、NxWorriesやAnderson .Paak、redveil、Snoop Doggといったアーティストにもサンプリングされ続ける不朽の名曲。ヴィンテージ・ソウルの温もりを宿した珠玉のメロディーと、時を超えて愛されるハーモニーが堪能できる、ソウル・ファン垂涎の限定盤。お見逃しなく!!
Psychic TVやThrobbing Gristleでの活動も知られるPeter 'Sleazy' ChristophersonとJohn Balanceが率いたカルト・インダストリアル/エレクトロニック・ユニット、Coil。そのメンバーDrew McDowallが単独で録音した粗いデモ・テープを、バンドメイトのJohn BalanceとPeter Christophersonが完成させた、最小限のポスト・プロダクションで録音された4編のドローンを収めた傑作『Time Machines』が〈Dais Records〉よりアナログ再発。チベットやその他の宗教の儀式音楽からインスピレーションされ、音楽に没入して瞑想したり、トランス状態になることを目的とした、まさに時間を溶かすような深遠で幻覚的な長編ドローンの史上に残る傑作アルバム。
