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長年レゲエを愛し、ラジオやサウンドシステム、Dub Camp Festivalなどを通じてシーンと深く関わってきたレーベル〈Groove Exploration Records〉が、その歩みの延長線上で実現させたプロジェクト。ジャマイカのシンガー、プロデューサーLinval Thompson、Dub Shepherdsらが築いた重厚なリディムに、レーベル主宰Nesta Egorが書き下ろした歌詞を携えて完成。
プラトンの「洞窟の比喩」をモチーフとし、物質主義や消費社会に囚われた現代人の姿を重ね合わせながら、精神的な目覚めと解放を呼びかけるメッセージが込められており、タイトルの「Rebel Up」は、権力への反抗というよりも、内なる意識を目覚めさせるためのレベルとのこと。Linval Thompsonの円熟した歌声とDub Shepherdsによる深く有機的なダブワイズが結びつき、ルーツ・レゲエが本来持っていた精神性を現代へと引き継ぐ一枚。

エストニア出身、ロンドンを拠点に活動するピアニスト、作曲家Hanakivの最新作『Interlude』が〈Gondwana Records〉から登場。前作の深く美しい瞑想的なピアノ・アルバム『Goodbyes』などの作風から一歩踏み込み、本作ではソングライティングと声の表現を取り入れている。自身のヴォーカルをフィーチャーした楽曲が収録され、ピアノの余白に溶け込むような囁き声が、作品全体に暖かみを与えている。静謐でありながらどこか生命力を帯びた、柔らかく光を放つピアノ、繊細なストリングス、控えめな電子処理が重なり、時間が止まったような瞬間を丁寧にすくい取る。エストニアの自然や聖歌の記憶と、ロンドンの先鋭的な音楽環境が交差した、懐かしくもあり、新しくもある一枚。
チェロのJudith HamannとオルガンのJames Rushfordによる、古楽の旋律の断片と現代音楽的アプローチが交差する室内音響作品『Midmeste』。スイス・サン=ヴァレール大聖堂の15世紀オルガンをはじめ、複数のオルガンとチェロを素材に、倍音の揺らぎや微細な音の重なりを丁寧に編み上げていく40分の長尺作品で、チェロは線のように細く伸び、木質の響きを残しながら、オルガンの息づかいと寄り添うように進行する。旋律というより、空間の圧や響きの変化が音楽の中心にあり、ときに古楽的な和声がふっと姿を見せる瞬間がアクセントになっている。静けさと緊張が同居する音の配置は、室内楽とサウンドアートの境界を自然に往復するかのよう。
琉球民謡ファンもビーチボーイズ・ファンもアヴァンポップ/アンビエント好きも腰を抜かした衝撃の70sウチナーポップ秘宝。 誰が呼んだか《琉球ペットサウンズ》 。内外のリクエストにお応えし新装リプレス。
2026年版仕様:
装丁はマルフクレコードの旧譜復刻シリーズ(FMシリーズ)へのオマージュ/折り込みフラップ形状で背面柄はマルフクのカスタムスリーブをイメージ/沖縄の紺碧の海をイメージした半透明カラーVINYL仕様。
「かじゃでぃ風節」は琉球古典音楽・琉球舞踊を代表する曲で、めでたい祝いの席で演奏される大定番。通常、少人数で三線を伴奏に歌われるものだが、新崎純(あらさきじゅん)というミュージシャンの好奇心から、ビッグバンドで演奏したらどうなるか?と70 年代に実験されたのが本ヴァージョンだ。人間国宝の照喜名朝一をはじめとする演奏家がスタジオに集められ、5 人の三線奏者、4 人の管楽器奏者、ピアノ、エレキギター、エレキベース、パーカッションとドラムの総勢13 人で、なんとリハ無しぶっつけ本番、一度きりの演奏で吹き込まれたまさにミラクル録音。新崎によると和声が無い琉球古典ゆえに編成と編曲には苦心したというが、出てきた音は重厚な荘厳さを漂わせ、更に音楽マニアには琉球音階の『Pet Sounds』に聞こえてしまうというオマケ付き。リリースにあたり当時記録用に録音したカセットテープを発掘できたのはこれもまた奇跡である。このテイクにノックアウトされたヴィジブル・クロークスによるリミックスは、あの世でもこの世でもない<第四世界>の傑作ヴァージョン。
なお、シープス(sheeps)は綴り間違いだが、原題のままにしている(英題では修正)。
Tracks:
Side-A: 新崎純とナイン・シープス「かじゃでぃ風節」(1977)
Side-AA: Visible Cloaks「かじゃでぃ風節 (Visible Cloaks Remix)」(2018)

1980年代末のマンチェスターで活動し、正式な作品を残せずに消えていった幻のバンドJoannaが1989年に録音していた未発表デモが、35年の時を経て屋根裏から発見され、『Hello Flower』としてリリース。The Stone Roses、Happy Mondays、Charlatansが躍動していた真っ只中で生まれた音源だけあって、跳ねるビート、軽やかなベース、煌めくギターが絡み合うダンス・グルーヴとサイケ感の絶妙なバランスが魅力的。淡いサイケデリックなギターとポップなメロディが自然に溶け合い、ブリットポップ前夜の空気がしっかりと漂っている。デモ録音ならではのラフさも本作の味で、スタジオの空気がそのまま残ったような生々しい質感が心地よい、もし当時リリースされていたらマッドチェスターの歴史を変えていたかもしれない失われたデビュー作。

Monolakeが1999年に発表していた『Interstate』が、オリジナルリリースから27年を経て初2LPヴァイナルとして登場!
初期のダブ・テクノ的アプローチから一歩進み、Max/MSPを駆使した音響設計はさらに深化。ミクロなリズムと精緻に変化するテクスチャーが有機的に絡み合い、実験電子音楽の多くの系譜に影響を与え続ける独自のサウンド・エコシステムを構築。全8曲はそれぞれ異なる音の生態系を形成しつつ、緻密なグルーヴが根のように張り巡らされる。Robert HenkeとGerhard Behlesが完全共同で制作した最後のアルバムにして、IDM/エレクトロニカ史に刻まれるマイルストーン的名盤。

バリの革新的作曲家Dewa Alitが率いるGamelan Salukatによる最新作。Dewa Alit自身が設計した11音階の独自調律のガムラン楽器群と、インドネシア出身のピアニストSri Hanuragaを迎え、ガムランとピアノが衝突しながらも一体化していくダイナミックな構造。金属的な倍音が渦を巻くガムランの層に、ピアノの打鍵が切り込むことで生まれるポリリズムは、アコースティックでありながら電子音楽のような鋭さを持つ。高速反復やミュート奏法が生む異常に精密で推進力のあるリズムの塊、そしてガムラン特有の揺らぎが共存し、聴くほどに迷宮へ引き込まれる。安易なクロスオーバーではなく、異なる調律とリズム体系がぶつかり合うことで生まれる新しい音響による先鋭的なリズム・サイケデリア!

即完売だった人気盤!ジャマイカ出身のシンガーであり、ルーツ・レゲエの重要人物、〈ON-U SOUND〉でも活躍したBim Shermanが1988年に発表したダブ・アルバムで、King Tubby、Prince Jammy、Adrian Sherwood ら名匠がミックスを手がけたダブ黄金期の集大成とも言える作品『Ghetto Dub』。長らく入手困難だった名盤が〈Week‑End Records〉よりめでたくリイシュー!深く沈むベースと、空間を切り裂くようなエコー、ボーカルを排し、リズムと残響だけで世界を構築するストイックな美学は、80年代ジャマイカのスタジオの空気感がそのまま刻まれた生々しいダブ。名匠たちの手によるミックスが光り、Bim Sherman の静謐でスピリチュアルな世界観が結晶した一枚。Adrian Sherwood の関与により、ジャマイカ本流の温かさに、UKアンダーグラウンド特有の硬質さが加わっているのも印象的。Sly & Robbie、Style Scott、Bingy Bunny、Roots Radics ら、ジャマイカのレジェンドも多数参加。

オリジナルは2006年にCDオンリーでリリースされていた、日本が誇るプロデューサーKuniyuki Takahashiのアルバム『We Are Together』が、mule musiqの300タイトル記念として初ヴァイナル化。国内外のアーティストから絶大な信頼を集め、南アフリカのシーンまでも魅了し続けるKuniyukiの原点的作品が、約20年の時を経て再構築されたかたちで蘇る。今回のヴァイナル版では、代表曲「Precious Hall」は未収ながら、未発表曲2曲、初公開バージョン1曲、CD『All These Things』収録曲1曲を新たに収録し、CD版とは大きく内容を刷新。アフリカ由来のパーカッシヴなリズム、ディープハウスの精神性、マニュエル・ゲッチングを思わせるダビーなサイケデリア、そしてクニユキらしい繊細なキーボードが交錯し、ハウスでありながらアンビエント、スピリチュアルを思わせる祈りすら感じさせる音世界を構築。国産ハウスの金字塔として名高い一枚。

トイピアノや小型楽器を駆使した独自のアヴァン・ポップで知られるPascal Comeladeが、40年にわたり録りためてきた私的ヒットパレードを一枚にまとめたコンピレーション『Métaphysique Du Hit‑Parade』。Ramones「Sheena Is A Punk Rocker」、Jonathan Richman「Egyptian Reggae」、The Kinks「Sunny Afternoon」、MC5「Ramblin’ Rose」など、ロック史を横断する名曲を、原曲の影だけを残してまったく別の生命体へと変換するコムラード流カバーとして収録。トイピアノのチリチリとした響き、ミニマルに反復するフレーズ、奇妙なユーモアと温かいノスタルジー。ロックの名曲が夢の中の残響のように歪み、柔らかく再構築される。さらに Bob Dylan「Girl from the North Country」とNirvana「Come As You Are」は本作のための新録音。ロックの記憶を自分の言葉で語り直すような、個人的でありながら普遍的なカバー・アンソロジー。

大名門〈KOMPAKT〉主宰、Wolfgang Voigtによる大人気アンビエント・プロジェクト、GASが、大名門〈Mille Plateaux〉からリリースした98年の初期傑作「Königsforst」が180g重量盤でヴァイナル再発!凄まじい深度です。まるで、William Basinski meets DUB TECHNO・・・・得体さえも分からない何かが心の闇の中で蠢いているような、そして、それが今にも這い上がってくるような、不可思議なドープネスが立ち込める大傑作ダブ/アンビエント。恐るべき孤高の宇宙観へと到達したマスターピースです!


2025年リプレス。アシッド・ハウス、テクノ、ダブ、レゲエ、アンビエント、プログレッシヴ・ロック、ヒップホップを飲み込んだ独自のサウンドを展開するジ・オーブ(=アレックス・パターソン)の通算8枚目のニュー・アルバム。

限定シルクリクリーン・スリーブ仕様。 1962年、ニューヨークChoreographers Workshopで録音されたSun Raの名演「The Nile』が初の7インチ化。「The Nile」は、Sun Raがアフロ・フューチャリズムを音楽的に深めていった時期の象徴的な楽曲で、複数のドラマーとパーカッショニストが重層的に絡み合い、大河のうねりのようなリズムが延々と続く。その上を、Marshall Allenのフルートが鋭く舞い、John Gilmoreのテナーが時折影のように差し込む。音の密度は高いのに、どこか空間が広がっていく感覚があるのが印象的。Sun Raのピアノは、一定のパターンを保ちながら突然の鋭い音で、水面に光が反射するような瞬間的なきらめきを生む。エレクトリック・セレスタの金属的な響きが加わると、古代の儀式と未来の宇宙航行が同時に起きているような独特の時間感覚が立ち上がる。Sun Raの「神話科学」がもっとも生々しく響く録音のひとつを、ぜひ7インチの音質で!

ワイルドに、より自由に。オレゴン州北西部を拠点に活動するソングライター/詩人のLily Mullenによるデビュー・ソロ・アルバム『Lily Mullen Is Here』が、当店お馴染みの〈Mississippi Records〉よりアナログ・リリース。ダウン症を持って生まれたMullenは、障害者の権利や、様々な見過ごされた声の重要さを訴える熱心な活動家であり、The RaincoatsやThe Slitsの自己完結的な世界観に通じる、遊び心と音楽的な魔法に満ち溢れたアルバム。The Velvet UndergroundやThe Modern Loversを想起させるような実験精神溢れるロックやバラードから、Patti Smith、Nico、The Fallなどからの影響をヴォーカルと音楽で自然と彷彿させる楽曲まで、巧みな言葉遊びや宇宙的なテーマ、シュールレアリスト的な詩、親密で耽美な嘆きまでを内包した、独創的でユニークな声を聴かせるモダンで卓越したアート・ロックの傑作です。
サントゥールの生ける伝説シブクマール・シャルマ、インド古典音楽の世界にギターを持ち込んだブリジ・ブーシャン・カブラ、バンスリーの名手ハリプラサド・チャウラシアらが1967年に録音したCall of the Valleyがリイシュー!カシミール地方の羊飼いの1日を、さまざまな時間帯にちなんだラーガで物語るもので、ガチガチの古典というよりはライトクラシックに分類されるものです。しかし、そのライトさはミューザック的なものでは全くなくて、親しみやすくて無邪気な透明さは聴くものを気付かぬうちにより遠くへ、より内なる場所へと連れていく力があるように思えます。サントゥール、ギター、バンスリーそれぞれの音色や音楽的な特性の違いも非常の面白く、聴き飽きることがありません。カブラが最も愛した録音と言われており、インド古典音楽が好きな方だけでなく、全ての音楽好きに届いてほしい内容です。
全曲新たにリマスター済みで、限定プレスになります。

アンビエント・映画音楽界の知られざる巨匠
マイケル・ブルックの2作品が2枚組で〈4AD〉より奇跡のリイシュー
名作『Cobalt Blue』の35年ぶり初ヴァイナル再発に加え
同年録音された『Live at the Aquarium』も初ヴァイナル化
アンビエントの先駆者ブライアン・イーノをはじめ
ロジャー・イーノ、ダニエル・ラノワら豪華メンツが参加
U2の楽曲などに使用された改造ギターとして有名なinfinite guitarの発明者としても知られるカナダ人ミュージシャンのマイケル・ブルック。1992年に〈4AD〉から発表した『Cobalt Blue』は、静かに、息をのむようなサウンドスケープで構成された、時代を超える名作として、年月を経て再評価されている。同作には、アンビエントの先駆者ブライアン・イーノ、作曲家/マルチ奏者としてロジャー・イーノ、そしてグラミー受賞プロデューサーのダニエル・ラノワが参加。同年後半に録音された『Live at the Aquarium』は、ロンドンで行われた貴重なソロ・パフォーマンスを収録したもので、マイケル・ブルック特有の催眠的なサスティン、広がりのあるテクスチャー、そして大気のような深い音の世界を捉えている。
85年のデビュー・アルバム『Hybrid』から92年のセカンド・アルバム『Cobalt Blue』リリースまでの7年間。マイケル・ブルックはブライアン・イーノのレーベルでありマネジメントでもある〈Opal〉と契約し、故郷のトロントからイギリスへ移住。イーノやラノワとのコラボレーション、ジョン・ハッセルとのツアー、ロジャー・イーノやハロルド・バッド、ララージらと共に伝説的なライブ・プロジェクト Opal Evenings に参加しながら、ステージでのループ処理、シーケンサーや音響処理における実験的な新境地を切り開いた。しかし、『Cobalt Blue』が完成した直後、〈Opal〉は配給契約を失い、リリースは中止。マイケル・ブルックは当時について「〈4AD〉のアイヴォ・ワッツ=ラッセルと友人だったので、彼がアルバムを出してくれると申し出てくれた。しかし、リリース後も長い間、十分な反応は得られなかった。音楽プレスがジャンル分けしにくいものを避けていたから...。だから当初は世間の評価がわからなかったんだ。まるで荒野で泣くギターのようだった。」と語っている。同期間、ピーテル・ノーテンと共作の〈4AD〉アンビエントの名作『Sleeps with Fishes』(87年) をはじめ、精力的な活動の中でヌスラト・ファテー・アリー・ハーンやユッスー・ンドゥールらワールド・ミュージックの巨人たちともコラボレーションを行った。それらの膨大な刺激と経験を吸収していた結果生まれたのが『Cobalt Blue』であり、リリース当時は十分に評価されなかったものの、年月を経てその名声と影響力は高まり続け、卓越したキャリアにおける重要な転換点であることが証明されている。
その後、1996年にはヌスラトとのアルバム『Night Song』でグラミー賞にノミネート。2008年には名作映画『Into the Wild』のサウンドトラックでゴールデン・グローブ賞にノミネートされた。『El Infierno』では2011年ハバナ映画祭の最優秀音楽賞を受賞。映画音楽作曲家としても卓越している彼は、50本以上の映画に携わっている。2024年にプロデュースしたヌスラトのアルバム『Chain of Light』は、Guardian紙のワールド・ミュージック・アルバム・オブ・ザ・イヤーに選出。もちろん、これらの輝かしい功績は、『Cobalt Blue』の制作を始めた頃には、まだ未来の話だった。『Cobalt Blue』で生まれたサウンドは「厳密にはアンビエントではない」とマイケル・ブルックは語る。よりリズミカルでメロディアス、彼はそのマテリアルを Wordless Songs (言葉を持たない曲) と表現している。この推進力と変化への志向は、優先順位の転換 ーある種の反逆心ー を表していた。

ファンやDJから正式リリースの要望が止まず、2025フジロックでも披露された超人気トラックが限定12インチで発売!
2025フジロックでは、圧倒的な音圧と卓越したパフォーマンスで絶賛の声が鳴り止まない、説明不要のアーティスト、フォー・テット。当初はXLストア限定の数量限定盤としてリリースされ、48時間以内に完売した本作が、今回のリプレスによって初の全世界同時リリース。Mazzy Starの名曲「Into Dust」をサンプリングした「Into Dust (Still Falling)」は、ファンやDJからの正式リリースの要望が止まなかった人気トラックで、フジロックでも披露されて最高潮の盛り上がりを見せた。

オーストラリアの名バンドThe Triffidsのペダル・スチール奏者であり、さらに、The KLF名作『Chill Out』の中で、特にハイライトである「Baltimore to Fair Play」において、その情感豊かなペダル・スチールの音色がソウルフルな中心的役割を果たしたことで知られるEvil Graham Leeが、72歳にして初のソロ作を完成。長年のキャリアを静かに凝縮したような、ゆっくりと滲むトーン、空間に溶ける倍音、そして音がほとんど動かないのに情景が変わっていくような没入感。タイトル曲「I Think I’m Alone Now」は15分に及ぶ深いドローンで、孤独・祈り・静けさがひとつの風景として立ち上がる。一方で「Seeking Beauty In Sadness」など、メロディの残り香を感じさせる曲では、カントリーの哀愁が柔らかく顔を出す。ジャケットはBradley Pinkerton、ライナーノーツはThe KLFの盟友Bill Drummondが担当。永い時間をかけて熟成された、ペダルスティールで描く孤独な宇宙。※入荷時よりスリーブに若干ダメージございます。予めご了承くださいませ。

オランダの名門ジャズ・レーベル〈Timeless Records〉の膨大なアーカイブから、Rush Hourの創設者であり世界的ディガーAntalが、個人的フェイヴァリットだけを選び抜いた珠玉のコンピレーションが登場。1974〜1991年の録音を中心に、スピリチュアル・ジャズ、モーダル、コンテンポラリーの名演が2LPに凝縮。Pharoah Sanders、Art Blakey、Woody Shaw、George Adamsなど、ジャズ史に深い爪痕を残した巨匠たちの音源が収録、祈りのように伸びるサックス、空間を震わせる低音のうねり、鋭いインタープレイが交差し、70〜80年代ジャズの精神性がそのまま刻まれている。Antalらしい視点で選ばれた楽曲は、ジャズ・コレクターだけでなく、時代や場所を越えて響くもので、スピリチュアル、モーダル・ジャズの核心を現代の耳で再発見できる一枚。
NYを拠点に活動する音楽家Urnerによるデビュー作『Afterimages』。サヌカイト・リトフォン(石琴)の澄んだ音、VGMサウンドフォント、PCMループやモジュラーシンセの揺らぎ、自身の声という多様な素材がレイヤーされ、鉱物の世界と霧の世界が重なり合っているかのような独特な音世界が広がる。楽曲は質感の変化で進行し、風景がゆっくりと移り変わるような物語性を帯び、硬質な響きと柔らかな電子音が溶け合い、ポスト・ニューエイジの空気感をまとう。DIY的な実験精神と高解像度のサウンドデザインが共存し、アンビエント・エレクトロ・アコースティックの新しい可能性を感じさせる一枚。

タイ東北部イサーンの伝統音楽モーラムを軸に、ファンク、ロック、ポストパンク、アジアからインド洋圏のリズムを大胆に取り込んだ、バンドの進化形を示すサード・アルバム『Araya Lam』。イサーンの伝統楽器、ポーンラン(木琴)、ピ(笛)、ソー(弦楽器) などを積極的に導入、伝統旋律の魅力を保ちながら、現代的なアンサンブルへと再構築している。生演奏ブレイクビーツ的なグルーヴや、ドラッギーなファンク感も随所に登場し、伝統音楽の素朴さと、クラブミュージック的な反復グルーヴが共存している。モーラムの土の匂いと、都会的なビートが同時に漂う、サイケデリックでトランシー、だけど温かいアルバム。モーラムの根源性と現代的なグルーヴ、サイケデリックな実験精神が結晶した、The Paradise Bangkok Molam International Band の到達点とも言える作品。

ドローン最重要アーティストの一人Abul Mogardと、現代音響の名手Rafael Anton Irisarriによるコラボレーション作『Where Light Pauses in the Silence of the Sun』。2025年、ベルリンのMorphine Raumにて3日間にわたり行われたレジデンシーでのライブ演奏をマルチトラック録音し、その後ローマとニューヨークで両者が素材を往復しながら再構築。深いローエンドが地層のように積み重なり、モジュラーの揺らぎやギターの残響がゆっくりと浮かび上がる。ライブ録音特有の空気の動きがそのまま残されており、電子音でありながら有機的な呼吸を感じさせる。さらにチェロのMartina Bertoniやヴァイオリン/声のAndrea Burelliが参加し、幽玄な光が差し込むような瞬間と深い陰影が生まれている。両者の美学が交差する、スケール大きなアンビエント・ドローン作品。
11月下旬再入荷。ミニマルな電子音楽を数多く輩出するドイツの重鎮プロデューサーJan Jelinekの、長らく入手困難プレミア化していた2001年発表のマスターピースが2つのボーナストラック付属で再発!古いジャズのレコードからのアブストラクトなサンプリングを中心に、Pole主催の~scapeレーベルらしいクリック~ダブな質感、ミニマムで小さな動きが交差しながら無限に広がるモノトーンでミニマルなインナーゾーン作品。約20年経過した今でも耐えうる普遍的な内容で、現在では寧ろテクノやエレクトロニカ以外のリスナーにも大推薦な守備範囲広い内容。マスタリングは信頼のRashad Beckerで、音質も抜群。
