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2023年リプレス!Meditationsベストセラー!ミニマリズムの極地とも言うべき、天上へと昇るオルガン・ドローンの真髄的大傑作!Hallow GroundやXKatedral、Total Blackといったアンダーグラウンドの深遠とも言えるレーベルから作品をリリースしてきたスウェーデン・ストックホルム在住の女性ミニマリスト、Kali Maloneの最新アルバムが、Joachim Nordwall主宰の同国地下シーンの一大集積地、iDEAL Recordingsから登場!昨年作「ORGAN DIRGES 2016 - 2017」は弊店でも大ヒットを記録した要注目の女性コンポーザーによる渾身のニューアルバムです!今作には、長年の友人でありコラボレーターでもある傑出した名作家Ellen Arkbroもパフォーマーとして参加。Pauline Oliverosの霊が宿ったような神聖かつ瞑想的なオルガン・ドローンの鳴りと心洗われるミニマルな響きが生み出す至高の音世界はまさに唯一無二。虚空に一人取り残されたような侘しさにも包まれる圧倒的にエモーショナルなサウンドには呑み込まれるばかりです。これぞ、神聖なるドローンの清流。手放しで称賛したい一枚!Rashad Beckerによるマスタリング&カッティングと文句無シの盤質。
フリー・ジャズの先駆者で伝説のトランペット奏者、ドン・チェリーの未発表ライヴ音源!日本語ライナーノーツ付き
フリー・ジャズの先駆者で伝説のトランペット、コルネット奏者、ドン・チェリー。昨年のレコード・ストア・デイ限定作品としてリリースされた、1965年にデンマーク国営ラジオで収録された彼の未発表音源『チェリー・ジャム』が、この度12インチ重量盤およびCDで再発される。
オーネット・コールマンとの共演でも知られる鬼才、ドン・チェリー。このセッションが録音されたコペンハーゲンでチェリーは1963年にアーチー・シェップと共演し、レコー ディングもしている。1964年の秋にはアルバート・アイヤーとツアーをし、1966年には人気のカフェ・モンマルトルの常駐になるなど縁の深い場所なのである。1965年は、チェリーが代表作のブルーノート作品『コンプリート・コミュニオン』を発表したり、『ベートーヴェン・ホールのジョージ・ラッセル・セクステット』へ参加するなど、自身にとって音楽的な実りの多い年だった。それと同じ時期にデンマークの地元ミュージシャンと共 にデンマーク国営ラジオで行なわれたセッションが、今作『チェリー・ジャム』だ。
チェリーとピアニストのアトリ・ビョーンがジャム・セッションという形で定期的に共演していたことが、その現場を収録してデンマークの大衆と共有しようというデンマーク・ ラジオの決断に繋がった。参加ミュージシャンは全員コペンハーゲンのジャズ・シーン出身者で、テナー・サックス奏者のモーエンス・ボッレルプ、ベーシストのベニー・ニールセン、ドラマーのサイモン・コッペルがラインナップを固める。デンマーク人ミュージシャンから成るこの時の顔ぶれはしかし、最初の放送日以降、聴かれることがなかった。リチャード・ロジャースによるソウルフルなバラード「You Took Advantage of Me」を除く3曲が、チェリーの未発表作品というのもまた驚きである。
ドン・チェリーの異文化に対する飽くなき好奇心と型に捉われない自由な思考、そして音楽上の制約への拒絶が、ジャズ、ワールド・ミュージックにとどまらず幅広く、未来のクリエイターたちに道を拓いたのだ。
Adrian Sherwood 主宰〈On-U Sound〉の看板バンド! Bonjo-I率いるAfrican Head Charge ! 1981年にリリースされた衝撃的なデビュー・アルバムを、ベースを最大限に増幅しリマスター!
Adrian Sherwoodが、自身プロデュースのトラックにBonjo Iyabinghi Noahのハンド・パーカッションのパターンとブレイクスを乗せ、エフェクトやSun Ra流のホーン使いで音に厚みを加えている。その結果伝統的なアフリカン・リズム、ダブ、そしてフリージャズのユニークな融合が実現した。David Lynchの映画『Wild At Heart』では陰鬱なエフェクトを施し使用され、DJにも人気の「Stebeni's Theme」「Far Away Chant」をフィーチャー。ベルリンのダブプレート&マスタリングでベースを最大限に増幅しリマスター。Steve Barker (On The Wire)によるスリーヴノートとDLコード付き。
1960 年にプロ入りして以降、多くのセッションやレコーディングで活躍してきた杉本喜代志。1960 年代後半からは白木秀雄、石川晶、日野皓正らのグループに参加し注目を集め、『カントリー・ドリーム』や『バビロニア・ウインド』といったリーダー作でその地位を不動のものとした。本作は約1年間のアメリカ遊学直後に石川晶、鈴木宏昌、植松孝夫らと録音したもの。グルーヴィでいて艶やかな「アワー・タイム」や「マーマレード・スカイ」をはじめ、怪しいキーボードが飛び交う「ジョーンズ・ストリート」や、メランコリックで美しい「クワイエット・パルス」など、ジャズ・ロックとフュージョンの狭間とも言える魅力的な曲が並ぶ。杉本の1970 年代半ばを代表する作品である。
text by 尾川雄介(UNIVERSOUND/DEEP JAZZ REALITY)
キャリアを通して、アート性の高いジャケットデザインに定評があるOPNだが、今作ではダニエル本人と共に考えたコンセプトをもとに制作されたマティアス・ファルドバッケンによる彫刻作品を採用し、ヴェガード・クリーヴンが撮影した写真が使われている。パッケージと全体のデザインは、ダニエル・ロパティンとアパレル・ブランドのOnline Ceramics (Elijah Funk & Alix Ross) によって新たに立ち上げられたコラボレーション・プロジェクト、Memoryが手掛けている。
先着特典:冊子『oneohtrix point never and electronic music 2023 ~ワンオートリックス・ポイント・ネヴァーとエレクトロニック・ニュージックの現在』
2023年9月7日に最終シーズンの配信がスタートするのに合わせ、ブライアン・イーノが手がけた全5シーズンのサウンドトラックから、選りすぐった楽曲をまとめたアルバム『Top Boy (Score From the Original Series)』がリリースされることが決定しCDとLPが発売される。CDは高音質UHQCD仕様 (全てのCDプレーヤーで再生可能)となっており、解説書が封入される。本作に収録された音源は、2020年にリリースされた『Film Music 1976 - 2020』に収録された2曲以外、すべて初リリース音源となる。
イーノは同シリーズの緊張感漂うテーマ曲を提供し、2011年の放送開始以来、『トップボーイ』のオリジナル・サウンドトラックを手がけている。シーズン1〜3で追加楽曲を提供したマイキー・Jことマイケル・アサンテと共に、作品の重要な要素となるムードと雰囲気を作り出してきた。なお現在『Summerhouse』というタイトルで配信されているシーズン1のサウンドトラックは、2012年に英国アカデミー賞 (BAFTA)にてオリジナル・テレビ音楽賞を受賞している。
イーノは、長年にわたって映画やテレビシリーズのサウンドトラックや楽曲提供を行っており、アンビエント・ミュージックとの深い関わりから、キャリアの初期には実際には存在しない想像上の映画のために音楽を書く手法もとってきた。彼の作曲に対するアプローチは、ニーノ・ロータがフェデリコ・フェリーニ映画のサウンドトラックを手掛けたことにインスパイアされたもので、作曲家がすべてのシーンに合わせて音を作るのではなく、音楽はそれ自体がまず作品として作られ、音楽の上に映像が配置された。
『トップボーイ』では、最初から私は自分の好きなように仕事をする自由を与えられていた。 音楽と雰囲気を作り、映像作家に思うように使ってもらう。私は作品のアイデアをできるだけ吸収し、そこから多くの音楽を作り「ほらどうぞ、好きなように使ってくれ」と伝える。従来のハリウッド的手法でスコアを書いていたら、興奮や危機感を煽ろうとする誘惑に駆られるだろう。でも『トップボーイ』は、劣悪な状況に置かれた子供たちの話なんだ。だから私は、外的世界で彼らに起こっていることだけでなく、子供たちの内的世界も探求した。多くの音楽は意図的に素朴で、ある意味単純なものになっている。メロディーはシンプルで、洗練されていないし、大人っぽくもない。- ブライアン・イーノ
ブライアンが2011年の『トップ・ボーイ』シーズン1に向けて選曲を始めた瞬間から、彼のスコアが番組にとって稀有な贈り物であることを理解していた。ブライアンによるアプローチは、特定のシーンに支配されるのではなく、彼自身がこの作品をどう捉えているかという感覚によって音楽を提供する。したがって、彼の音楽はスクリーンに映し出されるイメージの背景に存在する場所、感情、ムードを支配することができる。ブライアンは、作品への理解と、作品の舞台となっている世界に住む人々への感覚に基づき、5シーズンにわたって選りすぐりの音楽を提供し続け、常に視聴者を筋書きのはるか彼方へと導いてきた。ドゥシェーンやサリー、そしてロンドンの街並みと同様、ブライアンの音楽は『トップボーイ』という作品の核となっている。
- チャールズ・スティール&アラスデア・フリンド (Cowboy Films)
【ブライアン・イーノとサウンドトラック】
ブライアン・イーノは、デヴィッド・リンチ監督『デューン/砂の惑星』の「Prophecy Theme」、ダリオ・アルジェント監督『オペラ座/血の喝采』の「From The Beginning」、マイケル・マン監督『ヒート』の「Late Evening In Jersey」など、映画やテレビ作品の音楽を数多く手がけてきた。実弟のロジャーとダニエル・ラノワとともに、イーノは『Apollo: Atmosphere & Soundtracks』を制作しているが、これは元々、月面着陸を主題にしたアル・レイナートによるドキュメンタリー映画『For All Mankind』用に書かれた作品である。その中でも収録曲「An Ending (Ascent)」はスティーヴン・ソダーバーグ監督の『トラフィック』やダニー・ボイル監督の『28日後…』、そして2012年のロンドン・オリンピック開会式にも登場した曲として記憶されている。また「Deep Blue Day」は映画『トレインスポッティング』でユアン・マクレガー演じる主人公がトイレの中にダイブする伝説的シーンの曲として永遠に語り継がれるだろう。
『グリッターバグ/デレク・ジャーマン 1970 - 1986』と『For All Mankind』以外にも、ピーター・ジャクソン監督の『ラブリーボーン』や、エンリケ・ゴールドマン監督によるブラジルの連続殺人鬼の伝記映画『O Nome da Morte』、スラヴォイ・ジジェク監督によるドキュメンタリー映画『The Pervert's Guide to Cinema』、ゲイリー・ハストウィット監督が手がけたインダストリアル・デザインの巨匠、ディーター・ラムスのドキュメンタリー映画『Rams』のサウンドトラックを手がけている。
TV作品としては、実弟であるロジャーと共にダニー・ボイル監督の『Mr. Wroe’s Virgins』の音楽で英国アカデミー賞 (BAFTA) で最優秀オリジナル・テレビ音楽賞にノミネートされている他、BBC Natural Worldシリーズの『Hammerhead』、フランシス・ベーコンのドキュメンタリー『Arena』、ニール・ゲイマンによるテレビ・シリーズ『Neverwhere』、BBCで放送されたスチュアート・ブランドによる『How Buildings Learn』に楽曲提供を行っている。