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Prince Riser - Through The Storm (LP)Prince Riser - Through The Storm (LP)
Prince Riser - Through The Storm (LP)Jahtari
¥4,896

リディム職人Prince Riserによる、Sammy Gold、Madi Simmonsといったルーツ・シンガーを迎え、各曲にはダブ・バージョンも収録した、サウンドシステム仕様の本格派デビュー・フルアルバム『Through The Storm』がドイツのデジ・ダブ名門〈Jahtari〉より登場。Prince Riserは、Dread & Fred、Exterminator、King Jammyといった80s〜90sデジタル・ダンスホールの系譜を意識しつつ、〈Jahtari〉らしいチップチューン的な質感を織り交ぜるたハイブリッドなダブ・サウンドを構築。さらにレーベル主宰のdisruptも関わり、宇宙的な独自の音像に仕上げている。深く沈むベースと渦を巻くエコーが印象的な重厚ダブのタイトル曲「Through The Storm」、Sammy Goldを迎えた、Sly & Robbieを思わせる「Poverty Ina Russia」、Wackie’s系のスピリチュアルなソウル感が漂う「Keep On Trodding」など収録した、〈Jahtari〉の奇妙で宇宙的な質感を堪能できる一枚。

inrain - Rise (12")inrain - Rise (12")
inrain - Rise (12")Music From Memory
¥4,123

A.R. KaneのRudy Tambalaと、CranesのAlison Shawという90年代UKアンダーグラウンドを象徴する2人が、1991年に残したコラボ録音『Rise』を、〈Music From Memory〉が新装、復活。当時のセッションは、初期サンプラー、ドラムマシン、アコギ、囁くようなボーカルを最小限に使い、空間そのものを音楽にするというコンセプトで進行。ドリームポップの儚さ、アンビエントの静けさ、そしてA.R. Kane由来のダブ的低音処理が溶け合い、霧の中で音が浮かんでは消えるような、親密で幽玄な世界が広がる。オリジナルEPの音源に加え、2012年録音の未発表曲「Biology」を追加収録。DATからの丁寧なリマスターにより、当時の未完成の美しさをそのまま保ちながら、音の奥行きがより鮮明に立ち上がる。ドリームポップ、アンビエント、ダブ、実験音楽が静かに交差し、90年代UKインディの空気をそのまま閉じ込めた、静かに広がる作品世界。

Joe Gibbs & The Professionals - African Dub All-Mighty: Chapter 2 (LP)
Joe Gibbs & The Professionals - African Dub All-Mighty: Chapter 2 (LP)STUDIO 16
¥4,158

ジャマイカの巨匠Joe Gibbsと、天才エンジニアErrol Thompsonの黄金コンビが放ったダブ金字塔シリーズの最高峰第2弾『African Dub All-Mighty: Chapter 2』。Soul SyndicateやWe the Peopleの精鋭が参加し、第3弾と並びシリーズ屈指の完成度を誇る金字塔的作品。The TechniquesやThe Melodiansといった1960年代ロックステディの甘美なメロディから、後の「Uptown Top Ranking」へ繋がるヘヴィウェイトなワン・ドロップまで名リディムが目白押し。Errol Thompsonの鋭利なミキシングにより、スウィートな旋律がダーク&ミニマルな空間へと削ぎ落とされ、ドラスティックなダブ・エフェクトが突き刺さる音響世界へと変貌を遂げている。甘美な旋律と深い重低音が交錯する、ダブの醍醐味が詰まった傑作!

SY3 - 梦游 Sleepwalker (12")SY3 - 梦游 Sleepwalker (12")
SY3 - 梦游 Sleepwalker (12")Music From Memory
¥4,236

L.A.を拠点に活動する中国系アメリカ人3名によるユニットSY3のデビュー作が〈Music From Memory〉より登場。香港ニューウェーブ映画、広東ポップス、2000年代初頭のダウンテンポを背景に、柔らかい電子音と語り、淡いメロディが溶け合うノクターナル・ポップ。広東語のスポークンワード、霞のように漂うシンセ、淡いギター、ゆるやかなビートが、夜の都市を夢遊するようなムードをつくり出す。フェイ・ウォンや周迅の00年代中華ポップ、砂原良徳『Lovebeat』の影響を感じさせつつ、アンビエント・ポップの透明感も共存。湿度とネオンの光、深夜の静かな孤独と甘いノスタルジー満ちた一枚。

Tomo Katsurada and Jonny Nash - At The Emerald Pool (LP)Tomo Katsurada and Jonny Nash - At The Emerald Pool (LP)
Tomo Katsurada and Jonny Nash - At The Emerald Pool (LP)MELODY AS TRUTH / FUTURE DAYS RADIO
¥4,789

9月下旬再入荷。幾何学模様の中心人物として知られるTomo KatsuradaとJonny Nashが、長年の交流を経てついに完成させたデュオ作品『At The Emerald Pool』。ふたりが1年間にわたり教会・寺院・劇場など多様な空間で育ててきたギターデュオとしての言語を純度の高い形で記録したアルバムで、録音はわずか3日間のセッション、事前に用意したスケッチをもとに、即興性と親密さをそのまま残した構造になっている。フィンガーピッキングのレイヤーが重なり、水面に光が反射するような細やかなテクスチャーが広がる、ふたりのギターがひとつの生き物のように絡み合う感覚。アンビエントの透明感、アシッドフォークの素朴さ、室内楽の静けさが自然に溶け合い、ゆっくりと移り変わってゆく音の流れをつくり出している。淡く儚い歌も差し込まれ、さりげない物語性も感じられる、アンビエント、アシッドフォーク、ミニマル、室内楽、そのどれにも属しながら、どれにも完全には収まらない、ふたりだけの静かな世界。

Alien Trackers - Dubs from Vortex Beach (LP)Alien Trackers - Dubs from Vortex Beach (LP)
Alien Trackers - Dubs from Vortex Beach (LP)Jahtari
¥4,465

〈Jahtari〉主宰者であるdisruptと、バルセロナを拠点とするアウトサイダー・トランペッターPablo Voltによるユニット、Alien Trackersのヘビー級ダブ・アルバム『Dubs from Vortex Beach』。本作は、架空のビーチを舞台にした12のダブ・トラックで構成され、レゲエ、ダブ、ダンスホールを核としつつ、リー・ペリーのスタジオ、ブラック・アークのようなソウルフルな温かさと、デジタルダンスホールの強力なインパクト、そして〈Jahtari〉特有のサイケデリックな未来派ダブが絶妙なバランスで融合されたユニークなテクスチャが魅力的。Voltのサイケデリックなトランペットが浮遊感を添え、ほっこりとしたビートと奇妙な音響が心地よく混ざり合う、異世界のビーチで聞いているような、幻想的で酩酊感のあるインストゥルメンタル・ダブ作品。

Satoshi & Makoto - Café Mirage (LP)Satoshi & Makoto - Café Mirage (LP)
Satoshi & Makoto - Café Mirage (LP)8mm Records
¥5,187

1986年から現代まで実に長きにわたって活動している日本の双子ユニットであり、Gigi Masin、Jonny Nashと共にGaussian Curveでも活躍してきたYoung Marcoによって再発見された大人気アクトSatoshi & Makoto。彼らが6年ぶりに届ける待望の新作『Cafe Mirage』。本作は、架空のカフェをテーマにした静かでシネマティックな電子音楽作品で、ハードウェア・シンセを手弾きする親密な音楽性はそのままに、より広がりのある音像へと進化。柔らかなシンセの質感、控えめなジャズのニュアンスと穏やかなグルーブ、淡い光のようなアンビエントのレイヤーが重なり、まるで店内を歩き回るように場面が移り変わる。トラック集というよりいつでも訪れることのできる心安らぐ場所のような作品。

Michael O Shea - Michael O Shea (LP)
Michael O Shea - Michael O Shea (LP)AllChival
¥3,864

WireのBruce GilbertとGraham Lewisによるプロデュース!前述の2名によって運営されていた80年代初期のUKエクスペリメンタル・シーンの最重要レーベル、Dome Recordsからリリースされていた、北アイルランド生まれの異端音楽家、Michael O'Shea(1947-1991)の82年セルフ・タイトル作品が、アイルランドのソウル/ディスコなどを集めたコンピレーションも発表している同国のレーベル、ALL CITY傘下のAllchivalより初となるヴァイナル・リイシュー!オリジナルは高値を付ける一枚。O'Sheaは自身が考案して制作した17弦楽器「Mo Cara」の名人であり、ケルトとアジアの音楽の要素を組み合わせたメロディックな作品を世に送り出しました。さらには、Alice Coltrane, Don Cherryとの共演やRavi Shankarのロンドン公演のオープニング・アクトを務めたことでも知られています。中東やバングラデシュと世界各地を旅し、大道芸人としての技能と共に豊穣な民族音楽のエッセンスを下敷きにしたその音楽は、エスニックやオーガニックという言葉で形容することも間に合わない、果てしなく自由な端境の響きを奏でており、まさに唯一無二の美しく超越的な音。豪華ライナーノーツが付属。未だ見ぬ音楽を求める全ての人から、一生モノお探しの方にも是非。

Ø (Mika Vainio) - Aste (2025 REPRESS) (2LP)Ø (Mika Vainio) - Aste (2025 REPRESS) (2LP)
Ø (Mika Vainio) - Aste (2025 REPRESS) (2LP)Sähkö Recordings
¥5,556
Pan Sonicの一員としての功績も知られる今は亡きエクスペリメンタル/電子音響の鬼才Mika Vainioによるソロ名義Øの06年重要作『Aste』。長らくの時を経て〈Sähkö〉からリプレス!北欧の実験音楽大国フィンランド・ヘルシンキ地下で生まれた冷徹かつ実験的な電子音響の記録であり、ミニマル・テクノ・シーンへ決定的な影響を与えた一枚。金属的な冷たさと神秘的な静寂を同時に提示。研ぎ澄まされた構造美と徹底した音響の削ぎ落としは、いま聴いてなお圧倒的な緊張感を内包しており、エレクトロニクス音楽の極北を体感させる決定盤です。
Skyjack - Let The Sky Open Under Your Feet (2LP)
Skyjack - Let The Sky Open Under Your Feet (2LP)KUJUA RECORDS
¥5,427

9月下旬再入荷。南アフリカとスイスを結ぶジャズ・クインテットSkyjackが、1年にわたるツアーとセッションを経て完成させた最新作『Let The Sky Open Under Your Feet』。南アフリカの伝統的リズム、スイスの室内楽的アプローチ、そして現代ジャズの自由な即興が自然に交差する。ベースとドラムがつくるアフリカン・グルーヴのうねりに、ピアノとホーンが繊細なラインを重ね、力強さ張りつめた空気が同時に存在する音像が広がる。曲ごとに景色が大きく変わるのも本作の魅力で、跳ねるようなピアノが温かい旋律を描く「Another One For Bra Zim」から、砂漠の風景を思わせるミニマルな推進力を持つ「Bass Below」、シンフォニックな高揚感が立ち上がるタイトル曲「Let The Sky Open Under Your Feet」まで、どの曲も、メンバーの個性が鮮やかに浮かび上がりながら、バンドのひとつの呼吸としてまとまっている。聴くたびに異なる場所へ連れていかれる、旅のアルバムのような一枚。

Joe Gibbs & The Professionals - African Dub All-Mighty: Chapter 4 (LP)
Joe Gibbs & The Professionals - African Dub All-Mighty: Chapter 4 (LP)STUDIO 16
¥4,158

ジャマイカの巨匠Joe Gibbsと、天才エンジニアErrol Thompsonの黄金コンビが手掛けた、伝説的ダブ・シリーズを締めくくる第4章『African Dub All-Mighty: Chapter 4』。Sly & RobbieやLloyd Parks、Dean Fraserらルーツ期ジャマイカの頂点に立つミュージシャン集団The Professionalsが集結し、1979年に放った傑作。The HeptonesやAlton Ellisら名門ロックステディ〜ルーツの名演が重層的にリメイクされた音源をベースに、Errol Thompsonによる極限まで洗練されたミキシングが冴え渡る。重厚なスライ&ロビーのボトムと華やかなホーンの旋律を断片化し、ダイナミックなディレイと残響で立体的なミステリアス空間へと昇華させている。70sジャマイカン・ダブの黄金期を象徴する重要盤!

Boy Katindig - After Midnight (LP)
Boy Katindig - After Midnight (LP)SAMA SAMA RECORDS
¥4,963

フィリピンの鍵盤奏者Boy Katindigが1980年に残した隠れた名作『After Midnight』が、正規リイシューでついに復活。USソウル、ファンク、ラテン・ジャズ、バトゥカーダを大胆に取り入れたフィリピン産ジャズ・ファンクの最高峰で、タイトル曲オリジナル曲である「After Midnight」の艶やかなエレピとサックスが描く都会的ファンク、「Seeing Is Believing」のメロウ・フュージョンに加え、Isaac Hayesの「Deja Vu」やGreg Phillinganes「Love Till the End of Time」など、センス抜群のカヴァー群がアルバムに豊かな色彩を与えている。80年代初頭のフィリピン音楽シーンの熱気と、US西海岸フュージョンにも通じる洗練が同居した、アジアン・レアグルーヴの名盤。

Nalbandian The Ethiopian & Either/Orchestra (2LP)Nalbandian The Ethiopian & Either/Orchestra (2LP)
Nalbandian The Ethiopian & Either/Orchestra (2LP)HEAVENLY SWEETNESS
¥4,794

アルメニア系エチオピア人の作曲家・編曲家で、1950〜60年代のエチオピア近代音楽の基礎を築いた重要人物Nerses Nalbandian。録音が少なく、長らく忘れられた存在だった彼の作品をアメリカのジャズ大編成バンドEither/Orchestraが録音、Ethiopiques シリーズの新作としてリリース!Either/Orchestraは1990年代からエチオピア音楽を探求し、ムラトゥ・アスタケやゲタチュー・メクリャらと共演。Ethiopiques 20『Live in Addis』で世界的評価を獲得している。ブラスが主役の祝祭的サウンドで、アムハラ音階や独特のリズムを、ジャズのアレンジで再解釈。エチオジャズのルーツを辿る内容となっている。

Mos Def - The Ecstatic (Ruby Red Translucent Vinyl 2LP)
Mos Def - The Ecstatic (Ruby Red Translucent Vinyl 2LP)Rhymesayers Entertainment
¥5,296

11月上旬再入荷。Mos DefことYasiin Beyが、原点回帰と再生を掲げて放った2009年の代表作『The Ecstatic』。Madlib、Oh No、J Dilla、Georgia Anne Muldrowら錚々たるプロデューサー陣が参加し、多国籍なサンプルと鋭い視点が交差するオルタナティブ・ヒップホップの金字塔。MadlibやOh Noが〈Stones Throw〉で制作したビートを再利用しており、MF DOOMの影響も本人が言及。アフロビート、ラテン、ジャズ、中東音楽など、世界中の音楽が縦横無尽に飛び交うビートを核に、Mos Defのフロウは軽やかで、曲によっては声そのものがパーカッションのように機能し、ビートと一体化していく。短い曲が連続するスケッチ集のような構造で、軽いリバーブ処理や変則的な拍子が多用され、常に新しい景色へ移り変わる。Mos Def が世界を旅するように音を紡いだ、多彩で知的なヒップホップの到達点。

Geoff Farina - FFF (2LP)Geoff Farina - FFF (2LP)
Geoff Farina - FFF (2LP)Numero Group
¥4,989

11月上旬再入荷(10月下旬分は完売しました)。KarateのフロントマンGeoff Farinaが、1998〜2000年に〈Southern Records〉から発表したソロ作品をまとめた編集盤が大名門〈Numero〉から2LPで登場。『Usonian Dream Sequence』『Reverse Eclipse』、そしてシングル『Steely Dan』の計27曲を収めた決定版。全編を通して、ギターと声だけの親密な構成が中心。ベッドルーム録音ならではの粗さがそのまま温度として残り、指板のノイズや息遣いが近く、深夜の静かな部屋で鳴っているような近さが印象的。フォークの素朴さを軸にしながら、コードの選び方やフレーズの運びにはKarateの静かな緊張感やポストロック的な間合いが自然に滲む。派手な展開はないが、ひとつのモチーフを丁寧に見つめるような曲が多く、小さな世界をそっと描くソングライティングが魅力的。

Cici Arthur - Way Through (LP)
Cici Arthur - Way Through (LP)Western Vinyl
¥3,472

トロントのカントリーミュージックの名手Chris Cummingsとアンビエント・ジャズ・シーンを牽引するマルチ楽器奏者のJoseph Shabason、そして、Sam Wilkesとも共演しているThom Gillの3名が結成した要注目トリオ"Cici Arthur"によるデビューアルバム『Way Through』が〈Western Vinyl〉からアナウンス。端正にアレンジされたAORの美学を、Antonio Carlos Jobimのミッドセンチュリー的な雰囲気やFrank Sinatraの華麗なロマンティシズムとを交配させた素晴らしい作品!(Sam GendelやAndy Shauffともコラボレーションしている名ドラマー、Phil MelansonやShabasonの盟友・Nicholas Krgovich、そして、Owen Palletといった豪華なメンバーが結集。Shabasonの音楽に特徴的な「人間らしさと脆さ」を核とした、内省的で静謐なポップ・ミュージックの傑作。

Carl Stone - Himalaya (2LP)Carl Stone - Himalaya (2LP)
Carl Stone - Himalaya (2LP)Unseen Worlds
¥4,775

Carl Stoneが2010年代に展開した、世界のポップ断片をデジタル的に破砕し、再構成するという美学を多彩に示した2枚組『Himalaya』。2013〜2019年に制作された楽曲をまとめた作品で、東南アジアのストリート録音、アジア圏のポップ、ロックのブレイク、ディスコ的ギター、ヒップホップ的ループ、そしてアフリカ圏のポップスやストリート音楽の断片まで、文化圏を横断する素材が高速で変形し続ける境界なき電子音響。Stoneのタイムスライス技法はここでさらに進化し、サンプルは原型をわずかに残しながらも細かく破砕され、常に揺らぎ続ける。反復はあるがミニマルではなく、常に変化し続ける反復として機能し、クラブ・ミュージック的な推進力と電子音響の精密さが同時に走る。素材の文化的出自は意図的に曖昧化されているが、アフロポップ的なギターの切り返しやコール&レスポンス的な声の断片など、アフリカ圏のストリート音楽の明るいグルーブが印象的で、世界のポップを素材にした実験音楽という方向性がより広いスケールで展開されている。

Carl Stone - Baroo (LP)
Carl Stone - Baroo (LP)Unseen Worlds
¥2,845

Carl Stoneが40年以上にわたり探求してきた音を時間的に破砕し、再構成するという独自の技法が最も鮮明に表れた作品『Baroo』。Max/MSPを使ったライブ・ラップトップ演奏を軸に、サンプル素材を細かく切断し、断片を高速で組み替えることで、リズム、メロディ、ノイズの境界が絶えず揺らぎ続ける電子音響モザイクが立ち上がる。素材は原型をわずかに残しながらも、常に別の姿へ変形し続け、聴き手の認知を刺激する。南米のパーティのざわめき、アジアのポップ、環境音、電子ノイズなど、多文化的なイメージが一瞬だけ浮かび上がり、すぐに別の形へ変わるプランダーフォニクス的多層性。反復はあるがミニマルではなく、常に変化し続ける反復として機能し、クラブ・ミュージック的な推進力と電子音響の精密さが同時に走る洗練された一枚。

Eluvium - Virga III (Crystal Clear Vinyl LP)Eluvium - Virga III (Crystal Clear Vinyl LP)
Eluvium - Virga III (Crystal Clear Vinyl LP)Temporary Residence Ltd.
¥4,253

アンビエント、ミニマルの重要アーティストEluviumことMatthew Robert Cooperによる「Virga」シリーズの第3作が、〈Temporary Residence Ltd.〉から登場。日々押し寄せる残酷なレトリックや暴力、混乱の中で、身近な緑地や排水路、微細な生態系から得たインスピレーションがあると本人が語っており、前作から約5年ぶりとなる本作は、シリーズの核である 神経質な緊張感・コントロールの喪失・再文脈化といったテーマを保ちながら、前作とは対照的に、神聖な休息のような安らぎをもたらす作品となっている。霧がゆっくり形を変えるような微細な揺らぎと、柔らかなドローンが中心に、小さな粒子が光に反射するような電子音や、淡い旋律が浮かんでは消えるテクスチャが重なり、静謐で、内省的な音世界が広がっている。

William Basinski - Melancholia (Opaque Red-Orange Vinyl LP)William Basinski - Melancholia (Opaque Red-Orange Vinyl LP)
William Basinski - Melancholia (Opaque Red-Orange Vinyl LP)Temporary Residence Limited
¥4,093

アンビエント殿堂入りとも呼べる、William Basinskiの2003年発表の傑作が待望のリマスター・ヴァイナル再発。元は80年代に録音していたものを集め、自身のレーベルから発表していたCD-R作品。ピアノやサックス、テープのループから生み出される空間はどれも憂鬱ともなう小さな響きでいて、それらが何曲も集まることで退廃的で静謐な美しさが広がります。マスターピース!

Stephen O'Malley - But remember what you have had (LP)Stephen O'Malley - But remember what you have had (LP)
Stephen O'Malley - But remember what you have had (LP)Portraits GRM
¥3,224
BorisやEarth、Nurse With Woundといった名グループとのコラボレーションでもおなじみドローン/ドゥーム最高峰SUNN O)))の核であり、音の儀式を探究し続けるStephen O'Malleyによる最新ソロ作が〈Portraits GRM〉よりアナウンス。深淵から鳴り響く持続音、空気をたわませるような破格のドローン・サウンドが、記憶と喪失のあわいをゆっくりと揺らすようであり、あまりにも崇高で美しい逸品。カタルーニャ・トゥルトーザの修道院で録音されたという本作は、Greg Andersonとの演奏を通じて、霊性と物質、静けさと崩壊の臨界を行き来する黙示録的サウンド・スケープ。まさに音そのものによる祈りです。
Ben Vida - Oblivion Seekers (LP)Ben Vida - Oblivion Seekers (LP)
Ben Vida - Oblivion Seekers (LP)Shelter Press
¥3,844

「言葉が意味から解放され、音として漂い始める」というコンセプトで、話し言葉の抑揚や呼吸をそのまま音響素材として扱う独自の手法を中心に据えた、ニューヨーク拠点の作曲家Ben Vidaによる『Oblivion Seekers』。Nina Dante、Christina Vantzou、John Also Bennett、Félicia Atkinsonらが声の出演で参加。複数の声が重なり合い、ジェンダーやアクセントが流動的に混ざり合うことで、誰の声でもあり、誰の声でもない集合的な語りが立ち上がる。電子音は控えめに配置され、低いドローンや微細なノイズが声の動きを支えることで、静謐でありながら幻覚的な空間が広がる。静けさの奥で声が多層に漂い、言葉と音の境界がほどけていくその繊細な瞬間をとらえた、声のための実験音響作品。

Ben Vida With Yarn/Wire And Nina Dante - The Beat My Head Hit (LP)Ben Vida With Yarn/Wire And Nina Dante - The Beat My Head Hit (LP)
Ben Vida With Yarn/Wire And Nina Dante - The Beat My Head Hit (LP)Shelter Press
¥3,472
圧巻な声による実験!Marina RosenfeldやRhys Chathamといった先鋭的な面々とのコラボレーションや名バンド=Joan Of Arcへの参加でもよく知られるNYの名シンセ奏者/作曲家Ben Vida。〈iDEAL Recordings〉や〈PAN〉といった名所からも作品を繰り出してきたこの人が今年も最新アルバム『The Beat My Head Hit』を〈Shelter Press〉よりリリース。2005年に設立されたニューヨークのピアノ/パーカッション・カルテットYarn/WireとソプラノヴォーカリストのNina Danteも参加。ピアノにパーカッション、声による編成となった本作では、抑制されたメロディと高められたアトモスフィアが織りなす、瞑想的なモダン・クラシカル・アルバム!DeathprodことHelge Stenによるマスタリング仕様。限定500部。
Gigi Masin - Movement (LP)Gigi Masin - Movement (LP)
Gigi Masin - Movement (LP)Sacred Bones Records
¥3,348

イタリア・ヴェネツィアのアンビエント巨匠Gigi Masinが、2020年『Calypso』以来となる6年ぶりのソロ・フルアルバムを〈Sacred Bones Records〉からリリース。2023年のGreg Foat & Moses Boydとの共作『Dolphin』で見せたジャジーなライブラリー路線を経て、本作では再びアンビエントへと回帰しつつ、動きをテーマにした新たなアプローチを提示。メランコリックな電子音、テクノ的なロボティックな質感、深海のようなアンビエントがシームレスに行き交い、Masinの音楽的探求がさらに広がったことを感じさせる。静けさの中に微細なリズムが脈打ち、風景がゆっくりと変わっていくような、Masinならではの動くアンビエントが全編を貫く。アンビエントを、身体に響く音楽として再定義する意欲作。

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