日本のフリー・ジャズ/アヴァンギャルド音楽の重要人物にして、作曲家、編曲家としても知られるピアニスト、佐藤允彦による希少なアルバムであり、1970年に〈日本コロムビア〉より発売された作品『Holography』が待望のアナログ再発!1941年東京生まれ。オリヴィエ・メシアンと高橋悠治から最も早く影響を受けつつ、ピアニストとして、1950年代後半から1960年代前半にかけて、日本、ヨーロッパ、アメリカのさまざまなジャズコンボで演奏。ジャズのソリスト、編曲家、フリー・プレイヤーとして、あるいは当時のより過激な日本のロックLPのオルガン奏者として、あらゆる道を見事に切り開いていった、まさに「日本版Wolfgang Dauner」と呼べる偉才。本作の両面には、非常に自由なピアノが収められており、実に驚くべき感性を示していると同時に、当時のアヴァンギャルドとの繋がりを反映した自由な瞬間が、後のプロジェクトにも通じる形で、佐藤自身の宇宙的創造感覚と織り交ぜられたものとなっています。