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V.A. - Blorp Esette Volume One (LP)États-Unis
¥3,998
1970年代半ば、当時10代だったLe Forte FourのChip Chapman、Joe Potts、Rick Pottsといった面々によって設立された小さなコミュニティとして始まり、50年もの時を経て少しずつ発展。当初の実験音楽集団やマルチメディア出版社という枠をも超え、一つのシーンともいえる巨大な命脈へと成長を遂げてきた〈Los Angeles Free Music Society〉 (LAFMS)。パサディナの〈Raymond Building〉と〈Poo-Bah Record Shop〉で果てしなく自由であり無秩序なセッションを行いながら、フリー・インプロヴィゼーション、モジュラー・シンセサイザー、ミュージック・コンクレート、自作楽器、ノイズ、メール・アートやアヴァン・ロックを取り込んでいった彼らが1977年に発表したコンピレーション・アルバム『Blorp Esette』が〈États-Unis〉よりアナログ復刻。〈LAFMS〉の初期メンバーであったAce Farren Fordがプロデュースし、Don Van Vliet (aka Captain Beefheart)によるアートワークをフィーチャーした初期の傑作にして、彼らの中核をなすSmegmaやLe Forte Fourのみならず、The Residents (!)なども参加した重要コンピ!インサート付属。ナンバリング入りの限定500部。
Alva Noto, Ryuichi Sakamoto - Insen (Remaster) (2LP)NOTON
¥5,329
V.I.R.U.S.の5枚のアルバム・シリーズの第2弾に当たるアルヴァ・ノトと坂本龍一によるコラボレーション・アルバムであり、2005年に発売された『Insen』がリマスタリング仕様で史上初のアナログ・リイシュー。電子楽器とアコースティック楽器との相互作用の可能性を追求したアルバムにして、すべての感情と記憶の器ともいうべき大傑作!8つのコンポジションを通して、カスケード・ピアノのエコーは、デジタル・ブレイクのタペストリーと結合、衝突、溶解し、その活力を増していきます。未発表ボーナス・トラックの”Barco”を追加収録。2021年に〈Calyx Studio〉とのコラボレーションでのリマスタリング&Carsten Nicolaiによるアルバム・アートワーク・デザイン仕様。

David Dunn - Angels and Insects(天使と昆虫)30周年記念エディション (CD)Em Records
¥2,970
デヴィッド・ダン『天使と昆虫』リリース30周年記念エディション。ダン自身による秀逸な解説を日本語訳で掲載し、オカルトと混沌が渦をまくこの傑作をアーカイブ。これこそCDが相応しい!
ポスト・ケージ世代のアメリカの作曲家/サウンドアーティストのデヴィッド・ダンは、音響生態学・生物音響学の第一人者で、ICCでの展覧会「サイレント・ダイアローグ」(2007)でもレクチャーを行ったその筋の最先端。そんなダンのCDデビュー作『天使と昆虫』(1992)は、超自然的な天界の天使の名前と、自然界の水中に棲む昆虫という、二つの極端な世界とのコミュニケーションに焦点を当てた驚くべき包括的なアルバムである。同時に、彼が取り組んでいる音を媒介にした自然環境・社会環境と生命体の相互作用、そのポスト・サウンドスケープの方向性もしっかり提示されている。(これを「環境音楽」と勘違いすれば100% クレーム返品!)
収録作のひとつ「49の善き天使の表」は、ルネサンス期の数学者・占星術師ジョン・ディーと霊媒エドワード・ケリーの神秘的な調査に基づく、コンピュータ処理された声のための作品。400 年前、天使の言葉というふれこみでディー博士が発明した「エノク語」をテキストにし、天使(=エイリアン)の声の音響化を試みたオカルティックな実験作で、まるで魔方陣の上で空間が裂け、声が漏れてくるかのような怪しさとカッコ良さは悶絶必至!
もう一方の「混沌と池の創発的な精神」は、水辺に棲む昆虫が発する、人間が耳にすることのできないマイクロ音をデジタルフィールド録音し、人間界での可聴音に調整して提示されたオーディオコラージュ作品。ここでも音を媒介にした異界と人間の接近遭遇が図られるが、昆虫(=エイリアン)がコミュニケーションする音は「人間が作り出したほとんどの音楽よりも複雑な順序で構成されているかのような」(解説より)凄まじいもので、それを前に人間のなす術はない。ダンの転機となる重要作でもある。
=作品仕様=
+ CD(通常ジュエルケース)
+ 24頁ブックレット(英語・日本語訳)、帯付き
+ 解説;デヴィッド・ダン
TRACKS:
「49の善き天使の表」(1991)
1. Segment 1 (4:06)
2. Segment 2 (4:05)
3. Segment 3 (4:05)
4. Segment 4 (4:00)
5. Segment 5 (4:00)
6. Segment 6 (4:05)
7. Segment 7 (4:07)
8. 「混沌と池の創発的な精神」(1991)[24:31]
ポスト・ケージ世代のアメリカの作曲家/サウンドアーティストのデヴィッド・ダンは、音響生態学・生物音響学の第一人者で、ICCでの展覧会「サイレント・ダイアローグ」(2007)でもレクチャーを行ったその筋の最先端。そんなダンのCDデビュー作『天使と昆虫』(1992)は、超自然的な天界の天使の名前と、自然界の水中に棲む昆虫という、二つの極端な世界とのコミュニケーションに焦点を当てた驚くべき包括的なアルバムである。同時に、彼が取り組んでいる音を媒介にした自然環境・社会環境と生命体の相互作用、そのポスト・サウンドスケープの方向性もしっかり提示されている。(これを「環境音楽」と勘違いすれば100% クレーム返品!)
収録作のひとつ「49の善き天使の表」は、ルネサンス期の数学者・占星術師ジョン・ディーと霊媒エドワード・ケリーの神秘的な調査に基づく、コンピュータ処理された声のための作品。400 年前、天使の言葉というふれこみでディー博士が発明した「エノク語」をテキストにし、天使(=エイリアン)の声の音響化を試みたオカルティックな実験作で、まるで魔方陣の上で空間が裂け、声が漏れてくるかのような怪しさとカッコ良さは悶絶必至!
もう一方の「混沌と池の創発的な精神」は、水辺に棲む昆虫が発する、人間が耳にすることのできないマイクロ音をデジタルフィールド録音し、人間界での可聴音に調整して提示されたオーディオコラージュ作品。ここでも音を媒介にした異界と人間の接近遭遇が図られるが、昆虫(=エイリアン)がコミュニケーションする音は「人間が作り出したほとんどの音楽よりも複雑な順序で構成されているかのような」(解説より)凄まじいもので、それを前に人間のなす術はない。ダンの転機となる重要作でもある。
=作品仕様=
+ CD(通常ジュエルケース)
+ 24頁ブックレット(英語・日本語訳)、帯付き
+ 解説;デヴィッド・ダン
TRACKS:
「49の善き天使の表」(1991)
1. Segment 1 (4:06)
2. Segment 2 (4:05)
3. Segment 3 (4:05)
4. Segment 4 (4:00)
5. Segment 5 (4:00)
6. Segment 6 (4:05)
7. Segment 7 (4:07)
8. 「混沌と池の創発的な精神」(1991)[24:31]

Tomoko Sauvage - Musique Hydromantique (LP)Shelter Press
¥3,462
廃盤デッドストック入荷、お見逃しなく!and/OARやChampion Versionからも登場している横浜出身の日本人アーティストでパリ在住のTomoko Sauvageのセカンド・ソロアルバムが、Félicia Atkinson主宰の名レーベル、Shelter Pressから発表した2017年作。
建築や温度、湿度、人間の存在から影響を受けた環境音響の実験と即興に関する音楽を作り上げてきたTomoko Sauvage。彼女は10年以上にわたり、フランスの様々な州の水や、電子機器と組み合わせた水の健全性や視覚的な特性を調査してきました。本作もまた、自然音をシミュレートしたシンセサイザーとハイドロフォン(水中マイク)で増幅された視覚的サウンド・アート。絶えず変化していく要素要素、遅延される環境音がドローン状の膜のように広がり、空間ごと時間を真空パックするエコー・チェンバー。地味なようでいて、多彩な一面が顔を覗かせる圧倒的な変化と変遷が楽しめる環境音響の極北的作品。そして、Rashad BeckerによるDubplates&Masteringでのマスタリングと作品を取り巻く環境も完璧。限定500部
建築や温度、湿度、人間の存在から影響を受けた環境音響の実験と即興に関する音楽を作り上げてきたTomoko Sauvage。彼女は10年以上にわたり、フランスの様々な州の水や、電子機器と組み合わせた水の健全性や視覚的な特性を調査してきました。本作もまた、自然音をシミュレートしたシンセサイザーとハイドロフォン(水中マイク)で増幅された視覚的サウンド・アート。絶えず変化していく要素要素、遅延される環境音がドローン状の膜のように広がり、空間ごと時間を真空パックするエコー・チェンバー。地味なようでいて、多彩な一面が顔を覗かせる圧倒的な変化と変遷が楽しめる環境音響の極北的作品。そして、Rashad BeckerによるDubplates&Masteringでのマスタリングと作品を取り巻く環境も完璧。限定500部

James Rushford - Lake From The Louvers (LP)Shelter Press
¥3,194
カナダのサウンド・アーティストとCrys Coleとのエクスペリメンタル・デュオOra Clementiなどを始め複数のグループへ参加、豪州の実験音楽系聖地〈Black Truffle〉や〈Unseen Worlds〉といった名門にも名を連ねる豪州出身の作曲家/パフォーマーのJames Rushfordの最新作。Joe TaliaやOren Ambarchiを始めとした〈Black Truffle〉周辺人脈との共作も数多く発表しているこの人ですが、当店でも人気の女性実験作家、Félicia Atkinsonらが主宰する仏のレーベル/プラットフォーム〈Shelter Press〉から初登場。コンクレート・サウンド、エレクトロニクス、楽器のために書かれたというソロ作品で、スイス・ジュネーヴのレマン湖畔でアーティスト・レジデンシー〈La Becque〉での滞在中に制作されたサイケデリックなドローン・アルバムに仕上がっています。まるで、晩年のモネの作品のような光の煌めきがイメージと反射、前景と背景、表面と深みの区別を取り去ってくれる、一連なりの音の断片。Stephan Mathieuの手によるマスタリング、〈Dubplates & Mastering〉でのアナログ・カットと鉄壁の布陣。限定500部

Malvern Brume - Body Traffic (LP)MAL Recordings
¥3,417
レーベル分完売につきお見逃しなく。Elle AndrewsとJon Kが主宰する英国・ロンドン拠点の要注目レーベル〈MAL Recordings〉からは、Helmが運営する〈Alter〉や〈Kashual Plastik〉といった名所からも作品を送り出してきた、同地のエクスペリメンタル・アンダーグラウンドの秘蔵っ子、Rory Salter aka Malvern Brumeの新作LPがアナログ・リリース。Coilの荒涼としたリチュアル・マジックと、BBC Radiophonic Workshopの最も実験的でミニマルなフリンジの間のどこか、レアでエキセントリックでミステリアスなミッシング・リンク的作品!Rashad Beckerによるマスタリング&デラックス・スクリーン・プリント・スリーヴ仕様。デザインはJon Kが担当。限定300部。

Katalin Ladik - Water Angels (LP)Alga Marghen
¥3,176
Henri Chopinも賞賛。旧ユーゴスラビア(現在のセルビアのノヴィ・サド)出身、現在は1990年代に暮らしていたハンガリー・ブダペストに拠点を置く詩人、女優、ヴィジュアル・アーティストのKatalin Ladik。70年代に詩人として活動を始め、やがて、パフォーマンスへと発展、パフォーマンス・アートや実験音楽、メール・アート、コラージュ、写真などを取り入れた独自の演劇的言語を築き上げた彼女の未発表曲 (1989-2019)を収録した一枚がイタリアの〈Alga Margen〉からアナログ・リリース。東ヨーロッパのフェミニズム問題と結びついた活動を繰り広げた現代の最も先駆的なアーティストの一人であったLadikの作品は、女性アーティストが直面する個人、社会、実存の困難を反映したもので、その作中には、二重構造や性的に曖昧な人物、ジェンダーを中和する要素などが繰り返し登場。また、60年代から70年代にかけては、セルビアの前衛的な演劇集団である〈Bosch + Bosch〉の女優としても活動しています。限定300部。

Li Yilei - 之/OF (Clear Vinyl LP)Métron Records
¥3,637
ロンドンを拠点に活動するパフォーマンス&サウンドアーティストのLi Yileiが、冥丁や7FOらの作品も知られる英国の要注目レーベルである〈Metron Records〉から2021年にリリースし、各所でも大きな話題を呼んでいたエクスペリメンタル/アンビエント傑作『之 / OF』を漸くストックできました。アナログ・シンセサイザーやヴォーカル・サンプル、フィールド・レコーディング、ヴァイオリン、古琴などの弦楽器を用いながら、詩や計時といった宋の芸術や絵画、特に花や鳥の絵などをテーマに作り上げた、広大な時間を感じさせる傑作!
Deathprod - Sow Your Gold In The White Foliated Earth (LP)Smalltown Supersound
¥3,367
Harry BertoiaやMichael O'Shea、北インド古典音楽のファンにも激激レコメンドです!〈Rune Grammofon〉や〈Touch〉といった各地の名門から傑出した作品を送り出してきたのみならず、前衛即興グループSupersilentなどへの参加も知られるノルウェーの実験電子音楽家Helge Sten, aka Deathprodによる3年ぶりの最新アルバムが、北欧のエレクトロニック・ミュージック/ニュー・ジャズ/実験音楽の一大集積地である〈Smalltown Supersound〉より登場。2014年にオスロで行われた現代音楽フェスティバル〈Ultima Festival〉の際に、前衛作曲家Harry Partchの創作自作楽器のコレクションにアクセスすることを許された体験から出発した傑作サウンドアート作品。
Brunhild Ferrari, Christoph Heemann - Sturmische Ruhe (LP)Black Truffle
¥3,894
これは今年度重要物件。近年も再評価の進むエレクトロ・アコースティックの巨匠、Luc Ferrariの奥方であり、我らがジム・オルークとの共作アルバムもかなり極上だったBrunhild Ferrari、そして、H.N.A.S.やMimirでもお馴染みの独音響職人Christoph Heemannによる初となるコラボレーション作品がOren Ambarchi主宰の豪州実験系聖地〈Black Truffle〉よりアナログ・リリース。2011年から2014年にかけて、夫のリュック・フェラーリとも共有されていたパリのスタジオにて制作。悪天候での雨や嵐の録音が元となっており、それらは、処理/編集され、エレクトロニクスと溶け合わされることで、非常に不穏かつ神話的なリスニング体験を生み出しています。

David Tudor - Monobirds (2LP+Booklet)Topos
¥11,662
これは全アブストラクト/ノイズ・ファン歓喜の大傑作!John CageやMerce Cunninghamといった面々の深い関係でも知られ、ノイズファン始めエクストリーム層にも愛されてやまないピアニスト/現代音楽家であり〈Folkways〉や〈Cramps〉〈Lovely Music〉など数々の名門レーベルにその名を残す英傑、David Tudor。その知られざる貴重録音を収めたアナログ盤ダブル・パックが〈TOPOS〉から到来。1969年12月、インド西部グジャラート州アーメダバードにある国立デザイン研究所の音楽スタジオにて、自身がアメリカから持ち込んだ設置したムーグ・シンセサイザーを用いて行った一連の録音”Monobird”を一枚目に、10年後の1979年3月1日に、ニューヨークのディスク〈Xenon〉で行われたレコーディングでは、前述の録音からの1曲をメイン・ソース・トラックとして使用した2テイクを制作し二枚目に収録。〈Xenon〉でのパフォーマンスと”Monobird”の関係を考察した中井悠氏によるエッセイ『When David Tudor Went Disco』が付属。
John Cage - Variations VII (2LP)TOPOS
¥7,289
最近は、David Tudorの特大物件を出版していた〈TOPOS〉から到着。1950年代後半から1960年代前半にかけてニューヨークで行われたアート、ダンス、音楽の並外れた活動の集大成であると同時に、これらの分野の作家たちがテクノロジーを作品に取り入れるという新しい時代の始まりを告げることとなったイベントであり、1966年の10月13日〜23日にかけて開催された一連のパフォーマンス・シリーズである〈9 Evenings〉。1965年末、ベル電話研究所の研究エンジニア、Billy Klüverが招聘したJohn Cage、Lucinda Childs、Öyvind Fahlström、Alex Hay、Deborah Hay、Robert Rauschenberg、David Tudorというニューヨーク拠点の豪華面々が彼の研究所のエンジニア/科学者の仲間とともに、アーティストの音楽パフォーマンス向けの装置を開発し、この音響システムの中で、デヴィッド・チュードアが編成した変調手段を利用し、通信回線から電話線、マイク、楽器の代わりに様々な家庭用電化製品、周波数発生器などを用いて行われたこのイベントのパフォーマンスを収録した作品。

Walter Smetak - Smetak (LP)Buh Records
¥4,137
実に150点にも及ぶ楽器を製作した楽器創作者にして、チェリスト、作曲家、彫刻家、作家という実に多彩な顔を持つスイス出身の偉才であり、バイーアのアヴァンギャルドの象徴的な人物としてトロピカリズモの台頭へと大きな影響を及ぼしたともされるWalter Smetak。1969年以降、バイーア大学で実験音楽の様々なワークショップも行ってきた彼が1974年に〈Philips〉に残したサウンド・アート/アヴァン音楽傑作物件がナンと史上初の復刻!Caetano VelosoとRoberto Santanaがプロデュースし, Gilberto Gilなどがサポートした恐るべき一枚。版元は90年代ペルー産地下ノイズ・コンピを送り出したりと、ペルーの首都リマ拠点に南米の知られざる前衛音楽の命脈を掘り起こしてきた〈Buh Records〉。使用した楽器のカタログや蔵出しの豪華写真を新たに掲載した豪華ブックレットが付属。リマスタリング仕様。ライナーもヴェローゾの手によるものです(!)限定500部。
Alvin Curran - Drumming Up Trouble (LP)Black Truffle
¥3,497
Gruppo di Improvvisazione Nuova ConsonanzaやAMMとともに世界初の実験音楽家コレクティヴのひとつであるMEVことMusica Elettronica Vivaをフレドリック・ジェフスキー達とともに66年結成、半世紀以上にも及ぶキャリアを誇る、現代の実験音楽界において最も重要な作曲家であるAlvin Curran。アメリカとヨーロッパの前衛・実験音楽の架け橋となった偉才による未発表アルバムが〈Black Truffle〉から堂々アナログ・リリース。2018年から2021年にかけて録音された作品と、タイトル通り、80年代初期に遡るサイドロング・エピックを集めた『Drumming Up Trouble』は、同氏の博学で雑食な音楽世界におけるこれまでほとんど知られていなかった側面、つまりサンプリングやシンセサイザーによるパーカッションの実験に焦点を当てたものとなっています。ドラムマシーン・ファンク、狂気的なインプロヴィゼーション、抑制されたエレクトロニクス、巨大で重層的なクラスターに溶け込んだワイルドな自家製音楽であり、Pekka Airaksinenの傑作『Buddha of the Golden Light』とも並ぶ、ポリリズムで荒々しく不安定な傑作録音!

Donato Dozzy - 12H (2CD)Presto!?
¥3,463
2019年にリリースされていた超重要作をストック。NeelことGiuseppe Tillieciとのアンビエント・テクノ/エクスペリメンタル・デュオ、”Voices From The Lake”としての活動も有名ですが、漆黒のダブ音響派テクノの最先端にいるプロデューサー、Donato Dozzyによるアルバム。Lorenzo Senni主宰のイタリア現行エクスペリメンタル界の台風の目〈Presto!?〉から発表されていたもので、イタリア・ミラノの現代美術センターである〈Pirelli Hangar Bicocca〉とクラブ〈Ex Cinema Aramis / Strip Tease〉で開催された、Lorenzo Senniがキュレーションを、〈Presto!?〉と〈Warp Records〉がサポートする2部構成イベント『Positive Feedback』に関連したもの。イタリア国立21世紀美術館(=MAXXI)のディレクターを務めているBartolomeo Pietromarchiがキュレーションし、ローマのテヴェレ川にまたがる橋「Pont de la Musique-Armando Trovajoli」にて発表された、Donato Dozzyのサウンド・インスタレーション音源を約2時間にも渡って収録したアルバム。冒頭から既に天上突破を果たしますが、アップデートされたニューエイジ観を示したアンビエント・サウンドスケープとアクアティックなディープ・テクノの狭間で揺らぐ長尺の好トラック群を12曲収録。Giuseppe Ielasiによるマスタリング。全音楽好きにレコメンドの一枚です!
Toshiya Tsunoda - Landscape and Voice (LP)Black Truffle
¥3,496
長年に渡り傑出したフィールド・レコーディング/エクスペリメンタル作品を世に送り出してきた邦人サウンド・アーティスト、角田俊也。初期の名作シリーズ作品「Extract From Field Recording Archive」をコンパイルした5枚組CDボックスも当店大ヒットだったこの人の最新アルバム『Landscape and Voice』(風景と声)が〈Black Truffle〉からアナログ・リリース。角田氏は、彼の故郷である三浦半島の屋内外の様々な環境を、しばしばパイプやボトルなどの容器などを用いて捉えた、初期の『Extract from Field Recording Archive』シリーズでの繊細な空気感でも多くのリスナーを魅了してきた名作家。近年では、フィールド・レコーディングは「記録」ではなく「描写」としてとらえるべきだという彼の主張の意味を探求しているとのこと。本作は、6人の声による母音と、ループされるフィールド・レコーディングの短い断片を組み合わせたもので、そのノイズの特性は子音を示唆するものとなっています。現代のサウンドアートにおける最も深い思想家の一人によるラディカルな提案を全3篇収めた意欲作!Lasse Marhaugによるデザイン、自身のライナーノーツが収録。

Mixed Band Philanthropist - The Impossible Humane (LP)Staubgold
¥2,479
デッドストック入荷。"Anti Music"をスローガンに掲げ、音楽とそのフィジカル作品の両面へと全生命を費やし、「アンタイ作品」とされる無音レコードなどの制作を始め、独自のコンクレート・ノイズの世界を作り上げてきたカルト・アイコンにして、英国ノイズ/インダストリアルの最重鎮、The New Blockaders。「真に献身的なノイズ・アーティストの先駆け」とUSノイズ聖地〈RRR〉主宰のRon Lessard (Emil Beaulieau)にも言わしめたTNBのサイド・プロジェクト、Mixed Band Philanthropistが、1987年に独アヴァン系名門〈Selektion〉からアナログ・リリースした激レアな一枚『The Impossible Humane』の〈Staubgold〉からの2014年再発盤。 Andrew Chalk、Asmus Tietchens、Giancarlo Toniutti、Merzbow、Nurse With Wound、Organum、Etant Donnesなどなど当時のノイズ/アヴァン系の重鎮たちによる音源から、60年代のポップ・ソング、レゲエの断片、スピードアップさせたレコード、電子音まで推定3000にも及ぶという膨大な音源の数々を混ぜ合わせた破格の音塊。まさに大大大名盤!限定400部。
Marco Monfardini - Detect (LP)Aesthetical
¥3,879
〈Sync〉レーベルの主宰者としても知られるイタリアの実験音楽家/メディア・アーティスト、Marco Monfardini。名門〈Cyclic Law〉の傘下に始動した要注目レーベルにして、Mika Vainioの盟友Franck Vigrouxも傑作を残している〈Aesthetical〉からは、その最新タイトル『Detect』がアナログで登場。人間の耳には聞こえない電子機器からの電磁放射によって発生する音、「聞こえない音」のデコーディングをベースに研究を重ねた成果を披露した意欲作!〈Touch〉~〈Raster-Noton〉作品が好きな方にも勿論レコメンドできる激渋なポスト・ノイズ/サウンド・アート作!限定300部。
Ann Eysermans - For Trainspotters Only (LP)cortizona
¥3,749
廃盤最終入荷です。限定400部。これは別次元な霊能、異能・・・・「あちら側」の空気へと呑まれます。〈Creel Pone〉も掘り起こしていた占星家/心理学者なカルト・ニューエイジ、Jean HoyouxやAnna Homler率いるLuz Azulなどを始め、地味ながらも実にニッチで好奇心をくすぐるリリースを展開する〈cortizona〉から恐ろしい物件が到着。ベルギーを拠点に活動する女性コントラバス奏者のAnn Eysermansによる驚異のデビュー作がアナログ・リリース。4台のディーゼル機関車とハープに捧げた作品で、機関車とハープの音だけで構成されているという冥界突入”ここではないどこか”のモダン・クラシカル”Prelude For Four Diesel Locomotives And Harp”や”Fuga For Four Diesel Locomotives And Harp”など、Alice Coltraneの自由な精神からChris Watsonのフィルレコ、Claire Rousayのマジック・リアリズムまでも溶け合わせた没入度激MAXな音源満載!ここの作品としては間違いなくベストリリースです。こりゃ持っとけ!

Pauline Oliveros & Reynols - Half a Dove in New York, Half a Dove in Buenos Aires (LP)Smalltown Supersound
¥3,987
〈電子雑音〉6号でも10ページにも及ぶ巻頭特集が組まれるなどカルト的な人気を博し、昨今は新録も発表しているアルゼンチンの伝説的な前衛音楽集団ことReynols、そして、「ディープ・リスニング」をコンセプトに掲げてきた米女性実験音楽家重鎮であり先駆者、故・Pauline Oliverosというアヴァンギャルドの二大巨頭のコラボ演奏を収めた未発表作品である『Half a Dove in New York, Half a Dove in Buenos Aires』が、北欧ノルウェーの大名門レーベル〈Smalltown Supersound〉よりアナログ・リリース。1999年8月27日、ニューヨークとブエノスアイレスという何千マイルも離れた場所でインターネットを通じ、遠隔で行なったコラボ演奏を収めたアルバムが、22年の時を経て2021年にようやくミックスダウンされ、DeathprodことHelge Stenによるマスタリング仕様で登場。オリヴェロスの織りなすアコーディオンのサウンドスケープとレイノルズの野生的なフリー・ノイズが完全にブレンドされたアルバム。Lasse Marhaugによるデザイン。Pauline Oliveros自身によるライナーノーツが付属。限定500部。
Gordon Mumma - Gordon Mumma - Studio Retrospect (CD)Lovely Music
¥2,229
Alvin Lucier、David Behrman、Robert Ashleyらと率いた世界的にも最初期の先駆的実験音楽コレクティヴ”Sonic Arts Union”での活動もよく知られる米国の実験/電子音楽界のドン、Gordon Mumma。同国の前衛音楽の一大集積地〈Lovely Music〉から2000年に発表された重要音源満載のコンピレーション・アルバム。傑作として名高い79年ファーストからの"The Dresden Interleaf 13 February 1945"、"Music From The Venezia Space Theatre"、 86年「Mesa / Pontpoint / Fwyyn」の”Pontpoint”など全6曲を収録した決定版。自身によるライナーノーツが付属。
V.A. - Revolutions Per Minute (The Art Record) (2LP)Song Cycle Records
¥1,998
現代アート作家の"音盤"のディスクガイド「Broken Music」にも掲載された名作!ニューヨークの現代美術館、”Ronald Feldman Fine Arts”が82年に発表していた記念碑的サウンド・ワークが、Edward ArtemievからChristina Kubisch、Hans-Joachim Roedeliusまで幅広くアヴァン/実験系を手掛けるロンドンの[Song Cycle Records]より180G重量盤で復刻!Jud Fine、Terry Fox、Vincenzo Agnetti、Chris Burden、David Smyth、Joseph Beuysら豪華ギャラリー・アーティストによる3分~5分程度の音源をそれぞれ収録。激ヤバなミュージック・コンクレートやフィールド・レコーディング、スポークン・ワードをはじめとしたバラエティに富んだ作品の数々で、たたみ掛ける圧倒的な音像には昏倒必至です。ゲートフォールド・スリーヴ仕様。
Michael Anklin - Mekonium (LP)Sais Records
¥3,441
当店おなじみのカルト・エクスペリメンタル・レーベルこと〈Marionette〉からのKilchhofer作品への参加も知られるスイス在住のドラマー/パーカッショニストであり、実験音楽集団のUFOやSFリチュアル・バンドLiebesliedといったグループにも参加しているMichael Anklin。水力発電ダムのフィールド・レコーディングやメタル・パーカッション、分解されたファゴットを用いたエレクトロアコースティック的なサウンドを展開する極めて独創的な音楽家である同氏による初ソロ・デビュー作品が〈Sais Records〉から登場。Giuseppe Ielasiの〈Senufo Editions〉のサウンド・アートからMichael Rantaのキネティックな東西のサウンドスケープからValentina Magalettiの謎めいたサウンドまでもが渾然一体となったミステリアスで古代的な空想音楽集!
Pauline Oliveros, Stuart Dempster, Panaiotis - Deep Listening (2LP)Important Records
¥4,976
版元完売、最終入荷です。帰還不能の深度です...!! 米女性実験音楽家重鎮であり先駆者、Pauline Oliverosが89年に発表した金字塔「Deep Listening」の30周年を祝し、電子/実験音楽の一大聖地[Important Records]より、同作とDeep Listening Band名義での91年作から抜粋された音源をコンパイルした2LPが到来!! 89年に現代音楽の名所[New Albion]から発表した人気作「Deep Listening」と、Deep Listening Band名義で同レーベルに残した「The Ready Made Boomerang」からセレクトされた音源が収録した拡張再発盤。静謐な音場のなかで異次元を生み出すアコーディオン・ドローン、自身のヴォイスで響き渡らせる漆黒のマントラ、文句無しに深く厳かな世界がここに。ゲートフォールド・スリーヴ仕様。演者とエンジニアによる回想録John Cageによるテキストが付属。限定500枚。一生ものお探しの方如何でしょう?
