Gruppo di Improvvisazione Nuova ConsonanzaやAMMとともに世界初の実験音楽家コレクティヴのひとつであるMEVことMusica Elettronica Vivaをフレドリック・ジェフスキー達とともに66年結成、半世紀以上にも及ぶキャリアを誇る、現代の実験音楽界において最も重要な作曲家であるAlvin Curran。アメリカとヨーロッパの前衛・実験音楽の架け橋となった偉才による未発表アルバムが〈Black Truffle〉から堂々アナログ・リリース。2018年から2021年にかけて録音された作品と、タイトル通り、80年代初期に遡るサイドロング・エピックを集めた『Drumming Up Trouble』は、同氏の博学で雑食な音楽世界におけるこれまでほとんど知られていなかった側面、つまりサンプリングやシンセサイザーによるパーカッションの実験に焦点を当てたものとなっています。ドラムマシーン・ファンク、狂気的なインプロヴィゼーション、抑制されたエレクトロニクス、巨大で重層的なクラスターに溶け込んだワイルドな自家製音楽であり、Pekka Airaksinenの傑作『Buddha of the Golden Light』とも並ぶ、ポリリズムで荒々しく不安定な傑作録音!