Henri Chopinも賞賛。旧ユーゴスラビア(現在のセルビアのノヴィ・サド)出身、現在は1990年代に暮らしていたハンガリー・ブダペストに拠点を置く詩人、女優、ヴィジュアル・アーティストのKatalin Ladik。70年代に詩人として活動を始め、やがて、パフォーマンスへと発展、パフォーマンス・アートや実験音楽、メール・アート、コラージュ、写真などを取り入れた独自の演劇的言語を築き上げた彼女の未発表曲 (1989-2019)を収録した一枚がイタリアの〈Alga Margen〉からアナログ・リリース。東ヨーロッパのフェミニズム問題と結びついた活動を繰り広げた現代の最も先駆的なアーティストの一人であったLadikの作品は、女性アーティストが直面する個人、社会、実存の困難を反映したもので、その作中には、二重構造や性的に曖昧な人物、ジェンダーを中和する要素などが繰り返し登場。また、60年代から70年代にかけては、セルビアの前衛的な演劇集団である〈Bosch + Bosch〉の女優としても活動しています。限定300部。