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CTM(Posh Isolation)も参加!この3年間、彼女のシェルターだった、孤独と隠れた場所について。Silvia KastelやSsiege、Hoshina Anniversary、Sharp Veinsなどを始めとして、世界各地の尖鋭的作家を選りすぐってきたAndrew Lyster主宰の名レーベル〈Youth〉から最新物件!インド生まれ、イタリア拠点のミュージシャン、プロデューサー、DJであり、以前はPetit Singeとしてミラノのエクスペリメンタル・シーンのアイコン的存在である〈Haunter Records〉から傑出した作品を送り出していたHazina Francia。それぞれポスト・クラブ系の注目レーベルであるWhy Beの〈Yegorka〉やNkisiの〈INITIATION〉からも秀逸な作品を送り出してきたTadleeh名義としての初となるLP作品『Lone』が登場。10年以上にわたって、欧州のエレクトロニック・アヴァンギャルドの最も影響力のあるサークルの中で活動。インド人の伝統と最も深く最もダークなテクノとUKクラブ・ミュージックへの愛を対話させ、強力な作品たちを生み出してきた彼女による。内面的な問いかけに満ちた作品。
昼下がりに目を閉じて聴いていたい白昼夢的アンビエント・トリップ!〈Metron Records〉からの不眠症に悩む両親に捧げたアンビエント作品も優美な内容であった、ベルリンのアンビエント作家Florian T M Zeisigと、PVASとしても活動するJordan Jurasのコラボ・ユニット”NUG”。〈3XL〉からのデビュー・アルバム『Napping Under God』に続く2年ぶりとなった最新アルバム『Bong Boat』が〈West Mineral Ltd.〉よりアナログ・リリース。2022年2月にドイツ・ヒナングで録音、11月にベルリンでミックス。彼岸との境目で漂いっぱなしの催眠アンビエント/エクスペリメンタルを全9曲収録した素晴らしい内容です!名匠Rashad Beckerによるマスタリング仕様。
ポルトガル・リスボンのゲットー・ハウス・シーンからエレクトロニック・ミュージックの世界最難関な名門〈Warp〉にまでも登りつめた鬼才にして、アンゴラ発祥のダンス・ミュージック「クドゥロ」をアップデートさせた独自のサウンドを突き詰める〈Príncipe〉の代表格DJ Nigga Foxによる最新アルバム『Chá Preto』がアナログ・リリース!バティーダとクドゥロの常識を覆し、実質的に何光年も先を行くような新しい道を切り拓いてきた彼による最新タイトル!サウンドの慣習をすべて濾過し、見事なまでに奇妙な領域へと物事を推し進めた実験的ダンス・トラックを全6曲収録。限定800部。
前作も夢うつつで美しいアンビエント作品を送り届けていたLA拠点の作曲家Celia Hollanderによる最新アルバムが、LAのインディペンデントな音楽シーンの英気を一身に引き受けるMatthewdavid主宰の名門〈Leaving Records〉よりアナログ・リリース。本作は、「音楽を作る」という動き、つまり人類の中を流れる目に見えない力強い流れへのオマージュが込められた作品となっており、瑞々しく喚起的なモダン・クラシカル/アンビエント・ピアノ小曲を全18編収録。Robert HaighやJohn Carroll Kirby『Conflict』、Dylan HennerのSu Tissue「2nd Movement」カヴァーなどが好きな人にもたまらない逸品です!
前作も当店大ヒット!ニューヨークを拠点に活動、インド生まれでアメリカ在住の作曲家でありモジュラー・シンセサイザー奏者、そして、ヴォーカリスト、技術者、エンジニアという多種多様な側面を持つ要注目の女性作家、Arushi Jain。2021年の独創的な作品『Under the Lilac Sky』の続編である2024年最新作『Delight』が、LAのインディペンデントな音楽シーンの英気を一身に引き受ける大名門〈Leaving Records〉より登場!「喜びはアクセス可能であり、それを育む実践は必要な努力である」というシンプルな命題が盛り込まれた意欲作。瞑想的なシンセ・ニューエイジの傑作だった前作を土台に、よりアーティスティックな方向へとシフト。ディーヴァとしての才覚を感じる素晴らしい内容!インド古典音楽特有のメロディックな枠組みであるラーガ・バゲシュリからインスピレーションを得た本作では、感情、イメージ、美への憧れを織り交ぜながら、ジャイナ教は喜びが常に存在するという信念を植え付けることを目指した本作では、例えそれが容易に見つからない場合でも積極的に探す必要性を主張しています。
Om UnitやMoiré、John Fruscianteなどのリリースも知られるベルリンの先鋭的レーベル〈Acid Test〉から、ウィーンのTin ManことJohannes Auvinenがリリースしたカタログ1番目の作品がリプレス。A面にはオリジナルの"Nonneo"と2024年にリワークされた "Mystified Acid"、B面にはイタリアのテクノ・マスターDonato Dozzyによるヒプノティックな "Nonneo "リミックスを収録。マシンの中に常にハートを探し求める、Tin Manのヴィンテージへの愛が甘美なバランスでパッケージされた逸品。Rashad Beckerの手による〈Clunk〉でのマスタリング仕様。
現代のオルタナティヴな音楽シーンを活気づかせる大人気作家Sam Gendelとのコラボ作『Music for Saxofone and Bass Guitar』は当店でも超超超ビッグ・ヒット。LAの豊穣なインディペンデントな音楽世界を次世代へと導く要注目ベーシストSam Wilkesの最新アルバムがやはり〈Leaving〉から出てしまいます・・・・・あまりにも豊穣であり、何よりも欲張りです。もしも、〈International Anthem〉のもとで、Carlos Niño、Quincy Jones、Tortoise、J Dillaが一堂に介したら...?、とでもいう様な、壮大な夢を現実のものにします。ジャズという枠から大いにハミ出ることが真の現代のジャズ・ミュージシャンたる所以なのか、これぞ、20年代以降のプログレッシヴなサウンドの一つの頂点と言えます。Flying Lotus『Yasuke』にも参加したピアニスト/サウンド・デザイナーのChris Fishman、〈Big Dada〉や〈Brainfeeder〉作品まで引っ張りだこなキーボーディストJacob Mann、〈Revivie Musi〉の「six drummers you should know about」にも選ばれたドラマーでもあるChristian Eumanといったきわめて豪華面々がサポート。
昨今の異常音楽視点からも激推しな屈折的ミニマル・ウェイヴが満載の怪盤!阿木譲氏主宰の関西アンダーグラウンドの伝説的レーベル〈Vanity Records〉に残された関西実験音楽シーンの重要なドキュメントにして唯一のLP作品『R.N.A.O Meets P.O.P.O』でも知られる名ユニット、R.N.A. Organism。長い間お蔵入りとなっていた恐るべき楽曲群を収めた幻の作品『Unaffected Mixes plus』が、EP-4の佐藤薫主宰の〈φonon 〉(フォノン)から奇跡のアナログ・リリース。後にEP-4となる佐藤氏がプロデュースを手掛けた作品でありながら、極端すぎるという理由でレーベルからリリースを却下されていた作品のオリジナルミックスが保存されたカセットテープが発掘され、実に40数年を経て登場。ダビーなベース、かき回されるギター・サウンド、跳躍するリズム・ボックス、おしゃべりなボーカルと謎めいた効果音などによって織りなされる幻覚的な音楽の旅。
『A Rainbow in Curved Air』 『in C』などの代表作で知られる巨匠Terry Riley(テリー・ライリー)は現在日本在住。 2020年初春来日直後、まだ移住を決める前の山梨県小淵沢での録音をまとめ、2023年10月にCDでリリースした作品集を初回生産限定盤にてアナログ化!LP(8曲収録)+非売品 BONUS 7-inch(2曲収録)を封入した2枚組というスペシャルな仕様。
JAZZスタンダード・カバー(6曲)とオリジナル楽曲(4曲)で構成され、緻密かつ繊細なピアノとサイケなシンセサイザーの幅広いサウンドで彩られた本作は、「即興演奏家」としての彼の本質を鮮明に記録した作品集に。 若き日のパリ滞在時代にJAZZスタンダードに親しみ、今回のカバー作品に繋がっているとのこと。流麗なピアノタッチによるカバー曲に加えて、パッションが爆発した「Pasha Rag(パシャ・ラグ )」など聴きどころ満載の名盤誕生!(現在のところ、音源の配信予定はございません。)
昨年2023年10月には〈さいたま国際芸術祭2023〉のオープニング公演に出演。同10月に京都・東本願寺 能舞台で開催されたCorneliusら参加のイ ベント〈AMBIENT KYOTO〉の一環として、普段は一般非公開である能舞台での立体音響ライブに2DAYS出演。11月には東京・紀尾井町 紀尾井ホールにて、テリー・ライリーを人生の師と仰ぐ久石譲氏の現代音楽作曲家としてのライフワーク〈MUSIC FUTURE〉の10周年の特別ゲストとして久石 譲氏との共演を果たしています。
88歳と思えぬ、精力的なライブ出演をおこなっている伝説のアーティストの限定アナログ盤リリース!大きな話題となること必至!!
■Terry Lirey(テリー・ライリー)Profile
作曲家・音楽家。1935年6月24日、カリフォルニア生まれの88歳。昔も今も、そして未来も、常に新しく、独創性に溢れる音楽を作り続ける音楽界の大巨匠。初期の名盤『in C』(1964年)はミニマル・ミュージックの金字塔として輝き続け、『A Rainbow in Curved Air』(1969 年)はサイケデリックを代表する不朽の名盤となり、その後登場するアンビエント・ミュージックにも大きな影響を与えている。また、レイヴ・パーティーの原型となった「All-Night Concert」の開催、インド音楽から影響を受けた彼の作品はサンプリング/ループの原型となってクラブ・カルチャーにまで影響を及ぼすなど、1960年代から行なってきた革新的な音楽活動は、ジャンルを超え、今なお世界の音楽シーンの礎であり、未来を照らす光となっている。 横尾忠則、久石譲、ジム・ジャームッシュ等、大ファンを公言している表現者は数多い。2020 年より山梨県在住。 鎌倉で月一度、ラーガ教室「Kirana East」も行っている。
クラシック音楽から音楽を学び始めた氏が、非西洋音楽や即興ジャズ、世界中の民族音楽やポップスへと惹かれていったそのリサーチの過程を存分に味わえる一枚!Seth GrahamやKara-Lis Coverdaleといった現行のアーティストの感性にも連なる幻想ニューエイジ大曲"Banteay Srey"、"Sonali"、ジョン・ハッセルの第四世界の目覚めを感じる霊性トライバル・アンビエント"Woo Lae Oak"、一種のグリッチ的なミニマル・ループが独特の余韻を残していく"Mae Yao"といった、アンビエント~ニューエイジ・リスナーにも大推薦の長曲四篇を収録。肩肘張らずにゆったり聴ける味わい深い一作ですよ。
2021年には最新作『It Is What It Is』が第63回グラミー賞にて【最優秀プログレッシブR&Bアルバム部門】を受賞した事で話題となった名ベーシスト&シンガーThundercatが、2013年のオリジナル・リリースから10周年を記念して、アルバム『Apocalypse』の特別デラックス・エディションを〈Brainfeeder〉から発売!
今回のデラックス盤には、Austin PeraltaとTaylor Gravesとレコーディングした「Before I loved myself "I" pooped my ankles (true)」と「Paris」(Mono/Polyとの共作)という2曲の未発表曲を収録。レインボー・ホログラムのアートワークが施されたLPは、頭蓋骨のレントゲン・ホログラムがプリントされた透明のアウター・スリップケース付き!誰もが認める名曲「Heartbreaks + Setbacks」、「Lotus and the Jondy」、「Tron Song」をはじめ、コズミック・ファンクの「Oh Sheit, It's X」など、『Apocalypse』の世界では、ポップ、ソウル、エレクトロニカ、プログレッシブ・ロック、ファンクが融和し、未知の次元へと昇華する。
さらに、エグゼクティブ・プロデューサーであるFlying Lotusの神技が加わり、Thundercatのシグネチャー・ベースラインは天を突き抜け、宇宙へと高く舞い上がる。
4月12日発売。(お一人様一枚迄となります)ツアー会場限定だったレッド・ヴァイナル仕様。圧倒的オリジナリティと高いミュージシャンシップで世界を魅了する超人ルイス・コール。そのルイス・コールが惚れ込み、フライング・ロータス主宰レーベル〈Brainfeeder〉からも作品をリリースする個性派ボーカリストのジェネヴィーヴ・アルターディの2人による超絶ポップ・ユニット、ノウワーが最新アルバム『KNOWER FOREVER』をリリース。
エキセントリックなファッションやステージパフォーマンスが注目されがちなルイス・コールだが、超絶技巧のドラマーとしての実力はもちろん、盟友サンダーキャットら周辺のアーティストからは、音楽家としての秀才ぶりを称賛されるなど、ずば抜けたミュージシャンシップを持つ。そんな彼がクインシー・ジョーンズにその才能を認められたのが、2014年にノウワーとしてクインシー・ジョーンズ主催のイベントに招待されたときだった。2010年からソロ・アーティストとしてルイス・コール名義で作品をリリースしているが、ノウワーとして初作品をリリースしているのも同じく2010年からであり、ルイスにとって、ソロ名義での活動と同じだけの歴史を持つプロジェクトであると同時に、それぞれの活動が理想的な相互関係を持っている。そして、ノウワーの先鋭性や既成概念にとらわれない自由なスタイルには、相方を務めるボーカリストのジェネヴィーヴ・アルターディの才能が大きく貢献している。ルイス自身、そんな彼女からの影響を公言しており、単なるプロデューサーとボーカリスト以上の化学反応がノウワーでは発揮されているのだ。ルイス・コールのライブにもコーラスとして参加し、個性的なパフォーマンスが注目されているジェネヴィーヴだが、彼女もまた、アーティストとして非凡な才能を持ち、2023年3月にリリースされたソロ・アルバム『Forever Forever』は多くの賞賛を浴びている。
ルイス・コールがプロデューサーを務めた今作『KNOWER FOREVER』には、サックス奏者のサム・ゲンデル、ベーシストのサム・ウィルクスとモノネオン、キーボード奏者のサン・ライことライ・ティスルスウェイトやジェイコブ・マンなど、彼ら二人と親交があり、超絶技巧と個性を持ち合わせた様々なミュージシャンが参加している。
現代音楽とサイバーオカルトが野合したともいえる日本の電子音楽裏歴史、『「電脳カフェ」のための音楽』(1991年)再降臨!開催時の怪しい雰囲気の再現を表象的に試みる特殊仕様でお届けします。
=LPの仕様=
+ 当時の案内フライヤー図版を再現
+ 電子機器用IC基板(本物)とオリジナル・カセットインデックスの複製をジャケットに貼り付け
+ 独D&Mでのマスタリング/45回転カッティング
+ インサート封入/解説・川崎弘二/日本語・英語掲載
+ ADテープ変換:SUGAI KEN
(※写真はモックアップ見本です)
本作はアールヴィヴァン(西武)運営のスペースで高橋悠治が企画したイベント「池袋電脳カフェ」のために制作された幻のカセットの復刻である。これは高橋悠治と藤枝守のマック(*1)を用いたコンピューターシステムの共演で、柴田南雄宅で櫻井卓の手により録音。揺るぎない信念のもと、高橋がマックでコントロールしたサンプリング音源と、藤枝がMAXで操作した音響システムとFM音源(*2)が交錯する意味不明の音塊が収録された。当時のパンフレットに高橋が寄せた言葉 「日常のゆらめく時間のなかに暗い電脳空間の半透明な座標軸が陽炎のように見え隠れする」 は、彼がサイバーオカルト的なものに憑かれていた可能性を示し、また、当時の雑誌取材で 「来なかった人も重要。自分はそこにいなかったけれども、何かが起こっていたらしい、と後で知る。そのイメージから全然別のものが出てくる可能性がある」 と語ったのは予言だったのか。理性が基根をなす現代音楽と怪しい電脳オカルト的世界が交錯したのはごく短い期間であり、本作はその<残してはいけなかったかもしれないもの>を記録した裏歴史資料である。 解説は日本の電子音楽の泰斗、川崎弘二。
=注釈=
*1:植物学者の銅金裕司によると当時のマックは「オカルト的な感じ」が漂い、価格は「軽トラ2台分」だった (『エコロジカル・プラントロン』解説より)。
*2:後に『プラントロン』インスタレーションでも使用されるシステム。
西武が情報発信企業としての黄金期だった80s-90s初頭、西武美術館と付属のショップ《アールヴィヴァン》は、現代美術と実験音楽の交差点だった。見たこともないディスクが並び、高橋悠治は水牛楽団を、藤枝守はアメリカ純正調楽派のミニコミ『1/1』を、そしてサウンドアート黎明期の作家たちは変な音のカセットを販売していた。エム・レコードが放つ『「電脳カフェ」のための音楽』はそんなオカルト的空間で行われたオカルト的な音楽。メロディどころか始まりも終わりもない抽象的な電子音は、今ならググれば簡単に調べられる。しかし多少敏感な人たちですらそういう拠り所がない当時は、より興味深く、かつウサン臭い眼差しで接していたはずである。その「見てはならぬものを見た」トラウマが、30年経って新しい何かを生み出しているとすれば、仕掛け人たちにとっては望外の喜びだろう。 (井部治/OMEGA POINT)