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Elodie - Echos Pastoraux (LP)
Elodie - Echos Pastoraux (LP)La Scie Dorée
¥2,647
孤高の音楽家Andrew ChalkとAf UrsinやIn Camera等でもその才能を発揮するベルギーのTimo van LuijkによるElodieの1stフルレングスアルバム。鳥のさえずりや川のせせらぎといったフィールドレコーディングと様々な楽器(バグパイプ、ギター、琴、パーカッション、シンセ、etc)、非楽器の演奏がミックスされたサウンドは非常に多彩なサウンドバリエーションながらもあくまで無国籍。両名の作品同様こじんまりとした世界観ではありますが、静かで美しいドローン、メロディを奏でる/奏でないアブストラクトな演奏、インプロヴィゼーション等どのサウンドも瞑想の域に達した素晴らしい内容。時間の経過を忘れるようなAndrew Chalkの作品に通ずる時間感覚がここでもはっきりと生きています。これはまさに理想型といえる素晴らしい内容。非常に新鮮な感覚を味わえると思います。鈴木大介氏、Ian Middleton氏も参加。アートワークの表現も相変わらず素晴らしくまさにこのようなサウンドです。
Iury Lech - Otra Rumorosa Superficie (LP)
Iury Lech - Otra Rumorosa Superficie (LP)Utopia Records
¥3,774
オリジナル盤カセットは最早入手不可能にも近い一枚!配給元最終ストック。ウクライナ出身の作曲家、映像作家、ライターであり、70年代中盤から90年代にかけてスペイン・マドリッドの前衛音楽シーンで絶大な影響を誇っていたIury Lechが同国地下実験音楽の聖地〈Hyades Arts〉より1989年に発表した1作目のアルバム『Otra Rumorosa Superficie』が〈Utopia Records〉からアナログ・リイシュー。〈Grabaciones Accidentales〉の〈El Cometa De Madrid〉(マドリッドの彗星)シリーズで紹介されたアクトを筆頭に筆頭に独創的なアーティストたちが世界でも類を見ないクリエイティヴなシーンを興隆させたマドリッド音響派周辺のシーンを代表する1枚。先に再発されていた次作同様、天上風景を醸すモダン・クラシカルの傑作ですが、こちらにはよりアヴァンギャルドかつ仄暗い影を滲ませており、深い内省を感じさせる一枚となっています。そこ知れず幽玄にして幻影的なモダン・クラシカルの傑作。180g重量盤。限定300部。
Matmos - Regards / Ukłony Dla Bogusław Schaeffer (LP)
Matmos - Regards / Ukłony Dla Bogusław Schaeffer (LP)Thrill Jockey
¥3,494
またしても新たなる次元を開拓。新しいコンセプトの枠組みを作り、その枠組みの絶対的な限界にもすぐさま立ち向かう、現代で最も「エクスペリメンタル」しているアーティストの一組である名デュオ、Matmosによる最新アルバムが〈Thrill Jockey〉からアナログ・リリース。本作では、ポーランドで初めて電子音楽を製作した作曲家の一人にして、ジョン・ケージやモートン・フェルドマンといった同時代の米国人現代音楽家と同様に、クラシック音楽の作曲や電子音楽での実験、ラディカルな演劇の境界も超えた遊び心に満ちた活動を展開していた偉才であるBogusław Schaefferへとフォーカスした作品であり、海外におけるポーランド文化の紹介を担当している公的機関〈Instytutu Adama Mickiewicza〉の協力のもと、シェーファーの録音作品の全てを自由にしようして制作したもの(!)1960年代のポーランド前衛芸術とディストピア的な現代の文化が距離を置いて見つめ合う複合的な肖像画浮かび上がる力作。Rashad Beckerによるマスタリングに、Robert Beattyによるデザインという凄い布陣。これは是非アナログで!!!!!
Mouse on Mars - Dimensional People (LP)
Mouse on Mars - Dimensional People (LP)Thrill Jockey
¥3,494
ヤン・ヴェルナーとアンディ・トーマによるドイツを拠点とするインテリ電子音楽デュオ、Mouse On Marsの18年リリースの名作Dimensional Peopleが入荷しました。IDM、ダブ、クラウトロック、ブレイクビーツ、アンビエントなどの要素を併せ持ち、オーガニックなアナログシンセサイザーとクロス・フリクエンシー・モデュレーション(周波数変調)、生楽器を効果的に用いながら、Mouse On Marsの音楽としか言えない独自の進化を続けるレジェンドは、本作ではJustin Vernon (Bon Iver)、 Zach Condon (Beirut), Spank Rock,、Aaron and Bryce Dessner (The National)、Swamp Dogg, Eric D. Clarke,、Lisa Hannigan、Amanda Blank、Sam Amidon、Ensemble Musikfabrikなど数多くの音楽家がゲストとして参加しています。人々(People)の声や音を多次元的に(Dimentional)に構成することで、伝統的な歌というよりもある種のポリフォニーを生み出しており、聴き入っていくとヒプノティックな陶酔があります。ナイジェリアのストリート・ミュージック、フジを彷彿とさせるスチール・ギターやパーカッションなどトライバルな雰囲気も最高です!!8ページのフルカラー 11” x 11” ブックレット付属!
Mouse on Mars - Radical Connector (LP)Mouse on Mars - Radical Connector (LP)
Mouse on Mars - Radical Connector (LP)Thrill Jockey
¥3,494
限定カラーヴァイナル仕様。ヤン・ヴェルナーとアンディ・トーマによるドイツを拠点とするインテリ電子音楽デュオ、Mouse On Mars。IDM、ダブ、クラウトロック、ブレイクビーツ、アンビエントなどの要素を併せ持ち、オーガニックなアナログシンセサイザーとクロス・フリクエンシー・モデュレーション(周波数変調)、生楽器を効果的に用いながら、Mouse On Marsの音楽としか言えない独自の進化を続ける彼らのオリジナルは2004年リリースの傑作Radical Connectorのヴァイナル再発。本作の特徴はなんと言っても、Mouse On Marsが歌っているということでしょう。驚きましたよね。明確なメロディーもあるし、歌詞もあって、ダブやヒップホップのような感覚もはっきりとある。しかし、そこまでポップ・ミュージックに寄っていっても、音楽的な感性は依然としてMouse On Marsのものでしかないというところがさすがとしか言えません。カテゴライズ不能な、彼らのインテリさ面目躍如な、マニエリスムな音楽を2022年の今、改めて聞き直してみるのも楽しいと思われる名作です。
Phew - Vertigo KO (LP+DL)Phew - Vertigo KO (LP+DL)
Phew - Vertigo KO (LP+DL)Disciples
¥3,300

音楽フリーク注目のレーベル、Warp傘下の〈Disciples〉からPhewの最新作『Vertigo KO』がリリース!


"このアルバムは、2017年から2019年、10年代の終わり、この閉塞的な期間に制作された音のスケッチです。
言い換えるなら、幻想に浸るでもなく、音楽へ逃避するでもなく、また世界観を提示するものでもなく、2010年代後半のある個人のドキュメンタリーミュージックです。
このアルバムの隠されたメッセージは、「なんてひどい世界、でも生き残ろう」です。” - Phew


日本のアンダーグラウンド・ミュージック界の伝説的なアーティスト、Phew。1978年に大阪で最も初期のパンク・グループの一つであるアーント・サリー (Aunt Sally) のフロントを務めたのを皮切りに、80年代にはソロ・アーティストとして坂本龍一、コニー・プランク、CANのホルガー・シューカイ、ヤキ・リーベツァイト、アインシュテュルツェンデ・ノイバウテンのアレクサンダー・ハッケ、DAFのクリス・ハースなど、多くの著名なアーティストとのコラボレーションを行い、近年では、レインコーツのアナ・ダ・シルヴァ、ジム・オルーク、イクエ・モリ、オーレン・アンバーチ、ボアダムス/OOIOO/SaicobabのYoshimi (Yoshimi P-We) などとのコラボレーションも行っている彼女が、最新作のリリースを発表。

本作は、これまでに、ブラック・ロッジ、ボグダン・ラチンスキー、ヒズ・ネイム・イズ・アライヴといったカルト・ヒーローたちの未発表音源を世に発表して音楽ファンから一目置かれてきたレーベル〈Disciples〉の審美眼に適った初の日本人アーティスト作品となる。

Phewの80年代初期のニューウェイブ指向の作品には、日本のみならず海外のコアな音楽フリークやレーベルから多くの関心が寄せられており、コラボレートしてきた著名なアーティストたちの数々も印象的だが、〈Disciples〉は『Light Sleep』『Voice Hardcore』といった近年の作品は、彼女の素晴らしいキャリアの中でもモダン・クラシックと呼ぶべき傑作であり、Phewが今、再び最盛期を迎えていることを確信し、本作のリリースへと繋がった。〈Disciples〉が今回のリリースにおいて探求したいと思ったのは、まさに彼女の今なのだ。『Vertigo KO』は、前述の2枚のアルバムと同じ時期に録音された楽曲と、今回のリリース用に制作の新曲を収録。アルバムには20ページのブックレットが付属しており、Phewについての文章と、表紙にもなっている塩田正幸の写真が収録。

Terry Riley - A Rainbow In The Curved Air (LP)
Terry Riley - A Rainbow In The Curved Air (LP)Columbia
¥2,875
ミニマル音楽の伝道師テリー・ライリーの数々の音楽家に影響を与えた1968年名作「A Rainbow In The Curved Air」。エレクトリック・オルガンとエレクトリック・ハープシコードによる高揚感を煽るミニマルでサイケデリックな音響は昇天必死。The Whoから数々のテクノ系アーティストまで今なお影響を与え続けている名曲です。ソプラノサックスとエレクトリックオルガンによる現代音楽家の手によるものとは到底思えないイリーガルな雰囲気が漂う「Poppy No Good~」も同時収録。180g重量盤。
Mogwaa - Del Mar (LP)Mogwaa - Del Mar (LP)
Mogwaa - Del Mar (LP)MM Discos
¥3,161
〈Star Creature〉や〈Spring Theory〉〈Klasse Wrecks〉といった人気レーベルに名を連ねる韓国・ソウル出身のミュージシャンSeungyoung Leeによるソロ・プロジェクトMogwaaの最新ミニ・アルバムが、Mori-RaやPedro Vianなども作品を残す注目レーベル〈MM Discos〉から登場。台湾、インドネシア、タイ、韓国など、かつてなく注目されるアジアのアンダーグラウンド・ミュージック・シーン。2021年に韓国で年間ベスト・エレクトロニック・アルバムを受賞した多才な人物でもあるこの人の久々のLP作品!表題通りのチルアウト〜ダウンテンポな極彩色の良好バイブスを大いに放出した、ブリージンかつ底抜けにメロウなレフティ・アンビエント/バレアリック・ダンス作!
The Space Lady - The Space Lady's Greatest Hits (CS+DL)The Space Lady - The Space Lady's Greatest Hits (CS+DL)
The Space Lady - The Space Lady's Greatest Hits (CS+DL)Mississippi Records
¥1,653
ヴァイナルには未収録の4つの音源を追加収録した限定カセット版。羽根付き帽子を被り、サンフランシスコの路上でキーボードの演奏を行った伝説的女性作家、The Space Lady。
70年代終わりの活動開始から35年を経て、今回が初の正式アルバム。
話題溢れる経歴を除いても音楽性は素晴らしく、ひたすら浮遊するシンセに乗せてぼやけたボーカルがほ~~~~と高らかに舞い上がるといったもので、この素朴で楽しげな感覚はIasosやUku Kuut、Moondogらに通じる音楽の普遍的な素晴らしさがあります。そしてなにより中毒性高い!
激トリップするBorn To Be Wild (最高)を始め、Steve Miller BandのFly Like An Eagle、The Electric PrunesのI Had Too Much To Dreamといったカバー曲も披露。勿論先行シングルMajor TomとRadar Loveも収録してます! 一家に1枚級の素晴らしさです。
Kid Sundance - Tien Seconden (LP)
Kid Sundance - Tien Seconden (LP)Ilian Beat Series
¥3,378
180g重量盤。ドイツ・ミュンヘン拠点の名兄弟、Marco Zenker & Dario Zenkerが運営する大人気レーベルであり、SurgeonやSkee Mask、Laksaといった鋭い面々を揃える〈Ilian Tape〉の〈Ilian Tape Beat Series〉から最新作!オランダ・アイントホーフェン出身のヒップホップDJ、プロデューサーであり、80年代半ばから数々のプロジェクトに取り組んできたベテランKid Sundanceによる最新作『Tien Seconden』が同シリーズの第5弾として登場。80年代半ばからDJとしての活動を開始し、オランダのヒップホップシーンでは、主にDJとしての活動と、自身のグループ”Boomoperators”が〈Fair Deal Records〉から発表した『The Goodyear EP』でも知られている人物。金属の軋みとうめき声から始まり、不気味でありながらにして滑らかなサウンドを奏でる”Neptunes”、ShigetoのジャズのノウハウとTeebsのループ感覚を組み合わせたような甘美な作品”Ero”など、EMU SP1200サンプラーによって生み出された極上のトラックが満載。まさに90年代の失われたビートテープのような強力インストゥルメンタル集!
Les Halles - Invisible Cities (CS+DL)Les Halles - Invisible Cities (CS+DL)
Les Halles - Invisible Cities (CS+DL)Constellation Tatsu
¥1,348

レア化していた傑作がしー辰のレーベル10周年記念第二弾で復刻!今浴びても乙な至福のノスタルジアにして、天上な瞑想サイケデリック・ニューエイジ絵巻!フランスのLes Hallesの2014年発表の名作。ぷかぷかとしたアンビエンスの波へと乗り、幻想なフルートとともに漂いっぱなし、奥地で密林なニューエイジ/ドローン珠玉の傑作!テン年代初期から中盤にかけて、地下なカセット界隈で鳴らされていた、数々の中毒なほどに淡いアンビエントたちの中でも際立った魅力を放つ一作にして、暖かく健やかな音世界。TASCAMで録音されたソフトなテクスチャーが、幻想的な大自然と聖地感も高めています。

Jah Warrior - Dub From The Heart Part 2 (LP)
Jah Warrior - Dub From The Heart Part 2 (LP)Partial Records
¥2,941
Honest JonsとBasic Channelがタッグを組んだ世界先鋭レーベルDug Outから、7インチでリイシューされていたUKルーツJah Warriorの1998年名作がヴァイナル再発!テクノやベース・ミュージックとの親和性の高い、ヘヴィでサイケディックなベースによる禅定ダブ。On-U Sound、Bokeh Versionsファンにも大推薦。
Finis Africae - A Last Discovery: The Essential Recordings, 1984-2001 (CD)
Finis Africae - A Last Discovery: The Essential Recordings, 1984-2001 (CD)Em Records
¥2,530
待望の再プレス!スペイン産NEW WAVE~アンビエント~プログレッシヴ・ミュージックの奇跡、フィニス・アフリカエの名作、17年の足跡を網羅した世界初コンピレーション!
スピリチュアルでディープでアフロでアンビエントな霊性オーガニック・グルーヴの数々で、コレは必聴作品!!

スピリチュアル・アフロ・NEW WAVE・アンビエント・ダンスミュージック!アフリカ音楽から現代音楽、そしてNEW WAVEやフィールド・レコーディングの自然音、更にはジャズや母国スペインのフォークロアなテイストまで盛り込まれた奇跡的な音源の数々。数多くの音楽ジャンルから影響を受けた様ですが、その中からアンビエントやスピリチュアルなエキスを美しく繋げた様な音楽で、シンセサイザーを導入したトラックでは、あのIASOSにも通じるニューエイジ具合!鋭い音楽へ審美眼が無ければ、あり得なかった素晴らしい内容。16Pブックレット封入。スペイン語/英語/日本語の解説掲載。
Martoc - Music for Alien Ears 宇宙人の耳のための音楽 (LP)
Martoc - Music for Alien Ears 宇宙人の耳のための音楽 (LP)Em Records
¥2,530
遂に出た!!!極北音楽探求者~ジャンキーのみの間で取引されていた、あのMartin O'Cuthbertが本邦EMよりリリース!!!

「レコード・オブ・ザ・イヤー:
Martin O'Cuthbert: 'B.E.M.S' (Esoteric Records)
マジで、このレコードをかけたとき、壁にあった物がいきなりビリビリ震え出した。証人もいる。マーティン・オカスバートって奴は超邪悪な人間か(レコード聴いてみろ)とんでもない大馬鹿だ(レコード聴いてみろ)。たぶん日本でビッグになるな。全部ヤマハのオルガンのせいと思うけど、どうやったらシンセでこんなヒドイ音だせるんだー?」
(ジョン・ライドン『ニュー・ミュージカル・エクスプレス』 1978年7月22日)

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『INDUSTRIAL MUSIC FOR INDUSTRIAL PEOPLE!!!【雑音だらけのディスクガイド 511選】』著者、持田保先生の選曲・解説でおごそかにお送りする病理的異星人シンセ音楽集!!

マートック(初期はマーティン・オカスバートの名で活動)はポストパンク期に地球にあらわれ現在も活動する英の作家/電子・電器音楽家。ジョン・フォックス、ファッド・ガジェット、クラフトワーク、イーノらに影響を受け(たらしい)、同国人のJ.G.バラードやイアン・バンクスをはじめとするSF・幻想文学に深く傾倒。その合成が自作に展開した‥‥‥のかは定かでないが、彼の暗黒フォースの強大な威力はジョン・ライドンを痺れさせたことで証明された(しかもデビュー作で)。

彼はメジャーの誘いを全て拒否し「使い捨て商品に沿ったものの見方をしない、永続的な音楽の創造」(!!!)という崇高な目的のため、全てを自主制作で発表。その数シングル11枚、アルバム13枚。録音では異星人に向け発信したと思われるビリビリなシンセ音とグルーヴ感の崩壊したドラム・マシーンを多用。全くもってイルな(=地球人には理解しがたい)偉大なる作品群を、持田先生が身を挺して受け止め選んだ全10曲ザ・ベスト・オブ・マートック!!!!(ボアダムズ山塚先生のフェイバリットでもちょと有名!?!)
Roland P. Young - Mystiphonic (CD)
Roland P. Young - Mystiphonic (CD)Em Records
¥2,200
前作『イステット・セレナーデ』ではアンプリファイドを控えめにし、アコースティックな深い響きに重きをおいていたが、今作ではサウンド合成(シンセサイズ)をしまくったエレクトロ・サウンドで彼の新境地を聴かせる‥‥と、表面上はそうなのだが、コアにはやはり彼の哲学「アイソフォニック」が貫かれ、ヤング独特のコンプロヴィゼイション(作曲と即興の合成語)を通じて表現されるのは、『アイソフォニック・ブギウギ』から続く彼のあの世界。ゆえにそこいらのエレクトロ連中とはサウンドの鍛錬度が格違いで、密度の濃さはディープ・リスニングに耐えうる。また、完成する最後まで問題にしたのがサウンドの音圧と表情で、今もブルックリンに生きる彼のリアルさが、この攻撃的でヒリヒリした音の緊張感に現れている。
Noah Creshevsky - Hyperrealist Music, 2011-2015 (CD)Noah Creshevsky - Hyperrealist Music, 2011-2015 (CD)
Noah Creshevsky - Hyperrealist Music, 2011-2015 (CD)Em Records
¥2,420

ロングセラー『The Tape Music of Noah Creshevsky』(EM1042CD 解説:佐々木敦)からひと回りしてエム再登場。御年70歳を祝した最新“ハイパーリアル・ミュージック”自選作品集!!

クレシェフスキーはナディア・ブーランジェとルチアーノ・ベリオに学んだ作曲家で、初期は電子音楽/テープ音楽をやっていたが、徐々に「ハイパーリアリズム(*注)」に接近し、その概念を取り込んだ音楽である「ハイパーリアル・ミュージック」の第一人者となった(一般にはこの音楽スタイルの創始者とされる)。日本では竹村延和氏のフェイバリット作家としても一部に知られる。

彼のハイパーリアル・ミュージックは、実際の生演奏に聞こえるが全て人工的な操作・配置で創作されたものである。そこでは人間による生楽器や肉声の演奏が素材となり、シンセサイザー(合成音)は用いられない。録音年、ジャンルを異にする楽音がいち作品中で任意に結合され、あるものは人間技では不可能な演奏に変容され、ある音は過剰に強弱・長短のアクセントがつけられる等々、彼の意匠をこらしたドラマ性とユーモアが加味されている。

本アルバムは近年の作品を作家が自選したコレクションで、鋭敏なリスナーならば、聞き進めるにつれて姿を現す、狐につままれたような世界に惑わされること必至!

*注:写真等を用いて対象を克明に描写する美術の潮流。「超現実主義」と和訳されるシュルレアリスムとは区別される。スーパーリアリズムともいう。

+ 解説:George Grella, Jr.(和訳付)
+ 通常ジュエルケース、ライナー封入

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