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知られざる奇跡的邂逅が蘇る−−今から遡ること四半世紀前の1998年8月27日、ブライアン・イーノ、CANのホルガー・シューカイ、J・ペーター・シュヴァルムが繰り広げたインプロヴィゼーション・ライヴがこのたび、発掘音源『Sushi. Roti. Reibekuchen』としてリリースされる運びとなった。
1990年代といえばブライアン・イーノが「歓迎されないジャズ(Unwelcome Jazz)」と呼んだ「新種の音楽」としての独自のジャズにアプローチしていた時期でもある。その成果は名称を変えて1997年のアルバム『The Drop』にまとめられることになるのだが、翌1998年に彼はまさに自身がアプローチしていたジャズに近しい音楽と運命的な出会いを果たすことになる。それがJ・ペーター・シュヴァルムによるバンド・プロジェクト、スロップ・ショップのデビュー・アルバム『Makrodelia』(1998年)だった。意気投合した両者はコラボレーションを開始し、2000年に伶楽舎とディスクを分担した2枚組『music for 陰陽師』を、2001年にはCANのホルガー・シューカイを含む多数のミュージシャンを交えた『Drawn from Life』を完成させる−−のだが実はそこには前日譚があった。
イーノがシュヴァルムと知り合って間もない頃、3回目に会ったのがこのたびの発掘音源のリハーサルだそうである。そしてそこにはスロップ・ショップのベーシストであるラウル・ウォルトンおよびドラマーであるイェルン・アタイのほか、シュヴァルムが初めて対面する、カンの創設メンバーでありベーシストとしても知られるホルガー・シューカイがいた。イーノとシューカイはすでに『Cluster and Eno』(1977年)および『After The Heat』(1978年)で共同作業していたが、いずれもシューカイが参加したのは1曲のみ、かつベーシストとしての客演だった。しかし発掘音源に収められたイーノおよびシュヴァルムとのセッションでは、シューカイが「ラジオ・ペインティング」と呼ぶような、短波ラジオとテープを用いたサンプリング/コラージュを行っている。ともかく、三者が揃ってライヴを披露するのは初めてのことだった。しかもウォルトン、アタイを含む5人のメンバーが揃って演奏を行う機会はその後ついに訪れなかった。奇跡的な邂逅と言っていいだろう。
ブライアン・イーノが当時ライヴを行うこと自体も珍しかった。だがこの発掘音源の元となった「Sushi! Roti! Reibekuchen!」なるイベントはやや特殊なものだった。食べ物をタイトルに掲げているように、主役は料理人なのである。というのも、ドイツ・ボンの美術展示館で開催されたイーノによるインスタレーション展のオープニング・パーティーとして野外で行われたイベントだったのだが、字義通りパーティーであり、会場では大勢の来場者に料理人たちが食べ物を振る舞っていた。そうした中、用意されたステージでドローンが鳴り始め、そして5人のミュージシャンが即興で演奏を行った。イーノによればこのイベントにおけるパフォーマーは料理人たちであり、自分たちが作っているのはバックグラウンド・ミュージック。つまり音楽のパフォーマンスではなく、バックグラウンド・ミュージック付きの料理のパフォーマンスなのだという。イーノらしいコンセプトだと思うが、しかし、ステージで魅せる音楽は少なくない観衆の耳を釘付けにした。イーノとシュヴァルムが作り出すミニマルでアンビエント/ドローンなサウンドに、ホルガー・シューカイのサンプリング/コラージュが色を添え、そしてラウル・ウォルトンとイェルン・アタイは時に人力ドラムンベースのごとく怒涛のグルーヴを生み出していく。演奏は2セット、計3時間にもおよび、最後は警察に電源を切られて強制終了させられたという逸話さえ残っている。
発掘音源『Sushi. Roti. Reibekuchen』に収められているのは、そのような計3時間のライヴから抜粋された5つのトラックである。「料理のパフォーマンス」に付随するバックグラウンド・ミュージックとして構想されたライヴは、こうして音源化されることで新たに主役の座に躍り出る。そこから聴こえてくるサウンドは、ブライアン・イーノ、ホルガー・シューカイ、J・ペーター・シュヴァルムという三者の一期一会の本格的なインプロヴィゼーションであるとともに、ただ貴重な記録というだけに留まらず、アンビエント経由の「歓迎されないジャズ」に類する音楽が生演奏で収められた作品として、四半世紀経った2024年現在も実に興味深く思えるのである。
Text by 細田成嗣
当店でも紹介した昨年のソロ・アルバムも大変秀逸だった、ソングライターのEstrella del Sol率いるメキシコシティのインディ・ロック/シューゲイズ・トリオ、Mint Fieldの最新ミニLP『Aprender a Ser: Extended』が〈Felte〉からアナログ・リリース。ラスト・トラックには友人のチェロ奏者Mabe Frattiが友人のゲスト参加。シューゲイザーやドリーム・ポップ、クラウトロック、エレクトロニック・ミュージックからの影響が折衷された7曲入りのコレクション。時に激情で空間を満たしながら、全編を通してサイケデリックで夢の様な催眠的サウンドを展開します。限定547部。
ロンドンの地下シーンを牽引する聖地的オンライン・ラジオ〈NTS Radio〉のレーベル部門から特大物件!ブラジルの都市の現在のバイレファンキ・サウンドの魅力的かつ驚異的な世界を探求する、画期的コンピレーション盤『FUNK.BR - SÃO PAULO』かアナログ・リリース。過去 10 年間、対決的なファンキの産出で評判を高めてきたサンパウロで出現したマンデラオン・サウンドという新たなバイレ・ファンキの系統を紹介した大変意欲的な一枚!これまで未発表だった曲を22 曲も満載したコレクションには、DJ Blakes や DJ Arana などの新進プロデューサーが、シーンの重鎮や国民的アイコンである Deekapz、Mu540、そして比類なき MC GW と並んで登場。まさにサンパウロというセンセーショナルな街の音楽の魔法の重要なスナップショット!
(数量限定/クリア・ヴァイナル/SideD特殊エッチング加工/DLコード付き/Indie Exclusive)ジョン・ホプキンスのニュー・アルバム『RITUAL』は、深みとコントラストが特徴。儀式、精神的解放、英雄の旅路をインスピレーションに、古代の原始的なエネルギーを取り入れたこの作品は、洞窟のようなサブウーファー、催眠術のようなドラミング、そして超越的なメロディーで構成された41分間のエレクトロニック・シンフォニーである。緊迫感、没入感、そして究極の高揚感に満ちたこの作品は、彼の22年のキャリアを通して探求されたテーマの集大成であり、2021年の前作『Music For Psychedelic Therapy』と対をなす動的な作品となっている。
アルバムの発表に合わせて公開されたプレビュー音源「RITUAL (evocation)」は、深く催眠的なドラムと、啓示的な光を目指すかのような長いビルドアップで構成されている。不協和音の嵐を経て、荒々しいアルペジオのきらめきへと導かれ、最後には澄み切った高らかなヴォーカルが現れる。
『RITUAL』が完成したのは2023年後半だが、きっかけは2022年、ホプキンスがロンドンで開催されたストロボ効果で視覚刺激を引き起こす「ドリームマシーン (Dreamachine)」のプロジェクトのために作曲した音楽から生まれた。
『RITUAL』は、感情的にもサウンド的にも重厚でありながら、温かみのあるライブ感を纏っており、柔らかさと激しさの並置が全体の中核を成している。時間をかけて準備を整え、41分間途切れることなく『RITUAL』に浸ってほしい。
作曲している時は、自分が何をしているのかまったくわからない。どこから来て、どこへ行くのかもわからないし、それが重要なことだとも思えない。ただ、完成した瞬間がわかる。だから僕にできることは、最後まで感じ取り、何が起こっているのかを回顧的に分析し、その目的が何なのかを考えることだけだ。はっきりしているのは、この作品は儀式の構造を持っているということ。僕にとっては儀式だが、あなたにとっては違うものだろう。この儀式が実際に何であるかについて決めつけないことが重要だと感じている。
それは、自分の内なる世界の入り口を開き、隠され埋もれているものを解き放つための道具、もしかしたら機械のようにさえ感じられる。体の緊張によって固定されているもの。だからこの作品は一般的な「アルバム」の定義からは外れたものかもしれない。現在進行形のプロセス、もしくはあなたに語りかけるもの。同時に、ここには物語があるようにも感じられる。僕が経験しているプロセスの物語であり、我々みんなが経験していることなのかもしれない。創造、破壊、超越の物語でもあるのかもしれない。たぶん、それは典型的な英雄の旅の物語であり、忘却と記憶の旅なのだろう。
- Jon Hopkins
未体験の方はこの機会にぜひ。ニューエイジ/アンビエント・リスナーにも必聴の一枚!ドイツのミュージシャン/作曲家のDaniel Rosenfeldが変名C418で残した『マインクラフト』の画期的サントラ盤『Minecraft - Volume Alpha』がアナログ・リプレス。壮大なサウンドトラックと鮮やかなサウンドデザインを作り上げ、マインクラフトのボクセルベースの世界へと新たな命を吹き込んだ、ビートレスで繊細なエレクトロニック・ミュージック大傑作!エリック・サティやブライアン・イーノとも比較される繊細なピアノとまばらなアンビエントモチーフによる穏やかで幻想的なサウンドスケープは恍惚ものです。
ドイツのミュージシャン/作曲家のDaniel Rosenfeldが変名C418にて製作した傑作!物理世界とピクセル化された世界の両方で響くサウンドを描き上げた『マインクラフト』のオリジナルサウンドトラック盤『Minecraft Volume Beta』が〈Ghostly International〉からアナログ・リプレス。前作『Alpha』には未収録の楽曲だけでなく、ゲーム内では使用されたなかった楽曲も収録したC418自身のオリジナル・アルバム的一枚!牧歌的で穏やかなサウンドスケープに仕立てられた前作と比してよりダークで内省的な側面もクローズアップされた魅惑のアンビエント/エレクトロニック・ミュージックが収められています。
Lee Gambleの〈UIQ〉や〈Numbers.〉からのリリース、〈FACT Magazine〉へのミックス寄稿でも知られる英国のレフトフィールドダンスシーンを代表する名アクト、Lanark Artefaxによる最新EP『Metallur EP』がUKアンダーグラウンド・シーン最大の特異点的レーベルとして当店お馴染みの〈AD 93〉よりアナログ・リリース。Amnesia ScannerやAisha Deviなどの作品を思わせる、磨き上げられた漆黒の意匠に身を包んだウェイトレス・ベース・ミュージックの秀逸盤に仕上がっていて、デコンストラクテッド・クラブ/ポスト・クラブ系の入門にもぴったりな一枚。数々のエクスペリメンタル名手を手掛けてきた名技師Matt Coltonによるマスタリング&カッティングとやはりお墨付きです。
民族音楽とエレクトロニクスを融合した第四世界アンビエントへ、Jon Hassellへのオランダからの回答ともいえる傑出した作品群を残している、80年代からの長きに渡る活動でも知られている名サウンド・アーティスト、Michel Banabila。演劇やバレエ、テレビ番組の作曲家としても活動し高い評価を得ているだけでなく、カナダ版〈Music From Memory〉こと〈Seance Centre〉からは、オブスキュア、ニューエイジ目線からコンピレーションも組まれていたこの人の2024年最新アルバム『Unspeakable Visions』がベルギーのカルト的名門〈Knekelhuis〉から登場。架空の言語で詠唱する架空のキャラクターによる、言語の壁を越えた魅惑的な精神を帯びた、異世界からの声を中心として形作られたアルバムであり、クラウトロックのスピリッツを継承しながら、初期電子音楽とモダニズム的なエレクトロニクスの両方で新たな実験的スタイルを探求したものとなっています。
未だに謎めいたアイルランド・ダブリン拠点のカルト・レーベルこと〈wherethetimegoes〉から強力物件!アイルランド人スーパーグループであるというPrinc€ssのセルフタイトル・デビュー・アルバムがアナログ・リリース。不穏なエレクトロニクスと瞑想的なアンビエンスを溶け合わせた、10年代初頭のHype Williamsの佇まいを想起させる怪作。マスタリングを担当したのは、Babyfatherや1995 epilepsy 作品などに顔を出すカルト・エンジニア=The Bastard。
高田みどりや芦川聡、イノヤマランドといった日本の環境音楽や『パト2』サントラなどもオブスキュア目線で掘り起こし、2010年代中盤以降のリバイバルを推し進めてきたスイスの名門〈WRWTFWW Records〉から新物件!ルイジアナ州在住の作曲家兼プロデューサー、Jammin' Sam Millerによる、1994年の探検/アクション・アドベンチャー/SF/エイリアン・ビデオ・ゲーム『Super Metroid』の伝説的なサウンドトラック盤。『AKIRA』や『Ghost In The Shell』サントラ盤が好きな方にもレコメンドできる実験的でフューチャリスティックなサウンドが展開される逸品に仕上がっています!
エレクトロニック・ミュージック界の巨匠Mixmaster MorrisとJonah Sharpが、細野晴臣のスタジオで共同制作した傑作『Quiet Logic』がリマスタリング仕様で初めてとなるアナログ・リイシュー!Yellow Magic Orchestraの主要人物としての細野、モリスの世界的なチルアウトDJパフォーマンス、シャープの先駆的な〈Reflective〉レーベルといった、彼らのユニークな音楽的バックグラウンドの邂逅から生まれた、サウンドスケープを再定義するような破格のアンビエント・テクノ/IDM作品!
The Chemical Brothers、Underworld、The Prodigyらと並び、UKテクノ四天王と称された、Paul & Phil Hartnollからなる伝説的テクノ・ユニットによる金字塔が再来!1991年9月30日にリリースされたOrbitalの名を冠したデビュー・アルバムこと通称『The Green Album』が〈London Records〉よりリマスタリング仕様でアナログ・リイシュー!1990年に彼らのキャリアをスタートさせた画期的なダンス・トラックである"Belfast"と"Chime"のライブ・ヴァージョンが収録。
永遠の金字塔『Gobi』の〈Astral Industries〉からのアナログ化に続き、超弩級のリリースが到来!オリジナルは、1997年に〈Basic Channel〉の伝説的サブレーベル〈Chain Reaction〉より発表されていた、ドイツのダブ・テクノの偉才Robert Henke a.k.a. Monolakeによる歴史的ファースト・アルバム『Hongkong』が〈Field Records〉より待望のアナログ・リイシュー!!!! MonokakeのRobert HenkeとGerhard Behlesがコンピューター・サイエンスを学び、ベルリンのテクノ・シーンに没頭していた頃に作られたアルバムにして、初期のシングル・コレクション的作品。Porter RicksやVladislav Delayといったレジェンドが残した画期的な作品と並んで、このジャンルのクラシックとしての重要なリスニング体験を担う作品です。リマスタリング仕様。初めて完全なダブル12インチ・パッケージとしての発売。ヘンケ自身が「25年経った今でも、このレコードは私にとって様々な意味で計り知れない価値を持っている」と説明しているように。実験的なテクノの進化を語る上で欠かせない作品の決定版です!
至上の傑作『Loop-Finding-Jazz-Records』でもお馴染み、ミニマルな電子音楽を数多く輩出するドイツの重鎮プロデューサーにして、現代電気音楽において最も重要な声の一人Jan Jelinekと、ルクセンブルク出身の若いパーカッショニストで、ジャズ、即興、電子音楽に独自の道を見出すArthur Cleesによる初コラボ・アルバム!非営利団体〈I am esch twenty too〉とレーベル〈mint.conception.records〉によって企画されたコンサートであり、2021年12月3日にルクセンブルクのエッシュ・シュル・アルゼットにあるレコード店〈Vinyl Harvest〉で行われたライブ・パフォーマンスから抜粋された4曲が収録。
Jan Jelinek主宰の〈Faitiche〉 から、イギリス北西部のミルタウン出身のアーティストであり、建築と公共空間の領域でデザイナーとしても活動しているAndrew Black こと blackbody_radiationが発表した2023年のデビュー・アルバム『Ultra-Materials』をストック。サウンド・マスキングの助けを借りて作成された6篇の亡霊のようなドローンを収録。名匠Giuseppe Ielasiによるマスタリング仕様。
Marina RosenfeldやRhys Chathamといった先鋭的な面々との仕事やJoan Of Arcへの参加でも知られるNYの名シンセ奏者/作曲家Ben Vida。〈iDEAL Recordings〉や〈PAN〉といった名所からも作品を繰り出してきたこの人がイタリア前衛の最大の聖地〈Die Schachtel〉の傘下〈Blume〉より最新アルバムをアナログ・リリース。2022年春にドイツのブレーメンで構想、演奏、録音された野心的な新作『Vocal Trio』。システムベースの合成とリアルタイムのボーカル・コラボレーションのアイデアを組み合わせた、作曲概念の真に素晴らしい作品。名匠Stephan Mathieuによるマスタリング仕様。限定200部。
日本の幽霊話のジャンルの1つである怪談。その怪談の持つ闇の中の美しさや「Lost Japanese Mood」(失われた日本のムード)と称する雰囲気を、精巧な作曲構成に落とし込んだ冥丁の1stアルバム『怪談』(2018年)は、Pitchforkの「Best Experimental Albums of 2018」への選出をはじめ、Bandcamp、The Wireなど様々な海外メディアから賞賛され、世界のアンビエント〜エクスペリメンタルシーンに冥丁の名を確立し、その後リリースされる『小町』『古風Ⅰ』&『古風Ⅱ』などの「Lost Japanese Mood」を主題にしたシリーズの最初のアルバムであり、冥丁独自の音世界と卓越した音楽性を示した重要作。
日本各地に伝わる伝説や幽霊話に独自の解釈を加えて文学作品に昇華させた小泉八雲の名作『怪談』は、本作の方向性に大きなインスピレーションを与えており、「漣(さざなみ)」「骨董」「障子」「筵 (むしろ)」などの楽曲は、小泉八雲作品へのオマージュと言える。また、漫画家・水木しげるからも影響を受けており、「塔婆 」や「地蔵」は水木氏の漫画『ゲゲゲの鬼太郎』へのオマージュとして制作された。
このように、日本の重要な芸術から影響を受けた本作には、明らかな不気味な要素だけではなく、ユーモア、情緒、そして哀愁も、まるで霧で濡れた苔のように視覚的に表現されている。さらに、ローファイ・ヒップホップの新しい波に興味を持った冥丁はその要素を再編して絶妙に織り混ぜ、繊細なバランスで怪談の持つ和の雰囲気を構築した。
本5周年記念盤は、オリジナルリリース元のEvening Chantsと、『古風』シリーズをリリースしているKITCHEN. LABELという2つのシンガポールのレーベルによる共同リリースとして、ボーナストラック2曲を追加したCD盤が先行発売、その後、カラーヴァイナル(スモークヘイズ) の発売も予定されている。冥丁本人の曲解説が掲載された8ページブックレットも付属。マスタリングはテイラー・デュプリーが担当。
レーベルでは既に完売。北欧エクスペリンタルの一大集積地として知られる〈iDEAL Recordings〉の主将を務めるJoachim Nordwallによる名プロジェクト”The iDEALIST”の最新アルバム『Extended Player』をリリース。ダブ、シンセ、インダストリアル、そしてさまざまな種類のミニマリズムに対する生涯にわたる執着からインスピレーションを得た作品。ドローンとノイズの間を自由に行き来する名手による実験的なテクノとエレクトロニック・ミュージックであり、プロフェッショナルのためのパーティー・ミュージック。暗黒の中を蠢く生物たちの美しい生態系のように蠢く音塊、ビート、その構築物。インダストリアル以降の新しい局面として必聴の作品です!Saturn And The SunやThe Skull Defektsで活動を共にする盟友Henrik Rylanderによるマスタリング仕様。
UKレフトフィールド・シーンを牽引する鬼才ユニット、Demdike Stare主宰の要所〈DDS〉からは、正体不明のミステリアスなアーティストNZOによるホワイト・レーベル仕様の7インチ・デビューEP盤がアナログ・リリース!レフトフィールド・ブレイクスと言うべき異形の、だが厳しくはない遊戯的なビート、交錯する電子と声の渦。先鋭的なクラブ・サウンドにおけるバンガーなビートは必聴。手製ラベル仕様。限定300部。
90年代、ニューヨークのトランスセクシュアル系クラブで活躍し、現在日本を拠点に活動しながら世界中を飛び回り、ハウス・ミュージックを切り口にアーティスティックな音楽展開を続けるカリスマDJ、Terre Thaemlitz(=DJ Sprinkles)。94年の傑作1stアルバム『Tranquilizer』の30周年記念拡張再発盤からのアナログ・カット盤『Tranquilizer EP 2』が〈Comatonse〉からリリース。Terre Thaemlitzのエクスペリメンタル・サイドと言うべき、サウンド・アート/アンビエント的な実験精神に溢れつつ、一流の美的感覚が一貫するマスターピース。Rashad Beckerによるカッティング仕様と盤質も万全。限定500部。
90年代、ニューヨークのトランスセクシュアル系クラブで活躍し、現在日本を拠点に活動しながら世界中を飛び回り、ハウス・ミュージックを切り口にアーティスティックな音楽展開を続けるカリスマDJ、Terre Thaemlitz(=DJ Sprinkles)。94年の傑作1stアルバム『Tranquilizer』の30周年記念拡張再発盤からのアナログ・カット盤『Tranquilizer EP 1』が〈Comatonse〉からリリース。時代を超えて風化しないアンビエンス、ビート、快楽性、時代に先駆けたチル・ミュージックとも言うべき、水の中を漂うような時間の音楽。Terre Thaemlitzの第一歩に刮目。Rashad Beckerによるカッティング仕様と盤質も万全。限定500部。