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MFMの名作、Gigi Masinを一躍有名にしたリリースがリプレスです!! 立ち上る桃源郷...生命本来の瑞々しさが蘇る儚いひと時...ニューエイジ/バレアリック新時代に歴史的遺産を提示する名レーベル"Music From Memory"より、新たに出版されるのはイタリアの古くからのアンビエント作家、Gigi Masin。
イタリア産アンビエントの名盤Windや、あのCharles Haywardとの共作なんかも発表している人物。その"Wind"収録曲始め、今作はこれまでの作品から選出された編修盤という1枚で、どれも有機的な楽園の広がりがあり、穏やかに包んで心を離さず、すやすやと佇む電子の海辺が待っています。透明なアンビエンスとコーラスや、魅惑に響くストリングスもさながら、なにより音のプロダクション面が際立っていて、その場の空間への浸透度合いが感動もの。全音楽好きに推したい珠玉盤です!
2007年にCDのみでひっそりとリリースされていた、Kuniyuki Takahashi のサブプロジェクト、Kossと塚本サイコ二人の共作が、長い時を経て初めてぼヴァイナル・リイシュー。中心にあるのは塚本サイコのピアノで、クラシカルな素養をにじませながらも、技巧を誇示するのではなく、呼吸のように自然な間合いで鍵盤を触る。Kuniyukiの繊細な電子音が寄り添い、フレーズの隙間に光や影を差し込むように響き合うと、音の粒はときに淡い残像を残し、ときにリズムのような脈動を示しながら、ミニマルな旋律を大きなスケールへと広げていく。さらにギターやアコーディオンといった要素が控えめに顔を出し、儚いロマンティシズムを添えている。モダン・クラシカルとアンビエント、そしてKuniyukiが培ってきたダンス・ミュージック以降の感覚が、静かに交差した全8曲。小さな部屋から宇宙的な広がりまで、聴くたびに景色が変わっていくような作品で、静かな昂揚を伴いながら聴く者を深い物語へと導いていく。


2025年リプレス!バンクーバーのプロデューサー、Dylan Khotin-FooteによるKhotinが、2018年にバンドキャンプでリリースし、即完売だったカセット作品がGhostly Internationalより再発!浸れるし眠れる前作の底知れない深さをよりチルアウトに磨き上げ、スピリチュアル&自然派な音世界の躍動感そのままに、アートワーク通りのローファイな手触りへと見事に落とし込んだ深遠なるアンビエント・サウンド。白昼の窓辺に夢見心地の幻想郷を演出するような奥深い音世界が広がり、ただただ黄泉と現実の境目へと沈んでいくような、言葉では語り切れない美しさを孕んだ傑作。ニューエイジ~アンビエント、バレアリック好きから全音楽好きに大推薦です。

2025年リプレス!まるで、LCL化した人類のための音楽。浸れて、眠れるどころじゃない、溶けます。〈Mood Hut〉から〈1080p〉、〈Summer Cool〉に至るまで、カナダからうまれる涼しげハウスの魅力を一手にひきうけたバンクーバーの人気プロデューサー、Dylan Khotin-FooteによるKhotinが、2017年にBandcamp上でリリースし、即完売、驚異のリリースを誇った作品がリプレスです!
夢想のアンビエンス漂うシンセサイザーのほの甘いレイヤーに、ほんのりと聖地感香らせる緩やかなビート、没入感溢れる具体音などがふわふわと浮かび上がる孤高のアンビエント・サウンド。これぞ、ローファイ・ハウス・ムーブメントの集大成といった音でしょう。底知れない深さを感じる神秘のサウンドをご賞味あれ。アンビエントからディープハウス、そして、ニューエイジやバレアリックが好きな方まで大推薦な内容。

(数量限定/ブラック&ブラウン・ヨーク・ヴァイナル/ソノシート特典付)スキルフルなターンテーブリストとして、さらには真の実験精神を持ったプロデューサーとしてその名を知らしめる鬼才、Kid Koalaによる、狂気的なサウンド・コラージュ名作が〈Ninja Tune〉からソノシート特典付きの豪華仕様で25周年記念リイシュー!
Eric SanことKid Koalaは、職人技とも言えるターンテーブル捌きと、奔放なユーモアを融合させることで、他に類を見ない独自の世界観を築き上げた真の音楽的探究者だ。ターンテーブルを楽器として用い、オリジナルのサウンドやミックス、リズムを生み出すアートフォーム、すなわちターンテーブリズムに全身全霊を捧げた彼は、本作を全編ターンテーブルで演奏し、手作業でレコードをカットしながら8トラック・レコーダーにその音を刻み込んだ。
その結果として生まれたのは、Kid Koalaのねじれた、そして輝かしい精神世界を駆け巡る、風変わりで歓びに満ちた音の冒険である。まるで歌うかのようなスクラッチ・サウンド、奇妙な実験性と快楽性を併せ持つ切り刻まれたサウンドがアルバムを通して飛び出し続ける名作。

ハイエイタス・カイヨーテのリミックスや、トロ・イ・モワの『Mahal』への参加など、マルチな才能を発揮するサラミ・ローズ・ジョー・ルイスことリンジー・オルセン。
フライング・ロータス主宰の〈Brainfeeder〉からリリースされた本作『Lorings』は前作に引き続き、愛用する “Roland MV8800” を使用し、制作のほぼ全てが彼女自身の手によって行われ、多彩なアーティストとのコラボレーションによって肉付けされている。
2024年の共作アルバム『Sarah』でタッグを組んだ、フィラデルフィアの伝説的アーティスト、フラナフィをはじめ、オマリ・ジャズ、ルーク・タイタスらが参加。
初期フライングロータスを感じるシンセリフのM1「Inside」、コズミックに舞うキーボード、浮遊する高速グルーヴとサラミの持ち味である夢見心地な歌声が堪能できるM3「That must be hard for you」、アンビエントからプログレッシブな展開をしていくM7「Crow, friendship」など、様々なタイプの楽曲が収められていながらも全体のムードとしては一聴してサラミの作家性が伝わる全17曲を収録。マルチな才能で新たなる桃源郷を描き出す〈Brainfeeder〉らしいコズミック・ドリーミー・ジャジーな世界観が詰め込まれた必聴作品!
これは未体験の方は是非!まさに金字塔です。1997年に大名門〈Warp〉より発表、今も多くの聴衆を魅了し続けている、鬼才Aphex Twinの名作『Come to Daddy』。アグレッシブにして複雑、混沌としてユーモラスなドリルンベース/IDM史上に残る歴史的な大傑作!

(数量限定/日本語帯付き/解説封入/ブラック・ヴァイナル)
リリースから10年...異色の天才音楽家が5年もの歳月を費やした
珠玉のデビュー・アルバムが日本語帯付きLPで発売!
電子音楽、ジャズ、クラシック、現代音楽など幅広い要素を丁寧に
編み込んだ美しい一大音楽抒情詩がここに。
エレクトロニック・ミュージック・シーン随一の頭脳派として知られ、フォー・テットやボノボ、カリブーと言ったアーティストとも並び称されるプロデューサー/トラックメイカー/DJのフローティング・ポインツことサム・シェパード。賞賛を集めた2019年のアルバム『Crush』以降、ファラオ・サンダースとのコラボ作品『Promises』やバレエ作品『Mere Mortals』など、活動の幅を広げている。
電子音楽の作曲家、演奏家としての真価を十二分に発揮した2015年リリースの本デビュー・アルバムには、トム・スキナー(スマイル)、レオ・テイラー(ジ・インヴィジブル)他、ゾンガミンとしても活動する在英ベーシストのススム・ムカイ、ハーバートのバンドのヴォーカルも務めるラヘル・デビビ・デッサレーニなど実力派ミュージシャンたちが参加。その楽曲群は聴くものに神的で美的イマジネーションを掻き立てる。ジャケットのアートワークには自ら製作したハーモノグラフを使い、モジュラー・シンセと同期させた光ファイバー・ケーブルの光線で描いたドローイング・アートを使うなど、アルバム全体が一つの総合芸術作品として楽しめる傑作。

2005年以来、20年ぶりのヴァイナル・リイシュー。2025年にはEU&USツアーを予定。
進化し続けるエレクトロニック・ミュージックの先達であり、孤高の存在としてその動向が常に注目され続けるオウテカ。
枯渇することのない無限の才能と、変わることなき探究心。
いまだかつて誰も到達しえなかった美しき超絶音。
アンタイトルド(untitled)ではなくて、アンティルテッド(untilted)である。 いかにもオウテカらしいタイトルだ。「いつものよう に、タイトルに意味はない」 と彼らは言うけれど、ちょっとした心理の虚を突いたり、条件反射的な連想を逆手に とって文脈をすげ替えてしまったりする術 に、彼らは実に長けている。オウテカは 独創的で挑戦的な革新主義者ではあるけれど、同時に遊び心も備えた観察者でもあっ て、字面だけで安易に判断して 「あ、次のアルバムのタイトルは“アンタイトルド” なのね」と素直に思い込んでしまっていた筆者のような勘違い野郎のことを、影できっ とにやにやしなが ら見ていることだろう。二枚前のアルバム『コンフィールド』で、 オウテカのサウンドはずいぶん変わったといわれているけれど、そういう意味では根 本的な 部分は、まったく変わっていない。むしろこの8枚目のフル・アルバムは、彼 らに拭い去れない影響を刻みつけてきた音楽を、『コンフィールド』以降の地平の中 で、再びはっきりと浮かび上がらせるような作品である。つまり、エレクトロやアシッ ド・ハウスなんかの、ファンキーなエレクトロニック・ミュージックのことだ。
(中略)
中でもとりわけ、オウテカとヒップホップを巡る議論は未だ絶えることのない話題 のひとつだ。この『アンティルテッド』にも、アルバム冒頭の「LCC」や15分以上に 渡る大作「Sublimit」などに、その有効な答えがちらちら覗いている。時にはヒップ ホップと自分たちとの距離感覚を、はぐらかすこともあったりした彼らだが、『アン ティルテッド』に関してはルーツに対する愛情を包み隠そうとはしない。言葉に力を 込めてショーンはこう答えている。「“Tour De France”に“Hip Hop Bee Bop”や “The Message”“Step Off”。今でも本当に大好きだよ。タイムレスなのか、ノス タルジアなのか分からないけど、とにかく好きなんだ。僕らがビートを作る時は、そ の要素が必 ず無意識に入ってるんじゃないかな。僕らの音楽からそれが聞こえてこ ない時なんてないくらい」
(中略)
さて、とはいえ『アンティルテッド』は、もちろん懐古的なものでない。決して 『キアスティック・スライド』に戻ってしまったわけでもないし、あの『lp5』や 「ep7」のパート2でもない。『コンフィールド』はオウテカの新たな出口だった。 『lp5』と「ep7」で確立した評価の高みに甘んじることなく、そこから踏み出すこと が試みられていたもので、このアルバムもまた、過去のオウテカを振り切ろうとしている。
(中略)
『アンティルテッド』は、『ドラフト7.30』と『コンフィールド』を踏まえた上で、 アレンジの面でより自由度を増して制作されたものだ。(中略)なにしろこのアルバム には、MPCで走らせたシーケンスさえもが埋め込まれていて、「実は、ライヴでラッ プトップを使うのは好きじゃないんだ。もっと言うと、ラップトップを音楽で使うの もあまり好きじゃない(笑)」などと冗談めかしたセリフがショーンの口から出るく らいで、もともと使えるものは何でも試してきた彼らであるということを差し引いて も、大幅な変化が環境面に導入されている。しかし(中略)彼らは機材のダウングレー ドを計っているのではない。それを使ってサウンドを、次に進めることが重要なのだ、 とうぜん。アルバムでの、『コンフィールド』以降彼らが推し進めてきたシフトチェ ンジである先の、“複雑さへと向かうベクトルの変化”によって導かれたディティー ルへの執拗なこだわりはもはや圧巻で、成果はこそかしこに溢れている。だが、エレ クトロやMPCなんかのキーワードが再浮上してきたからなのかどうか、しかしそれ以 上に『アンティルテッド』には、非常にうっすらとだがどこか楽しげで何故だか軽や かな感覚さえあるのだ。
(後略)
text by 西山伸基(Headz/Fader)
日本盤アルバム封入のライナー・ノーツより一部抜粋、加筆。
バンコク生まれながらカナダ・バンクーバーを故郷として、そのアンダーグラウンド・シーンで活動していた知られざるレジェンド、Hussain Bokhariによるデビュー・アルバムがご当地アンビエント・ダンス・シーンの一大名門〈Mood Hut〉より堂々リリース!ベッドルーム・ポップとローファイ、バレアリックなギター/シンセの混ざりが絶妙な作品。"Pull Me Up"のふかふかした質感、 をBangkok Boyをのタイ語ヴォーカルが過去と場所を跨ぐノスタルジーを呼び起こすかのようです。静かな時間の背景で、自分自身と都市/記憶のあいだを漂わせるサウンドスケープが秀逸な逸品!
ベルリン市民の1日を24時間ドキュメントしたTVプログラム24h Berlinのサウンドトラック用に制作された楽曲を中心にまとめられたベルリン・アンビエントダブ作品。コンパクトの創始者、ウォルフガング・フォイトや、ベーシック・チャンネルのモーリッツオ共にドイツのミニマルテクノシーンに多大な影響を及ぼしながら今なお現役で活動を続けるテクノ界のカリスマ、トーマス・フェルナンの最新アルバムが完成。ベルリンの日常を切り取るドキュメンタリーフィルムのサウンドトラックとして制作された本作は正にテクノミュージックが生活に溶け込むベルリンという街を彩るウォームフルで美しく、ダビーなアンビエントテクノアルバム。

ボーカルのZack Borzoneとプロデューサー/ドラマーのSam Pickardを中心にフィラデルフィアで結成され、のちにニューヨークに移ってからJack TobiasとSaguiv Rosenstockが加入した4人組バンドYHWH Nailgunのデビューアルバム『45 Pounds』がロンドンの大名門〈AD 93〉から登場。ポストパンク、ノイズロック、実験音楽を融合させたサウンドが特徴的で、バンド名はヘブライ語の「ヤハウェ」を意味するが、その音楽性はむしろ俗世的で、混沌とした暴力的なサウンドにこそ本質がある。宗教的というよりも、人間的な激情や混乱を表すために、聖書的なイメージや象徴を借用している。Pitchforkが「このデビュー作は、わずか21分で実験音楽とアヴァンギャルドの世界を再構築する」と評したように、圧倒的なテンションで、ギターは軋み、ドラムは暴れ回り、すべての音が過剰で、歪んでいて、それでいて妙に中毒性がある。ロックというフォーマットに内在する衝動や混乱を最大限に引き出した、ある種の"破壊と再構築"の儀式とも言えるとんでもない一枚!
シカゴで最も重要かつ革新的なハウス・ミュージック・レーベルのひとつである〈Dance Mania〉、その決定的な回顧録として高い人気を誇っている2014年にリリースされた〈Strut〉による超名作コンピレーション『Hardcore Traxx: Dance Mania Records 1986-1997』がこのたびめでたく再プレスされました!!80年代半ば、〈Trax〉や〈DJ International〉といった老舗レーベルに代わる生々しいレーベルとして誕生した〈Dance Mania〉は、90年代に入ってもシカゴのストリート・クラブ・ミュージックを代表し続け、ゲットー・ハウス・サウンドのパイオニアとなった。本作は1986-1997とレーベルの全盛期からのストーリーをたどるもので、マーシャル・ジェファーソンの卓越した「7 Ways」のようなクラシックから、ヴィンセント・フロイド、ティム・ハーパーのディープなカット、DJディオン、ポール・ジョンソン、DJファンクのゲットー・ハウス・フロアバーナーまで、〈Strut〉によるこのレーベルへの究極のトリビュートとして、クラシック、ゲットー・ハウスのアンセム、隠れた名曲を綿密にキュレーションしたコンピレーションとなっている。〈Dance Mania〉の協力を得て制作され、ダフト・パンクにインスパイアされた人気のティーチャーズ・ミックスのクリエイターであるコナー・キーリングが、ランサムノートのマイルズ・シンプソンと共にコンパイルしている。レーベルの包括的な歴史、DJクリッシー・マーダーボットによるアーティスト・インタビュー、貴重なアーカイブ写真も付属。

大人気ユニット、Salamandaの片翼!韓国・ソウルを拠点に活動するプロデューサー/DJ、Yetsubyによる最新アルバム『4EVA』が、UK新興レーベル〈Pink Oyster〉の第1弾として登場。ブレイクビーツ、フットワーク、ジャングル、IDM、アンビエント、クラブ・ミュージックを自在に横断しながら、デジタル/アナログ/アコースティックの音響を緻密に編み上げた全10曲。遊び心溢れるサウンド・デザインと、内省的かつ親密なムードが共存する、Yetsubyのソロ作品として極めて完成度の高い一枚です。限定300部。

Oren Ambarchi、Johan Berthling、Andreas Werliinによるトリオ作『Ghosted III』が〈Drag City〉より登場!ジャズやクラウトロックの感覚を土台にしつつ、今回はより自由でゆるやかな空気をまとった一作で、前2作に比べて、アメリカーナやドリームポップ、ブルースといった新たな要素もにじみ出ていて、細部のニュアンスにフォーカスしたサウンドが特徴的。冒頭曲では、チリチリとしたギター、よれたリズム、ほどけたベースが絡み合い、フィリップ・グラス風の浮遊感が心地よい。曲ごとにテンションを緩めたり高めたりしながら、美しいドリームポップ風ポストロックへと昇華。全体として、即興的な緊張感は保ちつつも、より開放的で感覚的な作風で、シリーズ中でも特にメロディアスで親しみやすい内容になっている。

David GrubbsとJim O’Rourkeによるユニット、Gastr del Solの代表作であり、ポストロック/実験音楽の重要作として知られている1996年のアルバム『Upgrade & Afterlife』がめでたくリイシュー!フォーク・ミニマリズム、アヴァンギャルド、電子音響が混ざり合い、常に予想を裏切る構成が特徴的。冒頭の「Our Exquisite Replica of ‘Eternity’」では、映画音楽のサンプルやドローンを用いて、異様で感情的な風景を描き出し、アルバム全体の方向性を示す。続く曲では、弾き語りが抽象音響へ変化したり、歪んだリズムや断片的なボーカル処理などが登場し、聴くたびに新たな発見がある作りになっている。ラストはJohn Faheyの「Dry Bones in the Valley」のカバーで締めくくられ、ゲストのTony Conradのヴァイオリンが、アメリカン・フォークと前衛音楽の橋渡しをするように響く。批評家からも「フォークとアヴァンギャルドが互いを抽象化しながら融合している」と高く評価され、ジャケットに使われたRoman Signerの作品《Wasserstiefel》も含め、コンセプチュアルで不思議な魅力を放っている。実験音楽ファンにとっては聴き逃せない名作!
2025年リマスター仕様、ボーナストラック付属!Rashad Beckerによるマスタリングにて30周年記念エディションとしてヴァイナル再発!ボーナストラック付属。Brian EnoやRobert Frippからインスパイアされた音響ドローン・ギター・サウンド!90年代には「最も才能豊かで革新的なギタリストの一人」と称され、そして、Sonic Youthのメンバーたちにも愛されたポルトガルの一大音響作家、Rafael Toralが同国のAnAnAnAより1994年にリリースし、ジム・オルーク氏の名音響レーベル、Moikaiからも再発されているファースト・アルバム名作。
長らく廃盤であったトラル初期の重要作品が嬉しい再発!イーノのアンビエント作品を爪弾くJohn Faheyのごとく、美麗で優しい極上アンビエント・ドローン。彼が実際に影響を受けている通り、My Bloody Valentineを感じる人もいるでしょう。ゆっくりと動くノスタルジックな音色は懐かしいフィルム写真の情景を心に浮かばせるかのようであります。たとえ雑多な街角にいても、自然の中へと還るような、そんな穏やかで優しい気持ちになる響きです。私たち生きとし生けるものの原風景というと大げさかもしれませんが、私はそのようにすら感じます。まさにタイムレスな一枚。

ブラジル・サンパウロ郊外ディアデマから登場したDJ Kによる、ファヴェーラのリアルを突きつける最新作『Rádio Libertadora』が〈Nyege Nyege Tapes〉より登場。17歳からFL Studioで制作を始め、わずか数年でブラジリアン・ファンキの枠組みを塗り替えたDJ K。独自に生み出したBruxaria(魔術)と呼ばれるスタイルは、暗く、ノイジーで、サイケデリック。前作『Pânico no Submundo』でその片鱗を見せたが、本作ではさらに過激で、政治的な鋭さを増している。アルバム冒頭、1969年の軍事独裁時代に共産ゲリラ指導者カルロス・マリゲーラが地下ラジオで放送した反体制スピーチをサンプリングし、「軍事独裁に死を!」と高らかに宣言。MC Renatinho Falcãoを迎えたそのトラックでは、金属質なノイズ、爆音ベース、歪んだディストーションが入り乱れ、ファヴェーラを「見えない戦争」の戦場として描き出す。90年代ブラジルのプロテスト・ラップに通じる闘争のスピリットと、腐食した電子音の荒野。『Rádio Libertadora』は単なるアルバムではなく、サンパウロの地下から鳴らされるマニフェストとも言うべき一枚。

ドキュメンタリー制作や展覧会キュレーションなど幅広い表現活動で知られるViolence Gratuiteによる初めての音楽作品『Baleine à Boss』が入荷できました!ウガンダの首都カンパラを拠点とする、東アフリカの伝統的な音楽と現代の電子音楽を融合させた現行のアンダーグラウンドで革新的なサウンドを世界に紹介するレーベル〈nyege nyege tapes〉のサブ・レーベルである〈Hakuna Kulala〉からのリリースで、本作もフレンチ・ポップ、ラップ、ノーウェーブ、エレクトロニクスの混淆とも言える独自の世界!パリ郊外育ちで、ブルターニュとカメルーンにルーツを持つ彼女は、文化的バックグラウンドを反映させながらも、フレンチ・ポップ的なメロディー、トラップやグライムから影響を受けたビート、そして幽玄なヴォーカルを自在に行き来しながら展開。トリッキーやリジー・メルシエ=デクルーらに通じるダークで不穏な空気を漂わせつつ、ダンスホールやカリブ音楽のリズムも取り込むなど、常に予測不能な流れを作り出している。ポップとアヴァンギャルドの狭間で揺れ動く、自由奔放で多層的な作品!!

ウガンダの首都カンパラを拠点とする、世界各地のオルタナティブなエレクトロニック・ミュージックやエクスペリメンタル系を自由に追求するレーベル〈Heat Crimes〉による、ハンガリー系トランシルヴァニア出身Réka Csiszérの2作目のソロアルバム『Danse des Larmes』。本作は、子ども時代の孤独や無意識のトラウマをテーマに、東欧の民謡、インダストリアル、ダークアンビエント、古いホラー映画音楽を溶かし合わせた、身体と精神の境界があいまいになるような、幽玄で冷たいサウンドスケープ。デビュー作『Veils』に続き、演劇や映画、オペラへの関心を滲ませつつ、今回はより個人的な記憶と未来的なビジョンを交錯させている。冒頭の「Eden X」では、うめくシンセと聖歌のような声が溶け合い、不穏な世界に誘我、続く表題曲では、歪んだフォークの要素が顔を出し、夢と現実の境界を揺さぶる。ハンガリーの巨匠Mihály Vígへのオマージュも含まれ、彼の曲をエーテルのようなドリームポップに再構築している。全編を通して、トラウマや過去の記憶が幻想的に変質していくような、暗く湿っていながらも不思議な美しさに満ちたアルバムとなっている。
中東地域のネットカルチャーとグローバル・ベース/クラブ・ミュージックの接点を捉え続けてきた〈HEAT CRIMES〉から、注目のコンピレーション『REEL TALK - BEST OF DOUYIN TRACKS』が登場。中国のショート動画プラットフォーム「抖音(Douyin)」上で流通したサンプリング音源やクラブトラックをキュレートし、カットアップ、スクリュー、トランス、スピードコア、トラップ、アンビエントまでを雑多に飲み込む全20曲。ネット特有の速度感と無作為さ、そして奇妙なエモーションが交錯する、デジタル以降のサウンド・アーカイブとしての一枚。カルト的人気を誇るシリーズ最新章。

エレクトロニック・ミュージック史における最重要コンピ『Artificial Intelligence』が30年ぶりにヴァイナル・リイシュー!!エイフェックス・ツイン、オウテカ、リッチー・ホウティン、アレックス・ピーターソンらの貴重な初期音源を収録!!
エイフェックス・ツイン、オウテカ、スクエアプッシャー、ボーズ・オブ・カナダ、フライング・ロータス、ワンオートリックス・ポイント・ネヴァーら、先鋭的アーティストを数多く輩出し、衝撃的なMVやアートワークといったクリエイティブの分野においても音楽史に計り知れない功績を刻み続けているレーベル、〈Warp Records〉が30年前にリリースした伝説的コンピレーション『Artificial Intelligence』をリイシュー!
1992年にリリースされたこのコンピレーションは、エイフェックス・ツインのザ・ダイス・マン(The Dice Man)名義、オウテカ、リッチー・ホウティンのアップ!(UP!)名義、B12のミュージコロジー(Musicology)名義、アレックス・ピーターソン(ジ・オーブ)とジミー・コーティ(The KLF)などの初期の貴重なトラックを収録している。
本作は〈Warp Records〉の1992年から1994年にかけてリリースされた"Artificial Intelligence"シリーズの最初の作品で、シリーズからは続いてエイフェックス・ツインのポリゴンウィンドウ名義の『Surfing On Sine Waves』、 ブラック・ドッグ・プロダクションズの『Bytes』、B12の『Electro-Soma』、リッチー・ホウティンのF.U.S.E名義の『Dimension Intrusion』、スピーディJの『Ginger』、オウテカの『Incunabula』、そして『Artificial Intelligence II』がリリースされた。
ゲートフォールドスリーブはデザイナーズ・リパブリックによって再構築され、Ten Eight Seven MasteringのBeau Thomasによって、クラシックなブラック・ワックスでカットされている。
<Tracklist>
01.The Dice Man - Polygon Window
02.Musicology - Telefone 529
03.Autechre - Crystal
04.I.A.O - The Clan
05.Speedy J - De-Orbit
06.Musicology - Premonition
07.UP! - Spiritual High
08.Autechre - The Egg
09.Dr Alex Paterson - Loving You Live
