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ダブ・テクノのパイオニアにして、Basic Channel、Rhythm & SoundのMark Ernestusが、セネガルでの長年の現地リサーチとミュージシャンたちとの協働を経て構築してきたプロジェクトNdagga Rhythm Force。西アフリカ・ンバラの精緻なポリリズムとベルリン流ミニマリズム/ダブの深層が交差する、9年ぶりのアルバム『Khadim』が〈Ndagga〉より登場。もともとErnestusは、ジャマイカのリディム感やサウンドシステム・カルチャーの源流をたどる中でセネガルに辿り着き、作品ごとに深化を続けてきたが、今回の『Khadim』ではさらに構成を大胆に削ぎ落とし、ギターを完全に排除し、パーカッション× Prophet-5シンセ×ヴォーカルというミニマルな編成となっている。中心にあるのは、Ernestusが長年愛用してきたProphet-5によるドローン的シンセ、Mbene Diatta Seckによるソウルフルかつスピリチュアルな歌声、そして打楽器奏者Bada Seck&Serigne Mamoune Seckによるしなやかで予測不能なサバール・パーカッション。これらが有機的に絡み合い、リズムで語るストーリーテリングの極致とも言うべき音のタペストリーを織り上げていル。ポスト・レゲエ、アフロ・ミニマル、スーフィー的精神性が一点で交差する、現代アフリカ音楽の極北とも言える内容で、空間性と肉体性、即興と構築の間で、精神と身体を丸ごと包み込む。肉体的なリズムの奥に静かな霊性が宿っていて、聴きながら内と外が同時に揺れるような感覚が素晴らしい!Ernestusの徹底して削ぎ落とすセンスと、セネガルのリズム/声/信仰の力が美しく交差した、ダンス・ミュージックの文脈でも、アフリカ音楽としても、どちら側から見ても誠実で、深い傑作。

この人の作品の新たな入門盤といっても過言ではないでしょう国産ミニマル/アンビエント金字塔的傑作『鏡の向こう側』でもお馴染み、もはや説明不要、初期の久石譲プロデュース仕事でも知られるMkwaju Ensembleにも参加、近年のニューエイジ・リバイバルを通じて吉村弘や芦川聡らと並ぶ不動の人気を獲得した作曲家、打楽器奏者である高田みどり(1951-)。自身の『鏡の向こう側』を掘り起こし、世界的人気作品へと押し上げた縁深いレーベルである〈WRWTFWW Records〉より、実に23年ぶりとなる最新ソロ・アルバムをリリース。
ベルリン・ラジオ・シンフォニーのソリストとしてデビュー後、1980年代に入りアフリカやアジア各国を巡り伝統音楽の探求を開始。ガーナ、ブルキナファソ、セネガル、韓国、等の音楽家とセッションを重ね(日本では佐藤允彦や演出家である鈴木忠志とも)、音と人体との一貫性というインデグラルなコンセプトを基に、アフリカの動的な音楽性とアジアの静的なスピリットを統合し、精神性を伴った独自の音楽性を確立。
本作は、スイスの〈ジュネーブ民族学博物館〉に所蔵されている楽器を使用し、ジンバブエのショナ族の伝統的なムビラ音楽を代表する伝統的な作品である「Nhemamusasa」を演奏したライブ録音のアルバム。高田氏の作品は、『百億年の交響詩』や『Tree Of Life』といった比較的アヴァンギャルドな色彩の強い作品が目立ちますが、本作は、『鏡の向こう側』の2020年代ヴァージョンといった風情のコンテンポラリー/ミニマルの凄まじい傑作!自身のアフリカ音楽とミニマリズムへの探究心と多文化的ヴィジョンの集大成ともいうべきマスターピースに仕上がっています。こりゃ絶対持っとけ!

Mdou MoctarやLes Filles de Illighadadのバッキング・アーティストを務める、トゥアレグ・ギターの伝道師、ライターであり俳優のAhmoudou Madassaneが演奏を務めた、映画「Zerzura」のOST。静寂を伴うメランコリックなサウンドから、幻想的な怒りを体現したサイケデリックなディストーション・ギターまで、標準的なリズムの概念からかけ離れた、個性的なギターの即興演奏による、サハラ砂漠の神秘の瞑想とも言うべきサウンド。
南アフリカ・ケープジャズの重要人物Tete Mbambisaが1979年に残した名作『Did You Tell Your Mother』。テナーサックスのBasil Coetzeeを迎えたカルテット編成で、アフリカ的なスピリチュアル性とアメリカのモーダル・ジャズが自然に溶け合う、深みのある演奏。11分超えの「Trane Ride」はタイトル通り Coltraneへの敬意が滲む長尺モーダルで、反復するピアノと熱量のあるサックスがじわじわと高揚していくスピリチュアルな名演。「Past Time」「Winter Time」では、南アフリカ特有の哀愁と柔らかいグルーヴが漂い、ラストの「Irene」では温かく語りかけるようなピアノが印象的。アパルトヘイト時代にも国内に留まり、アコースティック・ジャズを貫いた彼の姿勢がそのまま音に刻まれており、生々しいアンサンブルが当時の空気をそのまま閉じ込めている。

ナミビア北西部に暮らすヒンバ族の声と儀礼歌を初めて公式に記録した、〈Sublime Frequencies〉ならではのリアリティあふれるフィールド録音作品『Himba Hymn: Ghosts Of Namibia’s Skeleton Coast』。本作は、観光写真やステレオタイプなイメージで語られがちなヒンバ族を、彼ら自身の声で伝えるという目的で制作。録音はすべて現地で行われ、オリックスの角を使った伝統管楽器Cattle Gunの低く唸るような音色、手で口を覆って生まれる自然なフランジャー効果、声が連鎖していく人力ポリフォニック・エコーなど、電気的な加工を使わずに生まれる独自の音響が収められている。砂漠の乾いた空気をそのまま閉じ込めたような質感で、祈り、嘆き、語り、叫びが混ざり合う共同体の記憶そのもののような生々しさ。リズムは一定ではなく、集団の呼吸や身体の動きがそのままテンポになるような自由さがあり、フィールド録音でありながら、どこかトランス的な没入感を生む。機材を介さずとも、彼らの身体そのものがエフェクターであり、シンセサイザーであるかのような驚異的な音響。数あるカタログの中でも、文化的資料性と音響的インパクトが極めて強い一枚。

Mdou MoctarやLes Filles de Illighadadのバッキング・アーティストを務める、トゥアレグ・ギターの伝道師、ライターであり俳優のAhmoudou Madassaneが演奏を務めた、映画「Zerzura」のDVD。静寂を伴うメランコリックなサウンドから、幻想的な怒りを体現したサイケデリックなディストーション・ギターまで、標準的なリズムの概念からかけ離れた、個性的なギターの即興演奏による、サハラ砂漠の神秘の瞑想とも言うべきサウンドと映像。

人類の音の秘宝を巡る旅!オリジナルは1995年にCDでリリースされた秘蔵78回転SP音源コンピレーション『The Secret Museum Of Mankind』シリーズの記念すべき第3巻。〈Sublime Frequencies〉の奇才ヒシャム・マイエットと〈Yazoo Records〉による共同制作で、1925年から1948年の世界各地の伝統音楽の音源を収めている。収録された音源はどれも、各地域の伝統音楽が深く生きていた時代に録音された黄金時代の記録で、録音はもちろんモノラルかつ簡素だが、そこに記録された演奏の熱量、声の張り、音楽のうねりは、現代のリスナーにもはっきりと届く力を持っている。音の民俗誌とも言うべきコンピレーションだが、生きた文化そのものが鳴っているような、そのあまりにリアルな聴感は、単なる懐古趣味や歴史的記録とは全く異なり、過去という異国へのトリップのよう。収録されている音源のクオリティが驚異的!第3巻には、ポーランド、スペイン、中国、アンゴラ、トルコ、モンゴル、ロシア、コンゴなどの音源を収録。ゲートフォールド仕様の見開きジャケットには、当時の写真や詳細なライナーノーツが付属。

人類の音の秘宝を巡る旅!オリジナルは1995年にCDでリリースされた秘蔵78回転SP音源コンピレーション『The Secret Museum Of Mankind』シリーズの記念すべき第2巻。〈Sublime Frequencies〉の奇才ヒシャム・マイエットと〈Yazoo Records〉による共同制作で、1925年から1948年の世界各地の伝統音楽の音源を収めている。収録された音源はどれも、各地域の伝統音楽が深く生きていた時代に録音された黄金時代の記録で、録音はもちろんモノラルかつ簡素だが、そこに記録された演奏の熱量、声の張り、音楽のうねりは、現代のリスナーにもはっきりと届く力を持っている。音の民俗誌とも言うべきコンピレーションだが、そのあまりにリアルな聴感は、単なる懐古趣味や歴史的記録とは全く異なり、過去という異国へのトリップのよう。収録されている音源のクオリティが驚異的!第2巻は、より土着性の強い録音が多く、ブルガリア、プエルトリコ、インド、モザンビーク、ウクライナ、トリニダード、カザフスタン、セイロン、チベットなど、まさに地球の裏庭まで踏み込んで音源を収録。ゲートフォールド仕様の見開きジャケットには、当時の写真や詳細なライナーノーツが付属。

人類の音の秘宝を巡る旅!オリジナルは1995年にCDでリリースされた秘蔵78回転SP音源コンピレーション『The Secret Museum Of Mankind』シリーズの記念すべき第1巻。〈Sublime Frequencies〉の奇才ヒシャム・マイエットと〈Yazoo Records〉による共同制作で、1925年から1948年の世界各地の伝統音楽の音源を収めている。収録された音源はどれも、各地域の伝統音楽が深く生きていた時代に録音された黄金時代の記録で、録音はもちろんモノラルかつ簡素だが、そこに記録された演奏の熱量、声の張り、音楽のうねりは、現代のリスナーにもはっきりと届く力を持っている。音の民俗誌とも言うべきコンピレーションだが、そのあまりにリアルな聴感は、単なる懐古趣味や歴史的記録とは全く異なり、過去という異国へのトリップのよう。収録されている音源のクオリティが驚異的!第1巻には、ナイジェリア、サルデーニャ、セイロン(スリランカ)、マケドニア、ベトナム、キューバ、ルーマニア、エチオピア、日本、ジャマイカ、南アフリカ、インド、フィジーなどの音源を収録。ゲートフォールド仕様の見開きジャケットには、当時の写真や詳細なライナーノーツが付属。

Meditationsでもお馴染みのAta Kakによる、1994年のカセット作品『Obaa Sima』以来となる、なんと新作『Batakari』がカセットでも登場!あの奇妙で唯一無二な宅録カセットが、2006年にブログ「Awesome Tapes From Africa」に最初に取り上げられて以来、世界中のリスナーを虜にし、やがて2015年のリイシューを機にカルト的な人気から本格的な再評価へと広がっていった。長らく音楽活動から離れていたが、再発をきっかけに表舞台へ復帰した彼はロンドンのミュージシャンたちと共にグラストンベリーやソナーを含む世界各地でライヴを行い、世代も地域も超えた観客を魅了してきたが、本作『Batakari』の楽曲は、地元ガーナはクマシのスタジオで数年かけて制作されたもので、疾走感のあるラップや軽妙なスキャット、アカンの伝統的なハープ、そして強烈なパーカッションを自在に織り交ぜながら、以前よりもずっと緻密で重層的なサウンドを聴かせている。ヒップホップ的なラップやビートと、ハイライフ由来のリズムやメロディを組み合わせたヒップライフに、ローファイな電子ビート、シンセ、そして彼独特のスピード感あるラップやスキャットが入り混じる独特のスタイルはそのままに、より広がりのあるアレンジや多彩なハーモニーの導入によって、ワールド・ミュージック的な広がりも併せ持っており、彼の持ち味である自由奔放さと創造力の結晶と言うべき一枚になっている。
Jess Sah Biの幻のゴスペルアルバム『Jesus-Christ Ne Deçoit Pas』がついに再発!!1980年代に西アフリカでカントリー・アメリカーナを広めた伝説のデュオ、Jess Sah Bi & Peter One。その片割れであるJessが、1991年に発表していたソロのゴスペル作品『Jesus-Christ Ne Deçoit Pas(イエス・キリストは失望させない)』が、長らく埋もれていたマスターテープの発掘を経て、アフリカ音楽の偉大な再発レーベル〈Awesome Tapes From Africa〉より登場!このアルバムは、彼が病に倒れ、回復した経験を通して“神への感謝”を音楽で表現した作品で、現地の牧師のつてで集められたアメリカ人ミュージシャンたちが、Jessの歌にそっと寄り添うようにアコースティック・ギターやキーボードを加え、全体は非常にミニマルで温かみのあるフォーク・ゴスペルに仕上がっている。派手なコーラスや大きな展開はなく、むしろその簡素さが、Jessの語りかけるようなフランス語/グロ語の歌声や、繊細に爪弾かれるギターの響きに、自然と耳を傾けさせる、スピリチュアルで深みのある内容になっている。西アフリカの精神性とアメリカ南部の空気が静かに交差する、素朴で深遠な祈りの音楽!!

Dr. K. Gyasi & His Noble Kingsによる、ガーナ・ハイライフ史の中でも特に重要な位置を占める1974年作『Sikyi Highlife』が、〈Strut〉から初めて正規リイシュー。Akan族の伝統舞踊sikyiのリズムを土台に、ギター・バンドとしては初めてオルガンとホーンを本格導入した革新的な作品で、当時の音楽シーンが伝統とモダンの狭間で大きく変化していく瞬間をそのまま刻んでいる。両面ともにノンストップのメドレー構成で、ギターの細かなフレーズ、跳ねるパーカッション、そして厚みのあるホーンが途切れなく続き、当時のダンスバンドの熱量がそのまま伝わる。ボーカルは伝統的なAkan族のモーダルスタイルを踏襲したハイライフとしての真正なものでありつつ、70年代の都市部の空気感や新しいサウンドへの意欲が自然に溶け込んでいる。Noble Kingsのメンバーには、後にガーナ音楽を支える名手たちが多数在籍しており、バンドとしての成熟度も高い。オリジナル盤はガーナ国内で大ヒットし、Gyasiが「Dr.」の愛称で呼ばれるきっかけにもなった名盤。一つのジャンルがアップデートされた瞬間を捉えた、音楽史的にも貴重な一枚。
ナイジェリア人パーカッショニスト、Gasper Lawalが1980年に自主レーベルである〈CAP〉から放った衝撃的デビュー作『Ajomasé』が名門〈Strut〉より遂に正規再発。Stephen StillsやFunkadelic、Vangelisら数々の巨匠と共演し研ぎ澄まされた感覚を、自作楽器や緻密な多重録音で結晶させた唯一無二の作品です。アフロ・リズムの深みと実験性を兼ね備え、当時John Peelらによるラジオ・プレイをきっかけに国際的評価を獲得した歴史的名盤。第四世界的サイケデリア、底流に流れるファンクネス、西アフリカ的霊性と多彩なリズム、エスノ・エクスペリメンタル的前衛精神までもが交錯するジャンル越境の傑作。オリジナル・テープからのリマスタリング仕様。


ベニン音楽史の中でもひときわ謎に包まれた人物Antoine Dougbéが、ベナン最強バンドOrchestre Poly‑Rythmo de Cotonouと共に残した1977〜82年の音源をまとめた〈Analog Africa〉の発掘盤。Dougbéはベニン南部アボメイ出身の作曲家で、自身も ヴォドゥン信仰のイニシエート。悪魔の宰相と自称したことでも知られ、精霊信仰の儀礼音楽をポップへ落とし込む独自の作風を築いた。興味深いのは、彼が歌手でも演奏者でもなく、作曲家としてPoly‑Rythmoに楽曲を提供する形で作品を残した点で、歌唱はLohento EskillやAmsou Williamが担当し、バンドの圧倒的な演奏力がドゥーベの楽曲を鮮やかなアフロ・グルーヴへと昇華させている。収録曲では、コンゴ風ダンス・リズム、ルンバの軽快さ、重層的に絡むギター、熱気あふれるホーンが炸裂。アフロ・ラテン、ファンク、そしてヴォドゥン儀礼のリズムが交差するサウンドは、1970年代西アフリカ音楽の最も創造的な瞬間を捉えたものと言える。ヴォドゥンの精神文化とアフロ・ラテンの躍動が溶け合う、ベニン音楽の知られざる傑作。

アフリカ各地のレアグルーヴ/アフロ・ポップの発掘に全力を費やしてきた名ブログ&レーベル〈Awesome Tapes From Africa〉 より新物件。マリ共和国南部マスル地方の伝説的シンガーであり、その孤高の乾いた歌声が印象的なNahawa Doumbiaによる82年の作品『Vol.2』がカセット・リイシュー!〈ATFA〉レーベルの始動を告げる狼煙となった記念碑的作品、『Vol. 3』の再発を以前手掛けていた、象徴的なマリ出身の歌手による広く愛された一枚!1982年にLPとして発表されるも、これまでマリ国外では入手できなかった、マリ共和国において最も永続的な声の一つであるドゥンビアの初期の努力を示す、親密でありながら力強い記録。声とアコースティックギターというシンプルな楽器編成でありつつ、非常に大きな音響的インパクトを秘めた作品。40年にも渡る世界的な称賛を経て、ドゥンビアは、今でもそのパートナーでありギタリストのN’gou Bagayokoと共に世界ツアーを行い、彼女の痛切に訴えるような歌声で人々を魅了しています。

静寂と祈りの音。エチオピアの伝統的な宗教音楽である、アムハラ族の典礼歌唱と大型の堅琴ベゲナによる深い霊性を湛えた音楽を集めたコンピレーション『The World Is But a Place of Survival』。ベゲナは、ダビデの竪琴とも呼ばれる10本の弦を持つ大型の弦楽器で、神への祈りや信仰、死、救済といったテーマを静かに語るような音楽に用いられる。このアルバムでは、Alemu Aga、Sosena Gebre Eyesus、Tafese Tesfaye、Yetemwork Mulat、Abiy Seyoum、Akalu Yossefらによる演奏が収録されており、ウィスパーボイスと低音のベゲナが交錯する、静謐で瞑想的な音世界が展開される。本録音はベゲナ音楽を本格的に記録した数少ない音源のひとつであり、まるで教会の奥で密やかに歌われる祈りのような響きが、聴く者の心に深く染み入る一枚。2002〜2005年に民族音楽学者Stéphanie Weisserによってアディスアベバで録音、スイスのVDE-Galloのライセンスのもと、〈Death Is Not The End〉より再構成、再発。
1970年代半ばのローデシア、現在のジンバブエで活動したロック・カウンターカルチャーの中心バンドWells Fargo。当時アルバムを作らず、シングルのみをリリースしていた彼らの、70年代のシングル音源と未発表音源をまとめた貴重すぎる編集盤。ジミ・ヘンドリックスやDeep Purpleの影響を受け、当時の抑圧的な政治状況の中でロックを武器に立ち上がった。タイトル曲「Watch Out」は、当時の若者たちの反体制的アンセムとして語り継がれる名曲で荒々しいファズギター、疾走感のあるビート、そして切迫したヴォーカルが、当時の社会情勢とエネルギーをそのまま伝えてくれる。シングル中心に活動していたバンドだけに、どの曲もライブの熱気をそのまま閉じ込めたような勢いが魅力。ローデシアの若者たちが生んだ、革命的ヘヴィロックをまとめた歴史的コンピ。

ボリウッドに影響を受けたナイジェリア映画 (ノリウッド) 音楽がテーマの見知らぬ楽曲満載のコンピレーション。ここの主催者Christopher Kirkleyのカセット・レーベル、Autotune The Worldから出版されていた作品が、サハラ砂漠以南の未知の音楽へと切り込む名所〈Sahel Sounds〉より再発。

アンゴラ音楽の黄金期である、70年代のギター音楽セムバのスタイルを継承、忠実に再現するConjunto Angola 70と、現代セムバを代表するシンガーPaulo Floresが手を組んだプロジェクトTurma da Bênção。ギター・アンサンブルや軽やかなパーカッション、コーラスの掛け合いといった伝統的なセムバの魅力を、Floresの深みのある歌声が現代的な感性とともに結び直す、世代横断の音楽的対話。録音は生々しく、ギターの指のノイズやコーラスの息づかいまで感じられる現場の空気が魅力的で、磨きすぎない質感が、かつてのセムバの手触りをそのまま蘇らせている。伝統と現代性が自然に溶け合い、アンゴラ音楽ならではの祝祭と郷愁が豊かに息づく一枚。
セネガルの首都ダカールのナイトライフ・シーンを引き裂く広大なドラム集団Assiko Golden Band de Grand Yoffのファースト・アルバム『Magg Tekki』が〈Mississippi Records〉よりアナログで登場!彼らは20年間、実に3世代にも渡り、結婚式、秘密裏のパーティー、政治集会などで徹夜ジャムを演奏。そのライヴ映像は携帯電話を通じてネット上で拡散されていながらも、今回初めての録音!〈Sahel Sounds〉から作品を送り出していたWau Wau Collectifのメンバーでセネガル人の詩人Djiby Lyも参加。14種類のパーカッシヴな楽器にホーン、管楽器、バラフォン、時折アコーディオンが加わり、スピリチュアルかつ高揚したポリリズムとフェラ・クティのオーケストラ、トニー・アレンのグルーヴが融合した画期的な一枚に仕上げられています。

フランコ、グラン・カレ、ドクター・ニコと、数多の伝説的な偉人たちに彩られたコンゴ音楽。彼の地の音楽への深い愛情と確かな審美眼で、超高内容の作品を復刻する〈Planet Ilunga〉より、コンゴ音楽の「神」と称されるギタリスト、Franco Luambo Makiadiと彼が率いたO.K. Jazzによる、キャリアの重要な移行期を捉えた貴重な2枚組LP。フランコが1968年に設立した自身のレーベル〈Les Editions Populaires〉のために録音された、1968年から1970年にかけての音源をコンパイル。フランコの特徴であるグルーヴ感あふれるギター・ソロと、複数のギターが絡み合う複雑で催眠的なアンサンブルがすでに確立されており、ルンバの持つ切ないメロディと洗練されたダンス・リズムが際立っている。後の全盛期と比べて簡潔だが、クリティカルな極めて質の高い音源となっている。心地よさの中に黒人音楽の奥深い本質を見ることができる、永遠のクラシック。

マリを代表する国営オーケストラSuper Biton de Ségouが残した歴史的録音をアーカイブした編集盤。バンバラ王国の旧都セグーを拠点に、1960年に前身となるOrchestre Régional de Ségouとして結成。政府主催のコンペティションで幾度も優勝し、1976年にはマリ初の国立バンドへと昇格。200曲以上のレパートリーを持っていたとされ、本作はその中から1970年から1980年までの間に録音され当時LPやカセットとしてリリースされていたという音源を、Modibo Diarra、Mama Sissoko、Aboubacar Kissaら生存メンバー3名が選曲し、丹念にリマスターしたもの。伝統的なバンバラ音楽を基盤にしながら、エレキギターやホーンを加えて力強く現代化したもので、アフロ・キューバン、ルンバ・コンゴレーズの影響も織り交ぜ、独自のバンバラ大衆音楽を創造しようとする意気込みが鮮烈に伝わる。70年代アフロ・モダンの洗練された宝石のような音楽の数々。
