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180g重量盤。エジプト・カイロ在住のMaurice Louca、Sam Shalabi、Alan BishopによるトリオThe Dwarfs of East Agouzaの2025年作『Sasquatch Landslide』が〈Constellation Records〉より登場。フリージャズ、クラウトロック、エジプトの伝統音楽シャービー、ノイズ、北アフリカのリズムなどが融合した、即興性とトランスシーなグルーヴを特徴とする、エジプトの地下音楽シーンを代表する彼らのアルバムは、濃厚で不思議な音の洪水に身を委ねるような、刺激的なサイケデリック・ミュージック。彼らの音像は、霧がかった、ぼやけたような印象を与えるが、ぼやけているのはディテールの欠如ではなく、むしろ細部が横に広がって光の群れが舞うような感覚で、テンポやビートはずれたり跳ねたりしながら、オルガンやギター、サックスがゆるやかに絡み合う。明確な中心もなく、全てが滑らかにスライドしつつ、全ての音はどこか中途半端な位置で立ち現れる。こうした音のずれや遊びが作品全体に独特の浮遊感や不安定さをもたらしている。エクスタシーを超えた陶酔感とでもいうべき、サイケデリックな音の世界が広がる。時間や空間の感覚が解き放たれていくような鮮烈な一枚!!
ムラトゥ・アスタトゥケやマハムド・アハメド、ハイル・メルギアらと並んで語られるべき70年代エチオピア音楽黄金期を彩った重要人物のひとり、アヤレウ・メスフィン。ムラトゥ・アスタトゥケのエチオ・ジャズが都市の夜を映すとすれば、メスフィンのサウンドはストリートの熱気をそのままぶつけたようなファンキーでソウルフルなエチオ・ファンクともいうべきもので、近衛兵としての経歴を持ちながらも音楽に情熱を注ぎ、60年代末から70年代前半にかけて数多くの7インチをリリース。ジェイムズ・ブラウンに比されるほどの人気を博しながらも、体制批判を歌に込めたことで、1974年以降のデング政権下では徹底的に弾圧され、レコードは発禁、放送禁止。さらに長きにわたり投獄や軟禁に苦しめられることになる。それでも音楽を捨てなかった彼は、亡命先のアメリカへマスター音源を持ち出すことに成功し、50年近くの時を経て、ようやくまとまった形で世に出たのが本作『Good Aderegechegn』。超希少な7インチ・シングル盤や、これまで未発表だったマスターテープの音源を収めた決定的アンソロジーであり、エチオピア音楽史の知られざる黄金期を捉えた作品となっている。当時の音楽シーンと彼の足跡を詳細に記した16ページの豪華ブックレットも付属。長きにわたり封じられてきた魂の歌が、ようやく時代を超えて響きわたることを証明する一枚。

2015年の設立以来、アーカイヴ発掘からローカルな実験音楽、世界各地とのコラボレーションまで、音楽のアンダーグラウンドを自由に横断してきた〈Bongo Joe〉による、10周年を記念して編まれた『10 Years of Sonic Explorations』が登場。その多様で反トレンド的なカタログの精神を凝縮したコンピレーションで、ジュネーヴからボゴタ、イスタンブール、リロングウェまでの、ローファイなグルーヴ、生々しいヴォーカル、ひねくれたリズム、ジャンルを飛び越えるサウンドが並ぶ。Altın Gün、Hyperculte、Mauskovic Dance Bandといったおなじみの顔ぶれに加え、Alain Peters、Meridian Brothers、Madalitso Band、Derya Yıldırım & Grup Şimşekらのレア音源も収録。初期の名曲から近年の発見まで、周縁を大切にしてきたレーベルの包括的なビジョンを描いており、回顧ではなく、音楽をつながり、記憶、羅針盤として信じてきたその姿勢を改めて確認する一枚。レーベル名の由来ともなった、30年以上ものあいだ商業的な場を拒み、街角でドラム缶を叩き続けたテキサスのストリートパフォーマー George “Bongo Joe” Coleman のDIY精神と自由な姿勢は、今も〈Bongo Joe〉の根幹を支える光となっている。

ドキュメンタリー制作や展覧会キュレーションなど幅広い表現活動で知られるViolence Gratuiteによる初めての音楽作品『Baleine à Boss』が入荷できました!ウガンダの首都カンパラを拠点とする、東アフリカの伝統的な音楽と現代の電子音楽を融合させた現行のアンダーグラウンドで革新的なサウンドを世界に紹介するレーベル〈nyege nyege tapes〉のサブ・レーベルである〈Hakuna Kulala〉からのリリースで、本作もフレンチ・ポップ、ラップ、ノーウェーブ、エレクトロニクスの混淆とも言える独自の世界!パリ郊外育ちで、ブルターニュとカメルーンにルーツを持つ彼女は、文化的バックグラウンドを反映させながらも、フレンチ・ポップ的なメロディー、トラップやグライムから影響を受けたビート、そして幽玄なヴォーカルを自在に行き来しながら展開。トリッキーやリジー・メルシエ=デクルーらに通じるダークで不穏な空気を漂わせつつ、ダンスホールやカリブ音楽のリズムも取り込むなど、常に予測不能な流れを作り出している。ポップとアヴァンギャルドの狭間で揺れ動く、自由奔放で多層的な作品!!

ワールドミュージックの先駆者アダム・ルドルフと彼の画期的なGo: Organic Orchestraが、インド古典音楽の深い伝統を持つブルックリンの集団、Brooklyn Raga Massiveと手を組んで作り上げた壮大な3枚組アルバム。インド古典のラーガをベースにしつつ、ジャズの自由な即興演奏や西アフリカのリズム、さらには現代的なワールドミュージックの感覚が絡み合う。多様な伝統が融合しながらも、それぞれの個性をしっかり生かしている点は特筆すべきで、Brooklyn Raga Massiveの多くの音楽家たちが「これこそ自分たちがずっと探していた音楽だ」と口を揃えたこのアルバムは、各ジャンルの深遠な伝統がひとつに結実した、彼らの最高傑作というべき一枚。演奏は非常にダイナミックで、複雑なリズムや音色が絶えず変化しながらも、どこか瞑想的で深遠な雰囲気を保っており、ラーガの持つメロディの厳密な規則性の中に、ジャズ的な遊びや即興のスリルが融合し、聴く者を次第に引き込んでいく。また、メンバー同士の強い信頼感と共鳴が演奏に息づいていて、音の対話がとても自然で、単なる多ジャンル統合の実験ではなく、共鳴する共同体の音楽としての説得力を生んでいるように感じられる。
ザンビア音楽の伝説的アーキヴィストにしてシンガー/ギタリスト、Alick Nkhata (1922-1978)による幻の音源が〈Mississippi Records〉より奇跡のアナログ・リイシュー!滑らかなスライド・ギターによるカントリー・ブルース、ビッグバンド・ポップ、鉄壁のヴォーカル・ハーモニーが交錯し、ベンバ族をはじめとするアフリカの伝統的リズムと旋律を現代へと橋渡しする見事なサウンド・スケープ。失業や家族、鉱山と都市、自由への希求などのテーマを深く抱えながらも、楽曲は蜂蜜のようなヨーデルやトラッド・ポップ、エレクトロニクスを交えた実験性に満ち、芳醇でありながら鋭利な魅力を放っています。〈NTS Radio〉のJamal Khadarによるライナーノーツ、未公開写真や歌詞、翻訳を収めた豪華ブックレット(12ページ)が付属。

アフロ・レアグルーヴ入門に最適!数々の名コンピの編纂でも知られる名門発掘レーベル〈Strut〉が、2001年に初めて発表した画期的編集盤であり、ナイジェリアの豊穣な音楽シーンを紐解いた歴史的なショーケース『Nigeria 70』の決定版ヴァイナルが二十五周年記念版で登場!アフロビートの帝王Fela Kutiや、同国のポピュラー音楽"ジュジュ"伝説King Sunny Ade、アフロ・ファンク/サイケの金字塔として君臨するThe Funkeesに至るまで、70年代のナイジェリアのラゴス・シーンのアフロ・ファンクやアフロ・ジャズのタイムレスの魅力を後世へと伝え続けるマスターピース!
マリの伝説的ギタリスト、アリ・ファルカ・トゥーレによる記念すべきファースト・アルバムが、〈Sonafric〉により約半世紀を経て公式リイシューされたもの。これまで再発されたことのなかった初期音源群のうちの1枚で、当時の空気をそのまま閉じ込めたようなオリジナル・ジャケットとラベルを忠実に再現。リマスタリングも施され、1976年当時の録音が鮮やかに蘇る。このアルバムは、アリがまだ広く知られる以前、地元マリの民族音楽の中にブルースの精神を見出し、その融合を試み始めた初期のドキュメントとして極めて重要な一枚で、アフリカ的なペンタトニックの旋律と、アメリカ南部のディープ・ブルースのリズム感が、自然なかたちで同居している。乾いた土の匂いを感じさせるギターと、低く抑えた声が反復の中でじわじわと熱を帯びていく演奏は、まるで時間の流れが変質するかのよう。打楽器もミニマルに抑えられ、ギターとヴォーカルのみで繰り広げられる曲も多く、その静謐さと力強さは特筆すべきもの。まさに歴史的な一枚。
マリの伝説的ギタリスト、アリ・ファルカ・トゥーレによる4thアルバムが、〈Sonafric〉により公式リイシューされたもの。長いあいだ再発されてこなかった初期音源群のうちの1枚で、当時の空気をそのまま閉じ込めたようなオリジナル・ジャケットとラベルを忠実に再現。リマスタリングも丁寧に施され、当時の録音が鮮やかに蘇る。1977年、地元マリでの録音を収めたこの作品は、アリの音楽の核となる砂漠のブルースが、最も純粋な形で記録された決定的名盤のひとつ。ギター1本と声のみという極めてシンプルな編成ながら、音の密度と存在感は圧倒的。反復されるフレーズと即興的な装飾音、そして彼独特のうねるようなリズム感によって土着のグルーヴが静かに、力強く立ち上がる。なかでも異色なのは、「Yer Mali Wolo」と「Remobe」で聴けるヴァイオリンの導入で、ギターと絡み合いながら、哀愁を帯びた音色が独特の浮遊感を生んでいる。
マリの伝説的ギタリスト、アリ・ファルカ・トゥーレによる1976年作『Ali Toure Farka』が〈Sonafric〉よりついに正規リイシュー。これまで再発されたことのなかった初期音源群のうちの1枚で、当時の空気をそのまま閉じ込めたようなオリジナル・ジャケットとラベルを忠実に再現。音源は新たに丁寧なリマスタリングが施され、オリジナル盤にあった音質上の問題も解消。アリの響き豊かなギターと祈るような歌声をこれまでになく鮮明に捉えている。このアルバムでは、アリが敬愛していたジョン・リー・フッカーのようなデルタ・ブルースの感触と、マリの伝統音楽の流儀が自然に溶け合っており、リズムや旋律は西アフリカ的ながらも、メロウで粘りのあるギター・フレーズにはブルース的なうねりが宿っている。単なるアフリカのブルースには収まりきらない、アリ独自のミニマルな反復と深い精神性に貫かれた音楽。
マリの伝説的ギタリスト、アリ・ファルカ・トゥーレによる2ndアルバム『Special Biennale Du Mali: Le Jeune Chansonnier Du Mali』が〈Sonafric〉により公式リイシューされたもの。長いあいだ再発されてこなかった初期音源群のうちの1枚で、当時の空気をそのまま閉じ込めたようなオリジナル・ジャケットとラベルを忠実に再現。リマスタリングも丁寧に施され、当時の録音が鮮やかに蘇る。本作は、1970年代半ばにマリ国内で開催されていた文化イベント「ビエンナーレ・デュ・マリ」の記録の一環として制作されたもので、アリの音楽的ルーツである伝統音楽の要素が色濃く現れており、彼の代名詞ともなる砂漠のブルース以前のスタイルを垣間見ることができる。声の表現力とアフリカ的リズム感、語りのような節回しが前面に出ており、編成もバラフォンや土着の打楽器、時折交わるフルートの音色など、地元の音楽文化に根ざしたものとなっている。

南アフリカのクワイト黄金時代を彩った名盤が満を持して〈Awesome Tapes From Africa〉より復活!!2001年、ヨハネスブルグとプレトリアを結ぶテンビサのストリートから生まれたMoskito。Mahlubi “Shadow” RadebeとZwelakhe “Malemon” Mtshali(故人)を中心に、Patrick Lwane、Menzi Dlodloが加わり、DIY精神でデモ制作を始め、カセットデッキ2台を駆使して作り上げた音源が〈Tammy Music〉の目に留まり、デビュー・アルバム『Idolar』が誕生する。南アフリカのダンスフロアを席巻したこの一枚は、Trompies、Mdu、Mandoza、Arthur Mafokateといったクワイトのレジェンドたちの流れを汲みつつ、Snoop Doggや2Pac、R. Kellyといった90sのUSヒップホップ/R&Bからの影響も色濃い。重厚なベースラインと流れるようなラップが絡み合う、極上のサウンドを展開。リリース当時、ボツワナやナミビア、ジンバブエなど周辺国でも支持を獲得した、タウンシップ発のダンス・ミュージックとしてのクワイトと、グローバルなヒップホップ/R&Bのエッセンスが交差した一枚!
マリの伝説的ギタリスト、アリ・ファルカ・トゥーレによる5thアルバム『Ali Toure Dit "Farka"』が、〈Sonafric〉により公式リイシューされたもの。長いあいだ再発されてこなかった初期音源群のうちの1枚で、当時の空気をそのまま閉じ込めたようなオリジナル・ジャケットとラベルを忠実に再現。リマスタリングも丁寧に施され、当時の録音が鮮やかに蘇る。本作では、アリ・ファルカ・トゥーレの音楽がより洗練され、ブルースの語法と西アフリカの伝統音楽とのハイブリッドが明瞭に感じられる。ギター・プレイは流麗かつ反復的で、デルタ・ブルースを通過したアフリカン・リズムとしての独自性が際立っており、声はより表情豊かになり、物語を語るようなグリオ的な語り口が深みを増している。この頃のアリは、まだ世界的には無名に近かったが、地元マリではすでに高く評価されており、その特別な時期の、土着性と普遍性のはざまにある強烈な個性を感じられる名盤。

インド洋に浮かぶフランス領レユニオン島出身の電子音楽家Jako Maronによるレユニオン島の伝統音楽・マロヤを電子的に再構築した作品『Mahavélouz』が、ウガンダの首都カンパラを拠点とする〈nyege nyege tapes〉より登場!前作ではマロヤ特有のリズムにテクノの要素を重ねていたが、今作ではブラジルのビリンバウに近い、現地の伝統旋律楽器ボブルに焦点を当てている。Maronはこの楽器の独特な音色に魅了され、ふだんは打楽器に埋もれてしまうその響きを前面に出すべく、演奏家Zean Amemoutoulaopのソロを中心にトラックを構成。伝統的な打楽器の代わりにTR-606や909といったドラムマシンを用いて、ボブルの音色にフィードバックやシンセ、電子音を交えることで“電子マロヤ・カバレ”へと昇華させた。アルバムは「ボブルが声を持つ」というコンセプトで貫かれており、霊性や儀式的ムードを感じさせるトラックが並ぶ。最後にはボブルの音色をモジュラーシンセで模倣した楽曲も収録されており、その印象の違いも興味深い。

STRUTの名シリーズ『Nigeria 70』に約8年ぶりに加わった『Nigeria 70: No Wahala: Highlife, Afro-Funk & Juju 1973–1987』が入荷できました!本作はDJ/コレクターのダンカン・ブルックナーが監修を担当し、1973年から1987年にナイジェリアで生まれたアフロ・ファンク、ジュジュ、ハイライフの中でも、これまで国外ではほとんど紹介されてこなかった知られざる音源を発掘・収録している。'00年代初頭に火がついたアフロ・ファンク再評価の流れを受け継ぎつつ、今回のコンピでは、ナイジェリア南部デルタ州の少数民族 Ukwuani の音楽や、ヴィクター・ウワイフォを軸としたベニンとの音楽的つながり、ハイライフのレジェンド、レックス・ウィリアムスとパックス・ニコラスによるサイケ・ファンクなど、多彩な文化的背景を丁寧にすくい取っている。土臭さとラテン/北米音楽の影響が溶け合ったグルーヴの連続で、アフリカ音楽ファンはもちろん、レアグルーヴやロック、レゲエ好きも引き込まれること間違いなし!
スイスのジュネーブで活動するジャズ ・ オーケストラ、Orchestre Tout Puissant Marcel Duchampが 6 枚目となるアルバム 『Ventre Unique』を<BONGO JOE>からリリース!パリ郊外のStudio Midiliveで10日間かけて録音されたこのアルバムには、12人の国際色豊かなミュージシャンが参加しており、シンプルなループを基調としたベルソレの作曲と、マリンバ、ホーン、ストリングス、ギターなどの複雑なアレンジのバランスが取れた、美しく有機的なサウンドが生まれた。彼らのサウンドはアフリカ音楽の伝統と前衛芸術家マルセル・デュシャンへのオマージュであり、フォーク、クラウトロック、ポストパンク、アフリカン・リズムをシームレスに融合させたまさにカテゴライズ不可能な異彩を放つ音楽性!
オリジナルは1975年にリリースされた、オーガスタス・パブロによるアフリカをテーマにしたクラシックな名ダブ集『Dubbing In Africa』。彼は今回はメロディカではなくオルガンを担当し、Sly & Robbie(ドラム&ベース)、Bingy Bunny(ギター)、Sticky(パーカッション)、Melodic Gladdy(ピアノ)らが参加している。曲名にも「Dub In Ethiopia」「Nigerian Dub Love」などアフリカ色が感じられ、全体にスピリチュアルで陽気な雰囲気が漂う一枚。Pabloのオルガン演奏とCharles Reidのアレンジ、そしてSly & Robbieのリズム隊によるグルーヴが、とっつきやすくも奥深いダブの宇宙を描き出している。アフリカ的視座をダブに取り込んだ点で彼の他作と一線を画す作品。今回の再発では、ジャケットに本人の名前が間違って表記されているのも再現されていて、細部まで忠実に復刻されている。
狩猟音楽やグリオの詠唱、牧歌的なダンス音楽、フラやマンディングの伝統、そしてサイケデリアやブルース、アフロビートが交錯する、唯一無二の音世界。1980年代のマリを代表するオーケストラ、Super Djata Bandが1981年に発表したアルバム『Authentique Vol. 2 Feu Vert 81-82』が大名門〈Numero〉より登場!本作では、彼らが新たにワウ・ペダルを導入し、さらに次元を超えたサウンドへと突入。トランスを誘うリズム、情熱的なギター・フレーズ、土着のパーカッションが絡み合い、6曲にわたる陶酔的なセッションを展開する。都市バマコの熱気と伝統音楽のスピリットが融合した、時代を超える傑作。伝統音楽に根ざした呪術的とも言えるようなグルーヴはまさにマリの音楽魔術!!

南アフリカのクワイト黄金時代を彩った名盤が満を持して〈Awesome Tapes From Africa〉より復活!!2001年、ヨハネスブルグとプレトリアを結ぶテンビサのストリートから生まれたMoskito。Mahlubi “Shadow” RadebeとZwelakhe “Malemon” Mtshali(故人)を中心に、Patrick Lwane、Menzi Dlodloが加わり、DIY精神でデモ制作を始め、カセットデッキ2台を駆使して作り上げた音源が〈Tammy Music〉の目に留まり、デビュー・アルバム『Idolar』が誕生する。南アフリカのダンスフロアを席巻したこの一枚は、Trompies、Mdu、Mandoza、Arthur Mafokateといったクワイトのレジェンドたちの流れを汲みつつ、Snoop Doggや2Pac、R. Kellyといった90sのUSヒップホップ/R&Bからの影響も色濃い。重厚なベースラインと流れるようなラップが絡み合う、極上のサウンドを展開。リリース当時、ボツワナやナミビア、ジンバブエなど周辺国でも支持を獲得した、タウンシップ発のダンス・ミュージックとしてのクワイトと、グローバルなヒップホップ/R&Bのエッセンスが交差した一枚!
マラウイのデュオ、Madalitso Bandによる3作目『Ma Gitala』が〈Bongo Joe〉から登場!これまでのライブ感溢れる録音とは異なり、初めてスタジオ制作に挑戦した意欲作。それでも彼らのトレードマークである手作りのババトーン(1弦ベース)、ギター、絡み合う歌声によるシンプルかつ力強いグルーヴは健在。バンジョー音楽、クウェラ、ゴスペル、アフリカン・フォークを土台に、ミニマルながら鮮やかなアコースティック・トランスを展開し、今回の作品では重ねられたボーカルや遊び心あるパーカッション、親しい仲間たちの参加による新たな表情も加わっている。記憶の断片や日常の小さな喜びが編み込まれたような楽曲群は、彼らの音楽が単なるフォークロアではなく、今を生きる音楽であることを強く印象づける。道ばたから始まった彼らの音楽は、ステージへ、そして世界のフェスへと広がったが、底抜けの明るさと内省的な雰囲気を併せ持った本作は、そんな旅路の途中でふと立ち止まり、あらためて自分たちの原点を見つめ直したような作品のように思えてくる。
Jess Sah Biの幻のゴスペルアルバム『Jesus-Christ Ne Deçoit Pas』がついに再発!!1980年代に西アフリカでカントリー・アメリカーナを広めた伝説のデュオ、Jess Sah Bi & Peter One。その片割れであるJessが、1991年に発表していたソロのゴスペル作品『Jesus-Christ Ne Deçoit Pas(イエス・キリストは失望させない)』が、長らく埋もれていたマスターテープの発掘を経て、アフリカ音楽の偉大な再発レーベル〈Awesome Tapes From Africa〉より登場!このアルバムは、彼が病に倒れ、回復した経験を通して“神への感謝”を音楽で表現した作品で、現地の牧師のつてで集められたアメリカ人ミュージシャンたちが、Jessの歌にそっと寄り添うようにアコースティック・ギターやキーボードを加え、全体は非常にミニマルで温かみのあるフォーク・ゴスペルに仕上がっている。派手なコーラスや大きな展開はなく、むしろその簡素さが、Jessの語りかけるようなフランス語/グロ語の歌声や、繊細に爪弾かれるギターの響きに、自然と耳を傾けさせる、スピリチュアルで深みのある内容になっている。西アフリカの精神性とアメリカ南部の空気が静かに交差する、素朴で深遠な祈りの音楽!!

南アフリカ出身のDJ DadamanとMoscow Dollarによる最新作『Kagaza』が、ウガンダ版〈PAN〉な大名門〈Nyege Nyege Tapes〉から登場。本作では、バカルディ、クワイト、アマピアノ、ハウス、シンセ・ポップといった様々なジャンルやスタイルを横断した全6曲を収録。ミリタリスティックなスネア、プロト・アマピアノ/ポスト・クワイトのベースライン、ハウス風のM1ピアノ・フレーズ、曲がりくねったシンセ・シークエンスが特徴的。バントゥー語のXitsongaで歌うMoscow Dollarのヴォーカルが、タウンシップの生活を生き生きと描写していきます。南アフリカの豊かな音楽の歴史を伝えると同時に、未来を予言するようなサウンドが詰まった一枚!

スイス系モロッコ人プロデューサー、Sami Galbiによるデビュー作『Ylh Bye Bye』が〈Bongo Joe〉よりリリース!本作は、アンダーグラウンドなスクワット文化で鍛えたDIY精神とパンクなエネルギーをぶつけた、生々しいエレクトリック・アルバム。北アフリカのフォークやシャアビ、トラップとクラブ・ミュージックを融合させた個性的な音像で、ベンディルやカルカバといった伝統打楽器、アナログシンセ、重低音のループが絡むビートは躍動感たっぷり。アラビア語のボーカルはオートチューンを効かせたハーモニーから語りまで振れ幅があり、ディアスポラとしての緊張感や希望がリアルに感じられる。スイスとモロッコのあいだで制作された本作のタイトル「Ylh Bye Bye」が、現地スラングで「行こう」あるいは「またね」を意味するように、バンでのDIY録音やカサブランカでの滞在制作など、移動と変化を体現した旅そのもののような気分に満ちた作品になっている。

David Byrne主宰のNY名門レーベル〈Luaka Bop〉が2013年に『Who is...』をリリースした後、ナイジェリア人アーティスト、William Onyeaborの華やかで特異的で明るい音楽に多くの人が夢中になった。70年代後半から80年代前半にかけてアフリカン・エレクトロニック・ファンクという独自のジャンルを築き上げ、今日、デイモン・アルバーンやホット・チップからカール・クレイグやマッドリブまで、彼を西アフリカのクラフトワーク、あるいはLCDサウンドシステムの先駆者になぞらえる人もいるほど、彼を崇拝する人は増え続けており、カルト的な人気を博している。魅惑のシンセサイザー。鍵盤ワーク、打ち込みの電子音楽とアフロファンクの融合が素晴らしい。その後、一挙再発された彼の一連の作品のうちでも特に評判の高い'78年作『Atomic Bomb』がリイシュー10周年記念盤として2025年カラーヴァイナル・エディションとしてめでたくリプレス!元々は自主レーベル〈Wilfilms Records〉から発表した最も初期の作品のひとつで、もつれるアフロビートと天然アヴァンギャルドな電気サウンドは後の作品を予感させるのに十分。ナイジェリアが生んだ天才によるソウルフルで、最高のファンキー・ミュージック!!
