Jazz / Soul / Funk
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ジョン・コルトレーンやサン・ラーの命脈へと連なるスピリチュアル・ジャズの生ける伝説であるPharaoh Sandersが、1980年に〈Theresa〉から発表した珠玉の傑作『Journey To The One』が〈Pure Pleasure〉より180g重量盤でヴァイナル・リイシュー!スピリチュアル・ジャズ至高の名曲「You've Got To Freedom」等名演を収録した、ファラオのキャリア中において屈指の名作。
名匠、稲垣次郎によるジャズ・ロックの傑作! ジャズ・ロックのその先へ。稲垣次郎率いるソウル・メディアが辿り着いたのは、タイトでクールな究極のグルーヴだった。
稲垣自ら “ブラック・ファンクをやった”と語っているように、それまでに培ってきたジャズ・ロックの炸裂感にブラック・ミュージックの粘りや弾力を融合させることで、その音楽性は別次元へと飛躍した。名手・鈴木宏昌のアレンジの妙と相俟って、グルーヴは磨きあげられ、艶を増し、妖しく光る。躍動感と疾走感が溢れる”Painted Paradise”、ファンクネスとメロウネスが共存する”Breeze”、重心が低くてキレのあるクール&ザ・ギャング”Funky Stuff”のカヴァーなど、全曲が聴きどころ。いまや世界中からウォントの絶えない決定的名盤である。
text by 尾川雄介(UNIVERSOUND/DEEP JAZZ REALITY)
音楽家・Nujabes が旅立って10 年が経った2020 年2 月26 日。渋谷スクランブル交差点には彼を追悼する映像が全てのスクリーンに映し出され、「Reflection Eternal」など彼の音楽が鳴り響いた。映し出された映像はharuka nakamura と共作した「Lamp」のMV だった。
そして2021年。長い時が過ぎても、Nujabesの音楽を希求する世界中のリスナーは増え続けている。激動の世となった中、今も引き継がれているNujabes のレーベル・Hydeout Productions から「時が止まったままの10 年を進めて欲しい」と、没後10 年の節目となるトリビュートアルバムの依頼を受けたharuka nakamura。まずは夏に「Reflection Eternal」のMV と7 インチ・レコードをリリースし大きな反響を呼んだ。
その企画の集大成として、アルバム「Nujabes PRAY Reflections」をいよいよリリースする。
Nujabes が紡いだ美しい旋律をharuka nakamura がピアノやギターを基調に新たな解釈で演奏。二人の音楽が融合し、新たな地平線へと昇華された作品となった。Final View、Horizon、flowers、Another Reflection などNujabes の代表曲やReflection Eternal のワルツ・バージョン、let go のモチーフから生まれたピアノソロなど今作でしか聴くことの出来ない、リスナーにとっては感動的な楽曲が並ぶ。ゲスト・ミュージシャンには田辺玄(orbe)がNujabesの遺品であるフルートやエレキギターを使用し演奏。maika(baobab)が、フィドルや歌などでフォークロアなサウンドを提供しアルバムの世界観を深めている。
ジャケットはHydeout Productions「2nd collection」を担当した画家・Cheryl D.McClure に新作の提供を依頼。Nujabes が愛した鎌倉の海岸線のような、印象的な装丁に仕上がっている。また、レアなケースとなるnakamura 本人による全曲解説の制作ノートを記したライナーノーツ・ブックレットも封入。写真はMVも撮影したカメラマン・TKC。デザインは気鋭のデザイナー・suzuki takahisa が担当。これまでのNujabes 作品スタイルを丁寧にオマージュし、装丁を完成させた。
音楽は時間を旅している。Nujabes が紡いだ美しいメロディー。
その旋律を辿り、祈りにも似たharuka nakamura のピアノが物語の続きを奏でる。
これはいわゆるカバー・アルバムではなく、Nujabes のメロディーから想起されたharuka nakamura の新たな音楽。
リフレクションしていく心象風景。そこには今という時を越えた祈りが流れている。
僕らはいつまでもそこにある美しいもののなかに彼の存在を確かめることができる。
あなたは花 あなたは川 あなたは虹なのだから
metaphorical music に続く心象風景的比喩音楽第二章。
聴いてくれた人たちが少しでも幸せな気持ちになれることを祈ります。
上記の一文はこのアルバム『modal soul』がリリースされた当時、tribeでの紹介文としてNujabes本人が綴ったものである。非常にシンプルにまとめあげられたこの一文は、実際にアルバムを聞いて共感してもらえればという考えから収録曲の内容に関してあえて触れず、彼は自身のアルバムのコメントに自らの願いを込めた。
音の世界を通して様々な想いを表現してきたNujabesの音楽観が結実した2ndアルバムが遂に2LPでリリース。
絶対にお見逃しなく。〈Cairo Records〉のUSソウル・コンピに惹かれた方もレコメンドしたい濃密な音楽体験!入手困難なプライベート・プレス盤満載の超オブスキュアでディープ過ぎる一枚!DJ Jumboのアーカイブから抜粋された1960年代から1970年代にかけて残された知られざるディープ・ゴスペルの数々を搭載した画期的コンピレーション・アルバム『Love Hides All Faults』が〈Pyramid Records〉より堂々アナウンス!〈Cairo Records〉の要注目サブレーベルより3年ぶり最新コンピが登場です。発見することすら困難なオブスキュアな無名アーティスが満載の超絶ディープなバラッドの数々を収録した、Harry SmithのAnthology Of American Folk Musicのソウル・ゴスペル版とも言うべき、鋭い審美眼にて選び抜かれた豪華ソウル・ミュージックの数々を収録。実存的な問題へと取り組んだ一大編集盤に仕上がっています。Lonnie Holleyのアートワークによる銀箔ジャケット仕様の限定盤。
中央アジア、ウズベキスタン首都タシケントにあった旧ソ連時代のレコード工場でプレスされていた80年代の共産ダンス・グルーヴたちの貴重なデッドストックからコンパイルされた画期的コンピレーション・アルバム『Synthesizing the Silk Roads』が初となる完全ライセンスで〈Ostinato Records〉よりアナログ・リリース。ウズベキスタンのディスコからタジキスタンの電化フォーク、ウイグルのギターリック、クリミア・タタールのジャズ、韓国のブラスに至るまで、ソビエト中央アジアのジャンルを超えたスタイルの最高のセレクションが収録!鉄のカーテンを内側から解きほぐした恐るべきグルーヴの数々が堪能できる一枚。※入荷時よりスリーブ角一箇所にダメージございます。予めご了承くださいませ。
12月上旬再入荷。ジャズ・トリオ、Ingaのリーダーとしても知られ、サイケデリックやアウトサイダー、メディテーティヴと評される自由でユニークなサウンドを営んできた当店ベストセラー作家なLAのサックス奏者のSam Gendelと、オークランド出身のキーボーディスト/作曲家/プロデューサー/サウンドデザイナーのBenny Bock、微分音の領域で活動するミュージシャン/作曲家のHans Kjorstadによるコラボレーション作品が〈Leaving Records〉から登場!Gendelのシグネチャーである、第4世界インスパイアなアンビエント・ジャズ以降の独特なサウンドを軸に、スピリチュアルで風雅な孤高のジャズ・トリオ演奏を披露した要注意作品!日本での録音、Matthewdavidによるマスタリング仕様。
12月上旬再入荷。ジャズ・トリオ、Ingaのリーダーとしても知られ、サイケデリックやアウトサイダー、メディテーティヴと評される自由でユニークなサウンドを営んできた当店ベストセラー作家なLAのサックス奏者のSam Gendelと、オークランド出身のキーボーディスト/作曲家/プロデューサー/サウンドデザイナーのBenny Bock、微分音の領域で活動するミュージシャン/作曲家のHans Kjorstadによるコラボレーション作品が〈Leaving Records〉から登場!Gendelのシグネチャーである、第4世界インスパイアなアンビエント・ジャズ以降の独特なサウンドを軸に、スピリチュアルで風雅な孤高のジャズ・トリオ演奏を披露した要注意作品!日本での録音、Matthewdavidによるマスタリング仕様。
大幅にショートしており、現在アーティスト、レーベルと協議中です。アーティスト、レーベル保管分の在庫が12月に入荷予定です。2月には再プレス予定となっております。11月下旬入荷予定(変更になりました)。ニューエイジ・ファンにも推薦!サックス、チェロ、ピアノ、フルートを中心に繰り広げられる親密で優美なコスミッシェ・アンビエント・ジャズ・サウンド。ポートランドの「偉大なブラックミュージック」の最高の実践者、The Cosmic Tones Research Trioが、母なる地球へと捧げる音楽『All is Sound』が〈Mississippi Records〉よりアナログで登場。ゴスペルやブルースのルーツやスピリチュアル・ジャズの要素も内包した、癒しと瞑想に捧げる、真摯で宇宙的なレコードに仕上がっています。
セネガル、ガンビア、マリの血を引く両親の元でパリ郊外に生まれた英国のミュージシャンであり、ジャイルス・ピーターソンが企画する名フェスティバル〈We Out Here〉にも出演したAmy GadiagaによるファーストEP『All Black Everything』が〈jazz re:freshed〉からアナログ・リリース!Betty CarterやWayne Shorterといったレジェンドのオールドスクールジャズの伝統とD'AngeloやStevie Wonder、Twinkie Clarkなどのアーティストの生々しくルーツに基づいたモダンなサウンドを融合させた、新鮮でユニークなヴォーカル・ジャズ/R&Bを披露しています。
9月下旬再入荷。Cecil McBee、Mtumeも参加!Pharoah Sanders、Gato Barbieri、そしてMiles Davisとの共演でも知られるキーボード奏者、Lonnie Liston Smithがフライング・ダッチマンより1973年に発表したソロ・デビュー作。正しく星体遊泳な、コズミック・スピリチュアル・ジャズ傑作。
〈577〉レーベルのボスにして自身もドラマーであるFederico Ughiが、The Mars VoltaでもプレイしていたキーボーディストのLeo Genoveseとコントラバス奏者Brandon Lopezという豪華ゲストを起用した5年ぶりとなる最新アルバム『Infinite Cosmos Calling You You You (Vol. 1)』をアナログ・リリース。Sun Raの音楽と哲学にインスパイアされた、境界を曖昧にさせるアコースティックとエレクトリックの即興アルバムであり、アヴァンギャルド・ジャズからオルタナティヴ・ロック、ノイズ・ロック、エクスペリメンタルまでが渾然一体となったアブストラクト極まりない逸品!シリーズ作との事で今後の展開もますます楽しみです。
超人ルイス・コールが3年連続となる〈Brainfeeder〉から
最新アルバムをリリース!!今作は世界有数のポップ&ジャズオーケストラである、メトロポール・オーケストラとの共演作!!グラミー賞にノミネートした「Let It Happen」のオーケストラ・バージョンも収録!
ルイス・コールの勢いが止まらない!ロサンゼルスの超人ルイス・コールが3年連続で〈Brainfeeder〉からリリースするアルバムの最新作『nothing』は、世界有数のポップ&ジャズオーケストラである、メトロポール・オーケストラとの共演作。
レッチリ、サンダーキャット、クインシー・ジョーンズ、フライング・ロータスなどから絶賛されていたルイス・コールは、2018年に〈Brainfeeder〉から『Time』をリリースしたことで、一気に注目を集める。超絶タイトなスーパードラマーというだけでなく、複数の楽器を操り自宅でレコーディング&撮影を行い、ミックスやビデオ編集も自分ひとりで完結させるDIY精神は世界的にも高く評価された。2022年の『Quality Over Opinion』からは「Let It Happen」が第65グラミー賞にノミネート、翌年にはアルバムも第66回グラミー賞でノミネートを果たしている。さらにここ数年は自身のビッグバンドやノウワーで来日しただけでなく、サンダーキャットのバンドでの来日、フジロック’23のホワイトステージで2日目のトリ、NHK Eテレ「天才てれびくん」へのまさかの出演など、話題を振りまき続ける最注目のアーティストという立ち位置で今作のリリースとなっている。
今作で奏でられる音楽は、彼がこれまでに手掛けたどの作品よりも大きく、大胆で、広がりがある。これはジャズである。クラシック音楽でもある。ファンクでもある。シンセやループも聴ける。バンド演奏や、もちろん生ドラムも聴ける。フルオーケストラの演奏もある。非常に簡潔な曲もある。10分をはるかに超える曲もある。ルイスにとって、ジャズとは常にあらゆる期待から解き放たれる場所であり、メトロポール・オーケストラとジュールズ・バックリーと共演した『nothing』において、彼はそれを音楽で体現している。
メトロポール・オーケストラは、ジャズのビッグバンドとクラシックの交響楽団が融合した、オランダの超有名オーケストラだ。参加作がグラミー賞に24回ノミネート、そのうち見事4回受賞している。1945年創設、エラ・フィッツジェラルド、ディジー・ガレスピー、パット・メセニー、ハービー・ハンコック、エルヴィス・コステロ、イヴァン・リンスなどのレジェンド達と共演。近年は首席指揮者ジュールズ・バックリーの指揮で、スナーキー・パピー、ジェイコブ・コリアーとの共演作がグラミー賞を受賞。さらにロバート・グラスパー、グレゴリー・ポーター、コーリー・ウォンなどの新世代のスターとも積極的に共演してきた。
ルイス・コールとは2021年から、ジュールズ・バックリーの指揮で何度となく共演。ライブではルイスに倣って皆がガイコツ・スーツを着るのが定番となっており、今作のジャケットでもその写真が使われている。
今作のリリースは驚くべきことだ。なぜならほぼ最後の最後まで、『nothing』は実のところアルバムではなかったからである。それはコラボレーションであり、一連のコンサートであり、ふたつの世界のクロスオーバーだった。ルイスはこうした機会を長年にわたって待ち望んでいた。父親がクラシック音楽の大ファンだったため、彼は子どもの頃、そうした音楽をたくさん吸収していた。
オーケストラとのプロジェクトに取り組むとすぐに、彼は作曲に“熱中”した。完成した録音は17トラック、1時間以上に及んだ。ルイスが探し求めていたものは非常に明確だった。その課題とは、深く感情を揺さぶる音楽を作ることであり、同時にシンプルでまっすぐなものにすることだった。
完成した17トラックは、ほとんどが新曲。すべての作曲・アレンジ・ミックス・マスタリングはルイス本人が行っている。オーケストレーションもすべてに携わり、内8曲は自分ひとりでオーケストレーションを完結させた。
外部のアレンジャーと仕事をするという選択肢は決してなかった。「結果に満足するためにはそれしかなかった。これは僕の純粋なヴィジョンなんだ。それは他の誰のものとも混ざることがない」
ジュールズ・バックリー指揮のメトロポール・オーケストラは、このプロジェクトの理想的なパートナーであった。このアンサンブルは、50人編成のオーケストラ、ルイスのバンド、そして彼の長年のクリエイティブ・パートナーであるジェネヴィーヴ・アルターディなどのゲスト・スターが参加するツアーを行い、ヨーロッパ各地で全日程が満員となった。いくつかのヴォーカルの再録音と楽器の重ね録りを除き、『nothing』で聴けるのはこの恍惚的なライブからの抜粋である。
今作に収録されるテイクには、2021年のスタジオセッション、2022年のノースシージャズフェスティバル、2023年のドイツとアムステルダムでのライブ録音などが使われている。ルイスによれば、これらの録音から一番良いテイクを自分で選んでミックスするために、60人以上いるオーケストラとバンドの音を全て聴いて確認したとのことだ。
ルイスにとってはミキシングの段階が仕事のハイライトだった。彼はまるまる9か月かけて最良のテイクを選び、オーケストラのパートが本当に輝くまで音響のバランスとフリーケンシーを調整した。「ミキシングが終わったときは悲しかったよ」と彼は笑う。「自分のソロ曲をミキシングしていると、曲に魔法の粉が必要だと感じることがある。 でも、オーケストラ全体と自分のリズムセクションをミキシングしていると、人間的なエネルギーが溢れてくる! 魔法を加える必要はない。魔法はずっとそこにあるんだ」。
そのリズムセクションとヴォーカルで、いつもの仲間が参加している。ノウワーなどでも一緒に演奏しているジェネヴィーヴ・アルターディ、サム・ウィルクス、ジェイコブ・マン、ライ・シスルスウェイティー、ペドロ・マーティン、フェンサンタなどだ。
彼らが参加する「Life」「High Five」などはノウワーの曲のようでもあり、さらにルイスの既存曲「Let It Happen」「Shallow Laughter」「Bitches」もオーケストラ・バージョンとして新しく生まれ変わっている。またライブで演奏していた「Who Cares」も初めてアルバムに収録された。
アルバム全体としてはこれまでのルイスの音楽世界をメトロポール・オーケストラがさらに拡張させた内容であり、いつも以上に美しく、いつも以上にカオスになっていると言えるだろう。アルバムの開幕を告げる「Ludovici Cole Est Frigus」では、ルイスはドイツのヴッパータール・シュタットハレで、大ホールにある巨大なオルガンを自ら弾いて荘厳な世界を創り出し——すぐに「Things Will Fall Apart」でタイト・ポップ・ファンクへ漕ぎ出していく。ルイスの過去作でシンセなどで表現されていたカオスなハーモニーが、メトロポール・オーケストラによって表現される瞬間は圧巻の一言。まさに、これぞルイスが語る「魔法」そのものだろう!
James Branch、Norman Connors、Mtumeらも参加!ジョン・コルトレーンやサン・ラーの命脈へと連なるスピリチュアル・ジャズの伝説であるPharaoh Sandersが1973年に〈Impulse!〉から発表した『Wisdom Through Music』がヴァイナル再発。西アフリカ影響下な『High Life』や屈指の名曲『Love Is Everywheree』を収録した珠玉の傑作。
1950年代、10代の頃からジョアン・ジルベルトやヴィニシウス・デ・モライス、アントニオ・カルロス・ジョビンなど、ボサノバの音楽革命に参加した数人の歌手や作曲家と親交を深めてきた「ボサノバのミューズ」ことNara Leão。1968年に〈Philips〉に残したアルバムがアナログ・リイシュー。1963年までに、数年間アマチュアのシンガーとして活動した後、プロとなり、セルジオ・メンデスともツアーを共にする事に。Manuel Barenbeinによるプロデュースのもとで作り上げたトロピカリア〜バロック・ポップの一大傑作!
日本のフリー・ジャズ/アヴァンギャルド音楽の重要人物にして、作曲家、編曲家としても知られるピアニスト、佐藤允彦による希少なアルバムであり、1970年に〈日本コロムビア〉より発売された作品『Holography』が待望のアナログ再発!1941年東京生まれ。オリヴィエ・メシアンと高橋悠治から最も早く影響を受けつつ、ピアニストとして、1950年代後半から1960年代前半にかけて、日本、ヨーロッパ、アメリカのさまざまなジャズコンボで演奏。ジャズのソリスト、編曲家、フリー・プレイヤーとして、あるいは当時のより過激な日本のロックLPのオルガン奏者として、あらゆる道を見事に切り開いていった、まさに「日本版Wolfgang Dauner」と呼べる偉才。本作の両面には、非常に自由なピアノが収められており、実に驚くべき感性を示していると同時に、当時のアヴァンギャルドとの繋がりを反映した自由な瞬間が、後のプロジェクトにも通じる形で、佐藤自身の宇宙的創造感覚と織り交ぜられたものとなっています。
Oudi Hrantの名で知られた、盲目のアルメニア人音楽家であり、トルコ出身の最もソウルフルなウード奏者と言われるHrant Kenkulian (1901-1978)。アルメニア人にとっての誇りであり、ウード(フレットのないリュート)の名手である同氏が1964年に〈Prestige〉に残したアルバム『Turkish Delights』がアナログ・リイシュー。1915年のジェノサイド以前、多くのアルメニア人が住んでいたイスタンブール近郊の都市アダパザルで出生。教会の聖歌隊に参加した後、イスタンブールでウードのキャリアを積み、1950年には米国をツアー、63年にはパリ、ベイルート、ギリシャ、ソビエト連邦アルメニアのエレバンを回る世界ツアーも行っています。本作ではHrantの驚くべきクラシック音楽へのインスピレーションが示されたものとなっています。
ボサノヴァの代名詞と言えるブラジルの歌手、詩人、ギタリストことジョアン・ジルベルトが1959年に発表した大傑作1stアルバムのUS盤The Warm World Of João Gilberto』がクリア・ヴァイナル仕様でアナログ・リイシュー。新たな時代の到来を告げた、ボサノヴァの最初期の作品として広く認知されている世紀のマスターピース。同ジャンルの入門にも是非。
Ennio MorriconeやGianfranco Pernaiachiに作曲を学んだイタリアのギタリスト、Bruno Battisti D'Amarioが残したライブラリー・ミュージックの最も先進的な例の一つである知られざる74年の傑作アルバム『Chitarre Folk』が〈Wiseraven〉からアナログ・リイシュー。John FaheyやRobbie Basho の空想の音風景を想起させる、優美なサイケ・フォークの旋律が詰め込まれた幻想的な逸品!限定500部。
フリー・インプロヴィゼーション界の伝説的ギタリストDerek Baileyと、数々の〈ECM〉作品に参加しているパーカッショニストのPaul Motianが共演したデュオ・ライブ音源『Duo in Concert』が、Roland KaynのBOXやJulius Eastman作品で知られるフィンランドの前衛レーベル〈Frozen Reeds〉からアナログ・リリース。それぞれ異なった領域での即興演奏の先駆者が1990年代初頭に行った2つのライブ・パフォーマンスを収めた画期的ライブ・アルバム!
ドイツ・ケルンのフェスティバル〈Week-End Fest〉が始動させた注目レーベル〈Week-End Records〉から新物件!Steve NobleやFredrick Lonberg-Holmといった名インプロヴァイザー達ともコラボレーションしているベルギーのエレクトリック・ベーシスト/サウンド・スカルプター=Farida Amadouによる最新アルバム『When It Rains It Pours』がアナログ・リリース。フリー・ジャズとノイズ・ミュージックの中間に位置する広大な連想空間と暗く重苦しい音の雲、リズミカルなパッセージのコントラストを生み出す挑戦的でユニークな作品!
限定カセット版。Amy WinehouseやLizzo、Pharrell、Sharon Jonesなどのアーティストに楽曲提供し、現在は、The Rootsのメンバーとして〈The Tonight Show〉で毎晩演奏しているDave Guyのデビュー・アルバム『Ruby』が〈Big Crown Records〉からアナログ・リリース。元Holy HiveのHomer SteinweissとNick Movshonによるプロデュース作品であり、Leon MichelsやMarco Benevento、Claire Cottrillといった豪華ゲストが参加。デイヴのホーンラインが轟くドラム、優美なボーカル、踊るようなピアノの上を舞い上がり、アンセミックなエネルギーでアルバムの幕を開けるリードシングル”7th Heaven”、スピリチュアルジャズの雰囲気に傾倒した”Diamond Encore”、メロウで親密なエネルギーでアルバムの秋の訪れを表現した”Quesodillas”や"Green Door"など、大変優れたナンバーが満載であり、将来のクラシックに相応しい傑作に仕上がっています。