Avant-Garde / Contemporary
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King Crimsonの「太陽と戦慄」でも演奏し、チベットでの仏道修行までも経歴に持つパーカッショニスト、Jamie Muirが音楽界へと戻り、フリー・インプロヴィゼーションの伝道師、Derek Baileyと共演した1981年Incus盤がHonest Jon'sより初のヴァイナル・リイシュー!
Honest Jon'sがまたしても名仕事・・・オリジナルも再発盤も高騰していた中で嬉しいヴァイナル化。ミューアのパーカッションとベイリーのギターが完全に異種融合の域へと達しています。静寂の中、不意に立ち現れるかの様に不協和音にも似た異質な響きを織り込んでいく霊性インプロヴィゼーション大傑作。「ジャズ」という枠からも完全に逸脱した世紀の瞬間の数々に圧倒されるばかり。ガサゴソとして物音的なパーカッションの鳴らし方も好きな人にはたまらないでしょう。Abbey Roadにてオリジナル・リールからのデジタル化&D&Mでのマスタリングと手が込んでます。フリーミュージックの金字塔というべき一枚。
野口整体の創始者である野口晴哉も愛した、カザルスのバッハ:無伴奏チェロ組曲。その多くの復刻CDの中でも最高のリアリズム音質と評判高い名演中の名盤。
「私は整体指導に多くはクラシックのレコードを使用している。それは一つには、自分の技術に時として迷いがでるからでもある。私はかってカザルスのレコードを聴いて、これは本物だと思った。そして自分の技術もこれに負けないように磨こうと心がけた。 人間の体癖を修正したり、個人に適った体の使い方を指導している私と音楽とは関係なさそうだが、技術というもには、どんな技術にも共通しているものがある。カザルスは完成している。」野口晴哉 (1911-1976)
カザルスのバッハは低音の豊かさを特長とした実在感のある音で評判になりましたが、一部で低音が過剰であるという感想があり、中にはチェロのそばで誰か線香花火を楽しんでいるというノイズの指摘もありました。今回プレス型の更新にあたり新マスタリングで再登場!低音がかなり強い部分の調整を全体の音は変えないように行なうとともに、花火のようなノイズを手で摘むような作業で減らしました。(OPUS蔵代表 相原 了)
【収録内容】
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲;第1番-第6番)
【演奏者】
パブロ・カザルス(VC)
【録音】
1936-39年
原盤:HMV
日本語解説:鈴木秀美
※復刻に使用した原盤は、広川陽一氏のコレクションに依る