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ロンドンのサックス奏者、プロデューサー Ben Vince が、サックス、電子音、生楽器を溶け合わせながら独自の都市的儀式音楽を描き出したアルバム『Street Druid』。サックスは旋律ではなく音の素材として扱われ、ロングトーンやブレス、加工された倍音が霧のように漂う。その周囲を、シンセの持続音、声の断片、ギターの残響、ミニマルなドラムマシンが有機的に絡み、さらに Moses Boyd の生ドラムが加わることで、抽象的な音像と身体性が同時に立ち上がる。エレクトロニック、アンビエント、UKジャズ、実験音楽が混ざり合うように、音のレイヤーが重なり合うことで、都市の夜をさまよう、寓話的なストリートのドルイドというイメージが音楽そのものから滲み出るかのよう。Ben Vince の探求が最も豊かに結晶した、都市の夜の濃密な儀式的サイケデリア!
20世紀カウンターカルチャーの最重要人物のひとり、Brion Gysin が、Ramuntcho Matta のプロデュースによって1980〜90年代に残したカルト音源が、初めてアナログ盤として蘇る。Gysin が1961年に発明した光のアート装置「Dreamachine」がもたらす幻視的効果を、ミニマリズム、アンビエント、アフロビートの要素を織り交ぜながら音響へと翻訳した、唯一無二のサイケデリック・サウンド・ジャーニー。アルバムの中心となる32分の大作「Dreamachine」は、反復が少しずつズレながらゆっくりと進行するミニマルかつポリリズミックなグルーヴの上に、Fela Kuti のアフロビートや King Sunny Adé のジュジュ音楽に通じる循環構造が、Gysin の語りとともに浮かんでは消える。Gysin のカットアップ技法、パーミュテーション詩、光のアート、そして William Burroughs との長年の交流、そのすべてが息づいており、さらにはSteve Lacyも参加したアヴァンジャズ的な要素や、Ramuntcho Matta のローファイで実験音楽とポップの境界を行き来する感覚も反映され、非常に多層的なサウンドになっている。今回のリリースでは、新たなリマスター音源に加え、Gysin と Burroughs がドリームマシンの前に立つ印象的な写真、そして研究者 Jason Weiss によるライナーノーツも収録。David BowieやLaurie Anderson、Genesis P. Orridge、Burroughsらに影響を与えた偉大な作品の重要な再発。

坂本龍一が残した幻のファーストレコーディング作品『Disappointment–Hateruma』が、新たなライナーノーツを収録して初めての再発アナログ化。
『Disappointment–Hateruma』は、東京藝術大学大学院に在籍中だった坂本龍一と、ピーター・ブルック・カンパニーの音楽監督として世界的に活躍したことでも有名なフリー・ジャズ系ドラマー土取利行とのデュオ作。当時アナログ限定500枚プレスの入手困難な激レア音源が、今回はHeba KadryによるリマスタリングとAndy Betaの新ライナーノーツ付きで待望の初アナログ再発です!

Funkadelicの2ndアルバムで、デビュー作からわずか数か月後に発表された、ロック、ファンク、サイケデリアを融合し始めた初期の重要作。10分超の表題曲を筆頭に、フィードバック・ギター、エフェクトまみれのヴォーカル、空間を歪ませるオルガンが渦巻く、サイケデリック・ファンクの極北と呼べる内。LSDを用いたマラソン・セッションで制作されたという逸話が有名で、混沌と恍惚が同居するそのサウンドは、Eddie Hazelのロック的なギターと、ファンクのグルーヴがせめぎ合う、初期P-Funkならではの衝撃的なもの。サイケデリック・ロック、ファンク、P-Funkのルーツを辿るうえで欠かせない、歴史的マスターピース。

Funkadelicの2ndアルバムで、デビュー作からわずか数か月後に発表された、ロック、ファンク、サイケデリアを融合し始めた初期の重要作。10分超の表題曲を筆頭に、フィードバック・ギター、エフェクトまみれのヴォーカル、空間を歪ませるオルガンが渦巻く、サイケデリック・ファンクの極北と呼べる内。LSDを用いたマラソン・セッションで制作されたという逸話が有名で、混沌と恍惚が同居するそのサウンドは、Eddie Hazelのロック的なギターと、ファンクのグルーヴがせめぎ合う、初期P-Funkならではの衝撃的なもの。サイケデリック・ロック、ファンク、P-Funkのルーツを辿るうえで欠かせない、歴史的マスターピース。45回転盤高音質仕様。
限定200枚。徹底したアヒンサーを提唱実践、「ノイズ」の枠を超越したオルタナティヴな表現を試み続けるジャパノイズ伝説、Merzbowによる、〈iDEAL Recordings〉からの最新7インチ作品『Pendulum』。金属的な質感のノイズが揺れ動く「Part 1」と、より荒々しいフィードバックが展開する「Part 2」で構成され、短尺フォーマットならではの密度と即効性が際立つ1枚。

徹底したアヒンサーを提唱実践、「ノイズ」の枠を超越したオルタナティヴな表現を試み続けるジャパノイズ伝説、Merzbowによる『Paulownia』がルーマニアの〈Sun & Moon Records〉からリリース。強烈な電子音の操作と、彼が長年抱き続けている自然現象への心酔が融合した、2曲の長大なコンポポジション。Merzbowらしい高密度ノイズの壁が立ち上がりながらも、内部には微細な粒子の動きが絶えず渦巻き、物質的でありながら瞑想的。自然物のイメージがデジタルノイズの中に溶け込んでいるかのような、素材感と電子処理の融合が特に鮮烈な一枚。

ディープ・リスニングの巨匠ポーリン・オリヴェロス、21弦箏奏者でサウンドアーティストの正岡みや、日本の無形文化財に指定された、清虚洞一絃琴の宗家四代目、峯岸一水。異なる文化圏と音楽観を持つ3名が、ニューヨークのドリームランド・スタジオで2日間にわたり行った即興セッションを収めた2枚組作品。オリヴェロスのアコーディオンが空間を柔らかく満たし、箏と一絃琴が細い糸のように音を紡ぎ、3者の呼吸が一つの場を形成する。旋律というより響きの気配そのもので、日本の古楽器と西洋の電子アコーディオンという、本来なら出会うはずのない響きがディープ・リスニングという哲学の下でいかに一つに溶け合ったかを示す、静謐な記録。

Sun City Girlsのアラン・ビショップによるソロ名義Alvarius Bの最新作『Malarial Dream』。長年拠点としてきたカイロで録音され、Maurice Louca、Sam Shalabi、Adham Zidan、Eyvind Kangら中東から北アフリカ圏の重要ミュージシャンが多数参加。アラブ音階や伝統楽器の響きと、ビショップ特有のサイケデリックなフォーク感覚が交錯し、砂漠の幻覚のような音世界を形成。後期Sun City Girlsにも通じる世界音楽的サイケデリアが、より深く中東の音文化へと沈み込んだような仕上がり。カイロの路地裏で静かに、そして強烈に鳴り響くような、熱に浮かされた揺らぎと不穏さ漂う一枚。
待望の2026年リプレスです!伝説のレゲエシンガー達を現代に召喚したMark ErnestusとMoritz von Oswaldによるドリーム・プロジェクトRhythm & Soundの2004年に発表されていた名盤。10インチ・シングルをヴァージョンをコンパイルしたもので、底なしに深く響く無機質でミニマルなトラックによるベルリン最深瞑想的ダブ傑作。あまりにディープな内容で、今尚全くもって色褪せる事を知らないクラシック・アルバム。

インド映画音楽の黄金期を築いた作曲家デュオShankar–Jaikishan が、1968年に残した伝説的クロスオーバー作『Raga Jazz Style』。インド古典音楽のラーガを題材にしながら、ボンベイのジャズ・ミュージシャンたちを集めて制作されたインド発ジャズ・フュージョンの先駆的アルバムで、全11曲は「Todi」「Bhairav」「Malkauns」など、すべて古典ラーガをモチーフに構成。シタールの名手Rais Khan、サックスのManohari Singh、ドラマーLeslie Godinhoらが参加し、ラーガの旋律美とスウィングするジャズ・リズムが鮮やかに融合する。伝統的なラーガの情緒を保ちながら、ホーン、ギター、ドラムが軽快に絡むことで、厳粛さと都会的な軽さが同居する独特のサウンドが生まれ、曲ごとにラーガの性格が異なることで多彩なムードが次々と現れる様は、まるでインド古典音楽をジャズで旅するような聴き心地。時代を超えて評価される名盤。

フランスの作曲家、マルチ奏者Delphine Doraによる、鍵盤楽器を中心に構成された全10曲のインストゥルメンタル作品集『L’inéluctable pulsation du temps』。彼女のこれまでの作品の中でも、特に内的な霊性が強く現れた一枚で、都市の喧騒を離れ、フランスの小さな村で自然と向き合う生活の中で育まれたディープ・リスニングの姿勢が、作品全体の静けさと集中力を支えている。本作は絶え間なく移動し続ける日々の中で感じた時間の加速をテーマとしたもので、彼女の代表作『L’Inattingible』と並行して書かれた作品で、そのインストゥルメンタル版とも言える位置づけ。ノード・エレクトロを用いた新たな音響探求が進んだ時期でもあり、反復音楽からの影響を受けた豊かなポリフォニーが特徴的。静かに漂うドローンの上に、循環するアルペジオや反復するフレーズが重なり、どこか時間から自由になる瞬間を提示するような、瞑想的で美しい音楽。

エストニア出身、ロンドンを拠点に活動するピアニスト、作曲家Hanakivの最新作『Interlude』が〈Gondwana Records〉から登場。前作の深く美しい瞑想的なピアノ・アルバム『Goodbyes』などの作風から一歩踏み込み、本作ではソングライティングと声の表現を取り入れている。自身のヴォーカルをフィーチャーした楽曲が収録され、ピアノの余白に溶け込むような囁き声が、作品全体に暖かみを与えている。静謐でありながらどこか生命力を帯びた、柔らかく光を放つピアノ、繊細なストリングス、控えめな電子処理が重なり、時間が止まったような瞬間を丁寧にすくい取る。エストニアの自然や聖歌の記憶と、ロンドンの先鋭的な音楽環境が交差した、懐かしくもあり、新しくもある一枚。

Dr. K. Gyasi & His Noble Kingsによる、ガーナ・ハイライフ史の中でも特に重要な位置を占める1974年作『Sikyi Highlife』が、〈Strut〉から初めて正規リイシュー。Akan族の伝統舞踊sikyiのリズムを土台に、ギター・バンドとしては初めてオルガンとホーンを本格導入した革新的な作品で、当時の音楽シーンが伝統とモダンの狭間で大きく変化していく瞬間をそのまま刻んでいる。両面ともにノンストップのメドレー構成で、ギターの細かなフレーズ、跳ねるパーカッション、そして厚みのあるホーンが途切れなく続き、当時のダンスバンドの熱量がそのまま伝わる。ボーカルは伝統的なAkan族のモーダルスタイルを踏襲したハイライフとしての真正なものでありつつ、70年代の都市部の空気感や新しいサウンドへの意欲が自然に溶け込んでいる。Noble Kingsのメンバーには、後にガーナ音楽を支える名手たちが多数在籍しており、バンドとしての成熟度も高い。オリジナル盤はガーナ国内で大ヒットし、Gyasiが「Dr.」の愛称で呼ばれるきっかけにもなった名盤。一つのジャンルがアップデートされた瞬間を捉えた、音楽史的にも貴重な一枚。

神戸の音楽家TSUDIO STUDIOによるアンビエント・プロジェクト微風ゾーンによる作品『The West』。大阪の西側に広がる建築物や風景から着想を得て制作、各曲は特定の建築空間をイメージして構成されており、静かなシンセのレイヤーや淡いメロディが、街の中に潜む静寂や空気を丁寧に描き出している。実在の地名を思わせるタイトルが並び、都市を歩きながら感じる光や影、空間の質感がそのまま音に変換されたような、場所性の強い作品となっている。ポスト・ニューエイジ的な柔らかい音の広がりと現代アンビエントらしい透明感のある響きが心地よい、音による地理的・情緒的な旅。

ポルトガルの電子音楽家によるプロジェクトPersonal Systemによる、海沿いの夜をテーマにした『Transcoastal Night Drive』。柔らかいシンセの揺らぎと、夜景の光を思わせる淡いフレーズが重なり、深夜の海岸線をゆっくりと走る静かなムードを描き出す。昔どこかで見た景色のような既視感がほのかに漂い、過去の残像と現在の夜景がゆるやかに重なり合う。色褪せた映像を思わせる柔らかな音像に、バレアリックな開放感が自然に溶け合い、時間が少しゆっくり流れるような心地よさを生んでいる。「Last Gas Station Before the Horizon」「Blurred Streetlights」「In the Midnight Breeze」など、曲名がそのまま情景を喚起し、夕暮れから深夜へと移り変わる海辺の空気が丁寧に描かれる。都会の喧騒から離れた夜の海沿いの静けさとエアポケット的な感覚をそのまま閉じ込めたようなチルアウト作品。

時代の評価軸を静かにすり抜けながら、現在進行形で更新を続ける孤高の電子音楽家【Shinichi Atobe】。セルフ・レーベルPlastic & Soundsから初となるアルバム「Silent Way」。
本年7月突如始動させたセルフ・レーベル【Plastic & Sounds】より、二枚の12インチ・シングルを経て、現時点での集大成となる全10曲を収録したアルバム「Silent Way」がCOLORED VINYL 2LP(Gatefold Sleeve/33RPM/Limited Press)レコードとデジタルで3月27日にリリース。
マスタリング/レコード・カッティングは、ベルリンのRashad Becker。アートワークは、写真家、山谷佑介の作品を核に、P&Sの全作品を手がける鈴木聖がその世界観を構築。
昨年、10月、Resident Advisorの人気シリーズ「RA Podcast」に登場し2023年4月に行われた世界初ライブの音源が公開、渋谷WWWにて、Plastic & Soundsローンチ公演「"Plastic & Sounds" label launch party」を開催。2026年1月には、同会場のニューイヤーパーティーで名盤「Haet」のライブセットを披露。
また、前作「Discipline」がPitchforkの「The 30 Best Electronic Albums of 2025」に、そして代表曲のひとつである「Butterfly Effect」がRA(Resident Advisor)の「The Best Electronic Tracks of 2000-25」に選出されるなど国内外で注目の高まる中のリリースとなる。

ポーランドのピアニスト/作曲家Hania Raniによる、映画『Sentimental Value』のためのオリジナル・スコアが〈Gondwana Records〉から登場。抑えたタッチのピアノと、クラリネットや弦による室内楽的な響きが静かに重なり、物語の奥にある感情をそっと照らし出すような作品に仕上がっている。脚本段階から作曲が進められたという背景もあり、映像に寄り添うだけでなく、登場人物の心や、家という舞台の空気感を音として描き出しているのが特徴。家具の軋みや空気の重さといった生活の痕跡が音の奥に潜み、ピアノの余白とともに静かな緊張を生む。明るさと陰りがゆっくりと交差するようなトーンは、Hania Raniの持つ繊細な感性がそのまま反映されたもの。これまで築き上げてきたピアノによる内省的な対話が、映画という枠組みの中で他者の物語を包み込む音へと拡張された、美しい映画音楽。

日本のサウンドアーティスト、Chihei Hatakeyamaによる2026年作。ギターを中心にした柔らかなドローンがゆっくりと重なり、時間の輪郭が淡くなっていくような音の世界を描いている。全6曲・約43分、どのトラックも大きな起伏を持たず、微細な揺らぎと質感の変化が少しずつ広がっていく構成。深い霧の中で光がにじむようなサウンドスケープは、彼の作品に通底する静けさの美学をより純度高く示しており、特に11分を超える最終曲では、ほとんど動かないようでいて、耳を澄ますほどに細やかな変化が浮かび上がる。ギターの残響が空間に溶け、耳を澄ますことで、日常の風景が一篇の詩へと変わるような、音の余白と質感を丁寧に扱った作品。

日本のサウンドアーティスト、Chihei Hatakeyamaによる2026年作。ギターを中心にした柔らかなドローンがゆっくりと重なり、時間の輪郭が淡くなっていくような音の世界を描いている。全6曲・約43分、どのトラックも大きな起伏を持たず、微細な揺らぎと質感の変化が少しずつ広がっていく構成。深い霧の中で光がにじむようなサウンドスケープは、彼の作品に通底する静けさの美学をより純度高く示しており、特に11分を超える最終曲では、ほとんど動かないようでいて、耳を澄ますほどに細やかな変化が浮かび上がる。ギターの残響が空間に溶け、耳を澄ますことで、日常の風景が一篇の詩へと変わるような、音の余白と質感を丁寧に扱った作品。

香港を拠点に活動し、Salt of the SoundやNarrow Skiesでも知られるヴォーカリスト/ソングライターAnita Tatlowによる、繊細で音の中に自然と引き込まれるアンビエント作品。柔らかなヴォーカル・レイヤーと穏やかなシンセを中心に、ドリーミーなサウンドを構築している。全編を通して、声は歌というよりも空間に溶けるテクスチャとして扱われ、淡い水彩画のように音が滲み、重なり、消えていく。1〜3分台の小品が連なる構成は、夜の静けさや季節の移ろいを切り取った短編詩集のようでもあり、深い内省へと誘う。透明感と、ピアノや繊細な電子音、ヴォーカル・ループが織り成す静かなアンサンブルによる、ポスト・クラシカル的な静かな情緒が自然に溶け合った、静かな時間に寄り添う作品。

香港を拠点に活動し、Salt of the SoundやNarrow Skiesでも知られるヴォーカリスト/ソングライターAnita Tatlowによる、繊細で音の中に自然と引き込まれるアンビエント作品。柔らかなヴォーカル・レイヤーと穏やかなシンセを中心に、ドリーミーなサウンドを構築している。全編を通して、声は歌というよりも空間に溶けるテクスチャとして扱われ、淡い水彩画のように音が滲み、重なり、消えていく。1〜3分台の小品が連なる構成は、夜の静けさや季節の移ろいを切り取った短編詩集のようでもあり、深い内省へと誘う。透明感と、ピアノや繊細な電子音、ヴォーカル・ループが織り成す静かなアンサンブルによる、ポスト・クラシカル的な静かな情緒が自然に溶け合った、静かな時間に寄り添う作品。

Nailah HunterとCadmar Fitzhughによるデュオhelllhoundのデビュー作『Here In The Valley』。妊娠から出産へと向かう時期に制作された、きわめてパーソナルで静謐なアンビエント・フォーク作品で、ロサンゼルスからシエラ・ナショナル・フォレストの山間部へ移住した生活環境の変化も重なり、自然の気配、身体の変容、内面の揺らぎがそのまま音として刻まれている。ハープやアコースティックギターの透明な響き、柔らかく重なる歌声、控えめなエレクトロニクスが、森の空気や水の流れを思わせる穏やかな音像をつくり出す。楽曲はどれもミニマルで、祈りのような静けさを湛えながら、母性・再生・自己回帰といったテーマをゆっくりと浮かび上がらせる。アンビエントの広がりとフォークの親密さが自然に溶け合い、まるで谷間に宿る小さな神話を聴いているかのような印象の一作。

Nailah HunterとCadmar Fitzhughによるデュオhelllhoundのデビュー作『Here In The Valley』。妊娠から出産へと向かう時期に制作された、きわめてパーソナルで静謐なアンビエント・フォーク作品で、ロサンゼルスからシエラ・ナショナル・フォレストの山間部へ移住した生活環境の変化も重なり、自然の気配、身体の変容、内面の揺らぎがそのまま音として刻まれている。ハープやアコースティックギターの透明な響き、柔らかく重なる歌声、控えめなエレクトロニクスが、森の空気や水の流れを思わせる穏やかな音像をつくり出す。楽曲はどれもミニマルで、祈りのような静けさを湛えながら、母性・再生・自己回帰といったテーマをゆっくりと浮かび上がらせる。アンビエントの広がりとフォークの親密さが自然に溶け合い、まるで谷間に宿る小さな神話を聴いているかのような印象の一作。
