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Bound By EndogamyとFelix Kubinが、偶然の出会いとセッションを経て完成させた、電子ポストパンク、ミニマル・シンセ、アヴァン・ポップが濃縮されたコラボ7インチ『Stück I / Stück II』。金属的なシンセの反復とぎこちなく揺れるリズムを中心に、冷たい電子音の中に、Bound By Endogamyの声が響く。Felix Kubinの奇妙な未来感と、BBEの湿った身体性が自然に交差する仕上がりの「Stück I」。農薬を讃える祈りという倒錯したコンセプトで、祈りのように反復するフレーズと、ざらついたアナログ電子音がゆっくり波打ち、祝祭と汚染が同じ場所に置かれているような音像が広がる「Stück II」を収録。ユーモラスで奇妙な未来性と、暗く湿ったエネルギーが刻まれた一枚。

モーリタニアの名門音楽一家Ahl Nanaの中心人物、Yassine Nanaが1984年から1989年に残したカセット音源を丁寧に復刻したコンピレーション『Modern Pop from Mauritania (1984–1989)』。砂漠の伝統音楽と80年代の電気化が交差する変革期のモダン・ポップを鮮やかに伝えるもので、乾いたギターのトーン、素朴で温かいシンセ、軽やかなドラムマシンのステップが重なり、サハラの旋律感とレゲエ、ソウル、ニューウェイブの影響が自然に混ざり合う。反復するメロディの中に 旅の途中で聴こえる歌のような郷愁が漂い、家族の声が重なるコーラスはローカルな温度をそのまま運んでくる。電気化の導入がまだ新しかった時代の手探りのモダニティが、どの曲にも刻まれている。地域内だけで流通していたカセット音源を現代的な音質で聴ける貴重な復刻盤。伝統と電気化、パン・マグレブ的交流が同じフレームに収まった、80年代モーリタニア・ポップの重要な記録。

Jack DeJohnette、John Medeski、Karl Berger、Lenny White、Ben Perowskyなど、ジャズ界の重鎮が多数参加。ハードコア史に名を刻むBad Brainsの共同創設者で、ベーシスト、Darryl Jeniferによる最新インストゥルメンタル作品 『The Weather Channel』。2010年のソロ作『In Search of Black Judas』以来となる、十数年ぶりのソロ名義アルバム。ジャズの即興性と、Darryl Jeniferが持つパンク、ダブの精神性を軸にした深いグルーヴと多層的な音像がアルバム全体を貫いている。Bad Brainsのエネルギーをそのまま持ち込むのではなく、スピリットを抽出し、ジャズの言語で再翻訳したようなアプローチで、空間処理の効いたダブ、鍵盤が描くサイケデリックな感覚、デジョネットらが生み出すしなやかなリズム、それらが重なり合い、ジャズ、フュージョン、ダブ、サイケ、パンクが交差する探求的なサウンド。Bad Brainsの名曲『Sacred Love』『Re-Ignition』の再構築版を含む意欲作。

USラテン音楽シーンを代表する、Helado NegroとReyna Tropicalがタッグを組んだコラボ・プロジェクトHelado Tropical。2024年の偶然の出会いで始まったセッションから2年にわたる制作期間を経て結実した、陽だまりのようなエクスペリメンタル・トロピカル・ポップ。ラテン音楽の固定観念から自由になることをテーマとして、2人が同じ感情の中に存在することを大切にした作品と語られており、Helado Negroの柔らかなエレクトロニクスとReyna Tropicalのトロピカルなギターとリズムが自然に溶け合う、夏の午後の空気をそのまま閉じ込めたような心地よさを堪えている。軽やかなグルーヴに浮遊感。どの曲も風が通り抜けるような開放感を持っている。ラテンのムードとチルウェイヴの柔らかさ、エクスペリメンタルな遊び心を丁寧な音作りで溶け合わせた至福のチルアウト・マスターピース。

Chastity BeltのメンバーであるJulia ShapiroとエンジニアSamur Khoujaによる新ユニットGuest Bartender Deborah Toyotaによる、赤ちゃんが初めて音に出会うための音楽というコンセプトで制作された、乳児期の言葉や記憶が形成される前の空間を音で描くアンビエント作品『Music for Babies』。 Shapiroのメロディックな感性と、Khoujaの緻密な音響構築が交差し、子守唄とアンビエントに静かな実験精神がかすかに漂う独自の領域。柔らかいシンセ、丸みを帯びた電子音、布のように軽い音のレイヤーがゆっくりと重なり、どの曲も触れても痛まない質感で統一されている。ミニマルな構成の中で音が静かに明滅し、薄いカーテン越しの光のような柔らかさが漂う。赤ちゃんのための音楽というコンセプトを真っ直ぐに形にしつつも、大人が聴いても音の細部の美しさが楽しめる、丁寧な仕上がりの一枚。

NYのデュオNuke Watchが2024年に複数の現場で行ったライブ的セッションの断片からなる、集団即興とサイケデリック、フリーフォーム・フュージョンという彼らの現在地がもっとも生々しく記録された最新作『Fusion』。ビートは崩れたり立ち上がったりしながら、サンプルの断片、管楽器の鋭いフレーズ、電子音のざらつきが常に形を変えて絡み合う。不穏なパーカッションとサイケデリックな電子音がじわじわと変異するグルーヴを形成し、反復しながらも毎瞬違う表情を見せる。長尺の自由即興が続く部分は、精神の迷路のような音像で、ノイズ、管楽器、電子音が都市の深夜放送を切り替えるように連続する。King CrimsonやTony Williamsの精神性を参照しつつ、DIYアヴァンギャルドとフュージョンの複雑さが奇妙に混ざり合う、実験性の高い一枚。
オリジナルは1980年リリースの、オーストラリアはメルボルン産ジャズ、フュージョンの隠れた名作『Pyramid』が〈Outernational Sounds〉より新規マスタリングで再発。Weather ReportやReturn to Foreverの流れを汲みながら、ローカルな温度感を持つ独自のサウンドが魅力的で、A面は、エレピの柔らかな揺れとホーンのメロディが軽やかに広がる都会的なフュージョンの質感が中心。B面には本作の核となる、17分の長尺曲「Universal Suite」を収録。内省的な静けさからラテン・パーカッションの躍動、ファンク的な熱量までゆっくりと連続する構造を持ち、旅のような音の流れが楽しめる。洗練されたフュージョンとオーストラリア特有のオーガニックな質感が絶妙に混ざり合った、充実した内容の一枚。

Yungwesbsterの『II』などの作品にも参加の、シアトル拠点のプロデューサーMatryoshkaによるデビュー・アルバム『Blasé Saint』。アンビエント、ダブテクノ、ダウンテンポを横断する濃霧のような深い音像は、低く沈むビート、霞がかったシンセ、遠くで揺れる環境音が重なり、まるで夜の都市を漂うような質感。繊細な音響処理と深い空間性、Burial、Shinichi Atobe、Space Afrika、Malibuらの系譜に連なる情緒的なレイヤーを併せ持ったエーテルのようなアンビエンスが、夜の静けさを照らす。マスタリングはRashad Beckerが担当。
![山本邦山 Hozan Yamamoto - 尺八とボサ・ノヴァ [ボサ・ノヴァ日本民謡集] Shakuhachi & Bossa Nova (LP)](http://meditations.jp/cdn/shop/files/ddd372-1_{width}x.jpg?v=1779359471)
日本が誇る尺八奏者、山本 邦山氏とギタリストの沢田 駿吾氏のクインテットによる1969年の国産ボサジャズの大傑作。和の情緒溢れる選曲と華麗なモーダルジャズ的演奏で奏でられる和ボサノヴァの名演の数々ですが、とにかくエレガントで奥行きを感じさせます。華麗で上品な演奏が光る60s和ボサジャズの名演「A5. 黒田節」、「B4. 関の五本松」、クールな表情が渋い「A1. さのさ」など全編素晴らしい。
○ 世界初のアナログリイシュー
○ 180g重量盤
○ ジャケットは見開きティップオン(A式)仕様 / 帯付き
○ 解説は尾川雄介(UNIVERSOUNDS / Deep Jazz Reality)氏が担当 [日本語/英語]
トラックリスト:
SIDE A
1. さのさ
2. 木曽節
3. ひえつき節
4. 小講馬子唄
5. 黒田節
6. 山中節
SIDE B
1. 佐渡おけさ
2. よさこい節
3. 五ッ木の子守歌
4. 関の五本松
5. さんさ時雨
6. 刈干切唄
![山本邦山 Hozan Yamamoto - 尺八とボサ・ノヴァ Vol.2 [ボサ・ノヴァ日本民謡集 第二集] Shakuhachi & Bossa Nova Vol.2 (LP)](http://meditations.jp/cdn/shop/files/ddd373_{width}x.jpg?v=1779360824)
日本が誇る尺八奏者、山本 邦山氏とギタリストの沢田 駿吾氏のクインテットによる1969年(あるいは1970年)録音の国産ボサジャズの大傑作。和の情緒溢れる選曲と華麗なモーダルジャズ的演奏で奏でられる和ボサノヴァの名演の数々ですが、とにかく全編がエレガントで奥行きを感じさせます。興味深いのは、第二集がよりジャジーでそのクオリティも第一集に勝るとも劣らない点。エレガントな60s和ボサジャズの名演「A1. 安来節」、「B3. 斉太郎節」、「B2. 博多節」、美しくジャジーな「A2. 伊那節」など全編素晴らしい。とにかくすごい1枚です。
○ 世界初のアナログリイシュー
○ 180g重量盤 / 45回転仕様
○ ジャケットはティップオン(A式)仕様 / 帯付き
○ 解説は尾川雄介(UNIVERSOUNDS / Deep Jazz Reality)氏が担当 [日本語/英語]
トラックリスト;
SIDE A
1. 安来節
2. 伊那節
3. おてもやん
4. 相馬盆唄
5. 茶切節
6. 日光和来踊り
SIDE B
1. ソーラン節
2. 博多節
3. 来太来節
4. 郡上節
5. 三階節
6. 金比羅舟来
細野晴臣率いるティン・パン・アレーが、1976年5月8日、横浜・中華街の老舗中華菜館「同發新館」で行った伝説的なライブ。その夜の空気を克明に記録した音源が、半世紀の時を経て“ステレオ・ミックス”として蘇る。
今回のリリースでは、新たに発見されたステレオマスターをもとに、エンジニアの保土田剛による新たなミックス/マスタリングを実施。当時の会場の空気感、臨場感を感じる素晴らしいMIXを是非アナログでお楽しみください。50年という時間を超えてなお輝き続ける一夜のライブ音源が遂にLP化!
[Credits]
細野晴臣 Vocal, Marimba, Hand Clap
鈴木茂 E.Guitar, Banjo
林立夫 Drums
浜口茂外也 Percussions, Flute, Hand Clap
矢野顕子 Piano, Chorus
坂本龍一 E.Piano, Synthesizer
田中章弘 E.Bass, Hand Clap
羽鳥幸次 Trumpet, Hand Clap
新井英治 Trombone, Hand Clap
村岡健 Sax, Hand Clap
Mix, Mastering : Goh Hotoda
Cutting Engineer : Shinya Matsushita (PICCOLO AUDIO WORKS)
Art Direction & Design : Takashi Okada
Illustration : Takashi Okada, Yasuo Yagi
Photographs : Masashi Kuwamoto
Liner Notes : Yoshiro Nagato
【収録内容】
SIDE-A
1. つめたく冷して
(Words & Music : Otis Blackwell, Elvis Presley Japanese Words : Morio Agata)
2. 香港Blues
(Words & Music : Hoagy Carmichael)
3. 絹街道
(Words & Music : Haruomi Hosono)
4. チャタヌガ・チュー・チュー
(Words : Mack Gordon Music : Harry Warren Japanese Words : Haruomi Hosono)
5. ボレロ(メンバー紹介)
(Music : Maurice Ravel)
6. ハリケーン・ドロシー
(Words & Music : Haruomi Hosono)
7. ブラック・ピーナッツ
(Words & Music : Haruomi Hosono)
8. トーク・トゥ・ミー
(Words & Music : Irving Fields, Sunny Skylar)
SIDE-B
1. 北京Duck
(Words & Music : Haruomi Hosono)
2. 蝶々-San
(Words & Music : Haruomi Hosono)
3. アヤのバラード
(Music : Haruomi Hosono)
4. 熱帯夜
(Words & Music : Haruomi Hosono)
5. ファイアークラッカー
(Music : Martin Denny)
6. “サヨナラ” ザ・ジャパニーズ・フェアウェル・ソング
(Words : Freddy Morgan Music : Hasegawa Yoshida)

盟友たちの再会。それは伝説のコンボ、フリーダム・ユニティの再集結となった。グルーヴの魔術師たちが躍動する姿を捉えた歴史的名盤。
モダン・ジャズからフリー・ジャズまでこなし「良い演奏をしたいならトロンボーンはあいつを押さえろ」とまで言われた鈴木弘。日本のジャズ界で八面六臂の活躍をするが、1971年にアメリカに移住する。約4年振りとなる一時帰国の折りに録音した本作では、渡米直前に在籍したグループ、フリーダム・ユニティのメンバーが再集結した。これぞまさに伝説の第2章。鈴木弘、石川晶、村岡建、鈴木宏昌、稲葉国光とグルーヴの魔術師たちが奔放に躍動する様は圧巻。シャープな「Shrimp Dance」、ダイナミックな「Kuro To Shiro」、ソウルフルな「Walk Tall」、ディープな「Cat」、メロウな「Romance」。全曲が鮮やかなグルーヴで彩られたモンスター・アルバムである。
text by 尾川雄介(UNIVERSOUNDS/DEEP JAZZ REALITY)
日本を代表するパーカッション/ドラマーである富樫雅彦が、1980年に録音し、1981年に発表したソロ・パーカッション作品。事故により半身不随となった後に、ドラム、鐘、ゴング、打楽器など多様なパーカッションと独自の奏法とテクニックで、自身の音の世界を録音した作品。
トラックリスト:
A1: サムシング・カミング
A2: 祈り
A3: レッツ・シング、レッツ・ダンス
B1: バラード・フォア・ロンリネス
B2: ハートストリングス
B3: ウィスパーリング・スターズ
B4: サムシング・リーヴィング
実験音楽家 Galecstasy と、オルタナ界のレジェンド Mike Watt が組んだトリオによる、スリリングな即興演奏を収めたアルバム『Wattzotica』。太くうねるベースを軸に、ノイズ、アンビエント、ジャズが自由に交差し、トリオ編成ならではの広い空間と緊張感が生まれている。2018年、Galecstasy が Mike Watt のラジオ番組に出演したことがきっかけで始動した異色のコラボにも関わらず、ミニットメン以降の Watt の精神性と、Galecstasy のアート的アプローチが自然に溶け合い、ポストロックやシカゴ音響派にも通じる有機的なグルーヴが立ち上がる。限定のグリーン・ヴァイナルという希少性も相まって、音楽作品でありながらアートピースとしての存在感も強い一枚になっている。

Meditationsでもお馴染みの『Music for Saxofone & Bass Guitar』シリーズで知られる、Sam GendelとSam Wilkesによる人気デュオ・アルバム待望の第4弾がSam Gendelの自主レーベルより登場!今回はサックスとベースの組み合わせから離れ、ギターとシンセを中心にした新たなアプローチへと踏み出し、全8曲・約27分というコンパクトな構成ながら、短い連作による独特の世界を構築している。乾いた質感のギター、奇妙に歪んだシンセ、控えめなリズム。どの曲も大きな展開を持たず、音の手触りや配置の妙が静かに浮かび上がる。ふざけているようでいて、音の選び方は驚くほど緻密。LA実験音楽シーンらしい軽やかな奇妙さと、深夜のスタジオで録られたような密室的な空気が同居している。LPは500枚限定で、二人が自ら梱包・発送するというDIY的な制作体制も含め、作品全体にパーソナルな温度が宿る。ジャズでもエレクトロでもアンビエントでもない、「そのあいだ」にある音楽。卓越した演奏技術を持ちながら、それを引き算の美学として昇華させる、奇妙で愛おしいスケッチ集。限定500部

7月31日発売。LAのシンガーソングライターDanny Garciaのソロ名義Reverend Baronによるアコースティック・インストゥルメンタル作品。父から祖父へと受け継がれ、自身の手に渡った一本のメキシコ製ナイロン弦ギターを携え、LA、メキシコシティ、ネブラスカを旅しながら紡いだ11曲を収録。録音にはほぼこの一本のギターのみが使用されており、その枯れた温かみのあるトーンが作品のアイデンティティとなっており、メキシコの伝統的ギターワークとアメリカーナの静けさが自然に混ざり合う。どの曲も短いスケッチのように風景が立ち上がり、歌がないことでかえって旅の記憶や土地の空気がそのまま音に染み込んでいるような親密さがある。山火事でスタジオを失った後に生まれた作品という背景もあり、音には語らない物語のような深い陰影が漂う。ニックドレイクにも通じるような、一本の古いギターが繋ぐ、一冊の旅日記のようなアルバム。

8月上旬入荷。LAのシンガーソングライターDanny Garciaのソロ名義Reverend Baronによるアコースティック・インストゥルメンタル作品。父から祖父へと受け継がれ、自身の手に渡った一本のメキシコ製ナイロン弦ギターを携え、LA、メキシコシティ、ネブラスカを旅しながら紡いだ11曲を収録。録音にはほぼこの一本のギターのみが使用されており、その枯れた温かみのあるトーンが作品のアイデンティティとなっており、メキシコの伝統的ギターワークとアメリカーナの静けさが自然に混ざり合う。どの曲も短いスケッチのように風景が立ち上がり、歌がないことでかえって旅の記憶や土地の空気がそのまま音に染み込んでいるような親密さがある。山火事でスタジオを失った後に生まれた作品という背景もあり、音には語らない物語のような深い陰影が漂う。ニックドレイクにも通じるような、一本の古いギターが繋ぐ、一冊の旅日記のようなアルバム。

7月31日発売。ニューヨークの作曲家Mikel Rouseを中心に活動したプロジェクトTirez Tirezの代表作のひとつとして語られる、ベルギーの名門〈Les Disques du Crépuscule〉から1983年にリリースされた『Story of the Year』。Tirez Tirezは、Steve ReichやPhilip GlassなどNYミニマリズムの流れと、ポストパンク以降のアートロックを独自に接続した稀有な存在で、本作でも、反復するギター、シンセのミニマルな構造、乾いたドラム、抑制されたボーカルに、〈Crépuscule〉らしいヨーロッパ的な冷たさと洗練が加わり、NYのアート感覚とベルギーのポストパンク美学が交差する独特の空気が漂う。メロディよりも 質感・構造・反復が前面に出るミニマル・ポップの魅力が際立っており、Talking Headsや80年代前半NYのアートロックと共振しつつ、よりストイックで知的なアプローチが貫かれているのが印象的。

7月31日発売。ニューヨークの作曲家Mikel Rouseを中心に活動したプロジェクトTirez Tirezの代表作のひとつとして語られる、ベルギーの名門〈Les Disques du Crépuscule〉から1983年にリリースされた『Story of the Year』。Tirez Tirezは、Steve ReichやPhilip GlassなどNYミニマリズムの流れと、ポストパンク以降のアートロックを独自に接続した稀有な存在で、本作でも、反復するギター、シンセのミニマルな構造、乾いたドラム、抑制されたボーカルに、〈Crépuscule〉らしいヨーロッパ的な冷たさと洗練が加わり、NYのアート感覚とベルギーのポストパンク美学が交差する独特の空気が漂う。メロディよりも 質感・構造・反復が前面に出るミニマル・ポップの魅力が際立っており、Talking Headsや80年代前半NYのアートロックと共振しつつ、よりストイックで知的なアプローチが貫かれているのが印象的。
8月上旬再入荷。ロサンゼルスを拠点に活動する現行ファンク・バンドOrgone。60〜70年代のソウル、ファンクを現代的にアップデートしてきた彼らの中でも、ファンの間でカルト的名作と語れてきた作品『New You』が、〈Colemine Records〉から2LP仕様で再発。重心の低いファンク・グルーヴが全編を貫き、タイトなドラム、太いベース、切れ味のあるホーン、そして曲ごとに異なる表情を見せる女性ヴォーカル陣が加わり、70年代黄金期のソウルを思わせる熱量がしっかり息づいている。アフロビート的なグルーヴィーな曲から、シネマティックなファンク、サイケ寄りのソウルまで、ヴィンテージ感と現代的なキレのバランスが絶妙。LAの多文化的な音楽背景を反映したカラフルで濃密なファンク・アルバムでありながら、家でも自然に聴ける、現行ファンクのクラシック。

7月31日発売。ロサンゼルスを拠点に活動する現行ファンク・バンドOrgone。60〜70年代のソウル、ファンクを現代的にアップデートしてきた彼らの中でも、ファンの間でカルト的名作と語れてきた作品『New You』が、〈Colemine Records〉から2LP仕様で再発。重心の低いファンク・グルーヴが全編を貫き、タイトなドラム、太いベース、切れ味のあるホーン、そして曲ごとに異なる表情を見せる女性ヴォーカル陣が加わり、70年代黄金期のソウルを思わせる熱量がしっかり息づいている。アフロビート的なグルーヴィーな曲から、シネマティックなファンク、サイケ寄りのソウルまで、ヴィンテージ感と現代的なキレのバランスが絶妙。LAの多文化的な音楽背景を反映したカラフルで濃密なファンク・アルバムでありながら、家でも自然に聴ける、現行ファンクのクラシック。

8月上旬再入荷。ロサンゼルスを拠点に活動する現行ファンク・バンドOrgone。60〜70年代のソウル、ファンクを現代的にアップデートしてきた彼らの中でも、ファンの間でカルト的名作と語れてきた作品『New You』が、〈Colemine Records〉から2LP仕様で再発。重心の低いファンク・グルーヴが全編を貫き、タイトなドラム、太いベース、切れ味のあるホーン、そして曲ごとに異なる表情を見せる女性ヴォーカル陣が加わり、70年代黄金期のソウルを思わせる熱量がしっかり息づいている。アフロビート的なグルーヴィーな曲から、シネマティックなファンク、サイケ寄りのソウルまで、ヴィンテージ感と現代的なキレのバランスが絶妙。LAの多文化的な音楽背景を反映したカラフルで濃密なファンク・アルバムでありながら、家でも自然に聴ける、現行ファンクのクラシック。
7月下旬入荷。鍵盤奏者/プロデューサーMarco Beneventoによる、ジャズを軸にしながら、イタリア映画音楽、レゲエのローエンド、サイケポップ、ドリームポップまでを軽やかに横断するシネマティック・ジャズアルバム『Glera』が〈Big Crown Records〉より登場。3年にわたり書き溜めた個人的なスケッチを発展させた作品で、スタジオを楽器として扱うというプロデューサー的視点がより明確に結実しており、曲ごとに異なる場面が立ち上がる映画的構成が魅力的。ホーン、ハープ、環境音、声の断片が緻密にレイヤーされ、音の質感そのものが物語を運んでいく。祝祭感と哀愁が交互に押し寄せる情緒の振れ幅、ジャズの即興性とソウル/レゲエの重心の低いグルーヴの共存。Beneventoのキャリアの中でも最もカラフルで、ジャズ、ソウル、ビートミュージック、サイケの境界を越えて楽しめる注目作。

8月下旬再入荷(8月下上旬分は完売しました)。USスロウコアの象徴DusterのClay PartonとCanaan Dove Amber、そしてノースカロライナのサンプリング作家Dirty Art ClubによるユニットSoojのデビュー作が〈Numero Group〉から登場。Dusterらしい沈み込むようなスロウコアの質感に、Dirty Art Clubのテープヒスやコラージュ処理が重なり、音は輪郭を失いながらもどこか温かい。ギターのフレーズは霧の中でゆっくりと漂い、サンプルは記憶の断片のように浮かんでは消える。深夜の部屋で灯りを落として聴くと、空気そのものが変質していくような没入感がある。Dusterのリイシューを全面的に手がけ、彼らの再評価を決定づけた 〈Numero Group〉からのリリースであることも相まって、90年代のスロウコアという遺産が、現代のサンプリング・アートと出会うことで、いかに新しいサイケデリアへと変容したかを示す一枚。Dusterの静かな憂鬱が、サンプルの波に溶けて消えていく様は、時間が経って、一番底に静かに溜まった、純度の高い残り香のよう。
