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f.ampism -  The Vertical Luminous (LP)f.ampism -  The Vertical Luminous (LP)
f.ampism - The Vertical Luminous (LP)Hive Mind Records
¥4,989

英国ブライトンのサウンド、ヴィジュアル・アーティスト Paul Wilsonによるプロジェクトf.ampismのサイケデリック・ニューエイジ〜エクスペリメンタル作品『The Vertical Luminous』。全13曲の短い断片が連なりながら、シンセの揺らぎ、テープ質感のノイズ、ファウンドサウンドを用いたミュージック・コンクレート的手法が結びつき、静謐さと奇妙な好奇心が同居する独自の音世界を形づくっている。曲名に象徴されるように、月、光、身体、幻視といったイメージが音の中で立ち上がり、万華鏡のように表情を変えながら聴き手を包み込む。サイケデリックな質感を持ちながら、1〜3分台のコンパクトな構成がテンポよく移り変わり、抽象的でありながらどこか有機的で親しみやすくもある絶妙なバランス感。光の粒子が立ち昇るようなサウンドに漂う一枚。

Amarante-Cerisier (LP)Amarante-Cerisier (LP)
Amarante-Cerisier (LP)Okraina Records
¥4,989

フランスの音楽家Mauricio Amaranteと、ダンサー、パフォーマー、ライターとして活動するMarine Debilly Cerisierによるデュオ作品。〈Okraina Records〉が手がける単発の輝きを放つアンダーグラウンド作品シリーズの一環として、限定300枚でリリース。アコースティック・ギターや鍵盤、素朴なパーカッションを中心に、フランス語の語りと歌が静かに交差する。70年代初期のブリジット・フォンテーヌやアレスキ周辺の幻視的シャンソンを思わせる、語りと歌のあいだを揺らぐ独特の声の存在感が印象的。音数は少なく、沈黙や余白が大切に扱われ、まるで短編映画のワンシーンのように情景が立ち上がる。Cerisierの本業であるダンサーとしての間や呼吸の感覚が、音楽的な沈黙や余白として見事に翻訳されており、また、Amaranteのギターやパーカッションも、その身体的な揺らぎに呼応するように配置されている。単なる伴奏を超えた対話のようで、静かで親密、そしてどこか夢のような時間が流れる、美しいアコースティック・シャンソン。

Gramm - personal rock (2LP+DL)Gramm - personal rock (2LP+DL)
Gramm - personal rock (2LP+DL)Faitiche
¥5,346

Jan JelinekがGramm名義でクリック〜マイクロハウスを制作していた90年代末に、リスニングにフォーカスした作品として制作された『Personal Rock』が、本人主宰レーベルFaiticheよりオリジナル・アートワーク仕様で20年の時を経て、ついにヴァイナル復刻。クリック音や微細なノイズ、細かく刻まれたサンプルが緻密にレイヤーされ、静けさの中で絶えず揺れ動く粒子の音楽が展開される。メロディを前面に押し出すのではなく、音の質感そのものが表情をつくり、反復の中で少しずつ変化していく構造は、Jelinekが、より抽象的で内省的な方向へ踏み込んだ作品であり、後の代表作「Loop-Finding Jazz Records」に通じる美学の原点ともいえる。深夜の静けさや都市の空気を思わせる繊細な緊張感が全編に漂い、20年以上経った今でも色褪せない魅力を放つ大名盤。

Mark Templeton - Standing on a Hummingbird [2026 Remaster] (LP)Mark Templeton - Standing on a Hummingbird [2026 Remaster] (LP)
Mark Templeton - Standing on a Hummingbird [2026 Remaster] (LP)KEPLAR
¥4,744

カナダのサウンドアーティストMark Templetonが2007年に発表したデビュー作が、〈Keplar〉のリバイバル・シリーズで初のアナログ化。ギターやバンジョー、アコーディオンといったアコースティック楽器の手触りをそのまま残しながら、微細な加工とレイヤー処理で抽象的な風景へと変換していく彼の代表的スタイルがすでに完成しており、Giuseppe Ielasiによる新リマスターも、音のざらつきや空気の揺れをより鮮明に浮かび上がらせ、彼の音楽が持つ触覚的アンビエントの魅力をさらに際立たせている。ポスト・グリッチの繊細さ、ドローンの持続感、エレクトロアコースティックの構築美が溶け合い、静けさの中に豊かな表情が宿る。夜の部屋で小さな灯りのそばで聞きたい繊細な音楽。

Siavash Amini -  Till human voices wake us (LP)Siavash Amini -  Till human voices wake us (LP)
Siavash Amini - Till human voices wake us (LP)Umor-Rex
¥5,693

イランのテヘランを拠点とする作曲家Siavash Aminiが2014年に発表した代表作『Till Human Voices Wake Us』が、〈Umor Rex〉によるリマスターを経て限定150枚の初アナログ化。T.S.エリオットの詩を核に据え、アルバム全体がこの詩の持つ内省、孤独、現実への目覚めというテーマを音像化したもので、ギターの残響、冷たいシンセ、深いドローンが重なり合う詩的なダーク・アンビエンスの名品。静寂と緊張がゆっくりと入れ替わる10の楽章は、Aminiが単なるアンビエント・アーティストではなく、音で叙事詩を書く作家であることを示している。テヘランの憂鬱と、エリオットが描いた『人間の声が私たちを目覚めさせるまで』という時間の止まったような終わりなき内省の風景。

Bill Wells - Dreams '24 / '25 (LP)Bill Wells - Dreams '24 / '25 (LP)
Bill Wells - Dreams '24 / '25 (LP)Karaoke Kalk
¥4,887

スコットランドの作曲家Bill Wellsが、自身の夢の記録を24の小品として紡いだアルバム。1〜2分ほどの短い曲が連なり、夜の断片をめくるように進む。前半のDreams 2024ではTeenage FanclubのNorman Blakeが、後半のDreams 2025ではAby Vulliamyが歌声を担当し、2024年と2025年という二つの夢の年を優しく描き分ける。どちらも自宅録音に近い生々しい質感で、Wellsのジャズでもポップでもクラシカルでもない、彼独自の柔らかい曖昧さが漂うメロディと静かなユーモアがそのまま息づいている。ピアノ、ギター、わずかな装飾音だけで構成され、ミニマルで内省的、そしてどこか温かい、Bill Wells のリリシズムが純度高く表れた作品。

Christina Kubisch -  TUNING (LP)Christina Kubisch -  TUNING (LP)
Christina Kubisch - TUNING (LP)Faitiche
¥5,896

ドイツのサウンドアーティスト Christina Kubisch が、電磁波・共鳴・周波数の調律をテーマに制作した作品『TUNING』。彼女の代表的手法である電磁誘導ヘッドフォンを使い、都市空間や電子機器が発する、人間が普段気づかない隠れた音の世界を採取し、それを音楽的な構造へと再編成している。電車の架線、照明、ATM、セキュリティゲートなどの電磁音は、ノイズではなく、ゆっくりと変化するドローンとして調律され、静けさの中に緊張と美しさが同居する独特の音空間を生み出す。フィールドレコーディング、ミニマル、音響芸術の境界を超えて、都市の裏側に潜むもうひとつの音の層を可視化するような一枚。

KMRU - Kin (2LP+DL)KMRU - Kin (2LP+DL)
KMRU - Kin (2LP+DL)Editions Mego
¥5,989

Fennesz参加!ケニア・ナイロビ出身でベルリンを拠点に活動するサウンドアーティストJoseph KamaruことKMRUによる最新作『Kin』が2020年の代表作『Peel』に引き続き〈Editions Mego〉から登場!フィールドレコーディングと電子音響を融合させた独自のスタイルをさらに深化させたもので、故ピーター・レーバーグとの「『Peel』の続編はどんな音になるのか」というディスカッションから始まり、2021年初頭にナイロビで制作が開始。若き日にギターで奏でた音を想起させるディストーションをテーマに、従来よりもノイジーで荒々しいアプローチを追求した本作は、レーバーグの死により一時中断を余儀なくされながらも2022年に再開され、完成へと至った。Fenneszを迎えた「Blurred」は、MEGO/Editions Megoの系譜に連なる現代エレクトロニック・ミュージックの最前線を体現し、さらに「We Are」ではAphex Twinを彷彿とさせるサウンドを展開。KMRUの進化を鮮烈に刻み込んだ作品。

Weldon Irvine - Cosmic Vortex (Justice Divine) (LP)
Weldon Irvine - Cosmic Vortex (Justice Divine) (LP)Pure Pleasure
¥6,154

ジャズからレアグルーヴのマニアまで絶大な支持を受けるWeldon Irvine が、RCA へ移籍して放った1974年の大作『Cosmic Vortex (Justice Divine)』。全編を貫くのは、クラヴィネットの鋭いアタックと、エレピやオルガンが描くスピリチュアルな広がり。ファンクの黒い推進力と、ジャズの即興性が触手のように伸びていき、音が渦を巻くように展開するコズミック・ジャズファンク。Irvine の鍵盤は、肉体的なグルーヴと精神的な高揚感を同時に生み出し、ソウルフルなヴォーカルやコーラスが加わる。ファンクの熱、ジャズの自由、ソウルの情感、それらがひとつの宇宙空間で共鳴し合う宇宙へ向かうジャズファンクの名盤。リマスター仕様。

Kjell Bjørgeengen & Lasse Marhaug - Flood Coil (LP)Kjell Bjørgeengen & Lasse Marhaug - Flood Coil (LP)
Kjell Bjørgeengen & Lasse Marhaug - Flood Coil (LP)Smalltown Supersound
¥5,886

ノルウェーが誇る映像音響作家の巨匠Kjell Bjørgeengenと、ノイズ、エクスペリメンタルの旗手Lasse Marhaugによる共作で、映像信号を音に変換する特殊デバイス「Flood Coil」を用いた純粋ジェネラティブ作品。制作方法は極めてユニーク。Bjørgeengenが生成するオシレーター駆動の映像信号を、Marhaugのエフェクトペダルに通し、再びFlood Coilに戻すことで、映像と音が互いを変形し続ける自律システムを構築。アーティストは一切手を加えず、2分間ずつ放置して録音された膨大なテイクから18曲を選び出している。音像は、Merzbow級のハーシュノイズから、Pan Sonicを思わせるミニマルなリズム断片、PITA風のクリック音響、深いドローンまで縦横無尽。各トラックは短く、2分ごとにまったく異なる世界へ飛ばされるような、音の万華鏡的構造。人間の意図を超えた機械の暴走美がそのまま刻まれている。

小堺文雄 Fumio Kosakai - The Warm Garden (2LP)
小堺文雄 Fumio Kosakai - The Warm Garden (2LP)Amok Age
¥7,238

Incapacitantsのメンバーとして知られる日本ノイズ界の重鎮、小堺文雄が、1993年にカセットでわずか50本のみリリースした『The Warm Garden』。長らく入手困難だった作品が、本人監修のリマスターでついに再発。電子音、カシオトーン、金属板、そして加工を施したヴァイオリン。ノイズの爆音とは対極にある、静かで深く、黒いドローンがゆっくりと広がっていく。24分の「Warm Garden」は、電子音の揺らぎと残響が重なり合い、どこか目に見えない奥深くで生命が脈打つかのよう。続く「Violin Traveler」は、ヴァイオリンの倍音が空間を漂い、催眠的でゴシックなサイケデリアを描き出す長尺トラック。90年代ジャパノイズの裏側で、小堺が密かに追求していた美学が結晶した一枚。静謐な暗黒の静かなる狂気と、音響に対する冷徹なまでの誠実さ。

Mu (12")
Mu (12")The Death Of Rave
¥5,548

UKのプロデューサーMuによる、神話性と90年代ダンス・ポップが奇妙に交差した異形の12インチ。古代のエネルギーを古いDAWでチャネリングするかのように、EnigmaやDeep Forestを思わせる神秘的な声ネタと、90sダンスの快楽性が独特のバランスで溶け合う。「Flesh」は、電子的な鐘の音と僧侶の詠唱のような声が重なり、儀式音楽のようなスピリチュアルな高揚感を生む。続く「Kingdom」は、古代神殿の残響とシンセ・ポップの軽やかさが同居する奇妙な浮遊感が魅力。全体を貫くのは、時空のねじれたような、懐かしいのに新しく、神話的なのにポップ。20世紀のニューエイジの亡霊が、21世紀のダンスフロアで受肉したかのような、呪術的ポップの最前線。

G Version III - Chapter II (LP)G Version III - Chapter II (LP)
G Version III - Chapter II (LP)Good Morning Tapes
¥6,224

京都を拠点に活動するプロデューサーG Version IIIが、デジダブ、ステッパーズを軸にしながら、日本的な透明感のあるシンセを融合した、新感覚のステッパーズとも言える独自のサウンド『Chapter II』を〈Good Morning Tapes〉からリリース。鋭くタイトなキック、乾いたパーカッション、浮遊するシンセ。「Livin 4」の即効性あるステッパーズ、「Queen G Theme Chapter II」の張りつめた緊張感、「An Idyll」の幽玄なハープシコード風シンセなど、硬質さと幻想性が同居するトラックが並ぶ。80〜90年代初期のUKアンダーグラウンドの霊性を、京都の空気感で再解釈したような京都発・新世代ステッパーズの現在地!限定300枚につきお見逃しなく。

DJs Di Guetto - DJs Di Guetto Vol. II (LP)DJs Di Guetto - DJs Di Guetto Vol. II (LP)
DJs Di Guetto - DJs Di Guetto Vol. II (LP)Príncipe
¥4,873

リスボンのアフロ・ダンスミュージックの源流を形づくった伝説的クルー DJs Di Guetto。DJ Marfox、DJ N.K、DJ Nervosoら、後に〈Príncipe〉シーンを牽引するメンバーが10代〜20代前半だった 2007年に制作した未発表音源をまとめたアーカイブ第2弾が、ついにアナログ化。前作Vol. Iが2006年の自主制作コンピからの再編集だったのに対し、本作はほぼ全曲が当時の未発表トラック。FL Studioと一般的なPCだけで作られた、荒削りでドライ、そして異様な推進力を持つビートは、後のBatida、Kuduroのスタイルを決定づけた原石そのもの。最小限の要素で最大の衝撃を生むという美学が、すでにこの時点で完成しているのがみて取れる内容で、リスボンのゲットーから世界へ広がった 始まりの音を体験できる、歴史的アーカイブ。

HIP-SEE-KID - Romancing The Music (Green Vinyl LP)
HIP-SEE-KID - Romancing The Music (Green Vinyl LP)MAWARU RECORDINGS
¥3,578

日本のジャジー・ニューウェーブ、パンク・ユニットHIP-SEE-KIDが1986年に残したミニアルバム『Romancing The Music』が再発。北山和可とケン山崎によるプロデュースで制作された本作は、中毒性のあるリズム、魅惑的なメロディ、繊細なサウンド、生々しい感情表現が混ざり合う、80年代日本のアンダーグラウンド・ニューウェーブの隠れた名作。ポストパンクとニューウェーブを軸にしながら、ジャズやソウルの要素が断片的に入り込み、当時のシーンの雑多なエネルギーをそのまま封じ込めたような内容で、ギターは鋭く、ベースはファンキーに跳ね、ドラムはやけくそと紙一重に突き進む。その上を、都会的で少し気怠いヴォーカルと、ジャジーなコード感が滑り込むことで、パンク、ファンクの熱気とニューウェーブの冷たさが同居する独特のサウンドが生まれている。短い尺の中に多彩なアイデアが詰め込まれており、ミニアルバムながら密度の高い聴き応えを持つ一枚。

Marc Leclair - Musique Pour 3 Femmes Enceintes (2LP)
Marc Leclair - Musique Pour 3 Femmes Enceintes (2LP)ISC Hi-Fi Selects
¥7,496

8月上旬入荷。初回分即完売、リプレス分入荷いたします。Akufen名義で知られるモントリオールの電子音楽家Marc Leclairが、妻と友人たちの妊娠をきっかけに制作した2005年作『Musique Pour 3 Femmes Enceintes』が待望の初アナログ化。各曲は「33e Jour」「205e Jour」など妊娠期間の日数をタイトルに持ち、胎児の成長と妊娠期の感情を音で描くというユニークな構成。Akufenのマイクロサンプリング的なダンス・トラックとは対照的なアンビエント、グリッチが溶け合う静謐なサウンドで、冷たく研ぎ澄まされた電子音がゆっくりと波紋のように広がり、水中で光が揺れるような心地よさを生み出している。クリックハウスの帝王がひそかに残した、パーソナルな胎教音楽名盤。

No You (LP)No You (LP)
No You (LP)VP TEXI
¥4,879

アイルランドはWah Wah WinoのDavy Kehoeと、Suzanne KraftことDiego HerreraによるデュオNO YOUによるセルフタイトル・デビュー作。二人がボーカルも楽器も分け合いながら、小さなスタジオで生み出した「やけにスケールの大きな」奇妙で魅力的な一枚。互いのソロ作とは少し異なり、ローファイなざらつきとメロディの親密さが同居する独特のバランスを持っている。二人の声がフィードバックの揺れとドラムマシンの荒れたビートの上で絡み合い、壊れかけのポップソングのような甘さと不安定さが同時に立ち上がる「Baby」や、デュオのより制御不能な側面がむき出しになる「Put Up A Dream」。ポップでもノイズでもポストパンクでもない、しかしそのすべてをかすめ取るような曖昧で、唯一無二の作品。

Nashpaints - Everyone Good is Called Molly (LP)Nashpaints - Everyone Good is Called Molly (LP)
Nashpaints - Everyone Good is Called Molly (LP)MIRRORWORLD
¥4,874

ジジ・マシンのサポートアクトを勤めたことでも知られるNashpaintsによる、ローファイのざらつきとベッドルーム・ポップの親密さが溶け合う、小さくて不思議な宝石のようなアルバム『Everyone Good is Called Molly』。曇ったギター、つぶやくようなボーカル、カセット録音のような柔らかい質感。すべてが誰かの部屋の片隅で生まれた音楽特有の空気をまとい、素直に心に触れてくる。ポップでありながら影があり、夢の中の断片のように淡く揺れるメロディが、アルバム全体に独特の温度を与えている。

Enno Velthuys - Music From The Other Side Of The Fence (LP)
Enno Velthuys - Music From The Other Side Of The Fence (LP)STROOM.tv
¥5,247

人気作がリプレスです!カルト的人気を誇るオランダの孤高のシンセ奏者Enno Velthuysによる、1975〜1990年に録音されながら未発表だった音源をまとめたアーカイブ作品『Music From The Other Side Of The Fence』。柔らかなシンセのレイヤーと淡いメロディがゆっくりと漂う、 孤独な室内楽のようなアンビエントで、ミニマルでありながら情緒があり、夜の静けさに寄り添うような音。カセット文化の延長線にあるような、ローファイで親密な質感も印象的で、その点では当時のシンセウェイヴ/ミニマルウェイヴとも共鳴する80年代ヨーロッパのDIY電子音楽の空気も纏っている。本人の内面をそのまま音にしたような、孤独・回想・静かな希望が入り混じる内省的な作品。

Kalia Vandever -  We Fell In Turn (LP)Kalia Vandever -  We Fell In Turn (LP)
Kalia Vandever - We Fell In Turn (LP)AKP RECORDINGS
¥5,286

ブルックリンのトロンボーン奏者Kalia Vandeverが、トロンボーンと声(と音響処理)だけで紡いだ内省的なソロ作品『We Fell In Turn』。Harry Styles や Japanese Breakfast のサポートで知られる彼女が、本作では華やかなステージとは対照的に、極めてパーソナルで静謐な世界へと深く潜り込んでいる。トロンボーンの柔らかい息づかいが空間に溶け、声は言葉ではなくもうひとつの楽器として漂う。ドローンとメロディの境界が曖昧な音像は、GrouperやWilliam Basinskiを思わせる静謐さを持ちながら、ジャズの感性もほのかに滲む。孤独と温かさが同居する音のレイヤーがゆっくりと重なり、聴くほどに深い内面へと沈み込んでいく。Vandeverの内なる物語を静かに描き出す、極めてパーソナルなソロ作。

V.A. - Dance The Ska (Prince Buster, Jimmy Cliff and others) (LP)
V.A. - Dance The Ska (Prince Buster, Jimmy Cliff and others) (LP)Kids Of Yesterday
¥3,579

1963〜66年、ジャマイカ音楽の歴史が大きく動き出した瞬間、その最前線の熱狂をパッケージした不朽のコンピレーション『Dance The Ska (Prince Buster, Jimmy Cliff and others)』。Prince Buster、Jimmy Cliff、Derrick Morgan、Stranger Cole、Eric “Monty” Morrisなど、スカ創成期を支えた主要アーティストが一堂に会する豪華内容。62年のジャマイカ独立直後の高揚感をそのまま封じ込めたような、跳ねる裏打ちリズムとホーンの祝祭感が全編を支配。当時のキングストンのストリートの空気がそのまま流れるような生々しさがあり、フォークやR&Bの影響を受けながらも、ジャマイカ独自のスウィングとダンス感が前面に出た初期スカの黄金期を見事に捉えた名コンピ。

Alton Ellis - Valley Of Decision - The Collection 1973-1974 (LP)
Alton Ellis - Valley Of Decision - The Collection 1973-1974 (LP)LANTERN RECORDS
¥3,185

ジャマイカが生んだミスターロックステディことAlton Ellisが、1973〜74年に自身のプロデュースで残した音源をまとめたコンピレーション『Valley Of Decision: The Collection 1973–1974』。当時のシングルや未発表曲を丁寧に掘り起こし、ロックステディからレゲエへ移行する過渡期のエリスの魅力を一望できる内容。「Baby I Love You」「Cry Not For Me」「Breaking Up Is Hard To Do」など、甘く切ないラブソングが中心で、Alton Ellisの声は、ソウルの柔らかさとジャマイカ音楽特有の哀愁が同居し、泣きと説得力を同時に感じさせる唯一無二のもの。The Delfonics「La La (Means I Love You)」の名カバーをはじめ、アメリカン・ソウルをジャマイカ流に再解釈したセンスの良さも際立つ。メロウでスウィート、そして深い情感が全体を包み込む良質なコンピ。カリブの海風に乗って届く、誠実でスウィートなソウル・ミュージック。

Amon Düül - Experimente (2LP)
Amon Düül - Experimente (2LP)Life Goes On Records
¥3,964

1968年、ミュンヘンのコミューンで活動していたAmon Düülが残した、最初期セッション音源をまとめた編集盤。後にAmon Düül IIが登場する以前、政治活動・共同生活・音楽が混ざり合った混沌の中で、演奏経験の有無を問わず誰でも参加できる集団即興として録音された素材を、後年ドイツのアーカイブ系レーベルが発掘・編集したもので、収録されているのは、ドラム、パーカッション、ギター、声が渦巻く 完全に無構造なプリミティヴ・ジャム。テンポは揺れ、リズムは崩れ、叫び声や呪文のような声が飛び交う。フォーク、ロック、民族音楽が混ざり合った原始的サイケデリアは、1968年のコミューンの空気そのものを閉じ込めたもので、クラウトロックのルーツを辿るうえで欠かせない一枚。

Okkyung Lee - Signals (LP)Okkyung Lee - Signals (LP)
Okkyung Lee - Signals (LP)FLUNG RECORDS
¥6,579

韓国出身のチェリスト/作曲家Okkyung Leeが、ロンドンの現代音楽アンサンブルとともに制作した最新作。複数都市でのライブ演奏を録音し、その素材にスタジオで電子音響のレイヤーを重ねて再構成した作品で、生演奏と電子処理が溶け合う。チェロの荒々しいノイズ、微細な息づかい、アンサンブルの緊密な書法が交差し、ひとつの有機体のように結びつき、呼吸する。収録曲はアンサンブルのメンバー名を冠した構成で、まるで個々の演奏家の肖像を音で描くよう。電子音響・即興・現代アンサンブルをひとつの生命体のように融合させた大作。

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