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Fabiano Do Nascimento - Cavejaz (LP+DL)
Fabiano Do Nascimento - Cavejaz (LP+DL)Leaving Records
¥4,638

ブラジル出身でLAを拠点に活動するギタリストFabiano do NascimentoによるブラジルのルーツとLAの実験的な音楽文化を融合させた、静かで深いアコースティック作品。本作は、ブラジル南東部ミナス州でのセッションと、日本での録音を組み合わせた作品で、ブラジルの伝説的グループUaktiのPaulo Santosや、インド古典音楽のタブラ奏者U-zhaanなど、多国籍の演奏家が参加。7弦ギターの柔らかなアルペジオを中心に、タブラや自作楽器による多国籍なパーカッション、環境音、エレクトロニクスが立体的な空間を作り、アンビエント、ブラジリアン・ジャズ、フォークの境界を漂うサウンドが生まれている。ブラジルの伝統音楽、ミナスの空気、LAの実験性がひとつに溶け合う、有機的な音世界。

Nailah Hunter & Alia - The Pavilion of Dreams (LP+DL)Nailah Hunter & Alia - The Pavilion of Dreams (LP+DL)
Nailah Hunter & Alia - The Pavilion of Dreams (LP+DL)Leaving Records
¥4,497

LAのハープ奏者Nailah Hunterと、テルミン奏者Aliaによる、Harold Buddの名作『The Pavilion of Dreams』の再解釈作品。2024年11月にロサンゼルスで行われた〈Leaving Records〉主催の野外コンサート「Listen to Music Outside in the Daylight Under a Tree」のために構想され、黄金色の自然光の中で生まれた音楽が、その空気まで一緒に封じ込められている。柔らかく波打つハープの余韻と、空中に線を描くようなテルミンの揺らぎが重なり、Harold Buddの透明なミニマリズムを受け継ぎつつ、より自然の呼吸に近い有機的な質感は、柔らかな光の中に溶けるアンビエント・ドリーム。片面に音源、もう片面にはフローラル・レーザーエッチングを施したアート性の高い仕様での登場。

Boris Gardiner - Every Nigger is a Star (LP)
Boris Gardiner - Every Nigger is a Star (LP)Solid Roots
¥3,465

1973年のジャマイカのカルト映画にして、伝説のサウンドトラック『Every Nigger is a Star』がヴァイナル化!ジャマイカの人気シンガーでありベーシストのBoris Gardinerが作曲・編曲を手掛けた本作は、レゲエと、70年代初頭にアメリカで流行した黒人の観客をターゲットにした映画ジャンルBlaxploitation直系のソウル・ファンク・グルーヴが完璧なブレンドで溶け合っており、極上のメロウネスとず太い野性味が同居したサウンドは今聴いても全く色褪せない魅力に溢れている。ケンドリック・ラマーの『To Pimp a Butterfly』にもサンプリングされたタイトル曲を含む、ストリートの熱量を孕んだゲットー・サウンドの狂信者たちに捧ぐ待望のリリース!

Ground Zero -  Revolutionary Pekinese Opera (LP)
Ground Zero - Revolutionary Pekinese Opera (LP)SPITTLE MADE IN JAPAN
¥4,362

大友良英率いるGround Zeroが1995年に発表した、サンプリング文化と即興演奏を極限までぶつけ合ったコラージュ作品の金字塔。京劇を素材にしたハイナー・ゲッベルス&アルフレッド・ヒース「Peking-Oper」を素材として、ターンテーブル、自作ギター、雑多な音響サンプル、そして当時の気鋭メンバーによる騒然とした生演奏を、大友が切れ味鋭く編集。伝統音楽とノイズ、即興と構築が同じ強度で衝突し、数秒単位で風景が変わるめまぐるしい音世界は、コラージュとインプロがノイジーかつスリリングに混ざり合う、90年代アヴァンギャルドの象徴。針音や無音を大胆に扱うトラックもあり、後年へとつながる静寂の感覚も垣間見える。日本語・外国語の断片が飛び交い、意味と無意味が同時に立ち上がるアナーキーな編集は、当時流行した脱構築の精神そのもので、知的なパンクとしての大友良英が最も尖っていた時期の記録でもある。30年近く経った今でも時代の産物ではなく、むしろ現在にあってことより鋭く響く強度を持った名盤。

タコ Taco - The Alternative Counter Organization (LP)
タコ Taco - The Alternative Counter Organization (LP)SPITTLE MADE IN JAPAN
¥4,362

元Gasenetaの山崎春美を中心に、80年代初頭の東京アンダーグラウンドで活動した流動的パフォーマンス・コレクティブTacoの活動と美学を再提示するアーカイブ的リリース『The Alternative Counter Organization』。Tacoの活動は、楽曲というよりもその場で起きる衝突・混乱・衝動が中心にあり、ポストパンク、ノーウェイヴ、即興、パフォーマンスアートが渾然一体となった事件の記録というべきもの。固定メンバーを持たず、ライブごとに編成が変わるゲリラ的な活動スタイルがそのまま音に刻まれており、演奏の境界線が曖昧なまま、衝突と混乱が次々と立ち上がる。粗削りなギター、緊張感のあるリズム、突然割り込む声やノイズ、そのすべてが即興的でありながら、どこか鋭い編集感覚に貫かれているのがTacoの魅力。山崎春美の語りや叫びが混沌を束ね、意味と無意味が同時に立ち上がる。80年代東京のアンダーグラウンドが持っていた危険な若さとエネルギーが、今聴いても生々しく響く一枚。

Charles Manson - Live At San Quentin (Yellow Vinyl LP)
Charles Manson - Live At San Quentin (Yellow Vinyl LP)SURVIVAL RESEARCH
¥3,757

1960年代の終わりを象徴する犯罪者であり、同時にカルト的な影響力を持つアウトサイダー・アーティストとしての顔も持つチャールズ・マンソン。1983年、サン・クエンティン州立刑務所内でがポータブル・カセットデッキに録音した弾き語り音源を収めた異色作。収録されているのは、アコースティックギターと声だけのフォーク・スタイルだが、曲というより即興的な語りや独白が多く、背後には囚人同士の会話、物音、トイレの音まで混ざり込む極端なローファイ録音。『Lie』期の若々しい声とは異なり、ここでのマンソンの声は枯れ、より内省的で、時に支離滅裂な諦念と孤独が滲んでいる。時折現れるキャッチーなメロディが、彼の持つ音楽的素養の残骸を感じさせ、それがかえって異様さを際立たせている。完成されたアルバムというより、アウトサイダー・アートの文脈で語られるべきもので、音楽的な成功を夢見た男の成れの果てというよりも、閉じ込められた狂気そのものが漏れ出したような、救いようのない孤独の記録。

Belle Gonzalez - Belle (Clear Vinyl LP)
Belle Gonzalez - Belle (Clear Vinyl LP)OJO DE MUJER
¥3,758

Belle Gonzalezによる、70年代英国フォークの静かな美しさを凝縮したような作品『Belle』。アコースティック・ギターを中心にしたシンプルな編成ながら、Belle Gonzalezの声には独特の温度と陰影があり、語りかけるような歌い方が心にじんわりと染み込んでいく。70年代UKフォークの文脈にある繊細なメロディと、少し憂いを帯びたハーモニーが絶妙に絡み合い、静謐でありながら深い余韻を残す。音の空気感や微細なニュアンスがより鮮明に浮かび上がり、まるで小さな部屋で近くで歌っているかのような親密さを感じさせる。派手さはないが、聴くほどに味わいが増していく、英国フォークの隠れた宝石のような一枚。

lovesliescrushing - bloweyelashwish (Deluxe Version) (Black Vinyl 2LP)lovesliescrushing - bloweyelashwish (Deluxe Version) (Black Vinyl 2LP)
lovesliescrushing - bloweyelashwish (Deluxe Version) (Black Vinyl 2LP)Numero Group
¥5,276

シューゲイザーとアンビエントの境界を探るlovesliescrushingの名作デビュー作『Bloweyelashwish』。1992年、12弦ギターと4トラックのカセットMTR、ループペダル、そして深いリヴァーブだけで組み立てられた音響は、きらめきと靄が入り混じる夢のような質感をもっており、スコット・コルテスのギターのディストーションはノイズでありながらも優しく、メリッサ・アルピン・ドゥイムストラの声は言葉を超えた気配として響く。バンドサウンドとしてのビートを放棄し、甘美な轟音とウィスパーヴォイスだけが響き続ける耽美的な世界。今回のリイシューではリマスターに加え、当時の未発表曲5曲を追加。歌詞やポストカードも付属し、作品の内奥により深く沈み込める仕様となっている。轟音のまぶしさではなく、むしろ、目を閉じることを促すようなこの音楽は、単なるシューゲイザーの名盤にとどまらず、私的な夢の記録でありながら、今なお多くのリスナーを包み込む無限の広がりを感じさせる。

Joey Quiñones - Inna Soul Steady Situation (LP)Joey Quiñones - Inna Soul Steady Situation (LP)
Joey Quiñones - Inna Soul Steady Situation (LP)Colemine Records
¥3,865

Thee Sinseersのリーダーとして知られるJoey Quiñonesによるソロ・アルバム『Inna Soul Steady Situation』は、イーストLAのストリート文化と、彼のルーツであるチカーノ・ソウル、そしてロックステディが溶け合った、温度と情緒に満ちた一枚。彼が育った街の空気、近所のレコード店、仲間の家のリビング、そんな日常の風景がそのまま音に染み込んでいるような、生活の匂いが漂う。ホーン、オルガン、ギターが柔らかく絡み合い、甘くメロウなソウルにジャマイカ音楽のゆったりとした空気が加わることで、懐かしさと新しさが同居する独特のムードが立ち上がる。どの曲も、彼の代名詞である多重コーラスによる完璧なハーモニーとアナログ録音の温かさが息づき、現代のヴィンテージ・ミュージックとして確かな説得力を持っている。甘いメロウネスを愛するすべての方に。

Gigi Masin - Movement (Silver Vinyl LP)Gigi Masin - Movement (Silver Vinyl LP)
Gigi Masin - Movement (Silver Vinyl LP)Sacred Bones Records
¥3,842

8月下旬再入荷。イタリア・ヴェネツィアのアンビエント巨匠Gigi Masinが、2020年『Calypso』以来となる6年ぶりのソロ・フルアルバムを〈Sacred Bones Records〉からリリース。2023年のGreg Foat & Moses Boydとの共作『Dolphin』で見せたジャジーなライブラリー路線を経て、本作では再びアンビエントへと回帰しつつ、動きをテーマにした新たなアプローチを提示。メランコリックな電子音、テクノ的なロボティックな質感、深海のようなアンビエントがシームレスに行き交い、Masinの音楽的探求がさらに広がったことを感じさせる。静けさの中に微細なリズムが脈打ち、風景がゆっくりと変わっていくような、Masinならではの動くアンビエントが全編を貫く。アンビエントを、身体に響く音楽として再定義する意欲作。

William Basinski - The Disintegration Loops (Arcadia Archive Edition) (8LP BOX)William Basinski - The Disintegration Loops (Arcadia Archive Edition) (8LP BOX)
William Basinski - The Disintegration Loops (Arcadia Archive Edition) (8LP BOX)Temporary Residence Limited
¥30,485

ウィリアム・バシンスキの金字塔的作品『The Disintegration Loops』が、ローリー・アンダーソンのライナーノーツとジョシュ・ボナティによる最新リマスタリング、オリジナル・アートワークの修復版を収録した豪華仕様で再発。本作は、テープの物理的な劣化をそのまま録音したループ素材によって、音が徐々に崩れゆく過程を追った全4作構成の作品。もともとは1970年代から続けていたミニマル/テープ実験のアーカイブを再生中、磁性体が剥がれ落ちていくことに気づいたバシンスキーが、それをそのまま録音しながらリバーブを加えて仕上げたもの。偶然とはいえ、9.11の朝に完成し、その日バシンスキの自宅屋上で友人と一緒に最初の曲を再生しながら事件を目撃したという経緯もあり、リリース当時から喪失と記憶の音の碑として多くの人に深く受け止められた。2000年代以降のアンビエント/サウンドアートを語る上で避けて通れない傑作であり、時間が音になったかのような体験をもたらしてくれる作品。

Alex Zhang Hungtai - Dras Alex Zhang Hungtai (LP)Alex Zhang Hungtai - Dras Alex Zhang Hungtai (LP)
Alex Zhang Hungtai - Dras Alex Zhang Hungtai (LP)Shelter Press
¥3,969

サックス、打楽器、声、そして空間そのものを素材にした、Alex Zhang Hungtai の儀式的な音響作品『Dras』。旋律やリズムの枠をほとんど捨て去り、代わりに 呼吸、身体の動き、息の震え といった生の感触がそのまま音として立ち上がる。サックスはメロディを奏でる楽器ではなく、叫びやうめきのような身体の延長として扱われ、打楽器も一定のテンポではなく動作そのもののリズムを刻む。音と静寂が交互に現れ、空間の響きが作品の一部として溶け込むことで、存在することそのものへの祈りのような集中とトランス感が生まれてくる。荒野の風景を思わせる孤独な空気と、儀式のような緊張感が同居し、聴く者を深い世界へと引き込む一枚。

V.A. - Great Lakes Gospel: Detroit (LP)V.A. - Great Lakes Gospel: Detroit (LP)
V.A. - Great Lakes Gospel: Detroit (LP)Numero Group
¥3,876

〈Numero〉が手がける「Great Lakes Gospel」シリーズの第2弾で、デトロイト周辺で録音されたゴスペル音源を発掘・再構成したコンピレーションアルバム『Great Lakes Gospel: Detroit』。〈Numero〉が長年にわたり発掘してきたデトロイトの地下音楽シーンの膨大な音源の中には、ミニ・モータウン的な小規模レーベルのソウル/R&B/ファンクだけでなく、教会との地理的・文化的な近さからそれらが自然と混ざり合ったデトロイト・ゴスペルと言うべき音楽が多数存在していた。本作には、〈Revival〉や〈Big Mack〉などのローカル・レーベルの音源から、12組の教会系グループによるゴスペル、ファンク、ソウルの境界線上の楽曲を収録している。デトロイトの教会コミュニティから生まれたゴスペルを軸にしながら、ソウルやファンクの要素が自然に混ざり合うことで生まれた、敬虔さとスピリチュアルな熱気が同時に立ち上がる独特のサウンド。クワイアの力強い合唱はしばしば恍惚的な高揚感を生み、説教の語り口がそのままリズムに乗るような瞬間もあり、教会音楽の枠を越えたエネルギーがほとばしる。ギターやリズム隊はソウル/R&B的なグルーヴを刻みながらも、演奏の荒々しさや温度感はローカル録音ならではの生々しさに満ちており、70年代デトロイトの空気をそのまま閉じ込めたような一枚となっている。

Jejune - Wait A Lifetime (Opaque Red Vinyl 5LP Box)Jejune - Wait A Lifetime (Opaque Red Vinyl 5LP Box)
Jejune - Wait A Lifetime (Opaque Red Vinyl 5LP Box)Numero Group
¥15,643

90年代エモ/インディーの隠れた名バンドJejuneの全スタジオ録音を網羅した、〈Numero Group〉渾身の5LPボックス『Wait A Lifetime』。1st『Junk』、2nd『This Afternoon's Malady』、未発表に終わった3枚目のアルバムからの素材で拡張された『R.I.P.』、さらに7インチやスプリット、コンピ提供曲まで、バンドの全キャリアを一望できる決定版アーカイヴ。サウンドは、透明感のあるギターと胸に刺さる叙情性が同居する、90年代エモの青さそのもの。初期のストレートなエモ・パンクから、2ndでの洗練されたオルタナ的アプローチ、そして未完成3rdで垣間見える新たな方向性まで、バンドの変遷と成長がそのままパッケージされている。Sunny Day Real EstateやMineralに通じる叙情性を持ちながら、よりポップで開けたメロディが魅力。エモ再評価の流れの中で、バンドの全貌を知るうえで欠かせない一箱。Opaque Red Vinylの豪華仕様に加え、当時の写真や詳細なエッセイを収めた68ページのブックレットも付属し、資料性も抜群。

Greg Mendez - Beauty Land (Crystal Clear Vinyl LP)
Greg Mendez - Beauty Land (Crystal Clear Vinyl LP)Dead Oceans
¥3,698

2023年のセルフタイトル作が幅広い注目を集めたフィラデルフィアのSSW、Greg Mendezが、その勢いを受けてさらに深く内面へと潜るフルアルバム『Beauty Land』。本作は、窓のない自宅スタジオで一人きりでテープ録音されたもので、そのためか、音のすべてが手触りのあるローファイ質感で、まるで目の前でつぶやかれているような深みのある親密さが全編を貫いている。重いテーマを扱い、短い曲の中に、人生の痛みと救いの断片がそのまま封じ込めている。ローファイSSWの素朴さに、ドリームポップが淡くにじむ独特の質感で、トイピアノやキーボードのかすかな揺らぎ、かすかに震える歌声が、夢と現実の境界を歩くような静かな非現実感を生んでいる。短い楽曲が連なる、まるで短編集を読むような構成も魅力的。USインディの現在地を象徴する一枚として、ジャンルを越えて支持されそうな一枚。

Thee Marloes -  I'd Be Lost b/w What's On Your Mind (7")Thee Marloes -  I'd Be Lost b/w What's On Your Mind (7")
Thee Marloes - I'd Be Lost b/w What's On Your Mind (7")Big Crown Records
¥1,679

インドネシア・スラバヤ発のソウル、R&Bバンド Thee Marloes による7インチ・シングル『I'd Be Lost / What's On Your Mind』。60〜70年代のスウィート・ソウルやアーリーR&Bの質感を現代的でありインドネシア的でもある感性によって再構築した、温かくも切ない魅力に満ちた一枚。柔らかいエレピ、軽やかなギター、タイトなリズムに乗せて、Natasha の甘く切ない歌声がまっすぐ響く「I'd Be Lost」、しっとりした鍵盤、控えめで丁寧なリズムに、 Natasha の声のささやきのようなニュアンスが際立つ「What's On Your Mind」を収録。

Sugar Minott - Roots Showcase (LP)
Sugar Minott - Roots Showcase (LP)Black Roots
¥4,965

ラヴァーズ・ロック・レゲエの名シンガーであり、ダンスホールレゲエの創始者の一人としても知られるSugar Minottが主宰した〈Black Roots〉レーベルの名音源をまとめたショウケース盤『Roots Showcase』。Minott の温かくソウルフルな歌声が響いた直後に、同トラックのダブが続くことで、メロディの余韻がそのまま音響処理へと変化していく流れが心地よく、演奏を支えるBlack Roots Playersは、深く沈むベース、タイトなドラム、控えめながら芯のあるギター、鍵盤で80sルーツらしい柔らかい質感を作り上げている。派手すぎないが確実に深みのあるダブも好印象。曲の並びやミックスの方向性から、彼がどの要素を際立たせたかったのかが自然と伝わる、プロデューサーとしての耳の良さもよくわかるアルバム。

Merzbow - Paulownia (Purple Vinyl LP)Merzbow - Paulownia (Purple Vinyl LP)
Merzbow - Paulownia (Purple Vinyl LP)Sun and Moon Records
¥3,583

直販パープル・ヴァイナル仕様、限定160部。徹底したアヒンサーを提唱実践、「ノイズ」の枠を超越したオルタナティヴな表現を試み続けるジャパノイズ伝説、Merzbowによる『Paulownia』がルーマニアの〈Sun & Moon Records〉からリリース。強烈な電子音の操作と、彼が長年抱き続けている自然現象への心酔が融合した、2曲の長大なコンポポジション。Merzbowらしい高密度ノイズの壁が立ち上がりながらも、内部には微細な粒子の動きが絶えず渦巻き、物質的でありながら瞑想的。自然物のイメージがデジタルノイズの中に溶け込んでいるかのような、素材感と電子処理の融合が特に鮮烈な一枚。

Iancu Dumitrescu - Libelocus-(alpha), Libelocus-(beta), Libelocus-(gamma) (LP+DL)Iancu Dumitrescu - Libelocus-(alpha), Libelocus-(beta), Libelocus-(gamma) (LP+DL)
Iancu Dumitrescu - Libelocus-(alpha), Libelocus-(beta), Libelocus-(gamma) (LP+DL)Art into Life
¥4,400

滅多にコンサート録音を残さなかった同国ルーマニア出身の指揮者セルジュ・チェリビダッケに師事、氏から学んだ現象学と指揮法を自身の作風に取り入れ、スペクトル音楽の潮流を牽引する一人と称されながらも、一般のスペクトル楽派とは明らかに一線を画す爆音および摩擦が木霊する強靭な楽曲を残してきた作曲家・指揮者・音楽学者イアンク・ドゥミトレスク。1976年に創設したハイペリオン・アンサンブルを率い国内外で多くのコンサートを展開、90年にはアナ=マリア・アヴラムと共に自主レーベルEdition Modernを立ち上げ、長年に渡り30タイトル以上もの録音を発表してきたが、昨今の音源出版はほぼ停止状態にあった。

本作は、2016年にロンドンで披露された3部構成からなる”Libelocus”のコンサートを音源化した久々の出版物であり、異彩のスペクトラリストによる爆音アンサンブルから電子音楽まで、一連の作風をライブの流れありのままに纏めたものである。また個人名義による新録を収録したLP音源としては実に37年振りの作品となる。 

マスタリングはGiuseppe Ielasiが担当。LP版はDLコード付き。

This Heat (LP)
This Heat (LP)Superior Viaduct
¥5,500

Charles Hayward、Charles Bullen、Gareth Williamsによる、Can、Faust、Henry Cow、Wireと並ぶ革新的存在であり、ロック以降の音楽を大きくアップデートしたと言っても過言ではない、英国アヴァン・ロック、ポストパンクの伝説This Heatが1979年に残したデビュー作『This Heat』が〈Superior Viaduct〉より再発!1979年という時代では異例ともいえるテープ編集・即興・ノイズ操作・構造実験が大胆に組み合わされており、冒頭の「Testcard」の静かなノイズから、「Horizontal Hold」の爆発的なアンサンブルへと雪崩れ込む流れは、音が一度バラバラにされて、別の形に組み直されているよう。ギターは鋭利で、ドラムは金属的、反復するリズムがテープ操作によって機械的なループへと変質する。「24 Track Loop」では、ビートとノイズが同じレイヤーで主役を張り、曲というより音響装置が稼働しているような感覚すらある。冷たい構造物の中で、人間の衝動だけが赤く燃えているようなコントラストがこのアルバムの強烈な個性を形づくっている。狂気を孕んだインダストリアルなパラノイア的空気に満ちた、金字塔。 

Mohammad Reza Mortazavi - Nexus (LP)Mohammad Reza Mortazavi - Nexus (LP)
Mohammad Reza Mortazavi - Nexus (LP)Latency
¥4,685

Mohammad Reza Mortazaviが長年取り組んできたトンバクやダフなど、ペルシャ打楽器への探究をさらに進めた一作『Nexus』。これまでも驚異的な指使いや独自のリズム構築法で打楽器そのものを再発明したとも評されてきたが、本作では初めて声やエフェクト、電子的処理を取り入れている。電子音は決して表層的な装飾ではなく、楽器の響きやリズムを拡張する役割を果たし、彼の音楽観をより深く掘り下げる方向に作用しており、打楽器ソロのダイナミズムとアンビエント的な没入感、そして声や電子音による精神性がひとつに重なったサウンドとなっている。アメリカの映像作家ジョーダン・ベルソンによるカバーアートとも共鳴する、ミニマル・アンビエント、クラブ的な文脈から出発しながらも、その枠を超え、打楽器の未来形を提示しようとする作品。

Shinetiac - Not All Who Wander Are Lost (LP)
Shinetiac - Not All Who Wander Are Lost (LP)West Mineral Ltd.
¥5,293

Huerco S.が主宰する〈West Mineral Ltd.〉よりリリースの、Shiner、Pontiac Streator、Ben Bondyの3名によるユニット、Shinetiacのアルバム『Not All Who Wander Are Lost』。アンビエント、IDM、エレクトロアコースティックを横断するレーベルの美学を継承し、本作は単なるアンビエントの枠を越えていく。ヴェイパライズされたアンビエント・パッド、ダブ処理の奥から立ち上がる微細な音響、そしてその背後に潜むのは、メジャー・ポップ、ロックの記憶、さらにはインターネットに漂うミーム的サンプリングの断片。原曲のノスタルジーを巧妙に解体し、トリップホップ的なビートや抽象的なレイヤーへと溶かし込むことで懐かしさと異物感が同時に立ち上がる独特の質感を生み出している。〈West Mineral Ltd.〉の美学を体現する、ポスト・アンビエントの重要作。

J and the Woolen Stars - Puff (LP)
J and the Woolen Stars - Puff (LP)28912
¥4,952

Ullaが主宰するレーベル〈28912〉より、J and the Woolen Starsによる、アンビエント、フォークトロニカ、エレクトロアコースティックが静かに溶け合う、きわめて親密な音響作品『Puff』。アコースティックギターはざらついた質感で、古い録音機材で記録されたような不完全さが残る。その不完全さが、忘れかけたメロディがふと蘇るような儚い感触を生む。電子音と生音は曖昧に溶け合い、部屋の空気や生活音がそのまま音に混ざり込んだようなローファイの魔法が漂う。高尚さと素朴さの境界を揺らす、壊れかけのフォークソングを拾い集めたような一枚。TenniscoatsやVincent Galloを思わせる、歌のないフォークのようであり、音響作品のような音像が、ひとつの静かな夢のように流れていく。

Sun Ra & His Intergalactic Infinity Arkestra -  Love In Outer Space (7")Sun Ra & His Intergalactic Infinity Arkestra -  Love In Outer Space (7")
Sun Ra & His Intergalactic Infinity Arkestra - Love In Outer Space (7")Space Key
¥3,769

限定シルクリクリーン・スリーブ仕様。 Sun Raの名曲「Love In Outer Space」を、1970年録音のヴォーカル版と、未発表インスト版という2つの異なる姿で収めた、〈Space Key〉によるアーカイヴ7インチ。A面のヴォーカル版は、Sun RaがRocksichordとMinimoogを操りながら、柔らかく揺れるビートの上に独特の宇宙的スウィングを描く。David Hendersonの語りに近いヴォーカルが、音の重力を少しだけ軽くし、宇宙のラウンジ・ミュージックのような親しみやすさを生み出している。一方、B面のインスト版は、ヴォーカルが抜けたことで電子鍵盤の質感が前面に出て、Rocksichordの金属的な残響やMinimoogのうねりがゆっくりと軌道を描くように広がっていく。Danny Davisのアルトクラリネットが鋭い軌跡を残し、抽象的でサイケデリックな音の宇宙が立ち上がる。同じ曲でありながら、A面とはまったく異なる表情を見せるのが印象的。※レーベル最終ストックの為、入荷時よりスリーブに擦れがございます。ご了承くださいませ。

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