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2018年6月にロサンゼルスのSound Cityスタジオにてレコーディングが行われた本作は、3人がそれぞれ2曲ずつメインを務める形で構成されている。
Julien Bakerのゆっくりとした盛り上がりに張り詰めたヴォーカルが曲に切迫感を与える「Souvenir」(M-3)と「Stay Down」(M-4)。
芯のある歌声とギターのレイヤーで感情を揺さぶるLucy Dacusの持ち味が存分に発揮された「Bite the Hand」(M-1)や、ソフトなヴォーカルとエモーショナルで切ないメロディーが胸に響くPhoebe Bridgersが作曲した「Me &My Dog」(M-2)など珠玉の全6曲を収録。
昨年はダンスフロア寄りの12インチをリリースした彼らだが、今回は<LateNightTales>の姉妹レーベルでもある<NIGHT TIME STORIES>からのリリースであり、トリッピーでチルアウト、恍惚としたサウンドが楽しめる。唯一のゲストは、時折トリオを組むCarsten “Erobique“ Meyerとの楽曲で、図書館で流れていそうな「SOFT LANDING」、また「JAZZBEAT 08」は、前作『Needledrop』収録曲「Jazzbeat 07」の続編となっているなど、遊び心と工夫が凝らされた全10曲を収録。さらに、知性派ドラムンベースで知られるInstra:mentalの名曲「PHOTOGRAPH」のカバーも収録!生粋のレコードディガーである2人が紡ぎ出す、クリーンなドラムビート、ゆるやかなメロディ、多彩なテクスチャーに身を任せ、「控えめに、プレッシャー弱め(low key, low pressure)」で行こう!
ニュージャージー出身のプロデューサーJWordsと、ブルックリンのラッパー/ヴォーカリストmaassaiからなるエクスペリメンタル・エレクトロニック・ヒップホップ・デュオ、H31Rが2020年にリリースされた彼女たちの異例のデビュー・アルバム『ve-loc-i-ty』に続くアルバム『HeadSpace』を<Big Dada>からリリース!
ヒップホップとエレクトロニックの特異な融合にジャズ、ジューク、ジャージー・クラブなどのテイストが組み込まれた前作同様、『HeadSpace』はあらゆるジャンルを超越し、猛スピードで駆け抜ける全14曲!硬質なベースやグルーヴィーなドラム、癖のあるメロディーが共鳴する「Glitch In Time」から、Maassaiによるスポークンワードのようなラップが己を見つめる「Reflection」まで、彼女たちのこれまでの成長と洗練されたケミストリーが際立つ一枚。アメリカ東海岸の若きデュオによるアヴァンギャルド・エレクトロニック・ヒップホップが満を持して完成!
2007年に沖縄・嘉手納のスタジオKadena Studio Oneにてレコーディングされた音源2曲が15年の時を経て、7インチ・アナログ盤として蘇る!
このレコーディングは久保田麻琴のプロデュースによって行われた奇跡的なセッションであり、国内では初披露となる貴重なもの。「ヤッチャー小(ぐゎ)」と続けてセットで唄われることが多い「泊高橋」が、単独の楽曲として演奏されておりとてもめずらしい録音となっている。
また、カップリングには大城美佐子の師匠である知名定繁の名曲「親(うや)ぬ心(くくる)」を収録。一番弟子の堀内加奈子との息の合った共演で、リラックスした艶のある唄声を聴かせている。
裸のラリーズ、1993年2月13日吉祥寺バウスシアターで開催された伝説の復活ライヴが、前作に続きデジタルマルチ音源よりアルバム化。アナログ盤は帯付き2枚組で発売。
すでにワールドワイドでリリースされ、大きな反響を巻き起こしている『CITTA' '93』に続き、その4日前の2月13日に吉祥寺バウスシアターにて行われた演奏が『BAUS '93』として作品化。ラリーズにとって5年ぶりの復帰ライヴとなった同公演は、これまた伝説的なパフォーマンスとして知られる。
『CITTA' '93』と同じく8チャンネルのデジタル・マルチトラックをマスターとし、会場内で録られたカセット音源や調整卓からのステレオアウトなども足され、久保田麻琴が再び入魂のミキシング&マスタリング。今作『BAUS '93』でも再び、誰も聴いたことのない音像でラリーズのコンサートを再構築している。
当日のメンバーは水谷孝(Vo,G)、石井勝彦(G)、高田清博(B)、三巻敏朗(Dr)。4日後の公演とはリズム隊が異なるラインナップとなり、前作『CITTA' '93』とはまた表情の違う演奏を聴くことができる。アナログ盤は帯付き2枚組で発売。
解説原稿を執筆したのは、「The Wire」や「The Quietus」でライターとして活躍し、BBCラジオに担当番組も持つジェニファー・ルーシー・アラン。さらに、ラリーズをはじめとする日本のアンダーグラウンド・ロックを世界に紹介した怪書『ジャップロックサンプラー』の著者としても名高いジュリアン・コープが特別寄稿。
■収録楽曲:
Side A
1. 夜、暗殺者の夜 / The Night, Assassin's Night
2. 黒い悲しみのロマンセ otherwise Fallin' Love With / Romance of the Black Pain otherwise Fallin' Love With
Side B
1. 夜の収穫者たち_1993 / Reapers of the Night_1993
Side C
1. Darkness Returns (Part 1)
Side D
1. Darkness Returns (Part 2)
2012年に受けていたというニューヨークのBody Actualized Centerのヨガ・クラスでの体験に触発され、過去のニューエイジやミニマルの精神を引き継ぎ、インナーワールドや現実世界に於ける内外への拡張体験を試みた2018年発表の作品。デジタル・シンセサイザー、リバーブ処理、ルーパーのみを用いて録音されたミニマムな作品集。音の隙間を縫うように何層にも連なっていく幽玄なる響きと瞑想的に機能するアンビエンス、淡く抑えた淡麗なサウンドが未知なる精神世界の境地へと向かっていく。非常にシンプルでミニマルな作風ですが、揺れ動く現代の言葉を揺さぶって、これほどの広がりを持った作品がかつて存在したでしょうか。個の中に浮かび上がる霊的存在、堪能美の流れるようなサウンド、徐々にチルアウトし、高揚していく聴き手の姿が書き手の私自身にも重なります。姿勢を正して雑念を傍観するにふさわしい荘厳な音楽です。やがて来る春の日へ。ただ、感じるのみ。