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UKアンダーグラウンド・エレクトロ/テクノ・シーンの中核レーベル〈Tone DropOut〉から、シリーズ第12弾となるコンピレーションEP『Tone DropOut Vol 12』が登場。レーベル共同主宰のDAWL、The HE-MEN(SWEEN)、そしてASCOTによる4トラックを収録し、90年代UKレイヴの精神を現代に蘇らせるような、荒々しくも洗練されたサウンドが展開される。〈Tone DropOut〉らしいDIY感とアナログ感が際立つプロダクションで、ブレイクビーツ、ブリープ、ディープでダークなグルーヴ、そしてアナログ感のあるベースラインが特徴で、オールドスクール・レイヴや初期エレクトロの影響を色濃く反映した内容。The HE-MENによる「Battle Cat」や「Chicken」は、ファンキーかつ攻撃的なブレイクスを展開し、DAWLの「Night Of The Living Bass Drum」は重厚なベースが唸るレイヴ・テクノ。ASCOTの「Meditazionne」は瞑想的なエレクトロで締めくくられ、Tone DropOutの美学を体現する一枚となっている。
グラスゴーを拠点に活動するプロデューサーConna Harawayによる3曲入りの12インチEP『Shifted』がMatthew Kent主宰の〈Short Span〉から登場。前作『Spatial Fix』で展開された濃密なテクスチャと空間的な音響を踏まえつつ、本作ではグルーヴ感のあるベースラインによる推進力と静けさや余白、抑制の効いた音の密度のコントロールとのバランスに焦点を当て、より洗練されたサウンドへと進化している。A面には、XENIA REAPERとの11分超のコラボレーション「Redirect」を収録。深夜のグラスゴーでのジャムセッションから生まれたこのトラックは、浮遊感のあるシンセと繊細なベースラインが絡み合い、アンビエント・ダブの美しさを極限まで引き出している。B面には、クラブ対応の4×4テクノ「Detach」と「Duration」を収録。ミニマルでディテールに富み、リスニングにも適した柔らかなグルーヴが特徴的で、Basic ChannelやDeepchord、Shinichi Atobeなどの系譜に連なる作品となっている。リスニングにも耐えうる、グラスゴーのアトモスフェリックな電子音楽の流れを体現する重要作。
The Trilogy Tapesを代表するユニット、メルボルンを拠点とするConrad Standish と Sam Karmel によるCS + Kremeの2作目『EP #2』がめでたくも2025年リプレス。本作は、2016年のデビュー作『EP #1』と対をなすように構成された作品で、ダウンビートの枠を越えて、アンビエント、アブストラクトなソウル、DIYフォークやニューエイジ的要素をも取り込み、独自の引き算の美学で練り上げられた楽曲群が並ぶ。シンプルに削ぎ落とされた音像が漂い、呼吸し、夢と現実の境界を漂うような世界観を築き上げており、ハイライトのひとつ「Roast Ghost (Swimming Thru The Pillars Mix)」は、808の脈動と深くうねるベース、そしてConradの声がろうそくの灯のように揺れながら9分間を染め上げる陶酔的なトラック。HTRKの Nigel Lee-Yang を迎えた「Whip」ではギターの旋律が陰影を加え、終盤の「Portal」では、しなやかなベースと鍵盤、コンガ、そしてJack Doepelのサックスが加わり、The Necks や Bohren & der Club of Gore を想起させる広大なパノラマを描き出す。全体を通して、冷ややかなシンセの揺らぎや、光沢を放つ音の粒、神秘的なリズムが組み合わさり、どこでもない場所で鳴っているような、超現実的で映像的なサウンドを形作っている。『EP #1』と並んでCS + Kremeの美学を決定づけた作品であり、メランコリックな美しさをたたえた現代クラシックとして、長くリスナーに愛されている一枚。
Zenker Brothersが主宰するモダン・ディープテクノ・レーベル〈Ilian Tape〉主要アーティストの一人であるイタリアのプロデューサー Andrea Cipolla による『Living Room』。アンビエント、ダブ・テクノ、ブロークンビートを軸に、空間性やテクスチャー、リズムを緻密に探求した作品となっており、ダブ由来の低音の重みときめ細やかなリズムの揺らぎを基盤にしながら、瞑想的なシンセ、内省的で余白を感じさせるサウンド・デザインを重ね合わせ、非4つ打ちのIDM的なリズムを展開。ビートは硬質でミニマルながらも、残響やエフェクトが深く施され、空間的な広がりが強調されており、穏やかでアンビエント寄りの曲から、ベースラインが前景化したトラック、さらに IDM 的なリズムの複雑さを前面に押し出す楽曲へと緩やかに移り変わっていく。静と動のバランスが巧みに組まれ、とりわけ、空間的なリバーブに包まれるシンセ・テクスチャーと、ダブ処理されたベース/ドラムの絡みは、成熟した味わい深い音響を生み出している。これまでのベース・ヘヴィなプロダクションから一歩距離を取り、より内面的で空間的な方向へと深化した本作は、ヘッドフォンでじっくりと聴きたくなる、リスナーを深く静かな世界へと誘う、聴き応えのある傑作。
ロシアのサンクトペテルブルクを拠点に活動するアンビエント・シンセシスト X.Y.R. と、S A Dのメンバー Vlad Dobrovolski によるコラボレーション・プロジェクトRadxのデビュー作『Reverse Acceleration of Dragons』が〈12th Isle〉から登場。両者が共有するのは、80〜90年代のヴィンテージ・シンセサイザーへの愛着、アンビエントや家具の音楽への親和性、そしてドラゴンをモチーフにした幻想的なイメージ。アルバムは、シンセ、ペダル、サンプラーを自在に組み合わせて構築され、荘厳な空気を湛える「Heavenly Shepherd of Silence」、揺らぐ空気に漂うような「Ovgo’s Etheric Mind」、熱帯雨林の湿度を思わせる「Liminal Space」など、多彩なサウンドスケープを展開。X.Y.R.のメディテーティヴなアンビエント感覚と、Vladの実験的かつ詩的な音作りが交差し、お互いの魅力を補完し合うような作品となっている。冷たい空気感、広大な空間を感じさせるリバーブや、ミニマルで内省的な構成などロシア的な雰囲気、アンビエント的で幻想的な世界観と、機材への深い愛着と音響探求の姿勢が混ざり合った奥深い魅力を感じられる一枚。
Laura Lippie、Kim Khan、Dr Winzoらを中心とした可変的なコレクティヴ、Troubadoursの三年間のセッションを凝縮した作品『Everything Is Being Recorded All The Time』。リヨン、アベクール、ベルリン、デンパサールといった土地での自由奔放なジャムから生まれた断片を再構築したもので、トラディショナルな楽器と最新のテクノロジーを掛け合わせ、ねじれたファンク、崩れかけたヒップホップ、幻覚的なポストパンクを横断するサウンドは、恍惚と不安が同居した奇妙な高揚感を漂わせる。Cibo MattoやVoice Actorを思わせるウィスパーラップ、歪んだフルートやサズの即興演奏、ドローンやノイズを伴う儀式的な展開など、多彩な要素が雑然としながらも有機的に繋がり合い、まるで記憶の断片が音として浮かび上がるような、現実感覚を曖昧にするような音響を生み出している。フィールドレコーディングや断続的なサンプルの挿入も相まって、都市のざわめき、遠くの祭礼、誰かの独り言といった音の断片に導かれながら、音の迷宮を彷徨うような一枚。

スコットランドのプロデューサー Lord Of The Isles によるディープ・テクノとアンビエントの間を漂うような、幻想的で奥行きのある電子音楽作品『Signals Aligned』。アルバムの核心には歪みを通した発見というコンセプトがあり、真実は誤りや錯覚によって覆い隠されているように、音もまた歪みやノイズを介して本質がちらりと現れる構造になっている。霧のように広がるシンセや揺らめくノイズ、深くうねるベースとダブ的なリズム、ときどき現れる力強い4つ打ち、ノイズや歪みをアクセントにしたざらっとした質感が重なり合い、静けさと高揚感を行き来するサウンドスケープを描き出しており、アンビエント的に没入できるトラックから、しっかりとダンスフロアに向けたビートまで、クラブでも自宅でも楽しめる多層的な仕上がりになっている。神秘的でありながらも心地よい推進力をもった本作は、Lord Of The Isles が築いてきた個人的かつ探求的なサウンド世界をさらに深化させた一枚となっている。

人気作『風物詩』や『In A Landscape』といった実験的テクノの大傑作でも知られるベルリン拠点のサウンド・アーティスト、Sa Paの最新12インチ作品が新鋭レーベル〈Short Span〉から登場!この人の特徴である幻想的で重厚な音響が4つの新たな方向へと展開。サブベースと濁ったアトモスフィアが絡み合う8分間のビートレス・トリップ"Captigon"、グリッドレスなドラムパターンと断片的なヴォーカルサンプルが交錯する抽象的なリズムトラック"So Simple"、13分に及ぶミニマル・テクノのグルーヴに熱処理されたベースラインが絡む"Boredom Memory (Extended Memory)"(サブウーファーでの再生が推奨!)など、全体を通して、ダブ・テクノ、アンビエント、実験音楽の要素が融合し、内省的で深遠な音世界を構築した秀逸タイトル!



イギリスのフォーク歌手シャーリー・コリンズが22歳のとき、1958年春に録音した伝統的なフォークソングをシンプルかつ誠実なスタイルで歌ったデビュー・アルバム、『Sweet England』が〈Moved By Sound〉より再発。彼女は当時、民俗音楽研究家アラン・ローマックスと共に暮らしながら、編集助手として彼の書籍やフィールド録音に関わっていた。録音はローマックスとピーター・ケネディによって、ロンドンのベルサイズ・パークにあるピーターの自宅スタジオで2日間にわたり行われた。本作では、彼女の朴訥とした歌声と最低限の伴奏が、古くから口伝で伝えられてきたイングランドのバラッドや労働歌、恋愛歌のもつ静かな力を際立たせている。シャーリー自身にとって、これらの伝承歌は音楽的・感情的に深く響く存在であり、このアルバムは、人生をかけて探求していくことになる「イギリス民謡」という大きな旅の「最初のおぼつかない一歩」だったという。伝統的な歌のよさが伝わってくる一枚。

Prince Jazzboによる1993年の隠れた名作『Goldmine』が〈333〉より初のアナログ再発。Mad Cobraのヴォーカルトラックをダブで再構築したデジタル・ダンスホール作品で、実験性と中毒性の高いビートが満載。オリジナルはジャマイカの〈Ujama〉からリリースされたが、全曲入り+ダブを収録した形はアメリカ盤CDだけだった。本作ではその“完全版”がダビーで奇妙、かつ極めて感染力のあるインスト集として蘇る。エンジニアにはJunior Chemist(Albert Thompson)と、マスタリング職人Spiderman(Delroy Thompson)も参加し、ドライでコンパクトな音像処理が、このアルバムの空気感を支えている。ジャマイカ産デジタル・ダブの奥深さとヤバさを知るには格好の一枚。ただの懐古的な再発ではなく、今の耳で聴いてこそ面白い、異形のレフトフィールド・デジタル・ダブ作品!レゲエ、ダブ好きだけでなく、エレクトロニカ、ベースミュージック、ローファイ好きまでおすすめ。
島唄をベースにレゲエやソウル、ロックなどのエッセンスを微妙にブレンドし、ゆったりした独特のヴァイブレーションが心地よい沖縄ポップスの革新的作品。90年代に知名定男がプロデュースを手がけたネーネーズのヒット曲「バイバイ沖縄」「赤花」「キジムナー・ブルース」などのオリジナルが多数収録された貴重な名盤が、本土復帰50周年の今年ついにリイシュー!
【赤花 再発売に寄せて】
1978年。沖縄県の日本復帰から6年が経っていました。
沖縄の若者は復帰を境に中央志向になり、キラキラ輝く東京へと目が向けられ、当時の私は、沖縄が忘れられてしまうという危機感を持っていました。音楽仲間とそういう話で何度も夜通し話し合ったことを覚えています。
沖縄の若者にもう一度沖縄の素晴らしさを伝えるには、東京から沖縄音楽を発信するということが先決だと、本土デビューすることを決め、この『赤花』をリリースすることになりました。
このレコーディングは当初、沖縄民謡の記録盤のような企画だったのですが、デモテープに『バイバイ沖縄』を忍ばせると受けが良く、『オリジナル盤』という企画に乗せ換えることに成功しました。
そもそも沖縄音楽はポップス感に溢れています。それを分かりやすく伝えたかったので、言葉もメロディーもよりポップスに、ロックに、ソウルに仕上げ、さらにアレンジャーやミュージシャンがそうそうたるメンバーだったので、演奏も素晴らしいです。
そしてレゲエとの出会いも運命的でした。ボブ・マーリーのコンサートで初めてレゲエという音楽に触れ衝撃を受けましたが、そのリズムは沖縄民謡がそのまま歌えるリズムでした。これは私自身が沖縄音楽の素晴らしさを再認識、再発見することができた出来事でした。早速『バイバイ沖縄』に取り入れ、以降はネーネーズなどでもそのリズムを多用することになります。
そういう1978年の『赤花』は、沖縄を再発見して欲しいという若者へのメッセージでしたが、私の再出発、いや原点としても大きな意義のある作品です。
今もネーネーズへと受け継いでいる『島唄をベースにしたオキナワンポップス』の源流を、再発売のこの機会にぜひ聴いてみてください。
知名定男

イタリアのニューエイジ・アンビエントの先駆者であるイル・グアディアノ・デル・ファロによる1978年作アルバム『オアシス』、そして日本人ギタリスト、鳥山雄司の80年代前半のインスト楽曲をコンパイルした作品に続いて、東ロンドン発の再発盤レーベル、タイム・カプセルの第3弾となる本作は、レーベルのコーディネーターも務める東京在住の日高健介によるキュレーション。
大御所ビル・ラズウェルが2001年にプロデュースしたエチオピア人シンガー、ジジのアルバムを2003年にラズウェル自ら再構築したダブ・アルバムである本作『イルミネイテッド・オーディオ』は、アナログ用の再マスタリングを経て、今回初のアナログ2枚組での発売になる。180g重量盤
映画アキラの凄まじい音楽で一躍世界中にその存在を知らしめた、世界民族超越演奏グループ芸能山城組。そのOST以前に発表された86年名盤がヴァイナル再発。
途轍も無く深い、地球の声・・・人の声も民族楽器も並列に放出され、大きな渦を呼び、それらが自然界の事象と完全に結びついて宴を起こす。原始レベルで人の感情を引き出すこの感覚は本当この人達だけな凄まじさです。
絶対にお見逃しなく。〈Cairo Records〉のUSソウル・コンピに惹かれた方もレコメンドしたい濃密な音楽体験!入手困難なプライベート・プレス盤満載の超オブスキュアでディープ過ぎる一枚!DJ Jumboのアーカイブから抜粋された1960年代から1970年代にかけて残された知られざるディープ・ゴスペルの数々を搭載した画期的コンピレーション・アルバム『Love Hides All Faults』が〈Pyramid Records〉より堂々アナウンス!〈Cairo Records〉の要注目サブレーベルより3年ぶり最新コンピが登場です。発見することすら困難なオブスキュアな無名アーティスが満載の超絶ディープなバラッドの数々を収録した、Harry SmithのAnthology Of American Folk Musicのソウル・ゴスペル版とも言うべき、鋭い審美眼にて選び抜かれた豪華ソウル・ミュージックの数々を収録。実存的な問題へと取り組んだ一大編集盤に仕上がっています。Lonnie Holleyのアートワークによる銀箔ジャケット仕様の限定盤。
サントゥールの生ける伝説シブクマール・シャルマ、インド古典音楽の世界にギターを持ち込んだブリジ・ブーシャン・カブラ、バンスリーの名手ハリプラサド・チャウラシアらが1967年に録音したCall of the Valleyがリイシュー!カシミール地方の羊飼いの1日を、さまざまな時間帯にちなんだラーガで物語るもので、ガチガチの古典というよりはライトクラシックに分類されるものです。しかし、そのライトさはミューザック的なものでは全くなくて、親しみやすくて無邪気な透明さは聴くものを気付かぬうちにより遠くへ、より内なる場所へと連れていく力があるように思えます。サントゥール、ギター、バンスリーそれぞれの音色や音楽的な特性の違いも非常の面白く、聴き飽きることがありません。カブラが最も愛した録音と言われており、インド古典音楽が好きな方だけでなく、全ての音楽好きに届いてほしい内容です。
全曲新たにリマスター済みで、限定プレスになります。

人類の音の秘宝を巡る旅!オリジナルは1995年にCDでリリースされた秘蔵78回転SP音源コンピレーション『The Secret Museum Of Mankind』シリーズの記念すべき第3巻。〈Sublime Frequencies〉の奇才ヒシャム・マイエットと〈Yazoo Records〉による共同制作で、1925年から1948年の世界各地の伝統音楽の音源を収めている。収録された音源はどれも、各地域の伝統音楽が深く生きていた時代に録音された黄金時代の記録で、録音はもちろんモノラルかつ簡素だが、そこに記録された演奏の熱量、声の張り、音楽のうねりは、現代のリスナーにもはっきりと届く力を持っている。音の民俗誌とも言うべきコンピレーションだが、生きた文化そのものが鳴っているような、そのあまりにリアルな聴感は、単なる懐古趣味や歴史的記録とは全く異なり、過去という異国へのトリップのよう。収録されている音源のクオリティが驚異的!第3巻には、ポーランド、スペイン、中国、アンゴラ、トルコ、モンゴル、ロシア、コンゴなどの音源を収録。ゲートフォールド仕様の見開きジャケットには、当時の写真や詳細なライナーノーツが付属。

人類の音の秘宝を巡る旅!オリジナルは1995年にCDでリリースされた秘蔵78回転SP音源コンピレーション『The Secret Museum Of Mankind』シリーズの記念すべき第2巻。〈Sublime Frequencies〉の奇才ヒシャム・マイエットと〈Yazoo Records〉による共同制作で、1925年から1948年の世界各地の伝統音楽の音源を収めている。収録された音源はどれも、各地域の伝統音楽が深く生きていた時代に録音された黄金時代の記録で、録音はもちろんモノラルかつ簡素だが、そこに記録された演奏の熱量、声の張り、音楽のうねりは、現代のリスナーにもはっきりと届く力を持っている。音の民俗誌とも言うべきコンピレーションだが、そのあまりにリアルな聴感は、単なる懐古趣味や歴史的記録とは全く異なり、過去という異国へのトリップのよう。収録されている音源のクオリティが驚異的!第2巻は、より土着性の強い録音が多く、ブルガリア、プエルトリコ、インド、モザンビーク、ウクライナ、トリニダード、カザフスタン、セイロン、チベットなど、まさに地球の裏庭まで踏み込んで音源を収録。ゲートフォールド仕様の見開きジャケットには、当時の写真や詳細なライナーノーツが付属。

人類の音の秘宝を巡る旅!オリジナルは1995年にCDでリリースされた秘蔵78回転SP音源コンピレーション『The Secret Museum Of Mankind』シリーズの記念すべき第1巻。〈Sublime Frequencies〉の奇才ヒシャム・マイエットと〈Yazoo Records〉による共同制作で、1925年から1948年の世界各地の伝統音楽の音源を収めている。収録された音源はどれも、各地域の伝統音楽が深く生きていた時代に録音された黄金時代の記録で、録音はもちろんモノラルかつ簡素だが、そこに記録された演奏の熱量、声の張り、音楽のうねりは、現代のリスナーにもはっきりと届く力を持っている。音の民俗誌とも言うべきコンピレーションだが、そのあまりにリアルな聴感は、単なる懐古趣味や歴史的記録とは全く異なり、過去という異国へのトリップのよう。収録されている音源のクオリティが驚異的!第1巻には、ナイジェリア、サルデーニャ、セイロン(スリランカ)、マケドニア、ベトナム、キューバ、ルーマニア、エチオピア、日本、ジャマイカ、南アフリカ、インド、フィジーなどの音源を収録。ゲートフォールド仕様の見開きジャケットには、当時の写真や詳細なライナーノーツが付属。
