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Space Afrika - Untitled (To Describe You) [OST] (10")Space Afrika - Untitled (To Describe You) [OST] (10")
Space Afrika - Untitled (To Describe You) [OST] (10")sferic
¥3,764

マンチェスターのデュオSpace Afrikaが、映像作家であり詩人のTibyan Mahawah Sanohの短編映画のために制作したサウンドトラック『Untitled (To Describe You)』。中心となるタイトル曲では、Sanohの語りや息遣いが、街のノイズ、フィールド録音、曇ったピアノ、深い低域のドリル・ベースと重なり、個人史の断片が音の中で浮かんでは沈むよう。声は意味よりも質感が前に出て、映像の持つアイデンティティの揺らぎをそのまま音にしたような存在感を持つ。続く「Version 1〜3」は、同じ素材を異なる角度から再構築した短いスケッチのような曲群で、特に「Version 3」は、壊れたボーカルループとピアノの断片がドリル・ベースと絡み、甘さと痛みが同時に立ち上がる印象的なトラック。Space Afrikaがこれまで探求してきたアンビエント、ダブ、フィールド録音、ミュージックコンクレートの手法が映像のテーマに寄り添う形で繊細に編み直された、パーソナルな音響作品。  

AX - Vulcanalia (LP)
AX - Vulcanalia (LP)Nashazphone
¥5,536

Ramleh/JFKの中心人物として知られるAnthony Di Francoが、自身のソロ名義AXで追求してきたビートレス音響を現代的スケールで再構築『Vulcanalia』。ローマ神話をモチーフにしたタイトル群が示すように、作品全体が古代宗教の儀礼や神殿の空気を帯びた重厚な世界観で統一されている。ギターの歪んだ倍音、フィードバックを巨大な層として積み上げる建造物のようなドローンで、音の圧力そのものが形を持って迫ってくる。自然現象のようなスケールで動く音響は、静けさの瞬間でさえ次の噴出を準備する圧力を孕んでいる。初期AXのローファイな4トラック録音とは異なり、本作はスタジオの空間を最大限に使った巨大な音響彫刻。Rashad Beckerのマスタリングもその深度と重量をさらに際立たせるギター・ドローンの重要作。

Serokolo 7 - Maramfa Musik Pro (LP)Serokolo 7 - Maramfa Musik Pro (LP)
Serokolo 7 - Maramfa Musik Pro (LP)Nyege Nyege Tapes
¥5,845

南アフリカはリンポポ州の村に根ざした電化伝統音楽マパンタを、現代的に再発明したプロデューサーSerokolo 7の決定的作品『Maramfa Musik Pro』。結婚式や祝祭、若者の集まりで鳴らされる共同体のサウンドトラックとして発展してきたマパンタの伝統を継ぎながら、FL Studioと地元プロデューサー同士が共有するサウンドパックを使い、個人の作品ではなく村の音の言語としてのマパンタを再構築している。アマピアーノのログドラムの低音、シャンガーンの跳ねるリズム、マニャロの儀礼的反復、レコンポの脈動。これらがデジタルな枠組みの中で自然に混ざり合い、土地のリズムと電子音が同じ温度で響く独特の音像を生む。祝祭の高揚と儀礼的な静けさが同時に漂う、強烈な地域文化の現在形をそのまま刻んだ貴重な記録物!

DJ Plead - Relentless Trills (LP)
DJ Plead - Relentless Trills (LP)Boomkat Editions | Documenting Sound
¥5,066

オーストラリアのプロデューサーDJ Pleadによる、2020年代のレフトフィールド・ダンスホールを象徴する一枚『Relentless Trills』。録音は2020年春、シドニーの自宅。ヤマハのOrientalキーボードを使い、中東からレバノン圏の音階やマイクロトナルな揺らぎを取り入れた独特の旋律感が全編を貫く。その上に、湿ったスロー・ダンスホールのビートが重なり、粘度のある身体性を持ったサウンドがゆっくりと立ち上がる。収録曲は、リズムの細かな変化、音階の微妙な変化、アンビエント的な残響が少しずつ移り変わり、ひとつの長い運動を記録したような連続性がある。CS + KremeやDJ Pythonに通じる静けさと緊張の同居した、スロー・ダンスホールと中東的旋律を組み合わせた内省的な作品。

佐井好子 - 萬花鏡 (Deep Red Vinyl LP)佐井好子 - 萬花鏡 (Deep Red Vinyl LP)
佐井好子 - 萬花鏡 (Deep Red Vinyl LP)P-Vine
¥4,950

海外からも大きな注目を集める70'sジャパニーズ・アシッド・フォーク・クラシック!! 江戸川乱歩や夢野久作を思わせるダークで妖艶な詩世界と、大野雄二による一連の角川作品で聴かせたサウンド・アレンジが見事にとけあった名作です。大野雄二がプロデュースを手掛けた1975年リリースのファースト・アルバムが限定カラーヴァイナルでアナログ復刻!!
極めて耽美幻想的歌手=佐井好子1975年衝撃のデヴュー・アルバム。日本的な土着性~民謡的歌唱が幽玄な空想世界へ誘う名作には深紅の赤が似合う。大野雄二のアレンジも冴えわたる。

PT Musik - Consumação (LP)PT Musik - Consumação (LP)
PT Musik - Consumação (LP)Príncipe
¥4,697

Puto Titoとして知られるPT Musikによる、バチーダの荒々しさと、メロディの切なさを併せ持つアルバム『Consumação』。2019年のデビュー作『Carregando A Vida Atrás Das Costas』では、骨格だけで勝負するようなラフで鮮やかなバチーダを展開していた彼だが、2021年の7インチ『Não Sou Perfito』で名前を変え、より豊かでロマンティックなハーモニーへと進化。本作ではその流れがさらに深化し、アーティストとしての成熟と自信がはっきりと刻まれている。壊れた関係、孤独、人生の困難といったテーマを中心に据え、甘く切ないフックと、しなやかに揺れるバチーダのリズムによって身体と心の両方に直接語りかけてくる。90年代R&B、ソウルの影響も感じさせ、全てがメランコリックで、センチメンタル。〈Príncipe〉の現在を象徴する一枚。

The Caretaker - Persistent Repetition Of Phrases (LP)
The Caretaker - Persistent Repetition Of Phrases (LP)History Always Favours The Winners
¥6,771
The Wire Magazineの2008年トップ10アルバムにも選出されていた傑作!漆黒のダーク・アンビエント紳士、The Caretakerが2008年に今はなきInstallレーベルからリリースし、のちに自身のレーベルから幾度も再発するもそのどれもが入手困難となっていた名盤が待望の2026年ヴァイナル再発!
現代の音楽における形式からは大きく逸脱したループの作用にも注力したという本作。安らぎと悲愴のヒスノイズの絶妙な隙間にあって、冷涼なサウンドが幾重にも連なっては過ぎ去り、アンビエントともクラシックとも取れない屈折した何かが出来上がる、不可解な音楽です。彼のアルバムの中で最も象徴的な作品の一つではないでしょうか。
Emahoy Tsege Mariam Gebru - Church of Kidane Mehret (LP)Emahoy Tsege Mariam Gebru - Church of Kidane Mehret (LP)
Emahoy Tsege Mariam Gebru - Church of Kidane Mehret (LP)Mississippi Records
¥3,824

エリック・サティ、クロード・ドビュッシーなどの西洋音楽のエッセンスとエチオピア教会音楽の悠久の歴史が物語る神聖美が邂逅し、アフリカの約束の大地の上にて魂の脈打つ鼓動と瞑想の響きが混ざり合った孤高の音楽家Emahoy Tsege Mariam Gebruが、1972年にプライベート・プレスしていたアルバム全曲に、未発表のピアノ録音2曲を加えた『Church of Kidane Mehret』が〈Mississippi Records〉より登場!!!エルサレム中の教会で録音された本作は、エチオピア正教の音楽典礼と直接関わっており、今回初めて、エマホイの最も感動的なピアノ作品とともに、ハルモニウムと重厚でドローンを伴ったパイプオルガンを聴くことができる。祈りに満ちたピアノが古代のままの教会の石壁に反響するような先行公開された「Ave Maria」やエチオピア正教会の典礼の自由詩を一音一音ピアノで解釈したような啓示的な作品である「Essay on Mahlet」、ハルモニウムによる「Spring Ode - Meskerem」、ヨーロッパ音楽への理解と、エチオピアの宗教音楽への生涯にわたる献身が融合したような2つのオルガン演奏など、彼女が「エチオピアの教会音楽」と呼んだものに対するユニークなヴィジョンを探求が記録されている。ポスト・クラシカルやアンビエントの文脈からも共感を集める、密やかなスピリチュアリティはなにものにも代えがたい魅力に溢れている。メタリックシルバーの箔押しによるオールドスクールなチップオン・ジャケットと、学者でピアニストのThomas Fengによる詳細なライナーノーツが掲載された12ページのブックレットが付属。

Tapetud Rott -  See Mees / Lähme Õue (7")
Tapetud Rott - See Mees / Lähme Õue (7")PORRIDGE BULLET
¥3,474

エストニアはタリンのアンダーグラウンドから現れたTapetud Rottのブラックメタルを土台にしながら、男性性の揺らぎ、奇妙なユーモアを混ぜ合わせた異形の7インチ『See Mees / Lähme Õue』。 荒々しいギターの質感とシアトリカルで皮肉めいたムードが交差する「See Mees」、パンクの衝動とブラックメタルの粗暴さが一気に押し寄せ、閉塞した都市の空気を突き破るような勢いが感じられる「Lähme Õue」を収録。攻撃的でありながら、どこか内省的でユーモラスな影を持つ独特の音像がタリンの地下シーンの空気をそのまま伝える一枚。

青葉市子 Ichiko Aoba - アダンの風 Windswept Adan (2LP)青葉市子 Ichiko Aoba - アダンの風 Windswept Adan (2LP)
青葉市子 Ichiko Aoba - アダンの風 Windswept Adan (2LP)hermine
¥5,500

すべてのいのちを祝福するうた。

2020年12月に発売された青葉市子7枚目のオリジナル・アルバム『アダンの風』のアナログ盤が2枚組で発売決定。“架空の映画のためのサウンドトラック”をコンセプトに作られ、国内外よりアナログ化を待ち望む声の多かった本作。作編曲の共同制作者に音楽家・梅林太郎を迎え、従来のクラシックギターによる弾き語りに留まらず 、室内楽編成やクラシックへの接近を取り入れた濃密なサウンドスケープが聴き手を架空の映画の世界へといざなう。青葉の描く物語に、梅林の深い解釈が加わることによって、深奥な音楽表現が導かれ新境地の表現へと到達した。色彩豊かな全14曲のサウンドトラック。

今回の再発盤は、国内プレス工場にて、レコードの廃材を再利用して製造されたエコ・バイナル仕様でリリースされます。これまで発売されていた通常盤とは異なり、歌詞カードには日本語詞に加えて英語詞も併記。
国内外のリスナーに、より深く作品を楽しんでいただける仕様となっています。

Yuri Suzuki - BLESS THIS ACID HOUSE (Yellow Vinyl 2LP)Yuri Suzuki - BLESS THIS ACID HOUSE (Yellow Vinyl 2LP)
Yuri Suzuki - BLESS THIS ACID HOUSE (Yellow Vinyl 2LP)abend kollektiv
¥6,500

MoMAパーマネントコレクション収蔵、Rolandとの共同制作、Pentagram Londonパートナー就任など、サウンドアートとデザインの分野で国際的に活動する、Yuri Suzukiによる最新作『Bless This Acid House』。約6年ぶりとなるアルバム作品が、〈abend kollektiv〉の限定2LPとして登場。
長年にわたり音そのものの知覚や空間性を探究してきたYuri Suzukiが、アシッド・ハウスの沼にひたすら深く潜り込み、TB-303のベースラインを軸に、オールドスクールなアシッドの快楽を宿しながらも、どこか建築的な視座を感じさせる緻密な音響感覚を共存させた、アシッド・ハウスへの愛情と実験精神が結実した一枚。マスタリングは名工Rashad Becker、ヴァイナルオンリーの限定200部カラー・ヴァイナル仕様。

Emahoy Tsege Mariam Gebru - Souvenirs (Gold Vinyl LP)Emahoy Tsege Mariam Gebru - Souvenirs (Gold Vinyl LP)
Emahoy Tsege Mariam Gebru - Souvenirs (Gold Vinyl LP)Mississippi Records
¥3,934
8月下旬再入荷。Meditationsでもベストセラーな1960年代から活動するエチオピアの修道女/ピアニスト/作曲家のEmahoy Tsege Mariam Gebru。Erik Satie等の西洋音楽とアフリカの大地の鼓動と瞑想が混ざり合った、女性版Dollar Brandと称したい伝説的な人物が残した初のヴォーカル・アルバムが登場。1977年から1985年にかけて、政治的な激動と混乱の中で作られた、深遠で深く感動的なホーム・カセット・レコーディング作品。ラジカセに向かって直接歌われ、その純粋なピアノが添えられた、知恵、喪失、服喪、追放の歌。アジスアベバの実家で暮らしていたときに書かれ、録音された内容で、愛するエチオピアを離れるときの心の痛み、1974年の革命とそれに続く祖国の赤色テロへの反省、そしてエルサレムへの将来の亡命の予感を歌う、生誕100周年盤!
Okonski - Magnolia (LP)
Okonski - Magnolia (LP)Colemine Records
¥4,057
Steve Okonski率いるノース・カロライナ州アシュビルの新鋭ジャズ・トリオOkonskiによるデビュー・アルバム『Magnolia』が、良質なジャズ/ファンクの数々を送り出してきたオハイオの名門レーベル〈Colemine Records〉より待望のアナログ・リリース。真夜中の月明かりの下を歩くときの静けさ、一瞬または一生を共にする人とのつながり、新しい未知の旅に出るときに感じる緊張とカタルシスまでもが一手に繋がる、内省的にして瞑想的、そして、スピリチュアルなピアノ主体のジャズ・アルバム!
Joseph Shabason  - Welcome to Hell (LP)
Joseph Shabason - Welcome to Hell (LP)Western Vinyl
¥3,587

流通元完売。地獄ってどんな感じ?? 現行アンビエント・ジャズの重鎮ことカナダのJoseph Shabasonによる最新作『Welcome to Hell』が〈Western Vinyl〉よりアナログ・リリース。Toy Machineによる1996年のスケート・ビデオ・ドキュメンタリー『Welcome to Hell』にインスパイアされたコンセプト・アルバム!Sam Gendel作品にも顔を出している盟友Phil MelansonやThom Gillらがサポートした豪華編成で贈る2023年度ニュー・アルバム。Jon Hassellの第四世界のムードとファンキーなダンス・サウンドが溶け合う、プログレッシヴなアンビエント・フュージョン傑作に仕上がっています。

La Peste - I Don't Know Right From Wrong: Lost La Peste 1976-1979 Vol. 1 (2LP)La Peste - I Don't Know Right From Wrong: Lost La Peste 1976-1979 Vol. 1 (2LP)
La Peste - I Don't Know Right From Wrong: Lost La Peste 1976-1979 Vol. 1 (2LP)Wharf Cat Records
¥5,765

ボストン初期パンクを象徴するバンドLa Peste。正式リリースは1978年のシングル「Better Off Dead」だけだった彼らの失われた音源を1976〜79年の時系列でまとめた初の本格アーカイブ。Ramones を観た衝撃から結成されたバンドらしく、2コードで突っ走る粗削りなスピード、アート学生らしいひねり、そして当時のロフトやスタジオで録られた生々しい空気がそのまま封じ込められている。ローファイな4トラック録音、Ric Ocasekによる1979年セッション、未発表スタジオ音源など、音質もテンションも異なる素材が並び、バンドの成長と混乱がそのまま物語のように聴こえる。荒々しいだけでなく、ニューウェーブ的な冷たさやアートパンク的な感覚も垣間見え、ボストン・シーンの多様性を映し出す、70年代USパンクの空白を埋める決定版。28pのブックレット付属

Robert Haigh - Human Remains (LP+DL)Robert Haigh - Human Remains (LP+DL)
Robert Haigh - Human Remains (LP+DL)Unseen Worlds
¥3,425

モダン・クラシカル・アンビエントの偉才、2022年最新作をアナウンス!Nurse With Woundのステイプルトンにより見出され、〈United Dairies〉や〈L.A.Y.L.A.H.〉、そして、〈Siren Records〉といった名門レーベルに極めて深遠で優美な作品を残し、SemaやOmni Trioとしての活動でも知られる英国の実験音楽家/ピアニスト、Robert Haighによる3部作堂々の最終作が、ミニマル~アンビエント、コンテンポラリーを軸に新時代の地平を切り拓いてきた大名門〈Unseen World〉から満を辞して登場。これまた先行楽曲の時点で22年度ベスト級の一枚と言い切れるのではないかと思えるほどに可憐にしてタイムレスな味わいです。本シリーズの第1作にあたる17年作品『Creatures Of The Deep』から実にもう5年、長らく当店でも彼の作品たちを紹介してきましたが、今後音楽活動から離れるというロバート・ヘイの大きな節目となる一枚であり、50年後にふと針を下ろしたとしても決して褪せることのない輝きを放つのであろう有終の美を飾る傑作!

Leo Svirsky - River Without Banks (LP)
Leo Svirsky - River Without Banks (LP)Unseen Worlds
¥2,998

8月下旬再入荷。Brian EnoのObscureレーベルからリリースされる予定だったベルギー産宅録ミニマル・アンビエントの傑作を残したDominique Lawalréeの編集盤でも知られるCatch Wave Ltd.から2016年にアルバムを発表しているアメリカ出身現在オランダ・ハーグ在住の作曲家/パフォーマーのLeo Svirskyによる3年ぶりの新アルバムがUnseen Worldsから堂々リリース!今年聞いた作品の中でもトップクラスの素晴らしさです!2台のピアノによる演奏を土台に、ストリングスやトランペット、エレクトロニクスが嫋やかに交差していく至福のアンビエント・クラシカル大傑作。ちょっとこれはあまりにも美し過ぎて彼岸へと飛んでしまいそうですね。

Jeb Loy Nichols & Cold Diamond & Mink - This House Is Empty Without You (Transparent Yellow Vinyl LP)Jeb Loy Nichols & Cold Diamond & Mink - This House Is Empty Without You (Transparent Yellow Vinyl LP)
Jeb Loy Nichols & Cold Diamond & Mink - This House Is Empty Without You (Transparent Yellow Vinyl LP)Timmion Records
¥3,425

ジェブ・ロイ・ニコルズがフィンランドの名門〈Timmion〉からリリースする『This House Is Empty Without You』は、南部ソウルの伝統に根差しながらも、彼独自の語り口と温かな声で仕立てられた一枚。バックはお馴染みのハウス・バンドCold Diamond and Minkで、深いグルーヴとアナログ感に支えられ、アルバム全体が穏やかで滋味深い空気を放っている。収録曲は何気ない口調の裏に、陰影あるアレンジが潜んでおり、さらにエミリア・シスコのゴスペル感漂うハーモニーが加わり、いっそう奥行きのある仕上がりになっている。過剰な演出を避け、真実だけを静かに伝えるようなこのアルバムは、今もなお成長し続けるソングライター、ジェブ・ロイ・ニコルズの現在地を示している。時を超えて沁みるソウルの真髄を今に伝えるような充実作。

Jana Irmert & 7038634357 - Portals / Rope (LP)Jana Irmert & 7038634357 - Portals / Rope (LP)
Jana Irmert & 7038634357 - Portals / Rope (LP)Portraits GRM
¥3,298

Jana Irmert と 7038634357 によるスプリット作 『Portals / Rope』。Irmert の「Portals」は、ブラジルとコロンビアのアマゾン熱帯雨林で録音された音だけを素材に構成された作品で、人間の耳には届かない超音波や水中の響き、無数の昆虫やカエル、コウモリやイルカの活動音を使用し、森の奥に潜む見えない世界を音楽として提示している。耳を澄ませば、森の奥底に広がる異界的な音の網が浮かび上がる。Irmert の手つきは博物学的でもドキュメンタリー的でもなく、あくまで個人的かつ詩的に自然界の音を再構成してゆく。7038634357 の「Rope」は、タイトル通りロープをイメージの軸にしている。ロープが撚り合った繊維で張力を保つように、音も複数の層やテクスチャが組み合わさり、緊張感と支え合う構造を作り出している。結び目や摩擦がロープを支えるように、旋律や音のアクセントが聴き手の感覚に引っ掛かりを与え、全体の張り詰めたけれど崩れない空気を生んでいる。

François J. Bonnet & Sarah Davachi - Banshee / Basse Brevis (LP)François J. Bonnet & Sarah Davachi - Banshee / Basse Brevis (LP)
François J. Bonnet & Sarah Davachi - Banshee / Basse Brevis (LP)Portraits GRM
¥3,298

Pitaの生前に〈Editions Mego〉が〈INA-GRM〉と共に立ち上げた先鋭レーベルであり、現在は〈Shelter Press〉がその運営を引き継いでいる〈Portraits GRM〉より2025年最新スプリット・アルバムが登場。ラジオ・フランスとINA grmの共同委嘱作品であるカナダの作曲家サラ・ダヴァチの「Basse Brevis」とフランソワ・J・ボネの『Banshee』の2曲を収録!サラ・ダヴァチの「Basse Brevis」は、スティーブ・ライヒに捧げられたPrésences 2024フェスティバルで初演されたもので、独自のミニマルなアプローチで、音楽の音律的、空間的、持続的な構成要素の織り成す複雑な関係を細心の注意を払って探求しており、極めて精密で繊細かつ生き生きとした音楽を創り出すことに成功。フランソワ・J・ボネの『Banshee』はインナー・ヘブリディーズ諸島で録音された音源を素材として動物相、植物相、気候の音像を織物のようにしっかりと織り上げている。マスタリングはGiuseppe Ielasiが、スリーブデザインはStephen O’Malley が担当!

Kali Malone - The Sacrificial Code (2LP+DL)Kali Malone - The Sacrificial Code (2LP+DL)
Kali Malone - The Sacrificial Code (2LP+DL)Ideologic Organ
¥5,292

Meditationsベストセラー!待望のリプレス!新曲が追加され2025年エディションで登場です。ミニマリズムの極地とも言うべき、天上へと昇るオルガン・ドローンの真髄的大傑作!Hallow GroundやXKatedral、Total Blackといったアンダーグラウンドの深遠とも言えるレーベルから作品をリリースしてきたスウェーデン・ストックホルム在住の女性ミニマリスト、Kali Maloneが2019年にiDEAL Recordingsから発表していた傑作が、Stephen O'Malley主宰の〈Ideologic Organ〉より待望のリプレス。今作には、長年の友人でありコラボレーターでもある傑出した名作家Ellen Arkbroもパフォーマーとして参加。Pauline Oliverosの霊が宿ったような神聖かつ瞑想的なオルガン・ドローンの鳴りと心洗われるミニマルな響きが生み出す至高の音世界はまさに唯一無二。虚空に一人取り残されたような侘しさにも包まれる圧倒的にエモーショナルなサウンドには呑み込まれるばかりです。これぞ、神聖なるドローンの清流。手放しで称賛したい一枚!Rashad Beckerに手によるマスタリングで、音質も万全。

Horse Lords - Demand to Be Taken to Heaven Alive! (White Vinyl LP)
Horse Lords - Demand to Be Taken to Heaven Alive! (White Vinyl LP)RVNG INTL.
¥3,821

ボルチモア発のエクスペリメンタル・ロック・カルテットHorse Lordsが、ロックの枠を越えて進化し続ける最新作。ギター、サックス、ベース、ドラムがそれぞれ独立した周期で動きながら、ひとつの巨大な構造物として立ち上がる独特のアンサンブルは健在で、今作ではそこに初めて本格的なヴォーカルが加わることで、音の層に新しい呼吸が生まれている。反復するフレーズが少しずつズレ、絡み合い、やがてトランス感を生むプロセスは、ミニマルミュージックとポストパンクの鋭さが同時に走るような感覚。バスクラリネットやトロンボーンの低音が加わる場面では、音響的な厚みが増し、複雑な構造にもかかわらず強烈に身体を揺らすグルーヴが生まれている。知的でありながら、ライブバンドとしての生々しさも失わない、Horse Lordsの現在地を鮮やかに示す一枚。

Discovery Zone - Library Copy Do Not Remove (LP)
Discovery Zone - Library Copy Do Not Remove (LP)Rvng Intl.
¥3,654

ベルリン拠点のアーティストDiscovery ZoneことJJ Weihlによる、ベルリンのZeiss-Großプラネタリウムのために制作された空間音響作品をステレオ用へ再構築したアルバム『Library Copy Do Not Remove』が、〈RVNG Intl.〉から登場。Ambisonicsという全天球録音・再生技術を用いたプラネタリウム内の49台のスピーカーによる空間音響を原型にしており、ステレオへダウンミックスする際、単なる録音ではなく、バイノーラル的な処理や巧みなパンニングによって、シンセ、声、環境音が三次元的に配置されたような広がりを再現。電子音と有機的なサウンドが滑らかに溶け合い、自然とテクノロジーが相互に生成し合う世界観が刻まれている。アンビエント、ポップ、サウンドアートが交差する音像は、宇宙的なスケールを持ちながら、冷たさよりも生命感が前に出るのがDiscovery Zoneらしく魅力的。

Del The Funky Homosapien - Future Development (Metallic Blue Vinyl 2LP)
Del The Funky Homosapien - Future Development (Metallic Blue Vinyl 2LP)RHYMESAYERS ENTERTAINMENT
¥5,178

Hieroglyphicsの中心人物Del The Funky Homosapienが1997年にカセットとCDのみで発表、流通した幻の3rdアルバム『Future Development』が初のアナログ2LP化。本作は、メジャーを離れたDelが 完全DIY精神で制作した過渡期の重要作。哲学的で内省的なラップ、煙たいローファイ・ビート、ジャジーなサンプル、そしてHieroglyphicsらしい複雑なライム構造が全編に息づく。派手さよりも思索と観察に重心を置いたスタイルで、90年代西海岸アンダーグラウンドの空気を濃厚にまとった一枚。当時の西海岸を席巻していたG-Funkの煌びやかさとは対照的に、ジャズ・サンプルのループと、Delの独特なフロウが淡々と、かつ緻密に絡み合う、知性とユーモアが同居するアルバム。30年近い時を経た、知性派ラッパーの最も純粋な思索録。

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