MUSIC
7652 products
ハンガリー出身のギタリストGabor Szaboが1967年に〈Impulse〉から発表した異色作『Jazz Raga』。ジャズ・ギターとシタールを同時に操り、ジャズ、インド音楽、サイケデリアを融合した、60年代カウンターカルチャーを象徴する一枚。ドラムにはBernard “Pretty” Purdieが参加し、ラテン、R&Bのグルーヴまで注入。Rolling Stonesの「Paint It Black」や「Summertime」などの名曲を、ラーガ風のモード感と催眠的なギターで大胆に再構築している。オリジナル曲では、東洋思想への憧れが色濃く反映され、シタールのドローンとジャズの即興が交差する東洋的モンド・サイケ・ジャズの世界が広がる。ジャズの名門 〈Impulse〉が最も実験的だった時期の産物であり、Szaboの個性が自由に解き放たれた作品。

グラミー賞も受賞したラテン楽団=グルーポ・ファンタズマとブラウンアウトのメンバーで構成されるバンド、マニー・チーチャ(Money Chicha)の3枚目フルアルバムが到着! ニューオーリンズのマリニー・スタジオでレコーディングされたこのアルバムは、エキゾチックなテクスチャー、ヴィンテージ・オルガンのうねり...。彼らの特徴ともいえるサイケデリック・クンビア~アマゾニカ・サウンドをさらに深めた傑作だ。
テキサスのラジオ局KUTXはこう評する。「マニー・チーチャを聴くと、LSDを摂取し、テキーラを数杯飲み干し、飛行機に乗って1960年代のペルーへ飛んでいるような気分になる…脳を再構築し、魂を目覚めさせ、かつて訪れたことのない場所へと連れて行ってくれるような音楽だ」
そこに南テキサス特有の威勢の良さ、強烈なラテン・ファンクの香りが加わった本作『Onda Esotérica』はバンド史上最も冒険的なサウンドに仕上がった。なかでもアフロサウンドによる早すぎたエキゾクンビア「Cumbia Arabe」のカバーは秀逸。儀式と啓示が等しく融合した万華鏡のようなサウンドは、他のエキゾサイケ~クンビア・リバイバル・バンドとは一線を画す出来栄えと言えるだろう。

トロピカリア黄金期の中心にいたGal Costaが、1969年にリリースした歴史的名盤『Gal Costa』。Caetano Veloso、Gilberto Gil、Jorge Benらが楽曲提供し、アレンジはトロピカリアの頭脳Rogério Dupratが担当。ロック、サイケデリア、サンバ、ボサノヴァが大胆に混ざり合う、ブラジル音楽史でも最も革新的な1枚。ロックのエッジとトロピカリア特有のカラフルなアレンジが混ざり合い、当時のブラジルの混沌と創造性をそのまま音にしたような鮮烈なサウンドが魅力的。Galのヴォーカルは時に挑発的で、時に官能的に自由奔放に暴れまわる。MPB、トロピカリアのクラシックとしてはもちろん、サイケ、ワールド、ロックのリスナーにもアピールできる普遍的な名盤。
チリ出身の詩人であり芸術家のCecilia VicuñaとコロンビアのピアニストRicardo Gallo、そして同国の先住民音楽を探求するトリオHombre de Barroによるコラボレーション作品『Tejiendo nubes contra la muerte』。気候変動や環境への意識を先住民の知恵と繋げたVicuñaの詩集『Cloud Net』を軸に、2022年7月にコロンビアの山あいで録音、2023年に他界した参加ミュージシャンErnesto "Teto" Ocampoの遺作としても深い意味を持つ一枚。朗読や囁き、吐息や静寂までを自在に行き来するVicuñaの詩的ヴォイスに対し、静謐なピアノやシンセサイザー、チェロ、フルート、ギターが即興的かつ有機的に交差。コロンビア伝承音響の深いルーツと現代アヴァンギャルドが高次元で融合し、儀式的で神秘的な音響空間を立ち上げている。精神性と芸術性が全編を貫く充実作。
1978年のイスラム革命前夜、現代へと語り継がれる、革命前のイラン音楽における黄金期である1960年代から70年代のイランにおけるロックンロール、ガレージ、サイケデリック、ポップスシーンを捉えたコンピレーション『Iranian Nuggets』。GoogooshやKourosh Yaghmaeiといったスターから、The RebelsやThe Golden Ringなどの貴重なバンド、マニアックな隠れた名義まで厳選13曲を収録し、各アーティストの解説とともに当時の熱気をパッケージ。ファズの効いたアッパーなガレージ・ギターやチープなオルガン、キャッチーなビートに乗せて、ペルシャ音楽特有のエキゾチックで哀愁を帯びた旋律や情感あふれるヴォーカルが鮮やかに交差。西洋のロックやポップスへの憧憬と自国の音楽的ルーツが融合した唯一無二の生々しいサウンドを収録した刺激的な一枚。
1978年のイスラム革命直前、テヘランの街を包んでいた熱狂と先進的なサウンドの交差点に焦点を当てたペルシャ・ファンク・コンピレーション『Iranian Funk』。GoogooshやKourosh Yaghmaeiといった当時のスターからマニア垂涎のマイナー音源まで厳選10曲を収録し、革命によって歴史の表舞台から姿を消すこととなった黄金期の貴重な音源を網羅。タイトで太いアメリカン・ファンクの躍動的なリズムやヘヴィーなブラス・セクションに、ペルシャ音楽特有のエキゾチックな旋律やコブシ、サイケデリックなギターやシンセサイザーが重厚に交差。西洋への憧憬とオリエンタルな情念が奇跡的な熱量で融合した高密度のグルーヴは、圧倒的な中毒性に満ちている。音楽的価値と歴史的価値を兼ね備えた一枚。

ブラジル音楽界の重鎮Marcos Valleが1972年に残した、キャリア屈指の重要作にして名盤『Vento Sul』が180g重量盤で復刻。ボサノヴァから洗練されたMPBへと進化してきた彼が、自らの音楽的境界線を押し広げ、大胆な自己再発明を果たした転換点となる一枚で、ボサノヴァ譲りの美しいメロディセンスを核に置きつつ、サイケデリック・ロックやプログレッシヴ・ロックの実験性、ジャズの自由度が高次元で交錯する緻密かつ神秘的なサウンドを展開。オーガニックでありながらどこか浮遊感のあるトリップ感があり、サイケ・フォークやレフトフィールドなMPBとしても楽しめる音楽的魅力が凝縮された一枚。
世界中のコレクターやDJを魅了するブラジリアン・フロア・クラシック「A Gira」で知られるファミリー・グループ、Trio Ternuraが1972年に残した非常に珍しい7インチ・シングル『O Mensageiro』が初復刻。LPには収録されずシングルのみでリリースされていた貴重な音源で、ブラジル音楽特有のしなやかな質感とソウル・ミュージックのエッセンスが絶妙に溶け合い、兄弟姉妹グループならではの息のあったヴォーカル・ハーモニーが華やかに躍動する極上のグルーヴを展開。甘美で洗練されたメロディラインからキャッチーで疾走感あふれるアッパーなトラックまで、普遍的なポップネスを備えたタイムレスな輝きを放つ佳曲。
サン・セバスティアン出身で現在はニューヨークを拠点に活動するバスク人マルチ奏者Iker Munduateによる注目のセカンドアルバム『Sinkronia』。ノイズ、パンクからフリー・ジャズ、インプロ・シーンを経て、リンカーン・センターでのGlenn Branca作品への参加など異彩を放つ彼が、ファイン・アートの美学と高度なコンポジションを融合させて生み出した現代ミニマル・ミュージックの逸品。シロフォンやハンドドラムなどの多彩なパーカッション、エレクトリック・ギター、シンセサイザーを用い、Steve ReichやSuso Saiz、高田みどりらに通じる東洋・西洋のミニマリズムを独自に展開。Steve Reich調のミニマリズムからDetroit Escalator Companyのような静謐なフューチャリスティック感、さらには竹村延和を思わせる繊細な内省性までを感じさせる音響空間を構築。イタリアのアヴァンギャルドや日本のニューエイジが洗練された構造美のもとで交差する充実の一枚。
サン・セバスティアンを拠点に活動する建築家兼ミュージシャン、José María Lluchによるデビュー作『La Proyección』。2015年から2024年までの9年間にわたり、自宅スタジオで静かに書き溜められた音源から11曲を厳選したプライベートな作品で、誰に見せるためでもなく、商業的な意図からも完全に切り離された場所で制作された本作は、一人の人間が長年紡いできた音の記録であり、手つかずのまま残された日記を覗き込むような親密さに満ちている。フィンガーピッキングによる素朴なアコースティック・ギターの響きや優しい倍音に、テープ・マニピュレーションや日常の環境音が幻想的に重ね合わされている。洗練されすぎない不完全さの中に温もりと無垢な魅力が漂う、聴く者の意識を静かに解き放つようなエーテル的なアンビエント・フォーク。

Joe Bataanがレーベルの独立とクリエイティヴな自由を求めて立ち上げたインディペンデントレーベル、〈Ghetto Records〉の1970年発表の記念すべき第一弾作品『Ghetto Records Presents... Eddie Lebron』が嬉しい復刻。プエルトリコ生粋の魂とニューヨークのストリート感覚をあわせ持つピアニスト、Eddie Lebrón率いるバンドのデビュー作であり、屈指のレア盤。R&Bやドゥーワップを通過したバックバンドによる重厚なヘヴィー・サルサと、Joe Bataan監修のもと組み込まれた甘美な英語詞ラテン・ソウルのブレンドが最大の聴きどころ。Lebrón自身が手掛けた躍動感あふれるアレンジとエッジの効いたピアノ、そしてハーレムの熱気をそのまま閉じ込めたようなリアルなストリート・サウンドが脈打つ、70年代ニューヨリカン・カルチャーの黎明期を象徴する名盤。
スペインのポップ史に燦然と輝く初期エレクトロニック・ミュージックの金字塔Aviador Dro Y Sus Obreros Especializadosによる『La Chica De Plexiglas / La Vision』が待望の復刻。1980年と1981年にリリースされた最初期のシングル群に、幻の1980年未発表セッション音源を加えた1983年発表のミニLP仕様が完璧な形で蘇った。コンピューターが部屋一つ分のサイズだった時代に産み落とされた、スペイン最初期にして最も鋭利なテクノ・パンクの記録。Kraftwerkが提示した整然とした電子音の骨格に、Devoの持つ奇妙なニューウェイヴ的衝動、さらにはThe Residentsのような実験的アヴァンギャルド性を融合させた唯一無二の世界観を展開。チープながらも鮮烈なガジェット感あふれるシンセサイザーと無機質なヴォーカルが交差する音像は、初期パンクのDIY精神と未来派エレクトロ・ポップが奇跡的なバランスで結実したもの。80年代初頭の熱気と先進性をダイレクトに体感できる一枚。

限定100部カラーヴァイナル仕様(色目を選択することはできかねます)。徹底したアヒンサーを提唱実践、「ノイズ」の枠を超越したオルタナティヴな表現を試み続けるジャパノイズ伝説、Merzbow。その最大級の傑作のひとつ、『Merzbeat』がメキシコの〈Aurora Central Records〉より限定100部カラーヴァイナル仕様で登場!オリジナルは2002年に実験系名所〈Important Records〉からCDリリースされていた、メルツバウを語る上で外せないマスターピースです。ゲイトフォールド・スリーブ仕様。

徹底したアヒンサーを提唱実践、「ノイズ」の枠を超越したオルタナティヴな表現を試み続けるジャパノイズ伝説、Merzbow。その秋田昌美がアナログからデジタルへの移行していった時期1999年〜2000年に掛けての絶頂期に生み出された2004年発表の『Yoshinotsune』が、新たにLasse Marhaugによるリマスタリングでの2LPエディションでヴァイナル再発!テープ・コラージュや自作電子回路を駆使した初期作品から一歩進み、本作ではデジタル・プロセッシングによる巨大で緻密な音響構築へと到達。恐らく、平安時代末期から鎌倉時代初期の武将であった源義経の伝記等をコンセプトに制作された作品で、鳥の鳴き声、ラジオノイズ、断片的な電子音が交錯する導入部から、自然とテクノロジー、往古と現在、それらが技術的精密さと直感的な衝動が高次元で融合した、2000年代初頭のMerzbowを代表する没入感溢れる傑作です。CD未収録の未発音源2曲を追加収録、限定199部
謎めいたメタルマスクの下に、アンダーグラウンドの伝説となる器量を隠し持つヒーロー。アンダーグラウンドラップの最も偉大な声MF DOOM。2004年に残した5枚目のアルバム『MM..FOOD』の20周年記念エディションが、Sam Rodriguezによる新しいアートワークとともに〈Rhymesayers Entertainment〉より登場!Count Bass D、Angelika、4ize、Mr.Fantastikといった面々がゲスト参加。「ピクニックで、あるいはピクニックテーブルで見つけたものについての」コンセプト・アルバム。革新的なプロダクション、卓越的と言うべき言葉遊び、そして、ユニークなテーマ性で高く評価されているヒップホップ・クラシックにして、ユーモア、機知、社会的風刺をシームレスに融合させた名作。今聴き返して新しく感じられるのは、コラージュ的とも言える上モノのセンスや、空間を必ずしも広げていないにも関わらず漂うアンビエンスでしょう。後のJPEGMAFIAにも繋がる重要作かと!

遂に満を持して登場。あの『Green』を凌ぐ人気を誇る、長年失われていた吉村弘最高峰のアンビエント・クラシックこと1986年作品『Surround』が〈Light in the Attic〉配給の〈Temporal Drift〉レーベルより待望の公式アナログ再発!日本の環境音楽のパイオニアであり、都市/公共空間のサウンドデザインからサウンドアート、パフォーマンスに至るまで、傑出した仕事を世に残した偉才、吉村弘。その最難関の音盤として君臨してきた幻の一枚が、今回史上初の公式アナログ・リイシュー。ミサワホームから依頼されて録音された作品で、これらは同社の新築居住空間をより充実させるために設計された「アメニティ」として機能することを目的としていた環境音楽作品。吉村自身による当時のライナーノーツに加え、オリジナル・プロデューサーであった塩川博義氏による新規ライナーノーツも同封(日/英)。 MASTERPIECE!

NYのアンダーグラウンド・クラブシーンから現れた新鋭、Eden Aureliusのデビュー・アルバム『Entre Nous』。霧状のテクスチャ、波の花のように立ち上がるコード、胸の奥を震わせる低域が、曖昧なリズムの上でゆっくりと重なり、アンビエントとダブ・テクノの境界線を曖昧にしてゆく。音の発生源が判別できないほど複雑に反射するフィルター処理、輪郭を持たないキック、湿った高域のレイヤーが、NYの夜の空気をそのまま音像化したような質感を生む。Pontiac Streatorが参加したトラックでは、〈Short Span〉〈3XL〉〈False Aralia〉周辺の流れが自然に接続され、Eden Aureliusの音楽が単なる静けさではなく、都市の電子音響として成立していることがよくわかる。6曲というコンパクトな構成ながら、季節の移り変わりや光の濃淡を感じさせる密度の高いアルバム。

〈Chain Reaction〉のカタログの中でも異彩を放った、オリジナルは1999年発表のHallucinatorの『Landlocked』が、2LP仕様で再登場。Trevor Mathison、Anna Piva、Edward Georgeの3名によるプロジェクトで、ロンドンの実験音響とベルリン後にダブ・テクノと呼ばれる潮流が交差した、深く響くアルバムで、低域、ざらついた質感、霧のようなアンビエンスが折り重なり、音が引かれたり戻ったりするサブトラクティブな構造が全編を貫く。一定のグルーヴを保ちながら、空間の揺れや残響の変化がじわじわと立ち上がることで、音響の奥行きが強烈に感じられる。質感と空間処理が主役で、音の層が地層のように積み重なっていく感触。Rashad Beckerによるリマスターは、オリジナルの荒さと深度を損なわず、現代的な精度で再構築。歴史的文脈と現在の音響感覚が自然に接続された再発盤。

インディアナポリスのプロデューサーEustressによる、アンビエント・ダブとダブテクノの“静的な側面”を徹底的に掘り下げた12インチ『Exit』。6曲はそれぞれ独立したトラックでありながら、連続して聴くとひとつの長い路地を進んでいくような感覚が生まれる構成で、リズムよりも低域の揺らぎと残響の広がりが主導する。キックが前面に出るタイプではなく、音の余白と倍音の消え際まで設計されたミニマルな音響が印象的。低音の塊がゆっくりと脈打ち、その周囲に薄いアンビエント層が重なることで、静かな圧力と広がりが同時に立ち上がる。ダブ処理は控えめだが深く、音の輪郭をわずかに滲ませることで空間の奥行きを作り出す。大きめのスピーカーで聴くと構造の精密さがより明確に浮かび上がりそうな、〈Kino Disk〉らしいストイックな一枚。

1986年、立花ハジメは手塚治虫氏のマンガのキャラクターをヴァイナルにレリーフした12インチ・シングル『Beauty and Modern Things』をリリースしました。
話題になりつつも、“みんな真似するだろうと思ったらそういう人がほとんどいなかった”と本人が語るテクノロジーですが、今回、レーザー・エッチング加工によるレリーフ・レコードが実現しました。40年ぶりのレリーフ・ヴァイナル・レコードです。
内容は新曲「自分のことだけ考えよう」のCornelius小山田圭吾リミックス、そして立花のテーマソングのひとつとも言える「Flow」のヤン富田リミックス。
どちらも両者の個性と才能が炸裂した凄まじい出来になっています。マスタリングはゆらゆら帝国で知られる中村宗一郎(Peace Music)。
こちらの12インチは超貴重な生産限定盤、ぜひお買い逃しのないようにご注意ください!
■収録楽曲:
Side A
1. 自分のことだけ考えよう (Remixed by Cornelius)
2. Flow (Remixed by YANN TOMITA ”A BRAND NEW CADILLAC AND ETERNAL LIFE MIX”)
*裏面はレーザー・エッチング加工が施されています。

1991年にリリースされたオリジナル・アルバム3タイトル(『’67-’69 STUDIO et LIVE』『MIZUTANI / Les Rallizes Dénudés』『’77 LIVE』)の制作時、水谷孝は並行してもう1つのアルバムのための作業を進めていた。
ユーマチック、オープンリール、DATなど、様々な媒体で準備された素材には、いずれも『Disque 4』や『Record No.4』といった表記を含め「4」という数字が書き込まれ、それらが「4番目のアルバム」のためのものであることを示している。さらには、そういった素材をアナログ盤の形(A・B面に分けて20数分程度ずつの長さ)にまとめようとしていた痕跡も確認できた。
複数のソースからスタジオでの演奏をメインに集められた各曲は、1976年の録音で統一されているらしいことも判明。これは、かつて水谷自身が「リリースされた3枚のアルバムの他にもう1枚、『’77 LIVE』と同じメンバーで録音したスタジオ音源から成るアルバムが存在する」事実を仄めかしていた、という証言と一致する。
しかし、90年代初頭、アナログ・レコードからコンパクト・ディスクへと体制が切り換わったばかりの状況下では、アナログ盤による発売が極めて実現困難であったことは想像に難くない。そのまま「第4のアルバム」は、幻の作品となってしまった。
本作は、水谷が4番目のアルバムのために選りすぐった素材から、「イビスキュスの花 或いは 満ち足りた死」(※『拾得 Jittoku ’76』に収録)を除いた楽曲を再構成。水谷の残したマスターを基に、オリジナルに近いテープも発掘して使用し、再び久保田麻琴のプロダクション作業とマスタリングによって作り上げられた。
ライヴでは音量・演奏時間ともに膨大なヴォリュームで知られる裸のラリーズの音楽だが、この作品はスタジオ・レコーディング音源を中心に1枚のアナログ・レコードというサイズにまとめられたことで、アグレッシヴなノイズの洪水というイメージを超え、その芯にある「抒情性」が鮮明に浮かび上がっている。そして、それもまた現在、世界中のファンを惹きつけているラリーズの魅力であることは、あらためて言うまでもないだろう。
[参加メンバー]
水谷孝:ヴォーカル/ギター
中村武志:サイド・ギター
楢崎裕史:ベース
三巻敏朗:ドラムス
⚫︎湯浅学によるライナーノーツ付き

2026年リプレス!10年代の再来以降、絶大な人気を誇り続けるディープ・ハウス/ダブ・テクノ国宝級プロデューサーShinichi Atobeが、〈Basic Channel〉のサブレーベル〈Chain Reaction〉から2001年に発表したダブ・テクノの重要作が〈DDS〉より復刻!Demdike Stareも長年その魅力を高く評価してきた一枚で、〈Chain Reaction〉特有の深く沈み込むダブ・テクノの構造を備えながらもドリーミーでロマンティックな雰囲気が特徴的で、深く甘美なシューゲイザーにも接近した、淡く滲むような幽幻的音響による〈Chain Reaction〉屈指の傑作。

2026年リプレス!これぞ、アブストラクトなハウスの深遠!Sean CantyとMiles Whittakerによる現行エクスペリメンタル・エレクトロニックの最強コンビ、Demdike Stareが主催し、ジャマイカン・ダンスホールの新鋭EquiknoxxやRobert Aiki Aubrey Loweのリリースも手がけてきた重要レーベル、DDSからは、Basic Channel傘下のChain Reactionから01年にダブテクノ/ミニマル・ダブのカルト的名作とされる唯一作を発表し、それ以降消息が途絶えていた日本人プロデューサー、Shinichi Atobeが13年ぶりに発表したフルアルバムにしてMeditations超強力大推薦の名作「Butterfly Effect」が待望のリプレス!Demdike Stareが直接本人にコンタクトし、リリースの運びとなった超弩級のアルバム。Basic Channel/Modern Love以降のダブ・テクノ・スタイルをよりいっそう洗練させつつ、ディープ・ハウスやニューエイジ、ノイズなど、エクスペリメンタルな要素を混淆し、スタイリッシュに磨き上げたとんでもなく素晴らしい一枚。表題通りの美しい情感と骨太のグルーヴ感がこの上ない恍惚を運んでいます。あまりにもエモーショナルでアトモスフェリックな音世界はまさに孤高。尖端音楽の一つの転換点とも言える今こそ聞き直すべき一枚です。Matt Coltonによるマスタリングと盤質も完璧。

2026年リプレス!10年代の再来以降、絶大な人気を誇り続ける日本のテクノの宝にして、〈Chain Reaction〉からのリリースも知られる偉才がまたしてもカムバック。陶酔感溢れるヒプノティックなミニマル/テック・ハウス・サウンドを展開したベテランの風格溢れる渋い一枚!〈Modern Love〉からの傑作群も知られる名デュオ、Demdike Stare主宰の大名門〈DDS〉からは、大大大人気作『HEAT』(当店ベストセラー!!!!!)の爆発的なヒットでもおなじみのShinichi Atobeによる同レーベルからとしては初めてとなる12"シングル作品をドロップ。ヘヴィなベースによるアシッドなファンクネスと揺らめくコズミックなウワモノ、瞑想的なアンビエンス・パッドが珠玉なA面、都心部的な夜景を思い起こさせるユーフォリックでチルアウト感に溢れたアンビエント・ダンスで締めくくるB面共に大変秀逸です!
