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ジャズ、エレクトロニカ、ベース・ミュージック、アンビエントなど、さまざまな音楽的影響を現代の感性で表現した作品で高い評価を得てきたロンドンのプロデューサー、Loraine James。内なる葛藤と変化への渇望を原動力に制作された最新作『Detached From The Rest Of You』は2025年にシンガーAnysia Kymと手がけたEP『Clandestine』での制作経験を経て、よりポップなアプローチと、インストゥルメンタルを洗練された楽曲構造へ落とし込む手法を獲得し、その経験を制作に落とし込むことで完成した。
クラブ志向のサウンドや曲折的な展開から一歩進み、より明確で凝縮されたソング・フォームへとシフトしている。
プロダクションは極限まで削ぎ落とされ、Aoki takamasaやRyoji Ikeda、2000年代初頭のClicks & Cutsに着想を得たクリックやグリッチの音響空間が広がる。ミニマルな鍵盤の和音と余白を巧みに活かし、音とヴォーカルのあいだに生まれる空間が、これまでで最も自信に満ちたダイレクトな作品へと結実した。
客演には、Sydney Spann(“In a Rut”)、Alan Sparhawk(Low/“Peak Again”)、Miho Hatori(Cibo Matto/“Flatline”)、Anysia Kym(“Score”)、Tirzah(“Habits and Patterns”)が参加。さらに旧知のラッパーLe3 bLACKが、Fyn Dobsonのジャズ色豊かなドラムを従えた“Ending Us All”で再び鋭いリリックを響かせている。

ブレインダンス、ジャズ・フュージョン、アンビエント、グラインド、ヴェイパーウェイヴ、エクストリーム・メタルに至るまでジャンルを横断し、静謐さと過激さを対比させた作風で注目を集めるシカゴ拠点の実験音楽家Fire-ToolzことAngel Marcloidが〈Warp〉と契約、最新作『Lavender Networks』を発売!
『Lavender Networks』は、Nu Ageの先駆者Fire-Toolzにとって〈Warp Records〉からのデビュー作となる。メリーランド生まれ、シカゴを拠点とする彼女は、他アーティストのプロデュースやエンジニアリングも手がけており、Pitchfork Best New Musicにも選出されて話題となったNo Joyの最新作『Bug Land』にも関わっている。
本作には、Zola Jesus、Brothertiger、Nailah Hunter、Lipsticism、Jennifer Holm、Sling Beamが参加。夢の論理、涙の中の笑い、そして不条理を通じた感情の真実をテーマに、光ファイバーの速度で駆け抜けるサイバネティックな旅が描かれている。


サウンドアートの先駆者として60年以上にわたり活動を続ける鈴木昭男。その初期代表作であり、1990年にオランダ・アイントホーフェンの〈Het Apollohuis〉から出版された1stCD『Soundsphere』が、〈Room40〉によってついに復刻。鈴木が1970年代に考案した独自楽器 アナラポスとDe Koolmeesを中心に構成された、彼の音の哲学を象徴する作品。ガラス管を擦り、叩き、触れることで生まれるDe Koolmeesの透明な倍音は、光が空間に広がるように微細な変化を続ける。一方、アナラポスはバネの巻き線を伝って音が上下に反響し、揺れ続けるドローンを生み出す。音数は決して多くないが、響きの余白が空間の奥行きをつくり、水平だけでなく垂直方向にも音が存在するような立体的な音場が広がる。鈴木の作品の特徴は、音を探すという行為そのものが作品になっていることで、楽器に触れ、空間と対話し、予期せぬ響きを受け取る。そのプロセスがそのまま録音に刻まれており、音が生まれる瞬間の対峙と柔らかさが共存している。唯一無二の自作楽器を通して、鈴木昭男が音の存在そのものを探求した記録であり、サウンドアート史における重要な作品。ポスター付属。
ミュジーク・コンクレートの歴史を60年以上にわたり更新し続けてきた作曲家Beatriz Ferreyra。GRMでピエール・シェフェールと共に活動した60年代から、アナログ・テープと電子処理を自在に横断する独自の音響世界を築いてきた彼女の重要作『A Distracted God』。本作に収録されているのは、異なる時期に制作された3つの電子音響作品。冒頭の「Souffle d'un Petit Dieu Distrait」は、声や物音の断片がテープ操作によって変質し、折り重なるように展開する代表的な一作。続く「Tierra Quebrada」は 2020年制作のチェロと電子音響のための作品で、チェロの深い共鳴がデジタル処理によって揺らぎ、アコースティックと電子的な質感がせめぎ合う。終曲Sourires d’Automneでは、微細なノイズや呼吸のような揺らぎが空間を満たし、音が自律的に動き続けるような立体的な音像が広がる。日常音、声、楽器が電子音響の深淵へと融解していく、非常に完成度の高い作品。

オリジナルは2009年リリースの、ピアノ・アンビエント、ポスト・クラシカルの名作として長く愛されてきた小瀬村晶の代表作『Polaroid Piano』が、15周年記念盤で登場。フェルトでミュートしたアップライトピアノをモノラル録音し、鍵盤のタッチ音や椅子の軋み、空気の揺れ、そしてLawrence Englishによるフィールドレコーディングを丁寧に織り込んだ、パーソナルで静かな音のスナップショット。ポラロイド写真というテーマの通り、収められた12の小品はどれも短く、柔らかく霞んだフェルト・ピアノの響きが、まるでソフトフォーカスの写真のように淡く輪郭をにじませる。シンプルなメロディーが静かに反復し、微細な環境音が背景に溶け込む音像は、音楽がその場の空気ごと記録されているかのよう。15周年盤では新たに「Enough Grace」が追加。アルバム全体に温度のある優しい質感が広がる、時間の手触りまで封じ込めたような、長く手元に置きたくなる一枚。
オーストラリアのマルチ奏者Aviva Endeanとニック・アシュウッドによるデュオ、Driftwoodによる、アンビエント/ドローンを軸に、風景の広がりや地形の変化を思わせる音響を丁寧に描き出した一枚『Maps』がオーストラリアの実験音響レーベル〈Room40〉より登場。微分音に調律された2台のリードオルガンを中心に、クラリネットやモジュラーシンセが交錯。微細な揺らぎを持つ持続音、淡い倍音、ゆっくりと重なるレイヤーが中心となり、静けさの中にわずかな動きを感じさせる。特に14分を超える最終曲「You Are Here」は、音が少しずつ変化しながら広がっていく没入型の構成で、聴くほどに深く意識が沈んでいくような瞑想的な時間を生み出す。全編を通して、自然の風景や地図の線がゆっくりと浮かび上がるような感覚があり、レーベルらしい空間性と質感へのこだわりが光るアンビエント作品。
実験音楽家Aki Ondaが、アメリカ前衛映画の巨匠Ken Jacobsの代表的映像作品「Nervous Magic Lantern」のために制作したサウンドトラックが〈Room40〉よりアナログ化。Onda自身が長年にわたり自身のライフワークである『Cassette Memories』プロジェクトなどのために世界各地で録音・収集してきた音源を即興的にレイヤーし、構築。テープの歪みやノイズ、日常音の断片がレイヤー状に積み重なり、抽象映像と響き合う独特の感覚のずれを作り出している。長尺曲「Brooklyn Bridge」では、ゆっくりと音のレイヤーが積み重なり、聴くほどに深く入り込み、まるで音の中を漂うような体験へと誘う。日常音と抽象音響が交錯する、サウンドアートとしての完成度が非常に高い作品。

2021年にCHEE CHIMIZU主宰の17853 RecordsとTUFF VINYL、そしてリリース元のJ.A.K.A.M.主宰のCrosspointの3者共同でリリースした、2010年のアルバム Soft Meets Pan「Tam (Message To The Sun)」のヴァイナル・リイシューを挟み、2018年の「Tokinami」以来となる結成30周年を迎えたメモリアルなタイミングでの11枚目の最新アルバム、アナログでのリリース。
これまで様々なミュージシャンとコラヴォレーションをしてきた彼らですが、今作はゲストミュージシャンは旧メンバーのPRITTIの1曲参加のみ。ギタリストSIMIZ、ドラムPON2、ダブルベースUCONの結成時からのメンバー3人と、京都の音楽シーンに欠かせないエンジニア/エレクトロニクスのKNDとの4人での制作。ライブの形態に近いスタイルで躍動する音、サイケデリックな音響、ダブ・ワークが潜んでいます。大盛況だった大阪、京都での30周年記念ライブ、アジアツアーも敢行、ライヴバンドとして定評があり、各地に繋がるアンダーグラウンドな音楽シーンと共に歩み続ける彼らの現在の魅力がそのまま封入されています。

フランス滞在期のArt Ensemble of Chicagoが、モシェ・ミズラヒ監督映画のために制作した1970年録音のサウンドトラック作品『Les Stances A Sophie』。Fontella Bassのソウルフルな歌声と強烈なジャズ・ファンクのグルーヴが炸裂する名曲で、今なおクラブ・クラシックとして愛され続ける一曲「Theme de Yoyo」が冒頭を飾り、その後は一転して、アンサンブル特有のアヴァンギャルドな即興、古楽の引用、緻密な音響構築が交錯し、映画音楽でありながら自由なジャズの実験場としての魅力が全編に広がる。Lester Bowie、Roscoe Mitchell、Joseph Jarman、Malachi Favors、Don Moyeという黄金期メンバーが揃い、ファンクネスとフリージャズの両極を一枚に封じ込めたサウンドは、どの時代に聴いても新鮮さを失わない。70年代激動のパリで、アフリカ回帰のスピリチュアリズムと、シカゴ仕込みの過激なフリー・ジャズ、最高にドープなファンクの肉体性が、映画というキャンバスの上で奇跡的に融合した、ジャズ史上最も自由でスタイリッシュな名盤。
ジャマイカが生んだ20世紀最大の音響工学の巨人、King Tubby(が1970年代に自身のスタジオでフェーダーを握り、世界で最初にミシング・コンソールを楽器に変えた黄金期である、1974〜79年の音源から厳選してまとめた決定的コンピレーション。演奏はBunny Lee周辺の名バンドThe Agrovatorsを中心に、Aston “Family Man” Barrett、Carlton Barrett、Sly Dunbar、Robbie Shakespeareら、当時のジャマイカ音楽を支えた最強のリズム隊が参加。太く沈むベース、乾いたスネア、鋭いハイハットが織りなす強靭なリディムに、Tubbyの卓越したフェーダーワークとエコー、リバーブ処理が加わり、唯一無二の空間感が生まれている。不意に訪れるドロップアウト、残響だけが漂う瞬間、そして突然戻ってくるリズム。そのコントラストが、まるで音が呼吸しているような生命感を与える、ミニマルでありながら緊張感に満ちたダブワイズは、電子音楽的な実験性すら感じさせ、今聴いても驚くほど先鋭的。
イタリア・ボローニャを拠点に、ミニマル・ダブやレフトフィールド・ベースの領域でストイックな低音を追求し続けるIvan Dubiousによる最新7インチが自身の主宰する〈Nun.kI.rec〉から登場。A面「Flamboyant」は、深く沈むサブベースとタイトなキックが牽引するミニマル・ステッパーズ。装飾を排した硬質なリズム構造が際立ち、タイトルとは裏腹に、ストイックで研ぎ澄まされたサウンド。一方、B面「Impassive」は、乾いたスネア、無機質な反復、抑制されたエフェクトによる、よりダークで冷徹な音像。アレンジからミックス、マスタリングまで本人が手がけたセルフ・プロダクションで、重量級の低音設計と精密な音作りが光る。

スイス・ジュネーヴを拠点に、現行ルーツ・レゲエ・シーンの最高峰としてヴィンテージ・サウンドを追求し続けるレーベル〈Fruits Records〉のハウスバンドThe 18th Parallelが、10年にわたる録音セッションをまとめ上げたショウケース・アルバム『All Fruits Ripe』。Rod Taylor、Keith Rowe、Micah Shemaiah、Var、Hezron、Itral Itesといった、世代もスタイルも異なるジャマイカのシンガーたちを迎え、ヴォーカル曲とそのダブをペアで収録。録音にはLeroy “Horsemouth” WallaceやScully Simmsなど黄金期を支えた名ミュージシャンも参加し、ミックスは現代ルーツの名匠Roberto Sánchezが担当。アナログ感のある温かい録音、太いベースライン、ホーンの厚みなど、70年代のChannel OneやStudio Oneを思わせる質感が全編を貫く。しかしそれはただの復古主義ではなく、録音、ミックスの精度、ダブの深さ、演奏の緊張感は現代的で、クラシックとモダンが完璧に同居した一枚。

〈Raster-Noton〉や〈Semantica〉などからのリリースで知られるドイツの電子音楽家Grischa Lichtenbergerが、2013年にイタリア南部ポリニャーノ・ア・マーレのPino Pascali Museumで行ったライブ録音『Live At Fondazione Museo Pino Pascali』。活動の核心である、空間そのものを楽器化するというアプローチが最も純度高く刻まれたドキュメント。美術館の広い展示空間に響く金属的な衝突音、細かく断片化されたビート、機械的なパルス、そして突然訪れる静寂。Lichtenbergerの音は、単なる電子音ではなく、建築物の内部で反射し、歪む、物質としての音として立ち上がってくるかのよう。空間の中で音が変形していくような立体感と、制御された混沌の中に精密な構築美が浮かび上がる。
底知れず深い音の清流を織り上げ続ける、世界的な評価も非常に高い日本のサウンド・アーティスト、鈴木昭男。ベルリンの実験系レーベル〈Edition Giannozzo Berlin〉(Rolf Julius, Alvin Curran, 小杉武久, Christina Kubisch)から84年にリリースされていた幻のカセット作品「Zeitstudie」の初アナログ・リイシュー。2本の金属シリンダーの間に張られた螺旋状のコードの音響伝達によって反響を生み出す楽器であり、70年代に開発された「アナラポス」と75年に製作したグラス・ハーモニカなどを用い、〈Galerie Giannozzo〉オーナーのRolf Langebertelsが企画したベルリン工科大学でのパフォーマンスの様子を収録。贅肉の全てを削ぎ落とし磨き抜いた様な、鈴木氏の芸術言語がかつてない境地へと達していた恐るべき瞬間を捉えた奇跡のスケッチ。めっちゃくちゃ凄まじいです!
オーストラリアはブリスベンを拠点に活動するプロデューサーDrew Idが、UKの老舗〈Dubmission Records〉から放つ最新7インチ『Interstellar Dub』。サウンドシステム文化の伝統を受け継ぎながら、ウィリアム・ギブスン『ニューロマンサー』に着想を得たというSF的ダブを展開。未来的で冷たい質感のシンセやノイズによるサイバーパンク的な世界観で、A面「Interstellar Dub」は、深く沈むサブベースと無重力のような残響が広がる、宇宙空間を漂うようなダブ・トラック。B面「Aphid Steppa」は、より攻撃的なステッパーズ・スタイル。クラシカルなダブと未来的な音像が交差する、〈Dubmission〉らしい高品質な一枚。

ヨーロッパのルーツ・シーンから登場したコンシャス・シンガーCongo Lionが放つ、待望のフル・アルバム『Silver Dragon』。10代でアフリカに移住し、Burning SpearやPeter Toshらから強い影響を受けた彼が、現代の社会問題を鋭く見つめたメッセージを、クラシカルなルーツ・レゲエの枠組みで力強く表現した一枚。プロデュースはKariganが担当し、温かいアナログ質感と現代的な抜けの良さが共存。70s〜80sルーツ・レゲエの空気感を現代的にアップデートしたような、温かくもタフなアナログ感が全編を貫く。コンシャスでスピリチュアルな歌声と、曲によってはカリブ海を思わせる軽やか佐野コントラストも鮮やか。タイトル曲「Silver Dragon」をはじめ、植民地主義や暴力の連鎖を告発する楽曲が並び、B面にはダブ・バージョンも収録。伝統と革新が交差する、2026年ルーツ・レゲエ注目作。
UKアンダーグラウンドの深層で育まれ、後にグライムやダブステップの基礎を形づくることになるサブロー・サウンド。その中心人物であり、Black Opsクルーの創設者として知られるJon E Cashの2000〜2004年音源をまとめた決定盤コンピレーションが、〈Sneaker Social Club〉から2LPで登場。UK garage、2‑step、Miami bass、UK hip‑hopの要素を独自に融合し、沈み込むようなサブベースと硬質なビートで構築されたトラック群は、20年以上経った今も圧倒的な存在感を放つ。イースト・ロンドン・グライムと並走しながらも、より黒く、よりファンクの残り香を宿したもうひとつのUKベース史を体感できる重要作。Sublowの名を冠した唯一無二の低音美学が、ついにアーカイブとして結実した2枚組。グライム前夜の最もドープな熱源。
これぞ、超えられぬ壁。アンビエント・ミュージックの創始者Brian Enoと、独電子音楽の伝説的ユニットClusterという巨星たちが初めてコラボレーションし〈Sky Records〉から発表した77年の歴史的名作の〈Bureau B〉盤。ドイツで制作された最初のアンビエント・レコードにして、このジャンルの決定的な作品!“Ho Renomo” (A1)にHolger Czukay、”One” (B4)にAsmus Tietchens、Okko Bekkerがゲスト参加。Conny Plankがエンジニアを担当。大傑作!

横田進のカタログの中で最も愛され、高く評価されているアンビエントの金字塔『Sakura (Skintone Edition)』。オリジナルは1999年に自身のレーベル〈Skintone〉から発表されたものが〈Lo Recordings〉よりめでたくリイシュー。本作は、日本の「喜怒哀楽」という四つの感情を音楽で表現することを意図しており、そのサウンドは深遠な静けさからためらい、憂鬱、そして純粋な喜びへと、人間の心の移ろいを桜の花びらが舞うさまに重ねて辿る。穏やかなギターのループがかすかなドローンへと溶け込み、断片的なヴォイス・サンプルが揺らめいては消え、静かな水面に波紋のように突如リズムの脈動が現れるなど、アンビエント、テクノ、そしてドリーム・ポップの要素を彼独自の方法で融合。特に、Steve ReichのミニマリズムやHarold Buddのテクスチャからインスピレーションを得たサンプルワークは、懐かしさと斬新さが同居する独特の世界観を作り上げている。ブライアン・イーノやフィリップ・グラスといった巨匠たちからも絶賛され、ヨコタを国際的な音楽家へと押し上げたこの作品は、その儚くも力強い美しさによって、20年以上経った今もなお、聴く者に静けさと不思議な感覚を与え続ける、時代を超越した傑作。

スイス・ジュネーブ拠点のレゲエ・コレクティヴ The 18th Parallel と、スペインの名エンジニア Roberto Sánchez がタッグを組んだ「未来派ダブ実験シリーズ」の第1章『Dub Avalanche Vol. 1』。Fruits Recordsのアーカイヴから厳選された10曲のクラシック/未発表リディムを、The 18th Parallelの生演奏をベースに、Roberto Sánchezがエコーやリバーブを駆使してダブ化して再構築。The Viceroys、Lone Ranger、Cornell Campbell、Dennis Walksといったレジェンドの声の断片が点描のようにエコーの中に一瞬現れては消える。現代的かつ本格的なダブ作品。

6月下旬再入荷。日本サイケデリック・ロックの伝説White Heavenが1994年に残した名作『Next to Nothing』が、〈Black Editions〉による決定版2LPリマスターとして降臨。オリジナルはわずか250枚のみプレスされた超入手困難盤で、長年幻の名盤として語り継がれてきた作品。石原洋を中心に、ミチオ・クラハラ、中村宗一郎という2人のギタリストが初めて同じ作品に参加した歴史的な一枚で、クラハラの流麗なリードと、中村の鋭いトーンが交差し、光と影が揺らめくようなギターアンサンブルを生み出している。静謐なフォークロックの表情と、突然爆発するサイケデリックな高揚が同居する、90年代日本アンダーグラウンドの核心を捉えたサウンド。今回のリマスター版は、Kevin Grayによるラッカー・カット、メタリック箔、スポットカラーの豪華ゲートフォールド仕様。さらに45RPMで収録された未発表3曲を追加し、オリジナルの世界観を拡張する裏側のドキュメントとしても聴ける内容。静けさと熱量、祈りと混沌が同時に存在する、時代を超える名盤。

廃盤最終入荷です。限定107部のみ、お見逃しなく。1904年から1959年に録音されたヒンドゥスターニー、カルナータカおよび民俗音楽の78回転SP盤コンピレーションが〈Sublime Frequencies〉から2LPで登場。〈Dust-to-Digital〉によるSP盤アーカイブの金字塔『Victrola Favorites』のロバート・ミリスが長年収集してきた膨大なSPコレクションをもとに編纂された『Indian Talking Machine』の続編で、Allauddin Khan、Ahmedjan Thirakwa、Amir Hussainら25名以上の名手による貴重な録音を収録。シタール、サロードから、シェーナイやヴィーナまで、インド音楽の器楽の変遷を網羅した選曲は、前作以上に専門的かつ多角的。録音技術が未成熟だった時代にもかかわらず、演奏そのものの生命力は驚くほど鮮烈で、インド古典音楽の黄金期の息遣いがそのまま封じ込められている。ゲートフォールド仕様の2LPに加え、12ページのフルカラーブックレットが付属。ロバート・ミリスがインド現地で長年かけて収集した、当時のレコードレーベルの意匠、蓄音機の広告、今は亡きレコード店の店構えなどの貴重な写真が掲載された、単なる音源集を超えた、レコード文化人類学。
〈Clocktower Records〉からリリースされた、Brad Osborneによるダブ・アルバム『King Of Dub』。〈Clocktower〉らしいスモーキーで重厚なミックスに、深く沈み込むようなベースライン、空間的に配置されたホーンやエフェクトが絡む、全10曲の濃密なセッション。伝統的なジャマイカン・ルーツ・レゲエのスピリットを保ちつつも、より洗練された構成と音響センスが光る。タイトル通り、ダブの王道をゆくような力強い一枚であり、Brad Osborneによる〈Clocktower〉サウンドの真骨頂とも言える内容!
