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80年代から活動を続けるスウェーデン・マルメ出身の音楽家、Petter Herbertsson。Testbild!のメンバーとして、また英国ポップ・マエストロLouis Philippeとのコラボレーション・グループThe Ocean Tangoへの参加でも知られる彼のソロ・プロジェクト、Sternpost。インディ・ファンからエクスペリメンタル好きまで幅広いコアなリスナーから高く評価された2023年作『Ulrika』に続く4作目のフル・アルバム『unworld.afterpop』が届きました。
Prefab Sproutのパディ・マクアルーン『I Trawl the Megahertz』、そしてブラジルの作家クラリッセ・リスペクトルの哲学的小説『A Breath of Life』からの影響を反映させたという本作。Brian Wilsonのバロック・ポップやCanterburyシーン、モダン・ジャズなどに傾倒する彼の音楽性が、前作以上に洗練された形で結実しています。Van Dyke Parksなどの60~70年代のアメリカーナ・ポップスやHigh Llamasなどのシネマティックな佇まいを感じさせ、ピアノやメロトロン、ブラシ・ドラム、シロフォン、シンセなどのインストゥルメンタルとハーモナイズされたヴォーカルが丁寧に重ねられた音像は、とてもホームレコーディング作品とは思えない完成度。
近年、ヨーテボリを中心に盛り上がりを見せているLo-Fi/DIYシーンで知られるスウェーデンですが、本作はそうした動きとは一線を画し、より温かく成熟したポップ・オーケストラ作品として響いています。

80年代ダンスホールの甘酸っぱさとストリート感が絶妙に混ざり合ったラヴァーズ寄りダンスホールの隠れ名作Freddie & Dessie『Girls Talk』。シンプルなリズムボックスと軽快なベースラインの上で、Freddie の柔らかい歌声と Dessie のチャーミングなフロウが絡み合い、まるで街角の恋愛トークをそのまま曲にしたような、肩の力が抜けた楽しさが漂う。派手なプロダクションではないけれど、そのローファイな質感が逆に魅力を引き立てていて80sダンスホールの家庭的な温度をしっかり感じられる。小さくて愛らしいジャマイカン・ポップの宝石。

7月上旬再入荷。Guruguru Brain / Bayon Productionからリリースされるデビューアルバム『Approach to Anima』は、maya ongakuが基礎的なグルーヴを構築しながら、彼らの心の奥底にあるものを引き出している。園田のしなやかなギターとボーカル、高野のうねるようなベースライン、池田の浮遊感のある木管楽器、そして繊細なパーカッションとシンセが、主張しながらも抽象的で、落ち着きながらも不穏な空気感を醸し出している。サックスがゆったりと流れる “Approach “は、maya ongakuの世界への導入部であり、”Water Dream “は、”Pillow Song “の穏やかなフィナーレに向かって浮遊しているよう。ネオ・ダダやフルクサスなどの現代芸術と、60年代後半における録音技術の発展が交差する場所など、彼らの多くの関心や影響を簡潔に凝縮している。タイトルが示すように、『Approach to Anima』は終着点ではなく、探求の始まりに過ぎない。幼なじみの3人組、maya ongakuは、のどかでありながら急速に高級化が進む江ノ島で、常にその先を見つめている。高田馬場での路上ライブから世界的に有名になったレーベルボスのバンド、Kikagaku Moyoの10年にわたる勝利の旅から放たれるエネルギーを糧に、インスピレーションがあればどこへでも、そして世界中のどこにでも、自分たちの音楽を見つけることができる。maya onagkuの自由な世界観は、私たちに見えないものを見せ、肉眼の可能性を広げ、彼らの音楽が持つ奔放な生命力を感じさせてくれることだろう。
Xavisphone によるブラジル音楽の温度感と実験的エレクトロニクスが独自に溶け合ったユニークなアルバム『balança e paixão』。本作では、lo-fi エレクトロニクスの質感、どこかサンバやMPBの影を感じさせる柔らかなリズムに、ざらついた電子音やシンプルなドラムマシンが寄り添い、部屋の中でひっそりと紡がれたような親密さを生み出している。素朴で近い距離感のボーカル、温かいシンセ、日常の風景がにじむような録音の手触り。ミニマルで実験的な構造でありながら、メロディはどこか切なく、自然と心と身体が揺れるような軽やかさを持つ。ブラジルの空気を抽象化したような、穏やかで、心に余韻の残る、日常の隙間にそっと寄り添うような作品。
2025年、イタリアで開催された「ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展」日本館にて上映された映像作品の音楽を、Black Boboiのメンバーであるermhoiが担当。2026年1月24日より、京都市京セラ美術館 桜水館にて帰国展が開催されるのにあわせ、同作品のために制作された音楽を再構成したアルバムをリリース。これまでermhoiが長年取り組んできたエレクトロニカを軸に、弦楽五重奏やマリンバといった生楽器の響きが重なり、クラシック、アンビエント、ポップを横断する、独創的で奥行きのあるサウンドトラックが完成しました。
北アイルランド出身のサイケデリック・ロック・バンド Andwellas Dream が1969年に発表した、オリジナル盤は入手困難なデビュー・アルバム『Love And Poetry』が大名門〈Numero〉より再発。フォーク的な叙情性とファズ・ギターの疾走感に、ギター、ヴォーカル、ソングライティングを担うDave Lewisの人懐っこいメロディが作品を名盤たらしめている。サイケデリックな浮遊感と英国的ポップセンスが同居し、Summer of Love後の余韻を感じさせる、英国ポップ・サイケを象徴する一枚。
ロックステディからルーツ・レゲエにかけての名門コーラストリオ The Heptones による、オリジナルは1978年にリリースされた、彼らのキャリア後期を象徴する重要作のひとつ『Better Days』。Harry J の温かくクリアなプロダクションのもと、彼ら特有の甘いハーモニーと深みのあるレゲエ・グルーヴが美しく溶け合っている。ソウルやポップスの名曲をレゲエに再解釈したカバーも多く、「Suspicious Minds」や「Crystal Blue Persuasion」など、馴染みのあるメロディがジャマイカのリズムに乗って新たな魅力を放つ。ルーツ期の重さよりも、メロディアスで柔らかな質感が際立ち、Heptones の歌の力を改めて感じさせる作品。

星野源、突然段ボール、Ogre You Asshole、坂本慎太郎、Jim O'Rourkeなど、アンダーグラウンドやコンテンポラリーといった枠を超えて、名だたるアクトたちを支えてきた現代の日本が誇る名SSW=石橋英子。昨今の絶賛されたサウンドトラック作品での大成功に続いて、早くも2025年度最新作が〈Drag City〉から堂々アナウンス!ポップやファンク、ジャズ、アンビエント、電子音楽、ミュージック・コンクレートといった多種多様なスタイルや雰囲気をシームレスに横断しつつ、インティメイトで壮大な表現を大いに詰め込んだ、今年度要注目の逸品!
2025年リプレス!世界各所でも大絶賛された代表作!シーンの枠組みを越えて巨大なリスペクトを浴びる我らがジム・オルークがインディ系大名門〈Drag City〉から1999年に発表した大人気作。
初のヴォーカル・アルバムということでも大きな話題を呼んだ、鬼才ジム・オルークの代表作であり、ヴァン・ダイク・パークスやジャック・ニッチェを敬愛するオルークのポップ・サイドを集大成したかのような作品。本作リリース後、オルークは活動の場をますますポップ・フィールドへと拡げていくことになる。マスターピース!

アフロ・ブラジル文化、特にカンドンブレの音楽的要素をポピュラー音楽に取り入れたことで知られるブラジル・バイーア州出身のヴォーカル・トリオ Os Tincoãs。彼らの精神性と音楽性が最も美しく結晶した1975年リリースの名盤『O Africanto dos Tincoãs』本作では、カンドンブレの詠唱や伝統的なパーカッションが静かに脈打ち、三声のハーモニーが祈りのように空間を満たしていく。宗教音楽の厳かさと、ブラジル音楽の温かさが自然に溶け合い、アフリカの記憶が現代へと息づくような深いスピリチュアル性を帯びている。バイーアの海風、土の匂い、儀式の静けさ、そのすべてが音の中に息づいており、派手さはないのに、聴くほどに心の奥へ染み込んでくる唯一無二のアフロ・ブラジル音楽の金字塔。
フォーク・ロックやバロック・ポップの流れにありながら、どこか異質な影を落とすビル・フェイの1970年デビュー作『Bill Fay』。バックにはMike Gibbsのアレンジによる重厚なストリングスやブラスが配され、時にビートルズ『サージェント・ペパーズ』以降のオーケストラルなポップを思わせる華やかさもあるが、ただ、その華やかさの下には、社会の不安や人間存在の儚さを見つめるような詩情が漂い、明るさと陰りがせめぎ合っている。当時、商業的にはほとんど注目されなかったが、、改めて聴くと、ニック・ドレイクやスキュウド・シーン周辺とも通じつつ、もっとダークで孤高な響きを持っている。時代の陽の当たらない片隅で紡がれた、ビル・フェイの静かな祈りと影の交錯する一枚。

ロンドンを拠点に活動するアーティストfeeoによる、ドローン、アンビエント、実験的エレクトロニクス、即興音楽、エクスペリメンタル・ポップを要素としつつ、その枠を越えて、音楽というよりも感覚のスケッチ集のような印象を残すデビュー・アルバム『Goodness』が〈AD 93〉から登場。feeoのヴォーカルは歌唱と語りの中間に位置し、リバーブやディレイによって空間に溶け込むような質感を持ち、歌詞は意味よりも響きやリズムの感触が重視されている。ピアノやシンセはミニマルなフレーズを繰り返しながら微細な変化を加え、曖昧で浮遊的なリズムとドローン的な持続音を背景に静かで広がりのある音像になっており、フィールドレコーディングや環境音も積極的に取り入れられ、音の隙間や余白が音楽の一部として機能している。各楽曲はそれぞれ独立した音響スケッチでありながら、鎖の輪のように連なって詩的な物語を形成し、聴き手の内面に静かに語りかけてくる。現代的な音響感覚と個人的な詩情が融合した繊細な感覚や記憶の断片集。
〈Aloha Got Soul〉が長年リイシューしてきたハワイアンAOR/ソウルの精神を受け継ぎつつ、現代の若手アーティストによる、いまのハワイの空気をそのまま閉じ込めた、ジャンル横断型のフレッシュなコンピレーション『Mix Plate 2025』。レゲエ、R&B、ポップ、ネオソウルが自然に混ざり合うハワイらしいクロスオーバー感に、どの曲も柔らかいメロディと心地よいグルーヴがあり、〈Aloha Got Soul〉の美学であるハワイアンAORの心地よさが現代的にアップデートされている。カラパナへのトリビュート曲など、ローカル文化への敬意も盛り込まれた、ハワイへの愛にあふれた一枚。

エクスペリメンタル・ポップの才媛Lucrecia Daltの新作『A Danger to Ourselves』が大名門〈Rvng Intl.〉より登場!本作は、2022年の前作『¡Ay!』で世界的評価を得た彼女が、さらなる進化を遂げたアルバムで、これまでのように映画や文学に物語の構造を借りるのではなく、自身の内面から直接引き出したような、より個人的でシネマティックな作品に仕上がっている。共同プロデューサーにはDavid Sylvianを迎え、彼との共作曲「Cosa Rara」も収録。他にもJuana Molina、Camille Mandoki、ドラマーAlex Lázaroらが参加した豪華布陣。アコースティックな音響やコラージュ的なリズムが重なり合いながら、Daltの声が芯となって響く。メロディよりも音の構造とリズムの交差に重きを置き、スペイン語と英語を自在に行き来する音響のコラージュは、愛や人生の儚さへの思索や、緻密なレコーディング・テクニックと相まって、形式やジャンルにとらわれず、個人的な体験が普遍性へと昇華されるような音の錬金術とでも言うべき充実した内容となっている。

ロンドンのデュオ Babeheaven によるEP『Slower Than Sound』。トリップホップやダウンテンポなビートにアンビエント的な広がりを加え、ヴォーカルは柔らかく夢幻的。愛、自己反省、成長を中心に、個人的な感情を繊細に描写したテーマ性、ほとんどの楽曲がNancy Andersenの自宅スタジオで制作と、プライベートで内省的な雰囲気に満ちている。休日の朝の静かな時間にゆっくりと聴きたい愛すべき作品。Fishmansが好きな方など、幅広い方におすすめできそうな内容。

ニューヨークを拠点に活動するアーティスト Beau Mahadev が〈INDEX:Records〉からリリースした『Subterra』。浮遊感のあるヴォーカルが全編を包み込み、リヴァーブや残響を多用したテクスチャと相まって湿度を帯びた音響空間を構築。複雑なリズムや電子音楽的な断片をポップなメロディと組み合わせ、親しみやすさと実験性を両立している。Uzâ A’Amo、{iii}、Yau Hei ASJといったアーティストがゲスト参加し、楽曲ごとに異なる様々な彩りを加えている。ドリーミーなヴォーカルと湿度を帯びたIDMポップで描くデビュー・アルバム。

日本人の母を持つ、ミシガン州アナーバー出身、ニューヨーク・ブルックリン拠点の女性ギタリスト/シンガーソングライターであり、ジャズやブラジル音楽、J-Popなど多様な影響源を独自の音楽世界に落とし込んできたMei Semonesによる感情豊かな2曲入りの7インチ・シングル『Kurayami / Get used to it』。ミシガンでの青春と喪失を描いた、変拍子と技巧的ギターが光るエモーショナルな楽曲「Kurayami」と、孤独の美しさをテーマにした、ジャズ・トリオ編成による繊細で温かなバラード「Get used to it」を収録。

Rian TreanorとMark Fellが主宰する〈Electronic Music Club〉による、子どもたちの音楽ワークショップの成果を収めた2025年のカセット・コンピレーション『10 x 10 = Great Hits』。Rian Treanorが主宰する放課後音楽クラブの子どもたちによる楽曲制作で、RP Boo、DJ Sprinkles、Beatrice Dillon、Cara Tolmieなどのアーティストが指導。ノイズ、ラップ、ポップ、即興演奏が混ざり合う子どもたちの自由な発想とプロの技術が融合した、「奇妙で最高なヒット曲」が詰まった、DIY精神あふれる実験的ポップ作品。
井上陽水が1990年に発表した名盤『ハンサムボーイ』のプロモーション用に制作された長らく入手困難だった7インチ・シングルが〈Studio Mule〉より和製バレアリック再発シリーズの一環として待望の正規リイシュー!A面「夢寝見」は、京都の伝説的ニューウェーブ・バンドep-4の川島裕二がアレンジを手がけた、夢幻的でシュールなバレアリック・ポップ。B面「紅すべり」は、アラビックな旋律とコールド・ファンクの要素が融合した隠れた名曲で、ベスト盤にも未収録の貴重な音源。井上陽水の実験的かつポップな側面を再発見できる貴重な機会であり、日本の1990年代ポップスとバレアリック感覚が交差する稀有な音源。Kuniyuki Takahashiによるオリジナル・マスターテープからのリマスタリング、オリジナル・アートワークを再現したスリーヴ仕様で万全の再発。
アムステルダム出身、現在はハーグを拠点に活動するKim David Botsによる『Instrumental Romance』。日常の断片や記憶を詩的に描写するスポークンワーズ的な語りと、アナログ感のあるシンセ、ギター、フィールド録音などが混ざり合うローファイで親密なサウンドが温かくも不思議な音世界を構築。オランダ・マース川沿いの古びた農家で暮らしながら制作し、毎朝6時に犬のMiemelと川辺を散歩。霧の中でコーヒーを飲むという日課が作品の詩的世界に反映されている。皮肉やユーモアがありつつも、どこか切ない雰囲気が漂うバランスが絶妙で、静かな時間にじっくり聴くことで、日常の中に潜む物語や感情が浮かび上がってくるような魅力のあるアルバム。

南米エクアドル出身の両親を持ち、スペイン語圏の現地音楽をルーツに、独自のサイケデリック・ポップを作りだすプロデューサー/シンガーソングライター、エラード・ネグロ(Helado Negro)が〈Big Dada〉より最新EPをリリース!
プレフューズ73ことスコット・ヘレンとのサヴァス&サヴァラスやビートメイカー名義エプスタインとしての活動、スフィアン・スティーヴンスやデヴェンドラ・バンハート、ジュリアナ・バーウィックとのコラボレーションを経て、2019年にリリースされたアルバム『This Is How You Smile』で世界的評価を獲得、アトモスフェリックかつ実験的なポップ・ミュージックを生み出し続けてきたエラード。
最新作のきっかけとなったのは「死ぬ前に最後に聞く音は何だろう?」という問いである。EPは、不吉さや時に狂乱的なエネルギーを帯びた楽曲群として展開していく。この不安感は、ランゲが多用するエレクトロニクス、エコー、ディストーションによって増幅され、彼の言葉に茫然自失とした衝撃の質感を与えている。それは、惑星が危機に瀕するなかで抱く恐怖と不確かさという激しい感情を強調し、深い思索を映し出している。
リード・シングルであり冒頭を飾る「More」は、ハイパーコネクテッドな世界にあって感じる、圧し潰されるような重圧と孤独を捉えている。かつてないほど繋がっているはずなのに、私たちはこれまで以上に孤独を感じるのだ。「これは日々のせめぎ合いについて歌っていて、それが“何もかもが増えすぎる”圧倒的な状態につながるんです」とランゲは語る。
『The Last Sound On Earth』の中でランゲは、システム的な権力構造についても考察している。「Sender Receiver」では技術的な用語に組み込まれた暴力性と不均衡を見つめ、「Protector」ではクラシックなジャングル・ブレイクを基盤に、権力者が本当に私たちの利益と保護のために行動しているのかという、壊れた観念に対するシニカルな視線を投げかける。
重いテーマを扱いながらも、音楽自体はアップテンポな領域にあり、クロージングを飾る「Zenith」(奈落の対極、何かと無の均衡)や「Don’t Give It Up Now」(踏みとどまり、変化のために闘うことを歌った楽曲)では、ランゲの感情をポジティブで前向きなものへと変換しようと試みている。
複雑な感情のレイヤーに常に満ちあふれた『The Last Sound On Earth』は、変わりゆく世界に向き合いながら、その先へ進む道を模索するアーティストの響きである。そして彼は最終的に、自らの問いに答えを見出す。
「“地球最後の音”とは何か? その最後の音は“愛”です…それこそが私が聞きたいと願う音なのです。」

数々の傑作を送り出したオーストラリア発の名実験デュオ”HTRK” (=Hate Rock)が2014年に〈Ghostly International〉からリリースした、ミニマルで官能的な音響美を追求したアルバム『Psychic 9-5 Club』が、クリア・ピンク・マーブル・ヴァイナル仕様で、音質も新たにリプレス!本作は、ベーシストSean Stewartの死を経て、JonnineとNigelの2人による初のデュオ体制で制作された作品。それまでのHTRKのノイズ・ロックやインダストリアルな質感から一転し、よりミニマルで内省的な音響へと移行している。太いビートと簡素なダブ処理が印象的で、余計な音を排したクールな質感が全編に貫かれていて、官能性と孤独感が交錯するヴォーカルとリズムが、聴く者に深い没入感を与える。HTRKのキャリアの中でも最も成熟した音響作品とされ、ウィッチ・ハウスやダークウェイヴの先駆的存在としての彼らの立ち位置を再確認させるアルバム。
