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細野晴臣が1975年に発表した『TROPICAL DANDY』50周年を記念して待望のアナログリイシュー!
ソロ1作目『HOSONO HOUSE』(1973)から2年を経て、より自由に、エキゾチックかつ多国籍なサウンドへと舵を切った時代の記録であり、トロピカルな感覚と雑種性に満ちたソロ2作目となる本作は、日本のポップスが世界の音楽地図に接続した瞬間を刻む重要作である。
“トロピカル三部作”~YMO結成にもつながる、細野晴臣の音楽的冒険の転換点を、今ふたたび体感できる貴重なリイシューがついに実現。
国内盤はカクバリズム/ミディアムからのリリース。海外では初の公式リイシューとなるUS盤はLAのStones Throw Recordsからのリリースとなり、近日リリース情報を案内予定です。
今なお世界中のリスナーを魅了する細野晴臣。“トロピカル三部作”という旅路のはじまりを告げたこの作品が、いま新たな世代の耳へと届く。

カナダシンガーソングライターGrant DavidsonのプロジェクトSlow Leavesによるアルバム『The Ruins of Things Unfinished』。Kris Ulrich、Roman Clarkeらカナダの実力派ミュージシャンが参加し、アコースティック・ギターを中心に、柔らかい歌声と丁寧に重ねられたアレンジが溶け合う、温かく内省的なフォーキーシンガーソングライター作品。カナダの良質なフォークの伝統を受け継ぎつつ、穏やかなメランコリーが息づく、静かに長く愛聴できそうな一枚。
10月中旬再入荷。Sufjan Stevensが2003年に発表した名作『Michigan』が、充実した内容の2LPエディションとして再発。オリジナル・アルバムに加え、“Vito’s Ordination Song”“Romulus”の別ヴァージョンや、これまで未収録だったアウトテイク5曲、さらに本人による楽曲解説エッセイを収録した決定版。 アメリカ50州を題材とする壮大なプロジェクトの出発点となった『Michigan』は、一つの土地をめぐる「地理的な音詩(Tone Poem)」として構想された作品。Sufjan Stevens自身の記憶や家族の物語を軸に、ヘンリー・フォード、デトロイト暴動、地域史、信仰、そして日常の風景までも静かに織り込みながら、アメリカ中西部の輪郭を描き出しています。 フォーク、室内楽、ゴスペル、ミニマル・ミュージックを自然に溶け合わせたサウンドは、素朴でありながら驚くほど緻密。柔らかな歌声と豊かなアレンジが、郷愁と祈り、喪失と希望を静かに浮かび上がらせます。 未発表音源と本人による書き下ろしエッセイを加えた本エディションは、その世界観をより深く味わうことのできる特別なリイシューとなっています。

オリジナル盤は10万円越えの高値を付ける骨董的鬼レア盤!〈Notes On A Journey〉からの再発盤が高騰していた中嬉しい再リイシュー。この機会をお見逃しなく!伝説的リズムボックスである「ドンカマ」を駆使した知られざるAORシンガー、Chuck Senrickが1977年に自主リリースした幻のアルバム『Dreamin'』。〈P-Vine〉から国内盤CDも出ていた本作が〈Numero Group〉より2023年度久々のヴァイナル再発!70年代後半のミネアポリスのラウンジとTravis Scott x Diorのファッションショーの両方へと捧げられたような、珠玉のメロウAOR/アンビエント・フォーク・アルバム!
ベルギーのエクスペリメンタル・フォークの孤高の存在、Ignatzが、長いキャリアの中で初めてピアノを中心に据えて制作した最新作『The Water Is Getting High』。2024年に自宅で録音され、親密で静謐な空気感がそのまま封じ込められている。これまでのローファイ・ブルース、フォークの延長線上にありながら、ピアノという新しい媒介によって、より内省的でミニマルな世界が広がる。単音の余韻、ゆっくりとしたフレーズ、部屋鳴りや微かなノイズまでもが音楽の一部となり、深夜の記録のような生々しさと詩情が同居。彼は独学でピアノに向き合っており、その技術的な未完さが、かえって彼特有の壊れやすく繊細な旋律を際立たせている。静謐なミニマリズムと、彼本来の孤独なブルースが溶け合った、独自の詩情感じられる一枚。ローファイ・ブルースの求道者が、ピアノという静かで深い語り相手を得て辿り着いた、最も純粋な告白。

ロンドンの〈Life Is Beautiful Records〉が設立3周年を記念して制作した初のコンピ『veneration for the sacred action』。Aloisiusを中心としたキュレーションにより、エレクトロニカ、ダウンビート、フォーク、オルタナ、アンビエント、クラウトなど、多様なスタイルが自然に連なり、レーベルの現在地をそのまま音として浮かび上がる。声の扱いが特に豊かで、スポークンワード、柔らかな歌声、加工されたヴォーカル、民族的な声が、電子的テクスチャやアコースティック楽器と有機的に混ざり合う。ローファイな質感のトラックの隣にクラウトロック的反復が置かれたり、フォークの親密さとエレクトロニカの抽象性が並列で配置されたりと、ジャンルを横断するコラージュ的構造がコンピレーションとしての魅力を強めている。多層的で、絶えず表情を変える風景のような作品であり、レーベルの活動そのものを音で記録したアーカイブ的な性格が強い。また、どれも感覚が非常に鮮やかで現代的、〈Life Is Beautiful Records〉の世界観を総合的に味わえる、充実のコンピレーション。

英国産スロウ・コア~-ローファイ・インディの名バンド、HoodやEmpressを輩出した90年代英リーズのインディペンデントなコミュニティで、短命ながらも静かな輝きを放ったHalkynの音源集が米ポートランドの名レーベルConcentric Circlesよりリリース!
イギリス・リーズのバンドEmpressのメンバーとして知られるChris Coyleによるソロ・プロジェクト、Halkynは2000年前後にBoyracer主宰の555 Recordingsから2枚の7インチを発表していましたが、その存在は当時の数多くの優れたDIY/インディペンデント作品と同様、長らくひっそりと埋もれていました。本作にはその2枚のシングルに加え、コンピレーション盤のみに収録されていた楽曲、さらに未発表曲2曲を収録。当時のHalkynをまとめて俯瞰できる決定版といえる内容。
HalkynはHoodやEmpressを中心としたリーズの小さな音楽コミュニティの一員で、互いの作品に参加し合いながら独自の音楽を育んでいた彼らには、美しくどこか翳りを帯びたメロディと、実験性と親しみやすさを自然に共存させる感覚を共有していました。しかし儚さだけに終わらないChris Coyleの美しいメロディが散りばめられた楽曲たちは、静かに曇った空の下、人気のない郊外の道を歩くような情景を浮かび上がらせます。ジャケットカヴァーはChris Coyle自身による写真を使用、300枚限定プレス。
北フランスのノルマンディーに生まれ、パリに移ってからはフランスの伝統的な民族音楽に関心を抱いた女性ミュージシャン、Veronique Chalotが1979年に伊版〈Rough Trade〉的大名門〈Materiali Sonori〉に残した初めてのスタジオ作品『J'ai Vu Le Loup』が、イタリアの発掘レーベル〈Bonfire Records〉より久々のアナログ再発!実に過去30年以上にわたって、何百ものコンサートを開き、フランスとイタリアの伝統的な民謡のレパートリーを紹介し、古典的なメロディーとダンスのリズムという魅力的なサウンドを広めつつ、惜しくも2021年7月3日にこの世を去った偉才によるフランス産アシッド・フォークの大名作。180g重量盤。限定500部。
日本語ロックの始祖、ジャックス解散後にリリースされたセカンド・アルバム「ジャックスの奇蹟」(1969年発売)が、96年のLP再発以来、30年振りのアナログ復刻!!
60年代後半の東京で生まれた、フォークでもGSでもジャズでもニューロックでもない強烈なオリジナリティを持つ孤高のバンド、ジャックス。ファースト・アルバム「ジャックスの世界」発売時に、ギターの水橋春生が脱退し、ドラマーとして角田ひろ(現つのだ★ひろ)が加入。しかし本作の制作中に、早川義夫が脱退、収録11曲中、早川のヴォーカル曲は6曲。残りは新加入の角田が担当。早川が不参加の曲では、脱退した水橋や加藤和彦も参加、変則的な内容であり、本作リリース時にはバンドは既に解散していた。このようなカオスな状況で作られたアルバムだが「堕天使ロック」「花が咲いて」「ロール・オーヴァー・ゆらの助」「敵は遠くに」等の圧倒的な世界観は、今も新たな衝撃をもたらしてくれる。ヴォーカルの早川義夫は、ジャックス脱退後、69年にソロアルバム「かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう」をリリース後、書店を経営。94年に音楽活動を再開している。初回限定プレス。

かつてはロンドンのバンドScreaming Tea Partyのフロントマンとして活動し、その後、My Bloody ValentineのKevin Shieldsが設立した〈Pickpocket Records〉からソロ名義でデビュー、欧州インディー、実験音楽シーンで確かな存在感を築いてきた東京出身でロンドンを拠点に活動するKoichi Yamanohaによるソロ・プロジェクトで、ネオフォーク、バロック・ポップ、エクスペリメンタル・ロックを横断する独自の音楽性で知られているGrimm Grimm。『Untitled II』は、Grimm Grimmが4トラックカセットで録りためたデモ、海の音、母親のハミング、睡眠中の声、スーパーのフィードバックなど、生活の中で偶発的に生まれた音を素材として組み上げた非常に個人的な記録。アコースティック楽器の柔らかい響きが、音素材と自然に混ざり合い、まるで生活そのものが曲になったような感覚を覚える。フォークの柔らかさと、日常の音をそのまま扱う大胆さが交差する、プライベートで、実験的な一枚。
かつてはロンドンのバンドScreaming Tea Partyのフロントマンとして活動し、その後、My Bloody ValentineのKevin Shieldsが設立した〈Pickpocket Records〉からソロ名義でデビュー、欧州インディー、実験音楽シーンで確かな存在感を築いてきた東京出身でロンドンを拠点に活動するKoichi Yamanohaによるソロ・プロジェクトで、ネオフォーク、バロック・ポップ、エクスペリメンタル・ロックを横断する独自の音楽性で知られているGrimm Grimmの、静謐なフォークと実験的な音響処理が洗練された形で結びついた2020年作『Ginormous』。アコースティック楽器の柔らかい響きと、祈りのように反復するメロディを中心に据えながら、ミニマルな電子音や淡いノイズが薄く重なり、静けさの中に複数の層がゆっくり立ち上がる独特の音像。Paz MaddioやStereolabのLaetitia Sadierが参加することで声のレイヤーが増え、複数の人格が同じ夢を語るような多層的な響きが生まれている。チェロやアコースティックギターが、電子音や不穏な倍音と自然に混ざり合い、壊れかけた室内楽のような世界観をつくり出す。The XX、Björkなどを手掛けるMarta Salogniのプロダクションによって、親密さと実験性のバランスがさらに研ぎ澄まされた一枚。

LAのシンガーソングライターDanny Garciaのソロ名義Reverend Baronによるアコースティック・インストゥルメンタル作品。父から祖父へと受け継がれ、自身の手に渡った一本のメキシコ製ナイロン弦ギターを携え、LA、メキシコシティ、ネブラスカを旅しながら紡いだ11曲を収録。録音にはほぼこの一本のギターのみが使用されており、その枯れた温かみのあるトーンが作品のアイデンティティとなっており、メキシコの伝統的ギターワークとアメリカーナの静けさが自然に混ざり合う。どの曲も短いスケッチのように風景が立ち上がり、歌がないことでかえって旅の記憶や土地の空気がそのまま音に染み込んでいるような親密さがある。山火事でスタジオを失った後に生まれた作品という背景もあり、音には語らない物語のような深い陰影が漂う。ニックドレイクにも通じるような、一本の古いギターが繋ぐ、一冊の旅日記のようなアルバム。

ニュージーランドのギタリストRoy Montgomeryと、ロンドンのシンガー、作曲家のMartha Skye Murphyによるコラボレーション作『Nebular』。遠隔地での文通のような制作から生まれた静謐なドローン・フォークで、深夜に音声ファイルを送り合いながら形作られたという背景がそのまま音に刻まれ、どこでもない場所で時間がゆっくり漂うような感覚がアルバム全体を貫いている。ジャケットに描かれた青い光に包まれた孤立した家のイメージとも響き合う、内側と外側の境界が溶け出していきそうな音世界。Montgomeryのギターは減衰しながら円を描くように反復し、ドローンとフォークのあいだを漂う。Murphyの声は言葉の輪郭は曖昧で、響きとして機能しながらギターの余韻に溶け込む。近くで囁くような親密さと、宇宙へ向かうような広がりが同時に存在する。静けさの中でゆっくりと光が変化していくような、深い余韻を持つコラボレーション。

メルボルンのアンダーグラウンドから登場したフィメール・デュオSynergy Trilogyによるセルフタイトルのデビュー作。ドリームポップ、ミニマル・ウェイヴ、ゴシック・ミニマリズム、ドリーム・フォーク、そしてスポークンワードのコラージュが滑らかに交差する、静かで鋭い感性に貫かれており、詩と夢の論理を軸に、歌と語りが同じ地平で溶け合う。霧のように淡いシンセと、骨格だけ残したミニマルなフック。ドラムマシンは影のように控えめに脈打つ。スポークンワードは親密で、語りがそのままメロディへ変わる瞬間があり、曲というより場面の連続として聴こえる。硬質なミニマルウェーブの冷たさの中に、フォークの柔らかい温度がふっと差し込み、ロマンティックさと不穏さが同居する独特の空気を生む。From Nursery to Misery、Carla dal Forno、Rose McDowallといった系譜に連なる、メルボルン・アンダーグラウンドの新しい感性を示す一枚。静かな緊張感と繊細な詩情が同時に立ち上がる注目作。

英国の作家、音楽ジャーナリストであり、ポストパンクから電子音楽までの幅広いコンピ企画で知られるJon Savageが監修した、1966〜72年サンフランシスコ・サイケデリックの核心をまとめた『Jon Savage's SF Sike 1966-72』。The Beau Brummels、Quicksilver Messenger Service、Moby Grape、Skip Spence、Santana、Sly & The Family Stone、Grateful Deadなど、当時のシーンを象徴するアーティストを網羅し、フォーク寄りの柔らかいサイケからブルース・ロックの荒々しさ、ジャム・バンド的な長尺ものまで、サンフランシスコ特有の多様性を一枚で体験できる内容。音の質感は一貫して開けた空気を持ち、乾いたギター、ゆるやかなテンポ、広がる残響が特徴。演奏には余白が多く、ベースやドラムが自然に揺れながら、ギターやオルガンが隙間にふわりと入り込む。理想主義や自由の感覚がそのまま音に刻まれたような、当時のムードがよく伝わる。サイケ黎明期から、幻想が薄れ始めたアフター・サイケまでを含む選曲で、時代の変化を音で追えるのも魅力。Savageの資料性の高いライナーノーツと合わせて、サンフランシスコ・サイケの歴史を読むためにも機能しそうな一枚。

英国の作家、音楽ジャーナリストであり、ポストパンクから電子音楽までの幅広いコンピ企画で知られるJon Savageが監修した、1966〜72年サンフランシスコ・サイケデリックの核心をまとめた『Jon Savage's SF Sike 1966-72』。The Beau Brummels、Quicksilver Messenger Service、Moby Grape、Skip Spence、Santana、Sly & The Family Stone、Grateful Deadなど、当時のシーンを象徴するアーティストを網羅し、フォーク寄りの柔らかいサイケからブルース・ロックの荒々しさ、ジャム・バンド的な長尺ものまで、サンフランシスコ特有の多様性を一枚で体験できる内容。音の質感は一貫して開けた空気を持ち、乾いたギター、ゆるやかなテンポ、広がる残響が特徴。演奏には余白が多く、ベースやドラムが自然に揺れながら、ギターやオルガンが隙間にふわりと入り込む。理想主義や自由の感覚がそのまま音に刻まれたような、当時のムードがよく伝わる。サイケ黎明期から、幻想が薄れ始めたアフター・サイケまでを含む選曲で、時代の変化を音で追えるのも魅力。Savageの資料性の高いライナーノーツと合わせて、サンフランシスコ・サイケの歴史を読むためにも機能しそうな一枚。

Guruguru Brain / Bayon Productionからリリースされるデビューアルバム『Approach to Anima』は、maya ongakuが基礎的なグルーヴを構築しながら、彼らの心の奥底にあるものを引き出している。園田のしなやかなギターとボーカル、高野のうねるようなベースライン、池田の浮遊感のある木管楽器、そして繊細なパーカッションとシンセが、主張しながらも抽象的で、落ち着きながらも不穏な空気感を醸し出している。サックスがゆったりと流れる “Approach “は、maya ongakuの世界への導入部であり、”Water Dream “は、”Pillow Song “の穏やかなフィナーレに向かって浮遊しているよう。ネオ・ダダやフルクサスなどの現代芸術と、60年代後半における録音技術の発展が交差する場所など、彼らの多くの関心や影響を簡潔に凝縮している。タイトルが示すように、『Approach to Anima』は終着点ではなく、探求の始まりに過ぎない。幼なじみの3人組、maya ongakuは、のどかでありながら急速に高級化が進む江ノ島で、常にその先を見つめている。高田馬場での路上ライブから世界的に有名になったレーベルボスのバンド、Kikagaku Moyoの10年にわたる勝利の旅から放たれるエネルギーを糧に、インスピレーションがあればどこへでも、そして世界中のどこにでも、自分たちの音楽を見つけることができる。maya onagkuの自由な世界観は、私たちに見えないものを見せ、肉眼の可能性を広げ、彼らの音楽が持つ奔放な生命力を感じさせてくれることだろう。
Guruguru Brain / Bayon Productionから昨年リリースされたデビューアルバム『Approach to Anima』から1年。新たなフェーズへ突入し進化を見せるmaya ongakuの新たなサウンドアプローチはリズムマシンを基盤にエレクトロな展開で構成されたコンセプチュアルな一枚。既にライブでも定着しつつある先行配信のM-1「Iyo no Hito」。ミニマルなビートに乗る効果的なサックスの響きに不穏な空気が漂う「Anoyo Drive」。童歌のようなストレンジなポップソングで脳内ループから逃れられなくなる「Love with Phantom」。ライブでも度々披露されてきた15分におよぶ壮大でスピリチュアルな「Meiso Ongaku」。世界が求める独創的な日本オルタナティブを象徴する傑作!
かつてはロンドンのバンドScreaming Tea Partyのフロントマンとして活動し、その後、My Bloody ValentineのKevin Shieldsが設立した〈Pickpocket Records〉からソロ名義でデビュー、欧州インディー、実験音楽シーンで確かな存在感を築いてきた東京出身でロンドンを拠点に活動するKoichi Yamanohaによるソロ・プロジェクトで、ネオフォーク、バロック・ポップ、エクスペリメンタル・ロックを横断する独自の音楽性で知られているGrimm Grimm。その初期代表曲「Kazega Fuitara Sayonara」を、UKの実験的R&B、アートポップのアーティストKleinと、日本のアンダーグラウンドを象徴するKiller-Bongがそれぞれ再構築した7インチリミックス盤。異なる文脈のアーティストが同じ素材を扱うことで、Grimm Grimmの楽曲が持つ、壊れかけのフォークの魅力が別角度から立ち上がる一枚。

ロンドンとノース・ヨークシャーを拠点に活動するNatalie Wildgooseの新作『Rural Hours』はヨークシャー・デイルズの奥地で、Chris BrainとOwen Spaffordと共に録音。暖房も電気もない空間で、ピアノとフォーク・アンサンブルが焚き火や風の音と溶け合い、土地の記憶や喪失を静かに描き出している。
ウェットでセンチメンタルな質感に富んだ、北海道を舞台に深く穏やかなサウンドに包まれる至福の名作!
MONO NO AWAREの玉置周啓(Vo.)と加藤成順(Gt.)によるアコースティック・ユニットMIZが2022年にリリースした『Sundance Ranch』は、東京から北海道までをキャンピングカーで横断しながら生まれた、全10曲のロードムービー的作品。札幌は芸森スタジオのエコールームにて100%天然のリヴァーブ成分のみでレコーディングされた深みのある音像が、彼らの優しく心地よいサウンドをより一層引き立たせています。さらに今作にはマーティ・ホロベック(Ba)、石若駿(Dr.)も参加。確かな音の広がりを感じる傑作が、多くのリクエストに応える形で待望のアナログ再発!

ロンドン拠点のアーティストaloisiusによるデビュー・アルバム『vernacular』。ギター、チェロ、ピアノ、トランペット、声など、身の回りの楽器をラップトップの内蔵マイクでそのまま録音した生の素材だけで構築された即興的サウンドスケープで、整えられたスタジオ録音とは真逆のその場の衝動が作品の核になっている。全編が即興演奏のレイヤーで構成され、フォーク、室内楽、アンビエント、シューゲイズ、エクスペリメンタルが自然に溶け合う。1分に満たない断片的なスケッチから、13分を超える壮大な「The Garden」までが混在する、日記のような親密さとトランス的な没入がひとつの流れとして共存。Bianca Scoutがピアノで参加した楽曲もあり、レーベル内の有機的なつながりも感じられる。「vernacular」というタイトルが示すように、生活の中で自然に生まれる音楽の姿がそのまま封じ込められた、混沌としながら鮮烈で、野性味と祝祭感あふれる一枚。

ブルックリンを拠点に、フォーク・ミュージックの最も静かな形を追求するシンガーソングライターIvy Knightによる、50〜60年代のオールド・フォークやカントリーが持つ郷愁を、現代のミニマリズムで再解釈するデビュー・アルバム『Iron Mountain』。アコースティックギター、淡いシンセ、ささやくような歌声だけで構成された極限まで削ぎ落とした音数が特徴で、「Headlamp」「Red Rock」「Canyon」など曲名からも感じられるように、乾いた空気、岩肌、夕暮れの影といった、彼女が旅したアメリカ南西部の風景が音の余白とともに立ち上がる。Ivyの歌は語りのように親密で、過去の記憶や旅の断片が淡いフィルム写真のように重なっていく。ミニマルで親密、そして風景的。たった一人で静かに耳を傾けたい、旅の途中で感じる静かな孤独を共有するかのような一枚。
