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Saâda Bonaire - Saâda Bonaire (2LP)
Saâda Bonaire - Saâda Bonaire (2LP)Captured Tracks
¥5,154

1月中旬再入荷。ニューウェイヴ/ディスコ/世界音楽な80年代ドイツの伝説的な女性デュオ、Saada Bonaire。Dennis BovellプロデュースのYou Could Be More As You Areを始め、フュージョン、アフリカ的民族風味、ニューウェイヴの軽いシンセ、ダブなど当時の込み入ったポップ手法を駆使しつつも、影の重鎮DJ Ralf Behrendtによるプロデュース、アイコン的女性2人の気怠く妖艶なイメージが、見事に独自の空気を作り出してます。なにより随所に散りばめられた音響具合がいちいち格好良い。EMIからの2曲のシングル+10曲を加えた編集盤仕様。Captured Tracksの名仕事ですね。

SANAM - Sametou Sawtan (CD)SANAM - Sametou Sawtan (CD)
SANAM - Sametou Sawtan (CD)Constellation
¥1,864

レバノン出身のバンドSANAMによる2ndアルバム『Sametou Sawtan』。タイトルはアラビア語で「私は声を聞いた」という意味で、霊的でも不気味でもあるこの言葉が象徴するように、その音楽は音と言葉が心を揺さぶり、聴く者を今この瞬間へと引き戻す。ロックやジャズの自由な枠組みとアラブ音楽の深い伝統がぶつかり合い、情熱的なバラードと荒々しい即興演奏が交錯。詞作は前作同様、古今東西の詩や歌から引用し、現代的な意味を与え直すもの。エジプト民謡を再構築した「Hamam」、レバノンの現代詩人ポール・シャウルの詩をハードロックで爆発させる「Hadikat Al Ams」、12世紀の詩人オマル・ハイヤームの詩を用いた「Sayl Damei」やタイトル曲などが収録されている。過去の遺産を借りながら、燃えるようなライブ感と深い感情表現で、現代アラブ圏の新しいサウンドを切り拓く一枚!

Teno Afrika - Amapiano Selections (LP)
Teno Afrika - Amapiano Selections (LP)Awesome Tapes From Africa
¥2,984

同国産のジャズやブギー、アフロ・ハウス、クワイトなどが急速にリバイバルされる南アフリカで生まれた最新ムーブメント「アマピアーノ」の重要格として挙げたい21歳の若手ミュージシャン、Lutendo Raduvhaが率いる注目プロジェクトTeno Afrikaの1stアルバムがアフリカのマニアックな音源を紹介しているブログ&レーベル〈Awesome Tapes From Africa〉から登場!南アフリカのハウテン州のタウンシップ(アパルトヘイト時代に黒人居住区として指定された地域)で生まれ、この5年間で急速に勢いを増し、全国的なメインストリームへと進化を遂げた、クワイトの影響も受ける新ジャンル「アマピアーノ」の雄。人生の大半をヨハネスブルグとハウテン州プレトリア郊外の様々なタウンシップを行き来して過ごしてきた彼がこれらの地域から受けてきた影響を存分に取り込んだ、大変エキサイティングで新感覚なアフロ・ダンス・トラック集!

Merzbow / Null + Nord -  B-Semi Live 24/5/1984 (LP)Merzbow / Null + Nord -  B-Semi Live 24/5/1984 (LP)
Merzbow / Null + Nord - B-Semi Live 24/5/1984 (LP)KONTAKTAUDIO
¥6,506

Merzbow、K.K. Null、Nordによる1984年横浜でのパフォーマンスをカセットテープから直接復刻、リマスターを初めて公式アナログ化した、日本ノイズ黎明期の貴重なライブ音源を収めた作品『B-Semi Live 24/5/1984』。原始的なノイズの力強さと実験精神が凝縮されており、後のジャパノイズ・シーンの基盤となる1980年代初頭の日本ノイズシーンを記録した歴史的ドキュメント。

Merzbow -  Torus (LP)Merzbow -  Torus (LP)
Merzbow - Torus (LP)JEZGR
¥2,200

ジャパノイズ巨匠Merzbowがセルビアの新興レーベル〈Jezgro〉より2017年に発表したEP『Torus』のデッドストック入荷。轟音の電子ノイズと歪んだリズムが交錯する、過激で妥協のないサウンドは、Merzbowのノイズ美学を凝縮した短編的作品集。都市の騒音と電子ノイズを融合させ、聴く者を圧倒しつつも奇妙な瞑想感をもたらす、ジャパノイズの真髄を体感できる一枚。

Merzbow, Pedro Vian -  A Wheel on Mani (LP)
Merzbow, Pedro Vian - A Wheel on Mani (LP)Modern Obscure Music
¥4,526

ジャパノイズ巨匠Merzbowとスペインの作曲家Pedro Vianによる2025年のコラボ作品『A Wheel on Mani』。 荘厳なアンビエントと伝統のノイズを融合させ、霊性とデジタル実験を探求する作品。 収録は2曲のみで、片面ごとに長尺の音響世界を展開し、混沌と美が交差する一枚となっている。

Alpha Maid -  Is this a queue (LP)Alpha Maid -  Is this a queue (LP)
Alpha Maid - Is this a queue (LP)AD 93
¥4,667

ロンドンを拠点に活動するアーティスト、Alpha Maidによる、粒子物理学への関心と社会への苛立ちを背景として、エレクトロニック、ポストパンク、グライム、インディーロックなど多様なジャンルが交錯するオルタナティヴなサウンドが印象的なデビュー・アルバム『Is This a Queue』が〈AD93〉より登場。一見するとキャッチーなメロディラインを持ちながらも、グリッチやノイズ、非線形な音響処理が散りばめられており、予測不可能な展開を見せる。サウンドの構築においては、ドラマーのValentina Magalettiや、ロンドンのシーンで活躍するCoby Sey、Ben Vinceといった豪華なゲストが参加。彼らとのコラボレーションにより、豊かで複雑なテクスチャーが加わっている。DIY精神に満ちたAlpha Maidの感情的なボーカルと、洗練されたプロダクションが融合した、現代のロンドン・アンダーグラウンド・シーンを象徴する意欲作。

Merzbow - Material Action 2 N·A·M (CD)
Merzbow - Material Action 2 N·A·M (CD)Important Records
¥1,797

徹底したアヒンサーを提唱実践、「ノイズ」の枠を超越したオルタナティヴな表現を試み続けるジャパノイズ伝説、Merzbow。1983年にFool's Mate傘下のChaosより発表されていた、水谷聖在籍時の名作が待望のCD化。

Mike Majkowski - Invisible (LP)
Mike Majkowski - Invisible (LP)Hands In The Dark
¥4,398

オーストラリア出身の作曲家/コントラバス奏者Mike Majkowskiによる、アンビエント・ダブとエレクトロニカの境界に没入するミニマル作品『Invisible』。ループと質感に焦点を当てた構成で、旋律よりも空間と存在感を重視。見えない存在をテーマとして、物理的な存在を超えた音の気配を描き出す。アンビエント・ダブの深みと、ミニマルな反復の美学が融合、ダウンテンポで瞑想的な音響が、時間と空間の感覚を曖昧にしてゆく。感情を抑えた静かな語り口が、聴く者の内面に静かに浸透し、音の粒子が空間に漂うような深い聴取へと誘う、静謐で詩的なアルバム。

Aphex Twin - Syro (3LP+Obi)Aphex Twin - Syro (3LP+Obi)
Aphex Twin - Syro (3LP+Obi)WARP
¥7,386

(数量限定/日本語帯付き/解説書封入)エイフェックス・ツイン、奇跡の復活を告げたグラミー受賞作!2014年、13年ぶりのフルアルバムとして突如リリースされ、全世界の音楽ファンを熱狂させた衝撃作。複雑怪奇なリズム構造と温かみのあるシンセサウンドが絡み合い、機械的でありながらどこか人間的な感触を持つ独自の世界を構築。リチャードの音楽哲学が凝縮された本作は、グラミー賞「最優秀ダンス/エレクトロニック・アルバム」を受賞し、その存在を再び世界の最前線へ押し上げた。名実ともに2010年代を代表するエレクトロニック・ミュージックの金字塔!

Aphex Twin - Cheetah EP (LP+Obi)Aphex Twin - Cheetah EP (LP+Obi)
Aphex Twin - Cheetah EP (LP+Obi)WARP
¥4,479

(数量限定/日本語帯付き/解説書封入)2016年に発表された本作は、1980年代の幻のヴィンテージ機材〈Cheetah MS800〉をメインに使用して制作された、エイフェックス・ツインらしい実験精神に満ちた一枚。レトロな音色を下敷きにしながら、重厚なベースラインと独特に歪んだ電子音がうねりを生み出し、聴く者をじわじわと深みに引き込む。無機質でありながら妙にユーモラス、そしてクセになる奇妙な質感は、エイフェックス・ツインならではの音響魔術。ヴィンテージ機材への愛情と未来的サウンドの融合が生んだ、特異なクラシック。

Aphex Twin - Collapse EP (12"+Obi)Aphex Twin - Collapse EP (12"+Obi)
Aphex Twin - Collapse EP (12"+Obi)WARP
¥4,479

(数量限定/日本語帯付き/解説書封入)復活作『Syro』の発表以降、EP作品2枚のリリースやAFX名義の再起動作など完全復活を遂げたエイフェックス・ツインによる2018年リリース作。リード曲「T69 Collapse」は錯乱寸前のような超高速ビートと鮮烈なメロディが炸裂し、ビジュアル・アーティスト、ウィアードコアによる幻覚的な映像とともに世界を震撼させた。全編にわたり音響の複雑さとリズムの緻密さはかつてない領域に達しており、混沌と官能、暴力性と美しさが紙一重で同居する。エイフェックス・ツインが“現在進行形の鬼才”であることを証明し、IDMの未来をさらに切り拓いた決定的作品!

Jan Jelinek - Loop-Finding-Jazz-Records (2LP)
Jan Jelinek - Loop-Finding-Jazz-Records (2LP)Faitiche
¥4,950

ミニマルな電子音楽を数多く輩出するドイツの重鎮プロデューサーJan Jelinekの、長らく入手困難プレミア化していた2001年発表のマスターピースが2つのボーナストラック付属で再発!古いジャズのレコードからのアブストラクトなサンプリングを中心に、Pole主催の~scapeレーベルらしいクリック~ダブな質感、ミニマムで小さな動きが交差しながら無限に広がるモノトーンでミニマルなインナーゾーン作品。約20年経過した今でも耐えうる普遍的な内容で、現在では寧ろテクノやエレクトロニカ以外のリスナーにも大推薦な守備範囲広い内容。マスタリングは信頼のRashad Beckerで、音質も抜群。

Gonçalo F. Cardoso -  Impressões de Várias Ilhas (Macaronésia) (LP)Gonçalo F. Cardoso -  Impressões de Várias Ilhas (Macaronésia) (LP)
Gonçalo F. Cardoso - Impressões de Várias Ilhas (Macaronésia) (LP)Discrepant
¥4,798

Gonçalo F. Cardosoが紡ぐ島の記憶シリーズ第三章。アゾレス諸島、カーボヴェルデ、カナリア諸島というマカロネシアの島々でのフィールド録音をもとに編んだ音の旅日記のような作品で、水の洞窟、黒い石の浜、静かなラグーン、小さな港町の生活音……そうした実在する場所の響きが、加工や合成音と溶け合い、現実と夢のあいだを漂うようなサウンドスケープを形づくっている。観光的な華やかさとは無縁で、むしろ一瞬の感覚やうつろう境界線を音として封じ込めた作品で、寄せては返す波や夜の湿った空気、海の底を思わせるパッドの揺らぎなどが淡々と現れては消えていく。やわらかな波と反響音が広がる「Bufadeiros de São Vicente」、漁村の夜に潜む静かな不穏を描く「Noite em Rabo de Peixe」、ミュジーク・コンクレート的な質感を帯びた「Rãs em Xoxo」。そして「Salinas de Pedra Lume」では、ひび割れた録音と幽かな音色が重なり、旅の記録というよりも、場所と記憶、そして消えゆくものへの幽玄な追想として響く。現地の空気を生々しく伝えながらも、聴く者それぞれの中に別の島影を呼び起こす、不思議な浮遊感に満ちている。現実の旅の夢を聴くようでありながら、内なる風景への静かな旅でもあるような一枚。

Aphex Twin - Selected Ambient Works 85-92 (2LP)
Aphex Twin - Selected Ambient Works 85-92 (2LP)Apollo
¥4,658

Warp Recordsに「現代のエレクトロニック・ミュージックの基準であり、発祥の地でもある。また、すべての家にはこのレコードが必要(一家に一枚)だ。」とまで言わしめた、史上最強の奇人にして最大の天才Aphex TwinのベルギーR&Sから1992年に発表されたデビューアルバムにして金字塔。正に一家に一枚!電子音楽〜テクノ〜アンビエント、ジャンルを超えて今尚燦然と輝き続ける説明不要の歴史的名盤のヴァイナルがリマスターされ待望の再プレス!

エイフェックス・ツインことリチャード・D・ジェイムスが85年から92年にかけて作りためていたアンビエント・テクノ・トラックをまとめた本作。それまでハードコア・レイブなトラックによって頭角を現していたエイフェックス・ツインが突如リリースし、その美しくピュアな電子音によって大きな驚きと共にその評価を決定付けた傑作!! 本作がその後のシーンやアーティストに与えた影響は計り知れず、クラフトワークの『アウトバーン』を始めとしたマスターピースと肩を並べる1枚であると同時に、ジャンルと世代を越えて世界中で評価され続けている。モダン・エレクトノニック・ミュージックの起源であり、基準とされてきた作品であることは間違いないが、なによりもまず、すべての音楽リスナーが聴くべき、素晴らしい音楽作品であり、また何と12歳頃から作りためていたトラックを収録しているという逸話を始め、シンボルマーク、楽曲の記号性等、そのミステリアスなイメージも相まり、孤高のアーティストとしてエイフェックス・ツインのイメージを確立した作品でもある。

Resavoir & Matt Gold - Horizon (CD)Resavoir & Matt Gold - Horizon (CD)
Resavoir & Matt Gold - Horizon (CD)INTERNATIONAL ANTHEM RECORDING COMPANY
¥2,534

シカゴを拠点に活動するギタリストのMatt Goldと、トランペット奏者・プロデューサーのWill Millerの二人によるコラボ作『Horizon』が〈INTERNATIONAL ANTHEM〉より登場!穏やかな湖畔の午後のような、陽光に包まれた美しく深い音世界を描き出すような音楽で、60〜70年代のブラジル音楽への共通の愛情を出発点に、アコースティックギターを中心に据えたセッションから始まり、やがてシンセや弦、管楽器を交えた豊かなオーケストレーションへと拡張していく。柔らかくも緻密に編み上げられたサウンドは、アンビエント、ジャズ、クラシカル、フォークが自然に溶け合い、叙情と実験精神が絶妙なバランスで共存している。沈黙や静寂を音楽に取り込むように音の余韻や間を大事にして、感情を繊細に伝える感性、温かく開けた音の中に、儚さや距離感が滲んでいるようなメランコリア。ブラジル音楽を「素材」ではなく「精神性」として捉え、現代のシカゴの音響感覚で翻訳し直したような作品で、ブラジル音楽への地続きのオマージュであり、静かで深い共鳴が感じられる。夕暮れの水面に差し込む光がゆらめく、一瞬のきらめきを留めようとするような美しくも儚い音楽。2

Jeff Parker - The Way Out of Easy (CD)
Jeff Parker - The Way Out of Easy (CD)INTERNATIONAL ANTHEM RECORDING COMPANY
¥2,959

ロサンゼルスの伝説的ライブハウスETAでジャズ・ギタリストのジェフ・パーカーが2016年から7年間続けてきた月曜の定例セッションの集大成『The Way Out of Easy』が〈INTERNATIONAL ANTHEM〉よりリリース!パーカーはシカゴのポストロックやジャズシーンで長年活躍しつつ、LAに拠点を移してからも独自の即興スタイルを追求し続けてきた。本作は2023年1月にライブ録音され、ETA閉店直前の熱気がそのまま伝わる。パーカー、ジョシュ・ジョンソン、アンナ・バターズらETA IVtetは、ポストロック、ヒップホップ、ダブなどの要素を取り入れたゆったりとしたグルーヴを展開。特に2012年の曲「Freakadelic」は25分近い大作に再構築され、瞑想的でマントラのような雰囲気を持つ。ほかにも、静かなポストロック風の「Late Autumn」や、サックスの即興から発展したダブ調の「Chrome Dome」など、多彩な表情を見せる。バンドメンバー全員のレベルの高さを背景に、リズムセクションのグルーヴとパーカーのギターがサックスと絶妙に絡み合う、深みのある即興演奏を楽しめる作品。

Floating Points, Pharoah Sanders & The London Symphony Orchestra - Promises (CD)Floating Points, Pharoah Sanders & The London Symphony Orchestra - Promises (CD)
Floating Points, Pharoah Sanders & The London Symphony Orchestra - Promises (CD)Luaka Bop
¥2,254
自身らの〈Eglo〉の第2番として放ったアンセム中のアンセム、Gillies Petersonにも愛される”Vacuum Boogie”の爆発的ヒットでも広く知られる現行エレクトロニック・シーンのひとつの頂点ことFloating Points。神経科学のPh.D.(博士号)も持つ彼の最新作はナンとスピリチュアル・ジャズを代表する稀代のサクソフォニスト、Pharoah Sanders、そして、世界の5大オーケストラの一角にして「女王陛下のオーケストラ」としても知られるThe London Symphony Orchestraという驚愕すぎる組み合わせによるコラボ作。前アルバムから2年を経て、〈Pitchfork〉でも9.0、”BEST NEW MUSIC”と凄まじいスコアを記録した話題のアルバムが到来。そして、リリース元もTalking HeadsのDavid Byrneが主宰する大名門レーベルであり、以前より在籍していた〈Luaka Bop〉。全9曲46分に渡る天上なNEW AGE JAZZ!!!
Jeremiah Chiu & Marta Sofia Honer - Different Rooms (LP)Jeremiah Chiu & Marta Sofia Honer - Different Rooms (LP)
Jeremiah Chiu & Marta Sofia Honer - Different Rooms (LP)INTERNATIONAL ANTHEM RECORDING COMPANY
¥4,373

Jeremiah ChiuとMarta Sofia Honerによるセカンド・アルバム『Different Rooms』が〈INTERNATIONAL ANTHEM〉から登場!本作は、前作の風景的な音像から一転して、日常の都市的なテクスチャーに焦点を当てた作品。舞台はロサンゼルスで、モジュラーシンセと生/加工された室内楽ストリングス、そして街中や家の中、駅の雨音といったフィールド録音が溶け合い、構築と偶然が共存するサウンドコラージュが展開される。制作は隣接する2つのスタジオで行われ、ある部屋でビオラを録音している横で、もう一方ではテーマがアレンジされるなど、プロセス自体がアルバムタイトル「異なる部屋たち」を体現している。この制作過程には、偶然性を積極的に取り込む姿勢が貫かれており、テープ操作やグラニュラーシンセによって、素材は予想外のかたちで変質し、感情の陰影を帯びて立ち上がってくる。その結果生まれた音楽は、きっちりと設計されつつも、どこか夢の中で聞こえてくるような、曖昧で親密な揺らぎを持っている。曲順にも対称的な構成が仕込まれており、あるモチーフが別のかたちで再登場するなど、時間と空間を行き来するような感覚を誘う。聴き手が今まさにいる場所と、作品世界との境界線を曖昧にするような仕掛けが随所に施されているのも印象的。都市の空気感と親密な質感、そして音響的なミステリーが同居した、深くて静かな一枚。

Mert Seger - Empire Des Pulsions (CS+DL)Mert Seger - Empire Des Pulsions (CS+DL)
Mert Seger - Empire Des Pulsions (CS+DL)PLAQUE
¥2,315

Marc-Étienne GuibertやGil.Barte、Markus Gibbといった別名義でも知られるフランスを拠点に活動する実験音楽家/サウンドアーティストMert Segerによるクラブミュージックと内省的な音響芸術のはざまに位置するようなダブ、インダストリアル、ドローンの要素が交錯する40分間の音響探求カセット作『Empire Des Pulsions』。スモーキーな低音、歪んだパーカッション、ざらついたテクスチャが、都市の夜や心理の深層を思わせる音像を描き、断片的なリズムによる反復と変化が聴く者を不穏な没入へと誘う。録音はローファイでありながら、空間処理や残響の使い方は非常に繊細で、クラブ以降の音楽における身体性と抽象性のせめぎ合いを体現した作品となっている。限定カセットというフォーマットも含め、アンダーグラウンドな美意識が貫かた一本。

Overmono & High Contrast - If We Ever (12")
Overmono & High Contrast - If We Ever (12")XL Recordings
¥2,986

UKエレクトロニック・シーンの最前線を疾走し続けるデュオ Overmonoが、High Contrastのクラシック曲「If We Ever」のエディットをリリース。
本作に収録されるエディットは、グラストンベリー2025でのパフォーマンス後にTikTok、YouTube、Instagramで大きな話題を呼び、バイラルヒットとなった。8月に行われたUKの大規模フェス、ブームタウン2025でも再び大きな盛り上がりを見せ、既に230万回以上のストリーミング数を記録し、ファンから公式リリースを求める声が多く寄せられた本作が、ついに〈XL Recordings〉より数量限定12インチで初のヴァイナル化! 
エレクトロニック・ミュージックの最前線を走るOvermonoによる本作は、シーンを象徴するアンセムとして今後も輝き続けるだろう。

SINKICHI - 洛外幽玄 (CS+DL)SINKICHI - 洛外幽玄 (CS+DL)
SINKICHI - 洛外幽玄 (CS+DL)MATSUNOMI TO SENSO REC
¥1,886
限定50部のリプレスです。90年代初頭から数々のレイヴ・パーティーでプレイしてきた日本のアンビエントDJのパイオニアであり、〈Crosspoint〉レーベル作品から吉村弘『Pier & Loft』アナログ再発盤やWaNoWaなどのエンジニア仕事も手がけてきたベテラン、SinkichiことSinkichi Kadoyaによるカセット・アルバム『洛外幽玄』が自身の主宰する〈MATSUNOMI TO SENSO REC〉より登場。COVID19の在宅期間中に録音されたフィールド・レコーディング、ハードウェア機材による即興演奏のライブ〜2トラック録音、聖なる山河でのモジュラー・シンセサイザー演奏などを収録した清涼アンビエント・ノイズ/エレクトロニクス傑作!これは幅広いリスナーにレコメンドします。
Blawan - SickElixir (LP)Blawan - SickElixir (LP)
Blawan - SickElixir (LP)XL RECORDINGS
¥4,558

BLAWANことジェイミー・ロバーツは、長年にわたってエレクトロニック・ミュージック界で高い評価を受けてきた。独自のサウンドづくりに対して非常に几帳面な姿勢を貫いており、南ヨークシャーのポスト工業都市・バーンズリーで育つ中で、10代の頃に出会った音楽的影響を絶えず作品に取り入れている。14歳の頃からウジ虫農場で働き始め、そのとき耳にしていた業務用ミートグラインダーの金属音から、音楽的なインスピレーションを得たと言う。メタル・バンドでの演奏経験を経て、リーズの伝説的な会場・West Indian Centreを訪れる中で、エレクトロニック・ミュージックの多様なスペクトラムに触れ、音楽的な視野を広げていった。
2010年代初頭に〈Hinge Finger〉や〈Hessle Audio〉といったカルト的レーベルからのEPリリースをきっかけにBLAWANとしてのキャリアをスタートすると、批評家たちから高い評価を受け、その後もソロ活動では、常に実験を重ねながら音楽の境界線を押し広げてきた。一方で、イギリスのプロデューサー・Pariahとの共同作業も継続。ライヴ・テクノ・アクトのKarennや、メタルに影響を受けたバンド・Persher、さらにはレーベル〈Voam〉まで、数々のプロジェクトを共に展開。本作『SickElixir』は、そんな彼の唯一無二で革新的なアーティストとしての立ち位置を、さらに確固たるものにする。

ベルリン、リーズ、パリ、リスボンで制作された全14曲入りの本作は、彼にとって最も個人的な作品であり、音楽や自己に対するスタンスを示すマニフェストでもある。喪失に対する深い悲しみや、家族の問題、人生の激動を原動力に、近作EPのサウンドをさらに発展させ、混沌としつつも緻密に構築された音の世界へとリスナーを引き込んでいく。過去を見つめながらも、未来への大胆なビジョンを描き出す本作は、アルバム全体に通底する激しさと内省的な要素が感じ取れる。BLAWANは、他の誰とも交わらないスタイルで独自の道を突き進んでいる。

Guy Contact & Solar Suite -  Perfect Harmony EP (12")
Guy Contact & Solar Suite - Perfect Harmony EP (12")Wax’o Paradiso Recordings
¥4,168

チルアウトとトランスが融合したGuy ContactとSolar Suiteによるダウンテンポ・トラック集『Perfect Harmony EP』。バレアリックな鍵盤とアンビエント・シンセが織りなす、幻想的でテクスチャー豊かな音響空間が魅力的。〈Wax’o Paradiso Recordings〉からのリリースで、メルボルン発の新世代エレクトロニック・サウンド!

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