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Julia Holter - Materia (LP)Julia Holter - Materia (LP)
Julia Holter - Materia (LP)Domino
¥4,715

LAを拠点に活動するシンガー・ソングライター、Julia Holterの新作『Materia』は、2024年作『Something in the Room She Moves』の世界観を拡張する7曲入りのコンパニオン・アルバムであり、アート・ポップの最前線を更新する作品である。前作の楽曲を起点に、その再構築や別ヴァージョン、ツアー間に生まれた新曲、即興演奏などが組み合わされ、音楽的実験性と親密な感情表現が共存する構成となっている。

音響的には、フォークロア的なメロディ感覚と現代的な電子音響、室内楽的アレンジが交差し、ドラムマシンやフレットレスベース、クラリネットなど多彩な編成が有機的に絡み合う。楽曲は固定されたポップソングの枠を超え、時間や構造そのものを揺さぶるような流動性を持ち、即興と作曲の境界を曖昧にしている点も特徴的だ。

また、母性や喪失、社会的不安といった個人的かつ時代的なテーマが、夢のように揺らぐサウンドスケープの中に溶け込んでいる。繊細でありながら大胆な構築美、そして一聴で掴めない複層的な感情のレイヤーによって、『Materia』はJulia Holterのキャリアの中でも最も開かれた、思索的なアート・ポップ作品として成立している。

Stereolab - Cobra And Phases Group Play Voltage In The Milky Night (2LP+Obi)Stereolab - Cobra And Phases Group Play Voltage In The Milky Night (2LP+Obi)
Stereolab - Cobra And Phases Group Play Voltage In The Milky Night (2LP+Obi)Duophonic UHF Disks / Warp Records
¥5,422

(数量限定/日本語帯付き)共同プロデューサーにトータスのジョン・マッケンタイアとジム・オルークが起用されたことで話題を集めその後のポスト・ロック、エレクトロニカ、“音響派”に大きな影響を与えた屈指の名盤。
本作『Cobra and Phases Group Play Voltage in the Milky Night』は、1999年にリリースされたステレオラブの6作目のスタジオ・アルバムになる。共同プロデューサーにトータスのジョン・マッケンタイアとジム・オルークが起用されたことで話題を集め、当時ピークを迎えていたポスト・ロック、あるいはエレクトロニカや“音響派”といった文脈においてクローズアップされた作品でもある。本作は、前作『Dots and Loops』で行われたハードディスク・レコーディングから転換し、代わりにすべての演奏をライヴでレコーディングした後、それをコンピューターを使ってリワークするという方法がとられている。また本作のテーマ/モチーフである “反復”“ミニマリズム”が 意味するリズム構成やテクスチャーに対するアプローチは、リズムへのフォーカスを通じてそのアプローチに新たな変化がもたらされ、マッケンタイアとオルークが半数ずつ手がけた収録曲に共通して聴き取ることができる。ブラジル音楽などに影響を受けたリズムワークとジャズを取り入れたサウンド、時折顔を覗かせる電子音楽とミニマルなボーカルが混ざり合うスタイルは、本作のレコーディング・プロセスを通じて生演奏とポスト・プロダクションをより有機的に組み合わされ、より一層深いレベルに推し進められている。

Khotin - Beautiful You (Transparent Red Vinyl LP+DL)Khotin - Beautiful You (Transparent Red Vinyl LP+DL)
Khotin - Beautiful You (Transparent Red Vinyl LP+DL)Ghostly International
¥3,496

9月上旬再入荷。バンクーバーのプロデューサー、Dylan Khotin-FooteによるKhotinが、2018年にバンドキャンプでリリースし、即完売だったカセット作品がGhostly Internationalよりヴァイナル再発!浸れるし眠れる前作の底知れない深さをよりチルアウトに磨き上げ、スピリチュアル&自然派な音世界の躍動感そのままに、アートワーク通りのローファイな手触りへと見事に落とし込んだ深遠なるアンビエント・サウンド。白昼の窓辺に夢見心地の幻想郷を演出するような奥深い音世界が広がり、ただただ黄泉と現実の境目へと沈んでいくような、言葉では語り切れない美しさを孕んだ傑作。ニューエイジ~アンビエント、バレアリック好きから全音楽好きに大推薦です。

HTRK - Work (Work, Work) (15th Anniversary Edition) (Clear Ash Vinyl LP)
HTRK - Work (Work, Work) (15th Anniversary Edition) (Clear Ash Vinyl LP)Ghostly International
¥4,269

2011年に発表されたHTRKの代表作『Work (Work, Work) 』が、〈Ghostly International〉による15周年記念盤として再登場。彼らの暗く、ミニマルで、官能的な電子音楽を現在の耳で聴き直すための重要なリイシュー。本作は、メンバーSean Stewartの急逝を経て制作された作品で、その喪失感がアルバム全体のムードを深く支配している。808系の遅いビートがゆっくりと脈打ち、霧のように薄いシンセ、ギターの残響が静かに重なり合う。音数は極端に少ないのに、空気の重さが曲の隅々まで染み込むような質感が印象に残る。Jonnine Standishのボーカルは冷たく乾いていて、感情を直接表現するのではなく、感情の影を置くような歌い方。その距離感が、作品の官能性と孤独感を強く際立たせる。インダストリアルの硬さと、ドリームポップの幽玄さが同時に存在するバランスは、HTRKにしか作れない独特の世界。

Carl Stone - Himalaya (2LP)Carl Stone - Himalaya (2LP)
Carl Stone - Himalaya (2LP)Unseen Worlds
¥4,865

9月上旬再入荷。Carl Stoneが2010年代に展開した、世界のポップ断片をデジタル的に破砕し、再構成するという美学を多彩に示した2枚組『Himalaya』。2013〜2019年に制作された楽曲をまとめた作品で、東南アジアのストリート録音、アジア圏のポップ、ロックのブレイク、ディスコ的ギター、ヒップホップ的ループ、そしてアフリカ圏のポップスやストリート音楽の断片まで、文化圏を横断する素材が高速で変形し続ける境界なき電子音響。Stoneのタイムスライス技法はここでさらに進化し、サンプルは原型をわずかに残しながらも細かく破砕され、常に揺らぎ続ける。反復はあるがミニマルではなく、常に変化し続ける反復として機能し、クラブ・ミュージック的な推進力と電子音響の精密さが同時に走る。素材の文化的出自は意図的に曖昧化されているが、アフロポップ的なギターの切り返しやコール&レスポンス的な声の断片など、アフリカ圏のストリート音楽の明るいグルーブが印象的で、世界のポップを素材にした実験音楽という方向性がより広いスケールで展開されている。

John Also Bennett - Στoν Eλaιώνa / Ston Elaióna (CD)John Also Bennett - Στoν Eλaιώνa / Ston Elaióna (CD)
John Also Bennett - Στoν Eλaιώνa / Ston Elaióna (CD)Shelter Press
¥1,946

John Also Bennettによる、2019年の『Erg Herbe』以来となるソロ作『Ston Elaióna』が〈Shelter Press〉から登場!本作は、彼が現在拠点とするギリシャ・アテネで制作され、バスフルートと純正律によるYamaha DX7iiシンセを中心にしたエレクトロアコースティック作品で、早朝の静けさのなかで録音された音は、古代と現代が交錯するアテネの空気をそのまま封じ込めたような、詩的で内省的な響きを持っている。タイトル「Ston Elaióna(オリーブの木立にて)」が示す通り、土地の風景や歴史、都市の雑音、教会の鐘、嵐、家の中の出来事といった日常の体験と環境音が深く反映された、都市のアンビエンスやフィールド録音を織り交ぜた静謐な全9曲。ミニマルで感情豊かな音世界が展開される。現存する世界最古の楽曲「Seikilos Epitaph」のカバーをはじめ、宗教的な感情やギリシャ神話、土地の記憶が静かに反響するような雰囲気で、古代と現在、外界と内面を音で結ぶ。長年の漂泊と深いリスニングの実践が、ミニマルでスピリチュアルな音世界に結晶したような一枚。

Gigi Masin - Movement (Silver Vinyl LP)Gigi Masin - Movement (Silver Vinyl LP)
Gigi Masin - Movement (Silver Vinyl LP)Sacred Bones Records
¥3,679

イタリア・ヴェネツィアのアンビエント巨匠Gigi Masinが、2020年『Calypso』以来となる6年ぶりのソロ・フルアルバムを〈Sacred Bones Records〉からリリース。2023年のGreg Foat & Moses Boydとの共作『Dolphin』で見せたジャジーなライブラリー路線を経て、本作では再びアンビエントへと回帰しつつ、動きをテーマにした新たなアプローチを提示。メランコリックな電子音、テクノ的なロボティックな質感、深海のようなアンビエントがシームレスに行き交い、Masinの音楽的探求がさらに広がったことを感じさせる。静けさの中に微細なリズムが脈打ち、風景がゆっくりと変わっていくような、Masinならではの動くアンビエントが全編を貫く。アンビエントを、身体に響く音楽として再定義する意欲作。

Mort Garson - Mother Earth's Plantasia (LP)Mort Garson - Mother Earth's Plantasia (LP)
Mort Garson - Mother Earth's Plantasia (LP)Sacred Bones Records
¥3,344

9月上旬再入荷。「植物のための、そしてそれらを愛する人々のための暖かな地球の音楽」これまで幾度となく非公式再発が為されてきた歴史的名盤が遂に公式再発!70s視点で空想未来を飛行する絶品のSci-Fi電子盤!ファンク/ディスコ脈でも大いに作品を生み出し活躍したカナダの作曲家、Mort Garson(1924-2008)の76年大傑作!
当時ロサンゼルス近郊でSimmons社のマットレスを購入した際に、ノベルティ用として制作されたレコードで、内容はそのタイトル通りの光合成ヒーリング・ムーグ・ポップ・サウンドスケープ集。まさかのSacred Bonesからの再発と言うのもある意味驚きですが、同レーベルの根差してきたサイケ感のルーツといったところでしょうか。1曲目から凄まじい埃の臭いと哀愁に満ちていて、空想する楽しみが豊かに息づいてます。ライブラリー音楽からコスミッシェムジークを通ってアンビエントまで直結のBGM具合です。ただただ暖かく、ある意味ニューエイジで未知の光景へ想いを馳せたくなります。モンド~エレクトロニック系のファンにも是非。

Beatrice Dillon - Workaround (LP)Beatrice Dillon - Workaround (LP)
Beatrice Dillon - Workaround (LP)Pan
¥3,679

ロンドンの地下テクノ聖地、[The Trilogy Tapes]より発表したデビューMIXカセット以来、オーガニック~テクノ、コンクレート、電子音響、ダブの狭間にて、エレクトロニック・ミュージックの新境地開拓へと邁進してきた同地の女性アーティスト/DJ、BeatriceDillon。2020年にベルリンの聖地[PAN]から発表していた名作がリプレスです!
彼女のUKダンス・ミュージックへの愛と、アフロ・カリビアンからの影響を大いに物語るオーガニック・ミニマル・サウンド。さすがの出来です。これぞ、現代のIDM。今作は、UKバングラのパイオニアであるKuljit Bhamraを始め、Laurel Halo、Batu、セネガルのグリオ、Kadialy Kouyaté、Untold、Lucy Railtonといった豪華ゲストによるFM音源やサンプルを用いて制作。ミュータントな感性とヴィジョンが初っ端から冴えまくり、生音と電子音の境界さえもゆらぐ瞬間があちらこちらからのぞきます。ダブとUKテクノ、アフロ・ダンス・ミュージック、コンクレート・サウンドを土台に紡ぎ上げるミニマルなテクスチャー、現代のエレクトロニックにおける実験的なコンポジションの集大成といえる一枚。名技師、Rashad Beckerによって、Dubplates & Masteringでマスタリングと盤質も万全。

Tirez Tirez - Story of the Year (LP)Tirez Tirez - Story of the Year (LP)
Tirez Tirez - Story of the Year (LP)Numero Group
¥3,864

ニューヨークの作曲家Mikel Rouseを中心に活動したプロジェクトTirez Tirezの代表作のひとつとして語られる、ベルギーの名門〈Les Disques du Crépuscule〉から1983年にリリースされた『Story of the Year』。Tirez Tirezは、Steve ReichやPhilip GlassなどNYミニマリズムの流れと、ポストパンク以降のアートロックを独自に接続した稀有な存在で、本作でも、反復するギター、シンセのミニマルな構造、乾いたドラム、抑制されたボーカルに、〈Crépuscule〉らしいヨーロッパ的な冷たさと洗練が加わり、NYのアート感覚とベルギーのポストパンク美学が交差する独特の空気が漂う。メロディよりも 質感・構造・反復が前面に出るミニマル・ポップの魅力が際立っており、Talking Headsや80年代前半NYのアートロックと共振しつつ、よりストイックで知的なアプローチが貫かれているのが印象的。

Khotin - Release Spirit (Pink Cloud Vinyl LP)Khotin - Release Spirit (Pink Cloud Vinyl LP)
Khotin - Release Spirit (Pink Cloud Vinyl LP)Ghostly International
¥3,464

9月上旬再入荷。〈Mood Hut〉を筆頭としてカナダからうまれる涼しげなアンビエント・ハウスの波を一手に引き受けた名プロデューサー、Khotinによる最新アルバム『Release Spirit』が大名門〈Ghostly International〉よりアナウンス。アルバムタイトルは、ビデオゲーム『World of Warcraft』の "release spirit "というシステムから引用されたもので、「プレイヤーが死ぬと、魂を解放するように促され、亡霊となり、自分の死体を見つけて生き返る」というもの。Khotinは、これを自身の差し迫った変化と、その結果として生じる、創造的な自分を再び見つけるためのプロセスの価値ある比喩として解釈。歪んだシンセ、ブレイクビーツ、ピアノの音に、切ないサンプル、フィールド・レコーディング、その他の抽象的な断片を混ぜ合わせ、より自由で遊び心のある、アンビエント・ダンス・ミュージック作品に仕上がっています。

Lusine - Sensorimotor (10th Anniversary Edition) (Black & White Splatter Vinyl 2LP)
Lusine - Sensorimotor (10th Anniversary Edition) (Black & White Splatter Vinyl 2LP)Ghostly International
¥5,146

〈Ghostly International〉の看板アーティストLusineが2017年に発表した代表作『Sensorimotor』を、10周年記念盤としてBlack & White Splatter Vinylの2LP仕様で再発。テクノ、エレクトロ・ポップ、実験的電子音楽を自然に横断する作風で、もっとも親しみやすい Lusineと評された名作。本作の魅力は、透明感のある電子音と身体性のあるビートの共存。粒状の細かいシンセが空間を照らし、軽やかに跳ねるリズムが曲に柔らかなグルーブを与える。構造はミニマルでも、細部が絶えず揺れたり変化したりすることで、曲が静かに呼吸しているような感覚が続く。都会的でクリーンな音像は〈Ghostly International〉の美学にも通じ、夜の街のネオンのような光を帯びている。電子音楽の精密さとポップな親密さを結びつけた、開かれた一枚。

Larrison -  Connecters Vol. 1: Original Recordings, 1992–1999 (LP)Larrison -  Connecters Vol. 1: Original Recordings, 1992–1999 (LP)
Larrison - Connecters Vol. 1: Original Recordings, 1992–1999 (LP)Freedom To Spend
¥3,553

アメリカのプロデューサー、ミュージシャン Larrison が1990年代に制作していた未発表音源や初期録音をまとめたアーカイブ作品『Connecters Vol. 1: Original Recordings, 1992–1999』。当時のホームスタジオ録音やカセット音源、初期デモなどが中心で、カセット録音特有のざらつき、部屋鳴りや環境音が混ざる生々しさも含めて Larrison の音楽的ルーツや制作スタイルの変遷をそのまま感じられる内容。シンセのドローン、ミニマルなビートにサンプルの断片的なコラージュ重なり、当時の電子音楽の影響が色濃く漂っている。完成された曲というよりアイデアの原石といった趣で、90年代インディの空気感に満ちた、実験精神と個人的な音の探求が詰まったアーカイブ。リマスタリング済。

Tim Story - Rust Smudges (CS)Tim Story - Rust Smudges (CS)
Tim Story - Rust Smudges (CS)Dais Records
¥1,646
このアルバムはカセットテープで聴かれることをおすすめします。Univers Zero、Art Zoyd、This Heat、Present、Aqsak MaboulといったRIOの巨星たちの影に隠れていた、伝説的なアメリカのアンビエント/劇伴作家、TIM STORYのノルウェーの〈Uniton/Cicada〉レーベルから1987年にリリースした4枚目のアルバム『Wheat and Rust』を再構築して作り上げた最新作『Rust Smudges』が〈Dais Records〉から登場。翌年発表された『Glass Green』で大きな名声を得ることになり、その直後にはグラミー賞にノミネートされる矢先に残された一作『Wheat and Rust』。本作『Rust Smudges』には、彼が「スマッシング」と呼ぶオーディオ・プロセスを通してこれを再構築し、全く新しいアンビエント・トラック2曲が収録されています。限定300部。
Ragnar Grippe - Sand (LP+DL)
Ragnar Grippe - Sand (LP+DL)Dais Records
¥2,864

なんとあのジムオルーク氏もラジオで紹介していたスウェーデンの電子音楽家Ragnar Grippeが、Terry RileyやSun Ra、Steve Reichの作品をも擁する音楽遺産級のミニマル宝庫Shandarからリリースしたミュージック・コンクレート~ポスト・モダン・クラシカルの大名盤、「Sand」がなんとこの度40年ぶりのヴァイナル再発です!

数々のアンビエント作家やミニマル音楽の意匠を受け継いだ20世紀最後のミニマリスト、Ragnar Grippeの世紀の作品がようやく21世紀にも日の目を見ました。元々はクラシック畑のチェロ奏者で、70年代初期にパリにて、Pierre SchaefferやPierre Henryにて創設された、当時の電子音楽の最先端を走ったGroupe de Recherches Musicales(GRM)にて学び、同じ頃交友を持ったLuc Ferrariから知識と機材を譲り受け、実験音楽スタジオl’Atelier de la Libération Musicale(ALM)を創設。本作は、インド出身の抽象画家、Viswanadhan Veluの作品に多大にインスパイアを受けて制作された一枚で、テープデッキ2台とギターにオルガン、カスタネットなどで構成される豊かな音色は没入感たっぷり。流れをわたる重厚なドローンの波に、おもちゃの楽隊が船を浮かべ、夢幻の空へと誘う極上インナートリップ体験。澄んだテクスチャーと童心に返る創造的な音世界に心ときめくこと間違いなしです。

Jean-Claude Eloy - Réminiscences (4CD)
Jean-Claude Eloy - Réminiscences (4CD)Hors Territories
¥5,587

2017〜2019年に制作された、Jean-Claude Eloyによる大規模な電子音響による連作『Réminiscences』は、代表作『Yo-In』の音響世界を再訪しながら、Eloyの過去40年の素材、録音、思想を変容、統合させて新しい音響儀礼を構築した4枚組。船舶サイレン、火山や風雨の自然音、工業ノイズ、鳥の声、金属・木・皮の打楽器など、多様な音が電子音の持続と重なり、自然音と人工音が同じ平面で共存する抽象的な音響空間を形成する。打楽器はリズムではなく、音の粒子や衝撃として扱われ、電子音の波に散りばめられることで、音の変容そのものが作品の中心に据えられている。物語性は排除され、音の現象に集中することで、聴き手の感受性が徐々に研ぎ澄まされていく構造が特徴的。Eloy が長年探求してきた、聴くことの力、音の変容、儀礼的音響が、抽象的かつ深い形で結晶した重要作。自身のスタジオで制作された、創作世界の集大成とも言える一枚。

Jean-Claude Eloy - Anahata (3CD)
Jean-Claude Eloy - Anahata (3CD)Hors Territories
¥5,587

1980年代のEloyが、日本の声明と雅楽、そして電子音響を融合し、「打たれざる音=心の振動」をテーマに構築した大作『Anahata』が世界初の正式出版。天台、真言の僧侶による声明、篳篥、龍笛、笙の雅楽器、Michael Rantaのパーカッション、そしてEloy自身の電子音響がひとつの儀礼空間を形成する、比類なき音響作品。僧侶の声は音の柱として空間に響き、倍音がゆっくりと広がりながら電子音の持続と重なって巨大な音響の呼吸を生む。雅楽器は古代の響きを保ちながらも抽象的な音の色彩として扱われ、電子音の地層に溶け込むことで、伝統と現代が同じ平面で共存する独特の質感が生まれる。宗教音楽でも民族音楽でもない、音そのものが儀礼の役割を担う抽象的な音響儀礼として、Eloyの美学が深く結晶した重要作。

Jean-Claude Eloy Featuring - Yo-In (1980) (4CD)
Jean-Claude Eloy Featuring - Yo-In (1980) (4CD)Hors Territories
¥5,587

日本文化の「余韻」という概念を軸に、Jean-Claude Eloyが1980年に日本で制作した大作『Yo-In』が、ついに世界初の正式出版として4CDで登場。武満徹に招かれた滞在をきっかけに、響き、反響、心理的残響といった余韻の思想を深く掘り下げ、架空の儀礼のための音響劇として構築された作品。電子音の持続と反響がゆっくりと空間を形づくり、Michael Rantaのパーカッションが点描のように配置されることで、音は儀礼的な広がりを帯びていく。リズムや旋律ではなく、音の出来事が重なり、絡み、ほどける巨大な流れが中心にあり、長い時間軸の中で微細な変化が次々と現れる。Eloy自身が語るように、これは催眠的な音ではなく、意識の領域を拡張するための音響構造で、聴き手の感受性が徐々に研ぎ澄まされていく。シュトックハウゼンとの親和性を感じさせる長期的な構築美と、東アジアの響きの思想が交差する、Eloyの代表的な大作。

Mala Fama - Jichushka (LP)
Mala Fama - Jichushka (LP)TAMBIEN
¥4,696

エクアドルはイバラ出身のキチワ系コミュニティ出身のサウンドアーティスト、Mala Famaが、孤独や喪失を解放への道として捉えたコンセプト作『Jichushka』。キチワの儀礼音楽や北部エクアドルの先住民コミュニティの音文化を軸にしながら、電子音の実験性を大胆に取り込んだ独特の音世界が広がる。2016〜2022年のホームスタジオでの制作を通じて、アンデス地域の多様な音楽系譜、マリンバ、クンビア、バジェナート、アフロ・エクアドルの声が自然に混ざり合い、コミュニティの身体性と電子音の重層的な構造が共存する。リード曲「Mortaja II」に象徴されるように、儀礼的な循環構造や声の残響が、喪失の感情を静かに堪えながら新しい始まりを示す。穏やかなアンビエントと重いシーケンスが交互に現れ、過去の記憶と未来の可能性が同じ空間で響くような感覚を生む。キチワの文化的力と電子音の探求が交差する、現代エクアドル音楽の重要作。

J.WLSN & Liam Keenan - Country/The Country (CD)
J.WLSN & Liam Keenan - Country/The Country (CD)Room40
¥2,487

シドニーの美術館で長く共に働いてきたJ.WLSNとLiam Keenanが、2024年末に友人のスタジオで録音した初のコラボレーション作品『Country / The Country』。ふたりが育った西シドニー〜ニューサウスウェールズ州の平野、山影、郊外という広い地形の記憶を、ギター、モジュラー、サンプルの長尺レイヤーで静かに描き出す一枚。乾いた倍音、かすかに歪んだ気配、霧のようなパッドがゆっくりと重なり、風景の空気そのものが音になったような質感。テープループの揺れやフェリックなノイズが、過去の記憶を曖昧にしながら少しずつ形を変え、時間の外側で漂う場所のスコアを作り上げていく。広い空、湿った郊外、遠くの山影が、抽象的な音の層として静かに立ち上がる。〈Room40〉の風景的アンビエントの流れにありつつ、ふたりの個人的な地理的記憶が核になった、静かで広がりのある長尺作品。

Lawrence English -  The Rest Is My Ghost (CD+BOOK)Lawrence English -  The Rest Is My Ghost (CD+BOOK)
Lawrence English - The Rest Is My Ghost (CD+BOOK)Room40
¥3,989

Lawrence Englishによる、『Wilderness of Mirrors』『Cruel Optimism』へと続く三部作の最終章として位置づけられる『The Rest Is My Ghost』。Swans、The Necks、Mats Gustafsson、Chuck Johnsonら多数の演奏者が参加し、重層的な倍音、濁りを含んだテクスチャ、声の粒子がゆっくりと積み重なり、巨大な音の風景を形成していく。美しい層の中に微かな汚れが混ざり、過去の記憶が変質していくような質感が印象的。楽器の輪郭はあえて曖昧化され、リバーブや干渉音によって誰の音か分からないが確かにそこにある幽霊的な響きが生まれる。静けさから始まり、徐々に圧力を増し、地鳴りのような質量へと変化する構造は、Englishが語る「未来の可能性を再び開くための音」の姿そのもの。政治的・文化的な批評性と、アンビエントの深い音響美が同居する一枚。

Lawrence English -  The Rest Is My Ghost (LP)Lawrence English -  The Rest Is My Ghost (LP)
Lawrence English - The Rest Is My Ghost (LP)Room40
¥4,154

Lawrence Englishによる、『Wilderness of Mirrors』『Cruel Optimism』へと続く三部作の最終章として位置づけられる『The Rest Is My Ghost』。Swans、The Necks、Mats Gustafsson、Chuck Johnsonら多数の演奏者が参加し、重層的な倍音、濁りを含んだテクスチャ、声の粒子がゆっくりと積み重なり、巨大な音の風景を形成していく。美しい層の中に微かな汚れが混ざり、過去の記憶が変質していくような質感が印象的。楽器の輪郭はあえて曖昧化され、リバーブや干渉音によって誰の音か分からないが確かにそこにある幽霊的な響きが生まれる。静けさから始まり、徐々に圧力を増し、地鳴りのような質量へと変化する構造は、Englishが語る「未来の可能性を再び開くための音」の姿そのもの。政治的・文化的な批評性と、アンビエントの深い音響美が同居する一枚。

冥丁 - 泉涌 (LP)冥丁 - 泉涌 (LP)
冥丁 - 泉涌 (LP)KITCHEN. LABEL
¥5,500

2024年11月末、冥丁は、別府市制100周年記念事業の一環として、温泉文化をテーマにした滞在制作に招かれ、別府を訪れた。

「失日本」シリーズで知られる冥丁は、忘れ去られた日本の時代や風景を音として再構築する表現で注目を集める音楽家。今回の制作では、海辺に佇む築100年の旅館「山田別荘」の蔵に約1週間半滞在し、雨水が火山岩に染み込み、癒しの湯となって地上に戻る循環に耳を澄ませた。その結果生まれた作品『泉涌』は、温泉文化の内なる精神をたどるものである。

冥丁は竹瓦温泉、坊主地獄、へびん湯、そして山田別荘の内湯や貸切湯など別府の象徴的な温泉地を訪れ、泉源の音、泥の泡立ち、噴気孔の響き、竹林を渡る風、湯を楽しむ人々の会話などの環境音を丁寧に録音した。これらのフィールドレコーディングとその深い聴取体験を楽曲の音の土台とし、立ちのぼる湯気や体感した湯加減の塩梅までも音として描き出そうと試みている。

この作品は、一連の楽曲として展開し、硫黄と火山岩の風景の中を湯気のように漂っていく。坊主地獄に潜む狂気、山田別荘の内湯に響く幽玄な残響、苔むした竹瓦温泉の風情の中で交わされる日常の語らい。そうした断片が静かに織り込まれている。そこには水の静けさや土地に宿る記憶、そして代々ここで湯に親しんできた人々への深い敬意が込められている。

『泉涌』は、失われた日本の記憶を主題とする冥丁の探求を継承しつつ、新たな領域に踏み込んでいる。別府の風土や記憶を音 で巡礼するかのように、リスナーを深い没入体験へと誘う。マスタリングはStephan Mathieuが担当。また、本作は「失日本」 プロジェクトの新章『失日本百景』の幕開けを飾る作品。このシリーズでは、現代の生活の中でひっそりと息づく「憧憬の残る場」を探求していく。

V.A. - Archives GRM (5CD)
V.A. - Archives GRM (5CD)INA-GRM
¥6,469

フランス電子音楽の中心機関〈INA‑GRM〉が、創設30周年を機にまとめ上げた5枚組CDボックス『Archives GRM』。〈GRM〉から〈INA‑GRM〉へ改称した1974年から30年後の2004 年に編纂、ミュージック・コンクレートやエレクトロアコースティックの発展に決定的な役割を果たしてきた膨大なアーカイブから、GRM系重鎮作家の音源を収録。収録作家は、Luc Ferrari、Pierre Boulez、Bernard Parmegiani、Edgard Varèse、Iannis Xenakis、Philippe Arthuys、Ivo Malec、Dieter Kaufmann、Francis Dhomontなど、電子音響史を語る上で欠かせない巨匠がずらり。〈GRM〉が追求してきた音の研究の多様性と深さを一望できる構成に加え、80ページに及ぶブックレットに加え、各ディスクにも詳細な解説冊子が付属する、音響実験の歴史を体系的に辿れる決定版。

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