MUSIC
7564 products

カルト的名門〈Skull Disco〉を主宰し、初期ダブステップの発展に貢献、現在はその卓越した音像をさらにトライバル/シャーマニックに研ぎ澄ます鬼才Shackleton。彼が長年追求してきた儀式的ビートと黙示録的ヴィジョンが、さらに直接的で切迫した形で結晶した2枚組アルバム『Euphoria Bound』が名門〈AD 93〉より登場。複雑に絡み合うパーカッション、緊張感を帯びたテクスチャー、そしてスピリチュアルな高揚感が同時に押し寄せる。音の層が絶えず積み重なっては崩れ、また新たな形へと変質していくプロセスが、陶酔と緊張が交錯する独特の感覚を生み出している。Shackletonならではの深い没入感が強く際立つ一枚。
オランダ・テクノのオリジネイターSteve Rachmadが、キャリア45周年の節目に提示する、クラブ・トラックから大きく離れ、シンフォニックな広がりとアンビエントの静けさを中心に据えた新しい電子音楽作品『Light And Time』。パンデミック期に映画音楽の研究へのめり込み、オーケストラ編成のレイヤー構築を独学で習得したことが、本作の音響的な基盤となっている。録音された演奏者の揺らぎや、人間的な誤差をそのまま取り込むことで、これまでの機械的な精度とは異なる質感が生まれている。ストリングスのレイヤーとシンセの柔らかな揺らぎが自然に交差し、調和的なパッセージがゆっくりと展開。低域のパルスやざらついたリズムが影として存在し、Rachmad のテクノ的ルーツを抽象的に示す。長年のキャリアを再定義するような、静かで深い到達点を感じさせる音楽性で、空間の広がりや質感の変化をじっくり味わうためのシンフォニック電子音楽。
1970年に発表され、ジャズ・ロック/フュージョンという新ジャンルを切り拓いたMiles Davisの革新的作品『Bitches Brew』。前作で着手した電化路線を極限まで押し進め、ロックの熱量とスタジオ・エディット表現を融合。複数台のドラム、エレクトリック・ピアノ、パーカッションが織りなす重厚なポリリズムのうねりの上を、アグレッシヴに閃光を放つマイルスのトランペットと鋭利な管楽器群が自在に舞う。即興セクションを巧みなテープ編集で構築した前衛的な音響アプローチは、ジャズのみならずロックやファンクにも計り知れない影響を与えた。時代を超えて聴き手を圧倒し続ける、歴史的なマスターピース。

11月中旬再入荷。巨匠William Basinskiが、2020年作『Lamentations』以来実に6年ぶりとなる待望の新作スタジオ・アルバム『Passing the Cup of Sorrows』を発表。前世療法における「トラウマの記憶と許し」をテーマとした精神的エクササイズから着想を得て、現代社会に渦巻く不安や負の感情を静かなカタルシスへと昇華させたもの。モートン・フェルドマンを思わせる静謐な非対称の音響パターンを取り入れ、一台のピアノと微細なエレクトロニクスのみで構成。ゆっくりとソフトフォーカスで投射される記憶の断片のように、不気味でありながら神聖な光を孕んだ音響空間を静かに構築していく。巨匠がピアノと真摯に向き合い紡ぎ出した、悲しくも美しく胸を打つ傑作!

エチオピアの作曲家Wesenyeleh Mebrekuが、エチオピア各地に伝わる民謡や子守唄、歴史的な歌を電子キーボードだけで再構築した作品『Resonance of Time』。ローファイなカシオトーンの温かい質感が心地よく、オルガンやピアノのような音色がエチオピア独自のモードと結びつき、独特の浮遊感を生んでいる。リズムマシンの素朴なビートが懐かしさを誘い、メロディはどこか子守唄のように優しく、時に哀愁を帯びる。電子音でありながら人の手触りが強く、民謡の魂が電子回路を通して新たな生命を得たよう。1980年代エチオピアのカセット文化を象徴する名作であり、アンビエント、ローファイ、エチオピア音楽の要素が自然に混ざり合い、素朴さと実験性が同居する唯一無二の音世界。

トランペット奏者、作曲家、コンセプチュアリスト、アファンギャルド史と現代音楽の発展において、ジョン・ハッセルは様々な役割を果たしてきた。ケルンでカールハインツ・シュトックハウゼンに師事し、テリー・ライリー『In C』(1968年)のレコーディングやラ・モンテ・ヤング「Theatre Of Eternal Music」に参加、パンディット・プラン・ナートからカルナティックの伝統的歌唱法を学び、楽器の技術やトランペットへのエフェクトの掛け方を習得した。多様な民族音楽への傾倒はブライアン・イーノの興味を引き、『Possible Musics』でハッセルとのコラボレーションへと発展。デヴィッド・バーンとの共作『My Life In The Bush Of Ghosts』においても『Fourth World』流のアイデアが多く採り入れられた。また、トーキング・ヘッズの『Remain In Light』、ピーター・ガブリエル、デヴィッド・シルヴィアン、ビョークといったアーティストの作品に参加し、映画のサウンドトラックや舞台の音楽仕事もこなしている。次世代のアーティストにもその影響は波及しており、ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー、フエルコ・S、ビジブル・クロークスといったここ数年で台頭してきた人気アーティスト達も、ハッセルの音楽的影響に言及。本作はECMよりリリースされた『Last Night The Moon Came Dropping Its Clothes In The Street』以来、実に9年ぶりとなるスタジオ作品となる。

2026年2月にリリース後、即完売したKAKUHANセカンドアルバムKAKのCD版が新たにリリース!
2022年発表の1stアルバムは、エクスペリメンタル・クラブシーンにおいて大ヒットを記録し各所で多大な評価を得た、日野浩志郎と中川裕貴によるユニットKAKUHANが、前作から約3年ぶりに届ける、乾いたエレクトロイドのビートと、ノーウェイヴ的に荒れたチェロの質感がぶつかり合う、緊張感に満ちたエレクトロアコースティック作品。チェロの生々しい弓圧やノイズ的な響きが電子音のミニマルな反復と絡み合い、構造が崩れそうで崩れないギリギリの均衡を生み出しており、音の角(KAK)を際立たせるような鋭さと、空間に滲む抽象性が同居した未踏の音響空間となっている。マスタリングはRashad Becker、アートワークは平野靖子が担当し、国内外の実験音楽シーンと強く接続した制作体制も盤石。電子と生楽器の境界を曖昧にしながら、音の物質感そのものを突き詰めた、現行エクスペリメンタルを象徴する一枚。
今回のCD版では、これまで配信限定だったボーナストラック1曲を追加し、全10曲の楽曲が収録。

カセットテープ版にのみ収録されていたボーナストラック2曲を新たにリマスタリングし収録し、待望のCD版が登場です!goatやYPYなどでの活動や〈birdFriend〉運営でもおなじみ日野浩志郎主宰の注目レーベルにして、Keith Fullerton WhitmanやMark Fell & Will Guthrieといった強力な面々を送り出してきた〈Nakid〉からは、日野と中川裕貴によるユニット「Kakuhan」による2022年度ファースト・アルバム『Metal Zone』がアナログ・リリース。中川による弓弾きのチェロと日野の角ばったエレクトロクスとドラム・マシンのシンコペーションが、Photekの『Ni Ten Ichi Ryu』とArthur Russellの『World of Echo』を足し合わせたようなサウンドを生み出す、破格のエクスペリメンタル・クラブ・ミュージック作品!ZodiakことTakashi Makabeによるデザイン。
様々なコラボレーションを経た上で2022年に活動をスタートし、チェロとエレクトロニクスを中心にそのユニットに備わる音楽性=「電子音楽/弦楽」「現代音楽/クラブミュージック」「作曲/即興」「フィジカル/メタフィジカル」「人工/自然」など、音・音楽が持っている様々な極/曲を、その名の通り「攪拌」する、KAKUHAN(日野浩志郎×中川裕貴)。

goatやYPYなどでの活動や〈birdFriend〉運営でもおなじみ日野浩志郎主宰の注目レーベルにして、Keith Fullerton WhitmanやMark Fell & Will Guthrieといった強力な面々を送り出してきた〈Nakid〉から発表された作品が多大な評価を獲得した、日野と中川裕貴によるユニット「Kakuhan」によるライブ会場限定で販売してきた自主リリースCDが遂に入荷!
同作品はYPYこと日野浩志郎、チェロ奏者の中川裕貴によるユニット「KAKUHAN」による2022年2月に九州大学にて開催されたイベント「Feldman meets freq 2022」でのライブパフォーマンスを収録。
2022年末にリリースされたファーストアルバム「Metalzone」がBoomkat2022年ベスト・リリース第5位、またミュージックマガジン年間ベスト/エレクトロニックミュージック部門でも第5位に選ばれたKAKUHANのライブ盤は、この「Metalzone」前夜の、同アルバム収録曲の「原型」も含む全6曲が収められており、このCDでしか聴くことのできない楽曲も収録されています。
ユニット名が指し示す通り、両者の活動に備わる様々な要素=「電子音楽/弦楽」、「現代音楽/クラブミュージック」、「トラディショナル/コンテンポラリー」、「フィジカル/メタフィジカル」、「作曲/即興」などが文字通りそのパフォーマンスの中で「攪拌」されていく、その始まり(ゼロ)を体験できる内容となっており、「Metalzone」と併せて聴くことを強くお勧めします!
Joe GibbsとErrol Thompsonの最強タッグが1979年に残した、ダブ史に燦然と輝く革新的名盤『Majestic Dub』。Sly & RobbieやTommy McCookら最高峰の演奏陣による強靭なルーツ・リズムを土台に、初期シンセサイザーの音色や電子ドラムを果敢に導入した先進的なプロダクションが光る。伝統的なルーツ・ダブの力強いボトムを守りつつも、ダイナミックなエコーやディレイ、アーリー・エレクトロニクスの響きが交錯するサウンドは圧巻。70年代ダブ黄金期の深遠な美学と80年代へ向かうデジタルなアプローチが見事に結晶した金字塔。

日本のロック史のみならず、世界のロックの歴史に刻まれたアルバム!クラフトワークやノイ!、DAF、イーノらの傑作群を生み出した伝説のコニーズ・スタジオに、元アーント・サリーのPhewを迎えて制作されたアルバム。
●なぜあの時、世界の先鋭的なミュージシャンはコニー・プランクのもとで“音”を創りたがっていたのか? クラフトワークやノイ!、DAF、イーノらの傑作群を生み出した伝説のコニーズ・スタジオに、元アーント・サリーのPhewを迎えて制作されたアルバム『Phew』(1981年発表)。
●テクノやポスト・ロックにも多大な影響を与えるジャーマン・ロック・バンド、カンの元メンバー、ホルガー・シューカイとヤキ・リーベツァイトが参加。
●コニー・プランクの卓越したエンジニアリングと、ホルガー・シューカイがエディティングの妙を駆使したその斬新な音世界は、現在においても未だ色褪せることのない孤高の響き。

NTS Radioでの活躍や〈[Emotional] Especial〉からのリリースでも知られるMiles J Paralysisによる、ダブ、ポストパンク、エレクトロ、ヒップホップといった要素を解体し、粗いサンプルワークと低音処理で過激に再構築した脱構築的エレクトロニック・ダンスミュージック12インチ作『Fell & Fen』がロンドンの地下実験レーベル〈Long Gone〉より登場。BPM100前後の重厚なチャグ・グルーヴと土着的なウォブルベースが押し寄せる一方、ポストパンク的な質感より立ち上るダブの霞や荘厳なヴォーカルの断片が深い余韻を残す。重厚なベースウェイトによる圧迫感と静寂の空間性が絶妙なバランスで同居し、ストイックな修道院的バレアリック・ステップから重厚なスローモー・ビートまでを横断。レフトフィールド・ダブやアヴァンギャルドなダンスミュージックの真髄を示す一枚。

ロンドンのアフロ・クラブシーンを牽引するキュレーターShannen SPが、コロンビアの先進的レーベル〈TraTraTrax〉とタッグを組んだコンピ『Mzansi Bass curated by Shannen SP』。クォムやアマピアノ、バカルディ、3-stepといった南アフリカ現地の最新リズムと、ダブステップやUKガラージ、バイレファンキといった世界各地のベース・カルチャーを過激に交差させた最前線の音群が凝縮。重鎮DJ Lagから気鋭Jay Musicまでが集結した本作は、ダブステップ譲りの強烈なサブベースと冷たくインダストリアルな打楽器、そしてレイヤードされたトランス・シンセや変則ビートが緻密に交錯。アフロ・リズムの特有なタメと高密度なディープネスが見事に融合し、圧倒的な躍動感とダンサブルな身体性を生み出している。

前作『Vapor Curve』に続く、東京発、Kotaro Maruyamaによる『grainy film』。PCやDAWソフトウェアを一切使用せず、シンセサイザー、サンプラー、ディレイという厳選された機材のみで構築された、ストイックな美学と職人技が光る。褪色したヴィンテージ映画フィルムを思わせるサンプラーの荒い粒子感と温かみ、そこに重なる煌めくシンセ・アルペジオとディレイの深い残響が、抽象的でダブ調の音景を描き出す。丸山自身が「葉巻のための音楽」と称するように、主役を過剰に主張することなく、針を落とした瞬間に空間の空気感を静かに変容させる哀愁と諸行無常の美学を凝縮。じっくりと音のまどろみに身をゆだねたい一枚。

bambinodjによる、彼をかつて形容していたトランスホールという既存の枠組みを自ら脱ぎ捨て、現実逃避ではなく高みへの上昇と繋がりを掲げた聖域的なサウンドを提示する最新EP『Hall Of Life』。澄み渡るパノラマのようなアンビエント・バレアリックから始まり、アフロ・カリビアンやラテン・リズムに着想を得たドラマチックなビートと煌めくシンセが軽快に交錯。さらにディストーションを効かせた変則ビート、エレクトリックなピアノやギターの閃光、客演を交えたヴォーカルがダイナミックに重なり合い、穏やかな希望が波のように押し寄せる。多幸感と最新鋭のエレクトロニクスが美しく共鳴する、新世代レフトフィールド・ビート・ミュージック。
オレゴン州ポートランド拠点のパーティOsmosisが立ち上げた新興レーベルの記念すべき第1弾コンピレーションEP『Osmosis I』。Prioriやwav4ms、Ben Bondy、Special Guest DJといった北米レフトフィールドからポスト・ニューエイジ・シーンを牽引するキーパーソンたちが集結し、実験精神溢れるエレクトロニクスを提示。重厚でダークなスローモー・テクノ/ハウスから、漂うようなコールド・ダウンテンポ、さらには音階打楽器を散りばめた脱構築的ガムランや軽快なブリープ・ステッパーまでが多層的に交錯。モントリオールやニューヨーク、ポートランドの地下シーンが持つ特有の質感と、サブベースの効いたレフトフィールドなダンス・グルーヴが見事に融合した一味違う一枚。
Igor Arsenjevの別名義Gradientによる、洗練されたミニマル・ダブEP『Random Layers』。キック、ベース、コード、そして細やかなテクスチャーという最小限の要素を用いて、卓越したコントロールと緻密なレイヤードによって構築、霞がかったコードとパッド・ベースが描く軽快なダブ・ハウスから、M-Seriesを彷彿とさせる高密度のダブ・コード、絶妙なステッパー調のグルーヴへと展開。さらにEchospace Detroitの重鎮cv313によるリミックスでは、飽和した音響空間の中で細部が屈折し漂う至高のアンビエント・ダブを提示する。深遠な質感と空間美に貫かれた逸品。

2026年リプレス!ドイツ・ハンブルクを拠点にニューエイジ・リバイバルを牽引したBasso主宰の名門レーベル〈Growing Bin Records〉や、ギリシャ系ニューエイジを掘り起こした〈Into The Light〉などからのリリースや、アンビエント・ダンス・ユニットEarth TraxやPtakiなどの名義でも活動するポーランド・ワルシャワのバレアリック/アンビエント鬼才ことBartosz Kruczynskiによる最新ソロアルバム、今回も凄い才能&内容!16年リリースの『Baltic Beat』が当店でも大ヒットを記録した人気アクトによる、4年振り最新アルバム!温かみのあるビブラフォン、張り詰めたアルペジオ、重なり合うストリングス、孤独なディレイチェーンなど、アンビエントの重なり合うスタイルに、常に独自のスピンを加えてきた名手による、安定のバレアリック/アンビエント作品!
フィールド録音やアンビエントを軸に活動してきたSa Paが、自身のレーベル〈Dub Techno For Life〉から放つ12インチ『Rhythm From Ambient』。アンビエントの質感をそのままリズムへ転写するというコンセプトで作られた作品で、霧のようなテクスチャ、柔らかい残響、微細なノイズが、ミニマルなキックと低域の揺れの上でゆっくり形を変えていく。ダンストラックとしての強度を持ちながら、音響作品としての繊細さが失われておらず、低重心のベースは深く沈みつつも軽やかで、空間の中で呼吸する低域がトラックの中心にある。フィールド録音的な空気や粒子が前面に出ることで、Sa Paらしい音響の細やかさが自然に機能している。同じ素材を多角的に再構築する構成も相まって、アンビエントとダブ・テクノの境界を探る充実の12インチ。

2025年に〈Modern Love〉から発表したアルバム『Rhythm Immortal』も素晴らしかったUKのプロデューサーCarrierが、セルフリリースで放つ12インチシングル『Thresholds』。商業化が進む現代のドラムンベースやダンス・ミュージックに対してアンチテーゼを掲げ、音と音の余白を徹底的に追求したストイックなサウンド。ジャングルやD&B、2ステップの骨組みを限界まで削ぎ落とし、Burialを思わせる残響と、AutechreやRaster-Notonにも通じる鋭利で精密な音響設計を融合。極限まで張り詰めた緊張感の中、歪んだ低音と漂うミニマルな残像が空間を侵食していく。密室的でありながら圧倒的な音圧でフロアを研ぎ澄ます、実験的クラブ・ミュージックの最前線。
〈Raster-Noton〉の創設メンバーとして知られるマイクロ音響のパイオニア、Frank BretschneiderがKomet名義で2000年に名門〈12k〉から発表した傑作『Rausch』が初のアナログ化!のちのレーベルのシグネチャーとなる低音パルスと極限のミニマリズムの原型を示したもので、リリースから四半世紀を経た今なお一切の古さを感じさせない圧倒的な普遍性を誇る。澄み切った純粋なサイン波と微細な空気感をベースに、緻密に計算されたポリリズミックなマイクロビートと繊細なダブの美学が絶妙なバランスで融合。無機質なデジタル・グリッチの佇まいでありながら、微かに漂うメロディの余韻や重厚な低音のパルスが有機的な躍動感を生み出し、空間の余白そのものを躍動させるかのような静謐なグラデーションを描き出している。初期グリッチ、デジタル・ミニマリズムの極致にして、エレクトロニック・ミュージック史における真のブループリント。
Deepchord~Echospace周辺の活動で知られるSteven Hitchellによる別名義、Intrusionの金字塔『Seduction of Silence』。2008年に登場し、2014年にはCD2枚組へ拡張された本作から、後半ディスクを中心に初めてヴァイナル化された待望のエディションが〈echospace [detroit]〉より登場。ディープ・ダブテクノの幻影を漂わせる"A Night To Remember"や"Under The Ocean"、Deadbeatの名作ミックス『Radio Rothko』にも収録された"Tswana Dub (Phase90 Restructure)"といった象徴的楽曲に加え、これまで見過ごされてきた"Love In Lofi"や"Never Forget"なども収録。ニューヨークでのライヴ・テイク"Kingston’s Burning Dub"も含め、アーカイヴ的価値と圧倒的な音響体験を兼ね備えた内容。リマスタリングはPoleことStefan Betkeが担当し、深遠な響きにさらなる奥行きを与えています!
Tom ThielとMax Loderbauerによるベルリンの伝説的デュオSun Electricが、約20年ぶりとなる待望のニュー・アルバム『Episodes』を〈De:tuned〉から発表!ベルギー芸術アカデミーの協力を経て、1960年代の希少なヴィンテージ機材Subharchord Synthesizerを用いて制作、特有のサブハーモニックな重厚感と温もりのある電子音が、精緻に組み立てられたミニマルなシーケンスのなかでゆっくりと変化。静謐で宇宙的なドローンから浮遊感あふれるディープなテクノ・リズムまで、緻密で奥深い音響テクスチャーが美しく広がっていく。長年培われた巧みな音響設計とヴィンテージ機器への飽くなき探求心が見事に結実した全6曲。知性と情緒が美しく交錯する音響世界。

ブリストルのマルチ奏者MemotoneことWill Yatesによる最新作『Warm Shadows』。Ugnė Uma、Typesun、Jabu’s guestらが参加し、声・生ドラム・電子音が影をまとって共鳴する、深い余韻の一枚。アルバム全体を包むのは、アンビエント的な静けさと、ジャズの呼吸、そして電子音の淡いざらつきの重なり合い。Ugnė Umaの歌声は東欧フォークのようなメランコリーを帯び、Typesunの生ドラムは漂う音像に微かな身体性を与えている。夜の部屋の薄明かり、湿った空気、森のざわめきを思わせるような、タイトル通りの暖かい影がゆっくりと広がるような音楽。孤独な夜にそっと寄り添い、暗闇の中に確かな体温を感じさせてくれる屈指の音響詩。
