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〈Ultraääni Records〉より、DJ Vera Righteousによるルーツレゲエ、ダブのミックステープ。本作はタイトル通り、A面がLOVE、B面がWARという明確なテーマで構成、A面には、ラヴァーズロックやスウィートなルーツを中心に、柔らかいメロディとソウルフルな歌声が続き、Sugar MinottやJennifer Laraのような温かい質感の楽曲が滑らかにつながる。一方で B面では、Horace AndyやYami Boloなど、社会性やスピリチュアル性の強いルーツ、ダブが並び、重いベースラインと深いエコーが聴かれる。甘く肉感的な「LOVE」と、シリアスでスピリチュアルな「WAR」という、レゲエ、ダブカルチャーが持つ二面性を対照的に配置しながらも一本の物語として流れる構成力が光る。レーベルのカタログの中でも特に人気が高く、初出時は即完売した幻の一本として知られる、小さくも濃密なミックステープ。
オリジナルは1996年リリースの、UKダブを代表するMad Professorと、サウンドシステム界の伝説的存在 Jah Shakaによるコラボレーション・アルバム『New Decade of Dub』。Mad Professor の精緻なスタジオワークと、Jah Shaka のスピリチュアルなサウンド哲学が交わることで、アルバムは抑制の効いた深さとサイケデリックな音響処理が両立したサウンドになっており、フェイザーやエコー、ディレイといったエフェクトは濫用されることなく、むしろ楽曲全体を包み込むように機能し、穏やかだが強靭なグルーヴ生み出している。ルーツ・レゲエに根ざしつつも、当時のUKクラブ・シーンやサウンドシステム文化と強く結びついた未来志向のダブの姿を提示しているのも特徴的で、タイトルの「New Decade」の通り、70年代後半から80年代にかけて形成されたUKルーツ/ダブの流れを受け継ぎつつ、90年代以降のサウンドに新たな指針を示す一枚。
ポルトガルのエレクトロニック・バンドSensible Soccersと、UKダブの巨匠Mad Professorが初タッグを組んだコラボEP『EP#1 Dub Versions』。サイケデリックな電子音と深いダブ処理が溶け合う、ポスト・ダブ・サイケデリアとも言える内容で、前半2曲はゆったりしたテンポながら、クラウトロック的な反復と、Mad Professorの立体的なダブ処理が重なり、トランシーなダブ・グルーブ。重心の低いベース、深いエコー、空間を縦横に動く残響がサウンドシステム映えしそうな強度を持っている。ラスト曲「Dub Discreto」は、ClusterやKlaus Schulzeを思わせるコズミックなシンセが主役となり、ビートを排したアンビエント・ダブ、コズミック電子音楽へと飛翔。サイケデリックな電子音とクラシックなUKダブが現代的な感覚で融合した一枚。
日本国内限定盤(100枚限定)。スローモーション・ダブの独自路線を確立するフランスのアンビエント、エレクトロ・ダブ・デュオFroid Dubによる、自身の美学をさらに深化させた最新作『Positive And Natural』。全8曲の平均BPMは約85前後と極端にスローモーションながら、808キック、303アシッド・ベース、そしてテープディレイの揺らぎが三位一体となり、静けさの中にドライブ感が宿るミニマル・ダブを構築。タイトル曲「Positive And Natural」のメロディカ的ニュアンスから、「Love」「No Sense」で聴けるうねるアシッド・ダブまで、クラシックなダブの精神と現代エレクトロの質感が自然に溶け合う。音数は極端に少ないのに、テープディレイの揺らぎや微細な残響が空間を満たし、静けさの中に情報量が宿る。トリップホップ/ニューエイジ/DIYダブの流れを感じさせる、温かく漂う質感と実験性が共存する、充実作。

名匠Phill PrattがプロデュースしたChannel One渾身のDUB作品!
ライブ重視の伝説の凄腕バンドSkin, Flesh and Bones による意義深い録音!数あるダブ作品の中でも、最も貴重で価値のあるアルバムの1枚!
更にLee PerryがBlack Arkで録音したSunshot Band音源も含むボーナス・トラックを追加収録!!
シェフ、シンガー、プロデューサー、10のレコード・レーベルのオーナー、名匠Phil Prattは、ジャマイカの音楽シーンにおいてとてもユニークな存在である。60年代にロックステディ・シーンで重要な役割を果たしたPhil Prattは、「Artibell」や「My Heart Is Gone」といった大ヒット作を筆頭に、ジャマイカを代表するルーツ・ミュージックを多数生み出してきた。
Phillip FullwoodがBurning Spearの元で培ったスキルをフル活用しWinston McKenzieとBlack Arkや、Channel Oneで仕上げたダブ作品『Words in Dub』(1979)。
内容の素晴らしさと極端な希少性が相まってアルバムに対する評価も恐ろしいほど膨れ上がり、オリジナル盤は常に超高額で取引されるファンが切望し続けた作品。オリジナル・スリーヴを忠実に再現し世界初リイシュー。
Riddim Changoサブレーベル、Parallel Lineの003は英ウェールズ出身、ベルリン在住のSeverin Blackが登場。Pavel Milyakov(Buttechno)やVanessa Bedoretが参加したアルバムCountry Musicでケルティック音楽やフィードバック、ダブの要素を融合させ、前作のLord Have Mercy / Brass VIPではさらにオルタナティブなステッパーに歩みを寄せた Severin Blackの今作は、フルートのループが不穏な空気を纏うタイトルトラック "Brandy"、リチュアルなステッパー ”Yarmouth"、B面は9分半に及ぶライブテイク"Cautious (Dub)"を収録。
イギリスからベルリンに移住し、現行のオブスキュアダブ界隈への反応を見せるだけでなく、元々の実験音楽性とベルリン移住後に深まったディストーション、歪みの要素を加えたSeverin Blackの新作EPは300枚の限定プレス、2026年末には来日してのライブも予定している。
Mad Professorが80年代に展開した代表シリーズ「Dub Me Crazy」の中核タイトルで、1986年という時期は、UKダブが アナログ機材と初期デジタル処理を併用する過渡期で、Ariwa Sound Studioの特徴的な電子的ダブ処理が確立し始めた時期。本作でも、シリーズの中でもエフェクトの密度が高く、より実験的なダブ処理が前面に出ており、Mad Professorがアレンジ、ミックス、プロデュースをすべて自身で担当。Black Steel、Billy Cross、RobotiksらAriwa常連の演奏陣が参加し、80年代UKダブの過渡期を象徴する出来栄え。短い反射を連続させるディレイや、急に音が吸い込まれるようなフィルター処理が頻繁に現れ、スタジオ機材の反応そのものを音楽化したような独特の質感を生み出している。アナログの暖かみと電子的なクールさが自然に混ざり、ミニマルな構造の中で細部の変化が絶えず続く。シリーズの中でも特に動きの多いダブで、Ariwaサウンドの方向性を決定づけた重要作。80年代UKダブの魅力が凝縮された、手作業のダブ処理が光る一枚。

国内盤CD(解説書封入)2025年に20周年を迎え、2026年9月にも開催が決定しているエイドリアン・シャーウッド主宰のDUB SESSIONS。今回はエレクトロニック・ミュージックの名門〈Warp Records〉の重鎮にして象徴的存在の一人、ナイトメアズ・オン・ワックスを迎えることが発表されており、ダブ〜エレクトロニック〜クラブミュージック・ファンを幅広く魅了すること間違いなし!そんな話題のイベント開催を記念し、エイドリアン・シャーウッドが、2023年にDUB SESSIONSに出演したアフリカン・ヘッド・チャージ、そしてサウス・ロンドンの新鋭ジャズ・コレクティヴ、スピーカーズ・コーナー・カルテットと組んで制作したEP『Barbican Heights』がリリース!もともとは今年2月にロンドンのバービカン・センターで開催されたDUB SESSIONSに合わせてデジタル配信されたもので、今回初めてCDでも発売される。
ウィッカー・スタジオにて、即興のセッションをベースに、たった1日でレコーディングされたという本作は、DUB SESSIONSの精神を反映されるかのように、ダブ、ジャズ、エレクトロニック、アフロビートなど、多様な音楽世界を横断。3組のアーティストに加え、昨年のDUB SESSIONSにエイドリアン・シャーウッドのバンドメンバーとして出演したプライマル・スクリームおよびファット・ホワイト・ファミリーのアレックス・ホワイトも参加。アフリカン・ヘッド・チャージの名曲「Wicked Kingdom Of This Earth」とスピーカーズ・コーナー・カルテットの「Topanga」を即興をベースにリワークしているほか、セッション中にゼロから生み出された2曲の新曲も収録されている。

NY拠点のプロデューサーK Wataによるデビュー作『Give U Space』。Sustain Release 2025のライブ用トラックを起点に、スタジオで再構築された楽曲をまとめた作品で、〈Short Span〉が提示する広い空間と深い低域の美学を鮮やかに体現している。丸く沈むベースと控えめなキックがゆっくりと空間を押し広げ、微細なクリック音や柔らかいシンセが漂うことで、アンビエントとダブ・テクノが自然に重なる独特の音像が生まれている。ディレイやフィードバックの量が極端に丁寧に調整されていて、音の配置そのものが作品の魅力になっている。長尺のダブ処理が少しずつ形を変え、静けさとクラブの低域の圧が同じ速度で進む構造は、Rhythm & Sound以降のダブ・テクノを現代的に解釈したかのよう。アンビエント、ダブ、UKベースにまたがる充実作。
Quiet Time期のダウンテンポ作品で注目を集めたテキサス出身のプロデューサーGi Giによる、自身の手法「downtempo sampledelia」をよりダンスフロア寄りに進化させたフルアルバム『In Lieu』。サンプリングの断片をループし、曲の中で意味が変質していくプロセスを軸に、ハウス、ダブ、ジャングル、バレアリックの要素が柔らかく混ざり合う。テキサスとオーストラリアを移動しながら書かれた楽曲群は、音は柔らかく漂いながらも、ビートは以前より締まり、ドリフトと身体性のあいだにしっかりと着地している。忘れかけたレコード棚の記憶と、現代のリスニングバーの空気をつないだような、成熟した感のある一枚。
UKアンダーグラウンドの重要人物Persianの名曲群を、若手プロデューサーMiles J Paralysisが再構築した〈Mysticisms〉の人気シリーズDubplate第12弾。90sデジタル・ダブ、ラガ、UKGのエッセンスを持つPersianの音源が、ダークでサイケデリックな現代ダブへとアップデート。A面は、重心の低いステッパーズとブレイクスの間を行き来する「Big Slide Remix」と「Breathwork Dub」。B面では、Persianのメランコリックな旋律を残しつつ、ダブテクノの深度へ沈み込む「Zatoichis Troubles」や、トリップホップの影を感じさせる「There Is No Love」など、Miles J Paralysisの黒い音響感覚がより強く表れる仕上がり。

アムステルダム拠点のNicolini、Nushin Naini、La RatによるトリオDevon Rexiと、UKアンダーグラウンドの重要人物John T. Gastによるコラボレーション作『Breathstep』。クラウトロックの反復性、ノーウェイヴ的な生々しい質感、そしてGastの深く沈み込むダブ処理が混ざり合い、有機と人工が同時に脈打つような独特の音響世界を形成。音の断片が突然現れては消えるコラージュ的構造、湿り気を帯びた重低音、呪術的に加工されたヴォーカル。どれもがダンスミュージックの枠を外れながら、身体の奥を震わせる奇妙なグルーヴを生み出している。残響や空白の扱いが異様に巧みなGastのプロダクションもあり、音が沈んでいく深度そのものを聴かせるような感触のある前衛性と中毒性を兼ね備えた1枚。

〈Isle Of Jura〉を主宰するKevin Griffithsのプロジェクト、Jura Soundsystemによる、オーガニックでスピリチュアルなバレアリック・ダブ『Morning Star』。深いエコー、柔らかい低音、ゆったりとしたパーカッションが重なり、まるで部屋の空気がゆっくりと変わっていくような、瞑想的で香り立つサウンドが広がる。ギターや鍵盤、フィールド録音などの生音が、アナログ的な質感とともに漂い、バレアリック特有の柔らかい熱を帯びた音像を形成している。レフトフィールド・ディスコの感覚も健在で、静かに身体を揺らすミッドテンポのグルーヴが心地よい。香りとエスケープイズムをキーワードにした、夕暮れの海辺や、深夜のリスニングにぴったりの空間を満たすチルアウト。
2026年リプレス!Horace Andy『Dance Hall Style』と並び、〈Wackie’s〉の最高峰と名高いWayne Jarrettの名作『Showcase Vol.1』。1982年、NYブロンクスのWackie’s Studioで録音され、プロデュースはもちろんLloyd “Bullwackie” Barnes。収録曲は「Brimstone & Fire」「Every Tongue Shall Tell」「Magic In The Air」「Bubble Up」など全6曲。すべてショーケース形式で構成され、Jarrettの軽やかで浮遊感のある声が、Bullwackieの重いベースラインと深いエコーに溶けていく。バックはThe Chosen Brothers、Jerry Harris、Clive Huntら〈Wackie’s〉周辺の名手たちで、NYのアンダーグラウンド感とジャマイカのルーツ精神が交差し、煙に包まれたようなスピリチュアルで幻想的なルーツ、ダブが展開される。Wayne Jarrettの声と〈Wackie’s〉の美学が鮮明に刻まれたショウケース名盤。


2011年以来となるSeekersinternationalとwzrdryAVの実に15年振りの再コラボ作『Orbit Flares』。『Magnetic Haze』の続編として制作された、反転、循環、ループをテーマにしたアブストラクト・ダブ電子音楽で、wzrdryAVが描く広がりのあるドローン・スケープを、Seekersinternationalが切断し、ねじ曲げ、再構築。ピッチがわずかに歪むダブ・コードが渦を巻き、低域が液体のように揺れる。遠くのサウンドシステムが霧越しに聴こえるような距離感で、リズムは一定ではなく、揺れたり崩れたり立ち上がったりしながら、音の重力が変わる瞬間が続く。ドローン、ダブ、ループという三層構造が常に動き続けることで、Seekersinternationalのコラージュ的センスと、wzrdryAVの音響的広がりが自然に結びついたユニークな作品。
フランス出身、ギリシャ在住の異端DJ、OKO DJによる、原始的なDIYテープモンタージュから現代のホームスタジオ技術まで、幅広い手法を用いて、ダウンテンポ、トリップホップ、実験シンセポップ、ダブという多様な要素が混ざり合ったアルバム『As Above, So Below』。スピリチュアルな語り、テープノイズ、フィールド録音的な要素が交錯し、夢幻的なサウンドスケープを構築。トラックには「Exolition」「La Colline au Ciel」「είμαι ή δεν είμαι(feat. onarrivenow)」など、多言語・多文化的なタイトルが並び、地理や時代、ジャンルを越えた感覚を誘う。レーベルによる紹介文では、「コミューン出身の女ゲリラたちがボウリングに行く」という奇妙な物語が語られ、幻想的で詩的なナラティブが音楽と並走しており、〈STROOM〉の共同的な美学とも共鳴して聴き手の想像力を刺激する、聴く体験そのものが拡張されるような詩的でコンセプチュアルなアルバム。

ポストハードコア・バンドthe north endのメンバーとしても知られる、東京を拠点に活動するアーティストFeLidによる、ギターの偶発性とアンビエント、ダブの音響処理を組み合わせたソロ名義2作目となるカセット作品『Magic Hour』。即興的に鳴らされるギターのフレーズが柔らかく揺れ、夕暮れの光がゆっくり変化していくような色彩感を帯びて進む。アンビエントの静けさ、ダブの空間処理、そして、細やかな編集による透明感が重なり、都市の片隅で立ち止まったときにふと立ち現れる、どこでもない世界を思わせる音像が広がる。

長年レゲエを愛し、ラジオやサウンドシステム、Dub Camp Festivalなどを通じてシーンと深く関わってきたレーベル〈Groove Exploration Records〉が、その歩みの延長線上で実現させたプロジェクト。ジャマイカのシンガー、プロデューサーLinval Thompson、Dub Shepherdsらが築いた重厚なリディムに、レーベル主宰Nesta Egorが書き下ろした歌詞を携えて完成。
プラトンの「洞窟の比喩」をモチーフとし、物質主義や消費社会に囚われた現代人の姿を重ね合わせながら、精神的な目覚めと解放を呼びかけるメッセージが込められており、タイトルの「Rebel Up」は、権力への反抗というよりも、内なる意識を目覚めさせるためのレベルとのこと。Linval Thompsonの円熟した歌声とDub Shepherdsによる深く有機的なダブワイズが結びつき、ルーツ・レゲエが本来持っていた精神性を現代へと引き継ぐ一枚。

即完売だった人気盤!ジャマイカ出身のシンガーであり、ルーツ・レゲエの重要人物、〈ON-U SOUND〉でも活躍したBim Shermanが1988年に発表したダブ・アルバムで、King Tubby、Prince Jammy、Adrian Sherwood ら名匠がミックスを手がけたダブ黄金期の集大成とも言える作品『Ghetto Dub』。長らく入手困難だった名盤が〈Week‑End Records〉よりめでたくリイシュー!深く沈むベースと、空間を切り裂くようなエコー、ボーカルを排し、リズムと残響だけで世界を構築するストイックな美学は、80年代ジャマイカのスタジオの空気感がそのまま刻まれた生々しいダブ。名匠たちの手によるミックスが光り、Bim Sherman の静謐でスピリチュアルな世界観が結晶した一枚。Adrian Sherwood の関与により、ジャマイカ本流の温かさに、UKアンダーグラウンド特有の硬質さが加わっているのも印象的。Sly & Robbie、Style Scott、Bingy Bunny、Roots Radics ら、ジャマイカのレジェンドも多数参加。
