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限定200部ナンバリング入り、クリアヴァイナル仕様。イタリア・アンビエントの巨匠 Gigi Masinによる静謐で内省的なアンビエント作品『Implodendo in una accecante oscurità Pt. 2』。Masin のロマンティックなメロディよりも静的・瞑想的な側面が強調された作品で、柔らかなドローン、かすかに残るピアノの残響、微細な音の揺らぎが重なる音響は、タイトルが示すように「眩い闇の中で内側へと崩れ落ちる」かのよう。Lumen(光)と名付けられた連作で構成された、光と闇の境に目を凝らし、聴く者を深い内省へと誘うアンビエント・スイート。Pt.2ではLumen 06〜10が収録され、Pt.1 の世界を引き継ぎつつ、ピアノや声、サックスのような有機的な要素が時折浮かび、闇と光が統合されるような印象も受ける。

限定200部ナンバリング入り、クリアヴァイナル仕様。イタリア・アンビエントの巨匠 Gigi Masinによる静謐で内省的なアンビエント作品『Implodendo in una accecante oscurità Pt. 1』。Masin のロマンティックなメロディよりも静的・瞑想的な側面が強調された作品で、柔らかなドローン、かすかに残るピアノの残響、微細な音の揺らぎが重なる音響は、タイトルが示すように「眩い闇の中で内側へと崩れ落ちる」かのよう。Lumen(光)と名付けられた連作で構成された、光と闇の境に目を凝らし、聴く者を深い内省へと誘うアンビエント・スイート。

廃盤。ナッシュビルを拠点に活動するペダルスティール奏者Luke Schneiderが、〈Third Man Records〉での2作を経て〈Leaving Records〉から初めて発表する、ペダルスティールとエフェクトのみを用いた 牧歌的アンビエント/ドローン作品『For Dancing In Quiet Light』。テネシーの田園風景やLou Reedの「Hudson River Wind Meditations」からの影響を受けた収録曲はいずれも長尺のアンビエント・ドローンで、ペダルスティールの滑らかなサステインが空間に溶け、光がゆっくりと揺れながら漂うような音像を描き出す。メロディよりも質感が前面に出る構成で、タイトルの通り、身体がわずかに揺れるようなリズムの気配があり、完全な静寂ではなく、微かな運動が音の奥に潜んでいる。静寂と温かみが同居した、穏やかで内省的な一枚。

美術史家Eloise Bennettのテキストに対する応答として制作された、儀式、声、神話、スコットランドの民間伝承、荒涼とした地形といったテーマが全編を貫く、アンビエント/アート系コンピレーション『The Black Hill, The Glass Sky』。中心にあるのは声で、囁き、祈り、風のように揺らぎ、時にボコーダーで歪められ、時にテープノイズに覆われ、あるいは裸の共鳴だけが残される。そこに、鐘、笛、ツィター、ハープ、チェロといった古風な楽器が重なり、霧に包まれた丘陵や石碑の前で鳴らされるような神秘的な空気をつくる。冬の静けさ、土地の記憶、儀式の残響を音として封じ込めた神話的世界。
ハロルド・バッドの初期ミニマリズムとアンビエント音楽の重要な転換点を示す作品として知られる1970年作『The Oak of the Golden Dreams』が〈PAROLE〉より再発!カリフォルニア芸術大学で、伝説的なBuchlaモジュラー・シンセサイザーを用いてリアルタイムで録音されたこの作品は、バッドの初期の音楽的探求を象徴している。表題曲「The Oak of the Golden Dreams」は、変化しないドローンの上に、Buchlaを電気オルガンのように使用して即興的なモーダル演奏を展開しており、このアプローチは、テリー・ライリーやラ・モンテ・ヤングの作品と共鳴し、初期ミニマリズムの特徴を体現している。『The Oak of the Golden Dreams』は、ミニマリズムの黎明期における重要な記録であり、バッドの音楽的進化を理解する上で欠かせない作品で、彼の後の作品と比較することで、彼の音楽的旅路とその影響をより深く探求することができる一枚。
スイスの新興レーベル〈Fabrique d’Instruments〉から、現代音楽の最前線で活動する謎めいたデュオ、Anichy & Lyemnによるデビュー作。長く引き延ばされた旋律、消え入りそうな弦楽器の響き、遠くから聞こえる音色、そして使い古されたメロディの断片が焦点の中に入っては消えていき、聴くというより思い出す感覚に近い音世界を形づくる。その佇まいは、William Basinski『Disintegration Loops』や、The Caretaker、Gavin Bryarsを思わせるもので、極限まで削ぎ落とされた電子音、ゆっくりと変化する和声、カノン、反復するフレーズが、時間を緩やかに侵食する。ミニマルでありながら、同時にむしろ人肌の温度を感じるような柔らかさも漂い、微細な揺らぎや、遅れて入る声部の感情の余韻に耳を澄ませることで、音の奥に潜む情緒が静かに立ち上がる。
チリのギタリストCristián Alvearの依頼により作曲された、Catherine Lamb初のギター作品『Point/Wave』。環境音をマイクロトーナルな和音へ変換するSecondary Rainbow Synthesizerを用いた電子ドローンと、極めて静謐で均質なタッチのギターによる点描的フレーズが、長い時間軸の中でゆっくりと干渉し合う構造を持ち、音が前へ進むというより空間に滞留し続けるような独特の静けさと緊張感を保ち、倍音同士の微細な揺らぎが耳の奥で共鳴しながら、聴き手そのものを調律するかのように、知覚を変容させる。その音像は、幾何学的でありながらどこか有機的な、静かで強度のある現代音楽作品。
待望の再プレス!ドローンマスター、チベットと電子音楽を合一させたグルEliane Radigue(1932-)の1987年名作(オリジナルはカセット)が2CDで目出たく再発!ディープ過ぎる雲のようなドローンにチベタンベルが薄らと響く、彼女の他のどの作品よりも存在感のある音の雲が展開するチベット密教下最高のドローン。この直後にリリースされた「Mila’s Journey Inspired By A Dream」と同様にチベット仏教の聖者ミラレパの人生にインスパイアされた作品で、倍音を多く含んだアープ・シンセサイザーの密教持続音が全面に出された瞑想的ドローンの極地。二枚目は薄らと僧侶達の読経がドローンと交じる、深淵なる東洋精神世界へ誘う霊的持続音の嵐。チベット仏教や瞑想に興味がある方にも、是非体験していただきたい歴史的傑作です。

Eliane Radigueの最高傑作と称される三時間におよぶ電子音響の大作『Trilogie de la Mort(死の三部作)』。本作は、ドローン、ミニマル・ミュージックの金字塔ともいえる作品であり、チベットの死生観に基づき、生と死、そして死後の再生までを主題にした深い瞑想のような音の旅。三部構成で、第一部「Kyema」は『チベット死者の書』の六つの中間状態を音で描写。第二部「Kailasha」はヒマラヤの聖山カイラス山を巡る想像上の巡礼を描き、第三部「Koumé」では死の最も深い地点へと潜り込み、そこで再び生の火花が灯る──死は誕生へと転じる、という循環的な世界観を静かに提示している。ラディーグはこの作品を8年かけてアナログ機器のみで丁寧に制作。最初はただのハム音にしか聴こえなくても、深く耳を傾けると、そこには豊かな倍音、音の揺らぎ、感情の移ろいがあり、まるでオーケストラやバグパイプが幽かな哀歌を奏でているようにも感じられる。ゆっくりとしか変化しない音の流れは、日常のスピードを緩め、聴く者の時間感覚そのものを変容させる。耳で聴くのではなく、時間とともに存在する音楽であり、精神的・哲学的な深みと芸術的な緻密さを兼ね備えた唯一無二の音響体験となっている。
ドローンマスター、チベットと電子音楽を合一させたグルEliane Radigueによる、11世紀のチベット仏教の聖者であり詩人であるミラレパに捧げた、魂の奥底に語りかけてくるような響きの涅槃を示した霊的チベット・ドローン大名作『Songs Of Milarepa』。ARPシンセによる極めて緩やかな周波数変調と音色の変化を特徴とする持続音と、この瞑想的な持続音をバックに、ラマ僧クンガ・リンポチェによるチベット語の朗読と、米国の実験音楽家ロバート・アシュリーによる英訳詩の朗読が絡み合い、電子音響と精神世界が融合した稀有な世界を描き出す。1983年と1987年の録音を収めた本作はRadigue自身の精神的探求が色濃く反映されており、ドローン/ミニマル音楽の文脈にありながら、宗教的・哲学的な深みを持ち、聴く者の意識を内面深くへと導く霊的ドローンの金字塔!

日本の現代環境音楽の牙城〈Kankyo Records〉にもモダン・アンビエントの結晶的作品を残す実験音響作家──Yama Yuki主宰のもと、Marginal ConsortやEast Bionic Symphoniaでの活動も知られる前衛音楽家、多田正美や前衛劇団〈パパ・タラフマラ〉で音楽を指揮した環境音楽の名手・菅谷昌弘といった作家の貴重なカセットフォーマットの新譜まで手掛けてきた、現行国内最高峰の音響系カセット・レーベル〈ato.archives〉のタイトルが一挙到着! 今回はなんと、Sun Arawの〈Sun Ark Records〉や前衛/実験音楽老舗〈Important Records〉のカセット部門〈Cassauna〉、Taylor Deupree主宰の音響系聖地〈12k〉を始め、世界各地の名レーベルを練り歩き、ニューエイジ・リバイバル以降の国産モダン・アンビエントの名品の数々を残す東京の電子音楽家/ペインターのAkhira Sanoによる最新カセット作品! 電子音の粒子や微細なノイズ、淡いメロディの断片がゆっくりと浮かんでは消えていく、静謐で内省的なアンビエント作品で、デジタルの冷たさと有機的な温度が同居する音のレイヤーは、深夜の静けさや記憶の残響を思わせ、聴くほどに細部の美しさが立ち上がる逸品。
ナンと2000万ストリーミング再生されたというしー辰屈指の人気作がリプレス&LP化!Meditationsでも大大大ベストセラーだった、Will Long名義での良好アンビエント x ハウス作品も知られる東京在住のCelerとシカゴのForest Managementという2人のアンビエント作家が、2018年にオークランドのニューエイジ/アンビエントの聖地〈Constellation Tatsu〉から発表した作品『Landmarks』が待望のカセット/アナログ再発!Paul Therouxの小説『The Mosquito Coast』と、Peter Weirによる 1986 年の同作品の映画化にインスピレーションを得た珠玉のアンビエント/ドローンを全14曲収録。

アメリカ出身でドイツ在住のマルチ奏者・作曲家 Weston Olenckiによる、バンジョーを中心としたエクスペリメンタル・フォーク作『Broadsides』。2023年にOlenckiが故郷サウスカロライナからウェストバージニア、ミシシッピ川流域へと南部を巡った旅のフィールド録音、収集した楽器や工芸品、そして各地に根づく伝統音楽との出会いを素材にして生まれたもので、水の音、虫の羽音、列車の轟音、コミュニティに息づく古い歌などが、バンジョー、ハーモニカ、オートハープ、カセットプレイヤー、振動モーターといった楽器・装置と組み合わされ、多層的な音響へと再構成されている。バンジョーの持つ鋭いアタックや倍音が長いドローンへと変質し、フィールド録音のざらつきや環境音が層を成して漂う、アメリカ南部の風景を抽象化したようなサウンド。伝統音楽の旋律が時折浮かび上がる一方で、機械的なモーター音やノイズがそれを侵食し、郷愁と前衛性が同時に存在する独特の世界。

大名門〈Modern Love〉に残した『Liumin』は今や同レーベルを代表する名盤としておなじみ。Stephen Hitchellとの名アンビエント・ダブ・プロジェクト、cv313やWaveform Transmissionなどでの活動も大変名高いデトロイトのダブテクノ/アンビエント巨匠Rod Model。Brian Enoの『Music for Airports』のアンビエントの青写真を再構成し、ヨーロッパの前衛的なバスステーションのデザインのために作り上げた環境音楽作品。

10月中旬再入荷。当店でも長年ベストセラーでもお馴染み現行ドローン界隈でも最高峰の名作家!Maria w Hornと共にカルト名門〈XKatedral〉を主宰。〈Hallow Ground〉や〈Total Black〉〈iDEAL Recorings〉といった重要レーベルから傑出したタイトルを発表してきたストックホルム在住の女性ミニマリスト、Kali Maloneの最新アルバム『All Life Long』が、Stephen O'Malley運営の名レーベル〈Ideologic Organ〉よりアナウンス!2020年から2023年にかけて作曲されたパイプ・オルガン、合唱団、金管五重奏のための音楽集!2019年の画期的なアルバム『The Sacrificial Code』以来となるオルガンのための作品や、Macadam Ensemble & Anima Brassによる声と金管のための作品など、反復と変奏の間の常に変化する緊張感の中で煮えたぎる圧巻の全12曲を収録。Stephan Mathieuの手により〈Schwebung Mastering〉にてマスタリング。Matt Coltonがカッティングを担当。Stephen O’Malleyによるカヴァーフォトを採用と万全の布陣です!8ページのブックレット付属。

9月下旬再入荷。当店大大大ベストセラー『The Sacrificial Code』でもおなじみ、〈Hallow Ground〉や〈Total Black〉などといった現行アンダーグラウンドの深遠から極めて優れたドローン/実験作品を繰り出す米国出身/スウェーデン・ストックホルム在住の女性ミニマリスト、Kali Malone。名門〈Ideologic Organ〉からの2022年最新作『Does Spring Hide Its Joy』がアナウンス。Stephen O'Malley(エレキギター)、Lucy Railton(チェロ)という豪華ゲストを迎え、Malone自身が調律したサイン波オシレーターを用いて制作した没入型モダン・クラシカル/ドローン作品!パイプオルガンの調律、和声理論、長時間の作曲の経験が、この作品の出発点となっていて、彼女のニュアンスに富んだミニマリズムは、驚くべき焦点の深さを展開し、リスナーの注意の中に瞑想的な空間を切り開いています。
現行アンビエント/エクスペリメンタル・シーンを牽引するポートランドの要注目作家、Patricia Wolfによる〈Balmat〉からの2作目は、アイスランドを舞台にしたドキュメンタリー映画のためのサウンドトラック。UDO Super 6シンセサイザーを中心に据えながら、ギターやマレット、フィールド録音を交え、風景と記憶の交錯を緻密に描いたユニークな作品。ドラマティックな起伏を避けつつ、持続音の層が静かに移ろう中で、幼少期の記憶や北欧的フォークロアの気配が立ち上がる様子が美しい。Patricia Wolfの緻密な音響設計と叙情性が結びついた、彼女のキャリアを象徴する一枚と言えるでしょう。

1973年にバンクーバー美術館で開催された音響彫刻の展覧会"Sound/Sculpture”。この展示のオーディオカタログとして1975年に出版された、音響彫刻に関する重要書籍"Sound Sculpture”の編集者であるJohn Graysonと米コンポーザーDavid Rosenboom監修によるブックレット付きLP作品[The Sounds Of Sound Sculpture]。この分野のパイオニア的存在であるBaschet兄弟、Sonambientシリーズで知られるHarry Bertoiaの有名彫刻をDavid Rosenboom、John Graysonらが演奏した稀有なテイクや、60年代からキネティック彫刻の創作に着手したStephan Von Hueneの希少な録音、ニューヨークのサウンドアーティストDavid Jacobsの重厚な空気圧システムなど、視覚的にも惹きつける歴史的音具の記録を写真や資料と共に網羅。
David Rosenboomによる2024年リマスタリング音源を収録。LP版には音具の詳細を記した210 x 210サイズの12ページブックレット、DLコードが付属。

1973年にバンクーバー美術館で開催された音響彫刻の展覧会"Sound/Sculpture”。この展示のオーディオカタログとして1975年に出版された、音響彫刻に関する重要書籍"Sound Sculpture”の編集者であるJohn Graysonと米コンポーザーDavid Rosenboom監修によるブックレット付きLP作品[The Sounds Of Sound Sculpture]。この分野のパイオニア的存在であるBaschet兄弟、Sonambientシリーズで知られるHarry Bertoiaの有名彫刻をDavid Rosenboom、John Graysonらが演奏した稀有なテイクや、60年代からキネティック彫刻の創作に着手したStephan Von Hueneの希少な録音、ニューヨークのサウンドアーティストDavid Jacobsの重厚な空気圧システムなど、視覚的にも惹きつける歴史的音具の記録を写真や資料と共に網羅。
David Rosenboomによる2024年リマスタリング音源を収録。12ページブックレットが付属。

Sarah Davachiの2015年デビューLP。Davachi自身およびサンフランシスコ・ベイエリアのミュージシャンたちが参加した、拡張されたエレクトロ・アコースティックなソロ作品と室内楽作品のシリーズであり、カナダ、カリフォルニア、ヨーロッパ各地で録音された。すべては風景の中にあり、心の位置が風景となっている。

至上の傑作『Loop-Finding-Jazz-Records』でもお馴染み、ミニマルな電子音楽を数多く輩出するドイツの重鎮プロデューサーJan Jelinek。自身のレーベルである〈Faitiche〉からは、最新物件『Soundtrack For SEASCAPE - Polyptych』がアナログ・リリース。アメリカの小説家ハーマン・メルヴィルの長編小説『白鯨』の登場人物である捕鯨船ピークォド号の船長エイハブをモチーフにした最新アルバム。昨年Jelinekがカナダのニュー・メディア・アーティストClive Holdenと共同で開発したオーディオ・ビジュアル・プログラムのサウンドトラックであり、ジョン・ヒューストン監督の1956年の映画『Moby Dick』をベースにしたプログラムとなっています。Rashad Beckerの手によるマスタリング仕様。

2017年に棄世されたフィンランド電子音楽の巨星であり、Pan Sonicでの活動も広く知られる鋼鉄の漢、Mika VainioがØ名義名義で残した最後の作品『Sysivalo』。2017年の逝去直前まで制作していた未発表の素材をもとに、Rikke Lundgreen と Tommi Grönlund が遺されたメモに基づいて仕上げたもので、まさに遺作と呼ぶにふさわしい一枚。全20曲、約60分にわたる構成は、Ø名義の作品の中でも特に短い楽曲を連ねたエチュード形式を採用しており、断片的ながら連続性をもった音のスケッチ集のように展開する。ビートのない楽曲が多くを占め、電子音やドローン、残響の中に細やかな旋律や音響的な陰影が浮かび上がり、静止した時間や感情の余白を強く意識させながら、ノイズや低周波が持つ物質感と、儚いメロディのきらめきが共存する、Vainioの音響的探究の到達点。特に、彼の最も美しい作品のひとつと評される最終曲「Loputon(Endless)」は、透明感と静謐さをたたえた楽曲で、まるでレクイエムのようにVainio のキャリアにおける理想的な結びとなっている。
アメリカ出身の現代音楽作曲家で、微分音、持続音、音の重なりによる色彩的ハーモニーを探求する作風で知られるCatherine Lamb の、極めて静謐で深い没入感を持つ作品『muto infinitas』。音は明確な旋律やリズムを持たず、ゆっくりと重なり合いながら倍音が浮かび上がり、わずかな音程差が生む揺らぎが空間全体に広がっていく。Lamb 特有の精密なハーモニー設計と、音響空間を楽器の一部として扱う感覚が純度高く現れた本作は、ドローンやミニマリズムを超えて、音と空気の関係を探るかのよう。音の色彩、空間、倍音の揺らぎをじっくり味わい、メロディやリズムという概念を超えて、音が存在することそのものを聴くような音楽。
