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テープループとエディット技法を駆使し、Instagramで10万人近いフォロワーを持つアーティストBlankFor.msことTyler Gilmoreの待望のフル・アルバムが〈Leaving Records〉から登場。本作は、ジャズの初期経験やハウス、ドラムンベースへの愛情を背景に、テープループの不完全な循環性を時間の瞑想のメタファーとして扱うコンセプトで構築。テープの揺らぎや劣化をそのまま活かしたローファイな質感で、ピアノの断片、環境音、ノイズ、微細なビートが重なり、霧の中で記憶を拾い集めるような曖昧な音世界を形成する。抽象的ミニマルハウスとフォギーなアンビエンスが断片的にも関わらず強い物語性を生んでいる、印象に残る一枚。

Laraaji御大の今ではレアな3作、Lotus Collage (78)、Unicorns in Paradise (81)、Connecting the Inner Healer (83)がそれぞれカセットになり、3CSボックス仕様の再発。
作品の一部がベスト盤に入ったりしていましたが、元の尺でそのまま再発されるのは今回がはじめてとの事。Laraajiシンボルなチターで空へのお迎えを誘う"Lotus Collage"、角からしっぽまで白の幻想がなびく"Unicorns in Paradise"、また心落ち着かせる瞑想のひとときを掴んだ"Connecting the Inner Healer"には、82年の自主作"Rhythm and Blues"からの曲も入ってます。どれも人智の感覚、音楽の地平線をとうに離れた静けさの波。


Flying Lotus主宰の〈Brainfeeder〉にも作品を残しているだけでなく、「モダン・ニューエイジ」の提唱者として近年のリバイバルを牽引してきたMatthewdavid率いるLAの大名門〈Leaving Records〉より注目タイトルを漸くストック!Sam GendelやAna Roxanneとも並び、昨今のLAのインディペンデントなシーンを代表するアクトとして注目を集めるノンバイナリーのミュージシャンOlive Ardizoniによるソロ・プロジェクトGreen-Houseの最新作『A Host For All Kinds of Life』がアナログ・リリース。〈Leaving〉レーベルメイトのDiva Dompé、Ami Dang、Nailah Hunterといった鬼才たちとはニューエイジ/アンビエント・グループ、"Galdre Visions"でも活動を共にしている人気作家!「植物のためのアンビエント」作品というコンセプトが話題を呼んだ前々作以来、卓越したアンビエント作品を送り出してきましたが、今作はより瞑想的かつピースフルな仕上がりのコスミッシェ・アンビエント絶品に!まさにミニチュアサイズのTangerine Dreamの様でもあり、耽美で愛らしく、幅広い音楽好きにオススメできる一枚です。
Loris S.Sarid『Music for Tomato Plants』、岡田拓郎+Duenn『Urban Planning』を思い起こす傑作!!抽象的でサイケデリックなビート・ミュージックから瞑想的なニューエイジまでもつなぐ名作家であり、Flying Lotus率いる〈Brainfeeder〉にも在籍していたMatthewdavid主宰の〈Leaving Records〉からは、Sam GendelやAna Roxanneとも並び、昨今のLAのインディペンデントなシーンを代表するアクトとして注目を集めるノンバイナリーのミュージシャンOlive Ardizoniによるソロ・プロジェクトGreen-Houseの最新作。昨年には〈Leaving〉レーベルメイトのDiva Dompé、Ami Dang、Nailah Hunterといったミュージシャンとニューエイジ/アンビエント・グループ、”Galdre Visions”(ここではヴォーカリストとして参加)を結成し、ケルトの神秘主義、宇宙、そして、古典/現代のニューエイジからインスピレーションを得た傑作を発表していた気鋭作家!前作のミニマルな構成から愛嬌のあるメロディーや感情的なアークが感じられる世界観へとシフトし、パンデミックの最中に録音されたものながら憂鬱さをかき消してくれるような浮遊感を帯びたアンビエント・アルバム。吉村弘やVirginia Astley、Mort Garsonなどが好きな方にも是非!


「GREEN」「SURROUND」の続編として制作されながら、20年近く正式にリリースされなかった知られざる作品をTemporal Drift が世界初再発!! オリジナル盤はCDのみとなり、アナログ・レコード化は本邦初となる。
環境音楽の代表的な作品として知られ、近年再発された名盤である「GREEN」「SURROUND」。この2作に続く形で制作、1987年に完成したが当時発表されることはなかった。2003年に吉村が逝去、3年後の2006年にCDフォーマットで未発表音源としてリリースされた「FLORA 1987」。
植物を連想される楽曲タイトル、「GREEN」「SURROUND」と比較する限り色彩感覚が刺激される旋律が、受け手の想像力を柔和に包み込む。
『Flora』というアルバムが聴きつづけられている、聴きつがれている、
そこには、吉村弘という音・音楽を愛でるひとのかわいらしさが、
それとなく漂ってくるからかもしれません。
ちいさな花のかおりのように。
小沼純一
初の公式再発、吉村弘遺産管理団体の全面協力、小沼純一によるライナーノーツ付属、John Baldwinのリマスタリング
CD:デジパック
★初回完全限定生産★帯付き グラミー賞にもノミネートされたUSのレーベル"Light In The Attic"による日本のアンビエントコンピ『Kankyo Ongaku』への楽曲収録など近年海外からの評価も著しい作曲家"菅谷昌弘"が、当時所属していた舞台芸術集団”パパ・タラフマラ”によるステージ・パフォーマンスのために制作した舞台音楽『海の動物園』(1988年)が世界初リイシュー&初LP化!
三枝成彰、湯浅譲二、松村禎三といった錚々たる作曲家に師事、NHK教育テレビ『中学生日記』の劇伴制作やギター・デュオ"ゴンチチ"の作品にもアレンジャーとして参加するなど80年代初頭から作曲家として活躍している菅谷昌弘。1987年から作曲家として在籍した舞台芸術集団“パパ・タラフマラ”のステージ・パフォーマンス『海の動物園』のために制作し当時はCDフォーマットのみでリリースされていた本作は、収録曲がUSのレーベル"Light In The Attic"によるグラミー賞にもノミネートされた日本のニューエイジ/アンビエントコンピレーション『Kankyo Ongaku』や、吉村弘、イノヤマランドといった日本を代表するアンビエント作家の再発を行う同じくUSの"Empire of Signs"から編集盤『Horizon Vol.1』がリリースされるなど単曲での再発はされていますが、アルバムとしての再発は世界初、そしてLPフォーマットとしては初のリリース!『Kankyo Ongaku』に収録された繊細なタッチのピアノと柔らかな電子音が入り混じる「海の砂粒」(M2)や、『Horizon Vol.1』収録のミニマルに織り重なるソフトなシーケンスで浮遊感に満ち溢れた「世界の果てまで」(M7)など、サンプラー、シンセサイザーといったデジタル機器を駆使しながらもオーガニックで暖かみのあるサウンドを聴かせており、近年世界的に再評価されているジャパニーズ・アンビエントの真髄を感じさせる歴史的な名盤!
【菅谷昌弘】
1959年生まれ。1987年から2000年までパパ・タラフマラに在籍し舞台作品の音楽制作を中心に活動。退団後は8ch.マルチスピーカーシステムによるミュージック・コンクレート作品を制作、ひとりだけに聞いてもらう『井戸端部屋』を企画。また劇伴としてNHK『FMシアター』、同じく『新日曜名作座』での音楽、ギターデュオグループGONTITIの編曲もおこなっている。近作(2024年8月末頃発売予定)ではカセットテープによるアルバム『しるしまみれ』をリリース。
80年代中期に隆盛となった環境音楽の流行に於いて、その嚆矢となった'84年作『モーニング・ピクチャー』。
全楽曲を氏が一人で編み上げ、美しい旋律を閉じ込めた本作は当時クラウス・シュルツェ主宰<Innovative Communication>からもリリースされるほか、フローティング・ポインツが自身のDJ MIXでピックするなど、国内外問わず評価されています。
近年では純度の高いモダン・ニューエイジ~アンビエントの傑作として、さらに和レアリック("和"モノ+バレアリック)を代表する作品としても認知される名盤が待望の再発です。
【収録曲】
SIDE A
1.Kane
2.Dancing Snow
3. Meet Me In The Sheep Meadow
4.Valpolicella
SIDE B
1.September Walk
2.The Bagel
3.Morning Picture
4.The Mirage

美術史家Eloise Bennettのテキストに対する応答として制作された、儀式、声、神話、スコットランドの民間伝承、荒涼とした地形といったテーマが全編を貫く、アンビエント/アート系コンピレーション『The Black Hill, The Glass Sky』。中心にあるのは声で、囁き、祈り、風のように揺らぎ、時にボコーダーで歪められ、時にテープノイズに覆われ、あるいは裸の共鳴だけが残される。そこに、鐘、笛、ツィター、ハープ、チェロといった古風な楽器が重なり、霧に包まれた丘陵や石碑の前で鳴らされるような神秘的な空気をつくる。冬の静けさ、土地の記憶、儀式の残響を音として封じ込めた神話的世界。
イタリアのライブラリー音楽やサウンドトラック文化を現代的に再解釈するプロジェクト Complesso Gisteri による、架空の美術展をテーマにしたコンセプチュアルなアルバム『Mostra Collettiva』。60〜70年代イタリア映画の音楽や色彩感覚と、現代エクスペリメンタルの静謐な空気が交差し、美術展の展示空間を歩くように音とイメージが立ち上がっては消えていく独特の世界観を描き出す。ジャズ、ラウンジ、サイケ、アンビエント、イタリアン・ライブラリー音楽が自然に溶け合い、エレクトリックピアノやサイケデリックなギターが柔らかく揺らめく。アーカイヴ精神と、現代的な音響センスが絶妙に融合した本作は、洗練されていながら、どこか奇妙でサイケデリック。聴く美術展と呼びたくなるほど視覚的な喚起力があり、アート作品のようにじっくり味わえる、イタリアン・モダン・ライブラリーの新たな名品。
スイスの新興レーベル〈Fabrique d’Instruments〉から、現代音楽の最前線で活動する謎めいたデュオ、Anichy & Lyemnによるデビュー作。長く引き延ばされた旋律、消え入りそうな弦楽器の響き、遠くから聞こえる音色、そして使い古されたメロディの断片が焦点の中に入っては消えていき、聴くというより思い出す感覚に近い音世界を形づくる。その佇まいは、William Basinski『Disintegration Loops』や、The Caretaker、Gavin Bryarsを思わせるもので、極限まで削ぎ落とされた電子音、ゆっくりと変化する和声、カノン、反復するフレーズが、時間を緩やかに侵食する。ミニマルでありながら、同時にむしろ人肌の温度を感じるような柔らかさも漂い、微細な揺らぎや、遅れて入る声部の感情の余韻に耳を澄ませることで、音の奥に潜む情緒が静かに立ち上がる。

オーストラリアの作曲家、パフォーマー、Megan Alice Cluneによる、声、ピアノ、クラリネット、繊細なエフェクト処理という最小限の素材を用い、反復と微細な変化を軸に音が生まれ、空間に溶けていくその過程そのものを提示するような作品『Repetition Study I: imagine being』。各楽章は、明確なメロディやリズムに依存せず、音の揺らぎや残響、息づかいの変化がゆっくりと景色を変えていく。クラシカルな質感と、アンビエントの広がり、そして音響詩のような内省が交差し、静かに深い場所へ沈んでいく。静謐でありながら、どこか身体的でもある、美しい一枚。

エストニア出身、ロンドンを拠点に活動するピアニスト、作曲家Hanakivの最新作『Interlude』が〈Gondwana Records〉から登場。前作の深く美しい瞑想的なピアノ・アルバム『Goodbyes』などの作風から一歩踏み込み、本作ではソングライティングと声の表現を取り入れている。自身のヴォーカルをフィーチャーした楽曲が収録され、ピアノの余白に溶け込むような囁き声が、作品全体に暖かみを与えている。静謐でありながらどこか生命力を帯びた、柔らかく光を放つピアノ、繊細なストリングス、控えめな電子処理が重なり、時間が止まったような瞬間を丁寧にすくい取る。エストニアの自然や聖歌の記憶と、ロンドンの先鋭的な音楽環境が交差した、懐かしくもあり、新しくもある一枚。
ヴァインデルヴァイザー楽派の名アンサンブルである”Ordinary Affects”にて16年から共に活動してきたJ.P.A. FalzoneとMorgan Evans-Weiler。それぞれが個別に作曲した長編を収録した2枚組CDが名所〈Another Timbre〉からリリース!19年1月にコネチカット州ミドルタウンのリベラル・アーツ系大学のウェズリアン大学の記念礼拝堂にて、ヴァンデルヴァイザー周りの作品のエンジニアリング、そして、Alan SondheimやJosé Jamesとの共作も知られるLuke Damroschによって録音された一作。虚空のなかで淡々とアイソレーションを加速させる弦楽ドローン・ミニマルなMorgan Evans-Weiler側、哀愁が匂うピアノとヴァイオリン、ヴィブラフォンによる点描的なサウンドが枯淡とした美しさを放ったJ.P.A. Falzone側と、ともに音数は抑えながら、日本的な侘び寂びの風趣さえも感じさせる、大変エニグマティックな室内楽作品。途轍もなく素晴らしいです!
Catherine LambとJohnny Changが長い時間をかけて作り上げた、架空の作曲家Viola Torrosをめぐる創造的音世界。失われた中世音楽の再発見を装い、架空の断片的資料を研究・編曲・解釈するという形でふたりが自らの音楽的系譜と方法論を探る。音楽は、アラビア、ビザンツ、インドの旋法的伝統を通過した失われた古楽のような気配を漂わせつつも、直接的な模倣ではなく、あくまで現代の耳で再構築されたもの。ヴィオラを中心にした長い持続音、微細な音程のずれ、共鳴によって生まれる倍音の揺らぎ。LambとChangの音楽に特徴的な、静かだが生きている音響が全編を貫いている。歴史の影と現代音楽の透明さが交差する、架空の古楽のような多層的な美しさを持つ作品集。
英国作曲家 Bryn Harrison による、二台ピアノと電子音響のための45分の大作『Towards a Slowing of the Past』。神秘的で細密なピアノの連続と、反転・変速・ピッチ変化を施した録音素材が重なり合い、時間と記憶が曖昧になるような知覚の迷宮を作り出す。音楽は全体を通して二オクターブ下降し、速度も半分まで減速。中盤の電子音による二分間の静止和音を経て、終盤では電子音響が支配的となり、生演奏との境界が曖昧に。Mark Knoop と Roderick Chadwick の精密な演奏が、一見静かに見えて、内側では絶えず変化が起きているこの複雑な構造を鮮やかに浮かび上がらせている。理解するよりも浸ることがふさわしい、現代ピアノ作品の到達点。
純正律と倍音構造の探求を続けるCatherine Lambが、声とアンサンブルの干渉から生まれる色彩を多層的に描き出した『parallaxis forma』。旋律やリズムの展開ではなく、音が重なり合うことで生まれる微細な揺らぎや干渉そのものが中心に置かれており、ビブラートを抑えた声が、弦・管・ハーモニウムなどのアコースティックな響きと溶け合い、境界が曖昧になる瞬間が何度も訪れる。倍音がゆっくりと変化し、音の明度や密度が少しずつ移ろう様子は、まるで光の屈折を聴いているかのよう。音の存在の仕方そのものを聴かせる、静かでありながら豊かな変化に満ちた美しい音響作品。
ヴァンデルヴァイザー楽派の中心となる作曲家Antoine Beugerが、ルネサンスの巨匠Johannes Ockeghemへの静かなオマージュとして書いた大作を、8人のアンサンブルで丁寧に実現した『Ockeghem Octets』。メロディや展開をほとんど持たないこの音楽は、長い持続音が呼吸のように出入りし、8つの楽器が淡く重なり合うことで、微細な揺らぎと柔らかな倍音が生まれる。メロディカ、ハーモニウム、フルート、チェロ、アコーディオンなど、空気の振動がよく伝わるアコースティック楽器が集まり、音が生まれては消えていく瞬間そのものが音楽の中心に置かれている。直接的な引用はないものの、複数の声部がゆっくりと交差する構造は、Ockeghemのポリフォニーを抽象化した残響のように感じられ、静寂の中に古い音楽の影が淡く立ち上がる。
純正律の探究者Marc Sabatが、弦楽四重奏という最もシンプルかつ深遠な編成を通して調和の本質に迫った作品集『Harmony』。収録された三つの作品は、ピタゴラス、ポトレミー、ラモーといった歴史的音律理論を参照しながら、現代的な音響として再構築されたもの。長い持続音がゆっくりと重なり合い、倍音が濁りなく共鳴することで、平均律では得られない静謐な空間が広がる。数学的な構造に基づきながらも、響きは冷たさとは無縁で、自然界の倍音現象に近い有機的な温度を帯びている。純正律の響きが持つ揺らぎのない透明さを、現代の耳に新鮮な形で提示、厳密さと柔らかさが同居する、静かで豊かな音響世界。
アメリカ・ポートランドを拠点とするKevin Hayes、Kirk Marrison、Clark Rehberg IIIによるトリオKILNの〈A Strangely Isolated Place〉から通算8作目となるアルバム『Lemon Borealis』。彼らの30年以上にわたる長きにわたる活動の集大成であり、アンビエント、エレクトロニカ、IDM、ダウンテンポの境界に位置する独自の音世界を展開。ライヴ・パフォーマンスによる即興性の高い演奏、緻密なビートメイキング、音の波形そのものを細かく加工・変形して、独自の音色やテクスチャを創り出す複雑な音響効果を凝縮し、有機的なテクスチャ、微妙なメランコリー、鮮やかなリズムを織り交ぜた、色彩豊かで没入感のあるサウンドスケープを提示している。ハイ・ファイとローファイの境界を行き来しながら、キャッチーなメロディと実験的な音響レイヤーが見事に均衡した、ジャンルの枠を超えた独自の美学を確立した一枚!

最終入荷です。Huerco S主宰のもと、現行ダブ/アンビエントの傑作の数々を産んだ新世代のカルト的名所〈West Mineral〉在籍でも知られる米国・フィラデルフィアのアンビエント作家、もはや現代アンビエントの重要角と言っても過言ではないUllaの『Hometown Girl』が到着!木管楽器、鍵盤楽器、弦楽器、ドラム、ヴォイスが幾重にも重なり、エレクトロニクスがまばらに散りばめられ、オープン・ウィンドウのフィールド・レコーディングの香りが漂う静かな室内学的作品。まるで手書きのメモの日記をめくりながら、さまざまな感情を振り返っているような気分になる切なくメランコリックで朧げなアンビエント・フォーク12曲を収録。マスタリングはRashad Beckerが担当しており、一音一音の質感がすばらしい!

HTRKが20年以上にわたり築いてきた楽曲群を、現代を代表する重要アーティストたちが再解釈したカバー/リワーク集『String of Hearts (Songs of HTRK)』。HTRK がこれまでほとんど行ってこなかった公式リワーク集で、Loraine James、NWAQ、Perila、Coby Sey、Liars、Kali Malone & Stephen O’Malley、Sharon Van Etten など、ジャンルも背景も異なるアーティストが集まり、原曲の繊細な陰影を尊重しながらも、時に微妙にずらし、時に大胆に解体。アンビエント、エレクトロニック、ドリームポップ、アメリカーナ、ノイズが自然に交差し、原曲の冷たさと温かさが、別の角度から照らされる。全体として、深夜の部屋でひっそりと聴きたくなるような、静かな没入感に満ちた一本。
ロンドンを拠点に活動するイラン出身のプロデューサー Leila Arab によるデビュー作で、当時の潮流の中でも異彩を放ち、今なおカルト的に愛され続けている名盤『Like Weather』。トリップホップの退廃的なムードと、IDM の緻密な構造、そしてアンビエントの柔らかな揺らぎが溶け合った、唯一無二の夜の音楽。ざらついたビート、夢の中のように儚いボーカル、深く沈むベースライン。それらが曖昧に混ざり合い、どこにも属さない幽玄なポップスを形づくっている。孤独、憂鬱、優しさ、夢見心地、聴くたびに違う表情を見せてくれる、暗く、美しく、儚く、深い、長く心に残り続ける孤高の一枚。
