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結成15周年を迎えたシカゴの音響デュオClearedによる、電子音、フィールドレコーディング、アコースティック断片を長尺の音響風景として編み上げた最新作『Lustres』が〈Room40〉から登場。Clearedの制作は、個別に録音した素材を互いに送り合い、加工し、再び組み直すという独特のプロセスが核となる。本作でも、古いデジタル録音機の荒れた質感と、最新スタジオのクリアな音像が同じ平面に並置されることで、時間の層が折り重なるような音の深みが生まれている。フィールドレコーディングの微細な粒子、低周波の揺らぎ、ギターやパーカッションの残響が、判別できないほど加工されながらひとつの地形のように連なっていく。彼らが長年探求してきた素材の再構築をさらに推し進め、暗い輝きを放つ音響世界を描き出した逸品。
前衛音楽集団Musica Elettronica Viva(MEV)の中心人物として知られ、50年以上にわたり電子音響と環境音の境界に身を置き続けてきたAlvin Curranによる、1970年代に録音された未発表テープ素材をもとに、現在の視点で再構築した新作にしてアーカイブ作品『ARCHEOLOGY // ARCHEOLOGIA』。収録されているのは、VCS3やSergeモジュラーによるアナログ電子音、環境音の断片、テープの揺らぎといった70年代当時の素材を、Curran自身が現在の耳で再編集した2曲。「Le Serra」では、アナログ特有の不安定な揺れが長い時間の層を描き、電子音の粒子がゆっくりと浮かび上がる。「Othello By Night」では、環境音のコラージュとドローンが交差し、遠景と近景が入れ替わるような空間が広がる。Curranの作品に通底する、音を配置するセンスの鋭さは健在で、音数は決して多くないが、ひとつひとつの音が長く尾を引き、空白の時間が音の意味を変えていく。1970年代の未発表素材を未来へ向けて再構築した重要な一枚。
40年以上にわたり、自作楽器Long String Instrumentの探求を続けてきた作曲家/パフォーマーEllen Fullmanの最新作『Elemental View』。本作は100本以上の長大な弦を空間に張り巡らせ、その空間全体を楽器として扱うインスタレーション作品を録音したもの。さらに、ギターやサントゥール、パーカッションを演奏するThe Living Earth Showが参加し、Fullman作品としては珍しいアンサンブル構造が導入されている。Long String Instrumentは、約24mを超える弦を指先で擦りながら歩くことで演奏される。弦の長さの違いによって生まれる倍音は、空間の中で複雑に干渉し合い、音が光の帯のように揺れ続ける独自の音響を生み出す。音がどのように生まれ、どのように空間を移動し、どのように変化していくのか、そのプロセスがそのまま音楽になるというLong String Instrumentの核心を、アンサンブルとの対話によってさらに拡張した意欲作。
オクラホマを拠点にアンビエント、フォークロア的電子音楽を探求してきたBrad E. Roseによる、落ち葉を踏む音という最小の物音から始まった、環境と人間の関係性をめぐる音響作品『The Sound Leaves』。アルバムの前半は、来場者が落ち葉の上を歩くと、その音がマイクで拾われ、リアルタイムで処理され、木立の中に設置されたスピーカーから響き返されるというインスタレーションの録音をもとに構成。乾いた葉が擦れる微細なノイズ、足音のリズム、風の気配。それらが電子処理によって柔らかく広がり、音は大きく変化しないようでいて、細かな揺らぎが積み重なり、時間の流れそのものが音として感じられるよう。後半の「In Collapse」は、同じ素材を1年後に再処理したもので、音像はより暗く、深く沈み込む。遠くで鳴る低周波の揺れ、葉の擦過音が影のように漂い、環境の変化が音の質感に刻まれていく。音を通して環境の変化を聴くという体験を形にした、サウンドアート的作品。

Inga Copeland名義から続くLolinaの最新作『Monopoly of Mistakes』。乾いたドラムマシン、303系のうねるベースライン、素っ気ないほどミニマルなシンセが骨格を作り、都市の空気をそのまま閉じ込めたような冷たい質感が全編を貫く。ヴォーカルは語りと歌の中間にある距離感のあるスタイルで、感情を抑えた声がビートの隙間に配置されることで、独特の緊張感が生まれている。ビート主導の曲と短い音響的ミニチュアが交互に現れ、断片的な構造で進むが、ミニマルな設計が一貫しているため、作品全体がひとつの世界としてまとまる。様々な音楽性を吸収しながらも、どれにも完全には属さないLolinaの音楽そのもの。
裸のラリーズは1976年当時、水谷孝(Vo/G)と、結成時のメンバーでもあった中村武志(G)に加え、頭脳警察やだててんりゅうに参加してきたヒロシこと楢崎裕史(Ba)、吉祥寺のライブハウス「OZ」の元スタッフでOZバンドのメンバーでもあったサミーこと三巻敏朗(Dr)という編成になった。
「この時期のラリーズは最高潮だった」という見解を示すラリーズ研究家は少なくない。
事実、76年には間章氏の主導により、英ヴァージン・レコードとの契約を見据えたレコーディングを行なう一方、75年にオープンしたばかりの渋谷の屋根裏にて、月1回に近いペースで精力的なライヴ活動を展開。
前年に続き、石川県で開催された野外フェスティバル「第3回夕焼け祭り」(8/3~4)にも参加している。その際、北陸への遠征に合わせてブッキングされたのが、7月29・30日に京都「拾得」で実現した二夜連続公演だった。
1973年に開業した「拾得」は、酒蔵を改装した独特の作りで知られ、京都を代表するライヴハウスの老舗。
以前からラリーズは京都公演を行なっていたが、彼らにとって地元とも言える古都でのライヴには、常に多くの熱狂的なファンが駆けつけたという。
このたび発見されたテープは、7月30日の拾得での音源で、マランツのラジカセの内蔵マイクによって録音されたもの。
残念ながら最後に演奏された「The Last One」の途中で切れてしまっているが、この音源に秘められたポテンシャルに気付いたプロデューサーの久保田麻琴は、再びその手腕をふるい、生々しいダイナミズムを甦らせ、アルバムへとまとめ上げた。
「京都でのラリーズは何かが違う、音が違う」と関係者が証言する通り、このテープからは、拾得の空間で鳴り響いたとは信じがたい、巨大なスケールのサウンドが聴こえてくる。
中村の堅実なサポート・プレイとともに、荒々しいグルーヴを生むヒロシのベース、激しく叩きまくるサミーのドラムが瑞々しいエネルギーを迸らせ、それらに呼応するかのように水谷のギターも、いつも以上にエモーショナルな表情を見せる。
『’77 LIVE』にも収録された「氷の炎」および「Enter the Mirror」を比較すれば、その差異に多くの者が驚くだろう。
拾得から8ヶ月後、水谷/中村/ヒロシ/サミーという同じラインナップの演奏である『’77 LIVE』では、奇跡的な"OVER LEVEL"現象によって孤高の音像が捉えられたが、それとは大きく異なるものの、『拾得 ’76』にもまた、この瞬間のラリーズでしか現出しえなかった唯一無二の音像が記録されている。
セットリストが『'77 LIVE』とは大幅に変わっていることも、新鮮な印象を呼び起こす。「夢は今日も」「カーニバル」「お前の眼に夜を見た」の3曲が初めての作品化。
「造花の原野」はアップテンポでアグレッシヴなヴァージョンで、さらに「イビスキュスの花」も『The Last One〈Poésies : Les Rallizes Dénudés〉裸のラリーズ詩集』に付属したものとは全く違うハード&ヘヴィな曲になっており、これらも実質的に初公開と言っていい。
バンドの核にあったプリミティヴなエネルギーがダイレクトに記録された本作『拾得’76』は、<『’77 LIVE』と対に置かれるべきアルバム>なのかもしれない。
●アナログ・レコードにはボーナス・トラック(ギターソロ)を収録。
●76年当時、ラリーズのスタッフを務め、拾得公演にも同行していた"脇"氏がライナーノーツを寄稿。
●この公演でサイド・ギターを担当した中村武志(現在はフォトグラファー中村趫として活動)が、2025年の拾得を再訪して撮影した写真をアートワークに使用。
■収録楽曲:
Side A
1. 夢は今日も / Dream Again Today
2. 造花の原野_1976 / Wilderness of False Flowers_1976
3. 白い目覚め / White Awakening
4. Guitar Solo 1(ボーナス・トラック *Vinyl Only)
Side B
1. カーニバル / Carnival
2. 氷の炎 / Flame of Ice
Side C
1. Guitar Solo 2(ボーナス・トラック *Vinyl Only)
2, 夜、暗殺者の夜 / The Night, Assassin’s Night
3. お前の眼に夜を見た / Saw the Night in Your Eyes
Side D
1. イビスキュスの花 或いは満ち足りた死 / Hibiscus Flower otherwise Dying Satisfied
2. Enter the Mirror
「私は今あなたと違う部屋に座っています。私は自分の話し声を録音しています。部屋の共鳴周波数がそれ自身を強化していくことによって、リズムの要素のみを除いて私の話し声が完全に破壊するまで、録音と再生を繰り返します。その時点であなたが聞くものは、私の話し声によって表現された部屋の自然な共鳴周波数そのものであります。私はこの運動を、私の話し声が持つ帯域の不規則さを滑らかにする方法として考え、この現象自体を明らかにすることを意識はしていないのです。」
現代音楽家Alvin Lucier(1931-)による、オリジナルは1981年発表の名作「私は部屋に座っている(1969)」が再プレス。
特定の空間に響く話し声を、何度も声が不明瞭になるまで録音再生を繰り返すことによって、その空間にある特有の周波数を露わにする音響工学的探求作品。
タージ・マハル旅行団やFluxus、さらにマース・カニンガム舞踏団での活動など、前衛音楽の歴史に深く刻まれた小杉武久の探究心が最もストレートな形で結晶化した、1989年ニューヨーク録音のソロ作品 『Violin Improvisations』。ヴァイオリンという単一の楽器から驚くほど多層的な音響世界を引き出しており、擦過音、倍音、微細なノイズ、澄んだ高音、弱音のささやき、それらがディレイによって重なり、まるでひとりでアンサンブルを構築しているかのような立体感が生まれる。旋律を奏でるというより、音が生まれては消える瞬間そのものを扱う即興で、音の質感・空気の振動・空間の響きがそのまま作品の主題になっている。微妙に揺れる音程や間の扱いに漂う東洋的な感覚と極めて抽象的が両立した、小杉武久という音楽家の核心に触れられる重要作。 ※入荷時よりケースにヒビがございます。予めご了承くださいませ。

アイルランドの伝統音楽の常識を覆すダーク・フォーク・バンド、Lankumのフロントマンであり、その卓越した音楽的探求心とアイルランドの呪われた歴史、伝承を受け継ぐIan Lynchによるソロ・プロジェクトOne Leg One Eyeによる、前作『…And Take The Black Worm With Me』で提示した、アイルランド神話の深層を掘り起こすドローン・フォークを、さらに強烈な形で押し広げた2ndアルバム『CRONE』。本作は、アイルランド神話に登場する主権の女神をテーマに制作され、怒り、狂気、美しさが同居する儀式的で呪術的な音世界が展開。重く濁ったドローンの層に、語り・祈り・呪文のような声が絡みつき、伝統的なフォークの枠を完全に逸脱した、神話の深層へ潜る音楽として成立している。ゲストにはアイルランド演劇界の重鎮Olwen Fouéréが参加。老いた女神の化身のような圧倒的な声が、作品全体に霊的な緊張感を与えている。
徹底したアヒンサーを提唱実践、「ノイズ」の枠を超越したオルタナティヴな表現を試み続けるジャパノイズ伝説、Merzbowに、Mats Gustafsson、Balázs Pándiというフリー・ジャズ界の巨星たちを加えた伝説的なトリオの最新作『CUTS CUT』。長年のコラボレーションが到達した、ノイズ×フリージャズの極限的インプロ作品。ノイズとフリージャズの境界が完全に溶解する45分の巨大な即興の塊。

アンビエント・映画音楽界の知られざる巨匠
マイケル・ブルックの2作品が2枚組で〈4AD〉より奇跡のリイシュー
アンビエントの先駆者ブライアン・イーノをはじめ
ロジャー・イーノ、ダニエル・ラノワら豪華メンツが参加
U2の楽曲などに使用された改造ギターとして有名なinfinite guitarの発明者としても知られるカナダ人ミュージシャンのマイケル・ブルック。1992年に〈4AD〉から発表した『Cobalt Blue』は、静かに、息をのむようなサウンドスケープで構成された、時代を超える名作として、年月を経て再評価されている。同作には、アンビエントの先駆者ブライアン・イーノ、作曲家/マルチ奏者としてロジャー・イーノ、そしてグラミー受賞プロデューサーのダニエル・ラノワが参加。同年後半に録音された『Live at the Aquarium』は、ロンドンで行われた貴重なソロ・パフォーマンスを収録したもので、マイケル・ブルック特有の催眠的なサスティン、広がりのあるテクスチャー、そして大気のような深い音の世界を捉えている。
85年のデビュー・アルバム『Hybrid』から92年のセカンド・アルバム『Cobalt Blue』リリースまでの7年間。マイケル・ブルックはブライアン・イーノのレーベルでありマネジメントでもある〈Opal〉と契約し、故郷のトロントからイギリスへ移住。イーノやラノワとのコラボレーション、ジョン・ハッセルとのツアー、ロジャー・イーノやハロルド・バッド、ララージらと共に伝説的なライブ・プロジェクト Opal Evenings に参加しながら、ステージでのループ処理、シーケンサーや音響処理における実験的な新境地を切り開いた。しかし、『Cobalt Blue』が完成した直後、〈Opal〉は配給契約を失い、リリースは中止。マイケル・ブルックは当時について「〈4AD〉のアイヴォ・ワッツ=ラッセルと友人だったので、彼がアルバムを出してくれると申し出てくれた。しかし、リリース後も長い間、十分な反応は得られなかった。音楽プレスがジャンル分けしにくいものを避けていたから...。だから当初は世間の評価がわからなかったんだ。まるで荒野で泣くギターのようだった。」と語っている。同期間、ピーテル・ノーテンと共作の〈4AD〉アンビエントの名作『Sleeps with Fishes』(87年) をはじめ、精力的な活動の中でヌスラト・ファテー・アリー・ハーンやユッスー・ンドゥールらワールド・ミュージックの巨人たちともコラボレーションを行った。それらの膨大な刺激と経験を吸収していた結果生まれたのが『Cobalt Blue』であり、リリース当時は十分に評価されなかったものの、年月を経てその名声と影響力は高まり続け、卓越したキャリアにおける重要な転換点であることが証明されている。
その後、1996年にはヌスラトとのアルバム『Night Song』でグラミー賞にノミネート。2008年には名作映画『Into the Wild』のサウンドトラックでゴールデン・グローブ賞にノミネートされた。『El Infierno』では2011年ハバナ映画祭の最優秀音楽賞を受賞。映画音楽作曲家としても卓越している彼は、50本以上の映画に携わっている。2024年にプロデュースしたヌスラトのアルバム『Chain of Light』は、Guardian紙のワールド・ミュージック・アルバム・オブ・ザ・イヤーに選出。もちろん、これらの輝かしい功績は、『Cobalt Blue』の制作を始めた頃には、まだ未来の話だった。『Cobalt Blue』で生まれたサウンドは「厳密にはアンビエントではない」とマイケル・ブルックは語る。よりリズミカルでメロディアス、彼はそのマテリアルを Wordless Songs (言葉を持たない曲) と表現している。この推進力と変化への志向は、優先順位の転換 ーある種の反逆心ー を表していた。

10月中旬再入荷。マルチ奏者、作曲家、プロデューサーのJesse PetersonとLAの大人気パーカッショニストCarlos Niñoを中心とした音楽プロジェクト、Turn On The Sunlightによる、ロサンゼルス、東京、ロンドン、メキシコのサン・ミゲル・デ・アジェンデ、そしてハワイ・マウイ島など、世界各地で録音された素材を編み込んだレイアーが重なり合うアンビエント作品『Iseo』。Laraaji、Mia Doi Todd、Ko Ishikawa、Luis Pérez Ixoneztliなど、国境を越えた多数の音楽家が参加。シンセ、ギター、ツィター、フルート、尺八、声、環境音が柔らかく重なり、オーガニックで呼吸する音楽が生まれている。音は配置されるのではなく、時間の中で自然に沈殿し、混ざり合い、形を変えていく。中心曲「Medianoche En La Calle Aurora」は15分にわたり、光と影のあいだを漂うような静かな変化を描く長編。コミュニティの演奏が生む開放性が強く、個人の作品というより場としての音楽が広がる。静かで温かく、どこか神秘的な一枚。
海外で再評価の機運が高まる日本の代表的テクノレーベル TRANSONIC RECORDS。日本の90年代テクノ黎明期を象徴する2枚組コンピレーションアルバムが発売決定。
昨今、海外で70~80年代の日本のシティポップ、ニューウェーブ、環境音楽が注目され、再評価を得ました。そして現在、注目され始めているのが、日本の90年代のダンスミュージックです。そういった動きの中、2021年夏、イギリスの新進レーベルSAISEI(1stリリースは日本の90年代最初期のテクノユニットKINO-MODERNO)より、ExT Recordingsの前身にあたるTRANSONIC RECORDS (トランソニックレコーズ)初期1994~1995年のコンピレーションアルバムが、アナログ盤のみでリリースされる事になり、またそれ以外の海外レーベルからもリイシューのオファーを受けるなど、具体的な再評価が始まっています。それに呼応して、日本国内ではCD2枚組と配信でのリリースを行います。
レーベル黎明期であり、90年代のテクノブームであった1994年から1995年にリリースされた12枚のアルバムから選りすぐった24トラックを2021年最新マスタリング音源にて収録。初期トランソニックを象徴するサウンドと言える、透き通ったコード感のシンセパッド、疾走感のあるビートメイクで、デトロイトのレーベルからのリリースもあるMIND DESIGN、DÉ DÉ MOUSEや CHERRYBOY FUNCTIONを輩出し、現在世界的評価を得ているINOYAMALANDのリリースを手掛けるExT Recordings、電子音響レーベルZERO GRAVITY主宰の永田一直によるORGANIZATION、エレクトロエキゾダブの伝説と称され、現在も勢力的に活動しているトミザワナカのKING OF OPUS、国内外のレーベルから多数の作品をリリースし、永田一直、MIND DESIGNのサワダトモノリと 70年代型ドラムンベースユニットとして話題になったFANTASTIC EXPLOSIONのメンバーとしても活動したSUZUKISKI、現在はSigh Society名義で活動し、90年代初頭にはKING OF OPUSのトミザワナカとのテクノハウスユニット、PC-8での活動も知られるハゼモトキヨシのINTERFERON、結成時の電気グルーヴのキーボードで、脱退後はテクノハウスユニット、TAKAHASHI TEKTRONIXを結成し話題となり、近年はデンマークのレーベルより12インチをリリースしたタカハシコウジのPALOMATIC、世界三大テクノレーベル、ベルギーのR&Sのアンビエント部門APOLLOや国内のSUBLIMEなどからのリリース、メジャーフィールドでの活動でも知られるサワサキヨシヒロのMUSHROOM NOW!名義でのアンビエントトラック、内省的なエレクトロダウンビートが印象的なMIND DESIGNのサワダトモノリのソロプロジェクトUNREAL、永田一直、サワサキヨシヒロ、トミザワナカによるテクノインプロビゼーションユニット TRANSONIC JOKERSのライブ録音、福岡を拠点として逸早く海外リリースを行った日本の先駆的テクノレーベルSYZYGY RECORDSを主宰したイナオカケンとNi-YaのユニットDRAWING FUTURE LIFE、世界三大テクノレーベル、イギリスのRISING HIGHや国内のSONY、SUBLIMEなどからのリリースで知られる、AKIO&OKIHIDEのユニットTANZMUZIKのコンピレーションだけに収録されていた貴重なトラックに加え、リリース以来長らく入手困難だった世界を代表するテクノゴッドKEN ISHII(ケンイシイ)がMIND DESIGNへ提供したリミックストラック、多数の12インチをリリースし、主に海外で活動をしていたSUBVOICE ELECTRONIC MUSICが手掛けたMUSHROOM NOW!のリミックストラックを収録。
このコンピレーションアルバムは、海外での日本の90年代テクノトラックの再発見に対する、日本からの最初の回答です。
新生TRANSONIC RECORDS初の単独作となる、コンピレーションアルバム『TRANSONIC COMPACT DISC 01、02』の中でも異彩を放っていたTMZ。
そのテクノ史におけるオーパーツとも言える存在が、知られざる過去と現在のミッシングリングを繋げる、ファーストアルバム。
あの頃の「教授」を思わせる、煌めく80年代テイスト溢れるシティ/テクノポップを基調に、90年代初頭、TRANSONICの前身レーベルTRIGGERからリリースしたTAPE、コンピレーションに収録されていたテクノポップの隠れ名曲Yokohama Machine、永田一直のユニットORGANIZATIONで共作したスペーストランスSpace Ballのリメイクの他、アシッドハウス、ピアノアンビエントで構成された、テクノ史のオーパーツとも言える知られざる過去と現在のミッシングリングを繋げる、重要なエレクトロニック・アルバムである。
TMZ PROFILE (ティーエムジー)
80年代中頃より活動を始める。その時期、YMOなどのマニピュレーターで知られる藤井丈司氏等が設立した音楽制作会社TOPや、ヨロシタミュージックのローディーをしていた事で、様々なプロのレコーディング現場を経験する。
その後、当時では珍しかったシンセサイザー、打ち込み機材専門の中古楽器店ジャンクションミュージックのバイヤーを務める。
80年代末期、現在では謎大き幻のテクノユニットと称される、NINA-NOHOを結成。TRANSONIC RECORDSの前身に当たるTRIGGER LABELに加わり、ライブアクト、TAPEのリリース、コンピレーションCDへの参加などの活動を行った。
1993年、バンコクへ移住。一旦、音楽活動を休止する。
その間の1996年に、レーベルオーナーの永田一直によりコンパイルされたAMBIENT CLASSICS 1990-1992をTRANSONIC RECORDSよりリリース。
このアルバムは近年の再評価により中古価格が高騰し、90年代ジャパニーズテクノの名盤とされる。
2010年代、20年以上のブランクがあったが、持ち前のセンスとスキルで、PCのDAW、ソフトシンセを習得し活動を再開。
2017年、オランダのEDMレーベルSPINNIN'RECORDS主催のコンテストで8位に入賞。
2024~2025年、世界的再評価により復活したTRANSONIC RECORDSのコンピレーションアルバム2枚に参加。
2026年には初のソロアルバムFUTURE PROOFを発表。
テクノ史のオーパーツとも言える知られざる過去と現在のミッシングリングを繋げる存在として、更なる世界的活躍が期待される。
日本の老舗テクノレーベル・TRANSONIC RECORDSが1999年に密かにリリースしていた、レーベル史上最も謎めいたフリークアウト・アシッドハウス・コンピレーションアルバムの続編を突如としてドロップ!
収録アーティストは、DOMMUNEで大絶賛されたアシッド・フュージョンバンドSTAR MINEを率いる菊地雅晃、存在自体が幻のアシッドノイズアーティストACIDWHITEHOUSE、ジェフ・ミルズの楽器デザインも手がけるなど多彩な活動をする、ロンドン在住のトラックメイカーYuri Suzuki、00年代以降の神トラックメイカーCHERRYBOY FUNCTION、90年初頭より活動を続けるテクノレジェンドSigh Society (PC-8、ex INTERFERON)、実機でのライブアクトでパソコン音楽クラブなど新しい世代からの信頼も厚いAcidGelge、独自の音響美学を誇るQUEER NATIONS、新生TRANSONICのコンピにまさかのハードコアレイヴトラックで参加したMUTRON、完全MIDI&DIN SYNCジャムセッションテクノユニット・アシッド田宮三四郎、前作より唯一の参加、ベースエンペラーの異名を持つベテランkuknacke、関西アンダーグラウンドの重鎮バンドでありながら、近年はアシッドハウスのアルバムをリリースしているNASCA CARの癖が有り過ぎる計11組。
1999年にリリースされた前作は、TRANSONIC史上最も謎めいたフリークアウト・アシッドハウス・コンピレーションアルバムと評され、現在は中古市場で5桁の最高値を記録している。その謎のアルバムの続編が26年の時を経て突如出現し、更に謎が謎を呼ぶ事になるだろう。
01.Skylark on 303 / Masaaki Kikuchi
02.The Acid Coming / ACIDWHITEHOUSE
03.Sevnwn / Yuri Suzuki
04.Got Drunk / CHERRYBOY FUNCTION
05.Freq Out / Sigh Society
06.Screaming Bassline (distortional addict) / AcidGelge
07.GROTTO / QUEER NATIONS
08.Cut the Midrange Drop the Acieeed Bass / MUTRON
09.BOWWOW / ACID TAMIYA 346
10.Victim Kid / kuknacke
11.Do It / NASCA CAR
■TRANSONIC RECORDS(トランソニック・レコーズ)■
1994年、プロデューサー、DJの永田一直により設立されたテクノレーベル。
2004年までの10年間で100タイトル以上のCD、アナログをリリース。
ダンスミュージックとしてのテクノだけではなく、アンビエント、モンド、ラウンジ、ドラムンベース、ダブ、ハウスなど様々なクラブミュージックをリリースしていたが、
どれもがオリジナリティー溢れる、ストレンジなトラックで支持を集めた。
2004年に活動を休止。
2007年からはDE DE MOUSEやCHERRYBOY FUNCTION、日本の環境音楽のレジェンド、INOYAMALANDなどをリリースしていたExT Recordings(エックスティー・レコーディングス)に活動を引き継ぐが、近年の国内外での再評価、多数のライセンス依頼、バックカタログの高騰を受け、2023年より新生TRANSONIC RECORDSとして、再び活動を行う事となった。
2024年には復活第一弾アルバム『TRANSONIC COMPACT DISC 01』2025年には『TRANSONIC COMPACT DISC 02』、『TRANSONIC COMPACT DISC 03』をリリース。
新旧のトラックメイカー達が集結し、新しい時代のテクノレーベルとして復活を遂げ、唯一無二の世界観を発振し続けている。
LAのサウンドアートの重鎮、マルチメディア・アーティスト、また〈DUST-TO-DIGITAL〉等の骨董音源復刻レーベルへの音源提供者として(I Listen To The Wind That Obliterates My Tracesは本当に素晴らしい仕事でした)78'sコレクターとしての顔まで持つSteve Roden。〈Wire〉誌でも00年のベスト・エクスペリメンタルCDとして選出された1999年作がLP/CDにて21年度復刻。自身の声とファウンド・サウンドのループを軸に制作され、乾いた物音が織りなす水墨画のような音響作品であり、Arvo Partにも通じる霊的な描写が素晴らしい名盤。Ralf Wehowsky (RLW)による音素材を用いた"Vein stem is calm" (1996)、シェーンベルクの作品『Airria ( hanging garden )』を作中に登場させた楽曲で、Youtubeでも再生回数やコメント数が際立った人気を見せる"Airria ( hanging garden )"の2曲を追加収録した拡張再発盤。Giuseppe Ielasiによる新規マスタリング。
ミュージック・コンクレートの創始者Pierre Schaefferの主要作品を体系的に収録した3枚組ボックス『L’œuvre musicale』。日常の音を素材として扱うという革新的な発想から始まり、Pierre Henryとの共同制作期、そして後年の電子音響作品へと至る、Schaefferの創作史を一望できる決定的アーカイブ。磁気テープが一般化する前、複数のターンテーブルやラッカー盤を使って音を直接編集していた時代の最初期作品から、列車、玩具、金属、楽器など、あらゆる音を素材にしながら、音そのものを組み立てるという新しい作曲方法が生まれていく瞬間が刻まれている。116ページの詳細なブックレットと52枚に及ぶ写真資料を収めた冊子が付属し、作品背景や制作思想を深く理解できる内容も魅力。
電子音楽ファン必須!!! 没後も各方面に多大な影響を与え評価され続ける巨匠、Luc Ferrariの軌跡を収めた悶絶10枚組ボックス!Iannis Xenakis、Pierre Schaefferらも参加しミュジーク・コンクレートのなんたるかを世に知らしめた60年の歴史的VA "Musique Concrete"収録曲に始まり、環境音をあるがままに捉えた名シリーズ"Presque Rien"、ファンにも人気が高い初期テープ音楽の傑作"Heterozygote"、00年代以降の作品まで濃厚に収録。コンクレートが再注目される現代にもやはりこの素晴らしい世界観は永遠です。106ページにも及ぶブックレット(英語/仏語併記)が付属。
CD1: “Étude aux accidents”, “Étude aux sons tendus”, “Étude floue”, “Échantillon pour mimes”, “Visage V”, “Tête et queue du dragon”, “Tautologos I”, “Tautologos II”, “Music Promenade”.
CD 2: “Hétérozygote”, “J’ai été coupé”, “Petite symphonie intuitive pour un paysage de printemps”.
CD 3: “Presque rien n°1 ou le lever du jour au bord de la mer”, “Presque rien n°2 ou Ainsi continue la nuit dans ma tête multiple”, “Presque rien avec filles”, “Presque rien n°4 La remontée du village”.
CD 4: “Danses organiques”.
CD 5: “Ouvert-Fermé”, “Unheimlich Schön”, “Dérivatif”.
CD 6: “Dialogue ordinaire avec la machine ou trois fables pour bande doucement philosophiques”, “Strathoven”, “Capricorne”, “Chute libre”.
CD7: “Far-West News 1 : De Santa Fé à Monument Valley”, “Far-West News 2 : De Page à Grand Canyon”.
CD 8: “Far-West News 3: De Prescott à Los Angeles”, “Archives génétiquement modifiées”.
CD 9: “Les Anecdotiques”.
CD 10: “L’escalier des aveugles”, “Les Arythmiques”

2012年にリリースされ長らく廃盤、高騰していた傑作をストック!フランス電子音楽研究所として広く知られる電子音楽/エレクトロ・アコースティックの一大聖地、[INA-GRM]より、Olivier MessiaenやKarlheinz Stockhausenに学び、アクースモニウムの開発及びGRMのディレクターとして長年電子音楽界に貢献した仏電子音楽界の巨匠、François Bayleの50年にも及ぶ作品の数々をコンパイルした15枚組CDボックスが登場!! まさにフランスが誇るミュージック・コンクレートの一大金字塔的傑作集。果てしないこの全貌を15枚のフル・ボリュームで是非一度ご体感ください!CDはそれぞれ厚紙スリップ・ケースに収納。160ページにも及ぶ挿絵入りブックレット(英語/仏語併記)が付属。大推薦!
ピエール・シェフェールによって設立されたフランス音楽研究グループ[INA-GRM]の最重要人物にして、Aphex TwinやAutechre、Keith Fullerton Whitmanにも影響を与えた仏の電子音楽家Bernard Parmegiani。2008年にGRMの50周年を記念して編纂されて大人気を博し、今や入手困難となっていたCD12枚組電子音楽作品集が遂に再プレス!フランスACCディスク大賞にて共和国大統領賞受賞作品(!) 1964年から2007年までに制作された音源が12枚の大ボリュームで収録。92ページにも及ぶブックレット(英語/仏語併記)が付属。これは問答無用に全電子音楽~実験音楽ファン必携です。

シカゴの実験音楽家Kevin Drummが長年にわたり制作してきた音源をまとめた6枚組アーカイヴ作品 『The Mild Temper』。ドローン、マイクロサウンド、エレクトロアコースティックの領域を徹底的に掘り下げてきたDrummの長期的な創作の記録とも言える内容で、マスタリングは盟友Jim O’Rourkeが担当、微細な音のニュアンスが鮮明に立ち上がる仕上がりになっている。静かなドローンがゆっくりと形を変えたり、粒子状のノイズが空気の中で揺れたり、音が動いているのか止まっているのかの境界を漂うような感触が続く。長時間聴くほど、ごく小さな変化が大きな出来事のように感じられるのがDrummらしい。30年以上かけて磨き上げられた核心を6枚に封じ込めた現代実験音楽の決定的アーカイヴ。

1947年、Alan Lomaxがニューヨークのデッカ・スタジオにBig Bill Broonzy、Memphis Slim、Sonny Boy Williamsonらを招き、ブルースの起源と黒人の現実を語り、歌わせた歴史的録音『Blues in the Mississippi Night』。当時、彼らが語った内容、ミシシッピ・デルタの生活、ジム・クロウ法下の暴力、労働キャンプや刑務所農場の実態はあまりに率直で危険だったため、3人は偽名でクレジットされたほど。音楽的には、Broonzyの乾いたギター、Memphis Slimの都会的でありながら土の匂いを残すピアノ、Williamsonの鋭くも祈りのようなハープが交互に現れ、語りと歌がひとつの流れとして続いていく。ブルースの曲というより、土地の温度、身体の記憶、沈黙の重さがそのまま音になったような質感で、語りの後に続く歌は言葉の余韻を抱えたまま響き、音楽が慰めではなく証言として機能しているのがわかる。ブルースの源流と黒人の現実を記録した、音楽史、社会史の両面で価値ある復刻。

フィラデルフィアを拠点に活動する音響作家Jason Calhounによる、中世神秘家Julian of Norwichの同名著作へのオマージュをタイトルに掲げ、日常の中に潜む神聖さをテーマにした全14曲のアンビエント作品『Revelations of Divine Love』。これまでの長尺ドローン中心の作風から一転し、本作は1〜2分台の短い断片が連なる構成。Calhounがペンシルベニア州の自宅周辺で録音した素材や、微細な電子音、柔らかなノイズを重ね合わせ、小さな情景がふっと立ち上がっては消えていくような質感が続く。音の余白の扱いが非常に巧みで、静けさの中に淡いメロディやパルスが浮かび上がる瞬間が印象的。短い曲の連なりが、まるで小さな祈りのように響く。

「言葉が意味から解放され、音として漂い始める」というコンセプトで、話し言葉の抑揚や呼吸をそのまま音響素材として扱う独自の手法を中心に据えた、ニューヨーク拠点の作曲家Ben Vidaによる『Oblivion Seekers』。Nina Dante、Christina Vantzou、John Also Bennett、Félicia Atkinsonらが声の出演で参加。複数の声が重なり合い、ジェンダーやアクセントが流動的に混ざり合うことで、誰の声でもあり、誰の声でもない集合的な語りが立ち上がる。電子音は控えめに配置され、低いドローンや微細なノイズが声の動きを支えることで、静謐でありながら幻覚的な空間が広がる。静けさの奥で声が多層に漂い、言葉と音の境界がほどけていくその繊細な瞬間をとらえた、声のための実験音響作品。
