Electronic / Experimental
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'70年代初頭のNYアンダーグラウンド・パンク~ニュー・ウェーヴ・シーンを代表するSuicideのサウンドを担ったシンセ/ドラム担当Martin Revの2000年にリリースされた5枚目のソロ・アルバム『Strangeworld』のジャーマン・ロック/ニューウェイヴ再興の地〈Bureau B〉による再発盤。チープでミニマルなリズムボックスにいかにもメロディックなシンセサウンド、鼻歌のような歌声、そこに突然現前する深すぎるリヴァーブ、エコー、ダブ処理。摩訶不思議なエレクトロ・サイケ・ポップ感が最高です!

東京拠点のサウンド・アート系俊英レーベル〈ato.archives〉より、台湾のモジュラー・シンセ・シーンを横断的に捉えた注目のコンピレーション・カセットが登場。台湾のモジュラー作家であるRyan J Raffaによるキュレーションのもと、台湾各地の実験電子音楽家たちによる音響の地層がここに結晶。パルス、断片、残響、倍音。風景の縁をなぞるように鳴らされる音たちは、都市と自然、身体と記憶の境界を静かに揺さぶるかのよう。過剰な演出を避けた構成からは、東アジア的な時間感覚と詩的ミニマリズムが滲み出しています。まさに電子音とともに編まれる地誌的なサウンド・ドキュメント。世界と交信する回路の中で生まれた、静謐で現地的なエレクトロニクスの記録集であり、必聴です。

多田正美(East Bionic Symphonia, Marginal Consort)や菅谷昌弘らによる名作も手がけてきた東京の気鋭レーベル〈ato.archives〉を主宰するYama Yukiによる最新カセットが、名店〈Kankyo Records〉よりリリース。日本的な自然観や都市の余白へのまなざし、土着的な霊性までもを静かに織り込んだ、繊細かつ深遠な音風景。環境音楽/ミニマル/ニューエイジ以後の祈りとしてのアンビエント。柔らかくも精緻に編み上げられたこの音は、まさに「耳で触れる風景」。静かに息づく、現代の音による地霊の記録です。

Bitchin Bajasによる、2022年の『Bajascillators』に続く新作『Inland See』。流動的で瞑想的なサウンドスケープを描き出した本作は、ツアー中に書かれ、シカゴのElectrical Audioでライヴ録音されており、リバーブなどの後処理を一切加えず、部屋そのものの空間感を生々しく封じ込めている。リアルタイムで呼吸を合わせるトリオの一体感がじかに伝わってくるような収録された全4曲は、それぞれ独立した表情を持ちながらも、ゆるやかに繋がり合い、ひとつの大きな流れを形づくる。透明度の高い音の層が浮遊し、ミニマルな繰り返しに穏やかな推進力が宿る様子は、まるで海に身を浮かべる感覚や、風船がゆっくり上昇していく感覚にも近い。アンビエントやミニマル・ミュージックの要素を取り入れつつも、演奏の身体性が強く残った有機的で生きた響きになっており、シンプルでありながら精緻、緊張感と安らぎを同時に孕み、どこか新しい扉がひそやかに開いていくような瞬間に出会える一枚。
Albert AylerやSonny Sharrock、John Zornをはじめとして数多のレジェンドと演奏を共にしてきた米国フリー・ジャズ界のパイオニア的名ドラマー/パーカッショニストのMilford Gravesと、Albert AylerやCharles Mingusとも共演した同国の前衛的ジャズ・ピアニストDon Pullenのデュオが1966年にGravesの〈Self-Reliance Program〉から発表したアルバム『In Concert At Yale University』が〈Superior Viaduct〉よりアナログ・リイシュー。1966年4月、イェール大学での伝説のライブ・パフォーマンスを収録した大大大傑作アルバム。ナンバリング入り限定500部。ニューヘブンで解き放った恐るべき一夜限りの名演!
The Flying Lizardsとしてシングル"Money"の世界的なヒットを飛ばし、ニューウェイヴの時代に〈Virgin〉からエレクトロ・パンクのアルバムを2枚リリースしたことでも知られる北アイルランドのミュージシャン、プロデューサーであるDavid Cunninghamが1976年に発表したファースト・ソロ・アルバム『Grey Scale』が名門〈Superior Viaduct〉から史上初アナログ・リイシュー。This HeatやGeneral Strikeを送り出した自身のレーベルの〈Piano〉から第一弾リリースとして送り出されていた作品。ライブ・パフォーマンスを共にしたCornelius CardewやGavin Bryars、Michael Nymanといった前衛音楽家から、Evan Parker、Derek Bailey、David Toopなどのインプロヴァイザーまで、多種多様な領域から影響を受けているCunningham。当時、ケント州の〈Kent Institute of Art & Design〉の学生だった彼が、学生仲間の非ミュージシャンを起用し、(使える楽器は何でも用いて)空間、質感、音色に対する即興演奏家の鋭い感性で、無限に変化する音のパレットを作り上げた作品。魅力的なサウンド・コラージュと自由な音色を持つ、どのジャンルにも属さないミニマル・エチュードの組曲。
Natural Information SocietyとBitchin Bajasという、ドローンへの深い理解と霊的な探究心を持つグループ同士による2015年の共作『Automaginary』が2025年リプレス!音楽的には、アフロ・グルーヴ、クラウトロック、自由な即興的なジャズ、サイケデリック、アンビエント、4つ打ちのビート、ミニマリズムなど、ありとあらゆる要素が曖昧に融合したサウンドで、グナワ音楽に使われる3弦のリュート「ギンブリ」のミニマルなパターンと、Bitchin Bajasが得意とするアナログ・シンセやヴィンテージ機材によるサイケなレイヤーが混ざり合っている。ミニマル・ミュージックの没入性とジャズ由来の自由さが共存しており、Natural Information SocietyとBitchin Bajasという、2つの部族が出会い、未来の儀式をやってみせたような、ひたすら時間が溶けていくような一枚。
シーンの枠組みを越えて巨大なリスペクトを浴びる我らがジム・オルークがインディ系大名門〈Drag City〉から2009年に発表していた、最高傑作とも呼ばれるタイムレスな名盤。ギターやベース、ピアノはもちろん、ドラムや管弦楽器にいたるまで、すべての楽器が本人により演奏されている。
〈Pitchfork〉でも「8.6」「Best New Music」と高スコアを記録、世界各所でも大絶賛された代表作!シーンの枠組みを越えて巨大なリスペクトを浴びる我らがジム・オルークがインディ系大名門〈Drag City〉から15年に発表した大人気作『Simple Songs』入ってきましたーーー!石橋英子、波多野敦子、山本達久、高岡大祐、高田漣などを始めとした豪華面々が参加し、自身のスタジオ〈Steamroom〉と〈星と虹〉にてレコーディングされた作品。ポジティヴなエネルギーに満ちたオルーク氏の歌唱とチェンバー風味なバック演奏を軸に、ランディ・ニューマンやヴァン・ダイク・パークスといった先人たちにも通じるアヴァンギャルドでポップな世界観へと仕上げた傑作アルバム!

〈Drag City〉配給。Joshua Abrams参加!Jim O’Rourkeの名作群でのドラミングを筆頭に、Tony Conrad、Faust、Sonic Youth、Wilco、Silver Jews、John Zorn、Stereolab…と数え切れないほどの先鋭的アーティストたちと共演してきた名手Tim Barnes。2021年に若年性アルツハイマーと診断された彼が、その後に取り組んだ『Lost Words』に続く、Tim Barnesの未発表ソロ音源集第2弾。『Noumena』が自身のレーベル〈QUAKEBASKET〉より登場!本作は楽器の演奏というよりも、音そのものの在り方を探るような試みで、フィールドレコーディング、環境音、オブジェクトの擦過音、微細なパーカッション。それらが時間の中で溶け合いながら、ゆっくりと立ち上がってくる。沈黙や余白、聴覚の境界線をじっと見つめるような、深く静かな世界に焦点を当てた作品。ジャズ、ポストロック、即興、アヴァンギャルド……様々な音が行き交いながら、音に向き合い続ける彼の、静かで強靭な意志が感じられる一枚。『Lost Words』と対を成す、深く静かなリスニング体験。
2025年リプレス!オリジナルは2012年リリースの、OMの5作目となるアルバム『Advaitic Songs』。ミニマルかつ儀式的なドゥーム/ドローンを基盤にしながら、今作はチェロやヴァイオリンなどのストリングス、女性ヴォーカル、中東・南アジア的要素を含む旋律など、より多層的で荘厳な音響が全編にわたって注ぎ込まれている。スティーヴ・アルビニをはじめとするエンジニア陣の手によって生々しく記録された音像は、深いリヴァーブと空間的広がりを持ち、まるで聖堂の中で演奏されているかのような響きを持つ。スピリチュアル・ジャズや中東音楽、グレゴリオ聖歌やヨーロッパー中世音楽、神秘主義的ドローンなどに通じる要素を取り入れながら、ドゥームの骨格を保ち続けている点も驚異的で、宗教的・哲学的なミニマル音楽と東洋的エッセンスをも融合させた、スピリチュアル・ドゥーム/メディテーショナル・ドローンとでも言うべき、極めてユニークな充実作!

20年にわたり実験音楽の最前線で活動してきたNikos Veliotis(チェロ)、Taku Unami(シンセ)、Sarah Hennies(パーカッション)、David Grubbs(ピアノ/ギター)ら4人による緻密で抑制の効いたカルテットBitterviperによるセルフタイトル・アルバムが〈Blue Chopsticks〉より登場!きっかけはアテネ在住のVeliotisが重ね録りしたチェロのサイコアコースティックな4曲。そこにGrubbsが繊細なピアノやラップスティールを重ね、Unamiが東京から電子音を加え、Henniesが研ぎ澄まされた打楽器の構造で全体を引き締めた。録音のプロセスは複雑だが、いざ音が鳴れば、その成り立ちを忘れてしまうほど自然で自律的なアンサンブルが展開される。濃密な倍音のレイヤー、透過的で空中に溶けるかのようなアンビエント、そして映像的な想像力をかき立てる即興性と構造性のあいだを縫うように進行するそのサウンドは、意図と直感が緊密に結びついた充実の内容。
2025年リマスター仕様!「アルヴィン・ルシエ meets マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン」と評される名作!Jim O’Rourkeの盟友でもあるポルトガル実験音響界のレジェンドであり、当店でも大人気のレジェンドRafael Toral。同氏が95年にセカンド・アルバムとして残した傑作『Wave Field』がリマスタリング仕様で〈Drag City〉よりアナログ再発。Toralが「音符ではなく音そのもの」に焦点を当てる転換点となった作品。Alvin Lucierの『I Am Sitting in a Room』や、1993年にリスボンで鑑賞したNirvanaとBuzzcocksのライブ体験(特に、会場の劣悪な音響が生み出した「液状化したロックサウンド」)からインスパイアされたとの事。その他、My Bloody Valentineの『Loveless』やSonic Youthなどからの影響を受けつつも、それらを独自に昇華した本作は、90年代のポルトガルにおける特異な実験的音楽シーンを代表するドローン/アンビエントの傑作。名エンジニア=Rashad Beckerによってマスタリングされ、オリジナルの意図をより忠実に再現した決定版。ロックやアンビエント、ドローン、ノイズの境界を曖昧にする、時代を超えたマスターピースです!

TikTokまで経由して世界的な再評価の真っ只中にある日本のアンビエント/サントラ作家・日向敏文の弟であり、2度にも渡りグラミー賞にノミネートされた著名音楽プロデューサー、そして、88年のニューエイジ傑作『Tarzanland』でも知られる日向大介、細野さんと共にFriends Of Earthを結成した日本のミュージシャンにして、唯一作『A-Key』が〈Studio Mule〉から2022年度初LP化再発されたばかりの野中英紀、そして、サックス奏者の「ミッチ」こと沢村満らによる80年代国産アンビエント最高峰のグループ、Interiorのセルフ・タイトル・デビュー作が待望の公式アナログ・リイシュー。1982年に〈Yen Records〉から発売された作品であり、やはりプロデュースを手がけるのはその主催者である細野晴臣(!)インストゥルメンタルなシンセ・ポップから、日本の環境音楽の柔らかなミニマリズム、心地よいサウンド・デザインを最もハートウォーミングな形でブレンドした、非常に珍しいタイプのグッド・フィーリンなアンビエント・ミュージック。ノスタルジックなモダニズムが、今を最も楽しい思い出のように感じさせてくれる『Interior』は、あなたを別世界へと誘います(←DeepL訳)。1985年には、米国のニューエイジ・ミュージック聖地こと〈Windham Hill〉の目にも留まりトラックリストを若干変更し、再リリースもなされています。
バークレー音楽院の同窓生だった日向大介、野中英紀を中心に結成された”インテリア”。アルバム「インテリア」は1982年に細野晴臣主催のレーベル[Yen Records]からリリースされたファーストアルバム。
インストゥルメンタル・シンセポップに”アンビエント・ミュージック””環境音楽”的作法を元にエモーショナルな味付けを加えた音楽スタイルは、USニューエイジ・ミュージック界の代表格ウィンダム・ヒル・レコードも着目。
1990年から1994年の間に制作され楽曲をまとめ、1995年にリリースされた移籍後2枚目となるアルバム。初期のアンビエントやIDM、ハードコア・テクノを踏襲しながら、アシッドやノイズ、“ドリルンベース”とも形容される破綻したビートを搭載するなどエイフェックス・ツイン二面性や多様性を網羅する一枚。強烈なインダストリアル・ダウンテンポが炸裂したシングル「Ventolin」や、「Xtal」と並べて語られる名曲「Alberto Balsalm」を含む全12曲を収録。180g重量盤。

エレクトロニック・ ミュージックとジャズをブレンドし、独自の作品を生み出し続ける異能、Jameszoo。Flyig Lotus率いる〈Brainfeeder〉より発売される本作『Music for 17 Musicians』はオランダのコンテンポラリー・アンサンブル、Asko_Schonbergとのコラボレーション・アルバムとなっている。タイトルは、スティーヴ・ライヒが1978年にECMからリリースした名作「Music for 18 Musicians」に因んだものとなっている。
本作は、“音楽から作曲者や演奏者の存在を切り離す”という大胆な問いかけから始まった。その鍵を握るのは、自動演奏ピアノだった。MIDIとアルゴリズムを駆使し、MarkovモデルやLSTMによって設計されたルールに基づいて、まるで人間の即興演奏のように“自律的”な判断で音を紡ぎ出した。これは単なるテクノロジーの実験ではなく、Kit Downes、Matthew Bourne、Niels Broosといった個性派ミュージシャンの演奏データをもとに生まれた音楽であり、知的でありながら情感豊かな感覚を併せ持っている。Jameszoo自身のバンドメンバーやHIIITのパーカッショニストFrank Wienkらも参加し、電子音と生音が自在に交差する多層的なサウンドスケープを創出している。
『Blind』(2022年)で提示されたテーマを発展させながら、より開かれた音楽体験へと昇華させた本作は実験音楽、現代音楽、ジャズ、エレクトロニカの垣根を越えて響く“未来のアンサンブル作品”となっている。

大名門〈KOMPAKT〉主宰、Wolfgang Voigtによる大人気アンビエント・プロジェクト、GASが〈Kompakt〉からリリースした2021年の「Der Lange Marsch」がヴァイナル再発!ドイツの森林を彷彿とさせる幻想的で重厚なアンビエント・サウンドにより、ベーシック・チャンネルやエイフェックス・ツイン等と共にヨーロッハのテクノ・サウント黎明期に生み出された音場を包み込む傑作ダブ/アンビエント。

2025年リプレス。2703年宇宙の旅、高まるイマジネーションは最高潮へ。再び、神のミラーボールが廻りだす。
果てしなく広がる至福のアンビエント、どっぷりと旋回する至高のダブワイズ。生ける伝説ジ・オーブ、名門【Kompakt】へ10年ぶりに帰還!!
エレクトロニック・ミュージックの真のパイオニアにして生ける伝説、アレックス・パターソンとトーマス・フェルマンによるジ・オーブが名門【Kompakt】からは実に10年ぶりとなる最新作『MOONBUILDING 2703 AD』をリリース!!
ゆっくりと広がるメランコリックなアンビエンスを追いかけるように、波紋を広げ続けるサイケデリックなシンセの層、揺らぐブレイクビーツと極太ベースラインによる至高のリズム・セクション…円熟の構成力はリスナーを桃源郷へと没頭させ、ダンサーへと変貌させる問答無用の仕上がり!!さらにタイトル曲にしてアルバムのクローザーである「MOONBUILDING 2703 AD」(M-4)ではまるでマーティン・デニーのアルバムをKLFがコラージュしたようなジャズ、エキゾ、モンドにエイフェックスのアンビエント・ワークスをブレンドしながらダブワイズ、今作における至福のハイライトへじりじりと登りつめてゆく様は圧巻の一言!!KLF『Chill Out』や『The Orb's Adventures Beyond TheUltraworld』、『U.F.Orb』など不朽の名盤たちのDNAを色濃く受け継ぎながら、今なお膨張をやめないイマジネーションは最高潮へ。ジ・オーブが生み出した新たなマスターピースとともに神のミラーボールが再び廻りだす!!
MachinefabriekやASUNA、Federico Durand、Hakobuneなど数々の名アクトがその作品を残す本邦の名門レーベル〈White Paddy Mountain〉を主宰する東京のドローン/アンビエント作家、畠山地平 (Chihei Hatakeyama)による最新アルバム『Hachirogata Lake』が、オランダ〈Field Records〉よりアナログ・リリース。本作品の中心にあるのは、秋田県にある湖「八郎潟」のサウンドスケープ。シンセサイザーの持続音やテクスチャーのあるギターとともに、湖の周辺で録音されたフィールド・レコーディングを用いて、湖の一部がどのように排水され、新しい生態系が形成されたかについて言及したアンビエント作品となっています。※入荷時よりスリーブ上部にダメージございます、予めご了承くださいませ。
オーストラリア出身の名パーカッショニストWill Guthrieによって2019年に結成。フランスのナントを拠点に活動する極めて実験的な打楽器グループであり、ヨーロッパ各地のツアーを通じて高い評価を得ているEnsemble Nist-Nahによるセカンドアルバム『Spilla』が〈Black Truffle〉から登場!欧州版ガムラン・アンサンブルを意図したものではなく、ジャワのガムランの楽器と様々な他の打楽器を組み合わせて、東南アジア各地の音楽からフリージャズ、現代のヒップホップまで、あらゆるものから影響を受けた独自の音楽を演奏するハイブリッドなパーカッション・アンサンブル。本作では、ガムラン、ドラムキット、木/金属製の打楽器、撥弦楽器に捧げられたエキサイティングな48分間の音楽を収録し、彼らが志向してきた独自の音楽性がさらに深化したものとなっています。
ドイツ・ベルリンのミステリアスな作曲家、プロデューサー、楽器製作者であるJörg Hillerの変名であるKonrad Sprengerによる最新アルバムが〈Black Truffle〉からアナログ・リリース。多作なコラボレーターであるSprengerは、Ellen Fullman (彼女と素晴らしくエキセントリックな歌のアルバム 『Ort』をレコーディングしている)やLa Monte YoungやPauline Oliveros、Alvin Lucierのもとで学んだアメリカのヴィジュアル・アーティスト/前衛的作曲家のArnold Dreyblattなど、アメリカのミニマリズムのアイコンと幅広く協力し、彼らの音楽を自身の完璧にキュレーションされたレーベル〈Choose〉からリリースしている事でも知られています。LPの2面には、長年のコラボレーターであり、〈Black Truffle〉のボスことOren Ambarchiもゲスト出演。Sprengerのさまざまな作品の要素を、作曲家と謎めいた Ensemble Risonanze Moderneによって演奏し、非常に伝染力のある遊び心のある叙事詩にまとめた内容となっています。

豪州を代表する稀代の実験音楽家、Oren Ambarchiが、2014年に名門〈Editions Mego〉から発表した傑作『Quixotism』の 10周年記念再発盤が、自身の〈Black Truffle〉より登場!ヨーロッパ、日本、オーストラリア、米国から参加した多数のコラボレーターとレコーディングされた長編作品であり、全体を通じて、ケルン拠点の名作家Thomas Brinkmannによる脈動するダブルタイムの電子パーカッションの基盤の上にその音世界が構築。AMMやThe Scratch Orchestraでの活動も知られる伝説的ピアニストJohn Tilbury、マルチ楽器奏者/作編曲家のEyvind Kang、カナダの女性サウンド・アーティスト、Crys Cole、そして、日本からのU-zhaanに、我らがJim O'Rourkeまで、豪華な面々が結集した、鎮静的でありつつも、確かな熱量とスリリングな魅力に溢れる即興ミニマル大作!Joe Taliaによる新規リマスタリング仕様。
