Electronic / Experimental
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80年代から90年代前半の日本のTV番組、アニメ、漫画のサントラの中からオブスキュアなエスノ・ニュー・エイジ作品に特化したコンピレーション
前作、 Anime & Manga Synth Pop Soundtracks 1984-1990 に引き続き、第2弾の今作 TV, Anime & Manga New Age Soundtracks 1984-1993 では、TV、アニメ、漫画のサントラの中からエスニックな香りのするニュー・エイジ音楽を8曲収録した完全アナログ盤フォーマットのみでの発売。芸能山城組が手がけたAKIRAのサントラから、宇宙刑事シャイダー、NHK地球大紀行、まで様々な音源を収録。
A1: 不思議ソングはマジンガーZを始めとしたアニメ・特撮系音楽の巨匠で昨年96歳で永眠した渡辺宙明の作品で、1984年にテレビ朝日系で放送されていた宇宙刑事シャイダーの挿入歌。不思議界フーマが心理的侵略に用いる魔力を持った歌で、何故かバリの神様をモチーフにした見た目の不思議な怪獣達がこの不思議ソングを用いた作戦に従事。ドン・チェリーのブラウン・ライスを彷彿させつつも更に宙明節とも言える擬音語のコーラスがサイケデリック感を一層引き立てる。
A2: 兵(式鬼のテーマ)は密教世界をモチーフにしたSFアクションアニメ、孔雀王のサントラを務めた日本が誇るニュー・エイジ 打楽器奏者のYas-Kazこと佐藤康和の1988年作品。東京芸大の打楽器科を卒業後、70年代半ばに単身インドネシアへ行きバリ島ガムラン音楽を習得。坂本龍一、高田みどり、そして以下に登場する芸能山城組のリーダー山城祥二にバリの文化、ガムランを紹介。その後の日本でのバリ・ブームのきっかけを作った。今作では地を這うような民族系打楽器の上にヘビ使いのような笛が舞う物の怪のテーマらしい楽曲を披露。
日本が誇る世界的アニメ映画『AKIRA』のサントラから、B1:金田のテーマを作ったのは情報環境学、感性科学、生命科学などの分野を越えて活躍する科学者の山城祥二が率いる芸能山城組。’60年代後半より世界各地の民族音楽と現代テクノロジーを主題にした楽曲を発表している日本の非職業音楽家集団として、1974年に日本初となるインドネシアはバリ島のケチャの全編上演を成功させた。1986年にはガムランや日本のお経など、さまざまな民族音楽や唱法を取り入れた「輪廻交響楽」発表。これを聴いた大友克洋から楽曲の借用を要請されたのをきっかけに、『AKIRA』のすべての音楽を担当する事になり本作を1988年に発表。
A3: Tassili N’Ajjer / B2: Fiesta Del Fuego は1987年に放送されたNHKの連続科学特集番組「地球大紀行」のサントラから。製作はYas-Kaz同様、80年以降に世界的成功を収めた舞踏カンパニー「山海塾」の初期に音楽を担当した吉川洋一郎。また登場するバリのケチャを含め、両曲ともに様々な地域の要素が混ざり合った無国籍なエスノ音楽は完全にオリジナル。未知のパラレルワールドにある地球を表現しているかのようなサウンドを展開した。
A4: 深慮遠謀 は古代ペルシャを舞台にした大河ファンタジー小説/漫画、アルスラーン戦記OVAのサントラから喜多郎のバンドメンバーとしても活躍したバイオリニスト都留教博によるシンセと弦楽器が絡み合う情緒的な作品。
B3: Heart Beats - Theme for Andrew Glesgow - は80年代後半から数多くのアニメサントラを手掛ける山中紀昌のアレンジによるコロムビア・オーケストラ名義での作品。FM音源マリンバと歪んだドラムマシンにコンガが加わる土着的なリズムからピアノとサックスが加わるフュージョン寄りなニュー・エイジ 。
レーベル前作にも登場した小笠原寛作による漫画、夢の碑のためのイメージ・アルバムからのB4:疑心暗鬼は同時代のプリンスのバラードを彷彿させるシンセから始まり、スピリチュアルなPeckerの打楽器、鳥山雄司による泣きのシンセ・ギター、そして深町純による刹那なピアノで幕を閉める。

1986年に発売された幻の名盤が、ハイパーソニック・エフェクト音響処理 × ハーフスピード・マスタリングによる高精度ハイテク・アナログ盤として蘇る。
芸能山城組の創設・指揮を務める山城祥二(本名:大橋力)は、東京大学大学院で文化人類学を修め、東京藝術大学で教鞭をとった研究者。文明と音文化の関係を、学術と芸術の両面から探求してきた。学者としては大橋力名義で研究を、作曲家としては山城祥二名義で創作を続けている。
1974年に結成された芸能山城組は、医師、教育者、ジャーナリスト、エンジニア、学生など、多様なバックグラウンドを持つ人々によって構成され、「職業音楽家を原則として迎えない」という理念を貫いている。生命科学、脳科学、数理科学、心理学、情報工学などの分野で博士号をもつメンバーも十名を超え、科学と芸能を同じ地平で実践するその姿勢は、まさに彼等の掲げる“行動する文明批判”の体現である。
『輪廻交響楽(Ecophony Rinne)』は、それまで彼等が実践を積み重ねてきたブルガリアの合唱、ジャワ島のガムラン、アフリカの環境音、電子音、仏教声明など、多様な音が交わり、生と死、再生の循環を描く壮大な四部構成の“エコロジカル・シンフォニー”。古代と未来、自然とテクノロジーが同時に息づく、唯一無二の音響宇宙が広がる。
山城が後に提唱した「ハイパーソニック・エフェクト」は、人間の可聴域(20kHz)を超える高周波が脳や身体に直接影響を与えるという理論。その発想の源は、『輪廻交響楽』の発売当時のアナログ盤とCDを比較した際に感じた“音の生命感の違い”にあった。彼はその後、科学的にそれを検証し、可聴域を超えた音を扱う録音・再生システムを設計し、その効果を音楽表現に実装することに成功。
今回の再発では、その理論をアナログ盤で実践するという前例のない試みが行われた。英名門アビーロード・スタジオにて、ハーフスピード・マスタリングの世界的第一人者マイルズ・ショーウェルがカッティングを担当。通常の倍の精度でラッカーを刻み、カッティング工程で一般的に使われる高周波フィルターをバイパスすることで、耳では聴こえない超高域までも刻み込むことに成功した。
日本のオーディオ文化においても山城氏は長年大きな影響力を持ち、『輪廻交響楽』のオリジナル盤は入手困難な幻の名盤として語り継がれ、オーディオ愛好家の間では音響装置を測る“リファレンス・レコード”として親しまれている。
この音楽は決してBGMではない。深く耳を澄ませ、意識を委ねたとき、音が空間を満たし、身体を通り抜ける。それは「聴く」という行為を超えた、感覚と意識の旅そのもの。
この作品を聴いて衝撃を受けた漫画家・大友克洋は、アニメ映画『AKIRA』のサウンドトラック制作を山城に依頼。『輪廻交響楽』で築かれた音響思想は、『AKIRA』のサウンドデザインと音世界の基礎となり、あの唯一無二の世界観を生み出した。
そして今、時代を超えて刻まれたその音が、再び人々の感覚を揺さぶる。
『Music Has the Right to Children』(1998)、『Geogaddi』(2002)、『The Campfire Headphase』(2005)という不朽の名作達に続く2013年に発表されたアルバム。作曲、レコーディング、プロデュース、そしてアートワーク・デザインまでのすべてをメンバーのマイク・サンディソンとマーカス・イオンが手がけ、『Tomorrow's Harvest』と名付けられている。

2019年にカセットとデジタルでひっそりとリリースされたAngel Bat Dawidのデビュー作を改めて振り返る特別盤。リリース直後から各国のフェスやメディアに引っ張りだことなり、以後の圧倒的な創作活動へとつながっていった、彼女の原点とも言える作品は、全編がなんとスマートフォンのみで録音・ミックスされたというDIY精神にあふれるアルバムで、クラリネットや声、打楽器、キーボードを自分で重ね録りして作り上げたローファイながらも豊かな交響的世界が広がる。唯一のゲストは南アフリカのドラマー、アッシャー・ガメゼで、彼の家を訪ねた際の即興セッション「Capetown」など、日常の延長に音楽があることを体現する瞬間が収められている。内容は、霊的な祈りのような歌と、自由なインプロヴィゼーションが交差する構成で、多層的なディレイをまとったクラリネットの即興演奏「Black Family」や「Impepho」、日常のありのままの瞬間を切り取った「London」、ゴスペルを思わせる素朴な歌など、異なる要素が不思議とひとつの流れにまとまっている。今回の IA11 Edition では、未公開写真とガメゼによるライナーノーツを収めたブックレットも付属。
Meditationsでもベストセラーだった『Long Trax』や、Celer名義での多数のアンビエント作品も大いに知られる、東京在住のWill Longによる、シカゴ・アシッド・ハウス黄金期の珠玉のトラック群を想起させる最新2枚組アルバム『Acid Trax』が、Terre Thaemlitz主宰の〈Comatonse Recordings〉より登場。近年、イギリスやヨーロッパで復権するアシッド・ハウス。そのほとんどが誇張され、過剰にプロデュースされたテクノ・レイヴ・スタイルのものであるのに対して、Will Longは、テンポを落とし、クラシックなハウスの雰囲気を齎しつつ、リズム・コンポーザーのパーカッションと303ベースラインのシンプルなセットアップで基本に立ち返ることで応答。DJ Sprinklesもゲスト・コラボレーターとして参加し、"Acid Trax S"のパーカッション・エディットと、"Acid Trax N"及び"Acid Trax B"のリミックスを手掛け、この作品をより奥深いものとしています。ポスター付属の2枚組CD仕様。
視聴-Acid Trax N (All Alkalis are Bases but All Bases are not Alkalis) remix by DJ Sprinkles
視聴-Acid Trax B (Acid Dog) remix by DJ Sprinkles
視聴-Acid Trax A
視聴-Acid Trax H
視聴-Acid Trax S (w/DJ Sprinkles)

ニューヨークを拠点に活動するシンガー/マルチ・インストゥルメンタリスト、ピアニストのエリアナ・グラスのファースト・アルバム『E』が〈Shelter Press〉より登場!本作は、ヴォーカリストとしてクラシックの訓練を受ける前に、両親のピアノの下に座って耳で弾くことを覚えたという、グラスの幼少期の思い出を呼び起こす作品であり、カーラ・ブレイやアネット・ピーコックといったレフトフィールド・ジャズやフリー・インプロヴィゼーションの巨匠たちへの尊敬の念、シビル・ベイヤーのような儚い美しさを感じさせつつも、特有の瑞々しく自然体のサウンドによってフィルターされている。オフビートで探し求めるような質感と、詩的で畏敬の念を抱かせる音域を交互に奏でていくような、彼女自身が「日常生活の凝縮」と表現する、ほろ苦く、はかなく、まばらで瞑想的な音楽!エマホイ・ツェゲ=マリアム・ゲーブルーと彼女の2006年のコンピレーション『Éthiopiques』への物憂げなオマージュである"Emahoy"も収録!

カセット版!謎めいたメタルマスクの下に、アンダーグラウンドの伝説となる器量を隠し持つヒーロー。MF DOOMの正式なデビュー作にして、後にアンダーグラウンドラップの最も偉大な声となる謎の人物を再登場させた『Operation: Doomsday』がアナログ再発!DOOMの悲劇的な過去、個人的な興味、大胆な創造性を合一した歴史的傑作。巧みなライムや驚くべきスキームは、風景の中で際立ち、アニメのテーマソング、80年代のソウル、ラップのクラシックなど、彼が触れてきたあらゆるサウンドは、真新しくシュールなものに再解釈されています。どんな困難にも負けず、自分に賭す力を証明するカルト傑作。


抜群の瞑想的ドローン/アンビエント作品!フランス・パリのファゴット奏者Dafne Vicente-Sandovalとノルウェーの作曲家Lars Petter Hagenによるコラボレーション作品『Minos Circuit / Transfiguration 4』が、現在〈Shelter Press〉との提携下で活動を続ける〈Portraits GRM〉からアナログ・リリース。崇高でミニマルな電子音響の緊張感とリヒャルト・シュトラウスの壮大かつシンフォニックな瞑想観が溶け合い、鋭いコントラストを描き出した作品。限定500部。
Barn Owl の片翼としても知られるJon Porras による『Achlys』。本作は、アンビエントとドローン、実験的ギター・ミュージックの中間にあるような、崩壊や変容をテーマにした非常に音響的な作品で、核となるのはギター。指弾きで書かれたフレーズを録音したあと、モジュラー・シンセやエフェクト・チェーンに通して構造を崩し、曖昧にし、音を重ねていく。旋律は姿を残しつつも、霧や残像のように漂い、はっきりした曲というよりも堆積物や気象のようにたまっていく音のレイヤーになる。サブベースや加工されたノイズが地盤をつくり、その上を断片的なギターや持続音が浮遊する。旋律やリズムに縛られず、音が変化し崩れていく瞬間そのものを聴かせる音作りと、高い山の森で嵐に包まれたときの体験をヒントにしたという、自然体験を抽象化したような音響のパレットにより構成されるこのアルバムは、静かにして強い余韻を残す、一種の気象現象を目にするかのような印象を残す一枚。

スペインの電子音楽先駆者Eduardo Polonioとのユニット「It」や伊名門〈Cramps〉の現代音楽シリーズ〈Nova Musicha〉作品も高名なアルゼンチン出身パリ拠点の実験音楽家Horacio Vaggione。94年から01年に残した先鋭的な電子音響作品を収録した編集盤『Schall’ / ‘Rechant』が〈Recollection GRM〉から登場!実に半世紀以上の長きに渡り活動を展開する同氏は故郷アルゼンチンでコルドバ国立大学の実験音楽センターを1965年に共同設立した人物であり、07年にストレンジデイズが一挙初CD再発を敢行した〈Nova Musicha〉シリーズ作品『La Maquina De Cantar』がその代表作。ポリフォニーとメタモルフォーゼからなる魅惑的な音楽空間を創造した今作には4つの純粋な電子音響作品が収録されています。Giuseppe Ielasiによるマスタリング&Andreas Kauffeltの手による〈Schnittstelle〉でのカッティング仕様&Stephen O’Malleyによるレイアウトとバックアップも万全。

1972年に世界的に名高い〈Groupe de Recherches Musicales〉スタジオに参加し、ミュージック・コンクレート界で創作活動を開始した1970年代ビデオ・アートのパイオニア、 Robert Cahen。1971年から1974年にかけて制作された4つの作品を収録したアルバム『La nef des fous』が、〈Shelter Press〉と〈INA GRM〉の共同運営する要注目レーベル〈Recollection GRM〉より登場。Roland KaynやBernard Parmegiani、Luc Ferrariのファンにも強くレコメンドしたい、魅惑的で革新的な特異的サウンドの数々を収めた内容となっています。Giuseppe Ielasiによるマスタリング&Andreas Kauffeltの手による〈Schnittstelle〉でのカッティング仕様&Stephen O’Malleyによるレイアウトとバックアップも万全。


ミュージック・コンクレート創始者、ピエール・シェフェールによって設立されたフランス音楽研究グループ〈INA-GRM〉の最重要人物にして、Aphex TwinやAutechre、Keith Fullerton Whitmanにも影響を与えた仏の電子音楽家Bernard Parmegiani。69年にLPリリースされた激レア・アルバム「Violostries / Bidule En Ré / Capture Éphémère」より”Violostries”、そして、同アルバムに収録された”Capture Éphémère”の88年ステレオ・リミックス版、72年度発表「Chronos」に収録されていた”La
Roue Ferris”の3曲をコンパイルした電子音楽好き必携の特大編集盤!1965年4月にフランスの“Royan Festival”にて、Devy ErlihとBernard Parmegianiによって初演及び録音された作品であり、作曲家/演奏者と楽器/オーケストラの同時対話として提示される、幾つかの音楽研究の方向性の交差点を表すという”Violostries”(1963年〜64年)、パリの〈Maison de la Radio〉のStudio 105にて67年5月に初演、録音したにも関わらず存在し続ける存在し続ける「時間の経過と共に循環するノイズ」である”Capture Éphémère”(1967年に作曲、88年版)、マントンの”Festival des chantiers navals”にて71年8月26日に初演、観覧車を回転させることで、そのレゾナンスと融合して、そのバリエーションをどこまでも永続させ、一定の軸を中心に定期的に進化する動きをスケッチするという”La Roue Ferris” (1971年)の3作品を収録。Rashad Beckerによって〈Dubplates & Mastering〉にてカッティング。Stephen O'Malleyによるレイアウト。やはりクオリティは折り紙付きです!

ナッシュビルを拠点に活動する実験的ポップ・デュオTotal Wifeが手掛けた夢と現実のあわいから生まれたようなアルバム『Come Back Down』。音像はドリーミーでシューゲイズ寄りの浮遊感を持ちながら、決して抽象に流れず、ヴォーカルは真っ直ぐで人肌の温度を感じさせ、シンプルなビートやギターのテクスチャーがその感情を支えている。全体のトーンは、様々な要素が重なり合ったものだが散漫さはなく、むしろ繊細に編み上げられていて、耳に心地よい緊張感が漂っている。音の処理や構造はかなり実験的で、サンプルを自己参照的に組み替えたり、声やギターを別の楽器のように再利用したりしており、その手触りはアンビエントやサウンド・コラージュにも近い。一方で曲そのものはメロディや歌心を大事にしていて、シューゲイズ的な広がりやインディ・ロック寄りの親しみやすさもある。ナッシュビルの地下シーンらしいDIYの荒さと、コンセプチュアルな精度が共存したような、実験性と親しみやすさが同居する、不思議な透明感のある一枚。

ドイツのミュージシャン/作曲家のDaniel Rosenfeldが変名C418で残した、世界的人気ゲーム『Minecraft』の初期サウンドトラック『Volume Alpha』と『Volume Beta』を、2本組カセットとしてまとめたアーカイブ作品。エリック・サティやブライアン・イーノとも比較される繊細なピアノとまばらなアンビエントモチーフによる穏やかで幻想的なサウンドスケープが恍惚もののAlpha、よりダークで内省的な側面もクローズアップされた魅惑のアンビエント/エレクトロニック・ミュージックが収められたBeta。グリーンとレッドのカラーシェルを採用した装丁も相まって、2作を並べて聴くことで、Minecraftの光と影が立体的に浮かび上がるコレクター仕様。
インダストリアル・レジェンド、Throbbing GristleのGenesis P-Orridge & Peter “Sleazy” Christophersonが監修し、自身らの〈Industrial Records〉より1981年にオリジナル・リリースされたWilliam S. Burroughsの実験音楽作品集『Nothing Here Now But The Recordings』に触発され、名門〈Sub Rosa〉がバロウズと共同でリリースした同氏の実験的作品集『Break Through In Grey Room』が〈Dais Records〉よりアナログ・リイシュー。プロデューサーのBill Richがバロウズが1961年から1976年に残した実験的な録音から86年にコンパイルした作品集。Master Musicians of Jajoukaのバロウズ録音によるフィルレコやカットアップの創始者でもあるブライオン・ガイシンとの共作などを収録。Josh Bonatiによるフル・リマスタリング仕様。
インダストリアル史にその名を刻むレジェンド、Throbbing GristleのGenesis P-Orridge & Peter “Sleazy” Christophersonらが監修、自身らの〈Industrial Records〉より1981年にオリジナル・リリースしたビートニク文学巨匠William S. Burroughsの実験音楽作品集『Nothing Here Now But The Recordings』が名門〈Dais Records〉よりアナログ・リイシュー。1980年、ニューヨークを訪れた2人がバロウズと彼の遺言執行者James Grauerholzと面会し、それまで全く聞かれてこなかったバロウズの実験音楽作品をコンパイルするという困難な作業を開始。膨大な時間を費やして集めた上げた音源はTGの解散に伴って閉鎖された同レーベルの最終リリースとして1981年春に無事発売。98年に回顧CDボックス・セットに収録されるまで静かに絶版になっていた作品。Josh Bonatiによるリマスタリング&オリジナル・アートワーク復刻仕様。
PC Musicの中心人物にしてハイパーポップの父、A. G. Cook による、Charli XCX主演のモキュメンタリー作品映画のオリジナル・スコア『The Moment』。全10曲は、Cookが得意とする 硬質なエレクトロニックと、緊張感のあるシンセのうねりを軸に、クラブ・トラックの推進力と映画音楽としての陰影が同居する仕上がりになっている。Cookの作品らしく、メロディの断片や質感の変化がシーンの切り替わりのように立ち上がり、ポップと実験性を知的に融合させる独自の美学が研ぎ澄まされている。

ジョージアはトビリシを拠点に活動する日本人デュオ、Heavenphetamineによる初のフル・スタジオアルバム『The Sun On A Winter Day』。本作は、メンバーがジョージアとウクライナで過ごした日々の体験をもとに制作され、特に2022年12月、戦時下のキーウで録音されたセッションが核となっている。停電、ミサイル警報、シェルターでの待機といった極限状況の中で収録された音は、単なる音楽作品を超えた現場の記録としての強度を持っている。ポストロック、朗読、ノイズ、叙情歌が交差する独自のスタイルで、静寂と爆発が交互に訪れるダイナミクスが印象的。語りのような歌、金属的なノイズ、深い残響を持つギターが重なり、凍える空気と緊張感をそのまま封じ込めたような音像が広がる。雪、血、祈り、喪失、再生といった強烈なイメージが曲ごとに立ち上がり、映像的な連作のように物語が進む。美しさと残酷さが同居し、希望と絶望が同時に存在する矛盾した感覚が、作品全体を貫くテーマとなっている。

2023年の『When A Worm Wears A Wig』に続く、Robin Stewartによる『Crinkle』が〈The Trilogy Tapes〉よりリリース!このアルバムでは、テクノのリズムを解体し、点描的なリズムとダブ・ロジックを組み合わせて、まるで未知の音空間に誘われるような感覚を呼び起こす。特に、テクノの硬派なビートや耳に残る低音とは一線を画し、重厚でありながらも広がりのある、柔らかなサウンドを構築しているのが特徴的。従来のテクノとは違った斬新なポリリズムを探求し、速いビートとエコーの渦が互いに絡み合っていくタイトル曲「Crinkle」で顕著なように、90年代のBasic Channelから始まったダブ・テクノの定番の美学にとどまらず、ダブ・テクノを進化させ、サウンドの枠を超えて新たな表現へと導く作品であり、Rhyw、Peder Mannerfelt、Rroseなどのアーティストに影響を受けたファンには特に楽しめる内容。Robin Stewartは、単なるサウンド実験ではなく、深い音楽的探求を行っており、その結果生まれたと言えるユニークで挑戦的な一枚!
