Electronic / Experimental

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Beatriz Ferreyra -  A Distracted God (LP)
Beatriz Ferreyra - A Distracted God (LP)Room40
¥4,121

ミュジーク・コンクレートの歴史を60年以上にわたり更新し続けてきた作曲家Beatriz Ferreyra。GRMでピエール・シェフェールと共に活動した60年代から、アナログ・テープと電子処理を自在に横断する独自の音響世界を築いてきた彼女の重要作『A Distracted God』。本作に収録されているのは、異なる時期に制作された3つの電子音響作品。冒頭の「Souffle d'un Petit Dieu Distrait」は、声や物音の断片がテープ操作によって変質し、折り重なるように展開する代表的な一作。続く「Tierra Quebrada」は 2020年制作のチェロと電子音響のための作品で、チェロの深い共鳴がデジタル処理によって揺らぎ、アコースティックと電子的な質感がせめぎ合う。終曲Sourires d’Automneでは、微細なノイズや呼吸のような揺らぎが空間を満たし、音が自律的に動き続けるような立体的な音像が広がる。日常音、声、楽器が電子音響の深淵へと融解していく、非常に完成度の高い作品。

Carl Stone & Asuna - Imu Plastos (CD)
Carl Stone & Asuna - Imu Plastos (CD)Room40
¥2,347

アメリカ実験音楽の重鎮Carl Stoneと、100台以上のオモチャ楽器を操る日本の音響作家ASUNAによる初のコラボレーション作『Imu Plastos』。2024年、ASUNAの地元・金沢での国際実験音楽フェスティバルでの共演をきっかけに生まれた作品で、ライブで展開された循環型サンプリングの手法をさらに発展させた内容となっている。ASUNAが鳴らすオモチャ楽器や小型シンセ、サンプラーの音をStoneがリアルタイムで取り込み加工し、さらにその加工音をASUNAが再びサンプラーに取り込んで送り返す、という、音が往復しながら変質していく独特のプロセス。オモチャ楽器の素朴な響きが電子処理によって奇妙な質感へと変換され、まるで異国の祭りの断片が電子音の霧の中で漂うような、文化的なレイヤーが折り重なる音像。ランダム性と構築性が同時に存在し、音が自律的に動き続けるようなテクスチャーがアルバム全体を貫く、実験精神に満ちた一枚。

Aki Onda -  In the Depth of Illusion: A Soundtrack for Nervous Magic Lantern (LP)
Aki Onda - In the Depth of Illusion: A Soundtrack for Nervous Magic Lantern (LP)Room40
¥4,121

実験音楽家Aki Ondaが、アメリカ前衛映画の巨匠Ken Jacobsの代表的映像作品「Nervous Magic Lantern」のために制作したサウンドトラックが〈Room40〉よりアナログ化。Onda自身が長年にわたり自身のライフワークである『Cassette Memories』プロジェクトなどのために世界各地で録音・収集してきた音源を即興的にレイヤーし、構築。テープの歪みやノイズ、日常音の断片がレイヤー状に積み重なり、抽象映像と響き合う独特の感覚のずれを作り出している。長尺曲「Brooklyn Bridge」では、ゆっくりと音のレイヤーが積み重なり、聴くほどに深く入り込み、まるで音の中を漂うような体験へと誘う。日常音と抽象音響が交錯する、サウンドアートとしての完成度が非常に高い作品。

Soft - Passing Tone (LP)Soft - Passing Tone (LP)
Soft - Passing Tone (LP)Softribe
¥4,500

2021年にCHEE CHIMIZU主宰の17853 RecordsとTUFF VINYL、そしてリリース元のJ.A.K.A.M.主宰のCrosspointの3者共同でリリースした、2010年のアルバム Soft Meets Pan「Tam (Message To The Sun)」のヴァイナル・リイシューを挟み、2018年の「Tokinami」以来となる結成30周年を迎えたメモリアルなタイミングでの11枚目の最新アルバム、アナログでのリリース。

これまで様々なミュージシャンとコラヴォレーションをしてきた彼らですが、今作はゲストミュージシャンは旧メンバーのPRITTIの1曲参加のみ。ギタリストSIMIZ、ドラムPON2、ダブルベースUCONの結成時からのメンバー3人と、京都の音楽シーンに欠かせないエンジニア/エレクトロニクスのKNDとの4人での制作。ライブの形態に近いスタイルで躍動する音、サイケデリックな音響、ダブ・ワークが潜んでいます。大盛況だった大阪、京都での30周年記念ライブ、アジアツアーも敢行、ライヴバンドとして定評があり、各地に繋がるアンダーグラウンドな音楽シーンと共に歩み続ける彼らの現在の魅力がそのまま封入されています。

Ivan Dubious - Flamboyant / Impassive (7")
Ivan Dubious - Flamboyant / Impassive (7")NUNKI INC.
¥3,125

イタリア・ボローニャを拠点に、ミニマル・ダブやレフトフィールド・ベースの領域でストイックな低音を追求し続けるIvan Dubiousによる最新7インチが自身の主宰する〈Nun.kI.rec〉から登場。A面「Flamboyant」は、深く沈むサブベースとタイトなキックが牽引するミニマル・ステッパーズ。装飾を排した硬質なリズム構造が際立ち、タイトルとは裏腹に、ストイックで研ぎ澄まされたサウンド。一方、B面「Impassive」は、乾いたスネア、無機質な反復、抑制されたエフェクトによる、よりダークで冷徹な音像。アレンジからミックス、マスタリングまで本人が手がけたセルフ・プロダクションで、重量級の低音設計と精密な音作りが光る。

Grischa Lichtenberger - Live At Fondazione Museo Pino Pascali (LP)Grischa Lichtenberger - Live At Fondazione Museo Pino Pascali (LP)
Grischa Lichtenberger - Live At Fondazione Museo Pino Pascali (LP)Hermit Records
¥5,317

〈Raster-Noton〉や〈Semantica〉などからのリリースで知られるドイツの電子音楽家Grischa Lichtenbergerが、2013年にイタリア南部ポリニャーノ・ア・マーレのPino Pascali Museumで行ったライブ録音『Live At Fondazione Museo Pino Pascali』。活動の核心である、空間そのものを楽器化するというアプローチが最も純度高く刻まれたドキュメント。美術館の広い展示空間に響く金属的な衝突音、細かく断片化されたビート、機械的なパルス、そして突然訪れる静寂。Lichtenbergerの音は、単なる電子音ではなく、建築物の内部で反射し、歪む、物質としての音として立ち上がってくるかのよう。空間の中で音が変形していくような立体感と、制御された混沌の中に精密な構築美が浮かび上がる。

Jon E Cash - Sublow (2LP)
Jon E Cash - Sublow (2LP)Sneaker Social Club
¥6,368

UKアンダーグラウンドの深層で育まれ、後にグライムやダブステップの基礎を形づくることになるサブロー・サウンド。その中心人物であり、Black Opsクルーの創設者として知られるJon E Cashの2000〜2004年音源をまとめた決定盤コンピレーションが、〈Sneaker Social Club〉から2LPで登場。UK garage、2‑step、Miami bass、UK hip‑hopの要素を独自に融合し、沈み込むようなサブベースと硬質なビートで構築されたトラック群は、20年以上経った今も圧倒的な存在感を放つ。イースト・ロンドン・グライムと並走しながらも、より黒く、よりファンクの残り香を宿したもうひとつのUKベース史を体感できる重要作。Sublowの名を冠した唯一無二の低音美学が、ついにアーカイブとして結実した2枚組。グライム前夜の最もドープな熱源。

横田進 Susumu Yokota - Sakura (Skintone Edition) (2LP)横田進 Susumu Yokota - Sakura (Skintone Edition) (2LP)
横田進 Susumu Yokota - Sakura (Skintone Edition) (2LP)Lo Recordings
¥7,267

横田進のカタログの中で最も愛され、高く評価されているアンビエントの金字塔『Sakura (Skintone Edition)』。オリジナルは1999年に自身のレーベル〈Skintone〉から発表されたものが〈Lo Recordings〉よりめでたくリイシュー。本作は、日本の「喜怒哀楽」という四つの感情を音楽で表現することを意図しており、そのサウンドは深遠な静けさからためらい、憂鬱、そして純粋な喜びへと、人間の心の移ろいを桜の花びらが舞うさまに重ねて辿る。穏やかなギターのループがかすかなドローンへと溶け込み、断片的なヴォイス・サンプルが揺らめいては消え、静かな水面に波紋のように突如リズムの脈動が現れるなど、アンビエント、テクノ、そしてドリーム・ポップの要素を彼独自の方法で融合。特に、Steve ReichのミニマリズムやHarold Buddのテクスチャからインスピレーションを得たサンプルワークは、懐かしさと斬新さが同居する独特の世界観を作り上げている。ブライアン・イーノやフィリップ・グラスといった巨匠たちからも絶賛され、ヨコタを国際的な音楽家へと押し上げたこの作品は、その儚くも力強い美しさによって、20年以上経った今もなお、聴く者に静けさと不思議な感覚を与え続ける、時代を超越した傑作。

横田進 Susumu Yokota -  Image 1983-1998 (Skintone Edition) (CD)横田進 Susumu Yokota -  Image 1983-1998 (Skintone Edition) (CD)
横田進 Susumu Yokota - Image 1983-1998 (Skintone Edition) (CD)Lo Recordings
¥2,736

日本の伝説的アーティスト、Susumu Yokotaの音楽的探求の軌跡を年代を超えて記録した、極めて個人的な作品集『Image 1983-1998』。本作は、彼の音楽キャリアにおける二つの異なる時期に制作された短い楽曲で構成されており、前半のトラックは1983年から84年にかけての、ギターやオルガンを用いたローファイなテープ実験の時代のものが収録、ポストパンクやゴーストリー・ポップの断片が垣間見える。続く後半のトラックは、これらの初期作品に触発され1997年から98年に作曲されたもので、後のアンビエントの傑作『Sakura』へと繋がる、より洗練された電子音響とメロディと抽象性が両立する作品が収録されている。音楽的自伝ともいうべき内容で、初期の脆いギターの音色と、後年の穏やかなシンセサイザーのモチーフが、アルバム全体を通して「記憶と予感」という共通のムードで結びついており、両時代が並行して存在するような不思議な感覚を覚える。彼がテクノの制作で多忙を極める中で、初期の実験への回帰と感情的なミニマリズムを追求した、音のスクラップブックあるいはデザインボードとも呼べる、アーティストの核心に迫る貴重なドキュメント。

横田進 Susumu Yokota - Laputa (Skintone Edition) (CD)横田進 Susumu Yokota - Laputa (Skintone Edition) (CD)
横田進 Susumu Yokota - Laputa (Skintone Edition) (CD)Lo Recordings
¥2,736

2003年に自身のレーベル〈Skintone〉からひっそりとリリースされ、過去に海外に向けライセンスリリースされることもなかったことから、長らく幻のアルバムとして語られてきた横田進の『Laputa』が、ついにSkintone Editionとして登場。『The Boy And The Tree』と『Symbol』の間に位置する本作は、キャリアの中でも最も実験性が強く、神秘的で、不穏さと美しさが同居する特異点のような作品。ドローン、断片的なサンプル、ストリングス、ノイズ、囁き声、ブルースギターなど、多様な素材がコラージュのように重なり合い、ガリバー旅行記の幻想的な浮島の名にふさわしい異世界的なサウンド。複数の映画が同時に流れているような多層的な音像は、横田のサンプラー/セレクターとしての才能を鮮烈に示しており、メロディアスな瞬間と抽象的な音響が交互に現れ揺れ動く独特の世界観は、今聴いても圧倒的な個性を放っている。

Nídia & Valentina - Estradas (LP)Nídia & Valentina - Estradas (LP)
Nídia & Valentina - Estradas (LP)Latency
¥4,969

2026年リプレスです!昨今の実験音楽界隈を大いに賑わせる、全盛期真っ最中のイタリア人パーカッション奏者であり、Holy TongueやTomagaでの活動も大人気のValentina Magalettiと、リスボンの名門〈Príncipe〉クルーとしても知られるアフリカ系ポルトガル人アーティストNídia による共作が、パリ拠点の先鋭レーベル〈Latency〉より到着。それぞれの特異なビートメイキング・センスを融合させ、現代のダンス・ミュージックに新たな風を吹き込むエキサイティングな一枚!シンコペーションされたドラム・パターン、脈打つマリンバのライン、メロディックなインタールードを通して、多様でありながら普遍的な音楽言語を探求し、ポスト・クラブ/アフロ・エクスペリメンタルの地平を鮮やかに更新するような、近年でも稀有な傑作。名匠Kassian Troyerの手により〈Dubplates & Mastering〉にてマスタリング。

Mick Harris - Culvert Dub Sessions Seven (2LP)
Mick Harris - Culvert Dub Sessions Seven (2LP)L.I.E.S.
¥6,171

Culvert Dub Sessions待望のヴァイナル第二弾!Napalm Deathの一員として知られ、のちにScornやLullでインダストリアル/ダブの深層を切り拓いてきた鬼才、Mick Harris。その最新アルバムが、米国インダストリアル/ロウ・テクノの一大拠点〈L.I.E.S.〉よりアナログ・リリース。ベースの重低域とざらついたテクスチャーが、深海へ潜航するような音響世界を描き出す全8曲を収録。ディレイとリヴァーブが彫刻のように反復され、ダブの減衰とノイズの質感が折り重なりながら、陰影に満ちた空間を構築。光なき領域を探るような本作は、まさにインダストリアル・ダブの極北を体現する重厚な一枚です。

ML Buch - Suntub (CD)
ML Buch - Suntub (CD)15 love
¥3,586

かなり凄い内容です。デンマークの作曲家、ML Buchが自身のレーベルと思われる〈15 love〉より2023年にデジタル・リリースしていた2枚目のアルバムにして、昨年各所で話題を呼んだ大変素晴らしい作品が、今年度遂にアナログ化されました!明らかに逸していると言えるほどに鮮やかなギター。エレキギターとレイヤーされたヴォーカルの領域にさらに踏み込む事で、新しい楽器表現を模索した、これぞ、20年代標準と言いたい破格のネオ・サイケデリア/ドリーム・ポップ名作!

Jeff Bruner - Four Corners (CD)Jeff Bruner - Four Corners (CD)
Jeff Bruner - Four Corners (CD)Em Records
¥2,970

アメリカン・ミニマリストの正統を継ぐ作曲家、ジェフ・ブルーナーのキャリア初となる作品集。アンプリファイド・カリンバを多重録音した大作、リー・ペリーもヴァン・ダイク・パークスも驚く脱構築主義Sci-Fiポストパンク・カリプソレゲエ、メランコリックな美しさで彩られた器楽曲あわせて4作品を収録し、この知られざる作曲家の美しく風変わりな音楽を紹介します。

『Four Corners』は、米西海岸のミニマリスト作曲家ジェフ・ブルーナーの半世紀にわたる興味と様々な側面を紹介する初の単独作品集です。ここに選ばれた1970年代から2020年代までの楽曲は一貫した美的関心のもとに作曲され、伝統を礎に、独自の視点で変化を加えた奇妙で魅力的な音楽集になっています。ブルーナーは同郷の作曲家ハロルド・バッドやダニエル・レンツと親交があり、テリー・ライリーやジョン・アダムスといったミニマル/ポストミニマル作曲家の音楽との関連性も彼の諸作にはっきり伺えます。

そんな本コレクションの重要曲である「Magic Mbira(魔法のムビラ)」(1979年)は、ライリー風の要素を、レンツのカスケード・エコー・システムを彷彿とさせるテープディレイの音響処理で巧みに構築した傑作。このアンプリファイドされたムビラ(カリンバ)のための曲は、クラシックの伝統的なリサイタルホールを抜け出し、より開かれた場で演奏したいという願望においてローランド・P・ヤングの名作『Isophonic Boogie Woogie』とも親和性を持ちます。

ブルーナーの特異な側面は、SF映画『Foes』のプロモーション用に制作された脱構築主義カリプソレゲエ曲「Reggae Foes」(1978年)に現れており、このD.カニンガム/D.トゥープを濾過して歪ませたブラックアーク・サウンドのような世界感を、クラシック流儀の作編曲で達成していた驚くべき作品です。また、ガット弦のフレットレス・バンジョーでアメリカン・フォークソングを再構築した「Cold Rain and Snow」(2020年)、レンツに捧げられたピアノ曲「Remembrance in a Pale Room」(1995年)という、メランコリックな美しさで彩られた2つのソロ楽器のための曲も収録。ブルーナーによる曲解説と貴重写真、「Magic Mbira」の楽譜付き。

Jeff Bruner - Four Corners (LP)Jeff Bruner - Four Corners (LP)
Jeff Bruner - Four Corners (LP)Em Records
¥3,850

アメリカン・ミニマリストの正統を継ぐ作曲家、ジェフ・ブルーナーのキャリア初となる作品集。アンプリファイド・カリンバを多重録音した大作、リー・ペリーもヴァン・ダイク・パークスも驚く脱構築主義Sci-Fiポストパンク・カリプソレゲエ、メランコリックな美しさで彩られた器楽曲あわせて4作品を収録し、この知られざる作曲家の美しく風変わりな音楽を紹介します。

『Four Corners』は、米西海岸のミニマリスト作曲家ジェフ・ブルーナーの半世紀にわたる興味と様々な側面を紹介する初の単独作品集です。ここに選ばれた1970年代から2020年代までの楽曲は一貫した美的関心のもとに作曲され、伝統を礎に、独自の視点で変化を加えた奇妙で魅力的な音楽集になっています。ブルーナーは同郷の作曲家ハロルド・バッドやダニエル・レンツと親交があり、テリー・ライリーやジョン・アダムスといったミニマル/ポストミニマル作曲家の音楽との関連性も彼の諸作にはっきり伺えます。

そんな本コレクションの重要曲である「Magic Mbira(魔法のムビラ)」(1979年)は、ライリー風の要素を、レンツのカスケード・エコー・システムを彷彿とさせるテープディレイの音響処理で巧みに構築した傑作。このアンプリファイドされたムビラ(カリンバ)のための曲は、クラシックの伝統的なリサイタルホールを抜け出し、より開かれた場で演奏したいという願望においてローランド・P・ヤングの名作『Isophonic Boogie Woogie』とも親和性を持ちます。

ブルーナーの特異な側面は、SF映画『Foes』のプロモーション用に制作された脱構築主義カリプソレゲエ曲「Reggae Foes」(1978年)に現れており、このD.カニンガム/D.トゥープを濾過して歪ませたブラックアーク・サウンドのような世界感を、クラシック流儀の作編曲で達成していた驚くべき作品です。また、ガット弦のフレットレス・バンジョーでアメリカン・フォークソングを再構築した「Cold Rain and Snow」(2020年)、レンツに捧げられたピアノ曲「Remembrance in a Pale Room」(1995年)という、メランコリックな美しさで彩られた2つのソロ楽器のための曲も収録。ブルーナーによる曲解説と貴重写真、「Magic Mbira」の楽譜付き。

Simon B. - Schönen Abend (LP)Simon B. - Schönen Abend (LP)
Simon B. - Schönen Abend (LP)SOUVENIRS FROM IMAGINARY CITIES
¥4,394

ベルギーのベーシスト、作曲家のSimon Beeckaertが、4年の制作期間を経て完成させた初のソロ・アルバム『Schönen Abend』。〈Souvenirs From Imaginary Cities〉の、架空の都市からの土産というテーマを、エレクトロニック、クラウトロック、ライブラリー音楽、ジャズを自由に横断するサウンドで体現した一枚。ミニマルなビートと曖昧に揺れるシンセの上を、Adia Vanheerentalsのサックスが柔らかく漂い、Nina-Joy Thielemansのヴォーカルが幽玄な陰影を添える。Patrick Cowley『School Daze』や細野晴臣の初期電子音楽、Crammed Discs周辺のストレンジ・エレクトロニック・ジャズを思わせる質感が随所に現れる。港町アントワープの空気を閉じ込めた、夜の散歩のように静かで、どこか夢の外側にいるような音楽。

Roberto Musci - Tower Of Silence (2LP)Roberto Musci - Tower Of Silence (2LP)
Roberto Musci - Tower Of Silence (2LP)Music From Memory
¥5,987

弊店でもベストセラー作家であるイタリアの音楽家Roberto Musciを、アンビエント/ニューエイジ/バレアリック新時代に歴史的遺産を提示する名レーベル〈Music From Memory〉が編集し、多数の未発表曲も収録した名盤が2026年リプレスです!
音楽を学習する為に1974年から1985年の間にインド~アフリカ~アジア諸国を放浪。その間多くの現地録音を行い、帰国後にシンセサイザーや当時の電子機器を用い、フィールドレコーディング素材から生まれる霊魂を瑞々しく昇華させた異国新世界アンビエンスを展開。どことも言えない透き通った異国の風景は匂いも色も無く、ただ頭の中で霧のように広がって異人が生活を築くような..."アンビエント"や"ワールド"を超えて移り変わる景色にただただ虜にさせられます。未発表も多数含み、これは絶対に見逃せません。

Smerz - Big city life EDITS (LP)
Smerz - Big city life EDITS (LP)Escho
¥5,496

10月下旬入荷予定(変更となりました)。Meditationsでも静かで熱い支持を集める、ノルウェーのデュオ、Smerzの『Big city life』を14組のアーティストによるEDIT集として再構築した企画盤『BIG CITY LIFE EDITS』。参加アーティストは北欧エレクトロニックの重要人物Astrid Sonne、ML Buch、Clarissa Connellyをはじめ、USアンダーグラウンドのMIKE + Zack Sekoff、クラブ、実験音楽のToxe、シューゲイズ、ノイズ寄りのThey Are Gutting a Body of Waterなど、ジャンルも地域も横断した豪華ラインナップ。曲ごとにまったく異なる方向へ変形されており、原曲の持つひんやりとしたR&B/ポップ・マナーと、客演陣によるカオスでアヴァンギャルドな解釈の対比は、Smerzの世界観を外側から照らし直すよう。〈Escho〉というホームに戻ってのリリースという点も象徴的で、初期EPから続くSmerzの美学と、2020年代以降の北欧エレクトロニック・シーンの広がりがひとつの作品に結晶した一枚。

Throbbing Gristle - The Third Mind Movements (2LP)Throbbing Gristle - The Third Mind Movements (2LP)
Throbbing Gristle - The Third Mind Movements (2LP)Mute
¥7,064

1975年に結成され、パンク・ムーブメントの果たせなかった約束を完全に達成し、支配体制側を揺るがす手段としてエクストリーム・カルチャーを探求した、音楽、文化、芸術に対する計り知れない影響を及ぼした英国インダストリアル伝説Throbbing Gristle。2004年に再結成した彼らがバンド最後となった2009年のアメリカツアー限定で入手可能な作品としてリリースされた隠れた傑作『The Third Mind Movements』が〈Mute〉からアナログ・リイシュー!ツアー数年前にロンドンの〈ICA〉で行われたセッション中に録音された6つのライブ録音のシリーズ。マニュピレーション、タイムストレッチされた、リズミカルなブレイクビーツと催眠的なエレクトロニクスの振動が大変な事になっています!同時に再発された『TGCD1』(こちらも入荷してます)とセットで是非!

Momoko Gill - Momoko (CD)
Momoko Gill - Momoko (CD)Strut
¥2,573

Matthew Herbertとの共作も大人気なロンドンを拠点に活動するプロデューサー、ソングライター、マルチインストゥルメンタリストであるMomoko Gillの待望のデビュー・ソロ・アルバム『Momoko』。ジャズ、ソウル、エレクトロニカ、実験音楽が交差するサウンドで、 Matthew Herbertとの共同制作や、Shabaka Hutchingsらを迎えた50人規模の壮大な合唱を取り入れるなど、多彩なコラボレーションが光る。自らドラム、キーボード、ボーカルを手掛ける彼女の音楽は、既存の枠に囚われないブロークン・ビート/ニュー・ジャズ的なスタイルを持ち、また、彼女の声は語りと歌の間を漂いながら、母との関係やアイデンティティの探求といった個人的な感情やテーマを、自身の日本・アメリカ・イギリスにまたがる経験を反映した音楽的言語で、内省的でありながら普遍的な物語へと昇華している。フィールドレコーディングや環境音も取り入れた、ジャンルを超えた表現と、詩的で繊細な構成が特徴の、妥協のないデビュー作品。

Bremer McCoy - Kosmos (LP)Bremer McCoy - Kosmos (LP)
Bremer McCoy - Kosmos (LP)Luaka Bop
¥5,056

瞑想的アンビエント・ジャズ大傑作『Natten』でも知られる人物!今作もやはり卓越して素晴らしい内容!Talking HeadsのDavid Byrneが主宰する大名門レーベル〈Luaka Bop〉からは、キーボーディストのJonathan Bremerとアコースティック・ベーシストのMorten McCoyによるデンマーク発の要注目ジャズ・ユニット、Bremer McCoyによる最新作『Kosmos』がアナウンス。〈ECM〉系ジャズにも通じる親密で幽遠な前作でのムードを継承しつつ、肩の力を抜いてリラックスして聴ける、淡くノスタルジックなアンビエンス漂うコンテンポラリー・ジャズ傑作に仕上げられています。

Sababa 5 & Yurika - Kokoro - こころ (LP)
Sababa 5 & Yurika - Kokoro - こころ (LP)Batov Records
¥4,175

中東のサイケ、ファンク、ディスコのグルーヴを融合させる革新的なアプローチで知られるロンドンの要注目ジャズ・ファンク・バンド、Sababa 5と、日本の歌手でベリーダンサーの花島ユリカによるコラボレーション・デビュー・アルバム『こころ』が〈Batov Records〉から登場。Sababa 5の特徴的なワールドビート・サウンドと日本のフォーク&ポップが文化の境界を超えて融合した画期的作品!地中海沿岸と砂漠のロマンスが弾ける、アルバムの音楽的探求の真髄を体現したサイケデリック・ソウルなタイトルトラック”Kokoro”、アラビアンで遊び心溢れるサイケ&サーフ・ナンバー”Halilim Halilim”、ダンスフロアを圧倒するアップテンポのサイケデリック・ファンク・リッパー”東京ミッドナイト”、そして、地中海と日本のソウルが出会う不朽の名曲"愛の交差点"など、Sababa 5の伝染性のあるグルーヴに乗せて、ユリカの魅惑的なボーカルが炸裂した珠玉のナンバーが満載の今年度重要作品!

Gabrielle Roth & The Mirrors - Selected Works 1985-2005 (2LP)Gabrielle Roth & The Mirrors - Selected Works 1985-2005 (2LP)
Gabrielle Roth & The Mirrors - Selected Works 1985-2005 (2LP)Time Capsule
¥6,144

2021年初回プレスが即プレミア化した待望の再プレス。ヒプノティックで官能的なエスノ・ニューエイジを収録したガブリエル・ロスと彼女のバンド、ザ・ミラーズによる30年の軌跡。

2025年版新プレスでは、新たなラッカーカットによる高音質化を実現し、全4ページの新ライナーノーツを追加収録。ガブリエル・ロスの背景物語、5Rhythmsの思想、そしてロスのパートナーでミラーズのプロデューサーだった故Robert Ansellへの追悼を含むより深い文脈で再構築された決定版。

ババトゥンデ・オラトゥンジ、マイルス・デイヴィス、ファラオ・サンダース、パティ・スミス等のバックを務めた凄腕ミュージシャン達が多数参加し、合計数千枚以上のCDを売り上げているにも関わらず、ガブリエル・ロス&ザ・ミラーズの音楽は彼等のネットワークの外にはあまり知られていない。ダンス・ワークショップのサウンド・トラックとしてライヴの即興演奏から産まれた彼等の音楽はそもそも音楽業界からの賞賛を求める性質では無かったのだ。

実験的心理学からサイケデリック・カウンター・カルチャーを通じてガブエル・ロスは70年代後半に彼女独自で「ファイヴ・リズム」というムーヴメント瞑想の理論を確立。古代シャーマンやギリシア神話の時代から伝わる「エクスタティック・ダンス」の概念とその方法論を現代に蘇らせ、現在は世界50カ国、400人以上の公認講師を持つ国際的なワークショップへと成長させた。ここで使われる音楽はババトゥンデ・オラトゥンジのバンドで長年メンバーを務めたドラマー数名による即興演奏が主体となり、ネイティヴ・アメリカンのシャーマン音楽からアフロ・ブラジリアンのカンドンブレ、ヨルバ信仰に至るまで幅広いルーツ音楽のリズムを下地に、その場で雇われたNYが誇る数々の凄腕音楽家達彼女のダンスからインスピレーションを受けた即興演奏をレコーディングして行った。

「私達のレコーディングではプロデューサーであるガブリエルや私からはそれぞれのミュージシャンに対してこういう風に演奏してくれと指示した事は一度も無かった。」ガブリエル・ロスの夫で元凄腕弁護士だったロバート・アンセルは30年以上の歴史を振り返りこう語る。「たまにガブリエルが”山の上に立ってる時に風が吹いてくる感じ!”と言った抽象的なアイデアを提案する事はあっても実質的な演奏に関して口出しをする事は無かった。だから結果的に私達の音楽は私やガブリエルの音楽的ヴィジョンでは無く参加した全てのミュージシャンによる集合的ヴィジョンなんだ」ダンスという根本的なテーマを元に繰り広げられたレコーディングは出所不明のフュージョンとなり、中東を思わせるメロディがあったり、ディジュリドゥからトーキング・ドラムなどの西アフリカの楽器まで世界中の様々な民族楽器がフィーチャーされ、スピリチュアル・ジャズ、クラウト・ロック、エレクトロニック・アンビエント等、様々なジャンルが万華鏡の様にオーガニックなリズムの上に繰り広げられる。80年代半ば、まだニュー・エイジ音楽がシンセサイザーや自然の環境音だけで成り立っていた当時、彼等のドラムを主体としたアンビエント音楽はどこからも敬遠され、最終的にロバートは自らのレーベルを発足し作品を発表。ガブリエル・ロスのカリスマ性やファイヴ・リズムの普及もあり、民族楽器や打楽器を多様するエスノ・ニューエイジ音楽の先駆けとなった。

彼等の合計66曲に及ぶ広大なカタログの中からコンパイラーであるポル・ヴァルズは「出来る限り彼等の色んな音楽的側面や感情を集めた」という。感情的なものからエソテリック、スピリチュアル、メランコリック、ヒプノティック、ダーク、またはそれらの要素が複雑に絡み合った楽曲群を収録。アートワークはロンドン在住人気女性DJのドナ・リークによる力作。

V.A. - Tokyo Riddim Vol. 2 1979-1986 (LP)V.A. - Tokyo Riddim Vol. 2 1979-1986 (LP)
V.A. - Tokyo Riddim Vol. 2 1979-1986 (LP)Time Capsule
¥5,441

大成功を収めた前作から更に日本のレゲエポップの歴史を掘り下げるコンピレーション第2弾。ラバーズやニュー・ウェーヴを昇華させ、それまでの日本やジャマイカのどちらにも無かった多彩で実験的なサウンドを探求した入手困難な激レア音源を数多く収録した傑作集!

 坂本龍一が生まれて初めて日本を離れたのは1978年。彼が向かった先はアメリカでもヨーロッパでもなく、なんとジャマイカだった。Y.M.O.はデビューアルバムのリリースを目前に控えていたが、坂本はキングストンにあるダイナミック・サウンド・スタジオで日本のアイドル歌手、テレサ野田の曲でシンセサイザーを演奏するために招かれていた。バンドにはジャマイカが誇る精鋭ミュージシャンが集い、あのリタ・マーリーも参加。あまり知られていないエピソードだが、この時から坂本はダブに目覚め、同時に日本全体におけるレゲエへの情熱的な愛の始まりを告げる事になる。

 日本が誇る先駆的音楽家の加藤和彦がプロデュースし、坂本が参加したそのテレサ野田の2楽曲「トロピカル・ラブ(A1)」と「イエロー・ムーン(B4)」はフィラデルフィア・ソウルばりの豪華なストリングスやホーンがフィーチャーされ、奇しくも同じ年にイギリスで産まれたラバーズロックよりも更に洗練されたポップ感を誇るレゲエとして本作の冒頭と最後を飾る。他に収録された楽曲の多くも、80年代のグローバル化する音楽的傾向を助長するような形で当時のシティ・ポップ・サウンドに爽快な異国情緒が加わり全く新しい音楽を生み出している。

 京都のポスト・パンク・バンド、EP4のキーボーディスト、川島”Banana”裕二がサウンドプロデュースを務めた井上陽水の「あなたを理解(A2)」はニューウェーヴ以降のレゲエ・リドゥムの上にASMRを先取りしたような謎の音が随所に散りばめられ、実験的で遊び心の効いたダブ処理が施されており、陽水のシュールな歌詞と相まり独特の世界感を演出。さらに、石黒ケイはJレゲエの草分け的存在であるペッカーを迎え入れ、スティービー・ワンダーを彷彿させる大胆な楽曲『レッド・ドリップ(B2)』を生み出した。

 グレイス・ジョーンズに代表されるスライ&ロビーやワリー・バダロウのスタジオ・ワークの代名詞とも言えるコンパス・ポイント・スタジオの影響が色濃く現れているのがジューシィ・フルーツによる「オ・シ・エ・テ・ア・ゲ・ル(A3)」や、なかやまて由希による「3/Trois - トロワ(A4)」。南理沙の「蒼いジャマイカ(B1)」の歌詞には説得力が欠けるものの、ドラムマシンを用いた非常に独特なリドゥムはジャマイカの影響よりも様々な意味で当時の日本社会をより反映した作品になっている。

 前作がシティ・ポップ系のサウンドを中心とした選曲に対して本作ではより幅広く実験的な作品が並ぶが、その最たる例が亜蘭知子と清水靖晃、そしてマライアとのコラボレーションによるハイブリッド・ダブ・ポップの「悲しきボードビリアン(B3)」で、レゲエがここまで遠く旅をしてまったく新しい形に再構築されているのが分かる。このようにして日本のレゲエは西洋の文化的支配権とは異なる音楽言語を築き、当時の資本と創造性によって形作られた非常に独特な世界観に到達していた事に気づく。 

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