Electronic / Experimental
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〈Hive Mind〉が、Raïの発祥地として知られるアルジェリア・オランの名門〈Édition Ahlem〉とタッグを組み、伝統と現代電子音が融合を果たした21世紀のガスバ音楽を編纂したコンピレーション『My Heart is Dust Before Him』。ベドウィンの伝統儀式や婚礼で奏でられてきた葦笛ガスバの響きが、地元のカセット文化を経て最新のストリート・サウンドへと進化した、現代アルジェリアの生々しいストリート・ソウルを捉えた全10曲を収録。催眠的な旋律を紡ぐガスバの音色に、荒削りなリズムマシン、うねる重厚なシンセベース、そしてオートチューンを纏ったエモーショナルな歌声が絶妙に交錯。ベドウィン・フォークの古風な詩情を残しながらも、強烈なシンセ・ライのリズムやR&B譲りの低速グルーヴと結びついたサウンドは、異次元の熱量と北アフリカ特有の泥臭いディープネスを放出している。ポップ・ライの影で密かに発展を遂げてきた、現代アルジェリアの生々しくリアルな音楽ドキュメント。
10月中旬入荷予定。ガーナの伝統的アフロビート、ルーツ音楽家Ekowmaniaと、ノルウェー・ダンス・ミュージック界の異端DJ Sotofettによるコラボ12"『Dub Souljah』。アルバム『Dr. Afrodub』での共同作業を経てさらに深まった二人の結束を結実させる、ガーナとノルウェーの国境を越えた重厚なアフロビート・ダブ・セッション。熱狂的なルーツ・ブラスやナイヤビンギの力強い拍動が迫るダイナミックなディスコ・ダブから、故トニー・アレンを彷彿とさせる精密で力強いドラムワークに強烈なデジタル・ディレイを掛け合わせたアフロビート・ダブまでを網羅。深遠なエコーの中で浮遊するボーカル、フルートや管楽器の旋律が渦巻き、Sotofettならではのアナログ音響魔術が精神を揺さぶる。真のルーツ精神と現代ダンスフロアのミステリアスな融合。

10月中旬入荷予定。〈Kashual Plastik〉や〈Osàre! Editions〉などの先鋭的レーベルからのリリースでも知られるInkasso & MLによる、名門〈Stroom〉からのデビュー作品『Fashion Recession』。即興セッションから立ち現れた不条理な戯曲をはじめ、濃密な夜の気配とサイバーで退廃的な幻想世界を描き出したミステリアスな一作だ。湿り気を帯びたダークなシンセサイザーと鈍いグルーヴ、そして呟くようなヴォイスやポエトリー・リーディングが絶妙に交錯。ポスト・インダストリアル、トリップホップ、ノワール映画の劇伴音楽が融合したような音像は、歴史的実験音楽から現代のレフトフィールド/アヴァン・ポップの潮流までを繋ぐ深遠な美学を感じさせる。偏執的な音響センスとコールドな詩情が横溢する、深夜に最適な極上のレフトフィールド作品!
ニューヨーク、ブルックリンを拠点とする、最前線の実験音楽・現代音楽・パフォーマンスアートを支援する非営利のアートスペースISSUE Project Roomのオンライン・コラボレーション委嘱シリーズ「Distant Pairs」の、先端電子音響家Max Eilbacherと現代チェロの第一人者Lucy Railtonによる、アコースティックとデジタルの境界を探求した先端音響ドキュメント『Indifferent Rocks Are Rearranged into a Dam』。Lucy Railtonが奏でるチェロの倍音スペクトルや急激なピッチ変動を微細なレベルまで解析・デジタル分解し、Max Eilbacherの精密な合成技術によって再構築。重厚な低域から鼓膜に刺さる高域までが交錯するスペクトラルなドローン空間の中で、擦弦のリアルな感触とコンピュータによる極小のシミュレーションが判別不可能なほどに交じり合う。GRMの初期電子音響実験が提示した生音と電子音の間の哲学を現代にアップデートしたかのようなスリリングな現代音響。
SNDのメンバーとしても知られる電子音響最高峰Mark Fellの最新12インチ『Servitude In Context』!80年代シェフィールドの電子音楽勃興からレイヴ・カルチャーを身をもって体験してきた巨匠が、30年に及ぶキャリアを結集し、ダンスのためのコンピュータ・ミュージックを最新次元へと更新したもので、シカゴのフットワークからタンザニアのシンギリまで、世界各地のハイパーモダンなクラブ・サウンドを独自のアルゴリズムへ昇華。劇的な加速と減速、噛み合わないアシンメトリーな構造、そして極限までソリッドに制御されたデジタル・パーカッションが交差する。ガムランに通じる微細な音響旋律や、まるでAI同士がリアルタイムでチェスを打ち合うかのような雰囲気が、脳内を激しく揺さぶり翻弄する。デジタル・クラブ・ミュージックの概念を大胆に拡張した無二の変則ポリリズミック音響。



John CageやSteve Reich、Brian Enoといった前衛的なヒーローたちの命脈やテープ・ミュージックの伝統を継承し、イージーリスニング〜ファッショナブルになるずっと前のミューザックまであらゆるものをサンプリング、スロウでメランコリックな倍音を通じてスクリュー・ミュージックやヴェイパーウェイヴさえも予言してきたパイオニアにして、アンビエント史に名を残すであろうNYの伝説的ドローン作家、William Basinski。 1982年9月にニューヨーク・ブルックリンのダンボ地区にあった彼の最初のロフトで録音された初期の伝説的な作品『September 23rd』が〈Temporary Residence Ltd.〉からリリース。非常にインスピレーションを与える、影響力のあるカタログとなった作品の初期のエントリーとして最近発掘された音源であり、70年代半ばにバシンスキーが高校時代に作曲したピアノ曲をもとにしたまったく特異な作品となっています。

シカゴの〈River North Recorders〉でBrian Paulsonによってプロデュースされ、1991年4月に〈Touch and Go Records〉からリリースされたSlintの2枚目にして最終作となったポスト・ハードコア/ポスト・ロックの伝説的アルバム『Spiderland』が180g重量盤仕様でアナログ・リイシュー。不気味でありながらも今では象徴的な4人のメンバーの頭が水面を割っている白黒のジャケット写真は、彼らの友人Will Oldhamが撮影したもの。ポスト・ロックと呼ばれる全く新しいジャンルを生み出した、過去30年間で最も重要で影響力のあるレコードの一角!Slintは『Spiderland』がリリースされる直前に解散し、メンバーはその後Yeah Yeah YeahsやInterpol、Tortoise、The Breedersといった名バンドでも活躍しています。
シカゴの〈River North Recorders〉でBrian Paulsonによってプロデュースされ、1991年4月に〈Touch and Go Records〉からリリースされたSlintの2枚目にして最終作となったポスト・ハードコア/ポスト・ロックの伝説的アルバム『Spiderland』。不気味でありながらも今では象徴的な4人のメンバーの頭が水面を割っている白黒のジャケット写真は、彼らの友人Will Oldhamが撮影したもの。ポスト・ロックと呼ばれる全く新しいジャンルを生み出した、過去30年間で最も重要で影響力のあるアルバムの一角!Slintは『Spiderland』がリリースされる直前に解散し、メンバーはその後Yeah Yeah YeahsやInterpol、Tortoise、The Breedersといった名バンドでも活躍しています。

INA-GRMのディレクターとしても知られる電子音響作家Kassel Jaeger が、〈Shelter Press〉からリリースする最新作。タイトルの『Sub Re』はラテン語で「物質の下」を意味し、音の素材そのものの下層に潜む力学や気配を探るというコンセプトが貫かれている。ヴェネツィア・ビエンナーレやシオン・サウンド・ビエンナーレで発表された作品を発展させた楽曲も収録し、近年の活動を総括するような内容だ。フィールド録音、電子音、アコースティック楽器の断片が出自を失ったまま重なり合い、濃密な音塊とほとんど無音に近い空間が波のように交互に押し寄せる。低域のうねりや微細な粒子のざわめきが、海底の圧や巨大な構造物の影を思わせるスケール感を生み出し、聴き手を物質の下へと引きずり込むような深い没入を誘う。GRMの系譜を継ぎながら、静謐な〈Shelter Press〉の美学とも響き合う、現代電子音響の最前線。

Coil のメンバーとしても知られるスコットランド出身の電子音楽家Drew McDowallとKali Maloneと初の本格的コラボ作『Magnetism』。マローンが精緻な持続音の作曲を展開してきたのに対し、マクダウェルは、有機的に脈打つ歪みや揺らぎを伴ったシンセサウンドを探求してきた。二人のアプローチはいわば正反対だが、本作ではその差異がぶつかり合うのではなく、うまく混じり合ってひとつの響きになっている。全4曲の長大な楽曲では、カープラス・ストロング法といったデジタル音響技術や、純正律などの伝統的な音律を用いて、音が反復し、飽和していくプロセスそのものが聴き手を瞑想的な感覚へ導いていく。時間の流れを忘れるような、ものすごくゆっくりとした大きな動きで展開していく音、一方で、音そのものはとても鮮明で瞬間的。とても大きなスケールでゆっくり変化する響きと今この瞬間に立ち上がる鋭さが同居した音世界は、カリ・マローンが光や構造を担い、マクダウェルが影や有機的な歪みを注ぎ込んでいるかのよう。異なる美学が互いを映し合うことで生まれた、古代的でありながら切実に現代的なミニマリズムの到達点ともいうべき一枚。

BonoboやBat For Lashes、Mica Leviを始め、数々のビッグネームと共演している英国のチェリストであり作曲家、Lucy Railtonによるソロ・チェロ作品として初のリリースとなる40分の作品『Blue Veil』がStephen O'Malley主宰の〈Ideologic Organ〉よりリリース!!パリのサン・テスプリ教会で録音された本作は、8つの楽章からなり、レイルトンが長年関心を寄せてきた微分音と和声の知覚を探求している。レイルトンが遊び心たっぷりに「シング・アロング・ミュージック」と呼ぶ、「一緒に聴く」という能動的なリスニング・モードで、チェロの中で持続し、最後にはレイルトンの一瞬の存在に溶け込んでいくような、心と音との即時的な出会いのための空間を開くような内容。キャサリン・ラムやエレン・アークブロの音楽、マリアンヌ・アマッハーやモートン・フェルドマンなどの作品の解釈の実践に影響を受けながら生まれた作品。プロデュースにKali Malone & Stephen O’Malleyという布陣も最強です。

当店大大大ベストセラー『The Sacrificial Code』でもおなじみ、〈Hallow Ground〉や〈Total Black〉などといった現行アンダーグラウンドの深遠から極めて優れたドローン/実験作品を繰り出す米国出身/スウェーデン・ストックホルム在住の女性ミニマリスト、Kali Malone。名門〈Ideologic Organ〉からの2022年最新作『Does Spring Hide Its Joy』がアナウンス。Stephen O'Malley(エレキギター)、Lucy Railton(チェロ)という豪華ゲストを迎え、Malone自身が調律したサイン波オシレーターを用いて制作した没入型モダン・クラシカル/ドローン作品!パイプオルガンの調律、和声理論、長時間の作曲の経験が、この作品の出発点となっていて、彼女のニュアンスに富んだミニマリズムは、驚くべき焦点の深さを展開し、リスナーの注意の中に瞑想的な空間を切り開いています。

50周年記念版!全ての色目が異なる100%再生グリーン・ヴァイナル。「植物のための、そしてそれらを愛する人々のための暖かな地球の音楽」これまで幾度となく非公式再発が為されてきた歴史的名盤が遂に公式再発!70s視点で空想未来を飛行する絶品のSci-Fi電子盤!ファンク/ディスコ脈でも大いに作品を生み出し活躍したカナダの作曲家、Mort Garson(1924-2008)の76年大傑作がなんとSacred Bonesから復刻リリース!
当時ロサンゼルス近郊でSimmons社のマットレスを購入した際に、ノベルティ用として制作されたレコードで、内容はそのタイトル通りの光合成ヒーリング・ムーグ・ポップ・サウンドスケープ集。まさかのSacred Bonesからの再発と言うのもある意味驚きですが、同レーベルの根差してきたサイケ感のルーツといったところでしょうか。1曲目から凄まじい埃の臭いと哀愁に満ちていて、空想する楽しみが豊かに息づいてます。ライブラリー音楽からコスミッシェムジークを通ってアンビエントまで直結のBGM具合です。ただただ暖かく、ある意味ニューエイジで未知の光景へ想いを馳せたくなります。モンド~エレクトロニック系のファンにも是非。

エクアドル系アメリカ人アーティストHelado Negroが2019年に〈RVNG Intl.〉から発表した、自身のルーツ、家族、移民としての経験を静かに見つめたパーソナルで温かなアルバム『This Is How You Smile』。柔らかなシンセとアコースティック・ギター、控えめなビート、囁くような歌声が溶け合い、ルーツであるラテンの香り漂うフォークとエレクトロニカが溶け合う音像を形成。静けさの中に深い感情が宿る楽曲が並び、まるで日記をそっと読み聞かせるような親密さがある。ポップなムードが絶妙に同居し、聴くほどに心の奥へ染み込んでいく。ジャケットもなんとも愛らしく、さりげなく柔らかい声で、重要なアイデンティティを歌い上げた名盤。

音響作家フェリシア・アトキンソンと、アンビエント/現代音楽作曲家クリスティナ・ヴァンツーによる、水をテーマにした静謐で詩的な作品『Water Poems』。さざ波のように揺れるシンセ、水滴の反射を思わせるピアノ、風や空気の気配を含んだフィールドレコーディングにアトキンソンの囁くようなスポークンワードが重なる。音数は少なく、空気の振動を聴かせるようなミニマルさで、静けさそのものが音楽として機能している。ふたりの音の間が美しく響き、詩と音が溶け合う、独特の質感。聴くほどに深く沈んでいくような柔らかく内省的な世界が広がる、揺らぎや気配、静けさの質感を音で描き出した、アトキンソンとヴァンツーの美しい共作。

謎めいたメタルマスクの下に、アンダーグラウンドの伝説となる器量を隠し持つヒーロー。アンダーグラウンドラップの最も偉大な声MF DOOM。2004年に残した5枚目のアルバム『MM..FOOD』の20周年記念エディションが、Sam Rodriguezによる新しいアートワークとともに〈Rhymesayers Entertainment〉より登場!Count Bass D、Angelika、4ize、Mr.Fantastikといった面々がゲスト参加。「ピクニックで、あるいはピクニックテーブルで見つけたものについての」コンセプト・アルバム。革新的なプロダクション、卓越的と言うべき言葉遊び、そして、ユニークなテーマ性で高く評価されているヒップホップ・クラシックにして、ユーモア、機知、社会的風刺をシームレスに融合させた名作。今聴き返して新しく感じられるのは、コラージュ的とも言える上モノのセンスや、空間を必ずしも広げていないにも関わらず漂うアンビエンスでしょう。後のJPEGMAFIAにも繋がる重要作かと!


USスロウコアの象徴DusterのClay PartonとCanaan Dove Amber、そしてノースカロライナのサンプリング作家Dirty Art ClubによるユニットSoojのデビュー作が〈Numero Group〉から登場。Dusterらしい沈み込むようなスロウコアの質感に、Dirty Art Clubのテープヒスやコラージュ処理が重なり、音は輪郭を失いながらもどこか温かい。ギターのフレーズは霧の中でゆっくりと漂い、サンプルは記憶の断片のように浮かんでは消える。深夜の部屋で灯りを落として聴くと、空気そのものが変質していくような没入感がある。Dusterのリイシューを全面的に手がけ、彼らの再評価を決定づけた 〈Numero Group〉からのリリースであることも相まって、90年代のスロウコアという遺産が、現代のサンプリング・アートと出会うことで、いかに新しいサイケデリアへと変容したかを示す一枚。Dusterの静かな憂鬱が、サンプルの波に溶けて消えていく様は、時間が経って、一番底に静かに溜まった、純度の高い残り香のよう。

エレクトリック・ギターの音響処理を数十年にわたり探求してきたDavid Tornが、Sunn O)))やThurston Mooreの作品を手がけてきたRandall Dunnを録音、プロデュースに迎えて制作した最新作『now i imagine a place not the same』。ギター、エレクトロニクス、アンプ、空間そのものを素材として扱い、即興と作曲の境界を曖昧にする音楽が全編を貫く。液体のように滑らかな質感でありながら、ざらついた倍音やフィードバックが絶えず形を変え、音が自律的に進化していくような広がりを持つ。Randall Dunnの録音は物理的な存在感を強調し、ギターが空間の中で浮遊したり沈んだりするように聴こえる。ドローンの持続と即興的なフレーズがゆっくり折り重なり、映画音楽で培われた心理的な陰影が抽象的な形で立ち上がる。静けさの中に緊張があり、映像のように風景がゆっくり変化していく感覚が続く。音の粒子一つひとつにまで美意識が行き渡った、深い没入感をもたらす緻密な傑作。

Meditationsでも本当に長い間に渡って愛され続ける驚異の大名盤『Romantic Piano』でお馴染みの Gia Margaret の新作『Singing』がリリース!病によって声を失った経験から2020年リリースの『Mia Gargaret』、前作『Romantic Piano』でアンビエント寄りの作風へ踏み出した彼女が本作では声を取り戻しつつあり、一方で、その静けさと優しさはさらに深まっている。数年間声を出せなかった彼女は、代わりに音で語る方法を磨き、響きの細部と感情の精度を研ぎ澄ませてきた。その感覚は今作にも受け継がれ、ピアノの小さなフレーズや静かなアレンジが驚くほど繊細に響く。楽器、機材、アレンジ、声、ひとつひとつに深い情緒を見出し、信じること。その積み重ねが、音と音のあいだの空気までも音楽として息づかせているよう。透明なピアノの響きと、ささやくような歌声、余白が大きく、全てが控えめでありながら、静けさの中に確かな生命が灯る。Gia Margaret が沈黙の先で見つけた新しい声のかたちが、静かにしかし力強く、聴く者の心に触れてくる。
